JP3142649U - 伸縮性横編地 - Google Patents

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忠寛 吉田
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吉田編織株式会社
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Abstract

【課題】伸縮性の糸を用いる効果を活かしつつ、伸縮性の糸の存在を肉眼で容易に視認できないようにし、非伸縮性糸の糸との色あわせを不要とし、在庫を削減することができ、製造コストを安価に抑えることができる伸縮性横編地を提供する。
【解決手段】非伸縮性糸1とポリウレタン系弾性糸2とを引き揃えて横編地を編成する。ポリウレタン系弾性糸2はカバリング糸ではなくポリウレタン系弾性繊維単独の糸から構成されたものであり、ポリウレタン系弾性糸2の単位長さ当たりの使用重量が非伸縮性糸1の単位長さ当たりの使用重量の2分の1よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本願考案は、伸縮性横編地、特に、上衣の袖口、上衣の襟口、上衣の裾口、下衣のウエスト又は下衣の足口に用いられるニット製パーツに関するものである。
従来より、編地の伸縮性を向上させる目的のために、綿やポリエステルなどの非伸縮性糸と、ポリウレタン系弾性糸とを引き揃えて編成することが行われている。ところが、ポリウレタン系弾性繊維単独では引っ張り強度が低いため、ポリウレタン系弾性糸としては、いわゆるカバリング糸として、ポリウレタン系弾性繊維を芯糸としてアラミド繊維によってカバリングしたものが用いられている。このポリウレタンカバリング糸にあっては、綿やポリエステルなどの非伸縮性糸と引き揃えて編成することにより、1)伸縮性が向上する、2)製品の曲がりが少なくなり、縫製が容易である、3)編地の厚さが一定となり編地が美しい等々といった効果が生ずる反面、例えば90デニール以上になるなど、カバリングによって糸が太くなってしまい、a)ポリウレタンカバリング糸の存在が肉眼で容易に視認できる、b)このa)の結果、非伸縮性糸と同一の色にポリウレタンカバリング糸を染色するなど、配色毎に色あわせを行う必要が生ずる、c)ポリウレタンカバリング糸の価格が高いことは勿論、上記b)の結果多くの色のポリウレタンカバリング糸を在庫する必要が生じ、製造コストが高騰すると言った深刻な問題が生ずる。その結果、今日生産されているポロシャツの襟口用のパーツにあっては、ポリウレタンカバリング糸を用いるのは一部の高級品に限られ、通常は非伸縮性糸のみで編成されている。
特許第3778303号公報
本願考案は、伸縮性の糸を用いることによって、1)伸縮性が向上する、2)製品の曲がりが少なくなり、縫製が容易である、3)編地の厚さが一定となり編地が美しい等々といった効果を維持した上で、a)伸縮性の糸の存在を肉眼で容易に視認できないようにし、b)非伸縮性糸の糸との色あわせを不要とし、c)在庫を削減することができ、d)製造コストを安価に抑えることができる伸縮性横編地を提供することを課題とする。
そこで本願の請求項1の考案は、非伸縮性糸とポリウレタン系弾性糸とを引き揃えて編成することにより編組織を形成した横編地において、ポリウレタン系弾性糸はカバリング糸ではなくポリウレタン系弾性繊維単独の糸から構成されたものであり、ポリウレタン系弾性糸の単位長さ当たりの使用重量が非伸縮性糸の単位長さ当たりの使用重量の2分の1よりも小さいことを特徴とする伸縮性横編地を提供する。
本願の請求項2に係る考案は、上記の非伸縮性糸が、15〜6番手の綿糸、15〜6番手の綿とポリエステルの混紡糸、又は200〜600デニールのポリエステル糸であり、上記のポリウレタン系弾性糸は20〜70デニールの実質的に透明なクリア糸であることを特徴とする請求項1記載の伸縮性横編地を提供する。
本願の請求項3に係る考案は、上記の伸縮性横編地は、フライス編、リブ編又は天竺編で編成された上衣の袖口、上衣の襟口、上衣の裾口、下衣のウエスト又は下衣の足口に用いられるニット製パーツであることを特徴とする請求項2記載の伸縮性横編地を提供する。
本願請求項1の考案は、ポリウレタン系弾性糸はカバリング糸ではなくポリウレタン系弾性繊維単独の糸から構成されたものであり、ポリウレタン系弾性糸の単位長さ当たりの使用重量が非伸縮性糸の単位長さ当たりの使用重量の2分の1よりも小さいため、ポリウレタン系弾性糸が目立たない。その結果、ポリウレタン系弾性糸伸縮性の糸を用いることによって、1)伸縮性が向上する、2)製品の曲がりが少なくなり、縫製が容易である、3)編地の厚さが一定となり編地が美しい等々といった効果を維持できることは勿論、カバリングしない分、糸を細く目立ちにくくすることができ、非伸縮性糸の糸との色あわせが不要となり、在庫を削減することができ、製造コストを安価に抑えることができる伸縮性横編地を提供することができたものである。
本願の請求項2に係る考案は、上記の非伸縮性糸が、15〜6番手の綿糸、15〜6番手の綿とポリエステルの混紡糸、又は200〜600デニールのポリエステル糸であり、上記のポリウレタン系弾性糸は20〜70デニールであり、ポリウレタン系弾性糸が非伸縮性糸の糸に比して十分に細く、しかも、実質的に透明なクリア糸であるため、編地を手で持って伸ばしても、ポリウレタン系弾性糸が見えないものである。
本願の請求項3に係る考案は、上記の伸縮性横編地は、フライス編、リブ編又は天竺編で編成された上衣の袖口、上衣の襟口、上衣の裾口、下衣のウエスト又は下衣の足口に用いられるニット製パーツであることを特徴とする請求項2記載の伸縮性横編地を提供するものであり、従来より伸縮性が求められた部位であるにもかかわらず、伸縮性糸が用いられなかったか、あるいは用いられても高価なポリウレタンカバリング糸しか用いられていなかったこれらのニット製パーツについて、製造業者にとって朗報となる伸縮性横編地を提供することができたものである。
以下、図面に基づき本願考案の実施の形態を説明する。
図1は、本願考案の実施の形態に係る編組織の説明図であり、(A)はフライス編、(B)はリブ編、(C)は天竺編を示す。
本願考案に係る横編地は、横編機を用いて編成されたもので、ポロシャツやウインドブレーカー等の主としてニット製上衣の袖口、同襟口、同裾口や、ニット製下衣のウエスト又は同足口に用いられるニット製パーツである。この横編地は、非伸縮性糸1とポリウレタン系弾性糸2とを引き揃えて編成されたものであり、図1(A)のフライス編、図1(B)のリブ編、図1(C)の天竺編を示す。
この横編地の非伸縮性糸1には、従来のこの種のパーツ用の横編地と同様、15〜6番手の綿糸、15〜6番手の綿とポリエステルの混紡糸、又は200〜600デニールのポリエステル糸が用いられるものである。ポリウレタン系弾性糸2は、その単位長さ当たりの使用重量が、非伸縮性糸1の単位長さ当たりの使用重量の2分の1よりも小さいものであり、より具体的には、20〜70デニールの実質的に透明なクリア糸であり、カバリング糸のように他の糸によって被覆されておらず、ポリウレタン系繊維単独で用いられる。このポリウレタン系弾性糸2には、乳白色の糸と実質的に透明なクリア糸との2種類が市場に供給されているが、クリア糸を用いる方が、着用者にポリウレタン系弾性糸2を視認させにくい点で有利である。
横編地の製造
非伸縮性糸として、
(a)15番手の綿糸(黒色)
(b)6番手綿とポリエステルの混紡糸(赤色)
(c)200デニールのポリエステル糸(白色)
(d)600デニールのポリエステル糸(緑色)
の4種類を用意した。
ポリウレタン系弾性糸として、
(A)20デニールのクリア糸
(B)30デニールのクリア糸
(C)50デニールのクリア糸
(D)70デニールのクリア糸
(E)100デニールのクリア糸
(F)20デニールの乳白色糸
の6種類を用意した。
上記の用意した非伸縮性糸(a)に対してポリウレタン系弾性糸(A)〜(F)の6種類、非伸縮性糸(b)に対してポリウレタン系弾性糸(A)〜(F)の6種類、非伸縮性糸(c)に対してポリウレタン系弾性糸(A)〜(F)の6種類、非伸縮性糸(d)に対してポリウレタン系弾性糸(A)〜(F)の6種類の合計24種類の糸の組合せによって、ポロシャツの襟裾用の横編地を編成した。
視認試験
各横編地について、力を加えていない状態と、人の手で引っ張った状態との2種類の状態下でポリウレタン系弾性糸が視認されるか否かを試験した。
その結果、ポリウレタン系弾性糸のうち、(A)〜(D)の4種類の糸を用いたものついては、いずれの場合にも、ポリウレタン系弾性糸が視認されなかった。
(E)のポリウレタン系弾性糸を用いたものについては、非伸縮性糸(c)を用いた横編地については、いずれの場合にも、ポリウレタン系弾性糸が視認されなかった。非伸縮性糸(a)(b)(d)を用いた横編地については、力を加えていない状態ではポリウレタン系弾性糸が視認されなかったが、人の手で引っ張った状態下ではポリウレタン系弾性糸が視認された。
(F)のポリウレタン系弾性糸を用いたものについては、非伸縮性糸(c)を用いた横編地については、いずれの場合にも、ポリウレタン系弾性糸が視認されなかった。非伸縮性糸(a)(b)(d)を用いた横編地については、力を加えていない状態及び人の手で引っ張った状態の双方でポリウレタン系弾性糸が視認された。
なお、上記の例の他、ポリウレタン系弾性糸として、10デニールのクリア糸を用いたものについても編成を試みたが、糸切れなどが生じて、良好な編成ができなかった。
以上、非伸縮性糸(a)〜(c)と、ポリウレタン系弾性糸(A)〜(D)との組合せについては、ポリウレタン系弾性糸の存在が肉眼で容易に視認できないことが確認されたものであり、色の異なる種々の非伸縮糸について対しても、1種類のポリウレタン系弾性糸を用いることができ、非伸縮性糸の糸との色あわせを不要とし、在庫を削減すること並びに製造コストを安価に抑えることができたものである。
本願考案の実施の形態に係る編組織の説明図であり、(A)はフライス編、(B)はリブ編、(C)は天竺編を示すものである。
符号の説明
1 非伸縮性糸
2 ポリウレタン系弾性糸

Claims (3)

  1. 非伸縮性糸とポリウレタン系弾性糸とを引き揃えて編成することにより編組織を形成した横編地において、ポリウレタン系弾性糸はカバリング糸ではなくポリウレタン系弾性繊維単独の糸から構成されたものであり、ポリウレタン系弾性糸の単位長さ当たりの使用重量が非伸縮性糸の単位長さ当たりの使用重量の2分の1よりも小さいことを特徴とする伸縮性横編地。
  2. 上記の非伸縮性糸が、15〜6番手の綿糸、15〜6番手の綿とポリエステルの混紡糸、又は200〜600デニールのポリエステル糸であり、上記のポリウレタン系弾性糸は20〜70デニールの実質的に透明なクリア糸であることを特徴とする請求項1記載の伸縮性横編地。
  3. 上記の伸縮性横編地は、フライス編、リブ編又は天竺編で編成された上衣の袖口、上衣の襟口、上衣の裾口、下衣のウエスト又は下衣の足口に用いられるニット製パーツであることを特徴とする請求項2記載の伸縮性横編地。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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