JP3139153B2 - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JP3139153B2
JP3139153B2 JP04218418A JP21841892A JP3139153B2 JP 3139153 B2 JP3139153 B2 JP 3139153B2 JP 04218418 A JP04218418 A JP 04218418A JP 21841892 A JP21841892 A JP 21841892A JP 3139153 B2 JP3139153 B2 JP 3139153B2
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正史 布施
要 伊藤
佳士 水垣
認 毛利
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性洗浄剤を用いた
洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水溶性洗浄剤を用いた洗浄装置で
は、洗浄ミストや水の蒸発により発生する水蒸気を、図
2に示すように吸引ダクトaを通じて各洗浄ブースbか
ら吸引し、排気ダクトcを通じて工場天井部dから屋外
へ放出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように排気ダクトcや強制排気用の大型排気ファンfを
設置するため、設備が大規模になってコスト高となる。
また、排気ダクトcや排気ファンfは、現場施工のため
生産立上り期間が長期化する。さらに、装置のレイアウ
トの変更に応じて、排気ダクト等を設計施工する必要が
ある等の問題点がある。本発明は上記問題点を解決する
ためになされたもので、排気ダクトや排気ファンを不要
とした洗浄装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の具体的手段として、洗浄ブースから洗浄液ミストを冷
凍サイクルの蒸発器に導く吸引ダクトと、該吸引ダクト
の途中に配置して前記洗浄液ミストから水滴状のミスト
を分離するデミスタと、前記蒸発器を通過して冷却除湿
された空気を前記洗浄ブースに還流する還流ダクトと、
前記蒸発器若しくはデミスタに付着した洗浄剤を洗い流
す水洗ノズルとを備えたことを特徴とする洗浄装置が提
供される。
【0005】
【作用】上記構成の洗浄装置は、吸引ダクトの途中に配
置したデミスタにより洗浄液ミストから水滴状のミスト
を分離した後、冷凍サイクルの蒸発器に導く。該蒸発器
を通過させて冷却除湿した空気は、還流ダクトを通じて
洗浄ブースに還流させる。蒸発器若しくはデミスタに付
着した洗浄剤は、水洗ノズルから洗浄水を散布して洗い
流す。
【0006】
【実施例】以下、本発明の洗浄装置の一実施例を添付図
面を参照して説明する。図1は自動車用部品のアルカリ
洗浄装置の概略構成図である。洗浄工程は、第1洗浄ブ
ース1でのアルカリ洗浄工程、第2洗浄ブース2での湯
洗浄工程、第3洗浄ブース3でのエアブロー工程の3工
程からなり、第1洗浄ブース1から入って第3洗浄ブー
ス3を抜け出る部品搬送路4が形成されている。第3洗
浄ブース3に設けた吸引ダクト5をデミスタ6に接続す
るとともに、導入ダクト7により該デミスタ6と冷凍式
空気冷却装置8の蒸発器9とを接続する。
【0007】冷凍式空気冷却装置8は、前記蒸発器9の
他に蒸発器ファン10、圧縮機11、凝縮器12、凝縮
器ファン13、膨張弁14等から冷凍サイクル15を構
成したものである。蒸発器ファン10を配置した案内ダ
クト16により、蒸発器9を通過した空気を凝縮器12
へ導く。そして、凝縮器ファン13を配置した送気ダク
ト17に、還流ダクト18を接続する。還流ダクト18
は、途中で分岐した分岐ダクト18aを前記第1洗浄ブ
ース1の入口側に接続し、分岐ダクト18bを第3洗浄
ブース3の出口側に接続する。前記案内ダクト16及び
分岐ダクト18a,18bには、それぞれダンパ19,
20,21を配置する。前記ダンパ19は還流空気量調
整用の屋内放出ダンパである。
【0008】上記により、第1洗浄ブース1→第2洗浄
ブース2→第3洗浄ブース3→吸引ダクト5→デミスタ
6→導入ダクト7→冷凍式空気冷却装置8→還流ダクト
18→分岐ダクト18a→第1洗浄ブース1及び分岐ダ
クト18b→第3洗浄ブース3と空気が循環する空気循
環経路22が構成される。
【0009】前記デミスタ6及び蒸発器9には、それぞ
れ水洗ノズル23及び24を配置し、図示しないポンプ
により配管25及び26を通じて供給される洗浄水を散
布する。配管25及び26には、電磁弁27及び28を
介装する。散布された洗浄水を洗い流した洗浄剤ととも
に、収集配管29を通じて洗浄液槽30へ導く。
【0010】上記実施例装置の作動を説明する。部品搬
送路4を搬送される自動車部品(例えば自動車用小型モ
ータ部品)は、第1洗浄ブース1でアルカリ洗浄剤を混
合した洗浄液の散布を受け、第2洗浄ブース2で湯洗を
施され、続く第3洗浄ブース3でのエアブローにより洗
浄を終了する。第1洗浄ブース1の洗浄液ミスト、第2
洗浄ブース2及び第3洗浄ブース3の水蒸気は、吸引ダ
クト5に吸引されデミスタ6へ導かれる。
【0011】デミスタ6を通過することにより、水滴状
のミストを分離する。分離した水滴状のミストは、前記
収集配管29に流れ落ちる。続いて導入ダクト7を通っ
て冷凍式空気冷却装置8の蒸発器9に導かれる。蒸発器
9を通過する空気は、冷却除湿される。そして、蒸発器
ファン10により送り出され案内ダクト16を通って凝
縮機12へ向かう。この除湿された低温の空気は、凝縮
機12を通過することにより再び加温された後、凝縮機
ファン13により送気ダクト17から還流ダクト18へ
送出される。分岐ダクト18aを通った乾燥暖気は第1
洗浄ブース1の入口側に還流する。分岐ダクト18bを
通った乾燥暖気は第3洗浄ブース3の出口側に還流す
る。そして、再び洗浄液ミストや水蒸気とともに、吸引
ダクト5に吸引され上記循環を繰り返す。
【0012】デミスタ6や蒸発器9に洗浄剤が付着する
と、その機能が低下する。このため、適宜電磁弁27,
28を開き洗浄水を洗浄ノズル23,24から散布し
て、デミスタ6や蒸発器9に付着した洗浄剤を洗い流し
て清浄に保つ。洗い流された洗浄剤は洗浄水とともに、
収集配管29を通って洗浄液槽30に流れ込む。
【0013】上記した実施例は、洗浄液ミストや水蒸気
が大気に放出されない空気循環経路22を構成したか
ら、大規模な排気ダクトや大型の排気ファンを設ける必
要はなく、設備費を安価にできる。また、装置レイアウ
トの自由度が増すとともに、生産立上りの期間を短縮で
きる。さらに、水洗機能を設けたから、洗浄剤によりデ
ミスタ6に目詰まりを生じたり、蒸発器9の熱伝達率が
低下したりすることを防止できる等の利点がある。尚、
前記冷凍式空気冷却装置8の案内ダクト16を省略し
て、蒸発器9を通過した低温空気を還流ダクト18へ直
接送出するようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記した構成を有し、吸引ダク
トの途中に配置したデミスタにより洗浄液ミストから水
滴状のミストを分離した後、冷凍サイクルの蒸発器を通
過させて冷却除湿した空気を、導入ダクトを通じて洗浄
ブースに還流させるようしたから洗浄液ミストや水蒸気
を大気へ放出する排気ダクトや排気ファンが不要にな
り、装置構成を低コストで小型化することができる。ま
た、蒸発器若しくはデミスタに付着した洗浄剤を、水洗
ノズルから洗浄水を散布して洗い流すようにしたから、
蒸発器やデミスタを常に清浄に保つことができ蒸発器や
デミスタの能力低下を来すことがない等の優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄装置の概略構成図である。
【図2】従来の洗浄装置の概略構成図である。
【符号の説明】 1...第1洗浄ブース 2...第2洗浄ブース 3...第3洗浄ブース 5...吸引ダクト 7...導入ダクト 8...冷凍式空気冷却装置 15...冷凍サイクル 18...還流ダクト 23,24...水洗ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 認 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−72984(JP,A) 特開 昭58−155397(JP,A) 特開 平2−218403(JP,A) 実開 昭61−91386(JP,U) 実開 昭57−131822(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 3/00 - 3/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄ブースから洗浄液ミストを冷凍サイ
    クルの蒸発器に導く吸引ダクトと、該吸引ダクトの途中
    に配置して前記洗浄液ミストから水滴状のミストを分離
    するデミスタと、前記蒸発器を通過して冷却除湿された
    空気を前記洗浄ブースへ還流する還流ダクトと、前記蒸
    発器若しくはデミスタに付着した洗浄剤を洗い流す水洗
    ノズルとを備えたことを特徴とする洗浄装置。
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