JP3139796B2 - 床面艶出機 - Google Patents

床面艶出機

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JP3139796B2 JP03311851A JP31185191A JP3139796B2 JP 3139796 B2 JP3139796 B2 JP 3139796B2 JP 03311851 A JP03311851 A JP 03311851A JP 31185191 A JP31185191 A JP 31185191A JP 3139796 B2 JP3139796 B2 JP 3139796B2
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哲 荒井
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作ハンドルを押して
走行させながらパッドをモータで高速回転して床面の艶
出しを行う床面艶出機の技術分野で利用されるものであ
って、具体的には、パッドを床面に対して自動的に接地
させたり離間させることができる床面艶出機に関する。
【0002】
【従来の技術】作業員が操作ハンドルを手で押しながら
走行させて床面の艶出しを行う従来の手押し走行式床面
艶出機は、例えば、実願昭61−183205号(実開
昭63−88262号公報)の第1図に記載の如く、パ
ッドを取付けた艶出機の後部に操作ハンドルを立設した
ものが存在し、また、この出願に開示されている床面艶
出機(ポリッシャー)では、床面に対するパッドの接地
圧をインジケーターランプを見ながら確認できる仕組に
成っている。
【0003】従って、この床面艶出機を用いて床面の艶
出し作業を行う場合は、床面に対するパッドの接地圧を
一定に保つために、作業者が操作ハンドルを押して走行
させながらこれを上下に細かく操作して、パッドの接地
圧をインジケーターランプの表示に照らしつつ定めた圧
力に維持する必要があり、また、清掃後にこの艶出機を
他の場所に移動する場合は、せっかく磨いた床面をパッ
ドでこすって汚さないために、操作ハンドルを少し押し
下げてパッドを床面より浮かした状態に保持しながら移
動する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、操作ハンドル
を押しながら上下動するだけでパッドの接地圧を常に一
定値に調整することは、作業に対する長年の慣れと経験
が必要であって、たとえインジケーターランプが表示さ
れて接地圧を確認できたとしても誰にでも簡単に操作で
きるものではなく、従って、作業者の技術によって床面
の艶出し効果に可成りの開きが生じてしまう問題があっ
た。
【0005】また、艶出機の移動に当ってパッド面が床
面に接しないように操作ハンドルを常に押し下げた状態
(パッドを持ち上げた状態)で移動することは、可成り
の力が必要で洵に煩雑であり、また、移動中に押し下げ
た力を抜いたり手を離したりすると直ぐにパッド面が床
面に接地して床面を汚したり、反対に、床面の汚れがパ
ッド面に付着して汚染される場合もあって、艶出機の移
動に際してはパッド面を床面に接地させないための注意
を常に払う必要があって、非常に厄介なものであった。
【0006】従って本発明の技術的課題は、操作ハンド
ルを上下操作しなくても常に一定の圧力でパッドを床面
に接地させることができると共に、パッドの回転を停止
するとパッドを自動的に床面から離すように工夫した床
面艶出機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。操
作ハンドルを押して走行させながらパッドをモータで高
速回転して床面の艶出しを行う床面艶出機に於いて、
【0008】(1) 上記パッドの上面側を、高速回転
するパッドの周囲にパッド面を床面側に吸着させる負圧
が発生するようにパッドカバーで覆うこと。 (2) 艶出機に取付けた走行用車輪の車軸に対して上
記の操作ハンドルを前後に回動自在に取付け、この操作
ハンドルと艶出機のフレームとの間には、車軸を支点に
して艶出機の前部パッド側を常時床面より斜め上方に回
動した状態に弾発支持し、且つ、操作ハンドルを立った
状態に支持する捩りスプリングを取付けて、この捩りス
プリングの弾発力を上記パッドの高速回転によって発生
する負圧の吸引力よりも弱く設定すること。 (3) 艶出機のフレームに、車軸を中心とする円周方
向に捩りスプリングの一端を引掛ける止めピン用の嵌込
穴を間隔をあけて複数個穿設すること。
【0009】
【作用】上記の手段は以下の如く作用する。 上記(1)の要素は、パッドが高速回転するとパッ
ドカバー内に負圧が生じてパッドを床面に吸着させるか
ら、この負圧による吸着力を利用してパッド面を常に一
定圧で床面に接地させて、操作ハンドルを上下に調整操
作しなくても常に一定の艶出し効果を発揮することを可
能にする。
【0010】 上記(2)の要素は、捩りスプリング
が上記の操作ハンドルを常時立った状態に弾支する一
方、パッドの回転を止めて艶出し運転を停止すると艶出
機の前部パッド側を床面より浮した状態に弾支するた
め、艶出機の移動時にいちいち操作ハンドルを押し下げ
てパッドを床面より離す(浮す)必要がなく、そのまま
パッドを床面に接地させることなく移動することができ
ると共に、艶出し作業に当ってパッドをモータで高速回
転すると、捩りスプリングの弾発力より強い負圧吸引力
が作用するため、パッドを自動的に床面に接地させて一
定圧で艶出し作業を行うことを可能にする。
【0011】 上記(3)の要素は、止めピンの嵌込
み位置を変えて捩りスプリングの弾発力(スプリング
圧)を変化させることによって、床面に対するパッドの
接地圧を強弱任意に調整することを可能にする。 以上の如くであるから、上記の手段によって上述した技
術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下に、上述した本発明に係る床面艶出機の
好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明する。図
1はパッドの回転を止めてパッドを床面から離した運転
停止時の状態を示した本発明に係る床面艶出機の側面図
で、図2はパッドを回転して艶出し運転を行っている状
態を示した本発明に係る床面艶出機の側面図であって、
これ等の図面に於いて、1は艶出機自体であって、2は
その底面に取付けたパッドカバーを示し、パッドカバー
2の内部にはモータ4によって高速回転される床面艶出
用のパッド3が回転自在に収められ、且つ、パッドカバ
ー2の下側周縁部には、運転時に下端部を床面に接地さ
せてパッド3の高速回転によってパッドカバー2内に負
圧を発生させる一方、パッド3を床面に対して確実に接
地させるために、全体を柔軟材料で造った粉塵飛散防止
カバー2aが取付けられている。
【0013】また、3Xはパッド3の固定用ブラケット
で、4Vはモータ4の回転をパッド3に伝達するベル
ト、5は艶出機1のフレーム1T(図3参照)に取付け
た車軸、6はこの車軸5に回転自在に取付けた走行用車
輪、7は下側の脚板7aの部分を車軸5に対して回動自
在に取付けた操作ハンドルを示し、8は操作ハンドル7
の上端に取付けた操作ボックス、8aは操作ボックス8
に取付けた操作レバー、9はパッドカバー2から送られ
て来る含塵気流を艶出機1の後部に取付けたフイルタバ
ッグ10側に送り込むダクト、11は艶出機1の後部に
取付けた補助車輪で、11aはその車軸を示す。
【0014】本発明の構成を図3に示した分解斜視図
と、図4乃至図6の記載に基づいて更に詳しく説明する
と、操作ハンドル7の脚板7a,7aは二又に形成さ
れ、これ等両脚板7a,7aに穿設した軸穴7b,7b
に走行用車輪6,6を取付けた車軸5,5が挿通され、
また、図3に於いて左側の車軸5の先端側には円筒状の
ボス12が取付けられ、このボス12がネジ12a,1
2bを用いて操作ハンドル7の一方(左側)の脚板7a
の内側に固定されている。
【0015】図3に於いて5aと5bは走行用車輪6を
車軸5に取付けるためのワッシャとEリングであって、
ボス12を取付けた一方の車軸5はボス12と一緒にフ
レーム1Tの一側に穿設された一方の軸穴1aに挿通さ
れ、また、他方の車軸5はフレーム1Tの他側に穿設さ
れた他方の軸穴1aに挿通されて、その内端側を上記と
同じワッシャとEリング5a,5bを用いてフレーム1
Tの内側に支持することにより、左右の走行用車輪6,
6がフレーム1Tの両サイドに回転自在に取付けられて
いる。また、1b,1bはフレーム1Tの後部に穿設し
た補助輪用車軸11aの取付穴で、11bと11cは補
助輪11を車軸11aに取付けるためのワッシャとEリ
ングを示す。
【0016】13は上記ボス12に取付けた止めピン
で、15a,15b,15cは上記の軸穴1aを中心と
する円周方向に沿ってフレーム1Tの一側面に間隔的に
穿設したスプリング圧調整用の嵌込穴であって、これ等
の穴15a〜15cには止めピン15が嵌込み自在に成
っていて、一方の車軸5と共に軸穴1aを通してフレー
ム1Tの内側に挿通されたボス12の周面に取付けられ
ている捩りスプリング14の両端部14aと14bが、
図4乃至図6に記載の如くこの止めピン15と、上述し
たボス12に取付けられている止めピン13に夫々捩り
方向に圧縮した状態で引掛けられていて、常時その捩り
解弾力によって操作ハンドル7を立てた状態に、また、
フレーム1Tの前部を車軸5を支点にして斜め上方に持
ち上げてパッド3を床面より離した状態(図1の角度L
の状態)に夫々弾支するように構成されている。
【0017】図5と図6に於いて、9aは上述したダク
ト9の先端口であって、この先端口9aは図示の如くパ
ッドカバー2の後部室内に連通されていて、モータ4に
よって図5に於いて時計回転方向に回転するパッド3に
よってパッドカバー2の室内3Tに発生した回転遠心力
作用による環状の圧縮空気流を、ガイド板9bにガイド
させてこの先端口9aよりダクト9及び前述したフイル
タバッグ10を通して大気に排出する仕組に成ってお
り、その結果、パッド3が高速回転するとパッド3の底
部を中心にしてパッドカバー2の室内3Tに負圧が発生
し、その吸引力で図1の如く捩りスプリング14によっ
て床面より斜め上方に離れた状態にバランスが保たれて
いたパッド3が捩りスプリング14の弾発力に抗して図
2の如く床面側に密着状態に接地し、床面を磨くことが
できるものであって、従って、この捩りスプリング14
の弾発力は上記パッド3の高速回転によって発生する負
圧吸引力よりも少し弱めに設定されている。
【0018】尚、図5と図6に於いて、3bはパッド3
の回転軸3aに取付けた連動プーリで、上述したモータ
4の回転軸4aに取付けた駆動プーリ4bとこの連動プ
ーリ3bの間に上述した駆動ベルト4Vが掛渡されてい
て、モータ4の回転をパッド3に伝達する仕組に成って
いる。
【0019】本発明は以上述べた如き構成であるから、
モータ4を止めてパッド3の回転を停止ている時は、捩
りスプリング14の弾発作用によって艶出機1の前部
側、即ち、パッド3側が走行用車輪6を中心にして図1
の如く斜め上方に持ち上げられた状態にバランスが保た
れ、且つ、操作ハンドル7も図1の立設状態に保持され
るから、艶出機1の移動に当っては、いちいち操作ハン
ドル7を押し下げてパッド3を床面から持ち上げる(離
間させる)必要がなく、そのままパッド3を床面に接触
させることなく操作ハンドル7を引いて移動することが
できる。
【0020】また、パッド3を床面に接地させて艶出を
行う場合は、操作ボックス8に設けたスイッチ(図示せ
ず)をオンしてモータ4を回転すれば、パッド3が高速
回転してその底面中心を含むパッドカバー2の室内3T
に負圧が生じるため、この負圧の吸引力でパッド3を捩
りスプリング14の弾発力に抗して床面に接地させて高
速回転することができるから、操作ハンドル7を操作し
ていちいちパッド3を床面に押し当てなくても床面の艶
出しを行うことができ、更に、パッド3の接地圧はこの
負圧吸引力によって保持されるものであるから、パッド
3を常に一定の圧力で床面に接地させることを可能にす
る。
【0021】加えて、本発明では操作ハンドル7を車軸
5に対して回動自在に取付けて、その立設状態を捩りス
プリング14の弾発力によって維持する一方、パッド3
の床面に対する接地圧を、捩りスプリング14の一端1
4aを引掛ける止めピン15の位置を嵌込穴15aに嵌
込んで捩りスプリング14の弾発力を強めたり、反対に
次の嵌込穴15b、或は、15cに嵌込んで弱めたりす
ることにより、強弱任意に設定することを可能にする。
【0022】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る床面艶
出機によれば、パッドを高速回転している時だけパッド
面を床面に接地し、パッドの回転を止めると捩りスプリ
ングの弾発作用でパッドを自動的に床面から離すように
したから、操作ハンドルをいちいち押し下げなくてもパ
ッドを床面から離した状態で床面艶出機を移動すること
ができ、従って、移動時にきれいに磨いた床面をパッド
で汚したり、床面の汚れをパッドに付着させることなく
床面艶出機の移動を簡単に行うことができると共に、床
面に対するパッドの接地圧はパッドの高速回転によって
発生する負圧によって常時一定に保持されるため、作業
員がインジケーターランプの表示等を見ながら操作ハン
ドルを上下に操作して接地圧を一定に調整する必要がな
く、初心者でも床面の艶出しを一定の接地圧によってき
れいに行える利点を発揮できるものであって、パッドの
接地圧を任意の強さに調節できるようにした点と相俟っ
て、床面艶出機として洵に画期的なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床面艶出機の停止時の状態を示し
た側面図である。
【図2】本発明に係る床面艶出機の運転時の状態を示し
た側面図である。
【図3】本発明の構成を分解して示した斜視図である。
【図4】本発明の要部を拡大して示した斜視図である。
【図5】本発明に係る床面艶出機をカバーを外して示し
た平面図である。
【図6】本発明に係る床面艶出機の内部構造を示した側
断面図である。
【符号の説明】
1 艶出機 1T フレーム 2 パッドカバー 3 パッド 3T 室内 4 モータ 5 車軸 6 走行用車輪 7 操作ハンドル 14 捩りスプリング 15 止めピン 15a〜15c 嵌込穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長山 栄治 静岡県引佐郡細江町気賀8123番地 アマ ノ株式会社細江事業所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 11/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作ハンドルを押して走行させながらパ
    ッドをモータで高速回転して床面の艶出しを行う床面艶
    出機に於いて、上記パッドの上面側を、高速回転するパ
    ッドの周囲にパッド面を床面側に吸着させる負圧が発生
    するようにパッドカバーで覆うと共に、艶出機に取付け
    た走行用車輪の車軸に対して上記の操作ハンドルを前後
    に回動自在に取付け、この操作ハンドルと艶出機のフレ
    ームとの間には、車軸を支点にして艶出機の前部パッド
    側を常時床面より斜め上方に回動した状態に弾発支持
    し、且つ、操作ハンドルを立った状態に支持する捩りス
    プリングを取付けて、この捩りスプリングの弾発力を上
    記パッドの高速回転によって発生する負圧の吸引力より
    も弱く設定したことを特徴とする床面艶出機。
  2. 【請求項2】 艶出機のフレームに、車軸を中心とする
    円周方向に捩りスプリングの一端を引掛ける止めピン用
    の嵌込穴を間隔をあけて複数個穿設したことを特徴とす
    る請求項1記載の床面艶出機。
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