JP3144735U - プレキャストコンクリート基礎床版 - Google Patents

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Abstract


【課題】従来品よりも高荷重の構造物を支えつつも沈下を極力有効に防止し、製作並びに施工を簡便に行えるようにしたプレキャストコンクリート基礎床板を提供する。
【解決手段】プレキャストコンクリート基礎床版1の床版本体1aを横長の柱状 に形成し、その底面1eを長さ方向の中心から両側面へ向けてそれぞれ45度で傾斜する2つの傾斜面1f,1fによってV字状に形成する。床版本体1aの両端部それぞれに交差方向へ突出する張り出し片1bを設ける。張り出し片1bの底面1eを床版本体側へ45度で傾斜する傾斜面1kとする。プレキャストコンクリート基礎床版1を基礎地盤の上に複数並列に並べ、相隣る張り出し片の端面同士を突き合わせ、この突き合わせた張り出し片同士を連結手段を用いて一体に連結する。相隣る基礎床版の間に画成される空間部に間詰め砕石を敷き詰め、転圧を行う。
【選択図】図1

Description

本考案は、トンネルや水路等に用いられるボックスカルバートや大型ボックスカ
ルバート、比較的土被りの大きいアーチカルバート、偏芯荷重が地盤に作用するL
形プレキャスト擁壁、道路、建物等の構造物の下側に、これら構造物の沈下防止を
目的に用いられるプレキャストコンクリート基礎床版に関する。
トンネルや水路、橋梁、擁壁、道路、建物等の重量のある構造物を構築する際に
、構造物が経年変化で沈下したり傾かないよう、地盤の基本構成部材としてプレキ
ャストコンクリート基礎床版が広く使用されている。
例えば、扁平上盤の下部に円錐形胴体と該胴体の下部中心に円柱形軸脚を設けて
コマ型ブロックを成型し、このコマ型ブロックを多数少くとも一段に地表層に布設
し、コマ型ブロックの自重およびコマ型ブロックが受ける垂直荷重と、円錐形胴体
および円柱形軸脚に生ずる反力および摩擦抵抗との総合力とを均衡せしめ、コマ型
ブロックを用いて不同沈下のない水平地耐力を発揮する基盤を形成する地表層の強
化安定方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、扁平上盤の下部に円錐形または角柱形の胴体を設け、該胴体の下部中心
部に円柱形または角柱形の軸脚を設けたコマ型ブロックを、縦2個及び横2個ずつ
扁平上盤同士を連結して一体成型してなる四連型のコマ型ブロック集合体、または
該コマ型ブロックを縦2個及び横3個ずつ扁平上盤同士を連結して一体成型してな
る六連型のコマ型ブロック集合体を基礎構成単位として使用し、該コマ型ブロック
集合体を扁平上盤同士を相当接させて縦横に配列し、隣り合うコマ型ブロック集合
体の対面するコマ型ブロックの軸脚同士を縦列と横列のいずれにおいても下部連結
部材によって相互に固着し、隣り合うコマ型ブロック集合体の対面するコマ型ブロ
ックの扁平上盤同士を縦列と横列のいずれにおいても上部連結部材によって相互に
固着したコマ型ブロック集合体による基礎構造や(例えば、特許文献2参照)、布
基礎で囲まれる所定の形状に相応させ、かつその形状より若干小さく形成されてプ
レキャストコンクリート基礎床版本体と、前記プレキャストコンクリート基礎床版
本体の所定位置に貫通形成されたコンクリート打設用の開口部とを備えプレキャス
トコンクリート基礎床版が提案されている(例えば、特許文献3参照)
特公昭56−50054号公報 特願平10−266229号公報 特開平7−166559号公報
上記特許文献1,2は、コマ型ブロックと呼ばれるプレキャストコンクリート基
礎床版であるが、単品のコマ型ブロックを地盤に1つずつ敷き並べる特許文献1で
は、構造物からの荷重によって一部のコマ型ブロックが地盤に沈み込む不同沈下が
特許文献1〜3の中で最もおこりやすく、また多大な施工時間がかかるばかりか、
コマ型ブロックの間隔が僅かであることから間詰め砕石が入らないか、入っても転
圧をかけることができないために、コマ型ブロックを地盤に安定して設置すること
が困難である。
特許文献2は、コマ型ブロックを4連や6連につないでブロック集合体とするた
め、特許文献1よりは不同沈下がおこりにくいものの、コマ型ブロックの間に間詰
め砕石が入らないか、入っても転圧をかけることができないために、ブロック集合
体を地盤に安定して設置することが困難であることは特許文献1と同様である。さ
らに、ブロック集合体とするためには、コマ型ブロックを1つずつつなぎ合わせと
いう多大な作業工数を要するため、不利である。
特許文献3のプレキャストコンクリート基礎床版は断面が平板状であるため、構
造物の荷重が全てプレキャストコンクリート基礎床版にかかることになり、地盤が
軟弱な場合には、構造物とプレキャストコンクリート基礎床版とが一体に沈下して
しまう虞がある。
本考案は、かかる実情を背景にしてなされたもので、その目的とするところは、
従来品よりも高荷重の構造物を支えつつも沈下を極力有効に防止し、また製作並び
に施工を簡便に行うことのできるプレキャストコンクリート基礎床版を提供するこ
とにある。
上述の目的にしたがって、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、床版
本体の横長の柱状に形成し、該床版本体の底面を、長さ方向の中心から両側面へ向
けてそれぞれ45度で傾斜するV字状に形成し、前記床版本体の両端部それぞれに
交差方向へ突出する張り出し片を設け、該張り出し片の底面を前記床版本体側へ4
5度で傾斜する片勾配に形成したことを特徴としている。
このプレキャストコンクリート基礎床版は、床版本体を横長の柱状に形成し、該
床版本体の底面を、一方の側面から他方の側面へ向けて45度で傾斜する片勾配に
形成し、前記床版本体の両端部それぞれに前記傾斜底面側の側方へ突出すつ張り出
し片を設け、該張り出し片の底面を前記床版本体側へ45度で傾斜する片勾配に形
成してもよい。
また、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版の長手方向にPC鋼材を貫通
して設け、該PC鋼材全体を緊張させてプレキャストコンクリート基礎床版にプレ
ストレス力を与えるようにしてもよい。
各張り出し片の一方側と他方側との大きさを異ならせてもよく、床版本体の一端
部側に設けられる張り出し片と他端部側に設けられる張り出し片との大きさを異な
らせてもよい。
本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、基礎地盤プレキャストコンクリ
ート基礎床版を複数並列に並べて、相隣る張り出し片の端面同士を突き合わせ、こ
の突き合わせた張り出し片同士を連結手段を用いて一体に連結し、基礎地盤上に設
置した相隣る基礎床版の間に画成される空間部に間詰め砕石を敷き詰めたのち、転
圧を行う。
また、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、基礎地盤の上に前記プレ
キャストコンクリート基礎床版を複数直列に並べて、相隣る張り出し片の外側面同
士を突き合わせ、この突き合わせた張り出し片同士を連結手段を用いて一体に連結
し、基礎地盤上に設置したプレキャストコンクリート基礎床版の周囲に砕石を敷き
詰めたのち、転圧を行う。
さらに、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、前記請求項2〜5のい
ずれかの考案に記載のプレキャストコンクリート基礎床版を使用し、前記プレキャ
ストコンクリート基礎床版の上に設置される構造物が横置きの柱状であって、前記
プレキャストコンクリート基礎床版を、前記床版本体が前記構造物の下面両側縁の
内外に跨って位置するよう基礎地盤上に並列に配置するとともに、相隣る2個のプ
レキャストコンクリート基礎床版は前記張り出し片同士を突き合わせて1組とし、
基礎基盤上に設置した相隣るプレキャストコンクリート基礎床版の間に画成される
空間部に間詰め砕石を敷き詰めたのち、転圧を行う。
本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、床反本体の底面を45度ずつカ
ットした断面90度のV字状、または45度の片勾配に形成するため、構造物から
の荷重が鉛直方向と水平方向とに二分され、その合力が斜め下45度方向に作用す
る。これにより、基礎地盤への設置面積が底面が平らなものよりも広くなり、しか
も底面は傾斜面であることから基礎地盤との間に摩擦抵抗を生じて鉛直方向の荷重
が減少するので、地盤反力が低減する。下面を片勾配とした張り出し片でも床版本
体と同様の荷重分散効果を奏する。
なお、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、床版本体と張り出し片の
底面を45度以外の傾斜角とすることを妨げない。
このような荷重分散効果は、従来のコマ型ブロックにも認められるが、当該コマ
型ブロックでは、荷重分散効果を奏する傾斜底面が外周面の面積で決められてしま
うのに対して、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、床版本体の長さと
張り出し片の張り出し長さが自由に設定できるので、傾斜底面積を大きく取れる。
特に、上部に設置される構造物が、トンネルや道路、水路、L形プレキャスト擁
壁、道路といった長大な長さを持つものが対象であるから、柱形状を基本とする本
考案のプレキャストコンクリート基礎床版では傾斜底面積が大きく確保できる。し
たがって、荷重を分散する傾斜底面積が充分な本考案のプレキャストコンクリート
基礎床版では、単位面積あたりの荷重負担が少なくなるので、従来のコマ型ブロッ
クよりも沈み込みが少ない。
床版本体の両端部から交差方向に突出する張り出し片は、プレキャストコンクリ
―ト基礎床版を基礎地盤に設置する際に方向を決めたり位置決めするのに役立つ。
さらに張り出し片は、複数のプレキャストコンクリート基礎床版を直列及びまたは
並列に連結するのに役立つ。
張り出し片はさらに、隣り合う張り出し片の端面同士を突き合わせ、この突き合
わせた張り出し片同士を連結手段を用いて複数のプレキャストコンクリート基礎床
版を並列に連結した場合に、隣り合うプレキャストコンクリート基礎床版の間に間
詰め砕石を充填するための空間部を画成する。
また、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、プレキャスト成形後のプ
レキャストコンクリート基礎床版の内部にPC鋼材を張設して予めプレストレスを
付与してもよい。これにより、プレキャストコンクリート基礎床版の強度がアップ
し、クラックが生じにくくなる。プレキャストコンクリート基礎床版へのプレスト
レスの付与は、複数を直列もしくは並列に連結する際に連結手段としてPC鋼材を
プレキャストコンクリート基礎床版に掛け渡し、PC鋼材に張力を付与することに
より、連結されるコンクリート基礎床版の相互間にプレストレスが付与される。
さらにプレキャストコンクリート基礎床版は、本来、構造物の下側に沈下防止を
目的に用いられるが、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、建屋の布基
礎や基礎コンクリートの代わりに使用することが可能である。布基礎や基礎コンク
リートはコンクリートを現場打ちするため、一定の養生期間が必要であるが、本考
案のプレキャストコンクリート基礎床版を布基礎や基礎コンクリートの代用とする
ことにより、現場打設による養生期間が不要となり、工期の大幅な短縮が可能とな
る。
床版本体の底面を45度の片勾配に形成したプレキャストコンクリート基礎床版
は、特に建屋やビル等の建築物に適している。構造物が構築物である場合に、プレ
キャストコンクリート基礎床版は、床版本体底面の勾配を構造物の内側に向けなが
ら、床版本体が柱状の布基礎やコンクリート基礎、土台と同位置となるようこれら
の下に沿って配置することが好ましい。したがって、プレキャストコンクリート基
礎床版は、一般的に格子状に組まれることが多い。建屋やビル等の建築物の場合に
、プレキャストコンクリート基礎床版格子状に組んだまま、連結しないほうが地震
等の揺れにフレキシブルに対応ができるが、建築物や基礎地盤の条件に応じてプレ
キャストコンクリート基礎床版同士をボルトやPC鋼材で連結することも妨げない
本考案のプレキャストコンクリート基礎床版において、各張り出し片の一方側と
他方側とで大きさを変えたり、床版本体の一端部側に設けられる張り出し片と他端
部側に設けられる張り出し片とで大きさを変えてもよい。本考案でいう大きさの変
更とは、幅、長さ、高さ、体積のいずれか1つまたは複数を組み合わせて異ならせ
るものであり、例えば、各張り出し片の一方側と他方側とで張り出し長さを変えて
もよく、あるいは床版本体一端部側の張り出し片と他端部側の張り出し片の幅(床
版本体長さ方向の長さ)を変えてもよい。
本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、複数個を連結手段で直列及びま
たは並列に連結して用いることができる。連結手段として連結ボルトやPC鋼材が
適当である。
プレキャストコンクリート基礎床版の上に設置される構造物が横置きの柱状の場
合、例えば家屋の布基礎やビルのコンクリート基礎が構造物の場合には、床版本体
底面が片勾配で、張り出し片が一側方のみのプレキャストコンクリート基礎床版を
使用し、このプレキャストコンクリート基礎床版を、床版本体が前記構造物の下面
両側縁の内外に跨って位置するよう基礎地盤上に並列に配置するとともに、相隣る
1組のプレキャストコンクリート基礎床版は張り出し片同士を突き合わせて用いる
。布基礎やビルのコンクリート基礎から荷重は、これらの下に並行に設けられた双
方のプレキャストコンクリート基礎床版に伝達され、さらに、床版本体床面の傾斜
面から互いに荷重を減少しながら内向きの下斜め45度方向にバランスして作用し
ていく。
本考案のプレキャストコンクリート基礎床版によれば、構造物からの荷重がプレ
キャストコンクリート基礎床版によって分散され、また、基礎地盤への設置面積が
底面が平らなものよりも広くなり、さらに底面は傾斜面であることから基礎地盤と
の間に摩擦抵抗を生じて鉛直方向の荷重が減少するので、地盤反力が低減する。こ
れにより、従来のプレキャストコンクリート基礎床版に較べて高荷重の構造物を支
えつつも、沈下、特に不同沈下を極力有効に防止することができる。
さらに本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、構造物を設置する際のレ
ベリングの役割も果たす。また、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版は、
構造が簡単であるから製作性や搬送性に優れ、さらに現場での施工時間の短縮と作
業性の向上が図れる。
また、複数のプレキャストコンクリート基礎床版を直列及びまたは並列に連結し
て用いることも可能で、プレキャストコンクリート基礎床版を複数一体に連結する
ことにより、より高荷重の構造物を支えながら沈下を有効に防止することができる
。プレキャストコンクリート基礎床版を並列に連結には、隣り合うプレキャストコ
ンクリート基礎床版の間に空間部が画成され、この空間部に間詰め砕石を敷き詰め
て転圧をかけることにより、プレキャストコンクリート基礎床版と砕石とが一体と
なって盤構造を形成する。これにより、プレキャストコンクリート基礎床版を沈下
なく安定して設置でき、また強度アップのために基礎コンクリートを現場打ちする
必要がないので、施工性と経済性にも優れたものとなる。
さらに、プレキャストコンクリート基礎床版の長手方向にPC鋼材を貫通して設
け、このPC鋼材全体を張設してプレキャストコンクリート基礎床版にプレストレ
ス力を与えることにより、プレキャストコンクリート基礎床版全体の強度が増すの
で、より高重量の構造物を堪えるようになる。
また、設置構造物が布基礎やビルのコンクリート基礎等の場合には、床版本体底
面を片勾配としたプレキャストコンクリート基礎床版を2個1組として並列に使用
することが適当であり、家屋やビル等の荷重が設置構造物を通してプレキャストコ
ンクリート基礎床版に作用した場合に、床版本体底面の傾斜面が荷重を小さくバラ
ンスよく分散して支えるので、高荷重にもよく堪える。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図中、図1〜図5は本考案の第1実施例を示すもので、図1はプレキャストコン
クリート基礎床版の斜視図、図2は同じくプレキャストコンクリート基礎床版を中
間省略した正面図、図3は同じくプレキャストコンクリート基礎床版の断面図、図
4は複数個のプレキャストコンクリート基礎床版を連結ボルトで並列及び直列に連
結して基礎地盤に設置した状態の平面図、図5は図4のV−V断面図である。
図6及び図7は本考案の第2実施例を示すもので、図6はPC鋼材を用いてプレ
ストレスを付与したプレキャストコンクリート基礎床版の斜視図、図7は同じくプ
レキャストコンクリート基礎床版の一部断面平面図である。図8は本考案の第3実
施例を示し、PC鋼材を用いて2個のプレキャストコンクリート基礎床版を直列に
連結した状態の斜視図である。図9は本考案の第4実施例を、図10は本考案の第
5実施例をそれぞれ示すもので、図9,図10はそれぞれプレキャストコンクリー
ト基礎床版の平面図である。図11及び図12は本考案の第6実施例を示し、図1
1はプレキャストコンクリート基礎床版の斜視図、図12はプレキャストコンクリ
−ト基礎床版の要部断面図である。
また、図13〜図23は上記第1実施例のプレキャストコンクリート基礎床版を
用いた施工例を示すもので、図13〜図15のそれぞれはプレキャストコンクリー
ト基礎床版を大型カルバートボックスの施工に適用した断面正面図、図16〜図1
8のそれぞれはプレキャストコンクリート基礎床版をアーチカルバートの施工に適
用した断面正面図、図19,図20はそれぞれプレキャストコンクリート基礎床版
をL形プレキャスト擁壁の施工に適用した断面正面図、図21はプレキャストコン
クリート基礎床版を家屋の施工に適用した断面正面図、図22は同じくプレキャス
トコンクリート基礎床版を家屋の施工に適用した平面図、図23はプレキャストコ
ンクリート基礎床版を家屋の施工に適用した断面図である。
なお、各実施例に共通の構成については同一符号を付すものとし、第1実施例で
説明した構成については、第2実施例以降での詳細な説明を省略する。
図1〜図5の第1実施例に示すプレキャストコンクリート基礎床版1は、横長で
柱状の床版本体1aと、該床版本体1aの両端部それぞれに交差方向へ突出する張
り出し片1b,1bとからなっており、その全体を工場等でプレキャストコンクリ
―トによって成形する。床版本体1aは、上面1c及び側面1d,1dとV字状の
底面1eとからなる野球のホームベースのごとき断面五角形に形成されている。底
面1eは、床版本体1aの長さ方向の中心から両側面1d,1dへ向けてそれぞれ
45度で傾斜する傾斜面1f,1fで形成されており、これにより床版本体1aの
底面形状は角度の90度のV字状となっている。
張り出し片1b,1bの断面形状は、上面1gと側面1h,1i及び片勾配の底
面1jとからなっており、この底面1jは、床版本体1a側の側面1iへ向けて4
5度で傾斜する傾斜面1kとなっている。なお、床版本体1aの下縁となる底面1
eの傾斜面1f,1fの突き合わせ面と、張り出し片1b,1bの底面1jの下縁
をとがらせると保管や搬送あるいは施工の際に欠けを生じる虞があるため、若干の
平面を残して形成することが望ましい。
図4,図5は、上記図1〜図3に示したプレキャストコンクリート基礎床版1を
6個用いて、連結ボルトで並列及び直列に連結して基礎地盤に設置した施工状態を
示しており、図4の平面図に示すように、プレキャストコンクリート基礎床版1の
成形時に、該基礎床版1の両端部上面と張り出し片1b,1bの両端部上面とに予
め接続用の凹部2を形成し、この凹部2にコ字形のブラケット3を埋設しておく。
そして、プレキャストコンクリート基礎床版1を並列に連結するには、基礎地盤
4の上にプレキャストコンクリート基礎床版1,1を横並び配置し、相隣る張り出
し片1b,1bの端面1m,1mとブラケット3,3同士をそれぞれ突き合わせ、
この突き合わせしたブラケット3,3同士を連結ボルトを連結手段5として用いて
一体に連結する。この連結により、床版本体1a,1aと張り出し片1b,1bと
に囲まれる長方形の空間部6が画成され、この空間部6に砕石7を敷き詰める。
また、プレキャストコンクリート基礎床版1を直列に連結するには、基礎地盤4
の上にプレキャストコンクリート基礎床版1,1を縦並び配置し、相隣る張り出し
片1b,1bの外側の側面1h,1hとブラケット3,3同士をそれぞれ突き合わ
せ、この突き合わせしたブラケット3,3同士を連結手段5である連結ボルトを用
いて一体に連結したのち、その周囲に砕石7を充填する。
空間部6の間詰め砕石7や、プレキャストコンクリート基礎床版1周囲の砕石7
は、各プレキャストコンクリート基礎床版1の床版本体1aと張り出し片1b,1
bの底面1e,1j下側に入り込み、ローラ等を用いた転圧をおこなうことにより
、プレキャストコンクリート基礎床版1とともに盤構造を構成する。
図4,図5において、上述のように基礎地盤4上に設置したプレキャストコンク
リート基礎床版1には、その上に設置されるボックスカルバートやアーチカルバー
ト、建物等の構造物から荷重P1が作用する。この荷重P1は、プレキャストコン
クリート基礎床版1の床版本体1aと張り出し片1b,1bの底面1e,1jの4
5度の傾斜面1f,1f,1kによって鉛直方向と水平方向と二分され、これらの
合力である荷重P2が構造物からの荷重P1の半分となって傾斜面1f,1kから
直交方向(斜め外方向)へ作用する。このように、構造物からの荷重P1は、本来
基礎地盤4へ鉛直方向に直接作用する荷重が側方へ逸れて軽減されるため、プレキ
ャストコンクリート基礎床版1の沈み込みが有効に抑制される。
図6,図7に示す第2実施例のプレキャストコンクリート基礎床版10は、上記
図1〜図5に用いたプレキャストコンクリート基礎床版1を原形とし、該基礎床版
1と同様に工場等で製造する際に、プレキャストコンクリート基礎床版10の全長
方向にPC鋼材11を埋設し、このPC鋼材11に緊張力を持たせることにより、
プレキャストコンクリート基礎床版にプレストレス力を付与している。
PC鋼材11には、例えば、複数本の細いPC鋼線を撚ったPC鋼撚り線の表面
にポリマー材等の潤滑性皮膜をコーティングしたアンボンドPC鋼撚り線を用い、
プレキャストコンクリート基礎床版10を前述のようにプレキャストコンクリート
で成形する際に、このアンボンドPC鋼撚り線をPC鋼材11として混練したコン
クリート中に埋設しておき、このコンクリートがプレキャストコンクリート基礎床
版10として所定の強度に硬化したのち、張り出し片1b,1bの側面1h,1h
に形成した角形凹部12,12へ突出するPC鋼材11の両端部にワッシャやボル
ト,ナット等の係止手段13を係着し、該係止手段13にてPC鋼材11を硬化し
たコンクリートを残して牽引し、PC鋼材11のそれぞれを緩みなく緊張する。
プレストレスを持たせたこのプレキャストコンクリート基礎床版10は、より高
荷重の構造物を支えるのに適している。
図8に示す第3実施例のプレキャストコンクリート基礎床版20は、上記図1〜
図5に用いたプレキャストコンクリート基礎床版1を原形とし、該基礎床版1と同
様に工場等で製造する際に、その全長に亘って予め貫通孔(図示せず)を穿設して
おき、施工現場にて複数のプレキャストコンクリート基礎床版20を直列に連結す
る際に、これらの貫通孔に連結手段としてPC鋼材21を挿通し、このPC鋼材2
1を緊張させることにより、複数のプレキャストコンクリート基礎床版20を直列
に連結すると同時にプレストレス力を付与する。
図9の第4実施例に示すプレキャストコンクリート基礎床版30のそれぞれは、
各張り出し片1bの一方側の突出長さL1を他方側の突出長さL2よりも長く設定
している。
これにより、2つのプレキャストコンクリート基礎床版30,30を同じ向きで
並列に並べた場合(図9の中央と右側)には、張り出し片1b,1bの突出長さL
1,L2が突き合わされるので、床版本体1a,1a間のピッチL3が広くなり、
両プレキャストコンクリート基礎床版30,30間に画成される間詰め砕石充填用
の空間部31も大きなものとなる。
また、2つのプレキャストコンクリート基礎床版30,30を逆向きで並列に並
べた場合(図9の中央と左側)には、張り出し片1b,1bの突出長さL2,L2
が突き合わされるので、床版本体1a,1a間のピッチL4が狭くなり、両プレキ
ャストコンクリート基礎床版30,30間に画成される間詰め砕石充填用の空間部
32も小さく限定される。
床版本体1a,1aのピッチが離間する前者の並べ方は、構造物からの荷重が比
較的低いものに適し、また床版本体1a,1aのピッチが狭い後者の並べ方は、構
造物からの荷重が比較的高いものに適している。
図10の第5実施例に示すプレキャストコンクリート基礎床版40は、一方の張
り出し片1bが、通常のプレキャストコンクリート基礎床版1の張り出し片1bと
同じ幅W1であるのに対し、他方の張り出し片1nの幅W2をその2倍に設定して
いる。
これにより、通常のプレキャストコンクリート基礎床版1と本実施例のプレキャ
ストコンクリート基礎床版31の張り出し片1b,1bと突き合わせて直列に連結
した場合に、張り出し片1b,1bの接合幅W3と他方の張り出し片1nの幅W2
とが同一となる。
このように、本実施例のプレキャストコンクリート基礎床版40は、通常のプレ
キャストコンクリート基礎床版1と組み合わせすることによって、直列で連結する
際の張り出し片がすべて同じ幅になり、すなわち設置面接が他のプレキャストコン
クリート基礎床版1と同様に均等になるので、構造物からの荷重を安定して支持で
きる。このように、本実施例のプレキャストコンクリート基礎床版40は、直列連
結の端部に用いるのに適している。
図11及び図12に示す第6実施例に示すプレキャストコンクリート基礎床版4
5は、柱状の床版本体1pとその両端部に底版傾斜方向へ突出する張り出し片1r
,1rとからなっており、前記床版本体1pの底面1qを片勾配とし、張り出し片
1rの突出を底面1qの傾斜方向のみの片側とした点で、図1〜図5の第1実施例
に示したプレキャストコンクリート基礎床版1と異なっている。
床版本体1pの底面1qは、一方の側面1sの中間部から他方の側面1tの下端
へ向けて45度で傾斜する傾斜面1uで形成して、床版本体1pの底面形状を角度
45度の片勾配とし、さらに傾斜面1u側へのみ突出する張り出し片1rの底面1
vの床版本体傾斜面側を、45度で傾斜する傾斜面1wに形成して張り出し片1r
の底面形状も角度45度の片勾配としたもので、本実施例のプレキャストコンクリ
―ト基礎床版45は、図21〜図23を用いた事例で後述するように、建屋やビル
等の建築物の下に用いるのに適している。
次に、本考案のプレキャストコンクリート基礎床版を用いた各種施工例を図13
〜図23に基づいて説明する。なお、これらの施工には、基本形態であるプレキャ
ストコンクリート基礎床版1で説明するが、その他のプレキャストコンクリート基
礎床版10,20,30,40のいずれを用いてもよいことはもちろんである。
図13は、地下通路やトンネル等に用いるカルバートボックスの施工例を示して
おり、プレキャストコンクリート基礎床版1は、大型カルバートボックス50の構
成の中で荷重が最も大きく作用する左右の側壁ブロック52,52を支承すべく、
基礎地盤56の左右に2個ずつ並列に設置される。
カルバートボックス50は、プレキャストコンクリートを用いて工場等で成形さ
れた頂版ブロック51と左右の側壁ブロック52,52と底版ブロック53とを組
み立てて組立枠体54を構成し、この組立枠体54をプレキャストコンクリート基
礎床版1上に横方向に複数並べて構成されるもので、カルバートボックス50の内
側には地下通路やトンネルとなる内部空間55が画成される。
プレキャストコンクリート基礎床版1は、所定レベルに整地した基礎地盤56の
上に左右2個ずつ並列に設置され、さらに地下通路やトンネルとして足りる長さ分
直列にも連結される。そして、左右で相隣るプレキャストコンクリート基礎床版1
,1間の空間部57や、左右間のプレキャストコンクリート基礎床版1,1の間に
広がる大きな空間部58とに砕石7を敷き詰める。砕石7の一部は、各プレキャス
トコンクリート基礎床版1の傾斜した底面1e,1jの下側に入り込む。しかるの
ち、砕石7に転圧をかけることにより、プレキャストコンクリート基礎床版1,1
と砕石7とが一体となった盤構造が構成される。
側壁ブロック52の下端には脚片52aが横方向に突出しており、プレキャスト
コンクリート基礎床版1,1は、この脚片52aを支承すべく設置される。側壁ブ
ロック52には、頂版ブロック51の荷重のほか、土被り荷重が大きく作用し、こ
れらの荷重が側壁ブロック52を通してプレキャストコンクリート基礎床版1,1
に伝達されるが、プレキャストコンクリート基礎床版1,1はこれを傾斜した底面
1e,1jで効率よく分指してよく堪える。
基礎地盤56に設置された各プレキャストコンクリート基礎床版1は、地下通路
やトンネル等として横並びに配設された複数の組立枠体54を同時に支える構造で
あるため、一部の組立枠体54から過大な荷重が作用したとしても不同沈下を有効
に防止するほか、構造物としてのカルバートボックス50を設置する際のレベリン
グの役割をも果たす効果がある。
図14は、上記図13で示したカルバートボックス50よりも大型のカルバート
ボックス60の施工例を示している。この大型カルバートボックス60は、頂版ブ
ロック61と左右の側壁ブロック62,62と底版ブロック63とを組立枠体64
として組み立て、この組立枠体64を複数横並びに連結して構成されるもので、プ
レキャストコンクリート基礎床版1は、側壁ブロック62の脚片62aの下側に2
個と、底版ブロック63の端部下側に1つが位置するよう、3個並列に配置される
図15は、上記図14で示したカルバートボックス60よりもさらに大型のカル
バートボックス70の施工例を示している。この超大型カルバートボックス70は
、頂版ブロック71と左右の側壁ブロック72,72と底反ブロック73とを組立
枠体74として組み立て、この組立枠体74を複数横並びに連結して構成されるも
ので、プレキャストコンクリート基礎床版1は、超大型カルバートボックス70の
幅方向全体を支持すべく、両側壁ブロック72,72の脚片72a,72aの下側
と底版ブロック73の下側全体に複数並列で設置される。
図16は、比較的軽量なアーチカルバート80の施工例を示している。このアー
チカルバート80は、アーチ状の頂版ブロック81と上向きコ字状の底版ブロック
82とを上下に突き合わせて組立枠体83とし、この組立枠体83を複数横並びに
連結して構成されるもので、プレキャストコンクリート基礎床版1は、アーチカル
バート80の外側端を支持すべく、底版ブロック82の下面外側に1列で配置され
る。
図17は、上記図16で示したアーチカルバート90よりも土被りの大きいアー
チカルバート90の施工例を示している。このアーチカルバート90は、アーチ状
の頂版ブロック91と上向きコ字状の底版ブロック92とを上下に突き合わせて組
立枠体93とし、この組立枠体93を複数横並びに連結して構成されるもので、プ
レキャストコンクリート基礎床版1は、アーチカルバート90の外側を支持すべく
、底版ブロック82の下面外側にそれぞれ2列で配置される。
図18は、上記図17で示したアーチカルバート90よりもさらに土被りの大き
いアーチカルバート100の施工例を示している。この大型アーチカルバート10
0は、アーチ状の頂版ブロック101と上向きコ字状の底版ブロック102とを上
下に突き合わせて組立枠体103とし、この組立枠体103を複数横並びに連結し
て構成されるもので、プレキャストコンクリート基礎床版1は、大型アーチカルバ
−ト101の幅方向全体を支持すべく、底版ブロック102の下面全体に複数並列
で配置される。
図19は、L形プレキャスト擁壁110の施工例を示している。このL形プレキ
ャスト擁壁110は、縦方向の擁壁版110aの下端に一側方へ突出する底版11
0bを一体に備えており、プレキャストコンクリート基礎床版1は、土圧荷重がモ
―メントとして最も大きく作用する底版110bの下面外側に1列で配置される。
図20は、上記図19で示したL形プレキャスト擁壁110よりも大型のL形プ
レキャスト擁壁120の施工例を示している。大型のL形プレキャスト擁壁120
は、縦方向の擁壁版120aの下端に一側方へ突出する底版120bを一体に備え
ており、プレキャストコンクリート基礎床版1は、大きな土圧荷重がモーメントと
して最も大きく作用する底版110bの下面外寄りに2列で配置される。
図21〜図23は、前記図11及び図12の第6実施例で示したプレキャストコ
ンクリート基礎床版45を用いて建屋130を施工する事例を示している。なお、
本実施例を以下に説明するにあたり、図11,図12に用いた符号を適宜参酌する

図22に示すように、2個のプレキャストコンクリート基礎床版45,45を1
組として、張り出し片1r,1r同士を向かい合わせに突き合わせて並列に組み合
わせ、この組み合わせ体を建屋用の布基礎131に合わせて4つの短形枠を形成す
るよう基礎地盤132の上に縦横に設置している。各プレキャストコンクリート基
礎床版45は枠状に組まれるが、相互には連結関係を持たせず自由に動けるように
してあり、地震等の揺れにフレキシブルに対応できるようにしている。
図23に示すように、組み合わせ体を構成する1組のプレキャストコンクリート
基礎床版45,45は、床版本体1p,1pの傾斜底面1q,1qを互いに向き合
わせながら、建屋用の布基礎131の下側に連続する幅広の底版131aの側縁1
31b,131bを床版本体1p,1pの上面ほぼ中央に位置させ、該床版本体1
p,1pが底版131aの側縁131b,131bの内外に跨って位置するよう基
礎地盤132上に並列に配置される。
基礎地盤132上に設置された2個のプレキャストコンクリート基礎床版45,
45の間には空間部132が画成され、これらの空間部132に間詰め砕石7を敷
き詰めると、砕石7の一部は、各プレキャストコンクリート基礎床版45の傾斜し
た底面1g,1vの下側に入り込む。しかるのち、砕石7に転圧をかけてプレキャ
ストコンクリート基礎床版45と砕石7を一体化した盤構造とする。
布基礎131は、このように設置されたプレキャストコンクリート基礎床版45
,45の床版本体1p,1p上に打設され、布基礎133の成形、乾燥後に建屋1
30が建設される。
本実施例では、相隣る2つのプレキャストコンクリート基礎床版45,45の床
版本体1p,1pが、布基礎131の底版131aよりも位置を拡げて配置されて
いるため、建屋130の荷重が布基礎131を通してプレキャストコンクリート基
礎床版45,45に作用した場合に、床版本体1p,1pの底面1q,1qの傾斜
面1u,1uが荷重を小さくバランスよく分散して支えるので、建屋130からの
高荷重も安定して支持できる。
なお、図13〜図23で説明した各種施工例では、基礎地盤の上にプレキャスト
コンクリート基礎床版を設置するとしたが、構造物の荷重や基礎地盤の状況によっ
ては、基礎地盤とプレキャストコンクリート基礎床版との間に破砕層を設けてもよ
い。
また、図21,図22と図23の施工例では布基礎を用いたが、布基礎を省略し
てプレキャストコンクリート基礎床版の上に建屋(建物)を直接建設することもで
きる。これにより、布基礎を形成するためのコンクリートの打設や養生期間が不要
となり、工期の大幅な短縮とコストダウンが図れる。
本考案の第1実施例を示すプレキャストコンクリート基礎床版の斜視図 である。 本考案の第1実施例を示すプレキャストコンクリート基礎床版を中間省略した正面図である。 本考案の第1実施例を示すプレキャストコンクリート基礎床版の断面図である。 本考案の第1実施例を示す複数個のプレキャストコンクリート基礎床版を連結ボルトで並列及び直列に連結して地盤に設置した状態の平面図である。 本考案の第1実施例を示すの図4のV−V断面図である。 本考案の第2実施例を示すPC鋼材を用いてプレストレスを付与したプレキャストコンクリート基礎床版の斜視図である。 本考案の第2実施例を示すプレキャストコンクリート基礎床版の一部断 面平面図である。 本考案の第3実施例を示すPC鋼材を用いて2個のプレキャストコンクリート基礎床版を直列に連結した状態の斜視図である。 本考案の第4実施例を示すプレキャストコンクリート基礎床版の平面図である。 本考案の第5実施例を示すプレキャストコンクリート基礎床版の平面図である。 本考案の第6実施例を示すプレキャストコンクリート基礎床版の斜視図である。 本考案の第6実施例を示すプレキャストコンクリート基礎床版の要部断面図である。 第1実施例のプレキャストコンクリート基礎床版をカルバートボックすの施工に適用した断面正面図である。 第1実施例のプレキャストコンクリート基礎床版をカルバートボックスの施工に適用した断面正面図である。 第1実施例のプレキャストコンクリート基礎床版をカルバートボックスの施工に適用した断面正面図である。 第1実施例のプレキャストコンクリート基礎床版をアーチカルバートの施工に適用した断面正面図である。 第1実施例のプレキャストコンクリート基礎床版をアーチカルバートの施工に適用した断面正面図である。 第1実施例のプレキャストコンクリート基礎床版をアーチカルバートの施工に適用した断面正面図である。 第1実施例のプレキャストコンクリート基礎床版をL形プレキャスト擁壁の施工に適用した断面正面図である。 第1実施例のプレキャストコンクリート基礎床版をL形プレキャスト擁壁の施工に適用した断面正面図である。 第6実施例のプレキャストコンクリート基礎床版を建屋の施工に適用した断面正面図である。 第6実施例のプレキャストコンクリート基礎床版を建屋の施工に適用した平面図である。 第6実施例のプレキャストコンクリート基礎床版を建屋の施工に適用した断面図である。
符号の説明
1,10,20,30,40,45…プレキャストコンクリート基礎床版
1a,1p…床版本体
1b,1r…張り出し片
1c…床版本体1aの上面
1e,1q…床版本体1aの底面
1g…張り出し片1bの上面
1j…張り出し片1bの底面
1k,1u…底面1e,1qの傾斜面
1n…他方の張り出し片
1v…張り出し片1j,1rの底面
3…コ字形のブラケット
4,56,131…基礎地盤
5…連結手段
6…間詰め砕石用の空間部
7…間詰め砕石または砕石
11,21…PC鋼材


Claims (8)

  1. 床版本体を横長の柱状に形成し、
    該床版本体の底面を、長さ方向の中心から両側面へ向けてそれぞれ45度で傾斜
    するV字状に形成し、
    前記床版本体の両端部それぞれに交差方向へ突出する張り出し片を設け、該張り
    出し片の底面を前記床版本体側へ45度で傾斜する片勾配に形成した
    ことを特徴とするプレキャストコンクリート基礎床版。
  2. 床版本体を横長の柱状に形成し、
    該床版本体の底面を、一方の側面から他方の側面へ向けて45度で傾斜する片勾
    配に形成し、
    前記床版本体の両端部それぞれに前記傾斜底面側の側方へ突出する張り出し片を
    設け、該張り出し片の底面を前記床版本体側へ45度で傾斜する片勾配に形成した
    ことを特徴とするプレキャストコンクリート基礎床版。
  3. 前記プレキャストコンクリート基礎床版の長手方向にPC鋼材を貫通して設け、
    該PC鋼材全体を緊張させてプレキャストコンクリート基礎床版にプレストレス力
    を付与せしめた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のプレキャストコンクリート基礎床版
  4. 前記各張り出し片の一方側と他方側との大きさを異ならしめた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプレキャストコンクリート基
    礎床版。
  5. 前記床版本体の一端部側に設けられる張り出し片と他端部側に設けられる張り出
    し片との大きさを異ならしめた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプレキャストコンクリート基
    礎床版。
  6. 前記請求項1〜5のいずれかに記載のプレキャストコンクリート基礎床版であっ
    て、
    基礎地盤の上に前記プレキャストコンクリート基礎床版を複数並列に並べて、相
    隣る張り出し片の端面同士を突き合わせ、この突き合わせた張り出し片同士を連結
    手段を用いて一体に連結し、
    基礎地盤上に設置した相隣るプレキャストコンクリート基礎床版の間に画成され
    る空間部に間詰め砕石を敷き詰めたのち、転圧を行う
    ことを特徴とするプレキャストコンクリート基礎床版。
  7. 前記請求項1〜5のいずれかに記載のプレキャストコンクリート基礎床版であっ
    て、
    基礎地盤の上に前記プレキャストコンクリート基礎床版を複数直列に並べて、相
    隣る張り出し片の外側面同士を突き合わせ、この突き合わせた張り出し片同士を連
    結手段を用いて一体に連結し、
    基礎地盤上に設置した前記プレキャストコンクリート基礎床版の周囲に砕石を敷
    き詰めたのち、転圧を行う
    ことを特徴とするプレキャストコンクリート基礎床版。
  8. 前記請求項2〜5のいずれかに記載のプレキャストコンクリート基礎床版であっ
    て、
    前記プレキャストコンクリート基礎床版の上に設置される構造物が横置きの柱状
    であり、
    前記プレキャストコンクリート基礎床版を、前記床版本体が前記構造物の下面両
    側縁の内外に跨って位置するよう基礎地盤上に並列に配置するとともに、相隣る2
    個のプレキャストコンクリート基礎床版は前記張り出し片同士を突き合わせて1組
    とし、
    基礎地盤上に設置した相隣るプレキャストコンクリート基礎床版の間に画成され
    る空間部に間詰め砕石を敷き詰めたのち、転圧を行う
    ことを特徴とするプレキャストコンクリート基礎床版。























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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010007379A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Takaaki Endo プレキャストコンクリート基礎床版とその施工方法

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