JP3140899B2 - 信号入射方向推定装置 - Google Patents

信号入射方向推定装置

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JP3140899B2
JP3140899B2 JP05305018A JP30501893A JP3140899B2 JP 3140899 B2 JP3140899 B2 JP 3140899B2 JP 05305018 A JP05305018 A JP 05305018A JP 30501893 A JP30501893 A JP 30501893A JP 3140899 B2 JP3140899 B2 JP 3140899B2
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のセンサを配列し
たセンサアレイによって音声等の狭帯域信号を受信し、
そのセンサアレイにより出力された受信信号の周波数分
析、周波数領域整相等を行うことにより、狭帯域信号の
入射方向を推定する入射方向推定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周波数領域整相は、注目する方位から到
来する音波に対して、センサアレイの各センサに入力す
る波の位相が見かけ上等しくなるように、各センサより
出力された音波信号に対して周波数分析を行い、周波数
分析結果に位相補償を施すことである。この周波数領域
整相を行うことにより、例えば、センサが平面上に直線
アレイ上に並べられた時、このアレイの軸が入射面に対
してあたかも平行に置かれるようにすることで、入射波
に対して各センサ出力の和を最大にする方位を求めて入
射方向を推定するものである。従来、この周波数領域整
相の原理を用いて狭帯域信号の入射方向を推定する信号
入射方向推定装置としては、例えば、図2に示すような
信号入射方向推定装置の構成が知られている。図2は、
従来の信号入射方向推定装置の一構成例を示す機能ブロ
ック図である。この信号入射方向推定装置は、個別回路
あるいはプログラムで動作するプロセッサ等で構成さ
れ、センサアレイ1を備えている。センサアレイ1の出
力側には周波数分析器2が接続されている。センサアレ
イ1は、第1のセンサ11 第2のセンサ12
び第Kのセンサ1K (k=1,2,…,K)を有し、そ
の第kのセンサ1k の出力側には周波数分析器2の第k
の周波数分析器2k がそれぞれ接続されている。周波数
分析器2の各周波数分析器2k の出力側には、各センサ
k の受信信号の位相を揃えるために位相補償を施す周
波数領域整相器3が接続されている。周波数領域整相器
3の出力側には、周波数分析器2で割り当てられたV個
の周波数ビンの各周波数に対して詳細な周波数分析を行
うV個の周波数分析器4v (v=1,2,…,V)が接
続されている。各周波数分析器4v の出力側には、瞬時
パワーを算出するパワー算出器5が接続され、更に、そ
のパワー算出器5の出力側には、長時間積分パワーを算
出する積分器6が接続されている。積分器6の出力側に
は、ピーク検出するピーク検出器7が接続されてい
る。次に、図2の装置の動作を説明する。各センサ1k
(k=1,2,…,K)は、3次元空間の適当な位置に
配置され、狭帯域信号源とセンサアレイ1との距離が十
分に大であるので入射波を平面波とみなせる。時刻tに
センサアレイ1の各センサ1kで受信された信号xk(t)
は、各センサ1k に接続された周波数分析器2kに出力
される。周波数分析器2kでは、所定の周波数幅でV個
の周波数ビン(fv,v=1,2,…,V)に分割して、
各周波数ビン(fv)毎に、次式(4)で表されるXk(fv)
(v=1,2,…,V)を求める。
【数2】 狭帯域信号源と各センサ1k の距離は、夫々異なるた
め、各センサ1k で受信された信号xk (t)の位相が
違ってくる。従って、周波数領域整相器3では、この位
相を原点に置かれたセンサでの受信信号の位相に合わせ
るために、M個の予め決められた整相方向ベクトルnm
(m=1,2,…,M)に対して、次式(5)で表され
る位相補償量Y(nm ,fv ,rk )を求めて、周波数
分析器2kから出力されたXk (fv )を掛け合わ
る。 Y(nm ,fv ,rk )=EXP(−j(2πfv /c)nm ・rk )・・(5) 但し、 c;波の速さ nm ;整相方向の単位ベクトル rk ;k番目のセンサ1k の位置ベクトル nm ・rk ; ベクトルnm とベクトルrk との内積 更に周波数領域整相器3では、整相方向及び周波数ビ
ン毎に、和をとり式(6)で示されるP(nm ,fv
を求めて、周波数分析器4v に出力する。
【0003】
【数3】 式(5)の(2πfv /c)nm ・rk は、整相方向ベ
クトルnm 、周波数fv の狭帯域信号を、原点に置かれ
たセンサでの受信信号とセンサ1k での受信信号との間
の位相のずれであり、位相補償を施し原点での位相が揃
った整相方向ベクトルn0及び周波数f0が最大のパワー
となる。従って、この周波数f0 が周波数ビンfv (v
=1,2,…,V)の中で最適な周波数、整相方向ベク
トルn0が整相方向ベクトルnm の中で狭帯域信号源の
最適な整相方向となる。周波数分析器4v では、P(n
m,fv)をさらに詳細な周波数分析を行い、1周波数あ
たりQ個の周波数ビンfvq(q=1,2,…,Q)を抽
出し、Z(nm,fvq)をパワー算出器5に出力する。
パワー算出器5では、周波数分析器4vの出力の瞬時パ
ワー|Z(nm,fvq)|2を求めて、積分器6に出力す
る。積分器6では、瞬時パワー|Z(nm,fvq)|2
積分することにより、各周波数ビン(fvq)の長時間積
分パワー|Zs(nm,fvq)|2 を算出し、ピーク検出
器7に出力する。ピーク検出器7では、積分器6の|Z
s(nm,fvq)|2 に対して、整相方向nm 及び周波数
vqの2次元でのピーク検出処理を行い、極大値をとる
方向ベクトルn0 を狭帯域信号の入射方向の推定値とし
て、周波数f00を信号の周波数の推定値として出力す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
信号入射方向推定装置では、次のような問題があった。
式(5)で示される位相補償量Y(nm ,fv ,rk
の算出に用いられている周波数fv は、狭帯域信号の周
波数ではなく、周波数分析器2による周波数分割の際の
周波数ビンの代表周波数であり、誤差を含んでいる。従
って、位相補償量Y(nm ,fv ,rk )を用いて推定
された入射方向も誤差の影響を受け、精度の高い推定が
行えなかった。特に、狭帯域信号の周波数が周波数分割
の境界値付近の場合は、その誤差は最も大きなものにな
り、問題である。本発明は、前記従来技術が持っていた
課題として、推定された入射方向が位相補償量の誤差に
よる影響を受けて、精度の高い推定が行えなかったとい
う点について解決した信号入射方向推定装置を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明は、信号入射方向推定装
置において、任意の位置に配置され、信号源からの信号
を受信する複数のセンサと、前記センサで受信した受信
信号に対して複数の第1の周波数で周波数分析する第1
の周波数分析手段と、前記受信信号の位相を揃えるため
に、前記第1の周波数分析手段の前記第1の周波数での
各出力に、複数の信号入射推定方向の各信号入射推定方
向と前記第1の周波数とにおける前記センサでの位相補
償量を掛け合わせ、その結果を前記複数のセンサ分加算
する位相補償手段と、前記位相補償手段の出力に基づ
き、前記第1の各周波数を詳細な複数の第2の周波数で
周波数分析を行う第2の周波数分析手段と、前記第2の
周波数分析手段の出力に基づき、前記信号入射推定方向
及び前記第2の周波数の中から第1の信号入射推定方向
及び最適な第2の周波数を求める算出手段と、推定方向
誤差補正手段とを備えている。 前記推定方向誤差補正手
段は、前記第1の信号入射推定方向と前記最適な第2の
周波数が前記第1の周波数から得られた場合のその第1
の周波数における前記センサでの位相補償量、及び任意
の信号入射方向と前記最適な第2の周波数における前
記センサでの位相補償量に基づき、前記任意の信号入射
方向の中から最適な第2の信号入射推定方向を求めて、
該最適な第2の信号入射方向を前記信号源の方向として
出力するものである。第2の発明は、第1の発明の信号
入射方向推定装置において、前記推定方向誤差補正手段
は、前記複数のセンサの位置ベクトルをrk (rk1
k2,rk3 )(但し、k=1,…,K)、前記最適な第
2の周波数をf00、該第2の周波数f00が得られた第1
の周波数をf0 、信号入射方向ベクトルをn、式(1)
で示される行列A、及び式(2)で示されるベクトルを
b(b1 ,b2 ,b3 )とし式(3)を満たす信号入
射方向ベクトルnをめて該信号入射方向を前記信号源
の方向として出力する構成にしている。
【0006】
【数4】
【0007】
【作用】第1の発明によれば、以上のように信号入射方
向推定装置を構成したので、任意の位置に配置された
数のセンサが信号源からの信号を受信し、第1の周波数
分析手段がセンサで受信した受信信号に対して複数の第
1の周波数で周波数分析する。位相補償手段が前記第1
の周波数分析手段の前記第1の周波数での各出力と、複
数の信号入射推定方向の各信号入射推定方向と前記第1
の周波数とにおける前記センサでの位相補償量とを掛け
合わせ、その結果を前記複数のセンサ分加算する。第2
の周波数分析手段は位相補償手段の出力に基づき、前記
第1の各周波数を詳細な複数の第2の周波数で周波数分
析を行い、算出手段が第2の周波数分析手段の出力に基
づき、前記信号入射推定方向及び前記第2の周波数の中
から第1の信号入射推定方向及び最適な第2の周波数を
求める。推定方向誤差補正手段は、算出手段により出力
された最適な第1の信号入射推定方向と最適な第2の周
波数が第1の周波数から得られた場合のその第1の周波
数における前記センサでの位相補償量、及び任意の信号
入射方向と前記最適な第2の周波数における前記センサ
での位相補償量に基づき、前記任意の信号入射方向の中
から最適な第2の信号入射推定方向を求める。第2の発
明によれば、推定方向誤差補正手段は、式(1)で示さ
れる連立方程式を満たす信号入射方向ベクトルnを求め
る。この信号入射方向ベクトルnが、第1の信号入射推
定方向を補正した信号源の信号入射推定方向となる。従
って、前記課題を解決することができるのである。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す信号入射方向
推定装置の機能ブロック図であり、従来の信号入射方向
推定装置を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符
号が付されている。この信号入射方向推定装置は、個別
回路あるいはプログラムで動作するプロセッサ等で構成
され、従来のものと異なる点は、推定方向誤差補正手段
である推定方向誤差補正器8を新たに設けたことであ
る。図3は、図1中の推定方向誤差補正器8の構成例を
示す機能ブロック図である。この推定方向誤差補正器8
は、任意の位置に配置された複数のセンサ1 1 ,…,1
K からなるセンサアレイ1の第kのセンサ1k (k=
1,2,…,K)の座標ベクトルrk の各座標(rk1
k2,rk3)を記憶するレジスタ(REG)10を備
え、その出力側には第kのセンサ1k のベクトルrk
ピーク検出器7から出力される推定入射方向ベクトルn
0 との内積をとる内積算出手段11、及び掛算器12が
接続されている。内積算出手段11の出力側には、掛算
器12及び加算器13が接続されている。掛算器12の
出力側には、加算器14が接続され、更にその加算器1
4の出力側には、掛算器15が接続されている。この掛
算器15は、センサアレイ1のセンサの個数Kを記憶す
るレジスタ(REG)16の出力側にも接続されてい
る。加算器13の出力側には、掛算器17が接続されて
いる。この掛算器17は、次式(7)で示されるセンサ
アレイ1のセンサの座標の座標軸ごとの総和S1 ,S
2 ,S3 を記憶するレジスタ(REG)19の出力側に
も接続されている。
【0009】
【数5】 掛算器15及び掛算器17の出力側には、加算器18が
接続され、更に、その出力側には掛算器20が接続され
ている。掛算器20は、除算器21の出力側に接続され
ている。除算器21は、ピーク検出器7の出力側に接続
されている。掛算器20の出力側には、式(3)の連立
方程式を解く方程式解法手段21が接続され、この方程
式解法手段21は、係数行列Aを記憶するレジスタ(R
EG)22の出力側に接続されている。次に、本実施例
の原理を説明する。ベクトルnの方向に置かれた狭帯域
信号源から周波数f、振幅1の正弦波がセンサアレイ1
に到来したとし、ピーク検出器7より代表周波数f0
び推定方向n0 が出力されたとする。式(3)のXk
狭帯域信号の式EXP(j(2 πf/c)n・rk )で置き換えれ
ば、次式(8)で表されるP(n,f) が得られる。
【数6】 式(8)の(2πf/c)n・rk は、狭帯域信号源からの周波
数f、振幅1の正弦波のセンサ1k での受信信号と原点
に置かれたセンサの受信信号との間の位相のずれである
(以下、第1のずれと呼ぶ)。(2πf0/c)n0・rkは、信
号方向ベクトルn0、周波数f0の正弦波をセンサ1k
受信信号と原点に置かれたセンサの受信信号との間の位
相のずれ(以下、第2のずれと呼ぶ)であり、EXP(-j(2π
0/c)n0・rk)はその位相補償量である。従って、式
(8)の右辺の各項は、第1のずれと第2のずれの違い
を複素数で表現したものである。式(8)のパワー|P
2 は、次式(9)で表される。
【数7】 このパワー|P|2 が最大になる方位ベクトルnを求め
る。ここで、適当な3次元空間上の座標系をとり、ベク
トルn=(n1 ,n2 ,n30 =(n0 1 ,n0
2 ,n0 3k =(rk1,rk2,rk3)とし、
(9)をni (i=1,2,3)で偏微分すると次式
(10)が得られる。 d|P|2 /dni =−2・F×H+2・G×I ・・・(10) 但し、
【数8】 ところで、一般にsin θ及びcos θを0の近傍でTaylor
展開すれば、次式(11)(12)が得られる。 sin θ=θ+O(θ3 ) ・・・(11) cos θ=1+O(θ2 ) ・・・(12) f0 及びn0 は、f及びnを推定したものであるから、
θ=2 π/c(rK ・(fn−f00 )として、式(1
1)及び(12)の1次の項までを式(10)に代入す
ると、次式(13)が得られる。
【0010】
【数9】 |P|2 がnで極大値をとるので次式(14)が得られ
る。 d|P|2 /dni =0 ・・・(14) 但し i=1,2,3 従って、式(14)を満たすnを求めれば、狭帯域信号
源の方位がより正確に求められる。式(13)により、
次式(15)が得られる。 AnT =(f0 /f)bT ・・・(15) 但し、 nT ;ベクトルnの転値行列 bT ;ベクトルb(b1 ,b2 ,b3 )の転値行列 ベクトルbの成分bi は、式(2)で表され、係数行列
Aは式(1)で表される。
【0011】
【数10】 式(15)にAの逆行列を掛けることにより、方位ベク
トルnが求められる。周波数分析器4の詳細な周波数分
析により、狭帯域信号源の周波数f00が推定周波数とし
て出力されるので、式(15)のfに推定周波数f00
代入し、その連立方程式の解の方向べクトルn1 を求め
る。この方向べクトルn1 は、方向べクトルn0 の誤差
が補正されたものとなり、狭帯域信号源の推定方向の精
度が向上する。
【0012】次に、このような原理を用いた図3の推定
方向誤差補正器8の動作を説明する。内積算出手段11
では、次式(16)で示されるピーク検出器7から出力
される狭帯域信号源の推定方向n0 とレジスタ10から
出力されるセンサ1k の位置ベクトルとの内積を算出
し、掛算器12及び加算器13に出力する。 d1 =(r1 ・n0 ),…,dK =(rK ・n0 ) ・・・(16) 掛算器12では、レジスタ10から出力されるセンサ1
k の位置ベクトルrkの各成分に、内積算出手段11の
出力dk を掛け、dkki(k=1,…,K,i=1,
2,3)を加算器14に出力する。加算器14では、次
式(17)で示される、掛算器12の出力のセンサごと
の総和を求め、掛算器15に出力する。
【0013】
【数11】 掛算器15では、加算器14の出力の各要素にレジスタ
(REG)16から出力されるセンサの個数Kを掛け、
次式(18)で示されるT1 ,T2 ,T3 を加算器18
に出力する。
【0014】
【数12】 一方、加算器13では、次式(19)で示される内積算
出手段11の出力の総和Dを求めて、掛算器17に出力
する。
【0015】
【数13】 掛算器17では、レジスタ(REG)19から出力され
る座標軸ごとの要素に加算器13の出力を掛けS1 D,
2 D,S3 Dを加算器18に出力する。加算器18で
は、対応する成分ごとに、掛算器17の出力から掛算器
15の出力を減じ、次式(20)で示されるベクトルb
(b1 ,b2 ,b3 )の各成分を掛算器20に出力す
る。 bi =Si D−Ti ・・・(20) i=1,2,3 割算器21では、ピーク検出器7の出力の推定周波数f
0 をf00で割り、その結果f0 /f00を掛算器20に出
力する。掛算器20では、加算器18の出力であるベク
トルbの各成分に、掛算器20の出力f0 /f00を掛
け、定数項ベクトルとして(f0 /f00)bを方程式解
法手段21に出力する。方程式解法手段21では、掛算
器20からの定数項ベクトル及びレジスタ(REG)
からの係数行列Aとをもとに、次式(17)で示され
る連立方程式の解を数値計算により求め、得られた解、
ベクトルn(n1 ,n2 ,n3 )を補正された狭帯域信
号源の入射方向の推定値として出力する。
【0016】以上のように、本実施例では、以下の利点
がある。(i)任意の位置に配置された複数のセンサ1
1 ,…,1 K からなるセンサアレイ1によって受信した
信号を用い、信号の入射方向を推定し、さらに推定方向
誤差補正器8によってその入射方向の誤差を補正するよ
うにしたので、センサ1 1 ,…,1 K の配置に依存せず
に、信号源の入射方向をより精度よく推定することがで
きる。即ち、方程式解法手段21により求められた狭帯
域信号源の入射推定方向ベクトルnは、誤差を含んだ周
波数f0 より推定された入射推定方向ベクトルn0 の誤
差を補正し、精度の高い狭帯域信号源の入射推定方向を
求めることができる。 (ii)1次連立方程式を解くことによって入射推定方向
ベクトルn0 の誤差を補正できるので、簡単に誤差補正
することができる。なお、本発明は上記実施例に限定さ
れず、種々の変形が可能である。その変形例としては、
例えば次のようなものがある。 (1)レジスタ22には係数行列Aの逆行列A-1を記憶
し、方程式解法手段21が、次式(21)の連立方程式
を解いてもよい。 n=(f0 /f00)A-1b ・・・(21)
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、任意の位置に配置された複数のセンサによっ
て受信した信号を用い、信号の入射方向を推定し、さら
に推定方向誤差補正手段によってその入射方向の誤差を
補正するようにしたので、センサの配置に依存せずに、
信号源の入射方向をより精度よく推定することができ
る。第2の発明によれば、推定方向誤差補正手段が1次
の連立方程式を解くことにより、信号入射推定方向の誤
差を補正するので、信号源の信号入射方向を容易にかつ
精度よく推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す信号入射方向推定装置の
機能ブロック図である。
【図2】従来の信号入射方向推定装置の機能ブロック図
である。
【図3】図1の推定方向誤差補正器の機能ブロック図で
ある。
【符号の説明】
k (k=1,2,・・・,K); センサ 2k (k=1,2,・・・,K); 周波数分析器 3; 周波数領域整
器 4v (v=1,2,・・・,V); 周波数分析器 5; パワー算出器 6; 積分器 7; ピーク出器 8; 推定方向誤差補
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−60851(JP,A) 特公 平6−105289(JP,B2) 特公 平6−93014(JP,B2) 特許2763819(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 3/80 - 3/86 G01S 5/18 - 5/30 G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の位置に配置され、信号源からの信
    号を受信する複数のセンサと、 前記センサで受信した受信信号に対して複数の第1の周
    波数で周波数分析する第1の周波数分析手段と、 前記受信信号の位相を揃えるために、前記第1の周波数
    分析手段の前記第1の周波数での各出力に、複数の信号
    入射推定方向の各信号入射推定方向と前記第1の周波数
    とにおける前記センサでの位相補償量を掛け合わせ、そ
    の結果を前記複数のセンサ分加算する位相補償手段と、 前記位相補償手段の出力に基づき、前記第1の各周波数
    を詳細な複数の第2の周波数で周波数分析を行う第2の
    周波数分析手段と、 前記第2の周波数分析手段の出力に基づき、前記信号入
    射推定方向及び前記第2の周波数の中から第1の信号入
    射推定方向及び最適な第2の周波数を求める算出手段
    と、 前記第1の信号入射推定方向と前記最適な第2の周波数
    が前記第1の周波数から得られた場合のその第1の周波
    数とにおける前記センサでの位相補償量及び任意の信号
    入射方向と前記最適な第2の周波数とにおける前記セン
    サでの位相補償量に基づき、前記任意の信号入射方向の
    中から最適な第2の信号入射推定方向を求めて、該最適
    な第2の信号入射方向を前記信号源の方向として出力す
    る推定方向誤差補正手段と、 を備え たことを特徴とする信号入射方向推定装置。
  2. 【請求項2】 前記推定方向誤差補正手段は、前記複
    センサの各位置ベクトルをrk (rk1,rk2
    k3)、(k=1,…,K)、前記最適な第2の周波数
    をf00、該第2の周波数f00が得られた第1の周波数を
    0 、信号入射方向ベクトルをn、式(1)で示される
    行列A、及び式(2)で示されるベクトルをb(b1
    2 ,b2 )とし、式(3)を満たす信号入射方向ベク
    トルnをめて該信号入射方向ベクトルを前記信号源の
    方向として出力する構成にしたことを特徴とする請求項
    1記載の信号入射方向推定装置。 【数1】
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