JP3146624U - 木製椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】積み重ねたときの安定性がよく、また、シート面を傷付けることがなく、持ち運びなどが簡便な木製椅子を提供する。
【解決手段】
使用しないときに収納庫へ格納しておく椅子は、折り畳み式のものが一般的であるが、ホールや宴会場等では、高級感のある木製椅子も使用されている。本考案は、積み重ねて格納できる木製椅子に関するもので、シート4が装着された座枠3の左右前端に前脚1が固設され、背もたれ2aと一体の後脚2が座枠3の後端左右外側に固設されている。そして、前脚上端から座枠を構成する左右の側枠材の上面へ把手6がそれぞれ固設され、積み重ね時に下側の側枠材3aに当接する把手6の高さの係止片7が、座枠3の左右後端下部にそれぞれ固設されている。
【選択図】 図1
【解決手段】
使用しないときに収納庫へ格納しておく椅子は、折り畳み式のものが一般的であるが、ホールや宴会場等では、高級感のある木製椅子も使用されている。本考案は、積み重ねて格納できる木製椅子に関するもので、シート4が装着された座枠3の左右前端に前脚1が固設され、背もたれ2aと一体の後脚2が座枠3の後端左右外側に固設されている。そして、前脚上端から座枠を構成する左右の側枠材の上面へ把手6がそれぞれ固設され、積み重ね時に下側の側枠材3aに当接する把手6の高さの係止片7が、座枠3の左右後端下部にそれぞれ固設されている。
【選択図】 図1
Description
本考案は、上下に積み重ねて格納できる木製椅子に関するものである。
不使用のときに収納庫などへ格納する椅子は、折りたたみ可能な軽量で簡素なものが一般に使用されているが、折り畳みできない椅子でも格納可能としたものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1の椅子は、木製であり、後脚を座の左右外側に固設して上下に積み重ねできるようにしている。
冠婚葬祭を行うホールや宴会場等では、デザインの優れた木製椅子が使用されているところが多い。代表的なものとして、図7に示すように、前脚1の上端を座枠3に固着し、背もたれ2aと一体の後脚2を座枠3の後端左右外側に固着し、座枠3にはシート5、背もたれ2aにはクッション6が装着されたものがある。
特許文献1の椅子は、木製であり、後脚を座の左右外側に固設して上下に積み重ねできるようにしている。
冠婚葬祭を行うホールや宴会場等では、デザインの優れた木製椅子が使用されているところが多い。代表的なものとして、図7に示すように、前脚1の上端を座枠3に固着し、背もたれ2aと一体の後脚2を座枠3の後端左右外側に固着し、座枠3にはシート5、背もたれ2aにはクッション6が装着されたものがある。
この木製椅子は、デザインも良く、座り心地もよいのであるが、格納時にシート上面へ積み重ねるので、安定性が悪くシート面を傷めることが少なくない。また、折り畳み椅子などに比べ、重量が大きく、格納および設置の作業が大変であるといった難点がある。
そこで、本考案は、積み重ねたときの安定性がよく、また、シート面を傷付けることがなく、持ち運びなどが簡便な木製椅子を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、請求項1の考案は次のように構成した。すなわち、シートを装着する座枠の左右前端に前脚を固設するとともに、背もたれと一体の後脚を座枠の後端左右外側へ固設し、上下に積み重ねて格納可能とした木製椅子において、該前脚上端から座枠を構成する左右の側枠材の上面へ把手をそれぞれ固設し、積み重ね時に下側となる木製椅子の側枠材に当接する係止片を、該座枠の左右後端下部にそれぞれ固設したことを特徴としている。
前脚は、座枠の下端に固設してもよい。なお、この場合、把手は側枠材の前端から取付ける。座枠はシートが装着できるように、底板などの支持部材を備えたものとする。
把手は、手で掴むのに適当な高さと長さを備えたものとすればよい。なお、把手の上面は積み重ねた時に座枠の下端面が当接して載るので平坦にするのが望ましい。また、当接する座枠の下端面には合成樹脂などの保護材を付設するとよい。
なお、積み重ねたときの安定性をよくするため、把手と座枠とが互いに係合するように係合部材を付設してもよい。
係止片は、椅子を積み重ねた時に背もたれ側を支持するするためのもので、把手と同じ高さとする。なお、この係止片の下端にも保護材を付設するとよい。
把手は、手で掴むのに適当な高さと長さを備えたものとすればよい。なお、把手の上面は積み重ねた時に座枠の下端面が当接して載るので平坦にするのが望ましい。また、当接する座枠の下端面には合成樹脂などの保護材を付設するとよい。
なお、積み重ねたときの安定性をよくするため、把手と座枠とが互いに係合するように係合部材を付設してもよい。
係止片は、椅子を積み重ねた時に背もたれ側を支持するするためのもので、把手と同じ高さとする。なお、この係止片の下端にも保護材を付設するとよい。
また、請求項2の考案は、シートを装着する座枠の左右前端に前脚を固設するとともに、背もたれと一体の後脚を座枠の後端左右外側へ固設し、上下に積み重ねて格納可能とした木製椅子において、該前脚上端から座枠を構成する左右の側枠材の上面へ背もたれの近くまである把手をそれぞれ固設したことを特徴としている。
この考案は、積み重ねたとき把手と係止片で支持する前記の考案に対し、把手のみで支持するようにしたものである。把手を側枠材の背もたれの近くまで長くするが、把手を前脚側と背もたれ近傍とに分けてそれぞれ設けたものとしてもよい。
この考案は、積み重ねたとき把手と係止片で支持する前記の考案に対し、把手のみで支持するようにしたものである。把手を側枠材の背もたれの近くまで長くするが、把手を前脚側と背もたれ近傍とに分けてそれぞれ設けたものとしてもよい。
請求項1の考案の木製椅子は、上記のように、前脚上端から座枠を構成する左右の側枠材の上面へ把手をそれぞれ固設し、積み重ね時に下側となる木製椅子の側枠材に当接する係止片を、該座枠の左右後端下部にそれぞれ固設したので、積み重ねるときに把手と座枠の下端が当接するとともに係止片が座枠の上面に当接して、椅子の前端側と背もたれ側が支持される。このため、シート面に載ることがないので安定性がよいばかりでなく、シート面を汚したり傷めることがない。また、把手を持って積み重ねや搬送車へ載せることができるので作業がし易い。また、着座した後にテーブルなどへ近づいたり、離れたりするために少し移動したい場合に、把手を持って腰を上げて動かせば簡便にできる。
さらには、年寄りや、身体の不自由な人は、着座時に把手を握ることによって身体を安定させることができ、安心感を与えるし、立つときも把手を持って押し下げることにより腰を上げやすいなど、実用上の効果がある。
さらには、年寄りや、身体の不自由な人は、着座時に把手を握ることによって身体を安定させることができ、安心感を与えるし、立つときも把手を持って押し下げることにより腰を上げやすいなど、実用上の効果がある。
また、請求項2の考案は、前脚上端から座枠を構成する左右の側枠材の上面へ背もたれの近くまである把手をそれぞれ固設したので、上記の考案と同様の効果が得られるほか、積み重ねや、搬送時に最適な位置を掴んで持ち上げることができる。
請求項1の考案の木製椅子の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。なお、従来の木製椅子(図7)における部品と同じものについては同じ符号を付している。
図1は木製椅子の全体を示す斜視図で、図2は側面図、図3は平面図、図4は背面図である。
この木製椅子は、前脚1、背もたれ2aと一体の後脚2、座枠3、シート4、背クッション5、把手6、および係止材7とから構成されている。
図1は木製椅子の全体を示す斜視図で、図2は側面図、図3は平面図、図4は背面図である。
この木製椅子は、前脚1、背もたれ2aと一体の後脚2、座枠3、シート4、背クッション5、把手6、および係止材7とから構成されている。
座枠3は、左右の側枠材3aと前枠材3bと後枠材3cとで矩形状に構成されている。なお、側枠材3aと前枠材3bとは前脚1に固設され、側枠材3aと後枠材3cとは直接固設されている。そして、座枠3内にはシート4が装着できるように底板が設けられている。シート4は弾力性があり、その上面は着座したときにおいても座枠3の上端より高くなるように装着されている。
後脚2は座枠3の左右の後端外側に固設されている。したがって、後脚2の間隔は前脚1の間隔より脚幅分拡くなっており、積み重ねたとき、後脚2は、座枠3を跨いで載ることになる。背もたれ2aは背中の曲面に沿うように若干内側へ湾曲させ、後脚2と一体に作られている。背もたれ2aには背クッション5が取付けられている。
後脚2は座枠3の左右の後端外側に固設されている。したがって、後脚2の間隔は前脚1の間隔より脚幅分拡くなっており、積み重ねたとき、後脚2は、座枠3を跨いで載ることになる。背もたれ2aは背中の曲面に沿うように若干内側へ湾曲させ、後脚2と一体に作られている。背もたれ2aには背クッション5が取付けられている。
把手6は、前脚1の上端から側枠材3aの中程の上面へ固着されている。ここでは、把手6の高さは5〜6cmで、長さは12〜15cm程度で、上面には平坦な部分を有したものとしている。なお、把手6をねじで取付けるようにしてもよい。
係止材7は、下に向かって暫時幅が小さくなる板状の部材で、後枠材3cの下端両端に固着されている。なお、ここでは、係止片7は後脚2とも固着されている。
係止材7は、下に向かって暫時幅が小さくなる板状の部材で、後枠材3cの下端両端に固着されている。なお、ここでは、係止片7は後脚2とも固着されている。
この木製椅子は、不使用のときは積み重ねて格納するが、木製椅子を積み重ねたときは、把手6の上面が、座枠3の下端に当接するとともに、係止材7の下端が側枠材3aの上面に当接する。
図5は、木製椅子を積み重ねた格納時の状態を示すものであるが、木製椅子は前端が前脚1の手前に、後脚2が後脚2に接するようにして積み重ねられる。そして、木製椅子の前と後ろの4点で当接するので、安定性がよい。また、積み重ねるときは、把手6を持って行えるので、容易である。
また、着座した後にテーブルへ近寄ったり、離れたりするときに、腰を浮かせて木製椅子とともに移動するが、把手6があるのでこれを両手で持つことによって容易にできる。また、年寄りや、身体の不自由な人にとっては、着座時に把手6を握れば身体を安定させることができ、安心感を与える。
図5は、木製椅子を積み重ねた格納時の状態を示すものであるが、木製椅子は前端が前脚1の手前に、後脚2が後脚2に接するようにして積み重ねられる。そして、木製椅子の前と後ろの4点で当接するので、安定性がよい。また、積み重ねるときは、把手6を持って行えるので、容易である。
また、着座した後にテーブルへ近寄ったり、離れたりするときに、腰を浮かせて木製椅子とともに移動するが、把手6があるのでこれを両手で持つことによって容易にできる。また、年寄りや、身体の不自由な人にとっては、着座時に把手6を握れば身体を安定させることができ、安心感を与える。
次に、請求項2の考案の木製椅子について、実施の態様を側面図を示す図6に基づいて説明する。
この木製椅子は、前脚1、背もたれ2aと一体の後脚2、座枠3、シート4、背クッション5、把手8で構成されている。上記の請求項1の考案と相違する点は、把手6が把手8に代わり、係止材7を設けていないことである。
把手8は、上記の把手6と同じく、前脚1の上端から側枠材3aの上面に固設されているが、その後方側は、背もたれ2a近傍まで延びた長いものである点で相違している。
このように構成されているので、積み重ねた時は、把手8の上面全長にわたって、上の木製椅子の座枠3の下端が当接支持される。また、積み重ねるときは、把手8の適宜の位置を掴んで行えばよい。
この木製椅子は、前脚1、背もたれ2aと一体の後脚2、座枠3、シート4、背クッション5、把手8で構成されている。上記の請求項1の考案と相違する点は、把手6が把手8に代わり、係止材7を設けていないことである。
把手8は、上記の把手6と同じく、前脚1の上端から側枠材3aの上面に固設されているが、その後方側は、背もたれ2a近傍まで延びた長いものである点で相違している。
このように構成されているので、積み重ねた時は、把手8の上面全長にわたって、上の木製椅子の座枠3の下端が当接支持される。また、積み重ねるときは、把手8の適宜の位置を掴んで行えばよい。
1 前脚
2 後脚
2a 背もたれ
3 座枠
3a 側枠材
3b 前枠材
3c 後枠材
4 シート
5 背クッション
6 把手
7 係止片
8 把手
2 後脚
2a 背もたれ
3 座枠
3a 側枠材
3b 前枠材
3c 後枠材
4 シート
5 背クッション
6 把手
7 係止片
8 把手
Claims (2)
- シートを装着する座枠の左右前端に前脚を固設するとともに、背もたれと一体の後脚を座枠の後端左右外側へ固設し、上下に積み重ねて格納可能とした木製椅子において、該前脚上端から座枠を構成する左右の側枠材の上面へ把手をそれぞれ固設し、積み重ね時に下側となる木製椅子の側枠材に当接する係止片を、該座枠の左右後端下部にそれぞれ固設したことを特徴とする木製椅子。
- シートを装着する座枠の左右前端に前脚を固設するとともに、背もたれと一体の後脚を座枠の後端左右外側へ固設し、上下に積み重ねて格納可能とした木製椅子において、該前脚上端から座枠を構成する左右の側枠材の上面へ背もたれの近くまである把手をそれぞれ固設したことを特徴とする木製椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008006467U JP3146624U (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 木製椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008006467U JP3146624U (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 木製椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3146624U true JP3146624U (ja) | 2008-11-20 |
Family
ID=43296327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008006467U Expired - Lifetime JP3146624U (ja) | 2008-09-12 | 2008-09-12 | 木製椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146624U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012139340A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Itoki Corp | 木製椅子のクッション体取付構造 |
JP2021186335A (ja) * | 2020-06-01 | 2021-12-13 | 株式会社ニトリホールディングス | ダイニングチェア |
-
2008
- 2008-09-12 JP JP2008006467U patent/JP3146624U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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