JP3141768B2 - 停止作動診断機能付運転制御装置 - Google Patents

停止作動診断機能付運転制御装置

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JP3141768B2
JP3141768B2 JP08024121A JP2412196A JP3141768B2 JP 3141768 B2 JP3141768 B2 JP 3141768B2 JP 08024121 A JP08024121 A JP 08024121A JP 2412196 A JP2412196 A JP 2412196A JP 3141768 B2 JP3141768 B2 JP 3141768B2
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茂樹 山中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象装置の運
転を停止させる運転停止用リレ−の接点が溶着している
か否かをチェックし、接点が溶着しておれば、運転開始
スイッチを操作しても装置の運転を開始させずに、接点
の溶着が無い場合にのみ、運転開始スイッチの操作によ
り同装置の運転を開始させる停止作動診断機能付運転制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図13に示すように、図示してい
ない装置の運転を停止させる運転停止用リレ−CRYに
対して常閉型の運転停止スイッチPB1を直列に接続す
るとともに、この運転停止用リレ−CRYのA接点と常
開型の運転開始スイッチPB2とを直列接続した状態で
運転用リレ−CRXのコイルに接続し、更に、運転用リ
レ−CRXのA接点を運転開始スイッチPB2と並列に
接続して運転用リレ−CRXの自己保持回路を形成した
電気回路が運転制御装置に用いられている。
【0003】図14のタイミングチャ−トに示すよう
に、上記電気回路に電源が投入されると、運転停止スイ
ッチPB1は常閉型であるため運転停止用リレ−CRY
が励磁される。このリレ−CRYが励磁されるとリレ−
CRYのA接点が閉じ、この状態で運転開始スイッチP
B2がオン操作されると運転用リレ−CRXが励磁さ
れ、運転開始スイッチPB2に並列に接続されたリレ−
CRXのA接点が閉じるため、同A接点を介して自己保
持電流が流れ、リレ−CRXが継続励磁される。その結
果、リレ−CRXが励磁されたときに作動される制御対
象装置側のマグネットスイッチ等が作動され、このマグ
ネットスイッチ等の作動により同装置のモ−タ等に駆動
電流が通電される。
【0004】上記制御対象装置の運転を停止させる場
合、運転停止スイッチPB1を押すと図14のタイミン
グチャ−トに示すように、リレ−CRYの励磁が解除さ
れ、リレ−CRYのA接点が開いてリレ−CRXの励磁
が解除される。その結果、前記マグネットスイッチ等の
作動が解除され、同装置のモ−タ等に対する駆動電流の
通電が停止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記運転停止用リレ−
CRYのA接点が過電流等の要因で溶着した場合、リレ
−CRYのA接点は励磁、非励磁に係わらず導通状態に
なる。従って図15に示すように電源電圧が運転開始ス
イッチPB2に直接、印加される状態になる。この状態
で電源が投入されると、図16のタイミングチャ−トに
示すようにリレ−CRYは電源投入と同時に励磁される
一方、リレ−CRXは運転開始スイッチPB2がオンさ
れると励磁され、運転開始スイッチPB2に並列に接続
されたリレ−CRXのA接点が閉じ、同A接点を介して
自己保持電流が流れる。上記状態で、前記制御対象装置
の運転を停止させようとして運転停止スイッチPB1を
押した場合、リレ−CRYの励磁は解除されるが、同リ
レ−CRYのA接点が溶着しているため、リレ−CRX
の励磁は解除されず、同装置の運転は停止されないとい
う問題が生じる。
【0006】上記のように運転停止用リレ−の接点が溶
着した場合には、制御対象装置の運転が停止されないと
いう状態になるため、リレ−の接点が溶着したか否かを
検出する技術として、特開平3−90869号公報に記
載されたものが提案されている。上記公報に記載された
「リレ−の溶着検出方法」によれば、プログラマブル・
コントロ−ラを用いてリレ−の接点溶着を検出するもの
であるが、一般にプログラマブル・コントロ−ラには中
枢機能としてCPUが用いられているため、例えば溶接
スパ−クを発する溶接ロボットが装備された現場、ある
いは高周波加熱装置、クレ−ン装置等の強いノイズの発
生する装置が設置された現場で、プログラマブル・コン
トロ−ラを用いたリレ−の溶着検出手段を採用すれば、
ノイズの影響を受けて誤動作が起きやすく、正確にリレ
−の溶着を検知できないことがあるため、CPUを内蔵
したプログラマブル・コントロ−ラをリレ−の溶着検出
手段として使用できない場合が多い。
【0007】そこで本発明では、外来ノイズの影響を受
け易いCPUを用いずに、強いノイズが多発する現場等
でも運転停止用リレ−の接点の溶着を診断することが可
能な停止作動診断機能付運転制御装置を提供することを
主課題とし、停止作動診断機能付運転制御装置を任意の
装置に組付けできるようにユニット化し、且つ制御対象
装置の増設等に対応できるように任意に増設できるよう
にすることを従属的な課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記の課題を
解決する手段として、停止作動診断機能付運転制御装置
を、運転停止用リレ−CRYの接点と運転用リレ−CR
Xの直列回路に、運転開始スイッチのオン操作毎に、前
記運転停止用リレ−CRYの接点が一旦開いて再度閉じ
たときに始めて前記運転用リレ−CRXが励磁されるリ
レ−回路を直列に接続した回路構成にすることである。
【0009】この回路構成によれば、運転停止用リレ−
CRYの接点が溶着している場合、運転開始スイッチを
オン操作しても、運転停止用リレ−CRYの接点が一旦
開いて再度閉じるという動作をしないため、運転用リレ
−CRXが励磁されず、動作しないことから、制御対象
装置の運転が開始されない。そのため、リレ−CRYの
接点が溶着していることを容易に診断することができ
る。
【0010】また、上記の停止作動診断機能付運転制御
装置において、運転開始スイッチに直列に第1のチェッ
ク用リレ−CRAを接続し、この第1のチェック用リレ
−CRAのB接点を運転停止用リレ−CRYに直列に接
続するとともに、運転開始スイッチに直列に運転停止用
リレ−CRYのB接点と第2のチェック用リレ−CRB
とを接続し、この第2のチェック用リレ−CRBのA接
点を運転停止用リレ−CRYに直列に接続し、更に運転
用リレ−CRXに対して運転停止用リレ−CRYのA接
点と第1のチェック用リレ−CRAのA接点と第2のチ
ェック用リレ−CRBのA接点とを直列に接続してもよ
い。
【0011】上記回路構成によれば、運転停止用リレ−
CRYのA接点が溶着している場合、運転開始スイッチ
をオン操作したとき、第1のチェック用リレ−CRAが
励磁され、運転停止用リレ−CRYに直列に接続された
リレ−CRAのB接点が開いてリレ−CRYに対する励
磁は解除されるが、同リレ−CRYのA接点が溶着して
いるため、第2のチェック用リレ−CRBに直列に接続
されたリレ−CRYのB接点が開いたままなのでリレ−
CRBは励磁されない。そのため、運転用リレ−CRX
に対して直列に接続されたリレ−CRYのA接点、リレ
−CRAのA接点及びリレ−CRBのA接点のうち、リ
レ−CRBのA接点が閉じないことからリレ−CRXは
励磁されず、制御対象装置の運転が開始されないため、
リレ−CRYのA接点の溶着を容易に診断することがで
きる。また、運転停止用リレ−CRYのB接点が溶着し
ている場合は、運転用リレ−CRXに対して接続された
運転停止用リレ−CRYのA接点が閉じないため、運転
開始スイッチをオン操作しても運転用リレ−CRXは励
磁されない。
【0012】上記停止作動診断機能付運転制御装置をユ
ニット化して任意の装置に装備可能に構成し、且つ運転
開始時あるいは運転中に診断チェックするチェックスイ
ッチ等を接続可能にしてもよい。
【0013】上記停止作動診断機能付運転制御装置によ
れば、ユニット化されているため任意の制御対象装置に
組み込みが容易であり、チェックスイッチを接続するこ
とができるため、運転開始時あるいは運転中における異
常を容易に検知することができる。
【0014】また、運転用リレ−CRXに、接点の強制
解離機構を有するセフティリレ−を使用し、同リレ−C
RXのB接点を運転開始スイッチに直列に接続してもよ
い。
【0015】上記のように運転用リレ−CRXに、接点
の強制解離機構を有するセフティリレ−を使用すること
により、同リレ−CRXの接点が溶着した場合、他の接
点を強制的に解離させることができるため、制御対象装
置の運転を開始させないとともに、運転開始後に同リレ
−CRXの接点が溶着した場合には制御対象装置の運転
を停止させることができる。
【0016】更に、第2のチェック用リレ−CRBを励
磁する回路を増設ユニットで増加させるようにしてもよ
い。
【0017】上記のように第2のチェック用リレ−CR
Bを励磁する回路を増設ユニットで増加させることによ
り、制御対象装置の運転開始条件が多数に亘る場合で
も、それらの多数の運転開始条件回路を組み込むことが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、停止作動診断機能付運転制御装置
の第1の実施の形態を示した電気回路図である。以下こ
の電気回路の構成と作用について説明する。電源(図示
せず)に接続された電源ライン1,2には、図示してい
ない電源スイッチがオンされると制御用のDC24ボル
ト電圧が印加される。また、運転停止スイッチPB1は
常閉接点を有するものであり、この運転停止スイッチP
B1を押すと、この常閉接点が開いた状態に保持され
る。一方、運転開始スイッチPB2は常開接点を有し、
押している間だけオンするモメンタリ−式のものが使用
されている。
【0019】電源ライン1に接続された運転停止スイッ
チPB1には、第1のチェック用リレ−CRAのB接点
が直列に接続され、更に、このリレ−CRAのB接点に
は、一端が電源ライン2に接続された運転停止用リレ−
CRYのコイルが直列に接続されている。また、上記リ
レ−CRAのB接点には、第2のチェック用リレ−CR
BのA接点が並列に接続されている。この第2のチェッ
ク用リレ−CRBのA接点は、運転停止スイッチPB1
と運転停止用リレ−CRYに直列に接続されている。ま
た、電源ライン1に接続された運転開始スイッチPB2
には、上記リレ−CRAのコイルが接続されているとと
もに、リレ−CRYのB接点を介して上記リレ−CRB
のコイルが接続されている。更にリレ−CRYのB接点
とリレ−CRBのA接点とが並列に接続されている。
【0020】また、一端が電源ライン2に接続された運
転用リレ−CRXのコイルに対してリレ−CRYのA接
点とリレ−CRAのA接点とリレ−CRBのA接点とが
直列に接続され、更にリレ−CRXのA接点が、リレ−
CRA,CRBのA接点直列回路に並列に接続されてい
る。
【0021】以上のように回路構成された停止作動診断
機能付運転制御装置において、図示していない電源スイ
ッチがオンされると、電源ライン1,2にDC24ボル
トの電圧が印加される。運転停止スイッチPB1が押さ
れていないとき、図2のタイミングチャ−トに示すよう
に、電源投入と共に運転停止用リレ−CRYがオン(励
磁)される。この状態で運転開始スイッチPB2がオン
操作(入操作)されると第1のチェック用リレ−CRA
が励磁される。この瞬間にリレ−CRAのB接点が開く
ため、リレ−CRYは一旦オフ(非励磁)になり、リレ
−CRYのB接点が閉じた状態になるため、第1のチェ
ック用リレ−CRBがオンになる。このリレ−CRBが
オンになると、リレ−CRYは再びオンになるため、リ
レ−CRYのA接点とリレ−CRAのA接点とリレ−C
RBのA接点とが共に閉じた状態になるため、運転用リ
レ−CRXのコイルが励磁され、このリレ−CRXのA
接点が閉じて自己保持回路が形成されることから、運転
開始スイッチPB2から操作員の指が離れてオフ(切)
の状態になってもリレ−CRXはオンの状態を継続し、
このリレ−CRXのオンの状態のときに図示していない
制御対象装置に設けられたマグネットスイッチ等が作動
され、同装置の運転が開始される。運転後、同装置を停
止させる際、運転停止スイッチPB1が押されると、運
転停止用リレ−CRYがオフとなり、同リレ−CRYの
A接点が開くため、運転用リレ−CRXがオフとなる。
【0022】図1のように構成された電気回路におい
て、運転停止用リレ−CRYのA接点が過電流等の要因
により溶着した場合、図3に示すように、第1のチェッ
ク用リレ−CRBを励磁する回路に挿入されたリレ−C
RYのB接点が開いたまま(断)であり、運転用リレ−
CRXのコイルを励磁する回路に挿入されたリレ−CR
YのA接点が閉じたままの状態になるため、図1の電気
回路は、図3に示すような電気回路に変わる。
【0023】図3の回路において、図示していない電源
スイッチがオンされると、電源ライン1,2にDC24
ボルトの電圧が印加される。運転停止スイッチPB1が
押されていないため、図4のタイミングチャ−トに示す
ように電源投入とともに運転停止用リレ−CRYがオン
されるが、このリレ−CRYのA接点が溶着しているた
め、第1のチェック用リレ−CRBを励磁する回路に挿
入されたリレ−CRYのB接点が開いたままであり、運
転用リレ−CRXを励磁する回路に挿入されたリレ−C
RYのA接点は閉じたままの状態を保つ。
【0024】この状態で運転開始スイッチPB2がオン
操作されると第1のチェック用リレ−CRAが励磁され
る。この瞬間にリレ−CRAのB接点が開くため、リレ
−CRYは非励磁状態になるが、リレ−CRYの接点の
開閉状態は変化しない。従って、第2のチェック用リレ
−CRBはオフであり、リレ−CRXもオフのままであ
るため、制御対象装置の運転は開始されない。以上のよ
うに、運転停止用リレ−CRYのA接点が過電流等によ
り溶着した場合には、運転開始スイッチPB2をオン操
作しても制御対象装置の運転が開始されず、同装置の安
全が確保される。尚、運転停止用リレ−CRYのB接点
が溶着している場合は、リレ−CRXの励磁回路に挿入
されたリレ−CRYのA接点が閉じないため、制御対象
装置の運転が開始されない。図1〜4の説明から明らか
なように、図1の回路は、運転停止用リレ−CRYの接
点と運転用リレ−CRXの直列回路に、運転開始スイッ
チのオン操作毎に、前記運転停止用リレ−CRYの接点
が一旦開いて再度閉じたときに始めて前記運転用リレ−
CRXが励磁されるリレ−回路を直列に接続した回路と
なっている。
【0025】次に、停止作動診断機能付運転制御装置の
第2の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。図5は、第2の実施の形態を示した電気回路であ
る。尚、図5に示した電気回路において、運転停止スイ
ッチPB1、運転開始スイッチPB2、及び後述するセ
フティプラグSP1,SP2、非常停止回路ESは、制
御対象装置側に設けられており、本運転制御装置の基本
ユニット(この基本ユニットについては第4の実施の形
態で説明する)に設けられた外部機器接続用のタ−ミナ
ル3〜40(各タ−ミナル3〜40は図面上丸印で囲ん
だ番号で表示している)に接続される。
【0026】以下、この電気回路の構成について説明す
る。制御対象装置側に設けられた運転停止スイッチPB
1が接続されたタ−ミナル39とタ−ミナル40には、
それぞれリレ−CRY1のA接点と、一端が電源ライン
2に接続された運転停止用リレ−CRYのコイルとが接
続されており、上記リレ−CRY1のA接点の他端は電
源ライン1に接続されている。このリレ−CRY1のコ
イルには抵抗R1とコンデンサC1とからなる充電回路
が並列に接続されている。また、電源ライン1とリレ−
CRY1のコイルの間には、第1のチェック用リレ−C
RAのB接点と、第2のチェック用リレ−CRBのA接
点との並列接点回路が接続されている。
【0027】タ−ミナル12,13間が短絡されている
とともにタ−ミナル12は電源ライン1に接続されてお
り、タ−ミナル13,14間には、制御対象装置側に設
けられたセフティプラグSP1が接続されている。この
セフティプラグSP1は、制御対象装置の運転開始時に
おいて、運転開始条件が整ったときにオンになるチェッ
クスイッチである。また、タ−ミナル14,10が短絡
された状態で、タ−ミナル10,11間には、制御対象
装置側に設けられた運転開始スイッチPB2が接続され
ている。上記タ−ミナル11には、一端が電源ライン2
に接続された第1のチェック用リレ−CRAのコイルが
接続されている。また、タ−ミナル11には、前記リレ
−CRYのB接点と、第2のチェック用リレ−CRBの
A接点との並列接点回路が接続され、この並列接点回路
を介して、一端が電源ライン2に接続されたリレ−CR
Bのコイルに接続されている。
【0028】また、一端が電源ライン2に接続された運
転用リレ−CRXのコイルに対してリレ−CRYのA接
点とリレ−CRAのA接点とリレ−CRBのA接点とが
直列に接続され、更にリレ−CRXのA接点が、リレ−
CRA,CRBのA接点直列回路に並列に接続されてい
る。上記リレ−CRYのA接点と電源ライン1との間に
は、制御対象装置側に設けられた非常停止回路ESと、
セフティプラグSP2とが直列に接続されており、非常
停止回路ESが接続されたタ−ミナル3は電源ライン1
に接続されている。尚、非常停止回路ESはタ−ミナル
3,4間に接続され、セフティプラグSP2はタ−ミナ
ル5,6間に接続されており、タ−ミナル4,5間、及
びタ−ミナル6,7,8,9間が短絡されている。この
非常停止回路ESは、制御対象装置が異常状態になった
ときに遮断状態になり、制御対象装置の運転を非常停止
させるものである。また、セフティプラグSP2は制御
対象装置の運転開始後に、運転を停止させる状態になっ
た場合、オフになるチェックスイッチである。チェック
対象とされるスイッチ数が多い場合には、タ−ミナル
7,8,9を活用する。
【0029】上記運転用リレ−CRXの一つのA接点が
タ−ミナル21,22間に接続されており、タ−ミナル
21には制御対象装置側に設けられたマグネットスイッ
チMS1のコイルが接続されている。従って、上記運転
用リレ−CRXが励磁されると、このリレ−CRXのA
接点が閉じ、マグネットスイッチMS1がオンされるた
め、制御対象装置の運転が開始される。
【0030】次に、図6に示したタイミングチャ−トを
参照しながら図5の電気回路の作用を説明する。図示し
ていない電源スイッチがオンされると、電源ライン1,
2にDC24ボルトの電圧が印加される。この状態で、
リレ−CRY1のコイルに並列に接続された充電回路に
充電が開始され、充電電圧が所定値に達するとリレ−C
RY1はオンする。リレ−CRY1がオンすると、リレ
−CRY1のA接点が閉じるため、リレ−CRYがオン
になり、リレ−CRXの励磁回路に接続されたリレ−C
RYのA接点が閉じる。尚、この時点で、制御対象装置
が正常であり、非常停止回路ES、セフティプラグSP
1,SP2が導通状態にあるものとする。
【0031】制御対象装置側に設けられた運転開始スイ
ッチPB2がオン操作されると、リレ−CRAがオンさ
れるため、このリレ−CRAのB接点が開いてリレ−C
RY1のコイルに接続された充電回路から放電され、同
コイルに印加される電圧が低下すると、リレ−CRY1
が一旦オフする。その結果、リレ−CRY1のA接点が
開いてリレ−CRYが一旦オフする。リレ−CRYが一
旦オフすると、リレ−CRYのB接点が閉じた状態にな
るためリレ−CRBがオンになり、このリレ−CRBの
A接点が閉じる。そのため、リレ−CRY1のコイルに
接続された充電回路に再び充電が開始され、充電電圧が
所定値に達するとリレ−CRY1は再びオンする。リレ
−CRY1がオンすると、リレ−CRY1のA接点が閉
じるためにリレ−CRYが再びオンし、リレ−CRXの
励磁回路に接続されたリレ−CRYのA接点が閉じる。
この状態ではリレ−CRXの励磁回路に接続されたリレ
−CRYのA接点、リレ−CRAのA接点、及びリレ−
CRBのA接点が全て閉じた状態になるためリレ−CR
Xがオンになり、リレ−CRXの自己保持用のA接点を
介してリレ−CRXのコイルに励磁電流が通電される。
その結果、運転開始スイッチPB2がオフになって、リ
レ−CRA、リレ−CRBがオフになってもリレ−CR
Xはオンの状態を継続する。尚、上記充電回路を設ける
ことにより、リレ−CRAとリレ−CRBとの瞬間的な
励磁切り替え状態が無くなり、安定した接点動作を確保
することができる。
【0032】リレ−CRXがオンすると、タ−ミナル2
1,22間に接続されたリレ−CRXのA接点が閉じて
制御対象装置側に設けられたマグネットスイッチMS1
がオンするため、制御対象装置の運転が開始される。こ
のようにして制御対象装置の運転が開始されたあと、運
転終了時に運転停止スイッチPB1が押されると、リレ
−CRYがオフになり、リレ−CRXの励磁回路に接続
されたリレ−CRYのA接点が開くため、リレ−CRX
がオフになってマグネットスイッチMS1がオフにな
り、制御対象装置の運転が停止される。
【0033】尚、制御対象装置の運転開始後、制御対象
装置に何か異常状態が発生して非常停止回路ES、ある
いはセフティプラグSP2がオフになると、制御対象装
置の運転が非常停止される。
【0034】次に、以上説明した図5の電気回路におい
て、運転停止用リレ−CRYのA接点が溶着している場
合について検討する。上記リレ−CRYのA接点が溶着
していると、非励磁状態でもこのリレ−CRYのB接点
が開いた状態になるため、リレ−CRBの励磁回路に接
続されたリレ−CRYのB接点は開いたままになる。そ
のため、運転開始スイッチPB2がオン操作されてリレ
−CRAがオンになったあと、リレ−CRY1が再びオ
ンにならないことは勿論、リレ−CRYもオンにならな
い。従って、リレ−CRXがオンになることはなく、制
御対象装置の運転を開始させないため、運転停止用リレ
−CRYのA接点の溶着を確実に診断することができ
る。
【0035】尚、この第2の実施の形態における停止作
動診断機能付運転制御装置は、制御対象装置の運転開始
時のチェックスイッチ(セフティプラグSP1)を任意
に接続できること、及び制御対象装置の運転開始後のチ
ェックスイッチ(セフティプラグSP2)を任意に接続
することができるため、制御対象装置の運転開始時の安
全、及び運転開始後の安全を確保することができる。
【0036】次に、停止作動診断機能付運転制御装置の
第3の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。図7は、停止作動診断機能付運転制御装置の第3の
実施の形態を示した電気回路である。以下、この電気回
路の構成について説明する。図中、リレ−CRA,CR
B,CRX1,CRX2,CRX3,CRY1は停止作
動診断機能付運転制御装置の基本ユニット側に設けられ
ており、これらのリレ−は、接点部に強制開離機構を有
して、万一、同一リレ−の1箇所の接点が溶着していて
も、他の接点は所定距離開離されるセフティリレ−を用
いている。また、リレ−CRY,CRY2、運転開始ス
イッチPB2、及びセフティプラグSP1,SP2、S
P3は制御対象装置側に設けられており、基本ユニット
に設けられた外部機器接続用のタ−ミナル3〜40(各
タ−ミナル3〜40は図面上丸印で囲んだ番号で表示し
ている)に接続される。
【0037】一端が電源ライン2に接続された運転停止
用リレ−CRYのコイルには、セフティプラグSP1
と、リレ−CRY2のA接点とが直列に接続されてお
り、リレ−CRY2のA接点は電源ライン1に接続され
ている。この場合、セフティプラグSP1による停止作
動が診断の対象とされている。また、一端が電源ライン
2に接続されたリレ−CRY2のコイルには、タ−ミナ
ル39とタ−ミナル40に接続されたリレ−CRY1の
A接点が接続されている。また、一端が電源ライン2に
接続されたこのリレ−CRY1のコイルには抵抗R1と
コンデンサC1とからなる充電回路が並列に接続されて
いる。また、電源ライン1とリレ−CRY1の間には、
第1のチェック用リレ−CRAのB接点と第2のチェッ
ク用リレ−CRBのA接点との並列接点回路が接続され
ている。
【0038】タ−ミナル12,13間が短絡されている
とともにタ−ミナル13,14間には、制御対象装置側
に設けられたセフティプラグSP2が接続されている。
このセフティプラグSP2は、制御対象装置の運転開始
時において、運転開始条件が整ったときにオンになるチ
ェックスイッチである。また、タ−ミナル14,10が
短絡された状態で、タ−ミナル10,11間には、制御
対象装置側に設けられた運転開始スイッチPB2が接続
されている。上記タ−ミナル11には、一端が電源ライ
ン2に接続された第1のチェック用リレ−CRAのコイ
ルが接続されている。更に、タ−ミナル11には、前記
リレ−CRY1のB接点が接続され、このB接点はタ−
ミナル16,17間に接続されたリレ−CRYのB接点
を介して、一端が電源ライン2に接続された第2のチェ
ック用リレ−CRBのコイルに接続されている。また、
タ−ミナル11とリレ−CRBのコイル間には、同リレ
−CRBのA接点が接続されている。尚、破線で囲んだ
CC部には、上記リレ−CRYのB接点の他に、制御対
象装置のマグネットスイッチの補助B接点が接続される
こともある。また、電源ライン1とタ−ミナル12間に
は、運転用リレ−CRX1〜CRX3それぞれのB接点
と、リレ−CRY1のA接点と、リレ−CRBのB接点
とが直列に接続されている。また、電源ライン1とタ−
ミナル10間には、リレ−CRAの二つのA接点が直列
に接続されている。
【0039】上記運転用リレ−CRX1〜CRX3は、
コイルの一端が電源ライン2に接続されており、同リレ
−のコイルの他端には、リレ−CRY1のA接点と、リ
レ−CRAのA接点と、リレ−CRBのA接点とが直列
に接続されている。また、リレ−CRAのA接点とリレ
−CRBのA接点との直列接点回路に、リレ−CRX1
〜CRX3それぞれのA接点直列回路を並列に接続して
いる。また、電源ライン1とタ−ミナル3が接続されて
おり、タ−ミナル3,4間には運転停止スイッチPB1
が接続され、タ−ミナル4,5間にはセフティプラグS
P3が接続されている。そして、タ−ミナル5,6間が
短絡された状態で、タ−ミナル6,9間にはリレ−CR
YのA接点が接続され、更にタ−ミナル9は上記リレ−
CRY1のA接点と接続されている。
【0040】上記運転用リレ−CRX1の3個のA接点
がタ−ミナル21,22、タ−ミナル27,28、タ−
ミナル33,34に接続されており、それぞれのA接点
を制御対象装置に接続できるようになっている。また、
運転用リレ−CRX2の3個のA接点がタ−ミナル2
3,24、タ−ミナル29,30、タ−ミナル35,3
6に接続されており、それぞれのA接点を制御対象装置
に接続できるようになっている。更に、運転用リレ−C
RX3の3個のA接点がタ−ミナル25,26、タ−ミ
ナル31,32、タ−ミナル37,38に接続されてお
り、それぞれのA接点を制御対象装置に接続できるよう
になっている。上記のように運転用リレ−CRX1〜C
RX3の各A接点が制御対象装置に接続された状態で、
同リレ−CRX1〜CRX3がオンされ、それぞれのA
接点が閉じたときに制御対象装置のマグネットスイッチ
等がオンされ、運転が開始される。また、制御対象装置
の運転を停止させるため、運転停止スイッチPB1が押
されたような場合、同リレ−CRX1〜CRX3がオフ
され、それぞれのA接点が開くため、制御対象装置の運
転が停止される。
【0041】尚、タ−ミナル39,40に接続されたリ
レ−CRY1のA接点は、同リレ−の一つの接点が溶着
しても、所定距離開離されるセフティリレ−接点である
ため安全性が確保される。また、リレ−CRA,CR
B,CRX1,CRX2,CRX3も同様のセフティリ
レ−が用いられているため、間違った回路動作の発生を
防止することができる。
【0042】次に、図8に示したタイミングチャ−トを
参照しながら図7の電気回路の作用を説明する。図示し
ていない電源スイッチがオンされると、電源ライン1,
2にDC24ボルトの電圧が印加される。この状態で、
リレ−CRY1のコイルに接続された充電回路に充電が
開始され、充電電圧が所定値に達するとリレ−CRY1
はオンする。リレ−CRY1がオンすると、タ−ミナル
39,40に接続されたリレ−CRY1のA接点が閉じ
るため、リレ−CRY2がオンする。その結果、リレ−
CRY2のA接点が閉じるため、セフティプラグSP1
が導通状態であれば、リレ−CRYがオンになり、リレ
−CRX1〜3の励磁回路におけるタ−ミナル間に接続
されたリレ−CRYのA接点が閉じる。
【0043】上記リレ−CRY1がオンであり、電源ラ
イン1とタ−ミナル12間に接続されたリレ−CRY1
のA接点が閉じており、且つタ−ミナル13,14間に
接続されたセフティプラグSP2が導通状態であるなら
ば、制御対象装置側に設けられた運転開始スイッチPB
2がオン操作されるとリレ−CRAがオンする。その結
果、電源ライン1とタ−ミナル10間に接続されたリレ
−CRAの二つのA接点が共に閉じるとともに、このリ
レ−CRAのB接点が開いてリレ−CRY1のコイルに
接続された充電回路から放電され、同コイルに印加され
る電圧が低下すると、リレ−CRY1が一旦オフする。
その結果、リレ−CRY1のA接点が開いてリレ−CR
Y2が一旦オフになり、リレ−CRY2が一旦オフする
と、リレ−CRYも一旦オフする。リレ−CRYが一旦
オフすると、リレ−CRYのB接点が閉じた状態になる
ため、制御対象装置側における運転開始条件が整い、リ
レ−CRBがオンになり、このリレ−CRBのA接点が
閉じる。
【0044】上記リレ−CRBのA接点が閉じると、リ
レ−CRY1のコイルに接続された充電回路に再び充電
が開始され、充電電圧が所定値に達するとリレ−CRY
1は再びオンする。リレ−CRY1がオンすると、リレ
−CRY1のA接点が閉じるため、リレ−CRY2が再
びオンになり、同リレ−CRY2のA接点が閉じる。そ
の結果、リレ−CRYが再びオンになり、タ−ミナル間
に接続されたリレ−CRYのA接点が閉じる。この状態
ではリレ−CRX1〜3の励磁回路に接続されたリレ−
CRY1のA接点、リレ−CRAのA接点、及びリレ−
CRBのA接点が全て閉じた状態になるためリレ−CR
X1〜3がオンになり、リレ−CRX1〜3の自己保持
用のA接点を介してリレ−CRXのコイルに励磁電流が
通電される。その結果、運転開始スイッチPB2がオフ
になって、リレ−CRA、リレ−CRBがオフになって
もリレ−CRX1〜3はオンの状態を継続する。このよ
うにして、制御対象装置側におけるマグネットスイッチ
等がオンされ、運転が開始される。そして、リレ−CR
X1〜3は、運転停止スイッチPB1が押されるまで、
あるいは制御対象装置の運転途中に異常が起きてセフテ
ィプラグSP1あるいはセフティプラグSP3が遮断さ
れるまでオンの状態を保ち、制御対象装置の運転が継続
される。
【0045】次に、以上説明した図7の電気回路におい
て、運転停止用リレ−CRYのA接点が溶着している場
合について検討する。上記リレ−CRYのA接点が溶着
していると、非励磁状態でもこのリレ−CRYのB接点
が開いた状態になるため、リレ−CRBの励磁回路に接
続されたリレ−CRYのB接点は開いたままである。そ
のため、運転開始スイッチPB2がオン操作されてリレ
−CRAがオンになったあと、リレ−CRY1が再びオ
ンしないことは勿論、リレ−CRYもオンしない。従っ
て、リレ−CRXがオンすることはなく、制御対象装置
の運転を開始させないため、運転停止用リレ−CRYの
A接点の溶着を容易に診断することができる。また、運
転停止用リレ−CRYのB接点が溶着している場合は、
運転用リレ−CRX1〜3の励磁回路に接続された同リ
レ−CRYのA接点が閉じないため、運転用リレ−CR
X1〜3はオンしない。
【0046】次に、停止作動診断機能付運転制御装置の
第4の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。図9、図10は、停止作動診断機能付運転制御装置
の第4の実施の形態を示した電気回路である。尚、図
9、図10は、停止作動診断機能付運転制御装置の電気
回路であるが、1枚のA4版の所定面積内に全てを画く
と各部が極めて小さくなるため、止むを得ず図9,10
に分けて示している。また、図11は停止作動診断機能
付運転制御装置の基本ユニットUに対して増設ユニット
U1を増設する状態を示しており、増設ケ−ブルUC1
の両端に接続されたコネクタCN1の一方を基本ユニッ
トUのコネクタ挿着口CN−1に挿着する一方、他端の
コネクタCN1を増設ユニットU1のコネクタ挿着口C
N−1に挿着することにより、基本ユニットUと増設ユ
ニットU1とを接続し、制御対象装置の増設、あるいは
運転チェック条件等の増加に対処できるようにしたこと
を示す斜視図である。尚、増設ユニットU1が1台の場
合は、上面に設けられたコネクタ挿着口CN−2にエン
ドコネクタCNEが挿着され、後述するように回路を閉
ル−プに構成するようになっている。
【0047】また、図12は基本ユニットUに対して二
つの増設ユニットU1,U2を増設し、増設ユニットU
2のコネクタ挿着口CN−2にエンドコネクタCNEを
挿着した状態を示している。尚、増設ケ−ブルUC2の
端部にはコネクタCN2とCN1が接続されており、そ
れぞれ増設ユニットU1,U2の当該コネクタ挿着口C
N−2,CN−1に挿着される。尚、図9、図10で
は、三つの増設ユニットU1,U2,U3を用いた電気
回路図となっているため、図12の増設ユニットU2に
対して他にもう一つの増設ユニットU3を増設した構成
になっている。従って、エンドコネクタCNEは増設ユ
ニットU3のコネクタ挿着口CN−2に挿着される。
【0048】以下、図9、図10に示した電気回路の構
成について説明する。図中、リレ−CRA,CRB,C
RX1,CRX2,CRX3,CRY1は基本ユニット
Uに設けられており、これらのリレ−はセフティリレ−
が用いられている。また、リレ−CRY,CRY2、運
転停止スイッチPB1、運転開始スイッチPB2、及び
セフティプラグSP1,SP2、SP3は制御対象装置
側に設けられている。更に、前述の増設ユニットU1,
2,3の回路は破線で囲んで示している。
【0049】一端が電源ライン2に接続された運転停止
用リレ−CRYのコイルには、セフティプラグSP1
と、リレ−CRY2のA接点とが直列に接続されてお
り、リレ−CRY2のA接点は電源ライン1に接続され
ている。また、一端が電源ライン2に接続されたリレ−
CRY2のコイルには、タ−ミナル39とタ−ミナル4
0に接続されたリレ−CRY1のA接点が接続されてい
る。また、一端が電源ライン2に接続されたこのリレ−
CRY1のコイルには抵抗R1とコンデンサC1とから
なる充電回路が並列に接続されている。また、電源ライ
ン1とリレ−CRY1のコイル間には、第1のチェック
用リレ−CRAのB接点が接続されている。更にこのB
接点と並列に、基本ユニットU側の第2のチェック用リ
レ−CRBのA接点と増設ユニットU1,2,3に設け
られたそれぞれの第2のチェック用リレ−CRBのA接
点とを直列に接続した直列接点回路が接続されている。
【0050】尚、前述のように複数の増設ケ−ブルUC
1,2,3(但し増設ケ−ブルUC3は図示していな
い)の両端コネクタCN1,2が当該コネクタ挿着口に
挿着され、増設ユニットU3のコネクタ挿着口CN−2
にはエンドコネクタCNEが挿着されているため、増設
ユニットU1,2,3に設けられたそれぞれの第2のチ
ェック用リレ−CRBの3個のA接点がコネクタCN
1,CN2、増設ケ−ブルUC1,2,3、及びエンド
コネクタCNEを介して直列に接続される。尚、CN1
−11,CN2−11等の符号はコネクタCN1,CN
2の11番のピン番号を示し、CNE−11,12はエ
ンドコネクタCNEの11番、12番のピン番号を示し
たものであるが、このピン番号は、本実施の形態では一
つの例を示したものであり、実際の装置では設計段階に
おいて決められる。
【0051】一端が電源ライン2に接続された第1のチ
ェック用リレ−CRAのコイルには、タ−ミナル10,
11間に接続された運転開始スイッチPB2が接続され
ている。更に、タ−ミナル10と電源ライン1間に、リ
レ−CRAの二つのA接点が直列に接続されている。ま
た、電源ライン1とタ−ミナル12間には、運転用リレ
−CRX1〜CRX3それぞれのB接点と、リレ−CR
Y1のA接点と、リレ−CRBのB接点と、増設ユニッ
トU1,2,3に各2個設けられた運転用リレ−CRX
1,2のB接点と、増設ユニットU1,2,3に設けら
れたそれぞれの第2のチェック用リレ−CRBのB接点
と、エンドコネクタCNEと、増設ケ−ブルUC1〜3
とが直列に接続されている。そして、タ−ミナル12,
13間が短絡された状態で、タ−ミナル13,14間に
は、制御対象装置側に設けられたセフティプラグSP2
が接続されている。このセフティプラグSP2は、制御
対象装置の運転開始時において、運転開始条件が整った
ときにオンになるチェックスイッチである。
【0052】上記タ−ミナル11には、前記リレ−CR
Y1のB接点が接続され、このB接点はタ−ミナル16
〜20を介して、一端が電源ライン2に接続された第2
のチェック用リレ−CRBのコイルに接続されている。
また、タ−ミナル11とタ−ミナル20間にはリレ−C
RBのA接点が接続されている。尚、破線で囲んだCC
部の上記タ−ミナル間には、前記リレ−CRYのB接点
が接続されている。そして、このリレ−CRYのB接点
の他に、図示はしていないが、制御対象装置のマグネッ
トスイッチの補助B接点等が接続されることもある。以
上は図9に示された電気回路の構成について説明した。
【0053】次に、図10の電気回路を続けて説明す
る。前述のように複数の増設ケ−ブルUC1,2,3そ
れぞれの両端コネクタCN1,2が当該コネクタ挿着口
に挿着され、増設ユニットU3のコネクタ挿着口CN−
2にはエンドコネクタCNEが挿着されているため、増
設ユニットU1,2,3に設けられたそれぞれの第2の
チェック用リレ−CRBのコイルの一端は各コネクタC
N1の1番ピンを介して電源ライン2に接続される。ま
た、同リレ−CRBそれぞれのA接点は一端がリレ−C
RBのコイルに接続され他端が各コネクタCN1の14
番ピンを介して図9におけるCN1の14番ピンに接続
されている。また、図9における破線CC部に相当する
運転開始条件回路CCU1,2,3の一端部が各コネク
タCN1の13番ピンを介して図9におけるCN1の1
3番ピンに接続されている。
【0054】また、コイルの一端が電源ライン2に接続
された運転用リレ−CRX1〜CRX3が設けられてい
る。この運転用リレ−CRX1〜CRX3は基本ユニッ
トUに設けられており、このリレ−CRX1〜CRX3
を励磁するための回路は次のように構成されている。即
ち、電源ライン1とタ−ミナル3が接続されており、タ
−ミナル3,4間には運転停止スイッチPB1が接続さ
れ、タ−ミナル4,5間にはセフティプラグSP3が接
続されている。そして、タ−ミナル5,6間が短絡され
た状態で、タ−ミナル6,9間にはリレ−CRYのA接
点が接続されている。
【0055】増設ケ−ブルUC1,2,3それぞれの両
端コネクタCN1,2が当該コネクタ挿着口に挿着さ
れ、増設ユニットU3のコネクタ挿着口CN−2にはエ
ンドコネクタCNEが挿着されているため、上記タ−ミ
ナル3〜9に接続される運転監視回路に対して、同様の
機能を有する増設ユニットU1〜3の運転監視回路部U
S1,2,3が直列に接続され、更にその端末に前記リ
レ−CRY1のA接点が直列に接続されている。上記リ
レ−CRY1のA接点には、リレ−CRAのA接点と、
リレ−CRBのA接点とが直列に接続されている。ま
た、このリレ−CRY1のA接点には、リレ−CRX1
〜CRX3それぞれのA接点直列回路が挿入されてい
る。
【0056】上記リレ−CRAのA接点とリレ−CRB
のA接点直列回路には、各増設ユニットU1〜3に設け
られたリレ−CRBのA接点が直列に接続され、更に増
設ユニットU3のエンドコネクタCNE、増設ケ−ブル
を介してリレ−CRX1〜CRX3のコイルに接続され
ている。
【0057】また、上記リレ−CRX1〜CRX3それ
ぞれのA接点直列回路には、各増設ユニットU1〜3に
設けられた二つの運転用リレ−CRX1,CRX2のA
接点直列回路が増設ケ−ブルUC1〜3を介して直列に
接続され、更に、増設ユニットU3に挿着されたエンド
コネクタCNE、増設ケ−ブルUC1〜3、及びコネク
タCN1,CN2を介してリレ−CRX1〜CRX3の
コイルに接続されている。
【0058】以上のように、この第4の実施の形態にお
ける停止作動診断機能付運転制御装置は、基本ユニット
Uに対して増設ユニットU1〜3を付加することができ
るように構成されているため、制御対象装置を運転開始
させるときの回路的条件が多数になる場合、その運転開
始条件回路を任意に運転開始回路に挿入することができ
る。また、運転開始後の異常チェック回路が多数になる
場合も、その異常チェック回路を運転用リレ−の励磁回
路に任意に挿入することができる。
【0059】尚、上記のように構成された図9、図10
の電気回路の基本的な作用は、前述の図7に示した電気
回路と同様であるが、それを要約的に説明すると、電源
投入後、運転開始スイッチPB2を押すことによりリレ
−CRAがオンされ、リレ−CRAの二つのA接点が共
に閉じるとともに、このリレ−CRAのB接点が開いて
リレ−CRY1のコイルに接続された充電回路から放電
され、同コイルに印加される電圧が低下すると、リレ−
CRY1が一旦オフする。その結果、リレ−CRY1の
A接点が開いてリレ−CRY2が一旦オフになり、リレ
−CRY2が一旦オフになると、リレ−CRYが一旦オ
フする。
【0060】リレ−CRYが一旦オフすると、リレ−C
RYのB接点が閉じた状態になるため、制御対象装置側
における運転開始条件が整っていればリレ−CRBがオ
ンになり、このリレ−CRBのA接点が閉じ、リレ−C
RY1のコイルに接続された充電回路に再び充電が開始
され、充電電圧が所定値に達するとリレ−CRY1は再
びオンする。リレ−CRY1がオンすると、リレ−CR
Y1のA接点が閉じるため、リレ−CRY2が再びオン
になり同リレ−のA接点が閉じる。その結果、リレ−C
RYが再びオンになり、リレ−CRYのA接点が閉じ
る。この状態ではリレ−CRX1〜3の励磁回路に接続
された各リレ−のA接点が全て閉じた状態になるためリ
レ−CRX1〜3がオンになり、リレ−CRX1〜3の
自己保持用のA接点を介してリレ−CRXのコイルに励
磁電流が通電されるため、制御対象装置側におけるマグ
ネットスイッチ等がオンされ、運転が開始される。そし
て、リレ−CRX1〜3は、運転停止スイッチPB1が
押されるまで、あるいは制御対象装置の運転途中に異常
が起きるまでオンの状態を保ち、制御対象装置の運転が
継続される。
【0061】次に、上記電気回路において運転停止用リ
レ−CRYのA接点が溶着している場合、このリレ−C
RYのB接点は開いた状態になるため、リレ−CRBの
励磁回路のCC部分に接続されたリレ−CRYのB接点
は開いたままである。そのため、運転開始スイッチPB
2がオン操作されてリレ−CRAがオンになったあとリ
レ−CRY1が再びオンにならないことは勿論、リレ−
CRYも再びオンにならない。従って、リレ−CRX1
〜CRX3がオンになることはなく、制御対象装置の運
転を開始させないため、運転停止用リレ−CRYのA接
点の溶着を容易に診断することができる。尚、運転停止
用リレ−CRYのB接点が溶着している場合は、同リレ
−CRYのA接点が閉じないため、運転用リレ−CRX
1〜CRX3がオンしないことは電気回路から明らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示した電気回路図
である。
【図2】図1の電気回路のタイミングチャ−トである。
【図3】図1の電気回路における運転停止用リレ−の接
点が溶着した状態を示した電気回路図である。
【図4】図3の電気回路のタイミングチャ−トである。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示した電気回路図
である。
【図6】図5の電気回路のタイミングチャ−トである。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示した電気回路図
である。
【図8】図7の電気回路のタイミングチャ−トである。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示した電気回路図
である。
【図10】図9と共に本発明の第4の実施の形態を示し
た電気回路図である。
【図11】停止作動診断機能付運転制御装置の基本ユニ
ットに増設ユニッを付加した状態を示した斜視図であ
る。
【図12】停止作動診断機能付運転制御装置の基本ユニ
ットに2台の増設ユニッを付加した状態を示した斜視図
である。
【図13】従来の運転制御装置の電気回路図である。
【図14】図13の電気回路のタイミングチャ−トであ
る。
【図15】図13の電気回路における運転停止用リレ−
の接点が溶着した場合の電気回路図である。
【図16】図15の電気回路のタイミングチャ−トであ
る。
【符号の説明】
CRY 運転停止用リレ− CRX 運転用リレ− CRA 第1のチェック用リレ− CRB 第2のチェック用リレ− PB1 運転停止スイッチ PB2 運転開始スイッチ U 基本ユニット U1〜U3 増設ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 9/02 G01R 31/00 G05B 19/048 G05B 19/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転停止用リレ−CRYの接点と運転用
    リレ−CRXの直列回路に、運転開始スイッチのオン操
    作毎に、前記運転停止用リレ−CRYの接点が一旦開い
    て再度閉じたときに始めて前記運転用リレ−CRXが励
    磁されるリレ−回路を直列に接続した停止作動診断機能
    付運転制御装置。
  2. 【請求項2】 運転開始スイッチに直列に第1のチェッ
    ク用リレ−CRAを接続し、この第1のチェック用リレ
    −CRAのB接点を運転停止用リレ−CRYに直列に接
    続するとともに、運転開始スイッチに直列に運転停止用
    リレ−CRYのB接点と第2のチェック用リレ−CRB
    とを接続し、この第2のチェック用リレ−CRBのA接
    点を運転停止用リレ−CRYに直列に接続し、更に運転
    用リレ−CRXに対して運転停止用リレ−CRYのA接
    点と第1のチェック用リレ−CRAのA接点と第2のチ
    ェック用リレ−CRBのA接点とを直列に接続した請求
    項1に記載の停止作動診断機能付運転制御装置。
  3. 【請求項3】 ユニット化して任意の装置に装備可能に
    構成し、且つ運転開始時あるいは運転中に診断チェック
    するチェックスイッチ等を接続可能にした請求項1又は
    請求項2に記載の停止作動診断機能付運転制御装置。
  4. 【請求項4】 運転用リレ−CRXに、接点の強制解離
    機構を有するセフティリレ−を使用し、同リレ−CRX
    のB接点を運転開始スイッチに直列に接続した請求項
    1,2,又は3に記載の停止作動診断機能付運転制御装
    置。
  5. 【請求項5】 第2のチェック用リレ−CRBを励磁す
    る回路を増設ユニットで増加させることを可能にした請
    求項2,3,又は4に記載の停止作動診断機能付運転制
    御装置。
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