JP3136507U - サポート部材で固定されたナットの固定構造 - Google Patents

サポート部材で固定されたナットの固定構造 Download PDF

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Abstract

【課題】
ギターなどの弦楽器において、弦の振動を効率よく本体に伝えるとともに、長期に使用しても、固定が緩んだり本体から脱落したりすることがなく、大幅な改造を施すことなく、本体に強固に密着固定されたナットの固定構造を得ることにある。
【解決手段】
この課題を達成するナットの固定構造は、指板と、ナットに接する部分が厚くなっている構造のツキ板とに挟まれることにより、弦楽器本体に密着固定されているナットの固定構造である。
さらに、前述のナットに接する部分が厚くなっている構造のツキ板は、ナットに接する部分にサポート部材が、該ツキ板に取り付けられた構造であることを特徴とする弦楽器本体に密着固定されているナットの固定構造である。
【選択図】 図6

Description

本考案は、ギターなどの弦楽器本体に強固に密着固定されたナットに関し、特別に加工されたヘッドのツキ板、もしくはサポート部材の装着されたツキ板により、弦楽器本体に固定されたナットに関するものである。
ギターなどの弦楽器においては、図1に示すようにネック4とヘッド3との境界部分に取り付けられたナット1と共鳴胴5に取り付けられたブリッジ2の間に複数の弦7が張られ、この各弦7はヘッド3に取り付けられたペグ6により巻き上げられ張力が調整され、開放弦の音程が決められる。そして、ネックの指板の上に特定の間隔に埋め込まれた多数のフレット8を設け、このフレットの間を指で押さえ、振動する弦の長さを変えることにより音程を変え演奏が行われる。
このように、ナット1とブリッジ2の間に張られた弦の振動はネック4や共鳴胴5などの本体にナットやブリッジを経由して伝わるため、これらは本体に強固に密着固定されている必要がある。特にナットはネックの先端部分に取り付けられ、弦の一方の支点であるとともに、ナットに設けられた溝でヘッド側での各弦の間隔を決めている働きもしているため、弦の振動の影響も大きく、ナットは本体に強固に密着固定されていないと、使用中に外れたり、弦の振動が正確に本体へ伝わらなかったりすることがあり、ナットは本体にしっかりと固定されていることが必要である。
ナットの固定は図2に示すように、ネック4上の指板9とヘッド3上のツキ板10によって挟まれることにより固定されるが、通常、指板の厚さは約5mm程度あるが、ツキ板の厚さは約2mm程度であり、挟み込む力はアンバランスとなる。そのためナットが本体から脱落しないように、指板とツキ板による挟み込みだけでなく、さらに接着剤を用いてナットを本体に接着固定している。しかしながら、ナットと本体の間に接着剤などが介在していると、弦の振動を効率よく本体に伝えることができず、音響的に好ましくない。特にナットの脱落などを防止するため、接着剤を厚くした場合や、振動に耐えるため柔軟な材質の接着剤を用いる場合は特に好ましくない。
一方、図3に示すように、ツキ板10の厚さを厚くすれば、ナットの固定は安定するがツキ板が厚くなるとペグを埋め込むようになり、弦と干渉し好ましくなく、ペグの構造も併せて変更する必要があり、大幅な改造を必要とする。
本考案の課題は、ギターなどの弦楽器において、弦の振動を効率よく本体に伝えるとともに、長期に使用しても、固定が緩んだり本体から脱落したりすることがなく、大幅な改造を施すことなく、本体に強固に密着固定されたナットを得ることにある。
この課題を達成するナットは、指板と、ナットに接する部分が厚くなっている構造のツキ板とに挟まれることにより、弦楽器本体に密着固定されているナットである。
さらに、前述のナットに接する部分が厚くなっている構造のツキ板は、ナットに接する部分にサポート部材が、該ツキ板に取り付けられた構造であることを特徴とする弦楽器本体に密着固定されているナットである。
さらに、前述のサポート部材は角柱もしくは4分割円柱構造、あるいはそれらに装飾が施された構造である事を特徴とする、弦楽器本体に密着固定されているナットである。
さらに別の態様のナットは、指板のヘッド側端部に沿って設けられた本体の溝に嵌め込まれ、ナットに沿ってヘッド側に取り付けられたサポート部材により、弦楽器本体に密着固定されているナットである。
さらに、ナットに沿ってヘッド側に取り付けられたサポート部材は角柱もしくは4分割円柱構造、あるいはそれらに装飾が施された構造である事を特徴とする、弦楽器本体に密着固定されているナットである。
本考案のナットはギターなどの弦楽器で一般に用いられている、牛骨、プラスチック複合材料、人工象牙、金属などを用い、一般に使われているものと同様な形状に作られる。このナットはネックとヘッドの境界でネック上の指板とヘッド上のツキ板に挟み込まれ、弦楽器本体に密着固定されるが、このとき用いられるツキ板はナットに接する部分が厚くされており、指板と一緒にナットを挟み込む際の力のアンバランスを生じないようになっている。
ツキ板のナットに接する部分を厚くするには、ツキ板を作る際に、その部分のみ厚くなるように切削加工して作成することもできるが、通常のツキ板のナットに接する部分に角柱などのサポート部材を接着するなどして、取り付ければよい。図4から図11にツキ板10にサポート部材11a〜11dを取り付け、ナット1を本体に密着固定した例を示した。これらの例では四角柱、三角柱(楔形)である角柱を示したが、4分割円柱構造すなわち円柱を縦に4分割し、断面が直角の角度の扇形である円柱などツキ板とともにナットをしっかり押さえつけることのできる構造であれば特に限定されない。
さらに、サポート部材はヘッドの形状にあわせ各種の装飾を施すことも可能であり、例えば図6,7に示す三角柱(楔形)の刃先に相当する直線部分をヘッドの末端形状にあわせ、山型や波型、あるいはアーチ状にして装飾することも、弦楽器の外観の見栄えを良くするうえで好ましい。
サポート部材の材質は特に限定されないが、指板やツキ板と同じ材料である木質系の材料が好ましく用いられる。その他ナットに用いられる前述の材料を用いてもよい。サポート部材のツキ板への取り付けは、接着剤を用いて接着固定してもよいし、釘やネジを用いて固定してもよい。
また、本考案の他の態様としてツキ板を使用せず、ネックとヘッドの境界部分で指板のヘッド側端部に沿って溝を設け、その溝にナットを嵌め込む場合もある。この場合はサポート部材をナットに沿って、直接ヘッドの表面に取り付けることで、ナットを弦楽器本体に密着固定できるものである。
本考案のナットは指板とサポート部材を含むツキ板で挟み込むことにより、強固に本体に密着固定するできるものであるが、さらにナットと本体の間に接着剤を用いてもよい。しかし、本考案のナットは指板とサポート部材によりしっかりと固定できるので、接着剤を使用するにしてもごく少量として、音響への影響を避けるようにするのが好ましく、使用する接着剤も、硬質タイプの瞬間接着剤のように耐衝撃性には劣るものの、接着剤自体が硬く、音響への影響の少ないものが使用できる。
本考案のナットは指板とサポート部材を含むツキ板で挟み込むことにより、強固に本体に密着固定することができるため、接着剤を介しないか、使用してもわずかの量で済むため、弦の振動を効率よく本体に伝えることができ、音響的に好ましいものである。さらに長期の使用に際しても、ナットの脱落や緩みも発生することなく安定して使用できるものである。
以下に本考案の具体的な構成について、図面を参照しながら説明するがこれは実施の態様の例であってこれに限定されるものではない。
図4および図5はネック4上にある指板9と、四角柱のサポート部材11aを取り付けた、ヘッド3上にあるツキ板10とで、ナット1を挟みこみ、ヘッド3とネック4の境界部分にナット1を密着固定している構成を示している。図4はその断面図であり、図5は斜視図である。サポート部材は四角柱でツキ板10に接着剤で接着固定されている。この場合、ツキ板とサポート材は、ペグ6や弦7に何の影響も与えず、ナット1を本体にしっかりと密着固定する役割を果たしている。
図6および図7はネック4上にある指板9と、三角柱(楔形)のサポート部材11bを取り付けた、ヘッド3上にあるツキ板10とで、ナット1を挟みこみ、ヘッド3とネック4の境界部分にナット1を密着固定している構成を示している。図6はその断面図であり、図7は斜視図である。サポート部材は三角柱(楔形)でツキ板10に接着剤で接着固定されている。この場合、ツキ板とサポート材は、ペグ6や弦7に何の影響も与えず、ナット1を本体にしっかりと密着固定する役割を果たしている。この図の例ではサポート部材の刃先部分を直線としているが、山型としたりアーチ型としたりするなどして、種々の装飾を施し見栄えを良くすることもできる。
図8および図9はネック4上にある指板9と、四角柱のサポート部材11cを取り付けた、ヘッド3上にあるツキ板10とで、ナット1を挟みこみ、ヘッド3とネック4の境界部分にナット1を密着固定している構成を示している。図8はその断面図であり、図9は斜視図である。この場合のサポート部材11cの高さは、ナット1より高く弦と干渉してしまうので、ナット1の弦溝にあわせ、弦溝12が設けられている。このような構造とすることで、ツキ板とサポート材は、ペグ6や弦7に何の影響も与えず、ナット1を本体にしっかりと密着固定する役割を果たしている。
図10および図11はネック4上にある指板9と、三角柱(楔形)のサポート部材11dを取り付けた、ヘッド3上にあるツキ板10とで、ナット1を挟みこみ、ヘッド3とネック4の境界部分にナット1を密着固定している構成を示している。図10はその断面図であり、図11は斜視図である。この場合のサポート部材11dの高さは、ナット1より高く弦と干渉してしまうので、ナット1の弦溝にあわせ、弦溝12が設けられている。この場合、ツキ板とサポート材は、ペグ6や弦7に何の影響も与えず、ナット1を本体にしっかりと密着固定する役割を果たしている。
図12はヘッド3部分にツキ板がなく、ナット1がヘッド3とネック4の境界部分の指板のヘッド側端部に沿って設けられた本体の溝13に嵌め込まれ、サポート部材11eをナット1に沿って、直接ヘッド3の表面に取り付けることで、ナット1を弦楽器本体に密着固定している例である。この構造の場合も、ツキ板9とサポート材11eは、ペグ6や弦7に何の影響も与えず、ナット1を本体にしっかりと密着固定する役割を果たしている。
以上、本考案のナットはギター系の弦楽器に使われるものであるが、そのほかナットとサドルで弦を支持し、弦の音程を指板上にて指で押さえて決める、マンドリン、チター、バンジョー、ウクレレなどにも応用可能である。
ギターの全体図 従来のナット固定の説明断面図 厚いツキ板を用いたナット固定の説明断面図 本考案の四角柱のサポート部材取り付けたツキ板によるナット固定の説明断面図 本考案の四角柱のサポート部材取り付けたツキ板によるナット固定の説明斜視図 本考案の三角柱のサポート部材取り付けたツキ板によるナット固定の説明断面図 本考案の三角柱のサポート部材取り付けたツキ板によるナット固定の説明斜視図 本考案の四角柱のサポート部材取り付けたツキ板によるナット固定の説明断面図 本考案の四角柱のサポート部材取り付けたツキ板によるナット固定の説明斜視図 本考案の三角柱のサポート部材取り付けたツキ板によるナット固定の説明断面図 本考案の三角柱のサポート部材取り付けたツキ板によるナット固定の説明斜視図 本考案の本体溝に嵌め込んだナット固定の説明断面図
符号の説明
1 ナット
2 ブリッジ
3 ヘッド
4 ネック
5 共鳴胴
6 ペグ
7 弦
8 フレット
9 指板
10 ツキ板
11a サポート部材
11b サポート部材
11c サポート部材
11d サポート部材
12 サポート部材弦溝
13 ナット埋込溝

Claims (5)

  1. 指板と、ナットに接する部分が厚くなっている構造のツキ板とに挟まれることにより、弦楽器本体に密着固定されているナット。
  2. 請求項1におけるツキ板は、ナットに接する部分にサポート部材が、該ツキ板に取り付けられた構造であることを特徴とする、弦楽器本体に密着固定されているナット。
  3. 請求項2におけるサポート部材は角柱もしくは4分割円柱構造、あるいはそれらに装飾が施された構造である事を特徴とする、弦楽器本体に密着固定されているナット。
  4. 指板のヘッド側端部に沿って設けられた本体の溝に嵌め込まれ、ナットに沿ってヘッド側に取り付けられたサポート部材により、弦楽器本体に密着固定されているナット。
  5. 請求項4におけるサポート部材は角柱もしくは4分割円柱構造、あるいはそれらに装飾が施された構造である事を特徴とする、弦楽器本体に密着固定されているナット。
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