JP3145862U - ナット供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱落防止用蝶番が破断・摩耗することがないナット供給装置を提供する。
【解決手段】筒状の供給ヘッド2と、供給ヘッド2の内部にスライド自在に配設された供給ロッドと、供給ヘッド2の開口部の側方に、その軸着部11dで回動自在に取り付けられ、供給ヘッド2の開口部を常時閉塞するように付勢された可動部材11を有し、パーツフィーダから供給されるナットのねじ穴に、供給ロッド4を串刺して、ナットを所望位置に供給するナット供給装置において、可動部材11の供給ヘッド2の開口部に対向する位置に、焼き入れ鋼等の高硬度素材で構成された強化部材15を埋設し、ナットと当接する部分の摩耗を抑止する。なお、可動部材11の軸着部11dを削り出し加工で形成すると、当該軸着部11dの破断を防止することが可能となる。
【選択図】図5

Description

本考案は、ウェルドナットを溶接位置に供給するためのナット供給装置の改良に関するものである。
従来から、例えば自動車用部品などには基材の所定位置にウェルドナットを溶接したものが多く使用されており、両者を溶接するのに電気抵抗溶接機が一般に用いられている。そして、最近では特許文献1に示されるような孔明き部品の溶接装置を利用して無人で自動溶接することが提案されており、品質の向上と溶接処理の効率アップ及びコストダウン等が図られている。
従来、ナットフィーダから供給されるウェルドナット60を、図6、図7、図8に示されるような供給ヘッド50に供給し、ウェルドナット60のねじ穴60aに、供給ヘッド50内を軸方向に伸縮動する供給ロッド51を串刺して溶接位置に供給していた。パーツフィーダから供給されるウェルドナット60は、供給ロッド51で串刺される前に、供給ヘッド50内に配設されたナット受け53でウェルドナット60を受けて保持するようになっている。供給ヘッド50の先端には、トーションスプリング54fにより常時閉じる方向に付勢された脱落防止用蝶番54が回動自在に取り付けられ、図9の(a)に示されるように、ウェルドナットをナット受け53で受けた際に、供給ヘッド50から脱落することを防止している。
従来の脱落防止用蝶番54は、図10に示されるように、平板の端部を曲げ加工により丸めて軸着部54aを形成した可動部材54bと、同様に、平板の端部を曲げ加工により丸めて軸着部54cを形成した固定部材54dと、軸54e、トーションスプリング54fから構成され、軸54eを可動部材54bの軸着部54aと固定部材54dの軸着部54cに挿通して、可動部材54bを固定部材54dに回動自在に軸着したものである。そして、軸54eにトーションスプリング54fを取り付けて、トーションスプリング54fの両端がそれぞれ、可動部材54bと固定部材54dを押圧し、可動部材54bが常時閉じる方向に付勢されるようになっている。
図9の(b)に示されるように、供給ロッド51を伸ばして、ウェルドナット60を串刺すと、可動部材54bが開き、ウェルドナット60が供給ヘッド50から排出されるようになっている(図9の(c)の状態)。
生産ラインにおいて、ウェルドナット60の供給は連続的になされる。従来では、可動部材54bの軸着部54aや固定部材54dの軸着部54cは曲げ加工で形成していたので、当該部分が弱く、金属疲労により、約14万回程度の稼働回数で破断していた。また、可動部材54bのウェルドナット60と接触する部分54gが摩耗し、当該部分54gが凹み、最悪の場合には破れて、ウェルドナット60を供給ヘッド50内で保持できなくなってしまうという問題があった。脱落防止用蝶番10の破断や摩耗によりウェルドナット60の保持ができなくなると、ウェルドナット60が溶接箇所に供給されず、溶接不良となってしまう。このために、従来では、脱落防止用蝶番54が破断・摩耗する前に、定期的に脱落防止用蝶番54を交換していたため、生産性が大幅に悪化していた。
特開2002−307191号公報
本考案は上記問題を解決し、脱落防止用蝶番が破断・摩耗を抑止するナット供給装置を提供することを目的としてなされたものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の考案は、筒状の供給ヘッドと、
前記供給ヘッドの内部にスライド自在に配設され、前記供給ヘッドの開口部から突出する供給ロッドと、
前記供給ロッドをスライドさせるアクチュエータと、
供給ヘッドの開口部に配設されたナット受けと、
前記供給ヘッドの開口部の側方に、その軸着部で回動自在に取り付けられ、前記供給ヘッドの開口部を常時閉塞するように付勢された可動部材を有し、
パーツフィーダから供給されるナットを前記ナット受けで受け、この状態でナットのねじ穴に、前記供給ロッドを串刺して、ナットを所望位置に供給するナット供給装置において、
前記可動部材のうち前記供給ヘッドの開口部に対向する位置のナット接触部位の硬度を高くしたことを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、供給ヘッドの開口部に対向する位置に強化部材を取り付けたことを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の考案において、可動部材の供給ヘッドの開口部に臨む位置に取付凹部を形成し、当該取付凹部に強化部材を埋設したことを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項2又は請求項3に記載の考案において、強化部材を可動部材に着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項2〜請求項4に記載の考案において、強化部材を高硬度素材で構成したことを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項5に記載の考案において、強化部材を焼き入れ鋼で構成したことを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、請求項1〜請求項6に記載の考案において、可動部材を靭性の高い素材で構成したことを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、請求項1〜請求項7に記載の考案において、可動部材の少なくとも軸着部を削り出し加工により形成したことを特徴とする。
請求項9に記載の考案は、請求項1〜請求項8に記載の考案において、供給ヘッドの開口部の側方に、削り出し加工により形成された軸着部を有する固定部材を取り付け、
可動部材の軸着部を、前記固定部材の軸着部に軸着したことを特徴とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の考案は、筒状の供給ヘッドと、前記供給ヘッドの内部にスライド自在に配設され、前記供給ヘッドの開口部から突出する供給ロッドと、前記供給ロッドをスライドさせるアクチュエータと、供給ヘッドの開口部に配設されたナット受けと、前記供給ヘッドの開口部の側方に、その軸着部で回動自在に取り付けられ、前記供給ヘッドの開口部を常時閉塞するように付勢された可動部材を有し、パーツフィーダから供給されるナットを前記ナット受けで受け、この状態でナットのねじ穴に、前記供給ロッドを串刺して、ナットを所望位置に供給するナット供給装置において、前記可動部材のうち前記供給ヘッドの開口部に対向する位置のナット接触部位の硬度を高くしたことを特徴とする。
このため、ナットが当接することによる可動部材の摩耗を抑止することが可能となり、可動部材の変形によるナットの脱落に起因する溶接不良や、可動部材の交換による生産性の悪化を防止することが可能となる。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、供給ヘッドの開口部に対向する位置に強化部材を取り付けたことを特徴とする。
このため、可動部材自体を靭性の高く破断し難い金属で構成したとしても、強化部材を摩耗し難い高硬度素材で構成することができ、可動部材の軸受部の破断を防止しつつ、可動部材の摩耗を抑止することが可能となる。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の考案において、可動部材の供給ヘッドの開口部に臨む位置に取付凹部を形成し、当該取付凹部に強化部材を埋設したことを特徴とする。
このため、強化部材を可動部材に確実に取り付けることが出来、強化部材の脱落を防止することが可能となる。
請求項4に記載の考案は、請求項2又は請求項3に記載の考案において、強化部材を可動部材に着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
このため、例え強化部材が摩耗した場合であっても、強化部材のみを交換することができ、運転コストを低減することが可能となる。
請求項5に記載の考案は、請求項2〜請求項4に記載の考案において、強化部材を高硬度素材で構成したことを特徴とする。
このため、強化部材の摩耗を抑止することが可能となる。
請求項6に記載の考案は、請求項5に記載の考案において、強化部材を焼き入れ鋼で構成したことを特徴とする。
このため、低コストで強化部材の耐摩耗性を向上させることが可能となる。
請求項7に記載の考案は、請求項1〜請求項6に記載の考案において、可動部材を靭性の高い素材で構成したことを特徴とする。
このため、可動部材の軸部の破断を防止することが可能となる。
請求項8に記載の考案は、請求項1〜請求項7に記載の考案において、可動部材の少なくとも軸着部を削り出し加工により形成したことを特徴とする。
このため、可動部材の軸部の破断を防止することが可能となる。
請求項9に記載の考案は、請求項1〜請求項8に記載の考案において、供給ヘッドの開口部の側方に、削り出し加工により形成された軸着部を有する固定部材を取り付け、
可動部材の軸着部を、前記固定部材の軸着部に軸着したことを特徴とする。
このため、可動部材を破断し難い部材で、供給ヘッドに取り付けることが可能となり、可動部材の脱落を防止することが可能となる。
(ナット供給装置の構造)
以下に、図面を参照しつつ本考案の好ましい実施の形態を示す。
図1に本考案の実施の形態を示すナット供給装置の側面図を示し、図2にナット供給装置の正面図を示し、図3に図2のA−A断面図を示す。1は供給管であり、ナットフィーダ(図示せず)から供給されるウェルドナット20を、後述するナット受け5に供給するため管である。供給管1は、断面形状が長方形状となっていて、この断面の高さ方向の寸法が、ウェルドナット20の高さ方向の寸法より大きくなっているが、ウェルドナット20の幅方向の寸法よりも小さくなっていることにより、供給されるウェルドナット20が供給管1内で回転することを防止している。
ウェルドナット20の座面には、プロジェクションが複数個突設されている。このプロジェクションは、電気抵抗溶接する際に電流を集中させ、溶接時に溶融して被溶接部材の溶融金属と溶け合い被溶接部材と一体化して取り付けられるものである。
2は略円筒形状の供給ヘッドである。供給管1は供給ヘッド2の開口部2aに臨むように、供給ヘッド2の軸方向と直交するように取り付けられている。
供給ヘッド2の内部には、スライド自在に供給ロッド4が収納されている。供給ロッド4は、先端側が串刺し部4aとなっていて、基端側が基部4bとなっていて、それぞれ、同軸に接合されている。串刺し部4aの外径は、供給するウェルドナット20のネジ穴の内径よりも小さくなっている。基部4bの外径は、供給するウェルドナット20のネジ穴の内径よりも大きくなっている。供給ロッド4は、供給ヘッド2の後端に同軸に取り付けられたアクチュエータ(図示せず)により、伸縮動し、供給ヘッド2の開口部から突出するようになっている。アクチュエータは、エア式、電動式が含まれる。
供給管1が取り付けられている側と反対側の供給ヘッド2の先端には、板状のブラケット2bが設けられ、このブラケット2bの先端にはボルト穴2dが形成されている。図1や図3に示されるように、ブラケット2bと供給ヘッド2の先端との間には、ナット受け取付凹部2cが形成され、このナット受け取付凹部2cには、ナット受け5が配設されている。言い換えると、ナット受け5は、供給管1の開口端1aが臨む位置の供給ヘッド2の開口部分に配設されている。ブラケット2bのボルト穴2dに螺入されるボルト8の先端が、ナット受け5の底面を押さえることにより、ナット受け5が供給ヘッド2の先端に固定されている。なお、ボルト8のねじ部にはナット9が取り付けられ、このナット9をブラケット2b側に締め付けて、ボルト8が緩むことを防止している。
図3に示されるように、供給管1の開口端1aの延長線上に、ナット受け5が位置するようになっている。このように、構成することにより、ナットフィーダから供給されるウェルドナット20が、供給管1の内部を流通して、供給管1の開口端1aから、ナット受け5で受けるようになっている。なお、ナットフィーダから、供給管1の開口端1aへの供給方法は、ウェルドナット20の自重により供給管1内を滑落させる方法であっても、供給管1内にブローエアを吹き込んでウェルドナット20を供給管1内で流通させる方法であっても差し支えない。
供給ヘッド2の開口部には、供給ヘッド2の開口部を閉塞するように、脱落防止用蝶番10が取り付けられている。図4に本考案の脱落防止用蝶番10の詳細図を示す。図4において、(A)は可動部材11の上面図、(B)は可動部材11の側面図、(C)は固定部材12の上面図、(D)は固定部材12の側面図、(E)は脱落防止用蝶番の上面図、(F)は脱落防止用蝶番10の側面図、(G)は脱落防止用蝶番10の正面図である。脱落防止用蝶番10は、主に、可動部材11、固定部材12、軸部材13、トーションスプリング14、強化部材15から構成されている。
可動部材11は、軟鋼(例えばSS400)やステンレス鋼等の靭性が高く破断し難い素材で構成されている。可動部材11の端部は軸着部11dとなっていて、当該軸着部11dには上下に連通する軸穴11aが貫通形成されている。可動部材11の軸着部11dと反対側の端部には、取付凹部11bが凹陥形成されている。可動部材11の取付凹部11bが形成されている部分には、当該取付凹部11bを連通する取付穴11cが複数貫通形成されている。可動部材11の、少なくとも軸着部11dは削り出し加工で形成されている。本実施形態では、靭性高い金属素材を削り出して、可動部材11全体を製作している。
可動部材11の取付凹部11bには、板状の強化部材15が埋設されている。強化部材15は、可動部材11の取付凹部11bに対応した形状となっている。強化部材15は、炭素分が質量比で0.02%の焼き入れ鋼(例えばS45C、S55C)を焼き入れしたものや、クロムやバナジウム等の添加金属を添加したクロムバナジウム鋼、クロムモリブデン鋼等の高硬度で耐摩耗性の高い高硬度素材で構成されている。強化部材15には、取付ネジ穴15aが貫通形成されている。図4の(A)、(B)に示されるように、強化部材15を可動部材11の取付凹部11bに載置した状態で、取付ネジ16を、可動部材11の取付穴11cに差し込み、強化部材15の取付ネジ穴15aに螺着させて、強化部材15を可動部材11に着脱自在に取り付けている。
固定部材12は、可動部材11と同様に、軟鋼やステンレス鋼等の靭性の高く破断し難い素材で構成されている。固定部材12の端部は軸着部12aとなっていて、当該軸着部12aには上下に連通する軸穴12bが貫通形成されている。また、固定部材12には、幅方向に連通する取付穴12cが形成されている。固定部材12の、少なくとも軸着部12aは削り出し加工で形成されている。本実施形態では、靭性高い金属素材を削り出して、固定部材12全体を製作している。
軸部材13を、可動部材11の軸穴11a及び固定部材12の軸穴11bに連通させて、可動部材11を固定部材12に回動自在に軸着している。なお、本実施形態では、軸部材13は、六角穴付きボルトであり、当該六角穴付きボルトの先端に取り付けているナット17によって、可動部材11と固定部材12を締結している。
軸部材13には、トーションスプリング14が巻き付けられている。トーションスプリング14のアーム14a、14bは、それぞれ固定部材12、可動部材11を押圧し、脱落防止用蝶番10を供給ヘッド2に取り付けた状態で、可動部材11が供給ヘッド2の開口部を常時閉塞する方向に付勢されるようになっている。
図1や図2に示されるように、脱落防止用蝶番10は、供給ヘッド2の開口部の両側方に取り付けられている。本実施形態では、取付ネジ18を固定部材12の取付穴12cに挿入し、当該取付ネジ18を供給管1の下端に螺着して、脱落防止用蝶番10を供給ヘッド2の開口部の両側方に取り付けている。
(本考案の作用)
図5に本考案の使用状態を示す上断面図を示して、以下、本考案の作用について説明をする。図示しないナットフィーダからウェルドナット20が供給管1に供給されると、図3に示されるように、ナット受け5でウェルドナット20を受ける。この状態では、ウェルドナット20のネジ穴と供給ロッド4とが同軸になるようなっている。この状態では(図5の(A)の状態)、脱落防止用蝶番10の可動部材11が、供給ヘッド2の開口部を閉塞しているので、ウェルドナット20が供給ヘッド2から脱落しないようになっている。
次に、アクチュエータを作動させて、供給ロッド4を伸ばすと、ウェルドナット20のネジ穴が供給ロッド4の串刺し部4aで串刺されたうえで、ウェルドナット20が供給ロッド4の基部4bで供給ヘッド2の開口部から押し出される。この際に、ウェルドナット20が、可動部材11を押圧して開扉し(図5の(B)の状態)、ウェルドナット60が、供給ヘッド2から排出され(図5の(C)の状態)、所望の供給位置に供給されるようになっている。
本考案では、可動部材11の供給ヘッド2の開口部に対向する位置のナット接触部位に、強化部材15を取り付けたので、図5(B)に示されるように、ウェルドナット20が供給ヘッド2から排出される際に、ウェルドナット20が高硬度で耐摩耗性に優れた強化部材15と当接し、可動部材11の摩耗を抑止することが可能となる。強化部材15を、炭素分が質量比で0.02%以上の焼き入れ鋼(例えばS45C)を焼き入れしたもので構成すると、150万回稼働させても、強化部材15が摩耗することがない。
更に、従来では、可動部材の軸着部や固定部材の軸着部を曲げ加工で形成していたところ、本考案では、少なくとも可動部材11の軸着部11dや固定部材12の軸着部12aを削り出し加工により形成したので、当該軸着部11d、12aが破断することがない。本考案では、150万回稼働させても、可動部材11の軸着部11d及び固定部材12の軸着部12aが破断することはない。
このように、本考案では、可動部材11の供給ヘッド2の開口部に対向する位置に強化部材15を取り付ける構造とし、可動部材11を靭性が高く破断し難い金属で構成し、且つ、強化部材15を高硬度で耐摩耗性に優れた金属で構成したので、可動部材11の軸受部11dの破断を防止しつつ、可動部材11の摩耗を抑止することが可能となった。
以上、可動部材11に強化部材15を取り付けて、供給ヘッド2の開口部に対向する位置の可動部材11の硬度を高くして、耐摩耗性を向上させる実施形態について本発明を説明したが、供給ヘッド2の開口部に対向する位置の可動部材11に、窒化チタン(TiN)、炭化窒化チタン(TiCN)、窒化クロム(CrN)等のセラミックコーティングを施して、当該部分の硬度を高め、耐摩耗性を向上させることにしても差し支えない。
以上、ウェルドナット20を所望位置に供給する実施形態について本考案を説明したが、本考案のナット供給装置は、ウェルドナット20の供給だけでなく、プロジェクションを有さないナットにも使用することができることは言うまでもない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本考案を説明したが、本考案は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる考案の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うナット供給装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本考案の実施の形態を示すナット供給装置の側面図である。 本考案の実施の形態を示すナット供給装置の正面図である。 本考案の使用状態を示す側断面図である。(図2のA−A断面) 脱落防止用蝶番の詳細図である。 本考案の使用状態を示す上断面図である。 従来のナット供給装置の側面図である。 従来のナット供給装置の正面図である。 従来のナット供給装置の使用の状態を示す側断面図である。 従来のナット供給装置の使用の状態を示す上断面図である。 従来の脱落防止用蝶番の詳細図である。
符号の説明
1 供給管
1a 開口端
2 供給ヘッド
2a 開口部
2b ブラケット
2c ナット受け取付凹部
2d ボルト穴
4 供給ロッド
4a 串刺し部
4b 基部
5 ナット受け
8 ボルト
9 ナット
10 脱落防止用蝶番
11 可動部材
11a 軸着穴
11b 取付凹部
11c 取付穴
11d 軸着部
12 固定部材
12a 軸着部
12b 軸穴
12c 取付穴
13 軸部材
14 トーションスプリング
14a アーム
14b アーム
15 強化部材
15a 取付ネジ穴
16 取付ネジ
17 ナット
18 取付ネジ
20 ウェルドナット
20a プロジェクション
20b 鍔
20c ねじ穴
50 供給ヘッド
51 供給ロッド
53 ナット受け
54 脱落防止用蝶番
54a 軸着部
54b 可動部材
54c 軸着部
54d 固定部材
54e 軸
54f トーションスプリング
54g ウェルドナットと接触する部分
60 ウェルドナット
60a ねじ穴

Claims (9)

  1. 筒状の供給ヘッドと、
    前記供給ヘッドの内部にスライド自在に配設され、前記供給ヘッドの開口部から突出する供給ロッドと、
    前記供給ロッドをスライドさせるアクチュエータと、
    供給ヘッドの開口部に配設されたナット受けと、
    前記供給ヘッドの開口部の側方に、その軸着部で回動自在に取り付けられ、前記供給ヘッドの開口部を常時閉塞するように付勢された可動部材を有し、
    パーツフィーダから供給されるナットを前記ナット受けで受け、この状態でナットのねじ穴に、前記供給ロッドを串刺して、ナットを所望位置に供給するナット供給装置において、
    前記可動部材のうち前記供給ヘッドの開口部に対向する位置のナット接触部位の硬度を高くしたことを特徴とするナット供給装置。
  2. 供給ヘッドの開口部に対向する位置に強化部材を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のナット供給装置。
  3. 可動部材の供給ヘッドの開口部に臨む位置に取付凹部を形成し、当該取付凹部に強化部材を埋設したことを特徴とする請求項2に記載のナット供給装置。
  4. 強化部材を可動部材に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のナット供給装置。
  5. 強化部材を高硬度素材で構成したことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のナット供給装置。
  6. 強化部材を焼き入れ鋼で構成したことを特徴とする請求項5に記載のナット供給装置。
  7. 可動部材を靭性の高い素材で構成したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のナット供給装置。
  8. 可動部材の少なくとも軸着部を削り出し加工により形成したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のナット供給装置。
  9. 供給ヘッドの開口部の側方に、削り出し加工により形成された軸着部を有する固定部材を取り付け、
    可動部材の軸着部を、前記固定部材の軸着部に軸着したことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のナット供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180071191A (ko) * 2016-12-19 2018-06-27 주식회사 신영 스터드 용접용 스터드 피딩 장치

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