JP3136501U - 点滴ラインに装着する滴下速度表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】医療における点滴の滴下速度の調整は、時計又は速度表示装置等の動きと、点滴ラインのチャンバー内の滴下状態を、同時に目視しなければならない。そのため片手で時計又は速度表示装置等を、チャンバーの隣に添える動作が必要となり、点滴を必要とする患者数が多い場合相当の労力となる。
【解決手段】滴下速度表示装置にチャンバー窓２、即ち空洞部分を設け、そのチャンバー窓からチャンバー５が見えるように、直接点滴ライン４に取り付ける。これにより速度表示と、チャンバー内の滴下状態が手を使うことなく同時に目視できる。
【選択図】図１

Description

本考案は、医療における点滴の滴下速度調節に関するものである。

現在、滴下速度の調節は、腕時計を見ながら単位時間当たりの滴下数を数えて行う方法が一般的であるが、指定された単位時間当たりの滴下数と同周期でＬＥＤ等を点滅させ、その点滅に応じて滴下数を調節する方法が発明されている。（輸液セットの点滴速度指示器、特許公開平８−１１２３４７ その他類似の発明、考案多数有り）

滴下速度の調節は、時計又は速度表示装置等と、点滴ラインのチャンバー内の滴下状態を、同時に目視しなければならない。そのため、片手で時計又は速度表示装置等をチャンバーのすぐ隣に添える動作が必要となる。看護士等が多くの患者の点滴を調節する場合、相当の労力となる。

図のように滴下速度表示装置１にチャンバーの窓２を設け、点滴ライン４のチャンバー５部分に取り付ける。

取り付けの詳細は、上部取り付け箇所７内側の形状をチャンバー５上部が納まるような形状とする。本体の背面に切れ込み１２を入れ、その切れ込みにチャンバー上部点滴チューブ９を押し込んで、チャンバー上部の突起部が本体から上に少しはみ出るまで、下方にずらし安定させる。取り付け後の振れを防止するため、チャンバー下部点滴チューブ１０も下部取り付け箇所８に固定する。

腕を上げて時計又は速度表示装置等を、点滴ラインのチャンバーにかざす必要がなくなり、労力の軽減につながる。

滴下速度表示部分３とチャンバー５が隣り合わせになることにより、一点を目視するだけでよい。

片手だけで滴下速度の調節に集中できるので、短時間で正確に行える。

滴下速度の調節が終了しても、他の場所で装置を使用する予定がなければ、そのまま取り付けて置けるので、持ち運ぶ必要がない。

本考案は、点滴ラインに装着できる構造に関することが主であるので、滴下速度表示装置の滴下速度表示部分３設定ボタン等６に関しては概念的なものである。しかし、本装置は点滴ラインにぶら下げる様な形で取り付けるため、小型、軽量が求められる。そのため複雑な機能は、できる限り省き、時間、滴数の設定、表示、演算、マークの点滅のみの機能とするべきと考える。

装置の構成及び、取り付け、使用状態を示した正面図である。 上部取り付け箇所の断面図である。 下部取り付け箇所の断面図である。

符号の説明

１ 滴下速度表示装置
２ チャンバーの窓（空洞）
３ 滴下速度表示部分（点滅）
４ 点滴ライン
５ 点滴ラインのチャンバー
６ 設定ボタン等
７ 上部取り付け箇所
８ 下部取り付け箇所
９ チャンバー上部点滴チューブ
１０ チャンバー下部点滴チューブ
１１ 点滴ラインの調節器
１２ 切れ込み

Claims (1)

1. 点滴の滴下速度表示部分の隣にチャンバー窓、即ち窓状の空洞を設け、そのチャンバー窓から点滴ラインのチャンバーが見えるように、直接点滴ラインに取り付け、滴下速度表示とチャンバー内の滴下状態を、手を使うことなく同時に目視できる滴下速度表示装置。

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