JP3141513U - 反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造 - Google Patents

反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造 Download PDF

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Abstract

【課題】反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造の提供。
【解決手段】反射防止コーティング層構造1と、電磁波防止コーティング層構造2と、第3透明基板3とを備える反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造において、前記反射防止コーティング層構造は、第1透明基板10と、第1透明基板に形成された反射防止コーティング層モジュール11とを有し、前記電磁波防止コーティング層構造は、第2透明基板20と、第2透明基板に形成された電磁波防止コーティング層モジュール21とを有し、前記第3透明基板は、前記反射防止コーティング層構造と前記電磁波防止コーティング層構造との間に設置される。
【選択図】図3

Description

本考案は、コーティング層構造に関し、特に、反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造に関する。
光電子原材料生産工業において、重要な原材料である反射防止層パネルの生産とその生産制御方法は、半導体に負けないように、光電子製品に対して、製品収量や生産制御、コストダウン、快速生産等の機能の要求が高くなる。反射防止層パネルの生産技術は、多種類の光電子産業に関連し、例えば、液晶ディスプレーや有機発光ダイオードディスプレー、電界放出ディスプレー及び光学レンズ等である。反射防止層パネルの規格は、各産業の材料に対するニーズに基づいて、反射防止層パネルの制御品質が要求され、特に、大きいサイズであるパネルの場合、従来の反射防止層パネルの量産構造は、アンチグレア処理を利用するため、より優れた基本の原材料を必要とすることを示す。
一般に公知のように、反射防止層パネルの生産技術は、光電子産業において、基材である基礎原材料を生産する技術であり、ほぼ全ての高級パネル工程に、反射防止層パネルが利用され、反射防止層パネルが、他の電子素子とともに一つの光学構造に組み立てられて光学製品になり、これにより、所定の設計機能が達成される。反射防止層パネルに要求される機能は、主として、透過性と反射防止性である。
また、従来の反射防止光学コーティング層の多層構造は、ある一般規則が利用される。この一般規則とは、光学コーティング層の表層は、例えば、屈折率が1.46であるSiO2や屈折率が1.38であるMgF2のような低屈折率を有する物質からなるものである。しかしながら、このような反射防止コーティング層をディスプレー産業に適用する時、例えば、静電気防止効果付きのコンピュータスクリーンや、液晶ディスプレーとプラズマディスプレーに適用される低反射ガラスの場合、光学コーティング層構造の導電層が、絶縁層(例えば、SiO2或いはMgF2)から焼成されるため、大量生産の過程に、ボトルネックが存在する。
反射防止コーティング層の基本的な設計規則は、基板表面にレイアウトされた第1層が、高屈折率を有する物質から構成され(H)、そして、低屈折率である物質から構成される(L)第2層が接着される。そのため、従来の反射防止コーティング層の多層構造の規則は、HLHLやHLHLHLであり、高屈折率(H)の物質がITOで、低屈折率(L)の物質がSiO2であるものを例とすると、この4層構造は、それぞれ、Glass/ITO/SiO2/ITO/SiO2である。ITOが、透明な導電物質であるため、多層構造であるコーティング層の導電性が、一平方100オーム(Ω)より低く、また、導電コーティング層が接地される場合、電磁干渉(EMI)遮蔽や靜電放電として利用できる。しかしながら、従来の光学多層構造の表面物質がSiO2で、且つその厚さが1000オングストローム(Å)であって、また、SiO2の物質特性が高密度で、不活性で、且つ優れた電気絶縁層であるため、従来の反射防止コーティング層をディスプレー産業の過程に利用するとき、外部のSiO2層によって隔離された焼成されたITO層に導電性接触することが難しく、金属を、ITO層に接触させる接地過程において、はんだボールをITO層と良く接触させることを確保するために、超音波ボンディング工程によりSiO2層を打破することが必要とされるこの工程は反射防止コーティング層の大量生産に妨害になる。
一方、液態スズや超音波の被曝量により、超音波ボンディング工程において、微細の汚染物が生成し、また、超音波ボンディング工程により各バスラインに、非永続型の接触抵抗が生成してしまう。これは、超音波ボンディング工程が、同じ深さで、均一的に絶縁層を打破して均一的に接触抵抗を生成することができないためである。
上記の問題点により、従来の電磁干渉防止と反射防止コーティング層の工程の収量と信頼性が低下される。
本考案者は、上記の欠点を改善するため、慎重に研究開発し、そして、長年の経験を元として、学理を活用して、設計が合理的で有効に上記の欠点を改善できる本考案を提案する。
本考案の主な目的は、反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造を提供する。
本考案は、上記の技術問題を解消するために、反射防止コーティング層構造と、電磁波防止コーティング層構造と、第3透明基板とを備える反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造において、前記反射防止コーティング層構造は、第1透明基板と、第1透明基板に形成された反射防止コーティング層モジュールとを有し、前記電磁波防止コーティング層構造は、第2透明基板と、第2透明基板に形成された電磁波防止コーティング層モジュールとを有し、前記第3透明基板は、前記反射防止コーティング層構造と前記電磁波防止コーティング層構造との間に設置されることを特徴とする反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造を提供する。
請求項1の考案は、第1透明基板と、第1透明基板に形成される反射防止コーティング層モジュールと、
を有する反射防止コーティング層構造と、
第2透明基板と、第2透明基板に形成される電磁波防止コーティング層モジュールと、を有する電磁波防止コーティング層構造と、
前記反射防止コーティング層構造と前記電磁波防止コーティング層構造の間に設置される第3透明基板と、
を備えることを特徴とする反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造としている。
請求項2の考案は、前記第1透明基板と前記第2透明基板は、ともに、ポリエチレンテレフタレートからなり、前記第3透明基板は、ガラスからなり、また、前記第1透明基板の厚さが、150μm〜200μmの範囲にあり、前記第2透明基板の厚さが、100μm〜150μmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造としている。
請求項3の考案は、前記反射防止コーティング層モジュールは、複数層の第1酸化コーティング層と複数層の第2酸化コーティング層が、交互に積層されてなり、また、前記第1酸化層は前記第2酸化層より屈折率が高いことを特徴とする請求項1に記載の反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造としている。
請求項4の考案は、前記電磁波防止コーティング層モジュールは、複数層の混合物コーティング層と複数層の金属コーティング層が、交互に積層されてなり、また、前記混合物コーティング層は前記金属コーティング層より屈折率が高いことを特徴とする請求項1に記載の反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造としている。
請求項5の考案は、更に、それぞれ反射防止コーティング層構造と第3透明基板との間に、及び第3透明基板と電磁波防止コーティング層構造との間に設けられた2層の粘着層を備えることを特徴とする請求項1に記載の反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造としている。
本考案に係るコーティング層構造は、同時に、反射防止機能と電磁波防止機能を有するため、次の利点が得られる。
1.本考案に係るコーティング層構造は、反射防止層を重要視する高級光学パネル原材料として、光電子製品を生産する産業(例えば、液晶ディスプレーや、スクリーンフィルターや、メガネや、高レベルディスプレーや、電界放出ディスプレーや、光センサ等である)に適用でき、また、低コストで高品質の工程生産効果が得られる。
2.本考案に係るコーティング層構造は、高導電性の特性を有するため、プラズマディスプレーの製造に適用される時、電磁干渉遮蔽や光学視野角低反射、高表面硬度耐引っかき性及び適当な光減衰効果等の利点が得られる。
3.本考案に係るコーティング層構造は、表層に優れた導電特性を有するため、接地工程に必要とする作業負荷を低減させ、また、大量生産の収量や信頼性を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本考案について、その予期の目的を達成するための技術や手段、そして、その効果を詳しく説明する、それは、だだ、参考のためのものであり、本考案は、それによって制限されることがない。
図1乃至図3は、それぞれ、本考案に係る反射防止コーティング層構造の構造概念図と、本考案に係る電磁波防止コーティング層構造の構造概念図と、本考案に係る反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造の構造概念図である。
また、図1のように、本考案は、第1透明基板10と、第1透明基板10に形成される反射防止コーティング層モジュール11とを有する反射防止コーティング層構造1と、第2透明基板20と、第2透明基板に形成される電磁波防止コーティング層モジュール21とを有する電磁波防止コーティング層構造2とを備える。また、第1透明基板10は、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate、PET)からなり、その厚さが、150μm〜200μmの範囲にある。
また、反射防止コーティング層モジュール11は、2層の第1酸化コーティング層11aと2層の第2酸化コーティング層11bが、交互に積層されてからなり、また、第1酸化層11aは、第2酸化層11bより屈折率(refractive index)が高い。上記の第1酸化コーティング層と第2酸化コーティング層の層数は、制限が無く、本考案は、少なくとも2層(at least two)の第1酸化コーティング層と第2酸化コーティング層であってもよく、複数層の第1酸化コーティング層と第2酸化コーティング層であってもよい。
反射防止コーティング層モジュール11は、次の2種類の実施態様によって実現される。
1.第1の実施態様は、第1酸化コーティング層11aが金属酸化物(metal oxide)からなり、第2酸化コーティング層11bが非金属酸化物(non−metal oxide)からなる態様であり、
2.第2の実施態様は、第1酸化コーティング層11aがインジウム酸化スズ(Indium Tin Oxide、ITO)や五酸化ニオブ(Nb25)や酸化亜鉛(ZnO)からなり、第2酸化コーティング層11bが、二酸化ケイ素(SiO2)からなる態様である。
また、図2のように、本考案は、電磁波防止コーティング層構造2を提供する。この電磁波防止コーティング層構造2は、第2透明基板20と、第2透明基板に形成される電磁波防止コーティング層モジュール21とが備えられる。また、第2透明基板20は、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate、PET)からなり、また、その厚さが、100μm〜150μmの範囲にある。
また、電磁波防止コーティング層モジュール21は、複数層の混合物コーティング層21aと複数層の金属コーティング層21bが、交互に積層されてからなり、また、混合物コーティング層21aは金属コーティング層21bより屈折率(refractive index)が高い。上記の混合物コーティング層と金属コーティング層の層数は、制限が無く、本考案は、少なくとも2層(at least two)の混合物コーティング層と金属コーティング層からなっても、複数層の混合物コーティング層と金属コーティング層からなっても、適用できる。
電磁波防止コーティング層モジュール21は、次の6種類の実施態様によって実現される。
1.第1の実施態様は、前記第2透明基板20側の混合物コーティング層21aが、二酸化チタン(TiO2)で、他の混合物コーティング層21aが、ZnO:Alであり、また、金属コーティング層21bが銀(Ag)であり、
2.第2の実施態様は、前記第2透明基板20側の混合物コーティング層21aが、二酸化チタン(TiO2)で、他の混合物コーティング層21aが、SnO:Sbであり、また、金属コーティング層21bが、銀(Ag)であり、
3.第3の実施態様は、混合物コーティング層21aが炭素シリカ化合物コーティング層であって、この炭素シリカ化合物コーティング層が炭化ケイ素(SiC)であり、また、金属コーティング層21bが、銀(Ag)であり、
4.第4の実施態様は、混合物コーティング層21aがチタン含有酸化物コーティング層であって、このチタン含有酸化物コーティング層が二酸化チタン(TiO2)であり、また、金属コーティング層21bが、銀(Ag)であり、
5.第5の実施態様は、混合物コーティング層21aが炭素シリカ化合物とチタン含有酸化物(Ti−based oxide)からなり、この炭素シリカ化合物が、炭化ケイ素(SiC)で、チタン含有酸化物が、二酸化チタン(TiO2)であり、また、金属コーティング層21bが、銀(Ag)であり、
6.第6の実施態様は、混合物コーティング層21aが、チタン含有酸化物(Ti−based oxide)と炭素(carbon)からなり、このチタン含有酸化物が二酸化チタン(TiO2)であり、また、金属コーティング層21bが、銀(Ag)である。
図3のように、本考案は、反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造を提供する。この反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造は、反射防止コーティング層構造1(図1のように)と、電磁波防止コーティング層構造2(図2のように)と、第3透明基板3と、それぞれ反射防止コーティング層構造1と第3透明基板3との間に、及び第3透明基板3と電磁波防止コーティング層構造2との間に設置された2層の粘着層4が備えられる。
その中、反射防止コーティング層構造1は、第1透明基板10と第1透明基板10に形成された反射防止コーティング層モジュール11が備えられ、また、電磁波防止コーティング層構造2は、第2透明基板20と第2透明基板に形成された電磁波防止コーティング層モジュール21が備えられる。また、第3透明基板3は、反射防止コーティング層構造1と電磁波防止コーティング層構造2の間に設置される。また、第1透明基板10と第2透明基板20は、ともにポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate、PET)からなり、第3透明基板3は、ガラス(glass)である。また、第1透明基板10の厚さが、150μm〜200μmの範囲にあり、第2透明基板20の厚さが、100μm〜150μmの範囲にある。
また、図3の実施例において、反射防止コーティング層構造1の第1透明基板10が、第3透明基板3に面し、また、電磁波防止コーティング層構造2の電磁波防止コーティング層モジュール21が、第3透明基板3に面する。本考案は、前記反射防止コーティング層構造1と第3透明基板3と電磁波防止コーティング層構造2の重ね合う方式によって制限されず、例えば、本考案は、次の3種類の重ね合う方式を利用することができ、
その1は、反射防止コーティング層構造1の反射防止コーティング層モジュール11が、第3透明基板3に面し、また、電磁波防止コーティング層構造2の第2透明基板20が、第3透明基板3に面する方式であり、
その2は、反射防止コーティング層構造1の第1透明基板10と電磁波防止コーティング層構造2の第2透明基板20が、ともに第3透明基板3に面する方式であり、
その3は、反射防止コーティング層構造1の反射防止コーティング層モジュール11と電磁波防止コーティング層構造2の電磁波防止コーティング層モジュール21が、ともに、第3透明基板3に面する方式である。
以上のように、本考案に係るコーティング層構造は、同時に、反射防止機能と電磁波防止機能を有するため、本考案に係るコーティング層構造は、次の利点が得られ、
1.本考案に係るコーティング層構造は、反射防止層を重要視する高級光学パネル原材料として、光電子製品を生産する産業(例えば、液晶ディスプレーや、スクリーンフィルターや、メガネや、高レベルディスプレーや、電界放出ディスプレーや、光センサ等である)に適用でき、また、低コストで高品質の工程生産効果が得られ、
2.本考案に係るコーティング層構造は、高導電性の特性を有するため、プラズマディスプレーパネル(Plasma Display Panel、PDP)の製造に適用される時、電磁干渉遮蔽や光学視野角低反射、高表面硬度耐引っかき性及び適当な光減衰効果等の利点が得られ、
3.本考案に係るコーティング層構造は、表層に優れた導電特性を有するため、接地工程に必要とする作業負荷を低減させ、また、大量生産の収量や信頼性を向上させることができる。
以上は、ただ、本考案のより良い実施例であり、本考案は、それによって制限されることが無く、本考案に係わる考案登録請求の範囲や明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが、本考案の考案登録請求の範囲内に含まれる。
本考案に係る反射防止コーティング層構造の構造概念図である。 本考案に係る電磁波防止コーティング層構造の構造概念図である。 本考案に係る反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造の構造概念図である。
符号の説明
1 反射防止コーティング層構造
10 第1透明基板
11 反射防止コーティング層モジュール
11a 第1酸化コーティング層
11b 第2酸化コーティング層
2 電磁波防止コーティング層構造
20 第2透明基板
21 電磁波防止コーティング層モジュール
21a 混合物コーティング層
21b 金属コーティング層
3 第3透明基板
4 粘着層

Claims (5)

  1. 第1透明基板と、第1透明基板に形成される反射防止コーティング層モジュールと、
    を有する反射防止コーティング層構造と、
    第2透明基板と、第2透明基板に形成される電磁波防止コーティング層モジュールと、を有する電磁波防止コーティング層構造と、
    前記反射防止コーティング層構造と前記電磁波防止コーティング層構造の間に設置される第3透明基板と、
    を備えることを特徴とする反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造。
  2. 前記第1透明基板と前記第2透明基板は、ともに、ポリエチレンテレフタレートからなり、前記第3透明基板は、ガラスからなり、また、前記第1透明基板の厚さが、150μm〜200μmの範囲にあり、前記第2透明基板の厚さが、100μm〜150μmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造。
  3. 前記反射防止コーティング層モジュールは、複数層の第1酸化コーティング層と複数層の第2酸化コーティング層が、交互に積層されてなり、また、前記第1酸化層は前記第2酸化層より屈折率が高いことを特徴とする請求項1に記載の反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造。
  4. 前記電磁波防止コーティング層モジュールは、複数層の混合物コーティング層と複数層の金属コーティング層が、交互に積層されてなり、また、前記混合物コーティング層は前記金属コーティング層より屈折率が高いことを特徴とする請求項1に記載の反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造。
  5. 更に、それぞれ反射防止コーティング層構造と第3透明基板との間に、及び第3透明基板と電磁波防止コーティング層構造との間に設けられた2層の粘着層を備えることを特徴とする請求項1に記載の反射防止と電磁波防止機能付きのコーティング層構造。
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