JP3144213U - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】美しい湾曲周面を表面に露出させた形状でありながら、光源から照射される光を必要箇所とその周辺との限られた範囲に集めることができ、しかも、この光が前記限られた範囲を略均一な光量で照射できることとなる照明装置を提供する。
【解決手段】光源1と、この光源1から照射される光を屈折するレンズ部2とを有する照明装置であって、前記レンズ部2は球形状であり、このレンズ部2の入光部3は、前記レンズ部2の湾曲周面の一部に形成された平坦面9であり、更に、前記入光部3には光散乱部5が設けられた照明装置。
【選択図】図1
【解決手段】光源1と、この光源1から照射される光を屈折するレンズ部2とを有する照明装置であって、前記レンズ部2は球形状であり、このレンズ部2の入光部3は、前記レンズ部2の湾曲周面の一部に形成された平坦面9であり、更に、前記入光部3には光散乱部5が設けられた照明装置。
【選択図】図1
Description
本考案は、従来にない極めてデザイン性に秀れて実用的な照明装置に関するものである。
近年、光が人の心に与える作用が広く研究され始め、照明装置への関心は以前にも増して高まっている。例えば自宅などの居住空間において、心を癒し空間を居心地良くするためなど、照明装置には、実用性だけでなく空間を演出するためのデザイン性も強く求められている。特に、癒し効果を有するとされる球や円柱などの湾曲形状を有した照明装置の需要は高く、これら形状の照明装置は商品価値が高いものとなり、売り上げの向上も期待できる。
しかしながら、光を限られた箇所に照射するタイプの照明装置に関しては、光を必要箇所に集める為の円錐形の大きな傘が設けられており、外観が良くないものが一般的である。
また、傘を使わずに限られた範囲を照らす方法として、例えば特表2004−516684号に示すように光源から放射した光を平行光とするフラットトップチューリップコリメーターを用いる方法が提案されているが、このフラットトップチューリップコリメーターは、光を発する面(出光部)が平坦面57として設けられており、外観形状はやはり傘型に近く、無機質な印象を与え兼ねない照明装置である。
更に、入射光を正確な平行光とするために、レンズ内部に凹部を設け、この凹部内の面を計算された曲面に成形しており、加工が複雑であると共に極めてコスト高となる。
また、仮に一般的なコリメーターレンズを使用することができるとしても、コリメーターレンズは光をコリメートさせるために計算された値に基づき、湾曲周面を正確に加工する必要があるため、加工が複雑で高価なものとなり、これを用いた照明装置もやはり極めて高価なものとなる。
本考案は、美しい湾曲周面を表面に露出させた形状でありながら、光源から照射される光を必要箇所とその周辺との限られた範囲に集めることができ、しかも、この光が前記限られた範囲を略均一な光量で照射できることとなる照明装置を提供することを目的とすると共に、更に、この照明装置を容易に加工できる構成とすることで、安価に提供することを目的とする。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
光源1と、この光源1から照射される光を屈折するレンズ部2とを有する照明装置であって、前記レンズ部2は球形状であり、このレンズ部2の入光部3は、前記レンズ部2の湾曲周面の一部に形成された平坦面9であり、更に、前記入光部3には光散乱部5が設けられていることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項1記載の照明装置において、前記平坦面9は、前記球形状のレンズ部2の一部を除去して構成され該レンズ部2の中心軸と直交する面若しくは平行な面であることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載の照明装置において、前記光散乱部5は、前記平坦面9に光散乱シート6を設けて構成したもの、若しくは、前記平坦面9をブラスト法により加工して構成したものであることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の照明装置であって、前記光源1として、発光ダイオード若しくは有機ELを採用したことを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の照明装置において、前記平坦面9は、前記光源1の光軸Zがその中心を通る法線となるように構成されていることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の照明装置において、前記光源1と前記レンズ部2とは、所定の距離に固定されていることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、光源51と、この光源51から照射される光を屈折するレンズ部52とを有する照明装置であって、前記レンズ部52は円柱形状であり、このレンズ部52の入光部53は、前記レンズ部52の湾曲周面の一部に形成された平坦面57であり、更に、前記入光部53には光散乱部55が設けられていることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項7記載の照明装置において、前記平坦面57は、前記円柱状のレンズ部52の一部を除去して構成され該レンズ部52の中心軸と平行な面であることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項7,8記載の照明装置において、前記光源51は、前記平坦面57とした前記レンズ部52の少なくとも左右両端部に設けられていることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項7〜9いずれか1項に記載の照明装置において、前記光散乱部55は、前記平坦面57に光散乱シートを設けて構成したもの、若しくは、前記平坦面57をブラスト法により加工して構成したものであることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項7〜10いずれか1項に記載の照明装置であって、前記光源51として、発光ダイオード若しくは有機ELを採用したことを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項7〜11いずれか1項に記載の照明装置において、前記平坦面57は、前記光源51の光軸Zが法線となり、この法線が前記レンズ部52の中心軸と交差するように構成されていることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項6〜10いずれか1項に記載の照明装置において、前記光源51と前記レンズ部52とは、所定の距離に固定されていることを特徴とする照明装置に係るものである。
また、請求項1〜11いずれか1項に記載の照明装置において、前記光源1,51にはハウジング7,59が設けられ、このハウジング7,56にはアーム部8が設けられ、このアーム部8には載置部4が設けられていることを特徴とする照明装置に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、美しい湾曲周面をその表面に露出させた形状でありながら、光源から照射される光を必要箇所とその周辺との限られた範囲に集めることができ、更にこの光がこの限られた範囲を略均一な光量で照射できる照明装置を、安価に提供できることとなる。
好適と考える本考案の実施形態を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
本考案は、光源1からの光を、レンズ部2,52を用いて屈折させることにより、光を必要箇所とその周辺との限られた範囲に集めて被照射部11,58(レンズ部2を通過した光が照射する面であって光軸Zと垂直な面)を略均一な光量で照射できることとなる。
また、本考案は、前述した構成としたから、レンズ部2,52を露出させた斬新なデザインの照明装置が得られることになる。具体的には、本考案はレンズ部2,52を球形状若しくは円柱状としており、湾曲周面を有するレンズ部2,52が露出する柔らかい印象が得られる極めて斬新なデザイン性の高い照明装置となる。
ところで、本考案は、レンズ部2,52を球形状若しくは円柱形状とし、このレンズ部2,52の入光部3,53は、レンズ部2,52の湾曲周面の一部に平坦面9,57を形成し、この平坦面9,57に光散乱部5,55を設けた構成とたから、実用的で秀れた照明装置が得られることになる。
以下、図4〜6を用いて、前述した本考案に係る照明装置が得られるまでの過程について説明する(ここでは、球形状のレンズ部2の例について説明する)。
初めに、図4に図示したように単なる球形状のレンズ部31に光源1からの光を透過させたところ(以下、実験例1)、被照射部32を照らす光が弱く、更に、被照射部32の内部33が外周34に比し暗く、また被照射部32が狭すぎるという問題が生じた(実用レベルまで達していない)。
そこで、図5に示すように、レンズ部41の湾曲周面の一部に平坦面47を形成して入光部42とし、この入光部42と光源1とを実験例1と同じ距離に配して、光源1の光を入光部42からレンズ部41に透過させたところ(以下、実験例2)、実験例1に比し、被照射部43をより明るく照らすことができた。また、更に、前記平坦面47を設ける位置を調整することにより、被照射部43の範囲を実験例1より広く適度な大きさを有した範囲とすることができた。
このことは、平坦面を設けたことにより、入光部42が広がると共に、透過率が100%ではないレンズ部41内を通過する光の経路長が短くなり、レンズ部41内での光の損失量が減少することとなるから、被照射部43が実験例1の被照射部32に比し広くなり、また全体的に明るくなったと考えられる。
しかしながら、実験例2であっても被照射部43の外周45に比し、内部44が暗いという問題がなお残った(実用レベルまで達していない)。
そこで、本考案者は、実験例1において、内部33が外周34に比し暗くなる理由を以下のように考察した。
即ち、球形状のレンズ部31を通過する光の経路長が、内部33の光の経路と、外周34の光の経路とが異なり、この経路長によって光の強度に差が生じると考察した。具体的には、光軸Z付近では光の経路は、略球形状のレンズ部31の直径となり、光軸から離れた光の経路の長さは、ほぼ零からレンズ部31の直径の長さまであり、その平均は概ねこの球体の半径の長さと考えられ、従って、光軸Z付近と光軸Zから離れた部位の光の強さは異なり、よって、光軸Z付近では光軸Zから離れた部位よりも暗くなると考察した。
そこで、更に、本考案者は、図6に示したように入光部3の平坦面9を更に光散乱部5とすることとして、入光部3においてレンズ部2内に入光する光を一度散乱させる構成としたところ(以下、実験例3)、前述した実験例2に比し、被照射部11における光量が略均等となり実用レベルに達することを確認した。
これは、球形状のレンズ部31の光源1に照射される面を平坦面9にして光拡散部5を設けると、表面に微小な凹凸を設けたことによる光照射される実行的な表面積が増すと共に、表面の微小な凹凸が微小プリズム又はレンズとして機能し、入射光は球形状のレンズ部2内を透過し、又は多重反射しながら種々の光路からの光がランダムに重なりあってレンズ部2から出光されたためと考えられ、この場合、出光側は一様に強く照射されることになると考えられる。
また、円柱形状のレンズ部52を使用する照明装置においても、被照射部58を、照明装置の長さ方向となる長軸方向と、その方向と直交する短軸方向に分離して考えると、以下の理由により何れの場所においても明るさ(光量)が略均一となる。
即ち、短軸方向は、実施例1において説明した内容と同じ理由により光は略均等に広がることとなる。
また、長軸方向も、隣接する2つの光源51に注目すると、第一光源51が最も強く照射する第一光源51の直下においては、第二光源51の光が最も弱くなり、第二光源51の直下においてはその逆となるので、第一光源51と第二光源51との間の何れの場所においても、明るさ(光量)が略均一となるといえる。
従って、本考案は、レンズ部2,52の湾曲周面の一部に平坦面9,57を設けて、この平坦面9,57を入光部3,53とするから、入光部3が広くなると共に、レンズ部2内を透過する光の経路長を短くすることとなり、出光部10,54から被照射部11,58を照射する光は適度な広さを有する限られた範囲を照射できると共にこの被照射部11,58に十分な明るさの光を照射できることとなる。
また、入光部3,53として設けた前記平坦面9,57の表面を光散乱部5,55とするから、光源1から放射状に照射されて入光部3,53に照射される光は入光部3,53の表面に設けられた微小プリズム内を透過し、多重反射しながら種々の光路からの光がランダムに重なりあってレンズ部2内から出光されることとなり、被照射部11,58はこの拡散された光により略均一な光量で照射されることとなる。
更に、上述の改良により、従来のコリメーターレンズとは異なり、球形状や円柱形状といった単純な形状のレンズ部2,52を用いても光を必要箇所とその周辺との限られた場所に照射することができることとし、更に、必要箇所とその周辺との限られた箇所を略均一な光量で照射できることとしたから、この美しい湾曲周面を表面に露出させた形状の照明装置が提供できることとなる。
また、従来品のコリメーターレンズとは異なり、球形状や円柱形状の一般的な形状のものをレンズ部2,52として使用して、単に、このレンズ部2,52の湾曲周面の一部に平坦面9,57を形成し、この平坦面9,57に光散乱部5,55を設けるという簡易な加工のみで上記効果を実現でき、本考案の照明装置は製造が容易であり、安価に提供できることとなる。
本考案の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示すように、光源1と、この光源1から照射される光を屈折するレンズ部2とを有することとする。
光源1には、低発熱性を有する発光素子を用いる。具体的には、発光ダイオード(LED)若しくは有機ELを採用する。より具体的に、本実施例ではLEDを用いることとする。
また、光源1の色は、白色系(白色、温白色、電球色)、青、緑、オレンジ、赤等の発光色等を用いる。本実施例では白色系を用いることとする。
球形状のレンズ部2は、前記光源1に面した入光部3とこのレンズ部2を透過した光がこのレンズ部2から照射される出光部10とを有する構成とする。
また、このレンズ部2の入光部3は、前記レンズ部2の湾曲周面の一部に形成された平坦面9であり、更に、前記入光部3には光散乱部5(図3)が設けられている構成であることとする。
また、前記光散乱部5は、前記平坦面9に光散乱シート6を設けて構成したもの(図2)、若しくは、前記平坦面9をブラスト法により加工したものであることとする。
具体的には、本実施例では、サンドブラスト法により前記平坦面9を加工して光散乱部5としている。
また、前記出光部10は、レンズ部2の湾曲周面側となる。
また、前記平坦面9は、前記球形状のレンズ部2の一部を除去して構成され該レンズ部2の中心軸28と交差する面であり、且つ、光源1の光軸Zはこの平坦面9の中心を通る法線となるように構成されている。
また、前記平坦面9の位置は、レンズ部2が球体の半球以上を残す位置とする。本実施例では、φ50の球体をこの直径方向に5mm下がった位置で切断し、入光部3の成す円の直径を30mmとしている。
尚、入光部3の位置を変え、入光部3の断面積を大きくすることにより、被照射部11をより明るく、より広くすることができることとなる。
また、レンズ部2は、光透過性を有し、このレンズ部2を透過することにより、光を進行方向より光軸Z側に屈折させ得る素材とする(空気中からレンズ部2へ入光する際の屈折率が1以上となる素材)。
具体的には、アクリル球、ガラス球、ポリカーボネート球等を用いる。また、本実施例では、アクリル球を用いている。
また、本実施例では、このレンズ部2として、透明レンズ(透明アクリル球)を用いる。
尚、色彩は透明に限られるものではなく、例えば、有色LEDと着色レンズとの組み合わせにより色調を変化させても良い。
また、光源1とレンズ部2とは、所定の距離に固定されている。
本実施例では、光源1とレンズ部2とを近接させ、レンズ部2の球形状が主体となるデザイン性の高い構成とする。
本実施例では、光源1をレンズ部2に近接された構成とし、コンパクトでデザイン性の高い照明装置とすることとする。
尚、光源1とレンズ部2との距離は近接に限られるものではない。
次に、本考案の具体的な使用例について図面に基づいて説明する。
<使用例1>
本使用例は、図7に示すように、本考案の照明装置を電球型としたものである。
本使用例は、図7に示すように、本考案の照明装置を電球型としたものである。
具体的には、レンズ部2に光源1を内包するハウジング16を設け、このハウジング16の外形状を既存の電球口金と同形状とすることとする。
また、光源1には、LEDを採用することとする。
また、このLEDはLED点灯用の回路基板と接続し、この回路基板はLEDと共にハウジング16内に内蔵することとする。
また、アルミニウムなどの金属板を用いた放熱板17を設け、LEDの一部をこの放熱板17に接続し、この放熱板17の一部をハウジング16とレンズ部2との間に露出させる構成とする。
これにより、LEDから放出される少量の熱でさえもレンズ部2とハウジング16との間隙に設けられた放熱板17を伝わせて外部へ放出することが可能となり、LEDの寿命を延ばすことが可能となる。
<使用例2>
本使用例は、図1,8に示すように、本考案の照明装置を卓上型照明装置に使用したことを特徴とする。
本使用例は、図1,8に示すように、本考案の照明装置を卓上型照明装置に使用したことを特徴とする。
具体的には、前記照明装置の光源1には、この光源1を内包したハウジング7が設けられ、このハウジング7にはアーム部8が設けられ、このアーム部8には載置部4が設けられている構成とする。
また、このハウジング7は光源1を内包する凹部14を有し、この凹部14の内周壁面をアルミ蒸着により光反射面15とすることとする。
レンズ部2とハウジング7とは、レンズ部2に締付螺子23用の螺子孔25を設け、ハウジング7には前記締付螺子23用の貫通孔26を設けることにより、締付螺子23にて締付固定することとする。
尚、光拡散部5を光散乱シート6により設ける場合には、この光散乱シート6にも締付螺子23用の螺子孔27を設けることとする。
また、このハウジング7には、リード線19を設ける。
アーム部8は、2本のアーム部8を高さ調整自在な接続部20により接続し、ハウジング7から続くリード線19を内包する構成とする。
即ち、前記レンズ部2は被照射部11に対しての距離が可変自在に設けられることとする。
アーム部8とハウジング7との接続部21は、角度変化自在となる接続部21により接続する。
載置部4には電源のON・OFF操作部24を設け、ハウジング7からアーム部8を通るリード線19を繋げると共に、電源用コードを設け、載置部4のON・OFF操作部24を操作することにより、容易に電源のON・OFF操作を可能とする構成とする。
また、この載置部4と前記アーム部8との接続部22は固定することとする。
また、本使用例のように卓上の照明装置とする他に、ハウジング7に吊下げ部を設けて、天井から吊下げる照明としても良い。
このように吊下げ用の照明装置とすると、例えば、ダイニングテーブル上にこの吊下げ用の照明装置を数本吊下げることにより、ダイニングテーブル上のディーナーを室内光より一段明るく照らして料理の色彩を鮮やかに照らせることとなり、より美味しそうな料理に演出することが可能となる。
また、下方や左右から対象物を照らすためのスポットライトとして使用しても良く、例えば黒い背景を用い、対象物のみを部分的に浮き上がらせる演出に使用しても、大きな効果が得られることとなる。
本実施例は上述のような構成としたので、載置部4に設けたON・OFF操作部24のスイッチをONにすることにより、光源1から光が発せられ、この光はレンズ部2の湾曲周面の一部を平坦面9とすることにより光を取り入れ易くした入光部3からレンズ部2内に入光し、しかも、この光は入光部3表面の光散乱部5で微小プリズム内を透過し、多重反射しながら種々の光路からの光がランダムに重なりあってレンズ部2内から出光されることとなり、また、出光の際には、この散乱した光は出光部10で光軸Z側に屈折することにより、限られた範囲内を均一な光量で照射できることとなる。
また、直接レンズ部2に入光しない光も、ハウジング7内のアルミ蒸着された凹部14内の光反射面15によって反射して、レンズ部2内を通り、被照射部11を照射することとなる。
また、光源1には、低発熱性を有する発光素子であるLEDを採用することとしたから、光源1とレンズ部2とを近接させる構成としてもレンズ部2が殆ど熱を持たず、光源1を被うハウジング7をより小さくでき、より美しい照明装置が得られることとなると共に、LEDの熱による劣化防ぎ、LEDの寿命を長くすることが可能であり、更に、ランニングコストも安い照明装置となる。
また、光軸Zが平坦面9の中心を通る法線となるように平坦面9の位置を構成したから、光軸Zに対し何れの位置においても左右対称に光が照射することなり、被照射部11を照射する光の光量はより均一になることとなる。
また、本実施例は、レンズ部2の湾曲周面の一部に平坦面9を設けて、この平坦面9を入光部3とするから、レンズ部2により多くの光がより広い面積で入光できることとなり、出光部10から被照射部11を照射する光は適度な広さを有する限られた範囲を照射することとなり、更に、レンズ部2内の光の経路長も短くなるから、この被照射部11は十分な明るさの光で照射されることとなる。
また、入光部3として設けた前記平坦面9の表面を光散乱部5とするから、光源1から放射状に照射されて入光部3から入光する光はこの光散乱部5で微小プリズム内を透過し、多重反射しながら種々の光路からの光がランダムに重なりあってレンズ部2内から出光されることとなり、被照射部11,58はこの拡散された光により略均一な光量で照射されることとなり、この散乱された光は略均一な光量で被照射部11を照射できることとなる。
更に、上述の改良により、従来のコリメーターレンズとは異なり、球形状や円柱形状といった単純な形状のレンズ部2を用いても光を必要箇所とその周辺との限られた範囲に照射することができ、更に、これらを前記限られた範囲に略均一な光量で照射できることとしたから、この美しい湾曲周面が表面に露出した形状の照明装置を提供できることとなる。
また、本考案の照明装置は従来品のコリメーターレンズとは異なり、球形状や円柱形状の一般的な形状のものをレンズ部2とし、単に、このレンズ部2の湾曲周面の一部に平坦面9を形成し、この平坦面9に光散乱部5を設けるという簡易な加工により得られることとなり、製造が容易であり、安価に提供できることとなる。
本考案の具体的な実施例2について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図9,10に示すように、光源51と、この光源51から照射される光を屈折するレンズ部52とを有する照明装置であって、前記レンズ部52は円柱形状であり、このレンズ部52の入光部53は、前記レンズ部52の湾曲周面の一部に形成された平坦面57であり、更に、前記入光部53には光散乱部55が設けられている構成とする。
また、光源51は、前記平坦面にしたレンズ部52の少なくとも左右両端部に設けられている構成とする。
また、図9に示すように、光源51を複数設け、円柱形のレンズ部52を長くすることにより、より広い範囲を照射できる照明装置となる。
本実施例は、具体的には、光源51を左右両端部と中央部との3箇所に設け、この3箇所の光源51を、直線上に配置する構成とする。
また、前記光源51として、発光ダイオード若しくは有機ELを採用することとする。
前記平坦面57は、前記光源51の光軸Zが法線となり、この法線が前記レンズ部52の中心軸と交差するように構成することとする。
また、前記平坦面57は、前記円柱状のレンズ部52の一部を除去して構成され該レンズ部52の中心軸62と平行な面である。
更に、この平坦面57は、前記円柱状のレンズ部52が、この円柱の半柱以上となる位置に設けることとする。
光散乱部55は、前記平坦面57に光散乱シートを設けて構成したもの、若しくは、前記平坦面57をブラスト法により加工して構成したものとする。
また、前記光源51と前記レンズ部52とは、所定の距離に固定されていることとする。
次に、本実施例の具体的な使用例について説明する。
図9に示すように、前記光源51にはハウジング56が設けられ、このハウジング56にはアーム部8が設けられ、このアーム部8には載置部(図省略)が設けられている卓上型照明装置とする。
このハウジング56は図10に示すように光源1を内包する凹部59を有し、この凹部59の内周壁面をアルミ蒸着により光反射面60とすることとする。
レンズ部52とハウジング56とは、レンズ部52に締付螺子23用の螺子孔25を設け、ハウジング56には前記締付螺子23用の貫通孔26を設けることにより、締付螺子23にて締付固定することとする。
尚、光拡散部5を光散乱シート6により設ける場合には、この光散乱シート6にも締付螺子用の螺子孔27を設けることとする。
また、リード部19を内包するアーム部8を複数設け、各光源51に供給する電力を保ちつつ長い円柱形とし、複数のアーム部8を壁等に直接配設する構成として、廊下や階段の夜間照明及び間接照明としても良い。
また、ハウジング56に吊下げ部を設けて、天井から吊下げる照明としても良い。
前記レンズ部52は被照射部58に対しての距離が可変自在に設けられていることとする。
本実施例は上述のように構成したから、被照射部58の何れの場所においても明るさ(光量)が略均一になる。
被照射部58を、照明装置の長さ方向となる長軸方向と、その方向と直交する短軸方向とに分離して考える。
即ち、短軸方向は、実施例1において説明した内容と同じ理由により光は略均等に広がることとなる。
また、長軸方向も、例えば、隣接する2つの光源51に注目すると、第一光源51が最も強く照射する第一光源51の直下においては第二光源51の光が最も弱くなり、第二光源51が最も強く照射する第二光源51の直下においては第一光源51の光が最も弱くなるので、第一光源51と第二光源51との間の何れの場所においても、明るさが略均一となるといえる。
従って、実施例2においても、被照射部58には略均一な光量で光が当たることとなり、明るさが略均一となる。
また、本実施例は上述のように構成したから、実施例1に比し、より広い範囲を一度に照射できることとなり、卓上型の照明装置や室内用の吊下げ型の照明装置として使用できるだけでなく、廊下や階段等の距離のある場所でしかも足元だけを照らしたい等の用途にも対応できる実用的で極めて秀れた照明装置となる。
その余は実施例1と同様である。
また、本考案は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 光源
2 レンズ部
3 入光部
4 載置部
5 光散乱部
6 光散乱シート
7 ハウジング
8 アーム部
9 平坦面
51 光源
52 レンズ部
53 入光部
54 出光部
55 光散乱部
59 ハウジング
60 平坦面
2 レンズ部
3 入光部
4 載置部
5 光散乱部
6 光散乱シート
7 ハウジング
8 アーム部
9 平坦面
51 光源
52 レンズ部
53 入光部
54 出光部
55 光散乱部
59 ハウジング
60 平坦面
Claims (14)
- 光源と、この光源から照射される光を屈折するレンズ部とを有する照明装置であって、前記レンズ部は球形状であり、このレンズ部の入光部は、前記レンズ部の湾曲周面の一部に形成された平坦面であり、更に、前記入光部には光散乱部が設けられていることを特徴とする照明装置。
- 請求項1記載の照明装置において、前記平坦面は、前記球形状のレンズ部の一部を除去して構成され該レンズ部の中心軸と直交する面若しくは平行な面であることを特徴とする照明装置。
- 請求項1,2いずれか1項に記載の照明装置において、前記光散乱部は、前記平坦面に光散乱シートを設けて構成したもの、若しくは、前記平坦面をブラスト法により加工して構成したものであることを特徴とする照明装置。
- 請求項1〜3いずれか1項に記載の照明装置であって、前記光源として、発光ダイオード若しくは有機ELを採用したことを特徴とする照明装置。
- 請求項1〜4いずれか1項に記載の照明装置において、前記平坦面は、前記光源の光軸がその中心を通る法線となるように構成されていることを特徴とする照明装置。
- 請求項1〜5いずれか1項に記載の照明装置において、前記光源と前記レンズ部とは、所定の距離に固定されていることを特徴とする照明装置。
- 光源と、この光源から照射される光を屈折するレンズ部とを有する照明装置であって、前記レンズ部は円柱形状であり、このレンズ部の入光部は、前記レンズ部の湾曲周面の一部に形成された平坦面であり、更に、前記入光部には光散乱部が設けられていることを特徴とする照明装置。
- 請求項7記載の照明装置において、前記平坦面は、前記円柱状のレンズ部の一部を除去して構成され該レンズ部の中心軸と平行な面であることを特徴とする照明装置。
- 請求項7,8記載の照明装置において、前記光源は、前記平坦面とした前記レンズ部の少なくとも左右両端部に設けられていることを特徴とする照明装置。
- 請求項7〜9いずれか1項に記載の照明装置において、前記光散乱部55は、前記平坦面に光散乱シートを設けて構成したもの、若しくは、前記平坦面をブラスト法により加工して構成したものであることを特徴とする照明装置。
- 請求項7〜10いずれか1項に記載の照明装置であって、前記光源として、発光ダイオード若しくは有機ELを採用したことを特徴とする照明装置。
- 請求項7〜11いずれか1項に記載の照明装置において、前記平坦面は、前記光源の光軸が法線となり、この法線が前記レンズ部の中心軸と交差するように構成されていることを特徴とする照明装置。
- 請求項6〜10いずれか1項に記載の照明装置において、前記光源と前記レンズ部とは、所定の距離に固定されていることを特徴とする照明装置。
- 請求項1〜11いずれか1項に記載の照明装置において、前記光源にはハウジングが設けられ、このハウジングにはアーム部が設けられ、このアーム部には載置部が設けられていることを特徴とする照明装置。
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