JP3143827U - 消音器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の排気系等に接続されて排気音を減衰する消音器について、小型化されても消音効果を充分に上げることができ、使用中に異音が発生したり損傷が起こるのを防止する。
【解決手段】筒形の本体部1の内部に吸音材5が充填され、本体部1に接続されたインレットパイプ2,アウトレットパイプ3の間に多数の小孔41が穿孔されたパンチングパイプ4が配設され、パンチングパイプ4の内部に排気Gを旋回流Sに規制する規制板6が設けられている。規制板6は、軸部61の周面に帯片形の羽根板62の幅方向の一方の端面がスパイラル状に固着され軸部61の軸線がパンチングパイプ4の軸中心に位置するように配設されている。
【選択図】図1
【解決手段】筒形の本体部1の内部に吸音材5が充填され、本体部1に接続されたインレットパイプ2,アウトレットパイプ3の間に多数の小孔41が穿孔されたパンチングパイプ4が配設され、パンチングパイプ4の内部に排気Gを旋回流Sに規制する規制板6が設けられている。規制板6は、軸部61の周面に帯片形の羽根板62の幅方向の一方の端面がスパイラル状に固着され軸部61の軸線がパンチングパイプ4の軸中心に位置するように配設されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、内燃機関の排気系等に接続されて排気音(機関音)を減衰する消音器に係る技術分野に属する。
最近、内燃機関の排気系等には、環境汚染の原因となる微粒子物質等の捕捉や浄化のための各種のコンバータ類が接続されるようになってきている。このため、設備スペースの関係から、同様に内燃機関の排気系等に接続される消音器に対してより一層の小型化(小容積化)が要求されるようになってきている。
従来、小型化を指向した消音器としては、例えば、特開平10−311211号公報,特開昭58−197412号公報に記載のものが知られている。
これ等の従来の消音器は、筒形の本体部に排気を導入する各種のパイプに排気を旋回流に規制するための規制板を設けてなるもので、本体部の内部での排気の直進を防止して旋回させることで、音波の吸音経路を長くして小型化されても消音効果を上げることができるようにしたものである。特に、規制板が設けられるパイプが多数の小孔が穿孔されたパンチングパイプであって周囲に吸音材が充填されている場合には、排気の旋回による遠心力で音波を有効に吸音材に吸音させることができるものである。
前述の従来の消音器では、規制板が翼形やねじれ板形に形成されているため、排気が旋回流として確実に規制されず単なる乱流を発生させているにすぎず、消音効果を充分に上げることができないという問題点がある。また、規制板の剛性が低く排気との衝突で振動しやすいため、使用中に異音が発生したり損傷が起こりやすいという問題点がある。
本考案は、このような問題点を考慮してなされたもので、小型化されても消音効果を充分に上げることができ、使用中に異音が発生したり損傷が起こるのを防止することのできる消音器を提供することを課題とする。
前述の課題を解決するため、本考案に係る消音器は、実用新案登録請求の範囲の各請求項に記載の手段を採用する。
即ち、請求項1では、筒形の本体部の内部に吸音材が充填され、本体部に接続されたインレットパイプ,アウトレットパイプの間に多数の小孔が穿孔されたパンチングパイプが配設され、パンチングパイプの内部に排気を旋回流に規制する規制板が設けられた消音器において、規制板は軸部の周面に帯片形の羽根板の幅方向の一方の端面がスパイラル状に固着され軸部の軸線がパンチングパイプの軸中心に位置するように配設されていることを特徴とする。
この手段では、規制板が軸部,羽根板で正確なスパイラル体に形成されている。また、規制板が帯片形の羽根板の一方の端面を軸部の周面に固着させて形成されている。
また、請求項2では、請求項1の消音器において、規制板は羽根板の幅方向の他方の端面がパンチングパイプの内周面に固着されていることを特徴とする。
この手段では、規制板の羽根板がパンチングパイプにも固着される。
また、請求項3では、請求項1または2の消音器において、規制板は軸部がパンチングパイプの軸長と一致する軸長を有し羽根板が同一のピッチで軸部の全軸長に固着されていることを特徴とする。
この手段では、パンチングパイプの全軸長にスパイラル体の規制板が配設される。
本考案に係る消音器は、規制板が軸部,羽根板で正確なスパイラル体に形成されているため、排気が単なる乱流ではなく旋回流として確実に規制され、小型化されても消音効果を充分に上げることができる効果がある。また、規制板が帯片形の羽根板の一方の端面を軸部の周面に固着させて形成され、規制板の剛性が高く排気との衝突で振動しにくいため、使用中に異音が発生したり損傷が起こることがない効果がある。
さらに、請求項2として、制板の羽根板がパンチングパイプにも固着されるため、規制板の剛性がより高くなって排気との衝突でより振動しにくくなる効果がある。
さらに、請求項3として、パンチングパイプの全軸長にスパイラル体の規制板が配設されるため、パンチングパイプの周囲の吸音材の全体に遠心力を利用して有効に音波を吸音させることができる効果がある。
以下、本考案に係る消音器を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
この形態では、内燃機関の排気系等への接続に好適な比較的シンプルな構造からなるものを示してある。
この形態は、円筒形の本体部1の閉塞された端面にインレットパイプ2,アウトレットパイプ3が固着され、本体部1の内部のインレットパイプ2,アウトレットパイプ3の間に周面に多数の小孔41が穿孔され両端部42,43が開口されたパンチングパイプ4が配設されている。本体部1の内部のパンチングパイプ4の周囲には、ウール材等からなる吸音材5が充填されている。
パンチングパイプ4の内部には、スパイラル体からなる規制板6が収蔵される格好で設けられている。
規制板6は、耐腐食性のあるステンレス材で形成された軸部61,羽根板62からなる。
規制板6の軸部61は、中空の直状のパイプ材の軸部本体61aの両端部を丸めて丸頭61bとしたものである。軸部61の軸長は、パンチングパイプ4の軸長とほぼ一致している。
規制板6の羽根板62は、1枚の帯片形の薄板材からなる。この羽根板62は、図3に示すように、幅方向の一方の端面62aがスパイラル状に軸部61の全軸長の軸部本体61aの周面に同一のピッチで溶接等で固着されている。
スパイラル体からなる規制板6は、軸部61の軸線がパンチングパイプ4の軸中心に位置するように配設されている。なお、規制板6の羽根板62の幅方向の他方の端面62bは、パンチングパイプ4の内周面に溶接等で固着されている。
この形態の規制板6を製造するには、平角線の巻線技術を利用した装置によって、軸部61に羽根板62を巻付けるようにして取付け、治具等で軸部61への羽根板62の取付状態を保持したまま溶接することができる。また、規制板6の羽根板62とパンチングパイプ4との固着については、パンチングパイプ4の外側からのスポット溶接を採用することができる。従って、安価,容易な製造が可能である。
この形態によると、前述の従来の消音器の規制板と同様に、規制板6がインレットパイプ2からパンチングパイプ4(本体部1)の内部に導入された排気Gを旋回流Sに規制することになる。
この形態の旋回流Sは、規制板6が軸部61,羽根板62で正確なスパイラル体に形成されていることによって、単なる乱流ではなく正確な旋回となる。従って、本体部1の内部での排気Gの直進を防止して確実に旋回させることで、音波の吸音経路を長くして小型化されても消音効果を上げることができる。
また、この形態の旋回流Sは、規制板6がパンチングパイプ4の全軸長に配設されていることによって、パンチングパイプ4の周囲の吸音材5の全体に遠心力を利用して有効に音波を吸音させることになる。従って、吸音材5の全体を有効に活用することで消音効果が相当に高められる。
さらに、旋回流Sを規制する規制板6が、帯片形の羽根板62の一方の端面62aを軸部61の周面に固着させて形成されて剛性を高められている。従って、排気Gとの衝突で振動しにくくなっているため、使用中に異音が発生したり損傷が起こることがない。また、規制板6の羽根板62の他方の端面62bとパンチングパイプ4の内周面とが固着されていることも、規制板6の剛性の向上に寄与している。
以上、図示した形態の外に、本体部1の内部が複数に区画されたものについても適用することが可能である。
さらに、大型に構成されてパンチングパイプ4が本体部1の内部の一部分に配設された中継パイプである場合にも適用することが可能である。
さらに、規制板6の羽根板62を幅の異なる複数枚として複数層のスパイラル体を構成することも可能である。
さらに、規制板6の羽根板62とパンチングパイプ4とを係合構造で組付けておき、規制板6の羽根板62のスパイラルの角度,ピッチの異なるものを簡単に交換できるようにすることも可能である。
本考案に係る消音器は、内燃機関の排気系の外に、空調機器の排気系等の広範な技術分野での利用が可能である。
1 本体部
2 インレットパイプ
3 アウトレットパイプ
4 パンチングパイプ
5 吸音材
6 規制板
61 軸部
62 羽根板
62a 端面(一方の)
62b 端面(他方の)
G 排気
S 旋回流
2 インレットパイプ
3 アウトレットパイプ
4 パンチングパイプ
5 吸音材
6 規制板
61 軸部
62 羽根板
62a 端面(一方の)
62b 端面(他方の)
G 排気
S 旋回流
Claims (3)
- 筒形の本体部の内部に吸音材が充填され、本体部に接続されたインレットパイプ,アウトレットパイプの間に多数の小孔が穿孔されたパンチングパイプが配設され、パンチングパイプの内部に排気を旋回流に規制する規制板が設けられた消音器において、規制板は軸部の周面に帯片形の羽根板の幅方向の一方の端面がスパイラル状に固着され軸部の軸線がパンチングパイプの軸中心に位置するように配設されていることを特徴とする消音器。
- 請求項1の消音器において、規制板は羽根板の幅方向の他方の端面がパンチングパイプの内周面に固着されていることを特徴とする消音器。
- 請求項1または2の消音器において、規制板は軸部がパンチングパイプの軸長と一致する軸長を有し羽根板が同一のピッチで軸部の全軸長に固着されていることを特徴とする消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008003439U JP3143827U (ja) | 2008-05-27 | 2008-05-27 | 消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008003439U JP3143827U (ja) | 2008-05-27 | 2008-05-27 | 消音器 |
Publications (1)
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---|---|
JP3143827U true JP3143827U (ja) | 2008-08-07 |
Family
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101083763B1 (ko) | 2011-07-11 | 2011-11-18 | 주식회사 준비엘 | 트레일러 엔진용 소음기 |
JP2015183679A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 川崎重工業株式会社 | 排気装置 |
CN107842506A (zh) * | 2017-11-01 | 2018-03-27 | 成都吱吖科技有限公司 | 一种用于螺杆压缩机出口的消音装置 |
KR101890335B1 (ko) * | 2018-05-09 | 2018-08-21 | 주식회사 코어볼트 | 스파이럴 강관을 이용한 소음저감 구조를 갖는 머플러 및 그 제조방법 |
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2008
- 2008-05-27 JP JP2008003439U patent/JP3143827U/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2019216564A1 (ko) * | 2018-05-09 | 2019-11-14 | 주식회사 코어볼트 | 스파이럴 강관을 이용한 소음저감 구조를 갖는 머플러 및 그 제조방법 |
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