JP3143536U - 健康用磁気ボール - Google Patents

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Abstract

【課題】中空の球形ボールの中に、その半径よりも少し小さい磁石を移動自在なるように収納したものであり、その磁石が発する有効な磁力付与作用と、球形ボールの押し付けによる力学的指圧作用との相乗効果によって、筋肉のこりや痛みを和らげ、血流促進、健康増進などの目的で使用される健康用磁気ボールを提供する。
【解決手段】非磁性体製の球殻で形成された中空の球状体で、その中空部の内圧または球殻の剛性によって球状を維持することができるボール体であって、その球殻内の中空部には、その中空半径よりも少し小さい直径の棒状磁石を2個又はその中空半径よりも少し小さい長さの棒状磁石を移動自在なるように収納したことを特徴とする健康用磁気ボールである。
【選択図】図2

Description

本考案は、例えばテニスボールや野球のボールや卓球のボールのような中が中空の球形ボールであるが、その中空部内には、軸長が中空半径とほぼ同じかそれよりも少し小さい楕円体磁石を2個移動自在なるように収納するか、又は中空直径よりも少し小さい棒状磁石を移動自在なるように収納したものであり、その楕円体磁石や棒状磁石が発する有効な磁力付与作用と、球形ボールの押し付けによる力学的指圧作用との相乗効果によって、筋肉のこりや痛みを和らげ、血流促進、健康増進などの目的で使用される健康用磁気ボールに関する。
従来より、身に付けるだけで、血行を促進して筋肉のこりをほぐし、自律神経のバランスも回復する磁気治療器が、各種知られている。それらの磁気治療器は、身に付けるために装着具に磁石が取り付けられていたり、磁石を粘着用部材によって貼り付けたりするものがある。また、多数の凸部を有する磁石を回転自在に玉受けに取り付けた構成にして、磁力による作用とともに凸部による指圧作用の両者を作用させる磁気マッサージ器や磁気治療器が提案されている(実用新案登録第3104415号、)。
実用新案登録第3104415号
従来の身に付ける方式の磁気治療器は、小型で長時間使用が出来るという利点はあるが、強力な磁力の照射が難しいだけでなく、強い指圧作用を与えることがむずかしいなど、その効果がもう一つ満足でないものであった。また、従来の磁力作用と凸部による指圧作用の両作用を併用させる磁気マッサージ器や磁気治療器は、どうしても構成が複雑となって高価となったり、型が大きくなったり、使い方が難しくなったりすることが多い。
肩こりや腕や首のこりなど筋肉のこりは、筋肉への血液供給がとだえて、乳酸などの疲労物質がたまり、筋肉が固くなってしまう現象である。この筋肉こりの部分に磁気を与えて、血行を促進し、こりをやわらげることができるのが磁気作用である。磁気で血行がよくなるのは、このような人体の電磁気的現象によるものである。即ち、人体の血液成分の中には、プラスイオンとマイナスイオンに電離する成分が含まれており、これが血管内を流れている。この血流に磁石によって磁場を加えると、「フレミングの法則」により力が発生する。この力がイオンの流れを活発にし、血液の流れを良くすると考えられている。
特に、現代人は、いつも鉄筋・鉄骨コンクリートのビル内で仕事をし、生活しているうえ、電車や自動車で移動するのが常である。これではまるで鉄かごの中で生きているようなものである。鉄は、空気に比べて数100〜数1000倍も磁気を吸収し易く、鉄筋コンクリートの建物の中や電車や自動車の中は、自然環境よりも極端に少ない地磁気しか浴びていない。また、地磁気は、この200年間で約10%も減少している。このため、現代人は、自然環境からも人為的環境からも「磁気欠乏症候群」になっているのである。これが現代人の肩こりなどのさまざまな心身変調の原因になっているといわれている。このため、現代人は磁気供給によって心身の変調を改善することができ、美しく、使い易い健康器具や磁気治療器が開発されることを強く望んでいる。
そこで本考案は、このような従来の治療機器の難点を解消するとともに、要望を満足させる強い磁力作用と指圧作用によって心身の変調を改善するという治療効果を有しており、その外観も合理的で美しい球形をしていて使い易いという健康器具を提供せんとするものである。
登録を受けようとする第1考案は、非磁性体製の球殻で形成された中空の球状体で、その中空部の内圧または球殻の剛性によって球状を維持することができる球状ボール体であって、その球殻内の中空部には、その長軸が中空半径とほぼ同じかそれよりも少し小さい楕円体磁石を2個移動自在なるように収納したことを特徴とする健康用磁気ボールである。
当該第1考案は、棒状磁石を内在した球状体による磁力付与作用と力学的指圧作用を有する体調調整効果のある健康器具の基本考案である。本考案の第1の特徴は、テニスボールや野球のボールや卓球のボールのような球形体にした点にある。球形体は、空間的には最も合理的で無駄のない究極の立体形であり、見た目にも美しいうえ、上下左右の方向性がなく、いかなる向きでも同じように使うことができる利点がある。また球形のボール体は、これを力学的に圧縮したとき、その先端の接触点に応力集中が生じる力学特性がある。このため当該球形のボール体を身体に押し付けことによって、力学的指圧作用を患部に効率的に作用させることが出来る。
本考案の第2の特徴は、楕円体磁石が2個、球形ボール体の中に移動自在なるように収納されている点である。この楕円体磁石の長軸は中空半径とほぼ同じかそれよりも少し小さい寸法に形成されている。そのため、収納されている2個の楕円体磁石は連結された状態となって、その左右両端部がN極とS極となっている。本考案は、そのように連結した2個の楕円体磁石が、球形ボール体の中空部内を移動自在に収納されているので、球形の健康用磁気ボールをいかなる向きや姿勢で使用したとしても、収納されている棒状磁石が球殻の中空部内を移動して、当該健康用磁気ボールのほぼ対極面から強く磁力線を照射する状態になっている。しかも、その際に健康用磁気ボールの外方にある磁性体と反応し合い、磁力線が反発力になったり、引張り力になったりして、その健康用磁気ボール体の姿勢を不規則に変化させたり、動いたりもする。また、収納されている磁石が2個の楕円体磁石であるため、球形ボール体が押圧力によって変形したり、転がったり、姿勢を変化させた場合でも、連結された状態を維持しながら移動したり回転対応して、常に球殻と接触した最も好ましい内部構造を維持できる利点がある。
そのため本考案に係る健康用磁気ボールを身体に押し付けるようにして使用すると、磁力の最も強い極と応力の集中するボールの接触点が常に一致するように作用する。従って、本考案に係る健康用磁気ボールを使用すると、ほとんどの場合、最も強い圧力と最も強い磁力線の照射がなされることになり、その相乗効果により効率よく心身の変調を改善する治療用の刺激を患部に与えることになる。更に当該球形磁気ボールを磁力線によって2個、3個と複数の球形磁気ボールを結合して使用することもできる。そのように複数の球形磁気ボールが磁力によって結合した場合には、球形であってもその転がりを規制するので、患部に安定的に治療効果を付与することができ、使い易い。
以上のように本考案は、球形ボール体と2個の楕円体磁石を組み合わせて球殻の中に収納する構成にしたことにより、多様で従来にはない機能を有し数多くの利点を有する健康用磁気ボールを提供することができるのである。
登録を受けようとする第2考案は、非磁性体製の球殻で形成された中空の球状体で、その中空部の内圧または球殻の剛性によって球状を維持することができる球状ボール体であって、その球殻内の中空部には、その中空直径よりも少し小さい長さの棒状磁石を、移動自在なるように収納したことを特徴とする健康用磁気ボールである。本考案の場合も、球形ボール体の変形や姿勢の変化に対応することができ、第1考案と同様な磁力付与作用と力学的指圧作用を有する体調調整効果を実現することが出来る。
当該第2考案に係る健康用磁気ボールの外観形状は、第1考案と同じ球状体であり区別がつかないが、球状体の中空部に収納されている磁石の形状が相違している。このような収納されている磁石の形状の違いによって、球状体である健康用磁気ボールの動きが複雑に変化するとともに、や磁力作用が複雑に変化し、磁力付与作用と力学的指圧作用による体調調整効果がいっそう多様なものとなる。しかし、本考案の基本構成は第1考案と同じなので、本考案の場合も球形ボール体の変形や姿勢の変化に充分対応することができ、第1考案と同様な磁力付与作用と力学的指圧作用を有する体調調整効果を実現することが出来るものである。
以上のように本考案の場合も、球形ボール体と1個の棒状磁石を組み合わせて球殻の中に収納する構成にしたことにより、多様で従来にはない機能を有し、数多くの利点を有する健康用磁気ボールを提供することができるのである。
登録を受けようとする第3考案は、前記非磁性体製で弾性力を有する球殻が、ゴム製、プラスチック製、布製、不織布性、皮製、人口皮革製のいずれかであることを含む第1考案又は第2考案に記載の健康用磁気ボールである。
当該第3考案は、健康用磁気ボール球殻の材質を特定したものである。それは、非磁性体であれば材質はゴム製、プラスチック製、布製、不織布性、皮製、人口皮革製のいずれであってもよく、これらの材料の単品だけでなく、組み合わせた材料を用いて球殻を製造しても良いこと勿論である。
登録を受けようとする第4考案は、前記非磁性体製で弾力性のある球殻がゴム製又は合成ゴム製のコア球状体とその表面をフェルト、天然ウール、ナイロン又はメルトンで覆うように接着して積層にしたことを特徴とする第1考案又は第2考案に記載の健康用磁気ボールである。
当該第4考案は、球殻の表面を柔らかく肌触りの良い材質で覆うようにすることによって、使い心地が良好になるようにするのである。またこの球殻は、弾力性を有していて外方から押圧力を付加したとき、変形しながら接触部に柔らかく指圧力が作用するようにしたものである。
登録を受けようとする第5考案は、前記楕円体磁石や棒状磁石は、フェライト磁石、KS磁石鋼、アルニコ磁石、希土類磁石、白金コバルト磁石のいずれかであることを含む第1考案又は第2考案に記載の健康用磁気ボールである。
登録を受けようとする第6考案は、前記楕円体磁石や棒状磁石は、その究極の強さが3000〜10000ガウスであることが特徴である第1考案、第2考案又は第5考案に記載の健康用磁気ボールである。
登録を受けようとする第7考案は、非磁性体製で弾力性のある球殻で形成された中空の球状体で、その中空部の内圧が1〜2気圧にしたことを特徴とする第1考案、第2考案又は第3考案に記載の健康用磁気ボールである。
本考案は、非磁性体製の球殻で形成された中空の球状体であって、その球殻内の中空部には、軸長が中空半径とほぼ同じかそれよりも少し小さい楕円体磁石を2個移動自在なるように収納するか、又は中空直径よりも少し小さい棒状磁石を移動自在なるように収納した健康用磁気ボールである。本考案は、テニスボールや野球のボールや卓球のボールのような球形なので、見た目にも美しく、上下左右の方向性がなく、いかなる向きでも同じように使うことができる便利さがある。
また球形の健康用磁気ボールを力学的に圧縮した場合、そのボール体の先端の接触点に応力集中するので、患部に力学的指圧作用を効率的に働かせることができる。
健康用磁気ボールの中空部内に収納されている当該楕円体磁石は、軸長が中空半径とほぼ同じか、それよりも少し小さい楕円体磁石を2個移動自在なるように収納するか、又は中空直径よりも少し小さい長さの棒状磁石を移動自在なるように収納した健康用磁気ボールである。そのため収納されている連結した楕円体磁石や棒状磁石はその左右両端部の一方がN極、他方がS極となる。それが球形健康用磁気ボールの中空部内を回動したり移動できるように収納されているので、球形の健康用磁気ボールをいかなる向きや姿勢で使用したとしても、ほとんどの場合、結合されている2個の磁石が、中空部内を移動して磁力の最も強い極とボールの接地点が一致するような姿勢になる。従って、最も強い磁力付与作用と最も強い力学的指圧作用とが一致して患部を同時に刺激することができる。その結果、両作用の相乗効果により筋肉のこりや痛みを和らげ、血流促進、健康増進などに良い治療効果を与えることができることになる。
また、球形の健康用磁気ボール内に収納されている連結された楕円体磁石や棒状磁石は、その照射する磁力線がその外方にある磁性体と反応して反発力を発生させたり吸引力を発生させたりして、球形の健康用磁気ボールの姿勢を不規則に変化させたり移動したりする複雑な動きを起こすものである。それが多様な筋肉のこりや痛みを和らげ、血流を促進させることに対応することになる。
更に、当該健康用磁気ボールは、図3、図4に示すように、磁力の作用によって2個、3個と複数の健康用磁気ボールを結合して使用することができる。このように複数個の健康用磁気ボールを直線的につないで使用した場合、両端の磁石の磁力を身体の患部に伝えることが出来る。
本考案に係る健康用磁気ボールは、このように多様な使い方ができるので、使用する者が、患部の状況に応じた適切な使い方を自由に選択でき、それによって有効な磁力付与作用と力学的指圧作用を付与することができ、取り扱いが簡単となる。
合成ゴム製で中が空洞のコア球状体を形成し、その表面をフェルトで覆うように接着して球殻を形成し、その中空部の内圧を1.8気圧とした球形ボールにする。当該球形ボールの外形直径は66mmとし、球殻の中空部の中空直径は56mmとする。当該球形ボールの弾力性は、8kgの荷重をかけたとき変形量が0.3〜1.0cmとなるようにするのが望ましい。また、当該球殻の中空部の中にはその中空半径28mmよりも少し小さい直径26mmの楕円体磁石を2個、移動自在なるように収納して健康用磁気ボールとする。当該楕円体磁石は、ネオジウム磁石4000ガウス〜7500ガウス〜8500ガウスを使用した。
以下、本考案にかかる健康用磁気ボールを図示実施例に基づいて説明する。
図1は、楕円体磁石が2個移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例において、収納されている2個の球形磁石が横向きに接触使用されたときの磁力線の照射状態を示す縦断正面図であり、図2は、楕円体磁石が2個移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例において、その収納されている2個の球形磁石が縦向きに接触使用されたときの磁力線照射状態を示す縦断正面図である。図3は、同健康用磁気ボールの実施例を2個結合して使用したときの磁力線照射状態を示す縦断正面図であり、図4は、同健康用磁気ボールの実施例を3個結合して使用したときの磁力線照射状態を示す縦断正面図である。図5は、棒状磁石が1本移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例で、収納されている棒状磁石が横向き姿勢に使用されたときの磁力線の照射状態を示す縦断正面図であり、図6は、棒状磁石が1本、移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例で、その収納されている棒状磁石が縦向きの姿勢で接触使用されたときの磁力線照射状態を示す縦断正面図である。図7は、棒状磁石が移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例を2個結合して使用したときの磁力線照射状態を示す縦断正面図であり、図8は、同健康用磁気ボールの実施例を3個結合して使用したときの磁力線照射状態を示す縦断正面図である。
まず、 図1、図5に示すように、本考案にかかる健康用磁気ボールの一実施例として、テニスボール様のものを製造することとする。その構成は、非磁性体製で弾力性のある球殻1で形成された中空のコア球状体2で、その表面をフェルト部5で覆って肌ざわりを良くした。その上、当該球殻1内の中空部3には、その中空半径よりも少し小さい直径の楕円体磁石4,4を2個、移動自在なるように収納するとともに、その中空部の内圧を大気圧より少し高めて、身体に押し付けたとき、強い弾力による指圧効果を得られるようにしたことを特徴とする健康用磁気ボールである。
当該健康用磁気ボールの製造方法は、例えば次のようにして行うことができる。
天然ゴム100質量部に酸化亜鉛20質量部、充填剤60質量部、硫黄5質量部、顆粒促進剤5質量部を混ぜ合わせ高温で練り合わせてゴム組成物を得る。このゴム組成物をプラグ状に予備成形し、その予備成形体を成形型に入れて加熱しながら半球状のハーフシェルを形成する。次に、このハーフシェルに2個の楕円体磁石4,4を入れるとともに、塩化アンモニウム水溶液と亜硫酸ナトリウム水溶液とを注入する。そのうえでこのハーフシェルの合わせ面に接着剤を塗布し、このハーフシェルに他のハーフシェルを張り合わせて加熱・接着してコア球状体2となす。こうして出来たコア球状体2の表面に、ゴム糊を付着させたダンベル状のフェルト部5を接着剤で貼り合わせて成形型に投入し、これを加熱して球形状の健康用磁気ボールを得る。この際の加熱により、塩化アンモニウム水溶液と亜硫酸ナトリウム水溶液とが化学反応を起こして窒素を発生してコア球状体2の内圧を1.8気圧に高めた球形の健康用磁気ボールを得るようにする。
当該健康用磁気ボールの外形直径は66mmとなるようにしたが、その球殻1はコア球状体2の厚みが3mm、フェルト部5が2mmの積層状に形成されている。従って中空部3の中空直径は56mmとなる。当該健康用磁気球形ボールの弾力性は、8kgの荷重をかけたとき変形量が0.5〜0.7cmとなった。また、当該球殻1の中空部の中へ収納する楕円体磁石4,4は、長軸径が28mmで、磁極の強さが7500ガウスのネオジウム磁石を用意し、当該球形磁石4,4を2個、移動自在なるようにコア球状体2の中空部3内に収納するように構成して健康用磁気ボールとなす。
なお、当該健康用磁気ボールの外観を更にテニスボールのようにする場合には、コア球状体1の表面に覆うように貼り付けたフェルト部5をメルトンに貼り代えることである。当該メルトンとは、綿を縦糸に、ウールとナイロンを横糸にして編みこんだ織物を、主に横糸を中心に起毛し、ローラーをかけてしごき、キューティクルを持つウールとナイロンを絡み合わせて造られている。このように作られているメルトンを2枚ダンベル状に裁断し、それにゴム糊を付着させたうえ、コア球状体2の表面に接着剤で貼り合わせて成形型に投入し、これを加熱して球形状のボールを得るようにする。このようにすると、外観はテニスボールそっくりな健康用磁気ボールを製造することになる。
次に、上記楕円体磁石4,4が2個移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例の使い方と、その特性について記載する。まず、当該楕円体磁石4,4が2個移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例を1個、身体に押し付けて使用する場合について説明する。
その場合、図1に示すように収納されている結合した2個の楕円体磁石4,4が、身体の接触面Aにほぼ平行な横向きの姿勢になる場合と、図2に示すように身体の接触面Aに対して上下関係のほぼ縦向きの姿勢になる場合とがあるが、そのほとんどの場合は、図2に示すように縦向きになる場合が考えられる。多くの場合、図2に示すように、縦向きになる場合が常態と考えられる。なぜなら、球形状の健康用磁気ボールを単独で身体に載せて使用する場合には、棒状磁石4,4の重さで自然に縦向きになるだけでなく、2個の連結された棒状磁石4,4は、その一方の極が磁性体である身体との接触点と一致するように磁力作用が働くからである。このようになると強い磁力線の照射と強い圧力とが同時に患部を刺激することになり、治療効果は相乗的効果を発揮することになる。実験によると、7500ガウスの楕円体磁石4,4を2個を用いて、これが図2のように縦向きになった場合の磁力線は、身体との接触点では、平均2000ガウス以上の磁力線を照射することができることが解った。
これに対し、図1に示したように、2個の連結された楕円体磁石4,4が平行な姿勢になる場合は、非常にまれであり、例え、なったとしてもその姿勢は不安定なものとなる。なぜなら本考案に係る健康用磁気ボール自体が球形で転がり易いうえ、2個の連結された楕円体磁石4,4が接触面Aと平行になる姿勢で静止するためには、たまたま磁気ボールの重力と磁力作用がもたらす力のバランスが均衡した場合か、又は外部から左右両方に同じ強さの磁力作用が働いて動けない状態になった場合しか考えられない。このような状態は、磁力作用の特性からも、球形の特性からも非常に不安定なものだからである。しかも、図1に示したように磁石のN極とS極が平行になっている姿勢は、図示したように磁石のN極とS極が縦向きになっている姿勢の場合と比較すると、身体の表面層にしかその磁力線の影響を及ぼさない。
次に、楕円体磁石4,4が2個移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例を2個使用した場合の特性について述べる。図3に示すように、本考案に係る健康用磁気ボール2個は、楕円体磁石4,4の強力な磁力により直列に結合する。例えば、7500ガウスの楕円体磁石4,4を用いた健康用磁気ボール2個が結合している場合、患部との接触点で、2000ガウス以上、また、接触点の表面から深さ1cmのところでも、接触点の近傍であれば500ガウス以上の磁力が測定できた。このように結合した2個の健康用磁気ボールを引き離すためには、3kg重以上の力を働かさないと分離できないこともわかった。このように引き離すのに強い引張力を必要とするのは、4個の楕円体磁石4,4,4,4が各極の強力な磁力によって直列に結合しているからである。従って、片方の健康用磁気ボールを上から押さえて回転させたとしても、その回転によって生ずるずれの力では、結合している他方の健康用磁気ボールを引き離す力は得られず、結果として、当該健康用磁気ボールはその位置で拘束される。よって、このように健康用磁気ボールを2個結合して使用する場合には、安定性がよくなり、患部に対して長時間力学的刺激と2000ガウス以上の磁気的刺激を同時に付与することができるので、治療効果が高いものとなる。
更に楕円体磁石が2個移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例は、図4に示すように3個直列に連結した態様での使用も可能である。このような場合の磁力線の特徴は、中間の磁気ボールは磁気的には何らの働きをせず単に接合する役目をする。従って、身体の肩こり治療のように一定の距離を置いて2箇所を治療する必要がある場合には、非常に便利である。しかも、この場合接触点での磁力が2000ガウス以上となり、接触点近傍では、深さ1cm程度で500ガウス以上の磁力が得られるので、治療効果も高いものとなる。
尚、図示してはいないが、もし直線的に連結するのであれば、当該健康用磁気ボールを3個以上の適当な数個、連結しても同じような効果がある。即ち、複数個の健康用磁気ボールを直線的につないだ場合、両端の磁石のみ磁力を身体の患部に伝えることが可能である。従って、腰を仰向けの状態で磁気治療するような場合には、適当な個数の磁気ボールを連結することが効果的である。
尚、本考案に係る健康用磁気ボールの磁性上の特性や力学的特性は、水中でも変化しない。従って、当該健康用磁気ボールを入浴の際に利用すれば、その健康用磁気ボールは水中に沈んで効果的に入浴中に患部を刺激し、治療効果を倍増することが出来る。
実施例2は、図5、図6、図7、図8に示した球殻1内の中空部3に、その中空直径よりも少し小さい長さの棒状磁石4aを、移動自在なるように収納したことを特徴とする健康用磁気ボールとその使用態様である。それはプラスチック製の球殻1で、直径50mmの内部が中空のコア球状体2を形成した。そのコア球状体2の表面に厚さ2mm不織布5aを貼り付け、直径24mmの球形ボール体とした。当該コア球状体2の球殻1の厚さは、2mmでその中空部3の直径は46mmである。当該中空部3内には7500ガウスの棒状磁石4aを1本移動自在なるように収納されている。この棒状磁石4aの長軸の長さは44〜45mmである。
図5は、当該球殻1内の中空部3に、その中空直径よりも少し小さい長さの棒状磁石4aを、移動自在なるように収納した健康用磁気ボールが、使用時に棒状磁石4aが平行になった姿勢を示す断面説明図である。図6は、同棒状磁石4aを収納した健康用磁気ボールの姿勢が縦向きになった状態を示す断面説明図である。このように構成された健康用磁気ボールの実施例の場合も、縦向きの姿勢になった場合には、患部との接触点では2000ガウス以上の磁力線を照射していることを確認した。従って、使用者は患部の上から当該健康用磁気ボールを押し付けた場合、そのボールの先端の接触点に応力が集中して、患部に強い力学的指圧作用と強い磁力線の照射作用とを同時に付与して患部を刺激するので、治療効果は相乗的効果となる。
また、球殻1内の中空部3に、その中空直径よりも少し小さい長さの棒状磁石4aを、移動自在なるように収納したことを特徴とする本考案に係る健康用磁気ボールの実施例の場合も、2個、3個と複数個を直線的に連結して使用することが可能である。図7は、同実施例2の健康用磁気ボールを2個連結して用いた場合の磁力線の照射状態を示す断面説明図である。この場合、磁力線は結合した2個の健康用磁気ボールの両側から照射されることになる。更に、図8は、実施例2の健康用磁気ボールを3個を連結して用いた場合の磁力線の照射状態を示す断面説明図である。この場合も磁力線は連結した3個の健康用磁気ボールの左右両端部から照射されることになり、真ん中の健康用磁気ボールからは患部に磁力が照射されることが無い。従って、強い磁力線の照射作用を離れている患部に照射して刺激する治療する場合に便利である。これら、第2実施例に係る健康用磁気ボールを複数用いた場合の効果については、第1実施例の場合と殆ど同様である。
更にまた、本件健康用磁気ボールの実施例2の場合も、水中で同様に強い力学的指圧作用と強い磁力線の照射作用とを同時に付与することが出来た。
楕円体磁石が2個移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例で、収納されている2個の球形磁石が横向きに接触使用されたときの磁力線の照射状態を示す縦断正面図である。 楕円体磁石が2個移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例で、その収納されている2個の球形磁石が縦向きに接触使用されたときの磁力線照射状態を示す縦断正面図である。 楕円体磁石が2個移動自在なるように収納した健康用磁気ボールの実施例を2個結合して使用したときの磁力線照射状態を示す縦断正面図である。 楕円体磁石が2個移動自在なるように収納した健康用磁気ボールの実施例を3個結合して使用したときの状態を示す縦断正面図である。 棒状磁石が1個移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例で、収納されている棒状磁石が横向き姿勢に使用されたときの磁力線の照射状態を示す縦断正面図である。 棒状磁石が1個、移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例で、その収納されている棒状磁石が縦向きの姿勢で接触使用されたときの磁力線照射状態を示す縦断正面図である。 棒状磁石が移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例を2個結合して使用したときの磁力線照射状態を示す縦断正面図である。 棒状磁石が移動自在なるように収納した本考案にかかる健康用磁気ボールの実施例を3個結合して使用したときの磁力線照射状態を示す縦断正面図である。
符号の説明
1:球殻
2:コア球状体
3:中空部
4:楕円体磁石
4a:棒状磁石
5:フェルト部
5a:不織布
A;接触面

Claims (7)

  1. 非磁性体製の球殻で形成された中空の球状体で、その中空部の内圧または球殻の剛性によって球状を維持することができる球状ボール体であって、その球殻内の中空部には、長軸が中空半径とほぼ同じかそれよりも少し小さい楕円体磁石を2個移動自在なるように収納したことを特徴とする健康用磁気ボール。
  2. 非磁性体製の球殻で形成された中空の球状体で、その中空部の内圧または球殻の剛性によって球状を維持することができる球状ボール体であって、その球殻内の中空部には、その中空直径よりも少し小さい長さの棒状磁石を、移動自在なるように収納したことを特徴とする健康用磁気ボール。
  3. 前記非磁性体製の球殻が、ゴム製、プラスチック製、布製、不織布性、皮製、人口皮革製のいずれかであることを含む請求項1又は請求項2に記載の健康用磁気ボール。
  4. 前記非磁性体製の球殻が、ゴム製又は合成ゴム製のコア球状体とその表面をフェルト、天然ウール、ナイロン又はメルトンで覆うように接着して積層にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康用磁気ボール。
  5. 前記棒状磁石は、フェライト磁石、KS磁石鋼、アルニコ磁石、希土類磁石、白金コバルト磁石のいずれかであることを含む請求項1又は請求項2に記載の健康用磁気ボール。
  6. 前記棒状磁石は、その究極の強さが3000〜10000ガウスであることが特徴である請求項1若しくは請求項2又は請求項5に記載の健康用磁気ボール。
  7. 非磁性体製で弾力性のある球殻で形成された中空の球状体であって、中空部の内圧を1〜2気圧にし、5〜10kgの加圧時に0.5〜1.2cmの変形量が生じるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の健康用磁気ボール。
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CN110310796A (zh) * 2019-07-28 2019-10-08 金华市新利磁业工贸有限公司 一种磁力球及其生产方法

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