JP3137514B2 - 多気筒エンジンの補機駆動装置 - Google Patents
多気筒エンジンの補機駆動装置Info
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- JP3137514B2 JP3137514B2 JP05261676A JP26167693A JP3137514B2 JP 3137514 B2 JP3137514 B2 JP 3137514B2 JP 05261676 A JP05261676 A JP 05261676A JP 26167693 A JP26167693 A JP 26167693A JP 3137514 B2 JP3137514 B2 JP 3137514B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、クランク軸
の駆動力により複数の補機を駆動するプーリおよび補機
駆動用ベルトを含む補機駆動手段がエンジン端部に設け
られたＶ型エンジンおよび水平対向エンジンのような多
気筒エンジンの補機駆動装置に関する。
の駆動力により複数の補機を駆動するプーリおよび補機
駆動用ベルトを含む補機駆動手段がエンジン端部に設け
られたＶ型エンジンおよび水平対向エンジンのような多
気筒エンジンの補機駆動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、上述例の多気筒エンジンの補機駆
動装置としては、例えば、特開昭６０−２３０５０３号
公報に記載の装置がある。すなわちＶ型エンジンにおい
て、エンジン端部にクランク軸先端に連結されたクラン
クプーリを設け、このクランクプーリと一方側のバンク
側の補機駆動用プーリとの間に一方の補機駆動用ベルト
を巻掛け、上述のクランクプーリと他方側のバンク側の
補機駆動用プーリとの間に他方の補機駆動用ベルトを巻
掛けて、上述のエンジン端部に補機駆動手段を配置した
装置である。
動装置としては、例えば、特開昭６０−２３０５０３号
公報に記載の装置がある。すなわちＶ型エンジンにおい
て、エンジン端部にクランク軸先端に連結されたクラン
クプーリを設け、このクランクプーリと一方側のバンク
側の補機駆動用プーリとの間に一方の補機駆動用ベルト
を巻掛け、上述のクランクプーリと他方側のバンク側の
補機駆動用プーリとの間に他方の補機駆動用ベルトを巻
掛けて、上述のエンジン端部に補機駆動手段を配置した
装置である。
【０００３】上述の２つの補機駆動用ベルトの回転中に
発生する動的合成力が、第１気筒が存在する側のバンク
においてシリンダ軸芯線方向に指向するように各補機を
配置した場合には、次の如き問題点が発生する。
発生する動的合成力が、第１気筒が存在する側のバンク
においてシリンダ軸芯線方向に指向するように各補機を
配置した場合には、次の如き問題点が発生する。
【０００４】すなわち、クランク軸の後端側はトランス
ミッション側に軸支され、片持ち状態になっている関係
上、クランク軸の先端側はその後端側と比較して揺れや
すい構造になっており、このクランク軸先端側に上述の
動的合成力が作用するので、この動的合成力により揺れ
やすいクランク軸先端側が一旦上方へ持ち上げられ、ク
ランク軸の第１番ジャーナルと、この第１番ジャーナル
を軸受する上下半割り構造の第１番メタルとの間のクリ
アランスが大となって、ピストンに爆発圧力が作用した
時、一旦持ち上げられたクランク軸が下方に押圧され、
メタルクリアランスが大きい分だけ、メタル打音が大き
くなり、かつメタルがロアブロックに当たる衝撃力によ
り、エンジンの信頼性が低下する問題点があった。
ミッション側に軸支され、片持ち状態になっている関係
上、クランク軸の先端側はその後端側と比較して揺れや
すい構造になっており、このクランク軸先端側に上述の
動的合成力が作用するので、この動的合成力により揺れ
やすいクランク軸先端側が一旦上方へ持ち上げられ、ク
ランク軸の第１番ジャーナルと、この第１番ジャーナル
を軸受する上下半割り構造の第１番メタルとの間のクリ
アランスが大となって、ピストンに爆発圧力が作用した
時、一旦持ち上げられたクランク軸が下方に押圧され、
メタルクリアランスが大きい分だけ、メタル打音が大き
くなり、かつメタルがロアブロックに当たる衝撃力によ
り、エンジンの信頼性が低下する問題点があった。
【０００５】このような問題点を解決するために、仮り
に上述のクランク軸の第１番ジャーナルと、第１番メタ
ルとの間のメタルクリアランスを小さく設定した場合に
は、クランク軸先端側の揺れが大きいことに起因して、
この揺れを規制しようとする応力が働く関係上、第１番
メタルの焼付きが発生する問題点があった。
に上述のクランク軸の第１番ジャーナルと、第１番メタ
ルとの間のメタルクリアランスを小さく設定した場合に
は、クランク軸先端側の揺れが大きいことに起因して、
この揺れを規制しようとする応力が働く関係上、第１番
メタルの焼付きが発生する問題点があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項１記
載の発明は、第１気筒が存在する一方の気筒列（バン
ク）と第２気筒が存在する他方の気筒列（バンク）とが
オフセットされたＶ型エンジンや水平対向エンジンにお
いて、補機駆動用ベルトの回転中に発生する動的合成力
が、上述の第２気筒が存在する側のバンクに指向するよ
うに構成することで、焼付きに対して不利な第１番ジャ
ーナルへ作用する荷重を既存の補機および補機駆動用ベ
ルトで別方向としての第２気筒存在側のバンクに指向さ
せ、メタル打音の低減、衝撃力の緩和を図って、エンジ
ンの信頼性向上を図ることができる多気筒エンジンの補
機駆動装置の提供を目的とする。
載の発明は、第１気筒が存在する一方の気筒列（バン
ク）と第２気筒が存在する他方の気筒列（バンク）とが
オフセットされたＶ型エンジンや水平対向エンジンにお
いて、補機駆動用ベルトの回転中に発生する動的合成力
が、上述の第２気筒が存在する側のバンクに指向するよ
うに構成することで、焼付きに対して不利な第１番ジャ
ーナルへ作用する荷重を既存の補機および補機駆動用ベ
ルトで別方向としての第２気筒存在側のバンクに指向さ
せ、メタル打音の低減、衝撃力の緩和を図って、エンジ
ンの信頼性向上を図ることができる多気筒エンジンの補
機駆動装置の提供を目的とする。
【０００７】この発明の請求項２記載の発明は、上記請
求項１記載の発明の目的と併せて、上述の第１番ジャー
ナルに対してクランク軸の揺れが小さい第２番ジャーナ
ルを軸受するメタルのクリアランスを他部のメタルクリ
アランスよりも小さく設定することで、衝撃力発生時の
ストロールを小さくし、第２番メタルの焼付きを防止し
つつ、耐久性および信頼性の向上を図ることができる多
気筒エンジンの補機駆動装置の提供を目的とする。
求項１記載の発明の目的と併せて、上述の第１番ジャー
ナルに対してクランク軸の揺れが小さい第２番ジャーナ
ルを軸受するメタルのクリアランスを他部のメタルクリ
アランスよりも小さく設定することで、衝撃力発生時の
ストロールを小さくし、第２番メタルの焼付きを防止し
つつ、耐久性および信頼性の向上を図ることができる多
気筒エンジンの補機駆動装置の提供を目的とする。
【０００８】この発明の請求項３記載の発明は、上記請
求項１または２記載の発明の目的と併せて、クランク軸
方向においてクランク軸後端方向側へオフセットされた
バンク側にイナーシャの大きい補機を配置し、該補機お
よび補機駆動用ベルトにより上述の動的合成力が、第２
気筒が存在する側のバンクに指向するように構成し、焼
付きに対して不利な第１番ジャーナルへ作用する荷重を
より一層良好に別方向に向けることができる多気筒エン
ジンの補機駆動装置の提供を目的とする。
求項１または２記載の発明の目的と併せて、クランク軸
方向においてクランク軸後端方向側へオフセットされた
バンク側にイナーシャの大きい補機を配置し、該補機お
よび補機駆動用ベルトにより上述の動的合成力が、第２
気筒が存在する側のバンクに指向するように構成し、焼
付きに対して不利な第１番ジャーナルへ作用する荷重を
より一層良好に別方向に向けることができる多気筒エン
ジンの補機駆動装置の提供を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項１記載
の発明は、クランク軸の駆動力により複数の補機を駆動
するプーリおよび補機駆動用ベルトを含む補機駆動手段
がエンジン端部に設けられた多気筒エンジンの補機駆動
装置であって、第１気筒が存在する一方の気筒列と第２
気筒が存在する他方の気筒列との気筒列間と、上記補機
駆動手段から遠い側に位置し、上記第２気筒が存在する
側のバンクの外方とに、イナーシャが大きい補機をそれ
ぞれ配設すると共に、上記イナーシャが大きい各補機に
より上記補機駆動用ベルトの動的合成力が、上記第２気
筒が存在する側のバンクに指向するように配設した多気
筒エンジンの補機駆動装置であることを特徴とする。
の発明は、クランク軸の駆動力により複数の補機を駆動
するプーリおよび補機駆動用ベルトを含む補機駆動手段
がエンジン端部に設けられた多気筒エンジンの補機駆動
装置であって、第１気筒が存在する一方の気筒列と第２
気筒が存在する他方の気筒列との気筒列間と、上記補機
駆動手段から遠い側に位置し、上記第２気筒が存在する
側のバンクの外方とに、イナーシャが大きい補機をそれ
ぞれ配設すると共に、上記イナーシャが大きい各補機に
より上記補機駆動用ベルトの動的合成力が、上記第２気
筒が存在する側のバンクに指向するように配設した多気
筒エンジンの補機駆動装置であることを特徴とする。
【００１０】この発明の請求項２記載の発明は、上記請
求項１記載の発明の構成と併せて、上記クランク軸の第
２番ジャーナルを軸受するメタルのクリアランスが他部
に対して小さく設定された多気筒エンジンの補機駆動装
置であることを特徴とする。
求項１記載の発明の構成と併せて、上記クランク軸の第
２番ジャーナルを軸受するメタルのクリアランスが他部
に対して小さく設定された多気筒エンジンの補機駆動装
置であることを特徴とする。
【００１１】この発明の請求項３記載の発明は、上記請
求項１または２記載の発明の構成と併せて、クランク軸
方向においてクランク軸後端方向側へオフセットされた
バンク側に、イナーシャの大きい補機が配置された多気
筒エンジンの補機駆動装置であることを特徴とする。
求項１または２記載の発明の構成と併せて、クランク軸
方向においてクランク軸後端方向側へオフセットされた
バンク側に、イナーシャの大きい補機が配置された多気
筒エンジンの補機駆動装置であることを特徴とする。
【００１２】
【発明の効果】この発明の請求項１記載の発明によれ
ば、上述のエンジン端部に配設された補機駆動手段から
遠い側に位置し、かつ第２気筒が存在する側のバンクの
外方と、上述の気筒列間とにそれぞれイナーシャ（iner
tia 、慣性）が大きい補機を配設して、これらイナーシ
ャが大きい各補機により補機駆動用ベルトの動的合成力
が、上述の第２気筒が存在する側のバンクに指向するよ
うに配設したので、焼付きに対して不利な第１番ジャー
ナルへ作用する荷重を既存の補機および補機駆動用ベル
トで別方向としての第２気筒存在側のバンクに指向させ
ることができ、メタル打音の低減、衝撃力の緩和を図っ
て、エンジンの信頼性向上を図ることができる効果があ
る。
ば、上述のエンジン端部に配設された補機駆動手段から
遠い側に位置し、かつ第２気筒が存在する側のバンクの
外方と、上述の気筒列間とにそれぞれイナーシャ（iner
tia 、慣性）が大きい補機を配設して、これらイナーシ
ャが大きい各補機により補機駆動用ベルトの動的合成力
が、上述の第２気筒が存在する側のバンクに指向するよ
うに配設したので、焼付きに対して不利な第１番ジャー
ナルへ作用する荷重を既存の補機および補機駆動用ベル
トで別方向としての第２気筒存在側のバンクに指向させ
ることができ、メタル打音の低減、衝撃力の緩和を図っ
て、エンジンの信頼性向上を図ることができる効果があ
る。
【００１３】すなわち、上述の補機駆動手段から遠い側
のバンクは、第２気筒が存在し、この第２気筒に対応す
るクランク軸の第２番ジャーナルは上述の第１番ジャー
ナルと比較して、クランク軸の揺れが少ないので、この
クランク軸の揺れが少ない分だけ、メタル打音の低減を
図ることができる効果がある。
のバンクは、第２気筒が存在し、この第２気筒に対応す
るクランク軸の第２番ジャーナルは上述の第１番ジャー
ナルと比較して、クランク軸の揺れが少ないので、この
クランク軸の揺れが少ない分だけ、メタル打音の低減を
図ることができる効果がある。
【００１４】この発明の請求項２記載の発明によれば、
上記請求項１記載の発明の効果と併せて、上述のクラン
ク軸の第２番ジャーナルを軸受するメタルのクリアラン
スを、他部のメタルクリアランスに対して小さく設定し
たので、上述の動的合成力と爆発圧力との両者に起因し
てメタル打音が発生しやすい該第２番ジャーナルと第２
番メタルとの間の衝撃力発生時のストロークを小さくす
ることができ、この第２番メタルの焼付きを防止しつ
つ、ストローク狭小化により衝撃力の低減を図って、耐
久性および信頼性の向上を図ることができる効果があ
る。
上記請求項１記載の発明の効果と併せて、上述のクラン
ク軸の第２番ジャーナルを軸受するメタルのクリアラン
スを、他部のメタルクリアランスに対して小さく設定し
たので、上述の動的合成力と爆発圧力との両者に起因し
てメタル打音が発生しやすい該第２番ジャーナルと第２
番メタルとの間の衝撃力発生時のストロークを小さくす
ることができ、この第２番メタルの焼付きを防止しつ
つ、ストローク狭小化により衝撃力の低減を図って、耐
久性および信頼性の向上を図ることができる効果があ
る。
【００１５】この発明の請求項３記載の発明によれば、
上記請求項１または２記載の発明の効果と併せて、クラ
ンク軸方向においてクランク軸後端方向側へオフセット
されたバンク側に、イナーシャの大きい補機が配置され
ているので、このイナーシャの大きい補機および補機駆
動用ベルトにより上述の動的合成力が、第２気筒が存在
する側のバンクに指向する。
上記請求項１または２記載の発明の効果と併せて、クラ
ンク軸方向においてクランク軸後端方向側へオフセット
されたバンク側に、イナーシャの大きい補機が配置され
ているので、このイナーシャの大きい補機および補機駆
動用ベルトにより上述の動的合成力が、第２気筒が存在
する側のバンクに指向する。
【００１６】この結果、焼付きに対して不利な第１番ジ
ャーナルへ作用する荷重をより一層良好に別方向に向け
ることができる効果がある。
ャーナルへ作用する荷重をより一層良好に別方向に向け
ることができる効果がある。
【００１７】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は多気筒エンジンの補機駆動装置を示し、
図１、図２、図３において、Ｖ型６気筒エンジンにおけ
るシリンダブロック１の上部に各バンクＢ１，Ｂ２用の
シリンダヘッド２，３およびシリンダヘッドカバー４，
５を取付け、Ｖバンク間にはエンジンにより駆動される
機械式過給機としての比較的イナーシャが大きいリショ
ルムコンプレッサ６を配設している。
述する。図面は多気筒エンジンの補機駆動装置を示し、
図１、図２、図３において、Ｖ型６気筒エンジンにおけ
るシリンダブロック１の上部に各バンクＢ１，Ｂ２用の
シリンダヘッド２，３およびシリンダヘッドカバー４，
５を取付け、Ｖバンク間にはエンジンにより駆動される
機械式過給機としての比較的イナーシャが大きいリショ
ルムコンプレッサ６を配設している。
【００１８】この実施例では、上述のＶ型６気筒エンジ
ンは、有効圧縮比が有効膨張比に対して小となるバルブ
タイミングに設定されている。詳しくは一般的な吸気遅
閉じがＡＢＤＣ（アフタ・ボトム・デッド・センタ、下
死点後）５０〜５５度であるのに対して、このＶ型６気
筒エンジンの吸気弁閉弁タイミングはＡＢＤＣ７０度に
設定され、かつ負荷不足分を補う目的で負圧発生用のバ
キュームポンプ７を設けている。
ンは、有効圧縮比が有効膨張比に対して小となるバルブ
タイミングに設定されている。詳しくは一般的な吸気遅
閉じがＡＢＤＣ（アフタ・ボトム・デッド・センタ、下
死点後）５０〜５５度であるのに対して、このＶ型６気
筒エンジンの吸気弁閉弁タイミングはＡＢＤＣ７０度に
設定され、かつ負荷不足分を補う目的で負圧発生用のバ
キュームポンプ７を設けている。
【００１９】ここで、上述の一方側バンクＢ１は図２明
瞭に示す如く第１気筒ＣＹ１、第３気筒ＣＹ３、第５気
筒ＣＹ５を有し、上述の他方側バンクＢ２は第２気筒Ｃ
Ｙ２、第４気筒ＣＹ４、第６気筒ＣＹ６を有すると共
に、この他方側バンクＢ２は一方側バンクＢ１に対し
て、クランク軸（図３参照）方向においてクランク軸後
端方向側へ距離Ｌだけオフセットされている。
瞭に示す如く第１気筒ＣＹ１、第３気筒ＣＹ３、第５気
筒ＣＹ５を有し、上述の他方側バンクＢ２は第２気筒Ｃ
Ｙ２、第４気筒ＣＹ４、第６気筒ＣＹ６を有すると共
に、この他方側バンクＢ２は一方側バンクＢ１に対し
て、クランク軸（図３参照）方向においてクランク軸後
端方向側へ距離Ｌだけオフセットされている。
【００２０】上述のクランク軸８は図３に示す如く気筒
相当数すなわち合計６個のクランクピンＰ１〜Ｐ６と、
合計４個のジャーナルＪ１，Ｊ２，Ｊ３，Ｊ４とを備
え、上述の各クランクピンＰ１〜Ｐ６はコネクティング
ロッド９…を介して各気筒のピストン１０…（但し、図
面ではバンクＢ２側のコネクティングロッド、ピストン
を省略して示す）に連結され、上述の各ジャーナルＪ１
〜Ｊ４は上下半割り構造の各メタルＭ１，Ｍ２，Ｍ３，
Ｍ４を介してロアブロック１１の各軸受部１２…に軸支
されている。
相当数すなわち合計６個のクランクピンＰ１〜Ｐ６と、
合計４個のジャーナルＪ１，Ｊ２，Ｊ３，Ｊ４とを備
え、上述の各クランクピンＰ１〜Ｐ６はコネクティング
ロッド９…を介して各気筒のピストン１０…（但し、図
面ではバンクＢ２側のコネクティングロッド、ピストン
を省略して示す）に連結され、上述の各ジャーナルＪ１
〜Ｊ４は上下半割り構造の各メタルＭ１，Ｍ２，Ｍ３，
Ｍ４を介してロアブロック１１の各軸受部１２…に軸支
されている。
【００２１】また上述のクランク軸８の先端には小径の
第１クランクプーリ１３と、中径の第２クランクプーリ
１４と、大径の第３クランクプーリ１５とを嵌合固定す
る一方、クランク軸８の後端にはリングギヤ１６を備え
たフライホイール１７を取付けている。
第１クランクプーリ１３と、中径の第２クランクプーリ
１４と、大径の第３クランクプーリ１５とを嵌合固定す
る一方、クランク軸８の後端にはリングギヤ１６を備え
たフライホイール１７を取付けている。
【００２２】ところで、上述のクランク軸８の駆動力に
より複数のエンジン補機（バキュームポンプ、オルタネ
ータ、空気調和装置用のコンプレッサ、パワーステアリ
ングポンプ、リショルムコンプレッサ、ウオータポン
プ）を駆動する補機駆動手段１８をエンジン端部に設け
ている。
より複数のエンジン補機（バキュームポンプ、オルタネ
ータ、空気調和装置用のコンプレッサ、パワーステアリ
ングポンプ、リショルムコンプレッサ、ウオータポン
プ）を駆動する補機駆動手段１８をエンジン端部に設け
ている。
【００２３】すなわち、上述の第３クランクプーリ１５
と、オートテンショナ１９のテンショナプーリ２０と、
バキュームポンプ７の駆動用プーリ２１と、オルタネー
タ２２の駆動用プーリ２３と、イナーシャが大きいエン
ジン補機としての空気調和装置用のコンプレッサ２４の
駆動用プーリ２５との間に第１補機駆動用ベルト２６を
巻掛ける一方、上述の第２クランクプーリ１４と、オー
トテンショナ２７のテンショナプーリ２８と、パワース
テアリングポンプ駆動用プーリ２９と、リショルムコン
プレッサ６駆動用のプーリ３０と、ウオータポンプ３１
の駆動用プーリ３２との間に第２補機駆動用ベルト３３
を巻掛け、各バンクＢ１，Ｂ２のそれぞれのエンジン補
機を上述の２つの補機駆動用ベルト２６，３３で駆動す
べく構成している。
と、オートテンショナ１９のテンショナプーリ２０と、
バキュームポンプ７の駆動用プーリ２１と、オルタネー
タ２２の駆動用プーリ２３と、イナーシャが大きいエン
ジン補機としての空気調和装置用のコンプレッサ２４の
駆動用プーリ２５との間に第１補機駆動用ベルト２６を
巻掛ける一方、上述の第２クランクプーリ１４と、オー
トテンショナ２７のテンショナプーリ２８と、パワース
テアリングポンプ駆動用プーリ２９と、リショルムコン
プレッサ６駆動用のプーリ３０と、ウオータポンプ３１
の駆動用プーリ３２との間に第２補機駆動用ベルト３３
を巻掛け、各バンクＢ１，Ｂ２のそれぞれのエンジン補
機を上述の２つの補機駆動用ベルト２６，３３で駆動す
べく構成している。
【００２４】上述の空気調和装置用のコンプレッサ２４
は、図面からも明らかなように、クランク軸方向におい
てクランク軸後端方向側へオフセットされた他方側のバ
ンクＢ２に配置されている。上述の補機駆動手段１８か
ら遠い側に位置し、かつ第２気筒ＣＹ２が存在する側の
バンクＢ２の外方に配置されたコンプレッサ２４と、Ｖ
バンク間に配置されたリショルムコンプレッサ６との両
者により、第１および第２の各補機駆動用ベルト２６，
３３の動的合成力Ｆ３が、上述の第２気筒ＣＹ２が存在
する側のバンクＢ２に指向するように構成している。
は、図面からも明らかなように、クランク軸方向におい
てクランク軸後端方向側へオフセットされた他方側のバ
ンクＢ２に配置されている。上述の補機駆動手段１８か
ら遠い側に位置し、かつ第２気筒ＣＹ２が存在する側の
バンクＢ２の外方に配置されたコンプレッサ２４と、Ｖ
バンク間に配置されたリショルムコンプレッサ６との両
者により、第１および第２の各補機駆動用ベルト２６，
３３の動的合成力Ｆ３が、上述の第２気筒ＣＹ２が存在
する側のバンクＢ２に指向するように構成している。
【００２５】つまり、この実施例においては第１補機駆
動用ベルト２６の合力Ｆ１は図１の如くなり、第２補機
駆動用ベルト３３の合力Ｆ２は図２の如くなり、これら
各合力Ｆ１，Ｆ２の更なる合力（動的合成力）Ｆ３は、
他方側バンクＢ２のシリンダ軸芯線Ｘ方向に指向する。
なお、図１においてＹは一方側バンクＢ１のシリンダ軸
芯線、３４，３５はカムプーリをそれぞれ示す。
動用ベルト２６の合力Ｆ１は図１の如くなり、第２補機
駆動用ベルト３３の合力Ｆ２は図２の如くなり、これら
各合力Ｆ１，Ｆ２の更なる合力（動的合成力）Ｆ３は、
他方側バンクＢ２のシリンダ軸芯線Ｘ方向に指向する。
なお、図１においてＹは一方側バンクＢ１のシリンダ軸
芯線、３４，３５はカムプーリをそれぞれ示す。
【００２６】しかも、クランク軸８の第２番ジャーナル
Ｊ２を軸受する第２番メタルＭ２のクリアランスは、他
部のメタルクリアランスに対して小さく設定している。
この実施例では第１番メタルＭ１、第３番メタルＭ３、
第４番メタルＭ４のそれぞれのメタルクリアランスを３
７〜５７μｍに設定し、第２番メタルＭ２のメタルクリ
アランスを３７〜５０μｍに設定し、マックス値を変更
することで、第２番メタルＭ２のクリアランスを他部に
対して小さく設定している。
Ｊ２を軸受する第２番メタルＭ２のクリアランスは、他
部のメタルクリアランスに対して小さく設定している。
この実施例では第１番メタルＭ１、第３番メタルＭ３、
第４番メタルＭ４のそれぞれのメタルクリアランスを３
７〜５７μｍに設定し、第２番メタルＭ２のメタルクリ
アランスを３７〜５０μｍに設定し、マックス値を変更
することで、第２番メタルＭ２のクリアランスを他部に
対して小さく設定している。
【００２７】なお、上述のメタルクリアランス設定に際
しては、各メタルＭ１〜Ｍ４の肉厚を何等変更すること
なく、クランク軸８の各ジャーナルＪ１〜Ｊ４の外径を
予め変更することで、エンジン組付け時の部品点数増加
を招くことなく、第２番メタルＭ２のクリアランスを他
部に対して小さく設定する。
しては、各メタルＭ１〜Ｍ４の肉厚を何等変更すること
なく、クランク軸８の各ジャーナルＪ１〜Ｊ４の外径を
予め変更することで、エンジン組付け時の部品点数増加
を招くことなく、第２番メタルＭ２のクリアランスを他
部に対して小さく設定する。
【００２８】このように、エンジン端部に配設された補
機駆動手段１８から遠い側に位置し、かつ第２気筒ＣＹ
２が存在する側のバンクＢ２の外方と、上述のＶバンク
間とにそれぞれイナーシャが大きい補機（空気調和装置
用のコンプレッサ２４、リショルムコンプレッサ６参
照）を配設して、これらイナーシャが大きい各補機によ
り補機駆動用ベルト２６，３３の動的合成力Ｆ３が、上
述の第２気筒ＣＹ２が存在する側のバンクＢ２に指向す
るように配設したので、メタルの焼付きに対して不利な
第１番ジャーナルＪ１へ作用する荷重を既存の補機６，
２４および補機駆動用ベルト２６，３３で別方向として
の第２気筒存在側のバンクＢ２に指向させることがで
き、この結果、メタル打音の低減および衝撃力の緩和を
図って、エンジンの信頼性を向上させることができる効
果がある。
機駆動手段１８から遠い側に位置し、かつ第２気筒ＣＹ
２が存在する側のバンクＢ２の外方と、上述のＶバンク
間とにそれぞれイナーシャが大きい補機（空気調和装置
用のコンプレッサ２４、リショルムコンプレッサ６参
照）を配設して、これらイナーシャが大きい各補機によ
り補機駆動用ベルト２６，３３の動的合成力Ｆ３が、上
述の第２気筒ＣＹ２が存在する側のバンクＢ２に指向す
るように配設したので、メタルの焼付きに対して不利な
第１番ジャーナルＪ１へ作用する荷重を既存の補機６，
２４および補機駆動用ベルト２６，３３で別方向として
の第２気筒存在側のバンクＢ２に指向させることがで
き、この結果、メタル打音の低減および衝撃力の緩和を
図って、エンジンの信頼性を向上させることができる効
果がある。
【００２９】すなわち、第１番メタルＭ１の焼付きに対
して不利な第１番ジャーナルＪ１へ作用する荷重を別方
向へ指向させたので、この第１番メタルＭ１のメタル打
音の低減を図ることができると共に、荷重を指向させた
側の第２番ジャーナルＪ２は第１番ジャーナルＪ１と比
較して、クランク軸８の揺れが少ないので、このクラン
ク軸８の揺れが少ない分だけ、第２番メタルＭ２のメタ
ル打音の低減を図ることができる効果がある。
して不利な第１番ジャーナルＪ１へ作用する荷重を別方
向へ指向させたので、この第１番メタルＭ１のメタル打
音の低減を図ることができると共に、荷重を指向させた
側の第２番ジャーナルＪ２は第１番ジャーナルＪ１と比
較して、クランク軸８の揺れが少ないので、このクラン
ク軸８の揺れが少ない分だけ、第２番メタルＭ２のメタ
ル打音の低減を図ることができる効果がある。
【００３０】加えて、上述のクランク軸８の第２番ジャ
ーナルＪ２を軸受する第２番メタルＭ２のクリアランス
を、他部のメタルクリアランスに対して小さく設定した
ので、上述の動的合成力Ｆ３と爆発圧力との両者に起因
してメタル打音が発生しやすい該第２番ジャーナルＪ２
と第２番メタルＭ２との間の衝撃力発生時のストローク
を小さくすることができ、この第２番メタルＭ２の焼付
きを防止しつつ、ストローク狭小化により衝撃力の低減
を図って、エンジン耐久性およびエンジン信頼性の向上
を図ることができる効果がある。
ーナルＪ２を軸受する第２番メタルＭ２のクリアランス
を、他部のメタルクリアランスに対して小さく設定した
ので、上述の動的合成力Ｆ３と爆発圧力との両者に起因
してメタル打音が発生しやすい該第２番ジャーナルＪ２
と第２番メタルＭ２との間の衝撃力発生時のストローク
を小さくすることができ、この第２番メタルＭ２の焼付
きを防止しつつ、ストローク狭小化により衝撃力の低減
を図って、エンジン耐久性およびエンジン信頼性の向上
を図ることができる効果がある。
【００３１】さらにクランク軸方向においてクランク軸
後端方向側へオフセットされたバンクＢ２側に、イナー
シャの大きい補機（空気調和装置用のコンプレッサ２４
参照）を配置したので、このイナーシャの大きい補機お
よび第１補機駆動用ベルト２６により上述の動的合成力
Ｆ３が、第２気筒ＣＹ２が存在する側のバンクＢ２に指
向する。この結果、焼付きに対して不利な第１番ジャー
ナルＪ１へ作用する荷重をより一層良好に別方向に向け
ることができる効果がある。
後端方向側へオフセットされたバンクＢ２側に、イナー
シャの大きい補機（空気調和装置用のコンプレッサ２４
参照）を配置したので、このイナーシャの大きい補機お
よび第１補機駆動用ベルト２６により上述の動的合成力
Ｆ３が、第２気筒ＣＹ２が存在する側のバンクＢ２に指
向する。この結果、焼付きに対して不利な第１番ジャー
ナルＪ１へ作用する荷重をより一層良好に別方向に向け
ることができる効果がある。
【００３２】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のイナーシャが大きい補機は、実施
例のリショルムコンプレッサ６および空気調和装置用の
コンプレッサ２４に対応し、補機駆動手段から遠い側に
位置し、かつ第２気筒が存在する側のバンクは、他方側
のバンクＢ２に対応し、クランク軸方向においてクラン
ク軸後端方向側へオフセットされたバンクは、他方側の
バンクＢ２に対応し、多気筒エンジンは、Ｖ型６気筒エ
ンジンに対応するも、この発明は、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
において、この発明のイナーシャが大きい補機は、実施
例のリショルムコンプレッサ６および空気調和装置用の
コンプレッサ２４に対応し、補機駆動手段から遠い側に
位置し、かつ第２気筒が存在する側のバンクは、他方側
のバンクＢ２に対応し、クランク軸方向においてクラン
ク軸後端方向側へオフセットされたバンクは、他方側の
バンクＢ２に対応し、多気筒エンジンは、Ｖ型６気筒エ
ンジンに対応するも、この発明は、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
【００３３】例えば、実施例で例示したＶ型エンジンに
代えて、第１気筒が存在する一方の気筒列（バンク）と
第２気筒が存在する他方の気筒例（バンク）とがオフセ
ットされた水平対向エンジンに上記構成を適用してもよ
いことは勿論である。
代えて、第１気筒が存在する一方の気筒列（バンク）と
第２気筒が存在する他方の気筒例（バンク）とがオフセ
ットされた水平対向エンジンに上記構成を適用してもよ
いことは勿論である。
【図１】本発明の多気筒エンジンの補機駆動装置を示す
正面図。
正面図。
【図２】各バンクのオフセット状態を示すシリンタブロ
ックの概略斜視図。
ックの概略斜視図。
【図３】多気筒エンジンの要部の縦断面図。
６…リショルムコンプレッサ（補機） ８…クランク軸 １８…補機駆動手段 ２４…コンプレッサ（補機） ２６，３３…補機駆動用ベルト Ｂ１，Ｂ２…バンク ＣＹ１…第１気筒 ＣＹ２…第２気筒 Ｆ３…動的合成力 Ｊ２…第２番ジャーナル Ｍ２…第２番メタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02B 67/06 F02B 75/22 F02B 67/00 F02B 75/18
Claims (3)
- 【請求項１】クランク軸の駆動力により複数の補機を駆
動するプーリおよび補機駆動用ベルトを含む補機駆動手
段がエンジン端部に設けられた多気筒エンジンの補機駆
動装置であって、第１気筒が存在する一方の気筒列と第
２気筒が存在する他方の気筒列との気筒列間と、上記補
機駆動手段から遠い側に位置し、上記第２気筒が存在す
る側のバンクの外方とに、イナーシャが大きい補機をそ
れぞれ配設すると共に、上記イナーシャが大きい各補機
により上記補機駆動用ベルトの動的合成力が、上記第２
気筒が存在する側のバンクに指向するように配設した多
気筒エンジンの補機駆動装置。 - 【請求項２】上記クランク軸の第２番ジャーナルを軸受
するメタルのクリアランスが他部に対して小さく設定さ
れた請求項１記載の多気筒エンジンの補機駆動装置。 - 【請求項３】クランク軸方向においてクランク軸後端方
向側へオフセットされたバンク側に、イナーシャの大き
い補機が配置された請求項１または２記載の多気筒エン
ジンの補機駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05261676A JP3137514B2 (ja) | 1993-09-25 | 1993-09-25 | 多気筒エンジンの補機駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05261676A JP3137514B2 (ja) | 1993-09-25 | 1993-09-25 | 多気筒エンジンの補機駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0791273A JPH0791273A (ja) | 1995-04-04 |
| JP3137514B2 true JP3137514B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=17365191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05261676A Expired - Fee Related JP3137514B2 (ja) | 1993-09-25 | 1993-09-25 | 多気筒エンジンの補機駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3137514B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105378235A (zh) * | 2013-03-15 | 2016-03-02 | 北极星工业有限公司 | 发动机 |
| JP6460488B2 (ja) * | 2014-12-25 | 2019-01-30 | 三菱自動車工業株式会社 | Ｖ型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構 |
| WO2016103406A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-06-30 | 三菱自動車工業株式会社 | Ｖ型エンジンのスーパーチャージャー駆動機構 |
-
1993
- 1993-09-25 JP JP05261676A patent/JP3137514B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0791273A (ja) | 1995-04-04 |
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