JP3146501U - 着脱機能付き自動給餌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高出力のモーターを必要とせずに、詰まらせること無く容易に給餌可能な装置を提供する。
【解決手段】飼料を収納する円筒型容器1の内部を仕切る隔壁2に開口部5を設け、隔壁6を境に一方に飼料を収納する飼料収納部2を、他方に螺旋構造による搬送部3を設け、円筒型容器を回転することで、飼料が搬送部の螺旋を通して外部へ給餌される。
【選択図】図1
【解決手段】飼料を収納する円筒型容器1の内部を仕切る隔壁2に開口部5を設け、隔壁6を境に一方に飼料を収納する飼料収納部2を、他方に螺旋構造による搬送部3を設け、円筒型容器を回転することで、飼料が搬送部の螺旋を通して外部へ給餌される。
【選択図】図1
Description
本考案は、小型動物向に定期的に一定量の粒状飼料を与える自動給餌装置に関する。
従来の粒状飼料による自動給餌器には、一括収納容器から所定の量を取り出して排出する方式がある。この方式の技術的課題は、収納容器から一定量の粒状飼料を取り出す排出制御の方法にあり、従来から強制排出方式、重力落下方式と呼べる提案がなされている。
強制排出方式には、排出口を容器下部側面に設け、螺旋状スクリューシャフト、ピストンなどの強制力により飼料を水平方向に押し出す方法などがある。
重力落下方式は、機械的な強制力に代えて、重力による物体の落下現象を利用する方法であり、強制排出方式より構造を簡単化できると期待される。この方法には、排出口を容器底面に設けて、回転車(特開平08−089119など)あるいは中空の回転ドラム(特開平08−140516など)などにより落下してくる粒状飼料を取り分ける方法、あるいはシャッター(実全昭61−056867など)や可動弁(特開平08−098635など)を開閉して、落下する粒状飼料の量を制御する方法が提案されている。
他の方法として、容器底部の排出口を狭くして、粒子に働く重力と摩擦力の均衡状態を作り出し、重力落下を抑えた状態からの排出を制御する方法があり、実全昭58−070760には、粒状飼料を自重で滑らせる傾斜角に設定した下降斜面の下端部に設けた排出口の近傍に撹拌素子を備え、その運動により落下させる方法が、また実全昭57−192164には、容器底面の漏斗内に設けた回転盤の運動により粒状飼料を落下させる方法が提案されている。
しかし、これらの方法では、いくつかの問題点がある。
ゲートを持つ仕組みでは 飼料が出終わって出口をふさぐ為、飼料を止めるために強力なゲートが必要となる。又完全に閉まらない場合には内容物が出続けてしまう事となる。この課題を解決するためゲートに水車のような機構を持つものもあるが、水車のような機構を回転させるためには相当の回転トルクが必要となる。
ゲートを持つ仕組みでは 飼料が出終わって出口をふさぐ為、飼料を止めるために強力なゲートが必要となる。又完全に閉まらない場合には内容物が出続けてしまう事となる。この課題を解決するためゲートに水車のような機構を持つものもあるが、水車のような機構を回転させるためには相当の回転トルクが必要となる。
一方で飼料の吐出をコントロールし、搬送も行う機構があるが、この螺旋形の送り出し機構では螺旋の溝がゲートとなる為に閉まらなくなる事はない。しかし逆三角すいと螺旋送り出し機構の向のすきまに飼料が挟まってしまい回転が止まってしまうことがある。回転を止めないためにも常に高トルクが必要となる。
さらに、図5に示すような逆三角すい形の形状のものもある。しかし、図6に示すように逆三角すいの出口に近くなるほど、飼料がブリッジの状態になり詰まってしまうことが多いし、また引っ掛ってしまう場合もある。
そこで、本考案においては、上記の問題を解決すべく、飼料を収納する円筒型の容器に対して、円筒型容器の内部を仕切る隔壁部と、この隔壁部を境に一方に飼料を収納する飼料収納部、他方に螺旋構造を有して、円筒を回転することで、飼料が移動する搬送部を設けて、隔壁部には円筒の側面に接する飼料が通れるのに十分な大きさの開口部を設けて、円筒型の容器を回転させることで、飼料が螺旋構造を通して容器から外に出ることを特徴とする給餌装置を提案する。
さらに、円筒型の容器を固定するための架台は、水平面から搬送部が該飼料収納部より下方を向くように、特定の角度を有するように設置されたことを特徴とする給餌装置を提案する。さらに、角度を調整する調整部を有し、この調整部によって、飼料が開口部から搬送部へ移行しやすさを調整することを特徴とする給餌装置を提案する。
さらに、粒状の飼料を給餌することを特徴とする請求項1の給餌装置を提案する。さらに、螺旋構造の螺旋の径を調整することで、飼料の移動量を調整することを特徴とした給餌装置を提案する。さらに、円筒型の容器が架台から取り外し可能とした給餌装置を提案する。
本考案によって、飼料は重力により、横にした円筒下部に集まり、飼料は隔壁に遮られて、搬送路部分には出てゆかない機構となる。この円筒は回転により、隔壁の開口部分から搬送路に向けて飼料が吐出される。隔壁の開口部の大きさと、搬送路の螺旋の壁により、搬送路に送られる飼料の量は、一定量以上にはならず、吐出量がコントロールされる。
更に円筒が回転することで、隔壁の開口部が円筒の上部に移ってくると、飼料に働く重力により、隔壁の開口部から搬送路に向かう飼料が減少し、さらに回転すると重力により搬送路に向けての吐出が止まる。
更に円筒が回転することで、隔壁の開口部が円筒の上部に移ってくると、飼料に働く重力により、隔壁の開口部から搬送路に向かう飼料が減少し、さらに回転すると重力により搬送路に向けての吐出が止まる。
飼料と吐出をコントロールしている部分に摩擦や、飼料の挟み込みをするような機構は無いため、ゲートの開閉又は吐出コントロールに大きなトルクのモーターや電磁機構を必要としない。逆三角すいの形のときに発生していたブリッジ現象も、円筒状の容器が回転することで、常に飼料が、攪拌されることなり、ブリッジ現象は発生しなくなる。
この考案により円筒の容器を回すことで、従来の技術の水車形の羽根や螺旋の溝を切った送り出し機構のように、1回転あたりの吐出量が少ないものと異なり、円筒の螺旋形状によっては大量の内容物を出すことが可能となる。
又、吐出する頻度を考えると8時間 12時間又は24時間で1回転(又は吐出量になるまで)すれば良く低トルクのモーターで高い減連比の機構を合わせる事により消費電力を低くおさえることができる。
又、吐出する頻度を考えると8時間 12時間又は24時間で1回転(又は吐出量になるまで)すれば良く低トルクのモーターで高い減連比の機構を合わせる事により消費電力を低くおさえることができる。
また、他の実施例として、円筒の部分と吐出・搬送機構部を1つのカートリッジとして使用する事で、飼料の装着から吐出(使用)まで飼料に触れる事なく、給餌を続ける事ができる。餌容器、搬送機構、吐出機構一体型のカートリッジにより自動給餌が可能である。
更なる、効果として、飼料に触れることなく、給餌が可能になる為、研究機関の動物などに対する給餌作業が、人の手の触れない無菌状態で飼料を与える事が可能となる為、良好な状態で給餌を続けることが可能となる。
次ぎに添付図面によって本考案の実施例を説明する。
図1は、本考案の代表的な実施例である。この実施例に基づき、本考案を説明する。
まず、本考案の構成を説明する。
円筒型容器(1)は、仕切りとしての隔壁(6)によって、飼料を収納する飼料収納部(2)と螺旋構造(4)を有する搬送部(3)に分かれる。仕切りとしての隔壁には飼料が飼料収納部(2)から搬送部(3)に移ることができる程度の開口部(5)が設けられている。さらに、円筒型容器(1)を載せる架台(15)には、円筒型容器(1)を回転させるための回転部(14)が設けられている。この回転部は、ノブ(9)を回すことによって、回転動作がジョイント(8)を通して、回転ローラー(10)に伝達される。この回転ローラー部に円筒型容器(1)を載せることで、回転ノブ(9)をまわすことによって、その動きが円筒型容器(1)に伝達され、容器全体が回転する。
まず、本考案の構成を説明する。
円筒型容器(1)は、仕切りとしての隔壁(6)によって、飼料を収納する飼料収納部(2)と螺旋構造(4)を有する搬送部(3)に分かれる。仕切りとしての隔壁には飼料が飼料収納部(2)から搬送部(3)に移ることができる程度の開口部(5)が設けられている。さらに、円筒型容器(1)を載せる架台(15)には、円筒型容器(1)を回転させるための回転部(14)が設けられている。この回転部は、ノブ(9)を回すことによって、回転動作がジョイント(8)を通して、回転ローラー(10)に伝達される。この回転ローラー部に円筒型容器(1)を載せることで、回転ノブ(9)をまわすことによって、その動きが円筒型容器(1)に伝達され、容器全体が回転する。
また、本実施例では、回転軸部分に磁性体金属を設けている(11)。さらに、架台には、磁石等(12)を設けている。この磁性体金属と、磁石の引き付け合う力によって、円筒型容器(1)は、架台(15)にしっかりと取り付けられると同時に、円筒型の容器を着脱可能とすることができる。
次に本考案の動作について、図2〜図3により、説明をする。
図2は、飼料等の粒状の飼料を飼料収納部(2)に詰めた状態の図である。簡略化のため、架台(15)は、省略している。また、飼料が開口部(5)を通り易くするため、図には記載されていないが、円筒型の容器(1)は、飼料収納部(2)の方が搬送部(3)よりも上に配置されていることが好ましいが簡略のため省略する。
図2は、飼料等の粒状の飼料を飼料収納部(2)に詰めた状態の図である。簡略化のため、架台(15)は、省略している。また、飼料が開口部(5)を通り易くするため、図には記載されていないが、円筒型の容器(1)は、飼料収納部(2)の方が搬送部(3)よりも上に配置されていることが好ましいが簡略のため省略する。
図3(a)〜図3(d)は、回転しながら飼料が給餌される様子を示している。図3では、開口部(6)を通して、飼料収納部(2)より搬送部(3)に飼料が移動している様子を示している。図3(b)は、回転動作によって、円筒型の容器が90度傾いた状態を示している。図3(c)は、180度傾いた状態を示している。これらの状態では、飼料収納部からは、飼料が移動してこない。一定量の飼料が螺旋構造(4)を通して、搬送部(3)を移動していることが示されている。
図3(d)では、一回転した状態を示している。この状態では、すでに搬送部を移動していた飼料が給餌トレー(13)を通して給餌されている。それと同時にさらに開口部(5)を通して飼料が搬送部に移動している。上記一連の動作によって、飼料が飼料収納部から搬送部を通して給餌される。
本考案の構造によると、円筒型の容器が回転をすることで、飼料が搬送部に移行するための開口部(6)も一緒に回転し、開口部が持ち上がってゆく。この動作により、ゲート又は遮蔽板のある従来の給餌装置のように、強力な力によってゲート等をふさぐ必要が無く、また、完全に閉じないことによる不具合も生じないことになる。
なお、図には示していないが、回転ノブ(9)はモーターに連結され、モーターはコントローラーにより制御されていてもよい。コントローラーによって、回転のスピードを調節することが可能であり、給餌するタイミングを任意に設定することが可能となる。
図4は、他の実施例を示す。この実施例では、架台ごと水平位置から傾けることによって、円筒型の容器を傾け、飼料が開口部から搬送部へ移行しやすいように構成されている。この架台の傾きを調整することで、飼料移行のしやすさを調整することができる。
さらに、螺旋のピッチを変えることによっても、一回で給餌される飼料の量を調整することが可能である。
生き物(小動物・鳥・観賞魚など)の給餌のために、時間が拘束されなくなる点と、開封後の飼料の保存、また衛生的に飼料を取り扱えるために、室内動物・屋外動物のどちらにも有効な考案になる。飼料の生産・流通過程から円筒の容器に飼料を充填させることで、消費者は手軽に自動給餌を使用することができる。動物を扱う研究機関や実験施設などにおいて、給餌時に外部からの菌の侵入を防ぐと共に、実験者の手間や作業者の人件費の削減が望める。
1…円筒型容器、 2…飼料収納部、 3…搬送部、 4…螺旋構造、 5…開口部、
6…隔壁部、 7…吐出口、 8…ジョイント、 9…回転ノブ、 10…回転ローラー、 11…磁性体金属、 12…磁石、 13…給餌用トレー、 14…回転部、 15…架台、 16…仰角調整部、
6…隔壁部、 7…吐出口、 8…ジョイント、 9…回転ノブ、 10…回転ローラー、 11…磁性体金属、 12…磁石、 13…給餌用トレー、 14…回転部、 15…架台、 16…仰角調整部、
Claims (6)
- 飼料を収納する円筒型容器であって、該円筒型容器の内部を仕切る隔壁部を有し、該隔壁部を境に一方に飼料を収納する飼料収納部を有し、他方に螺旋構造による搬送部を有し、該隔壁部には円筒の側面に接する開口部を有し、該円筒型容器が円筒の中心軸周りに回転することで、飼料が該搬送部の螺旋を通して外部へ給餌されることを特徴とする給餌装置。
- 該円筒型容器は、回転部を有する架台に設置され、該回転部の回転により、該円筒型容器が回転することを特徴とした請求項1の給餌装置。
- 該円筒型容器が設置される該架台は、該搬送部が該飼料収納部より下方を向くように、水平面から特定の角度で傾けられたことを特徴とする請求項1の給餌装置。
- 粒状の飼料を給餌することを特徴とする請求項1の給餌装置。
- 該螺旋構造の螺旋の径を調整することで、飼料の移動量を調整することを特徴とした請求項1の給餌装置。
- 該円筒型容器の吐出側の該回転軸に磁性体を設け、該架台に設けられた回転軸受部に磁石を設けることで、容易に着脱可能としたことを特徴とする請求項1の給餌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008006528U JP3146501U (ja) | 2008-08-20 | 2008-08-20 | 着脱機能付き自動給餌装置 |
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KR101219814B1 (ko) | 2011-08-31 | 2013-01-09 | 오동섭 | 애완동물을 위한 지능형 먹이 공급장치 |
CN107155923A (zh) * | 2017-07-11 | 2017-09-15 | 潘育素 | 一种养殖用饲料投喂装置 |
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CN115053815A (zh) * | 2022-06-27 | 2022-09-16 | 沈新平 | 一种立式智慧农业养殖场及其系统 |
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