JP3139888U - 衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】部材点数および材料費を削減し、かつ使用者に与える圧迫感を緩和することが可能な衣類を提供する。
【解決手段】衣類の一方を構成する第一構成部材11と;衣類の他方を構成する第二構成部材12と:第一構成部材と第二構成部材との間に形成され、身体の一部が導出される開口部14aと;開口部における第一構成部材および第二構成部材の両側縁部11a、12aを互いに重ね合わせて形成した合わせ部15と;を具備する衣類を構成する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば、ショーツ、ガードルなど、身体の一部が導出される開口部を有する衣類に関する。
従来、この種の衣類は、女性の下半身などの体型を補整する機能を有するものが広く用いられているが、補整効果を期待するにしたがって締め付け力が強くなり、特に大腿部が導出される開口部が体表面に食い込み、使用者に圧迫感を与える問題がある。
また、大腿部回りの太さには個人差があり、きつかったり、緩すぎたりすることになり、特にきつかった場合には必要以上の圧迫を感じたり、歩行の妨げにもなり、長時間の着用が困難になる問題も生じる。
この問題は、下半身に用いられるショーツ、ガードル、ボディスーツなどに限らず、足首近辺まで覆われるタイツ、シャツの袖口、さらにはブラジャーにおける胸元、ボディスーツにおける背中回りなどにおいても同様の問題が生じている。
この問題を解消するために、例えば、下記の特許文献1、2、3に示されるように各種の改良がなされている。
特許文献1に示されるものは、裾線部を形成し裾線方向に伸縮性を有する左右のパーツを設け、ヒップの形を整えて引き上げる機能を有し、さらに裾部分の身体への食い込みなどによる段差の発生をなくして着用感を良好にしたものである。
特許文献2には、裾回りの一部を構成し、互いに交差するように重ね合わされたフロント布と前身頃の縁部を、縫製することなく相対的にスライド可能にしたもので、着用時における鼠径部近傍の圧迫憾を緩和することが可能なガードル等の衣類が示されている。
特許文献3には、特許文献2と同様に、身頃の前側に覆い部を配置し、覆い部の下側の縁を足挿入穴の輪郭と連続的に形成することにより、足挿入穴をゆったりさせ足繰りラインによって締め付けられることを防止した下着が示されている。
特開平9−95805号公報 実用新案登録第3081419号公報 特許第3929919号公報
しかしながら、特許文献1に示されるガードル等の衣類は、裾部に伸縮性を有する織物やストレッチレースなどの衣類本体とは別部材のパーツを用いるために部材点数が多くなり、コストアップの要因となる。
また、裾部における圧迫感はある程度解消されるが、別部材のパーツを裾部に縫製するために、裾部全体にわたり段差が生じ、特にタイトスカートや、スリムパンツなど体に密着して着用されるアウターウエアー等の被服にライン状に映り外観を低下させる問題も生じる。
また、特許文献2および3に示された衣類は、前身頃の上にフロント布(覆い部)を重ね合わせて構成するために、別部材でしかも比較的面積の大きなフロント布が必要となり材料費および工賃などからコスト的に不利となる。
このため、この種、ガードル等の衣類においては、部材点数および材料費を削減することが可能な衣類を如何にして実現するかが重要な課題となっている。
本考案は、上述した問題、課題を解決することを目的とし、部材点数および材料費を削減し、かつ使用者に与える圧迫感を緩和することが可能な衣類を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の衣類の考案は、衣類の一方を構成する第一構成部材と;衣類の他方を構成する第二構成部材と:第一構成部材と第二構成部材との間に形成され、身体の一部が導出される開口部と;開口部における第一構成部材および第二構成部材の両側縁部を互いに重ね合わせて形成した合わせ部と;を具備することを特徴とする。
本考案によれば、開口部における第一構成部材および第二構成部材の両側縁部を互いに重ね合わせて形成した合わせ部により、身体の一部の大きさや変形に合わせて開口部が自在にスライドして拡開し、開口部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。
また、合わせ部は、第一構成部材および第二構成部材の両側縁部を互いに重ね合わせて形成するので、別部材を設けることなく部材点数および材料費を削減することができる。
本考案において、衣類はショーツ、ガードル、ボディスーツ、水着、レオタードなど、大腿部が導出される開口部を有する衣類、さらには、足首近辺まで覆われるタイツ、半袖、中部袖や長袖等のシャツ、さらにはブラジャーなど、脚、腕、胸部等が導出される開口部を有する衣類など、身体の一部が導出される開口部を有する全ての衣類が許容される。
本考案において、衣類の一方を構成する第一構成部材と、衣類の他方を構成する第二構成部材は、衣類若しくは衣類の一部を構成するもので、例えば、ショーツ、ガードル、ボディスーツ、水着、レオタード等においては、主として衣類の後部を構成する後身頃と主として衣類の前部を構成する前身頃で構成してもよい。足首近辺まで覆われるタイツの場合には、脚の後部を覆う部分と、脚の前部を覆う部分で構成してもよい。また、半袖、中部袖や長袖等のシャツの場合には、腕の後部を覆う部分と前部を覆う部分で構成してもよい。ブラジャーの場合には、胸部における右の乳房を覆う部分と、左の乳房を覆う部分で構成してもよく、要は、身体の一部が導出されるように開口部を形成するための全ての構成部材が許容される。
第一構成部材と第二構成部材は、伸縮性を有する布で構成することが衣類の身体へのフィット感と体型の補整機能を与えるために好ましいが、伸縮性を有することが必要条件ではなく、伸縮性を有しない布で構成してもよい。伸縮性を有する布で構成する場合、左右および上下方向に伸縮性を有していても、左右方向のみ、または、上下方向のみに伸縮性を有するように構成してもよい。また、伸縮力は上方または下方に向かって、若しくは中心から側方に向かって徐々に強くするなど、部位により強弱を与えるように構成してもよい。
第一構成部材と第二構成部材は、それぞれを別体の布で構成し、両側縁部を互いに縫製して形成しても、1枚の布を二つ折りにして構成するなど、1枚の布から一体に構成してもよい。
開口部における第一構成部材および第二構成部材の両側縁部を互いに重ね合わせて形成した合わせ部は、第一構成部材と第二構成部材の両側縁部全体を互いに重ね合わせて形成しても、両側縁部に突出片を形成し、この突出片を互いに重ね合わせて形成してもよい。
合わせ部は、ショーツ、ガードル、ボディスーツ、水着、レオタード、長パンツ、シャツ等においては、両側に一対2個形成することが好ましいが、ブラジャーやボディスーツの背中回り等の場合には、胸元または背中回りに1個形成されるものであってもよい。
合わせ部は、第一構成部材と第二構成部材で構成される衣類の身体へのフィット感と体型の補整機能を増すために、上部が縫製され下部が縫合されずに開放されていることが好ましいが、合わせ部全体を縫合せずに開放した状態に構成してもよい。また、合わせ部は、上部が装飾模様をなすように縫製してもよい。
請求項2に記載の衣類の考案は、主として衣類の後部を構成する後身頃と;主として衣類の前部を構成する前身頃と:後身頃と前身頃の底部に股部を形成すると共に、股部と後身頃および前身頃との間に形成され、大腿部が導出される開口部と;開口部における後身頃および前身頃の両側縁部を互いに重ね合わせて形成した合わせ部と;を具備することを特徴とする。
本考案によれば、開口部における後身頃および前身頃の両側縁部を互いに重ね合わせて形成した合わせ部により、大腿部の太さや変形に合わせて開口部が自在にスライドして拡開し、開口部を有する裾部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。
また、合わせ部は、後身頃および前身頃の両側縁部を互いに重ね合わせて形成するので、別部材を設けることなく部材点数および材料費を削減することができる。
後身頃と前身頃の底部に形成する股部は、後身頃と前身頃と一体に形成しても、別部材を縫製することにより構成してもよい。
さらに、股部はボタン等の着脱手段で開放できるように、若しくは別部材で構成した股部の一部、または全部が着脱手段で着脱できるように構成し、衣類を着たり脱いだりすることを容易にするようにしてもよい。着脱手段はボタンに限らず、着脱テープなど全ての着脱可能な手段が許容される。
開口部は、股部と後身頃および前身頃との間を、衣類本体の正面視で、略V字形もしくは略U字形に斜めにカットすることにより、大腿部の開脚方向に向かって開口するように構成してもよい。
さらに略V字形もしくは略U字形に斜めにカットすることなく、正面視で矩形状をなす形状に構成し、矩形の底辺に位置する股部と後身頃および前身頃の両側縁部との間を水平方向にカットして脚の軸線方向に向けて開口するように形成してもよい(トランクスタイプ)。
請求項3に記載の考案は、請求項1または2記載の衣類において、前記合わせ部は、両側縁部に形成した突出片を互いに重ね合わせて形成したことを特徴とする。
本考案によれば、合わせ部は、両側縁部に形成した突出片を互いに重ね合わせて形成することにより、開口部から導出される身体の一部の大きさや変形に合わせて開口部が自在にスライドして拡開し、開口部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。
また、合わせ部は、突出片を互いに重ね合わせて形成したことにより、開口部から導出される身体の一部近傍におけるフィット感と体型の補整機能を発揮しつつ、開口部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。
本考案において、突出片は両側縁部から一体に形成しても、別体の布で構成し両側縁部に縫製することにより構成してもよい。突出片を構成する別体の布は、伸縮性を有していても有していない布であってもよい。
請求項4に記載の考案は、請求項1ないし3いずれか一記載の衣類において、前記合わせ部は、上部が縫製され下部が開放されていることを特徴とする。
本考案によれば、合わせ部は、上部が縫製され下部が開放されていることにより、開口部から導出される身体の一部近傍におけるフィット感と体型の補整機能をより一層発揮しつつ、開口部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。
請求項5に記載の考案は、請求項1ないし4いずれか一記載の衣類において、前記合わせ部は、上部が装飾模様をなして縫製されていることを特徴とする。
本考案によれば、合わせ部は、上部が装飾模様をなして縫製されていることにより、外観、意匠的に優れた衣類が構成される。
本考案において、装飾模様は、例えば、縫合ラインをダイヤ形の縫い目模様やハート形の縫い目模様などにすることが好ましいが、特にこの形状、模様に限定されず、外観意匠性を有する全ての形状、模様が許容される。
請求項1の考案によれば、身体の一部の大きさや変形に合わせて開口部が自在にスライドして拡開し、開口部が使用者に与える圧迫感を緩和することが可能な衣類を提供することができる。
また、合わせ部は、第一構成部材および第二構成部材の両側縁部を互いに重ね合わせて形成するので、別部材を設けることなく部材点数および材料費を削減することが可能な衣類を提供することができる。
請求項2の考案によれば、大腿部の太さや変形に合わせて開口部が自在にスライドして拡開し、開口部を有する裾部が使用者に与える圧迫感を緩和することが可能な衣類を提供することができる。
また、合わせ部は、後身頃および前身頃の両側縁部を互いに重ね合わせて形成するので、別部材を設けることなく部材点数および材料費を削減することが可能な衣類を提供することができる。
請求項3の考案によれば、合わせ部は、突出片を互いに重ね合わせて形成したことにより、開口部から導出される身体の一部近傍におけるフィット感と体型の補整機能を発揮しつつ、開口部が使用者に与える圧迫感を緩和することが可能な衣類を提供することができる。
請求項4の考案によれば、合わせ部は、上部が縫製され下部が開放されていることにより、開口部から導出される身体の一部近傍におけるフィット感と体型の補整機能をより一層発揮しつつ、開口部が使用者に与える圧迫感を緩和することが可能な衣類を提供することができる。
請求項5の考案によれば、合わせ部は、上部が装飾模様をなして縫製されていることにより、外観、意匠的に優れた衣類を提供することができる。
以下、本考案の衣類の実施形態につき説明する。
本実施例は、衣類としてのガードルを構成した実施形態であり、その構成を図1〜図3に従い説明する。
10は、本考案の衣類を構成するガードルで、ガードルの後部を構成する後身頃11、ガードルの前部を構成する前身頃12、股部13、開口部14aを有する一対の裾部14、後身頃11および前身頃12と各裾部14との間に形成した一対の合わせ部15で構成する。
なお、後身頃11は、本考案における衣類の一方を構成する第一構成部材を、前身頃12は、本考案における衣類の他方を構成する第二構成部材をそれぞれ構成している。
後身頃11は、体の側腹部から臀部を覆うように、主としてガードルの後部を構成するもので、衣類の横方向に伸縮性を有するパワーネット等の伸縮性生地で構成する。
前身頃12は、側腹部から下腹部を覆うように、主としてガードルの前部を構成するもので、後身頃11と同様に衣類の横方向に伸縮性を有するパワーネット等の伸縮性生地で構成する。
後身頃11と前身頃12は、図2(a)展開図、(b)正面図に示すように、1枚の生地を、股部13となる部分を中心にして二つ折りにし、ガードルの正面視で略矩形状をなす形状に構成し、袋状になった底部の中央部分、すなわち股部13を残して下方の左右角部を、正面視で略V字形に斜めにカットする。
これにより、大腿部の開脚方向に向かって開口する一対の開口部14aが形成され、両側に一対の裾部14が構成される。残された底部の中央部分で股部13が一体に形成される。開口部14aは、本考案における身体の一部、すなわち大腿部が導出される開口部を構成している。
後身頃11と前身頃12は、略V字形にカットされ残された後身頃11の両側縁部11aと、前身頃12の両側縁部12aを互いに縫製して両側に一対の縫製部16を形成して袋状に構成する。
一対の合わせ部15は、一対の縫製部16の各下端と、一対の裾部14の各開口部14aの上部開口端との間に形成される。
一対の合わせ部15は、次のようにして構成される。すなわち、後身頃11の両側縁部11aに形成される各縫製部16の下方に位置して、後身頃11の両側縁部11aに略水平方向に外方に突出して略三角形状をなす一対の突出片11bを一体に形成する。
前身頃12にも同様に、突出片12bを形成する。すなわち、前身頃12の両側縁部12aに形成される各縫製部16の下方に位置して、前身頃12の両側縁部12aに、上記後身頃11の各突出片11bに対応させて逆向きの略三角形状をなす一対の突出片12bを一体に形成する。
これら、後身頃11の一対の突出片11bと前身頃12の一対の突出片12bを着物の合わせのように、互いに重ね合わせ、両側に一対の合わせ部15を形成する。
重ね合わされた一対の合わせ部15は、後身頃11の略三角形状をなす各突出片11bと、前身頃12の逆向きの略三角形状をなす各突出片12bが、互いにその底辺部が対向して組み合わされ、全体として二つの三角形を合わせた略ダイヤ形に組み合わされる。
略ダイヤ形に組み合わされた各合わせ部15は、その上部、すなわちダイヤの略上半分が縫製されて両側で一対の縫製部15aが形成され、下部が縫合されずに開放された両側で一対の開放部15bが形成される。
各開放部15bは縫合されていないので、重ね合わされた後身頃11の突出片11bと前身頃12の突出片12bとが相互に左右にスライドすることができるように構成される。
両側のそれぞれの合わせ部15は、上部が縫合され、その縫合ラインと重ね合わされた各突出片11b、12bの略三角形状をなすラインとの連続性により略ダイヤモンド形の装飾模様をなして構成される(図1)。
各合わせ部15における各突出片11b、12bの大きさは、生地ロスをできるだけ抑え、かつ、縫製が困難とならないような大きさに設定する。また、各合わせ部15のそれぞれの開放部15bの高さ寸法h(図2(b))は、開口部14aを有する裾部14が使用者に与える圧迫感を緩和する機能が低下しないように、かつ大腿部側面近傍におけるフィット感と体型の補整機能が保持できるように設定する。
次に、上記に構成されたガードル10の作用および効果について説明する。
上記構成のガードル10の各開口部14aに両脚を挿入して着用すると、大腿部近傍に裾部14が位置し、両側の各合わせ部15が両方の大腿部の外側部近傍からやや前側に位置してフィットする。
各合わせ部15にはそれぞれ開放部15bが形成されており、大腿部の太さや、運動や座位時における大腿部の変形に合わせて、図3中、実線で示すように、重ね合わされた後身頃11の突出片11bと前身頃12の突出片12bが相互に左右にスライドして裾部14の開口部14aが自在に拡開して足回りを広くし、裾部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。同時に、足回りを楽に無理なく補整することができ歩行を妨げることもない。
さらに、後身頃11および前身頃12は、ガードルの横方向に伸縮性を有する伸縮性生地で構成したので、身体に十分にフィットして体型の補整機能を発揮することができると共に、両側のそれぞれの合わせ部15は上部のみが縫製され固定されているので、特に大腿部側面近傍におけるフィット感と体型の補整機能をより一層発揮しつつ、裾部14が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。なお、図3中、一点鎖線は裾部14の開口部14aが拡開する前の各開放部15bの状態を示している。
各合わせ部15は、上部が縫合され、その縫合ラインと各突出片11b、12bの略三角形状のラインとの連続性により略ダイヤモンド形の装飾模様をなして構成されているので、外観、意匠的に優れ商品性に優れたガードルを提供することができる。
また、各合わせ部15は、後身頃11の突出片11bと前身頃12の突出片12bを着物の合わせのように、互いに重ね合わせることにより構成したので、互いの突出片が相互に左右にスライドして裾部の開口部14aが拡開してもそれぞれの開放部15bから肌が露出することもない。
裾部14の開口部14aには、例えば、フリル等の別部材のパーツを縫製することなく裾部の圧迫感を緩和することができるので、裾部に段差が生じることがない。これにより、アウターウエアー等の被服に裾部がライン状に映ることがなく外観を低下させる問題もない。
また、上記構成のガードル10は、一対の合わせ部15を構成する略三角形状をなす突出片11b、12bを、後身頃11の両側縁部11aおよび前身頃12の両側縁部12aに、それぞれ一体に形成してあるので、特許文献2および3に示すような面積の大きいフロント布(覆い部)などの別部材を設ける必要がなく、部材点数および材料費を削減することができる。
同時に別部材を縫製する必要もなく縫製工程を少なくすることができ、これら、部材点数および材料費の削減と縫製工程を少なくすることによりコスト的に有利な衣類を提供することができる。
また、後身頃11と前身頃12は、1枚の生地を二つ折りにして股部13を構成したので、股部を形成するための格別の部材および縫製工程が不要になりコストダウンと縫製作業の効率化を図ることができる。
以上、本実施例において、両側の合わせ部15を略ダイヤモンド形の装飾模様をなして構成したが、図4に示すように、ハート形の装飾模様に構成してもよい。
すなわち、図4に示される衣類は、ショーツ10として構成したもので、上述のガードルと同様に、後身頃11と前身頃12により袋状になった底部に股部13を形成し、大腿部の開脚方向に向かって開口する一対の開口部14aを有する一対の裾部14を形成する。
ハート形の一対の合わせ部15は、次のようにして形成する。すなわち、後身頃11の両側縁部11aに形成される各縫製部16の下方に位置して、後身頃11の両側縁部11aに略水平方向に外方に突出してハート形を縦の中心線に沿い分割した片方の形状をなす一対の突出片11b´を一体に形成する。
前身頃12にも同様に、前身頃12の両側縁部12aに形成される各縫製部16の下方に位置して、前身頃12の両側縁部12aに、上記後身頃11の各突出片11b´に対応させてハート形の逆向きの他方の形状をなす一対の突出片12b´を一体に形成する。
これら、後身頃11の一対の突出片11b´と前身頃12の一対の突出片12b´を着物の合わせのように、互いに重ね合わせ、両側に一対の合わせ部15を形成する。
重ね合わされた一対の合わせ部15は、後身頃11のハート形の片方の形状をなす各突出片11b´と、前身頃12のハート形の逆向きの他方の形状をなす各突出片12b´が、互いにその分割部が対向して組み合わされてハート形をなすように組み合わされる。
ハート形に組み合わされた各合わせ部15は、その上部であるハートの略上半分が縫製されて両側で一対の縫製部15aが形成され、下部が縫合されずに開放された両側で一対の開放部15bが形成される。
各開放部15bは縫合されていないので、重ね合わされた後身頃11の突出片11b´と前身頃12の突出片12b´とが相互に左右にスライドすることができるように構成される。
両側のそれぞれの合わせ部15は、上部が縫合され、その縫合ラインと重ね合わされた各突出片11b´、12b´がなすラインとの連続性によりハート形の装飾模様をなして構成される。
図4(b)に示すように、ハート形の各突出片11b´、12b´は、図4(a)の状態から、若干上方(約3〜4mm程度)に位置させ、ハート形の上中心点aを若干(約10mm程度)外側(図4(b)中右方)に移動させるか、角度をつけることにより、合わせ部の開放端となる縫製部15aの下端部bに対して、着用時にかかる引っ張り力が軽減されて補強される。また着用時には引っ張られて綺麗なハート形の装飾模様が形成される。
上記構成によりのショーツ10の各開口部14aに両脚を挿入して着用すると、大腿部近傍に裾部14が位置し、両側の各合わせ部15が両方の大腿部の前側に位置してフィットし、対となった綺麗なハート形の装飾模様が形成される。
各合わせ部15は、大腿部の太さや、運動や座位時における大腿部の変形に合わせて、重ね合わされた後身頃11の突出片11b´と前身頃12の突出片12b´が相互に左右にスライドして裾部14の開口部14aが自在に拡開して足回りを広くし、裾部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。同時に、足回りを楽に無理なく補整することができ歩行を妨げることもない。さらに、後身頃11および前身頃12は、ガードルの横方向に伸縮性を有する伸縮性生地で構成したので、身体に十分にフィットして体型の補整機能を発揮することができると共に、両側のそれぞれの合わせ部15は上部のみが縫製され固定されているので、特に大腿部近傍におけるフィット感と体型の補整機能をより一層発揮しつつ、裾部14が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。
さらに、合わせ部15、15は、図5に示すように、格別の突出片を形成せずに後身頃11の両側縁部11aおよび前身頃12の両側縁部12a自体、全体を互いに重ね合わせて形成してもよい。
また、後身頃11と前身頃12は、1枚の生地を二つ折りにして裾部14および股部13を構成したが、図4(a)に示すように、2枚の生地でそれぞれを構成し、両側縁部及び底部の股部13を縫製して縫製部16、16と底部縫製部16aを形成し、一対の裾部14および股部13を構成してもよい。
さらに、図6に示すように、ボディスーツを構成してもよい。すなわち、ボディスーツ20は、腰周り部分21を上述したショーツ10と略同様に、後身頃11と前身頃12の両側縁部に形成される各縫製部16の下方に位置して、ハート形の一対の合わせ部15を形成し、胸部にカップ部22を設けて構成する。このボディスーツ20の場合には、着用と脱ぐことを容易にするために、股部23をボタンなどの着脱手段24で開放することができるように構成する。
さらに、図7に示すように、足首近辺まで覆われるタイツを構成してもよい。タイツ30は、両足首を導出する両方の裾部に、上記と同様の合わせ部15を形成する。すなわち、脚の後部を覆う第一構成部材11(後身頃に相当)と、脚の前部を覆う第二構成部材12(前身頃に相当)の両側縁部を縫製して袋状になった底部に開口部14aを有する一対の裾部14を構成する。
この裾部に、上述したダイヤモンド形若しくはハート形の突出片からなる合わせ部15を形成する。これにより、各合わせ部15は、足首の太さや、運動や座位時における足首の変形に合わせて、裾部14の開口部14aが自在に拡開して足首回りを広くし、裾部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。同時に、足首回りを楽に無理なく補整することができる。
さらに、図8に示すように、半袖、中部袖や長袖等のシャツを構成してもよい。シャツ40は、両腕を導出する両方の袖部に、上記と同様の合わせ部15を形成する。すなわち、腕の後部を覆う第一構成部材11(後身頃に相当)と、腕の前部を覆う第二構成部材12(前身頃に相当)の両側縁部を縫製して袋状になった底部に開口部14aを有する一対の袖部14を構成する。
この袖部に、上述したダイヤモンド形若しくはハート形の突出片からなる合わせ部15を形成する。これにより、各合わせ部15は、腕の太さや、運動時における腕の変形に合わせて、袖部14の開口部が自在に拡開して腕回りを広くし、袖部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。同時に、腕回りを楽に無理なく補整することができる。
さらに、図9に示すように、ブラジャーを構成してもよい。ブラジャー50は、胸部における図中右の乳房を覆う第一構成部材51と、図中左の乳房を覆う第二構成部材52を縫製して、胸元部53を構成する。
この胸元部53に、上述したダイヤモンド形若しくはハート形の突出片からなる合わせ部15を形成する。なお、ハート形の場合には、上述した構成とは上下逆方向にしてハート形を形成する。
これにより、各合わせ部15は、乳房の大きさや、運動時における乳房の変形に合わせて、胸元部53が自在に拡開して胸元回りを広くし、胸元部が使用者に与える圧迫感を緩和することができる。同時に、胸元部の回りを楽に無理なく補整することができる。
特に、バストの補正機能を有するブラジャーの場合には、胸元部がスライドして拡開することから圧迫感を緩和することができ、好適である。また、授乳時においては、合わせ部15を手で容易に開くことができるので、ブラジャーを外すことなく、片方の乳房のみを簡単に引き出して授乳することができ、授乳に便利なブラジャーを構成することができる。
さらに、図10に示すように、ボディスーツの背面側に本考案の合わせ部15を構成してもよい。すなわち、このボディスーツ60は、図中右側の右肩帯部分である第一構成部材61と、図中左側の左肩帯部分である第二構成部材62をボディ部63の上部に縫製し、略三角形状をなす第一構成部材61と第二構成部材62のそれぞれの下方部分、すなわち、縫製部16の上方に位置して上述したダイヤモンド形若しくはハート形の突出片からなる合わせ部15を形成する。
これにより、合わせ部15は、背中の大きさや、運動時における背中の変形に合わせて、ボディスーツ60の背中に当たる部分が自在に拡開して背中回りを広くして使用者に与える圧迫感を緩和することができる。同時に、背中回りを楽に無理なく補整することができる。
なお、変形例を示す図4〜図10には、図1〜図3と同一部分に同一符号を付し、詳細な説明は省略した。
以上、本考案の好適な実施形態を説明したが、本考案は上述の実施例に限定されることなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
本考案の実施形態におけるガードルの斜視図。 同じくガードルを示し、(a)は展開図、(b)は正面図。 同じくガードルを着用し、合わせ部が動作した状態を示す斜視図。 同じく第一の変形例を示し、(a)はショーツの斜視図、(b)は(a)における合わせ部を拡大して示す図。 同じく第2の変形例を示すガードルの側面図。 同じく第3の変形例を示すボディスーツの斜視図。 同じく第4の変形例を示すタイツの斜視図。 同じく第5の変形例を示すシャツの斜視図。 同じく第6の変形例を示すブラジャーの正面図。 同じく第7の変形例を示すボディスーツの背面図。
符号の説明
10 衣類
11 第一構成部材
11a 側縁部
12 第二構成部材
12a 側縁部
13 股部
14 裾部
14a 開口部
15 合わせ部

Claims (5)

  1. 衣類の一方を構成する第一構成部材と;
    衣類の他方を構成する第二構成部材と:
    第一構成部材と第二構成部材との間に形成され、身体の一部が導出される開口部と;
    開口部における第一構成部材および第二構成部材の両側縁部を互いに重ね合わせて形成した合わせ部と;
    を具備することを特徴とする衣類。
  2. 主として衣類の後部を構成する後身頃と;
    主として衣類の前部を構成する前身頃と:
    後身頃と前身頃の底部に股部を形成すると共に、股部と後身頃および前身頃部との間に形成され、大腿部が導出される開口部と;
    開口部における後身頃および前身頃の両側縁部を互いに重ね合わせて形成した合わせ部と;
    を具備することを特徴とする衣類。
  3. 前記合わせ部は、両側縁部に形成した突出片を互いに重ね合わせて形成したことを特徴とする請求項1または2記載の衣類。
  4. 前記合わせ部は、上部が縫製され下部が開放されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の衣類。
  5. 前記合わせ部は、上部が装飾模様をなして縫製されていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の衣類。
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