JP3139055B2 - 適合度演算方法および装置 - Google Patents

適合度演算方法および装置

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JP3139055B2
JP3139055B2 JP03152183A JP15218391A JP3139055B2 JP 3139055 B2 JP3139055 B2 JP 3139055B2 JP 03152183 A JP03152183 A JP 03152183A JP 15218391 A JP15218391 A JP 15218391A JP 3139055 B2 JP3139055 B2 JP 3139055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はファジィ推論演算装置
における適合度演算方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファジィ推論演算は,一般的に,IF,
THENルールと呼ばれるファジィ推論ルールにしたが
って実行される。この推論ルールはたとえば次のような
ものである。
【0003】 IF x=FA AND y=FB,THEN z=FC
【0004】ここでxおよびyは入力変数,zは出力変
数,FAおよびFBは前件部メンバーシップ関数,FC
は後件部メンバーシップ関数である。
【0005】一例として,MIN―MAX演算規則にし
たがうファジィ推論演算は次のようにして行われる。
【0006】入力変数xについての入力値(入力デー
タ)x1,入力変数yについての入力値y1が与えられ
たとする。入力値x1が与えられたときのメンバーシッ
プ関数FAの関数値(グレード)(これを適合度とい
う)a1が求められる。同じようにメンバーシップ関数
FBに対する入力値y1の適合度b1が求められる。
【0007】これらの適合度a1とb1の小さい方が選
択される(MIN演算)。たとえばMIN演算結果がa
1であったとすると,この適合度a1を後件部メンバー
シップ関数FCに作用させる(一般にはMIN演算=ト
ランケーションが行われる)。
【0008】他のルールについても同じような演算処理
が行われる。出力変数zに関するすべての演算結果のM
AX演算が行われる。このMAX演算結果がファジィ推
論結果である。
【0009】通常は,MAX演算結果は重心法等を用い
てデファジファイ(非ファジィ化)される。これを確定
演算ということがある。
【0010】このようにファジィ推論演算においては入
力値の前件部メンバーシップ関数に対する適合度を求め
る処理が必要である。
【0011】ファジィ推論演算を高速化するために,メ
ンバーシップ関数を表わすデータ(メンバーシップ関数
値=グレード=適合度)を入力変数をアドレスとしてあ
らかじめメモリに格納しておくことがよく行われてい
る。入力値をアドレスとしてメモリからメンバーシップ
関数値を読出すことにより,適合度が即座に得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この方法は適合度演算
処理の高速化を達成できるという特長をもつが,ルール
に記述されたすべてのメンバーシップ関数を表わすデー
タをメモリにあらかじめ格納しておかなければならない
ので,膨大なメモリ容量が必要である。したがって,フ
ァジィ推論演算装置の小型化を図る場合には難点があ
る。
【0013】この発明は,適合度演算処理の高速性を維
持しつつ,できるだけメモリ容量を減少せさるようにす
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明による適合度
演算方法では,複数種類のメンバーシップ関数のそれぞ
れについてそれらの立上りパターンと立下りパターンの
メンバーシップ関数値を記憶し,立上りパターンまたは
立下りパターンの種類を表わす第1の形状パラメータま
たは第2の形状パラメータによって指定される複数の記
憶エリアを備えた適合度メモリを設けて,この適合度メ
モリの各記憶エリアに,立上りパターンまたは立下りパ
ターンを表わすメンバーシップ関数値を,第1の基準点
または第2の基準点からのオフセット値を相対アドレス
としてあらかじめ格納しておく。
【0015】メンバーシップ関数を第1の形状パラメー
タ,第2の形状パラメータ,第1の基準点および第2の
基準点により指定する。
【0016】入力値と第1の基準点の座標との上記オフ
セット値に相当する差,および入力値と第2の基準点の
座標との上記オフセット値に相当する差をそれぞれ演算
し,これらの減算結果のうち正しい相対アドレスを示し
ている減算結果を選択するとともに,第1および第2の
形状パラメータのうち選択された減算結果に対応する形
状パラメータを選択し,選択された形状パラメータによ
って指定される記憶エリアにおいて,選択された減算結
果によって指定される相対アドレスのメンバーシップ関
数値を適合度として上記適合度メモリから読出す。
【0017】第1の発明による適合度演算装置は,複数
種類のメンバーシップ関数のそれぞれについてそれらの
立上りパターンと立下りパターンのメンバーシップ関数
値を記憶する複数の記憶エリアを備え,これらの記憶エ
リアは立上りパターンまたは立下りパターンの種類を表
わす第1の形状パラメータまたは第2の形状パラメータ
によって指定され,各記憶エリアにおいて,立上りパタ
ーンまたは立下りパターンを表わすメンバーシップ関数
値が第1の基準点または第2の基準点からのオフセット
値を相対アドレスとして記憶されている適合度メモリ,
入力値と第1の基準点の座標との上記オフセット値に相
当する差を演算する第1の減算手段,入力値と第2の基
準点の座標との上記オフセット値に相当する差を演算す
る第2の減算手段,ならびに上記第1および第2の減算
手段の減算結果に応答して,上記第1および第2の減算
手段の減算出力のうち正しい相対アドレスを示している
もの,ならびに第1および第2の形状パラメータのう
ち,正しい相対アドレスを示している減算出力に対応す
る形状パラメータを選択して上記適合度メモリのアドレ
スとして与える選択手段を備え,上記選択手段によって
選択された形状パラメータによって指定される記憶エリ
アにおいて,上記選択手段によって選択された減算出力
によって指定される相対アドレスのメンバーシップ関数
値が適合度として上記適合度メモリから読出されるもの
である。
【0018】上記において,上記減算結果がいずれも正
しい相対アドレスを示していない場合には,あらかじめ
定められた値を適合度とする。
【0019】第1の発明の一実施態様においては,上記
のあらかじめ定められた値が適合度0または1である。
【0020】第1の発明の他の実施態様においては,上
記適合度メモリの記憶エリアに,立上りパターンおよび
立下りパターンの両方に共通に使用されるパターンを表
わすメンバーシップ関数値が格納される。
【0021】さらに他の実施態様においては,上記第1
または第2の基準点を表わすデータが,立上りまたは立
下りパターンを表わすメンバーシップ関数値の最小値の
変数座標であるか,または最大値の変数座標である。
【0022】第2の発明による適合度演算方法では,複
数種類のメンバーシップ関数のそれぞれについてそれら
の立上りパターンと立下りパターンのメンバーシップ関
数値を記憶し,立上りパターンまたは立下りパターンの
種類を表わす第1の形状パラメータまたは第2の形状パ
ラメータによって指定される複数の記憶エリアを備えた
適合度メモリを設けて,この適合度メモリの各記憶エリ
アに,立上りパターンまたは立下りパターンを表わすメ
ンバーシップ関数値を,第1の基準点または第2の基準
点からのオフセット値を相対アドレスとしてあらかじめ
格納しておく。
【0023】メンバーシップ関数を第1の形状パラメー
タ,第2の形状パラメータ,第1の基準点,第2の基準
点および倍率パラメータにより指定する。
【0024】入力値と第1の基準点の座標との上記オフ
セット値に相当する差,および入力値と第2の基準点の
座標との上記オフセット値に相当する差をそれぞれ演算
し,これらの減算結果のうち正しい相対アドレスを示し
ている減算結果を選択するとともに,第1および第2の
形状パラメータのうち選択された減算結果に対応する形
状パラメータを選択し,選択された減算結果に倍率パラ
メータによって表わされる値を乗算し,選択された形状
パラメータによって指定される記憶エリアにおいて,選
択された減算結果の乗算結果によって指定される相対ア
ドレスのメンバーシップ関数値を適合度として上記適合
度メモリから読出す。
【0025】第2の発明による適合度演算装置は,複数
種類のメンバーシップ関数のそれぞれについてそれらの
立上りパターンと立下りパターンのメンバーシップ関数
値を記憶する複数の記憶エリアを備え,これらの記憶エ
リアは立上りパターンまたは立下りパターンの種類を表
わす第1の形状パラメータまたは第2の形状パラメータ
によって指定され,各記憶エリアにおいて,立上りパタ
ーンまたは立下りパターンを表わすメンバーシップ関数
値が第1の基準点または第2の基準点からのオフセット
値を相対アドレスとして記憶されている適合度メモリ,
入力値と第1の基準点の座標との上記オフセット値に相
当する差を演算する第1の減算手段,入力値と第2の基
準点の座標との上記オフセット値に相当する差を演算す
る第2の減算手段,上記第1および第2の減算手段の減
算結果に応答して,上記第1および第2の減算手段の減
算出力のうち正しい相対アドレスを示しているもの,お
よび第1および第2の形状パラメータのうち,正しい相
対アドレスを示している減算出力に対応する形状パラメ
ータを選択する選択手段,ならびに上記選択手段によっ
て選択された減算出力と,所与の倍率パラメータによっ
て表わされる値との積を演算する乗算手段を備え,上記
選択手段によって選択された形状パラメータによって指
定される上記適合度メモリの記憶エリアにおいて,上記
乗算手段の乗算出力によって指定される相対アドレスの
メンバーシップ関数値が適合度として上記適合度メモリ
から読出されるものである。
【0026】上記において,上記減算結果がいずれも正
しい相対アドレスを示していない場合には,あらかじめ
定められた値を適合度とする。
【0027】第2の発明の一実施態様においては,上記
のあらかじめ定められた値が適合度0または1である。
【0028】また,上記において,上記乗算結果が上記
適合度メモリの記憶エリアの相対アドレスの最大値を超
えた場合には,乗算結果を相対アドレスの最大値で置換
する。
【0029】第2の発明の他の実施態様においては,上
記乗算を,上記減算結果を表わすディジタル・データの
左シフト処理により行う。
【0030】第2の発明のさらに他の実施態様において
は,上記第1および第2の形状パラメータが倍率パラメ
ータをその一部に含んでいる。
【0031】さらに第2の発明の実施態様においては,
上記適合度メモリに,立上りパターンおよび立下りパタ
ーンの両方に共通に使用されるパターンを表わすメンバ
ーシップ関数値が格納される。
【0032】第2の発明のさらに他の実施態様において
は,上記第1または第2の基準点を表わすデータが,立
上りまたは立下りパターンを表わすメンバーシップ関数
値の最小値の変数座標である,または最大値の変数座標
である。
【0033】
【作用】第1の発明においては,入力値と第1の基準点
の座標との上記オフセット値に相当する差,および入力
値と第2の基準点の座標との上記オフセット値に相当す
る差がそれぞれ演算される。
【0034】これらの減算結果のうち正しい相対アドレ
スを示している減算結果が選択されるとともに,第1お
よび第2の形状パラメータのうち選択された減算結果に
対応する形状パラメータが選択される。
【0035】そして,選択された形状パラメータによっ
て指定されるエリアにおいて,選択された減算結果によ
って指定される相対アドレスのメンバーシップ関数値が
適合度として上記適合度メモリから読出されて出力され
る。
【0036】第2の発明においては,入力値と第1の基
準点の座標との上記オフセット値に相当する差,および
入力値と第2の基準点の座標との上記オフセット値に相
当する差がそれぞれ演算される。
【0037】これらの減算結果のうち正しい相対アドレ
スを示している減算結果が選択されるとともに,第1お
よび第2の形状パラメータのうち選択された減算結果に
対応する形状パラメータが選択される。
【0038】選択された減算結果に倍率パラメータによ
って表わされる値が乗算される。
【0039】選択された形状パラメータによって指定さ
れるエリアにおいて,選択された減算結果の乗算結果に
よって指定される相対アドレスのメンバーシップ関数値
が適合度として上記適合度メモリから読出されて出力さ
れる。
【0040】
【発明の効果】第1の発明によると,複数種類の立上り
パターンおよび立下りパターン(上述のようにこれらを
共用することもできる)を表わすメンバーシップ関数値
が適合度メモリにあらかじめ格納されている。
【0041】メンバーシップ関数は立上りパターンと立
下りパターンの組合せによって表わされ,立上りパター
ンの位置を表わす第1の基準点データと,立上りパター
ンの種類を表わす第1の形状パラメータと,立下りパタ
ーンの位置を表わす第2の基準点データと,立下りパタ
ーンの種類を表わす第2の形状パラメータとによってメ
ンバーシップ関数が指定される。
【0042】したがって,上記基準点データおよび形状
パラメータの組合せによって,またはこれらを自由に設
定することによって,多くの種類のメンバーシップ関数
を設定することが可能である。しかも,適合度メモリに
は基本的なパターンを表わすデータのみを格納しておけ
ばよいのでメモリ容量が増大することもない。さらに,
適合度メモリをアクセスするための2つの相対アドレス
・データ(2つの減算結果)のうちの一方を前もって選
択しているので,立上りパターンと立下りパターンの2
種類があったとしても,常に適合度メモリのアクセスは
一回ですむ。このことは,メモリからの読出し処理を簡
単にするとともに,メモリ・チップは少なくとも一個で
すむという効果を生じさせる。適合度をメモリから読出
すことにより得ているので,当然のことながら,適合度
演算時間が短く,高速処理が可能となる。
【0043】第2の発明においては,第1の発明におけ
るものに加えて,倍率パラメータを用いてメンバーシッ
プ関数を指定している。
【0044】適合度メモリに格納されている立上りまた
は立下りパターンが同一であっても,それをアクセスす
るための相対アドレス(減算結果)を倍率パラメータを
用いて変更しているので,読出される適合度が異なるも
のとなる。このことは,適合度メモリのデータを変える
ことなく,より多くの種類のメンバーシップ関数の設定
が可能であることを意味する。すなわち,第2の発明に
よると,第1および第2の基準点データと,第1および
第2の形状パラメータと,倍率パラメータとの組合せの
数がきわめて増大する結果,より少ないメモリ容量でよ
り多くの種類のメンバーシップ関数を利用することがで
きるようになる。
【0045】上記乗算をビット・シフト処理により実行
することにより,第2の発明をソフトウェアにより実現
した場合にも乗算,除算処理が不要となり,高速処理が
可能となる。
【0046】
【実施例】
第1実施例 まず第1の発明の実施例について説明する。この第1実
施例は図1から図9に示されている。
【0047】図1は適合度演算をハードウェアで実現す
る場合の構成を示すものである。適合度演算をソフトウ
ェアで実行する場合の処理の流れは図9に示されてお
り,これについては後述する。
【0048】図3に台形状のメンバーシップ関数の例が
示されている。
【0049】台形状のメンバーシップ関数は,立上りパ
ターンと,適合度(メンバーシップ関数値またはグレー
ドと呼ばれるものであるが,ここでは適合度ということ
ばで統一することにする)が1の領域と,立下りパター
ンとから構成される。
【0050】この実施例では入力変数(入力値)は8ビ
ットで表現され,00h(hは16進数を表わす)からF
Fhの値をとる。適合度も8ビットで表現され,00h
からFFhの値をとるものとする。
【0051】立上りパターンは,入力変数が00hの点
からM1の点までの範囲のものである。点M1は入力変
数が増大するにつれて適合度が増大し,遂に適合度が最
大値(=1)に達した点の入力変数座標である。
【0052】立下りパターンは,入力変数がM2の点か
らFFhの点までの範囲のものである。点M2は適合度
が最大値(=1)を示し,かつ入力変数が点M2よりも
増大すると適合度が減少する極限点の入力変数座標であ
る。
【0053】これらの点M1とM2をそれぞれ,立上り
パターン,立下りパターンの基準点という。
【0054】適合度が1の領域は基準点M1とM2の間
の領域である。
【0055】立上りパターンについては基準点M1を基
準(オフセット値=0)として,入力変数が減少する方
向にオフセット値をとる。立下りパターンについては基
準点M2を基準(オフセット値=0)として,入力変数
が増大する方向にオフセット値をとる。
【0056】入力値xとしてx1が与えられ,この入力
値x1が立上りパターンの範囲にあるときには,M1−
x(すなわちM1−x1)がオフセット値となる。この
オフセット値に対応する適合度がa1である。入力値x
としてx2が与えられ,この入力値x2が立下りパター
ンの範囲にあるときには,x−M2(すなわちx2−M
2)がオフセット値となる。このオフセット値に対応す
る適合度がa2である。
【0057】メンバーシップ関数は,上記の基準点M1
およびM2,ならびに立上りパターン(の傾斜)を指定
する形状パラメータN1,および立下りパターン(の傾
斜)を指定する形状パラメータN2によって指定され
る。これらの基準点と形状パラメータとの組合せによっ
て多くの種類のメンバーシップ関数を表現することがで
きる。
【0058】図1に示される適合度メモリ30には,図2
に示すように,16種類の立上りパターンを表わす適合度
データと16種類の立下りパターンとを表わす適合度デー
タがあらかじめ記憶されている。これらのパターンは傾
斜が相互に異なっている。
【0059】適合度メモリ30のアドレスはA12〜A0の
13ビットによって指定される。このうち,最上位のアド
レス・ビットA12は立上りパターンまたは立下りパター
ンを指定するのに用いられる。上位4ビットA11〜A8
は,16種類の立上りパターンまたは立下りパターンを指
定するのに用いられる。この上位4ビットA11〜A8は
形状パラメータN1またはN2(ともに4ビット)によ
り与えられる。下位8ビットA7〜A0は,各立上りま
たは立下りパターンのデータが格納されている記憶エリ
アの相対アドレスである。この相対アドレスは上述した
オフセット値M1−xまたはx−M2によって与えられ
る。
【0060】すなわち,立上りパターンか立下りパター
ンかの判定(この判定については後述する)によって最
上位ビットA12が定まり,形状パラメータN1またはN
2(上記判定にしたがっていずれか一方が選択される)
によって上位4ビットA11〜A8が定まり,入力値xと
基準点データM1またはM2との差,M1−xまたはx
−M2(上記判定にしたがっていずれか一方が選択され
る)によって下位8ビットA7〜A0が定まることによ
り,適合度メモリ30のアドレスが決定される。このアド
レスにより指定される記憶場所の適合度a1またはa2
が読出されることになる。
【0061】図1において,入力値xは減算器11および
12にそれぞれ与えられる。減算器11には基準点データM
1が与えられ,減算器11においてオフセット値M1−x
が算出される。M1≧xの場合にはボロウ出力BR1は
0,M1<xの場合にボロウ出力BR1が1となる。ボ
ロウ出力BR1が1のとき(すなちわM1<xの場合)
には,入力値xは立上りパターンの範囲内には存在しな
いことになる。したがって,ボロウ出力BR1が0の場
合(M1≧x)にのみ,減算結果M1−xは立上りパタ
ーンについて正しいオフセット値を表わしていることに
なる。
【0062】同じようにして,減算器12には基準点デー
タM2が与えられ,減算器12においてオフセット値x−
M2が算出される。M2≦xの場合にはボロウ出力BR
2は0,M2>xの場合にボロウ出力BR2が1とな
る。ボロウ出力BR2が1のとき(すなわちM2>xの
場合)には,入力値xは立下りパターンの範囲内には存
在しないことになる。したがって,ボロウ出力BR2が
0の場合(M2≦x)にのみ,減算結果x−M2は立下
りパターンについて正しいオフセット値を表わしている
ことになる。
【0063】これらの減算結果M1−xおよびx−M2
はマルチプレクサ20に与えられる。マルチプレクサ20は
2つのセレクタ21と22を備えている。減算結果M1−x
はセレクタ21の入力端子Aに,減算結果x−M2はセレ
クタ21の入力端子Bにそれぞれ与えられる。
【0064】また,形状パラメータN1およびN2はセ
レクタ22の入力端子AおよびBにそれぞれ与えられる。
【0065】マルチプレクサ20は減算器11のボロウ出力
BR1によって制御される。すなわち,セレクタ21およ
び22はともに,ボロウ出力BR1が0のときに入力端子
Aの入力を選択して出力し,ボロウ出力BR1が1のと
きに入力端子Bの入力を選択して出力する。
【0066】上述のように,ボロウ出力BR1が0のと
きには減算器11の出力M1−xが立上りパターンの正し
いオフセット値を表わしているので,この減算結果M1
−xおよび対応する形状パラメータN1が選択される。
【0067】ボロウ出力BR1が1のときには,一般に
ボロウ出力BR2は0であって(後述するようにBR2
=1の場合もある),減算器12の出力x−M2が立下り
パターンの正しいオフセット値を表わしているので,こ
の減算結果x−M2および対応するパラメータN2が選
択される。
【0068】マルチプレクサ20によって選択された減算
出力M1−xまたはx−M2は適合度メモリ30の下位8
ビットA7〜A0のアドレス端子に与えられる。マルチ
プレクサ20によって選択された形状パラメータN1また
はN2は適合度メモリ30の上位4ビットA11〜A8のア
ドレス端子に与えられる。
【0069】さらに,減算器11のボロウ出力BR1が適
合度メモリ30の最上位ビットA12のアドレス端子に与え
られる。図2に示すように,立上りパターン・データは
アドレス0000h〜0FFFhのエリアに,立下りパ
ターン・データはアドレス1000h〜1FFFhのエ
リアにそれぞれ格納されているので,ボロウ出力BR1
によって立上り,立下りパターン・データのいずれかが
指定されることになる。
【0070】以上のようにしてアドレス信号が与えられ
ると,適合度メモリ30からはそのアドレスの記憶場所に
格納されている適合度データが読出されて,ゲート回路
40を経て適合度として出力されることになる。
【0071】図3に示す台形状メンバーシップ関数につ
いて,入力値xの座標に応じて出力されるボロウ出力B
R1,BR2,および選択されるマルチプレクサの入力
端子AまたはBが図4にまとめて示されている。適合度
についてメモリとあるのは適合度メモリ30から読出され
た適合度が得られることを示している。
【0072】入力値xがM1<x<M2の範囲,すなわ
ち上述した適合度が1である領域にあるときには,両減
算器11,12からボロウ出力BR1=1,BR2=1が出
力される。このときには,図1に示すANDゲート50の
出力が1となり,この出力がゲート回路40を構成する8
個のORゲート41のそれぞれの一方の入力端子に与えら
れるので,適合度メモリ30から読出された適合度データ
の値に関係なく,FFhの出力が得られることになる。
【0073】図5に示すような三角形状のメンバーシッ
プ関数をつくることも可能である。この場合にはM1=
M2である。このような形状のメンバーシップ関数につ
いての図1に示す回路の動作がまとめて図6に示されて
いる。
【0074】図7に示すように,M2<M1となるよう
なメンバーシップ関数の指定も可能である。この場合の
図1の回路の動作が図8にまとめて示されている。
【0075】適合度メモリ30に立上りパターン・データ
または立下りパターン・データのいずれか一方を記憶し
ておき,これを共用するようにすることもできる。この
場合にはアドレスA12は不要となろう。また,基準点と
して適合度が1の入力変数座標が選ばれているが,適合
度が0の立上り開始点もしくは立下り終了点または他の
任意の点を基準点としてもよい。立上り,立下りパター
ンとしては図示のように傾斜直線のみならず,ガウス関
数等の曲線パターンも利用できるのはいうまでもない。
【0076】図9は適合度演算をソフトウェアで実現し
た場合のCPUによる処理手順を示している。図2に示
す適合度メモリがそのまま用いられている。
【0077】入力値xが読込まれ(ステップ71),基準
点データM1,M2および形状パラメータN1,N2が
読込まれる(ステップ72)。
【0078】M1−xが演算され,その結果SUBが負
でないかどうかが調べられる(ステップ74)。減算結果
SUBが負でなければ,最上位アドレスA12に0を,上
位4ビット・アドレスA11〜A8にN1を,下位8ビッ
ト・アドレスA7〜A0に減算結果をそれぞれ代入して
適合度メモリ30をアクセスして適合度を読出す(ステッ
プ77,79)。
【0079】減算結果が負の場合には,x−M2が算出
され(ステップ75),同じようにこの減算結果が負でな
いかどうかが判定される(ステップ76)。負でなければ
同じようにして,最上位アドレスA12に1を,上位4ビ
ット・アドレスA11〜A8にN2を,下位8ビット・ア
ドレスA7〜A0に減算結果をそれぞれ代入して適合度
メモリ30をアクセスして適合度を読出す(ステップ78,
79)。
【0080】減算結果が再び負の場合には,適合度とし
てFFhが出力される(ステップ80)。
【0081】第2実施例 次に第2の発明の実施例について説明する。この第2実
施例は図10から図15に示されている。
【0082】図10は適合度演算をハードウェアで実現す
る場合の構成を示すものである。適合度演算をソフトウ
ェアで実行する場合の処理の流れは図15に示されてお
り,これについては後述する。これらの図において上述
したものと同一物,同一処理には同一符号が付され,そ
の重複説明が省略される。
【0083】図13に示すように適合度メモリ30Aには立
上りパターンと立下りパターンとに共通に用いられる16
種類の傾斜パターン・データが格納されている。
【0084】図12はこのような傾斜パターンの一つを抜
出して示すものである。実線で示される傾斜パターンが
適合度メモリ30Aに格納されているものとする。
【0085】今,適合度メモリ30Aに格納されている傾
斜パターンの2倍の勾配をもつ傾斜パターン(破線で示
す)をもつメンバーシップ関数を設定したいという要望
があったとする。このような急傾斜のパターンは適合度
メモリ30Aには格納されていないものとする。
【0086】このような場合に,上述した減算結果(オ
フセット値)M1−xまたはx−M2を2倍し,この2
倍された値2(M1−x)または2(x−M2)をアド
レスとして適合度メモリ30Aをアクセスして適合度a1
を求めれば,この求めた適合度a1は傾斜パターンの勾
配を2倍にしたものと実質的に同じになる。
【0087】第2実施例は,オフセット値を適数倍する
ことにより,作成しうるメンバーシップ関数の種類を一
層増やそうとするものである。
【0088】この実施例では形状パラメータN1とN2
がともに6ビットで構成されている。N1またはN2の
上位2ビットがメンバーシップ関数の傾斜を実質的に変
えるための倍率パラメータとして使用される。下位4ビ
ットは第1実施例の場合と同じように,傾斜パターンを
選択するために用いられる。
【0089】倍率パラメータは2ビットで表わされるか
ら,この実施例では,1倍,2倍,4倍および8倍の傾
斜のバリエーションが得られる。
【0090】このように勾配が整数倍されるので,適合
度メモリ30Aには,傾斜の比較的ゆるやかな傾斜パター
ンが設定されている。この実施例では1≦傾き<2の範
囲で16種類の傾斜パターンが設定されている。具体的に
は,図13に示すように,傾きは,16/16,17/16,18/
16,19/16,20/16,21/16,22/16,23/16,24/1
6,25/16,26/16,27/16,28/16,29/16,30/1
6,31/16である。
【0091】これらの傾き(N1またはN2の下位4ビ
ットで指定される)と上述した倍率(N1またはN2の
上位2ビットで指定される)とを組合せることにより,
図14に示すように64種類の傾斜パターンが実現される。
【0092】図10において,マルチプレクサ20Aにはセ
レクタ21,22に加えてもう一つのセレクタ23が設けられ
ている。セレクタ23の入力端子AにはパラメータN1の
上位2ビットが,入力端子BにはパラメータN2の上位
2ビットがそれぞれ与えられる。セレクタ22にはパラメ
ータN1,N2の下位4ビットが与えられる。
【0093】セレクタ22で選択されたパラメータN1ま
たはN2の下位4ビット・データは適合度メモリ30Aの
上位4ビット・アドレスA11〜A8として与えられる。
【0094】セレクタ21で選択された減算結果M1−x
またはx−M2は,シフト回路60に与えられ,セレクタ
23によって選択されたパラメータN1またはN2の上位
2ビットで表わされる倍率が乗算される。この乗算は左
シフト処理により行われる。
【0095】シフト回路60の一例が図11に示されてい
る。パラメータN1またはN2の上位2ビットはデコー
ダに与えられ,左シフト量を指令する信号に変換されて
8ビット・シフタ61に与えられる。減算結果M1−xま
たはx−M2が8ビット・シフタ61において指令された
シフト量だけ左シフトされ,その結果がゲート回路63に
入力する。この左シフト処理によってオーバ・フローが
生じた場合には,ゲート回路63を構成するOR回路の一
方の入力端子に1の信号が与えられる。したがって,オ
ーバ・フローが生じたときにはシフト回路60の出力はF
Fhとなる。オーバ・フローが生じない場合には,左シ
フト処理結果がゲート回路63を経て出力されることにな
る。
【0096】このシフト回路60の出力は適合度メモリ30
Aの下位8ビット・アドレスA7〜A0として与えられ
る。
【0097】以上のようにして,適合度メモリ30Aから
は,パラメータN1またはN2の下位4ビットによって
指定される傾斜パターンにおいて,シフト回路60から与
えられる相対アドレスの適合度が読出されることにな
る。
【0098】上述した第1実施例では8Kワードのメモ
リを用いて,立上りパターン,立下りパターンをそれぞ
れ16種類ずつ格納している。したがって,得られる組合
せの数は16×16=256 であり,256 種類(基準点M1,
M2によるバリエーションを除く)のメンバーシップ関
数の設定が可能である。
【0099】これに対して,第2実施例によると,4K
ワードのメモリを用いて16種類の傾斜パターンが格納さ
れていおり,図14に示すように倍率パラメータとの組合
せにより実質的に64種類の傾斜パターンが得られる。メ
ンバーシップ関数の立上りおよび立下りにこれらを組合
せると,実に64×64=4096通りのメンバーシップ関数の
実現が可能となる。
【0100】第2実施例では,立上りパターンと立下り
パターンに共用される傾斜パターンが記憶されている
が,立上りパターン・データと立下りパターン・データ
を別個に適合度メモリに格納してもよいのはいうまでも
ない。また,適合度が0の立上り開始点または立下り終
了点を基準点としてもよい。立上り,立下りパターンと
しては図示のように傾斜直線パターンのみならず,ガウ
ス関数等の曲線パターンも利用できるのはいうまでもな
い。
【0101】図15は適合度演算をソフトウェアで実行し
た場合のCPUによる処理手順を示している。図13に示
す適合度メモリがそのまま用いられている。
【0102】M1−xが負でなければパラメータN1が
Nと置かれる(ステップ74,81)。x−M2が負でなけ
ればパラメータN2がNと置かれる(ステップ76,8
2)。
【0103】Nの上位2ビットで指定されるシフト量だ
け,減算結果M1−xまたはx−M2が左シフトされる
(ステップ83)。オーバ・フローが生じていなければこ
の左シフト処理結果が用いられ,オーバ・フローしてい
れば減算結果がFFhで置きかえられる(ステップ84,
85)。
【0104】Nの下位4ビットをアドレスA11〜A8,
左シフト処理結果(またはオーバ・フローしたときの値
FFh)をアドレスA7〜A0として適合度メモリ30A
がアクセスされ,適合度が読出される(ステップ86,7
9)。
【0105】M1−x,x−M2のいずれもが負である
場合には適合度としてFFhが出力されるのは上述した
通りである(ステップ80)。
【0106】このように通常のソフトウェア処理におい
て負担となる乗算,除算が含まれていないので,高速で
効率よく適合度の演算が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における適合度演算をハードウェア
で実現するときの回路を示すブロック図である。
【図2】適合度メモリの内容を示す。
【図3】メンバーシップ関数の例と各種パラメータを示
すグラフである。
【図4】図3に示すメンバーシップ関数の場合の図1に
示す回路の動作をまとめたものである。
【図5】メンバーシップ関数の他の例を示すグラフであ
る。
【図6】図5に示すメンバーシップ関数の場合の図1に
示す回路の動作をまとめたものである。
【図7】メンバーシップ関数のさらに他の例を示すグラ
フである。
【図8】図7に示すメンバーシップ関数の場合の図1に
示す回路の動作をまとめたものである。
【図9】第1実施例における適合度演算をソフトウェア
で実現する処理手順を示すフロー・チャートである。
【図10】第2実施例における適合度演算をハードウェ
アで実現するときの回路を示すブロック図である。
【図11】シフト回路の具体例を示すブロック図であ
る。
【図12】傾斜パターンを示すグラフである。
【図13】適合度メモリの内容を示す。
【図14】生成される傾斜パターンの組合せをまとめた
ものである。
【図15】第2実施例における適合度演算をソフトウェ
アで実現するときの処理手順を示すフロー・チャートで
ある。
【符号の説明】
11,12 減算器 20,20A マルチプレクサ 21,22,23 セレクタ 30,30A 適合度メモリ 40,63 ゲート回路 50 ANDゲート 60 シフト回路 61 8ビット・シフタ 62 デコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−176935(JP,A) 特開 平2−93943(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/44 554 G05B 13/02 G06F 7/544 G06N 7/02

Claims (44)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類のメンバーシップ関数のそれぞ
    れについてそれらの立上りパターンと立下りパターンの
    メンバーシップ関数値を記憶し,立上りパターンまたは
    立下りパターンの種類を表わす第1の形状のパラメータ
    または第2の形状のパラメータによって指定される複数
    の記憶エリアを備えた適合度メモリを設けて,この適合
    度メモリの各記憶エリアに,立上りパターンまたは立下
    りパターンを表わすメンバーシップ関数値を,第1の基
    準点または第2の基準点からのオフセット値を相対アド
    レスとしてあらかじめ格納しておき, メンバーシップ関数を指定する第1の形状パラメータ,
    第2の形状パラメータ,第1の基準点および第2の基準
    点を与え, 入力値と第1の基準点の座標との上記オフセット値に相
    当する差,および入力値と第2の基準点の座標との上記
    オフセット値に相当する差をそれぞれ演算し, これらの減算結果のうち正しい相対アドレスを示してい
    る減算結果を選択するとともに,第1および第2の形状
    パラメータのうち選択された減算結果に対応する形状パ
    ラメータを選択し, 選択された形状パラメータによって指定される記憶エリ
    アにおいて,選択された減算結果によって指定される相
    対アドレスのメンバーシップ関数値を適合度として上記
    適合度メモリから読出す, 適合度演算方法。
  2. 【請求項2】 上記減算結果がいずれも正しい相対アド
    レスを示していない場合には,あらかじめ定められた値
    を適合度とする,請求項1に記載の適合度演算方法。
  3. 【請求項3】 上記のあらかじめ定められた値が適合度
    0または1である請求項2に記載の適合度演算方法。
  4. 【請求項4】 上記適合度メモリの記憶エリアに,立上
    りパターンおよび立下りパターンの両方に共通に使用さ
    れるパターンを表わすメンバーシップ関数値を格納して
    おく,請求項1に記載の適合度演算方法。
  5. 【請求項5】 上記第1または第2の基準点を表わすデ
    ータが,立上りまたは立下りパターンを表わすメンバー
    シップ関数値の最小値の変数座標である,請求項1に記
    載の適合度演算方法。
  6. 【請求項6】 上記第1または第2の基準点を表わすデ
    ータが,立上りまたは立下りパターンを表わすメンバー
    シップ関数値の最大値の変数座標である,請求項1に記
    載の適合度演算方法。
  7. 【請求項7】 複数種類のメンバーシップ関数のそれぞ
    れについてそれらの立上りパターンと立下りパターンの
    メンバーシップ関数値を記憶する複数の記憶エリアを備
    え,これらの記憶エリアは立上りパターンまたは立下り
    パターンの種類を表わす第1の形状パラメータまたは第
    2の形状パラメータによって指定され,各記憶エリアに
    おいて,立上りパターンまたは立下りパターンを表わす
    メンバーシップ関数値が第1の基準点または第2の基準
    点からのオフセット値を相対アドレスとして記憶されて
    いる適合度メモリ, 入力値と第1の基準点の座標との上記オフセット値に相
    当する差を演算する第1の減算手段, 入力値と第2の基準点の座標との上記オフセット値に相
    当する差を演算する第2の減算手段,ならびに上記第1
    および第2の減算手段の減算結果に応答して,上記第1
    および第2の減算手段の減算出力のうち正しい相対アド
    レスを示しているもの,ならびに第1および第2の形状
    パラメータのうち,正しい相対アドレスを示している減
    算出力に対応する形状パラメータを選択して上記適合度
    メモリのアドレスとして与える選択手段を備え, 上記選択手段によって選択された形状パラメータによっ
    て指定される記憶エリアにおいて,上記選択手段によっ
    て選択された減算出力によって指定される相対アドレス
    のメンバーシップ関数値が適合度として上記適合度メモ
    リから読出される, 適合度演算装置。
  8. 【請求項8】 上記選択手段は,上記第1および第2の
    減算手段から発生するボロウ出力に応答して,ボロウ出
    力を発生していない減算手段の減算出力を選択する,請
    求項7に記載の適合度演算装置。
  9. 【請求項9】 上記第1または第2の減算手段から発生
    するボロウ出力に応じて,上記適合度メモリの立上りパ
    ターンの記憶エリアまたは立下りパターンの記憶エリア
    が選択される,請求項7に記載の適合度演算装置。
  10. 【請求項10】 上記減算結果がいずれも正しい相対ア
    ドレスを示していない場合には,あらかじめ定められた
    値を適合度とする,請求項7に記載の適合度演算装置。
  11. 【請求項11】 上記のあらかじめ定められた値が適合
    度0または1である請求項10に記載の適合度演算装置。
  12. 【請求項12】 上記適合度メモリの記憶エリアに,立
    上りパターンおよび立下りパターンの両方に共通に使用
    されるパターンを表わすメンバーシップ関数値が格納さ
    れている,請求項7に記載の適合度演算装置。
  13. 【請求項13】 上記第1または第2の基準点を表わす
    データが,立上りまたは立下りパターンを表わすメンバ
    ーシップ関数値の最小値の変数座標である,請求項7に
    記載の適合度演算装置。
  14. 【請求項14】 上記第1または第2の基準点を表わす
    データが,立上りまたは立下りパターンを表わすメンバ
    ーシップ関数値の最大値の変数座標である,請求項7に
    記載の適合度演算装置。
  15. 【請求項15】 メンバーシップ関数が上記第1および
    第2の基準点データならびに上記第1および第2の形状
    パラメータによって指定される,請求項7に記載の適合
    度演算装置。
  16. 【請求項16】 複数種類のメンバーシップ関数のそれ
    ぞれについてそれらの立上りパターンと立下りパターン
    のメンバーシップ関数値を記憶する複数の記憶エリアを
    備え,これらの記憶エリアは,立上りパターンまたは立
    下りパターンの種類を表わすとともに上位アドレスを表
    わす第1の形状パラメータまたは第2の形状パラメータ
    によって指定され,各記憶エリアにおいて,立上りパタ
    ーンを表わすメンバーシップ関数値が,立上りパターン
    の頂点の変数座標を第1の基準点として変数が小さくな
    る方向にとったオフセット値を下位相対アドレスとし
    て,立下りパターンを表わすメンバーシップ関数値が,
    立下りパターンの頂点の変数座標を第2の基準点として
    変数が大きくなる方向にとったオフセット値を下位相対
    アドレスとして記憶されている適合度メモリ, 第1の基準点の座標から変数入力値を減算し,その差が
    負になったときに第1のボロウ出力を発生する第1の減
    算回路, 変数入力値から第2の基準点の座標を減算し,その差が
    負になったときに第2のボロウ出力を発生する第2の減
    算回路, 上記第1および第2の減算回路のボロウ出力に応答し
    て,ボロウ出力を発生しない減算回路の減算出力と,そ
    れに対応する第1または第2の形状パラメータとを選択
    して,上記適合度メモリに読出しアドレスとして与える
    選択回路,ならびに上記第1および第2の減算回路の両
    方からボロウ出力が発生したときに,適合度1を表わす
    データを発生する回路, を備えた適合度演算装置。
  17. 【請求項17】 上記適合度メモリの記憶エリアに,立
    上りパターンおよび立下りパターンの両方に共通に使用
    されるパターンを表わすメンバーシップ関数値が格納さ
    れている,請求項16に記載の適合度演算装置。
  18. 【請求項18】 メンバーシップ関数が上記第1および
    第2の基準点を表わすデータならびに上記第1および第
    2の形状パラメータによって指定される,請求項16に記
    載の適合度演算装置。
  19. 【請求項19】 複数種類のメンバーシップ関数のそれ
    ぞれについてそれらの立上りパターンと立下りパターン
    のメンバーシップ関数値を記憶し,立上りパターンまた
    は立下りパターンの種類を表わす第1の形状パラメータ
    または第2の形状パラメータによって指定される複数の
    記憶エリアを備えた適合度メモリを設けて,この適合度
    メモリの各記憶エリアに,立上りパターンまたは立下り
    パターンを表わすメンバーシップ関数値を,第1の基準
    点または第2の基準点からのオフセット値を相対アドレ
    スとしてあらかじめ格納しておき, メンバーシップ関数を指定する第1の形状パラメータ,
    第2の形状パラメータ,第1の基準点,第2の基準点お
    よび倍率パラメータを与え, 入力値と第1の基準点の座標との上記オフセット値に相
    当する差,および入力値と第2の基準点の座標との上記
    オフセット値に相当する差をそれぞれ演算し, これらの減算結果のうち正しい相対アドレスを示してい
    る減算結果を選択するとともに,第1および第2の形状
    パラメータのうち選択された減算結果に対応する形状パ
    ラメータを選択し, 選択された減算結果に倍率パラメータによって表わされ
    る値を乗算し, 選択された形状パラメータによって指定されるエリアに
    おいて,選択された減算結果の乗算結果によって指定さ
    れる相対アドレスのメンバーシップ関数値を適合度とし
    て上記適合度メモリから読出す, 適合度演算方法。
  20. 【請求項20】 上記減算結果がいずれも正しい相対ア
    ドレスを示していない場合には,あらかじめ定められた
    値を適合度とする,請求項19に記載の適合度演算方法。
  21. 【請求項21】 上記のあらかじめ定められた値が適合
    度0または1である請求項20に記載の適合度演算方法。
  22. 【請求項22】 上記乗算結果が上記適合度メモリのエ
    リアの相対アドレスの最大値を超えた場合には,乗算結
    果を相対アドレスの最大値で置換する,請求項19に記載
    の適合度演算方法。
  23. 【請求項23】 上記乗算を,上記減算結果を表わすデ
    ィジタル・データの左シフト処理により行う,請求項19
    に記載の適合度演算方法。
  24. 【請求項24】 上記第1および第2の形状パラメータ
    が倍率パラメータをその一部に含んでいる,請求項19に
    記載の適合度演算方法。
  25. 【請求項25】 上記適合度メモリの記憶エリアに,立
    上りパターンおよび立下りパターンの両方に共通に使用
    されるパターンを表わすメンバーシップ関数値を格納し
    ておく,請求項19に記載の適合度演算方法。
  26. 【請求項26】 上記第1または第2の基準点を表わす
    データが,立上りまたは立下りパターンを表わすメンバ
    ーシップ関数値の最小値の変数座標である,請求項19に
    記載の適合度演算方法。
  27. 【請求項27】 上記第1または第2の基準点を表わす
    データが,立上りまたは立下りパターンを表わすメンバ
    ーシップ関数値の最大値の変数座標である,請求項19に
    記載の適合度演算方法。
  28. 【請求項28】 複数種類のメンバーシップ関数のそれ
    ぞれについてそれらの立上りパターンと立下りパターン
    のメンバーシップ関数値を記憶する複数の記憶エリアを
    備え,これらの記憶エリアは立上りパターンまたは立下
    りパターンの種類を表わす第1の形状パラメータまたは
    第2の形状パラメータによって指定され,各記憶エリア
    において,立上りパターンまたは立下りパターンを表わ
    すメンバーシップ関数値が第1の基準点または第2の基
    準点からのオフセット値を相対アドレスとして記憶され
    ている適合度メモリ, 入力値と第1の基準点の座標との上記オフセット値に相
    当する差を演算する第1の減算手段, 入力値と第2の基準点の座標との上記オフセット値に相
    当する差を演算する第2の減算手段, 上記第1および第2の減算手段の減算結果に応答して,
    上記第1および第2の減算手段の減算出力のうち正しい
    相対アドレスを示しているもの,および第1および第2
    の形状パラメータのうち,正しい相対アドレスを示して
    いる減算出力に対応する形状パラメータを選択する選択
    手段,ならびに上記選択手段によって選択された減算出
    力と,所与の倍率パラメータによって表わされる値との
    積を演算する乗算手段を備え, 上記選択手段によって選択された形状パラメータによっ
    て指定される上記適合度メモリの記憶エリアにおいて,
    上記乗算手段の乗算出力によって指定される相対アドレ
    スのメンバーシップ関数値が適合度として上記適合度メ
    モリから読出される, 適合度演算装置。
  29. 【請求項29】 上記選択手段は,上記第1および第2
    の減算手段から発生するボロウ出力に応答して,ボロウ
    出力を発生していない減算手段の減算出力を選択する,
    請求項28に記載の適合度演算装置。
  30. 【請求項30】 上記減算結果がいずれも正しい相対ア
    ドレスを示していない場合には,あらかじめ定められた
    値を適合度とする,請求項28に記載の適合度演算装置。
  31. 【請求項31】 上記のあらかじめ定められた値が適合
    度0または1である請求項30に記載の適合度演算装置。
  32. 【請求項32】 上記乗算手段は,乗算結果が上記適合
    度メモリのエリアの相対アドレスの最大値を超えた場合
    には,乗算結果として相対アドレスの最大値を出力す
    る,請求項28に記載の適合度演算装置。
  33. 【請求項33】 上記乗算手段が,上記減算結果を表わ
    すディジタル・データを左シフト処理するビット・シフ
    タを備えている,請求項28に記載の適合度演算装置。
  34. 【請求項34】 上記適合度メモリの記憶エリアに,立
    上りパターンおよび立下りパターンの両方に共通に使用
    されるパターンを表わすメンバーシップ関数値が格納さ
    れている,請求項28に記載の適合度演算装置。
  35. 【請求項35】 上記第1または第2の基準点を表わす
    データが,立上りまたは立下りパターンを表わすメンバ
    ーシップ関数値の最小値の変数座標である,請求項29に
    記載の適合度演算装置。
  36. 【請求項36】 上記第1または第2の基準点を表わす
    データが,立上りまたは立下りパターンを表わすメンバ
    ーシップ関数値の最大値の変数座標である,請求項29に
    記載の適合度演算装置。
  37. 【請求項37】 メンバーシップ関数が上記第1および
    第2の基準点データ,上記第1および第2の形状パラメ
    ータならびに上記倍率パラメータによって指定される,
    請求項29に記載の適合度演算装置。
  38. 【請求項38】 上記第1および第2の形状パラメータ
    が倍率パラメータをその一部に含んでいる,請求項37に
    記載の適合度演算装置。
  39. 【請求項39】 複数種類のメンバーシップ関数のそれ
    ぞれについてそれらの立上りパターンと立下りパターン
    のメンバーシップ関数値を記憶する複数の記憶エリアを
    備え,これらの記憶エリアは,立上りパターンまたは立
    下りパターンの種類を表わすとともに上位アドレスを表
    わす第1の形状パラメータまたは第2の形状パラメータ
    によって指定され,各記憶エリアにおいて,立上りパタ
    ーンを表わすメンバーシップ関数値が,立上りパターン
    の頂点の変数座標を第1の基準点として変数が小さくな
    る方向にとったオフセット値を下位相対アドレスとし
    て,立下りパターンを表わすメンバーシップ関数値が,
    立下りパターンの頂点の変数座標を第2の基準点として
    変数が大きくなる方向にとったオフセット値を下位相対
    アドレスとして記憶されている適合度メモリ, 第1の基準点の座標から変数入力値を減算し,その差が
    負になったときに第1のボロウ出力を発生する第1の減
    算回路, 変数入力値から第2の基準点の座標を減算し,その差が
    負になったときに第2のボロウ出力を発生する第2の減
    算回路, 上記第1および第2の減算回路のボロウ出力に応答し
    て,ボロウ出力を発生しない減算回路の減算出力と,そ
    れに対応する第1または第2の形状パラメータとを選択
    する選択回路, 選択回路によって選択された減算出力と,所与の倍率パ
    ラメータとの積を演算し,この積が上記適合度メモリの
    相対アドレスの最大値を超えている場合には相対アドレ
    スの最大値を,超えていない場合には上記積をそれぞれ
    乗算結果として出力する乗算回路,ならびに上記第1お
    よび第2の減算回路の両方からボロウ出力が発生したと
    きに,適合度1を表わすデータを発生する回路, を備え,上記選択回路によって選択された形状パラメー
    タが上位アドレスとして,上記乗算回路の乗算結果が下
    位相対アドレスとして上記適合度メモリに与えられる, 適合度演算装置。
  40. 【請求項40】 上記適合度1のデータの発生回路は,
    上記第1および第2の減算回路の両方からボロウ出力が
    発生したときに上記適合度メモリから読出された適合度
    データの出力を禁止する,請求項39に記載の適合度演算
    装置。
  41. 【請求項41】 上記乗算回路が,減算出力を表わすデ
    ィジタル・データを倍率パラメータによって表わされる
    量だけ左シフトするビット・シフタを含んでいる,請求
    項39に記載の適合度演算装置。
  42. 【請求項42】 上記適合度メモリに,立上りパターン
    および立下りパターンの両方に共通に使用されるパター
    ンを表わすメンバーシップ関数値が格納されている,請
    求項39に記載の適合度演算装置。
  43. 【請求項43】 メンバーシップ関数が上記第1および
    第2の基準点を表わすデータ,上記第1および第2の形
    状パラメータならびに上記倍率パラメータによって指定
    される,請求項39に記載の適合度演算装置。
  44. 【請求項44】 上記第1および第2の形状パラメータ
    が倍率パラメータをその一部に含んでいる,請求項39に
    記載の適合度演算装置。
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