JP3143914U - プルトップ缶の開缶具 - Google Patents

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Abstract

【課題】プルトップ型の缶においてプルトップを指先の不自由な人でも簡単に開缶できる開缶具を提供する。
【解決手段】偏平かつ丸味を付けた差し込み部を先端2に形成し、この先端2から把手部4にかけてプルタブ引っ掛け部3を形成する。開缶に際しては、開缶具本体1の先端2をプルタブリング11の下に差し込んで、少し起こしてから奥まで開缶具本体1の先端2側を差し込み、把手部4側を持ち上げることによりプルトップ12を開缶することができる。
【選択図】図2

Description

本考案は、水ようかん、ペット缶等に使用されているプルトップ型の缶において、このプルトップを手軽に開缶することができる開缶具に関する。
水ようかんやドッグフード、キャットフードに代表される容器(缶)の場合、道具無しで簡単に開缶できるように、プルトップ型の蓋が用いられている例が多い。
確かに、このプルトップの缶は、プルタブを指先で少し起こし、指先をプルタブリング内に入れて強く手前に引くと、プルトップは簡単に開くが、高齢者や子供あるいは指先が不自由な人の場合、健常者には何ともないこのプルトップの開放が、大変難しい。特に、一人暮らしの高齢者等の場合、他に助けを求める人がいないため、手近に在る千枚通しのように先端が尖った物を探して使用したりすることがあるが、プルタブリングはトップの上面に密着していたり、プルタブは金属のためにかなり固いことから、プルタブリングの下に尖った先端を挿し込むのに苦労したり、滑って怪我をしたりすることがある。
また、プルトップ自体を開缶するときにも、身体的な弱者には大きな力が必要となり、健常者にとっては大変便利なプルトップ型の缶であっても、身体的な弱者には開缶に困難を伴うことが多い。特に、ペットフードのようなものの場合は、毎日開缶する例もあることから、手軽に使用できる開缶具の要望が多い。
本考案は、このような要望を叶えるべく種々試作を繰り返した結果、今回使って大変便利な開缶具を完成することができた。
なお、ここで提案するプルトップ開缶具に近いものとして、特開2005―324851号には、缶・ビン、ペットボトルの口開けをトップハンドII(ステンレス製)を使用することによって、体の不自由な方、又弱視の方が、この器具によって、自分自身でビンの栓抜き、缶のプルタブ起こし、ペットボトル栓開けを両手若しくは、片手で安心して安全に使用出来る器具として、略2等辺三角形状のステンレス板の長手方向両側端を折り曲げて握り部とし、2等辺三角形状の底辺側に鋸刃状係合面のある孔を設けてねじ蓋用とし、2等辺三角形状の頂点側に舌片を設けてプルタブ起しとし、2等辺三角形状の中央に楕円孔を設けて王冠用とした、開蓋具が紹介されている。
しかし、この開蓋具の場合、プルタブを起すことはできても、プルトップ自体を手軽に開缶することはできないため、指先に十分な力を掛けることのできない人には未だ改良の余地がある。
本考案は斯かる点に鑑みて提供されるものであって、その目的は、何人も簡単にプルタブを起こしてプルトップ缶を開缶することができるプルトップ缶の開缶具を提供することである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案においては、プルトップ缶の開缶具において、偏平かつ丸味を付けた差し込み部を先端に形成し、この先端から把手部にかけた部位にプルタブリングの引っ掛け部を形成して成ることを特徴とするものである。
更に、請求項2に記載の考案においては、請求項1に記載のプルトップ缶の開缶具において、前記把手部に栓抜き部を形成して成ることを特徴とするものである。
更に、請求項3に記載の考案においては、請求項1に記載のプルトップ缶の開缶具において、前記把手部に膨大部を形成して成ることを特徴とするものである。
更に、請求項4に記載の考案においては、請求項1に記載のプルトップ缶の開缶具において、前記プルタブリングリングの引っ掛け部を鋸歯状又はネジ山状又はV字状に形成して成ることを特徴とするものである。
上記本考案では、開缶具の先端を先ず寝た状態のプルタブリング内側から差し込み、引き起こしてからこのプルタブリング内に更に差し込んで先端を缶(プルトップ)の奥まで差し込み、把手部側を持ち上げると、テコの原理も手伝って、プルトップ缶を簡単に開缶できる。
また、この開缶は、プルタブリングを引き起こす動作と、開缶の動作を一連に行うことができるため、特別な使い方ではないことから高齢者や子供でも簡単に使用することができる。
また、開缶具の先端を薄く形成することによりプルタブリングの裏に差し込み易いと共に中間にプルタブリングの引っ掛け部を形成したことにより、プルトップ缶を開缶するときにプルタブリングが滑ることがない。
また、先端に丸味をつけたことにより、手等に刺さったりする危険がなく、安全である。
図1(A)(B)に本考案に係る開缶具を示し、図2〜図5に使用例(開缶例)を示す。
先ず、図1(A)は、栓抜きを兼ねたプルトップ缶の開缶具であって、この開缶具は、開缶具本体1の先端2をプルタブリングの下に差し込み易いように偏平に薄く形成すると共に丸味をつけることにより安全性を確保している。
3は、開缶具本体1の中程に階段状に形成したV字状のプルタブリングの引っ掛け部、5は把手部4に形成した栓抜き部である。
一方、図1(B)は、プルトップ缶専用具として、前記栓抜き部5に換えて把手部4を握り易いように円形膨大部に形成した開缶具であって、(A)の開缶具の場合はすべて金属(ステンレス)であるが、(B)の場合は把手部4のみが木、樹脂等で形成し、あとは金属(ステンレス)で形成されている。但し、この場合も、すべて金属で形成しても良い。なお、把手部4の形状は、丸にこだわらず、握り易い形状ならばどのようなものでも良い。
上記開缶具を用いて開缶する例を次に説明する。図2は、先ず開缶具本体1の把手部4を片手に持ち、プルタブ10のリング11のところに先端2を差し込んでいる図であって、図2(B)に示すように、プルタブ10のリング11の下に先端2を差し込んで少し起す。
次に、図3に示すように、開缶具本体1の把手部4側を矢印に示すように下げてプルタブリング11を引き起こし、図4に示すように開缶具をプルタブリング11内に差し込んで開缶具本体1の先端2を缶(プルトップ)12の奥12aのところまで十分に差し込む。
その上で、図4の矢印のように開缶具本体1の把手部4側を持ち上げると、プルタブリング11はテコの原理で引き上げられるため、プルトップ12は図5(A)に示すように開缶する。このとき、プルタブリング11は、開缶具本体1の引っ掛け部3に引っ掛かって滑ることはない。なお、引っ掛け部3は、このようにリング11が滑らない形状であれば、図1(B)に示したようなねじ形状であっても良く、V字状あるいは鋸歯状などであっても良い。
上記した開缶具はプルトップ缶の開缶具としてのものであるが、用途的には缶ビールの開孔プルの引き起こし等に使用しても構わない。
開缶具を示し、(A)は階段状の引っ掛け部を形成すると共に栓抜き部を形成した開缶具の斜視図、(B)はねじ形状の引っ掛け部を形成した開缶具の斜視図。 (A)はプルタブのリングに開缶具の先端を差し込んでいる状態、(B)は少し差し込んで起こした状態の説明図 プルタブを引き起こした状態の説明図 開缶具をプルタブリングを介して奥まで差し込んだ状態の説明図 (A)はプルトップを開封している途中の説明図、(B)はプルタブリングが開缶具の引っ掛け部に引っ掛かっている状態の説明図
符号の説明
1 開缶具本体
2 先端
3 引っ掛け部
4 把手部
5 栓抜き部
10 プルタブ
11 プルタブリング
12 プルトップ

Claims (4)

  1. 偏平かつ丸味を付けた差し込み部を先端に形成し、この先端から把手部にかけた部位にプルタブリングの引っ掛け部を形成して成るプルトップ缶の開缶具。
  2. 前記把手部に栓抜き部を形成して成る請求項1に記載のプルトップ缶の開缶具。
  3. 前記把手部に膨大部を形成して成る請求項1に記載のプルトップ缶の開缶具。
  4. 前記プルタブリングの引っ掛け部を鋸歯状又はネジ山状又はV字状に形成して成る請求項1に記載のプルトップ缶の開缶具。
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