JP3136073U - トーチライト - Google Patents

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Abstract

【課題】離れた場所を照らすだけでなく足元も明るくできるトーチライトを提供する。
【解決手段】LED12からの光が照射される前方側1Aと、LED12を駆動するための電池ケースU4が挿脱される後方側1Bとが、光透過性樹脂により一体形成された外観部材1と、前方側1Aと後方側1Bを仕切るために外観部材1の内面に形成された取り付けリブ1cと、LED12が搭載される発光部U1と、LED12を駆動するための回路部U2を一体化した発光ユニットU3と、この発光ユニットU3に設けられ電池ケースU4の電源端子33と接触する接続端子部とを備え、取り付けリブ1cには、発光ユニットU3を位置決めするための位置決め穴と、発光ユニットU3を後方側1Bからネジ結合するための結合用穴とが形成されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、懐中電灯としてだけでなく、非常灯、室内インテリアムードランプなどとしても使用できるトーチライトに関するものである。
一般的に使用されている懐中電灯は、離れた場所を照らす目的と使用されている。しかし、夜道を歩く場合など、離れた場所を照らしている間は、足元が暗くなるため、安全性や利便性の面で十分なものではなかった。
本考案は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、離れた場所を照らすだけでなく足元も明るくできるトーチライトを提供することである。
上記課題を解決するため本考案に係るトーチライトは、
発光素子からの光が照射される前方側と、発光素子を駆動するための電池ケースが挿脱される後方側とが、光透過性樹脂により一体形成された外観部材と、
前方側と後方側を仕切るために外観部材の内面に形成された取り付けリブと、
発光素子が搭載される発光部と、発光素子を駆動するための回路部を一体化した発光ユニットと、
この発光ユニットに設けられ電池ケースの電源端子と接触する接続端子部と、を備え、
前記取り付けリブには、発光ユニットを位置決めするための位置決め穴と、発光ユニットを後方側からネジ結合するための結合用穴とが形成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によるトーチライトの作用・効果を説明する。まず、前方側と後方側とからなる外観部材が設けられており、発光素子は前方側に、電池ケースは後方側に配置される。この外観部材は、光透過性樹脂により形成され、発光素子から照射される光は、前方へ向かうだけでなく、外観部材自身を透過することができるので、足元にも光を導くことができる。また、外観部材の前方側と後方側を光透過性樹脂で一体形成する場合、内部に搭載される部品の組立が容易にできるように工夫する必要がある。
本考案では、外観部材の前方側と後方側を仕切るための内面に取り付けリブを形成し、この取り付けリブに対して発光ユニットを位置決めすると共に、ネジ結合も行なうことができる。上記の構成であれば、外観部材を樹脂成形で製造することが可能になり、コストの面でも有利となる。以上のように、離れた場所を照らすだけでなく足元も明るくできるトーチライトを提供することができる。
本考案に係る発光部は、放熱用ヒートシンクと、このヒートシンクの前面側に取り付けられるLED基板と、LEDの前面側を覆うレンズと、を備えており、回路部を構成するカバー部材に対して、ヒートシンクを間に挟持した状態でLED基板をネジ結合していることが好ましい。
発光部として、放熱用のヒートシンクにLED基板を取り付けるようにすることで、LEDとして例えば超高輝度LEDを用いることができる。従って、離れた場所と足元の両方を照らすのに十分な光量を得ると共に、放熱効果も十分にすることができる。これらの発光部を回路部にネジ結合することで、組立時における取り扱いも容易になる。
本考案において、発光ユニットを構成するケース部材を樹脂で成形すると共に、前記ネジ結合用の金属製雌ねじ部材が、インサート成形によりケース部材に一体成形されていることが好ましい。
発光ユニットを構成するケース部材を樹脂で成形する場合、樹脂に対して直接ネジ結合する方法も考えられる。しかし、この場合は、耐衝撃性の点で十分ではなく、ネジが緩んできたりする問題が生じる。そこで、雌ねじ部材は金属製とし、これをインサート成形でケース部材と一体化することで、耐衝撃性など、機械的な強度を十分に確保することができる。
本考案において、電池ケースは円筒状の外観形状を有すると共に、接点部は、円筒軸に位置する第1電源端子と、この第1電源端子から所定の半径距離の位置にある第2電源端子とを備え、
前記回路部に設けられた電源接続部は、円筒軸に位置する第1接続端子と、円筒軸を中心としたリング状に形成される第2接続端子とを備え、
電池ケースを装着したとき、第1電源端子と第1接続端子が接続され、第2電源端子と第2接続端子が接続されるように構成されていることが好ましい。
電池ケースは円筒状の外観形状を有しているため、外観部材の内部に装着しようとするとき、円筒軸まわりに回転可能な状態になる。電池ケースの接点部には、電源供給をするために電源端子が設けられるが、電池ケースが外観部材内で回転可能であるため、電池ケース側の電源端子の位置が定まらない。電池ケースを挿入するに際し方向性を持たせる(特定の位相でのみ装着可能とする)方法もあるが、挿脱性を損ねる。そこで、上記のように電源端子と接続端子を構成することで、電池ケースの回転状態に関わらず確実に電源端子と接続端子を正しく接続することができる。
本考案において、電池ケースは円筒状の外観形状を有すると共に、接点部は、円筒軸に位置するコイルスプリングにより構成される第1電源端子と、この第1電源端子から所定の半径距離の位置にあるリング状の第2電源端子とを備え、
前記回路部に設けられた電源接続部は、円筒軸に位置する第1接続端子と、円筒軸から前記半径距離の位置にあるリング状部材により構成される第2接続端子とを備えると共に、第2接続端子には、前記リング状部材に一体形成されバネ性を有する複数の接点が形成されており、
電池ケースを装着したとき、第1電源端子と第1接続端子が接続され、第2電源端子と第2接続端子の前記複数の接点が接続されるように構成されていることが好ましい。
この構成によると、上記と同様に、電池ケースの回転状態に関わらず確実に電源端子と接続端子を正しく接続することができる。また、第1電源端子としてコイルスプリングを使用することで十分な接点圧力を確保することができる。同様に、第2接続端子としてバネ性を有する複数の接点を設けているので、同様に十分な接点圧力を確保することができる。
本考案において、前記第1接続端子と第2接続端子の間にリング状の突出部が形成されていることが好ましい。
かかる突出部を設けることで、第1接続端子と第2接続端子の短絡を確実に防止することができる。
本考案において、電池ケースが装着される外観部材の後方側内面に、外観部材よりも光透過性の低いシートが装着されていることが好ましい。
外観部材を光透過性樹脂で形成しているので、電池ケースを装着した場合に、外観から電池ケースが見えることになる。そこで、後方側内面に光透過性の低いシートを装着することで、外観から電池ケースが見えることを防止し、デザイン性を向上させることができる。
本発明において、外観部材の電池ケースが挿脱される端部に底蓋を設け、底蓋に一体形成される雄ネジに螺合する雌ネジ部材を外観部材の端部に圧入していることが好ましい。
電池ケースを挿脱するための底蓋をネジで螺合する場合、外観部材にもネジを形成する必要がある。しかし、外観部材を樹脂成形で形成する場合、ネジを一体成形することが難しい。そこで、外観部材とは別部材の雌ネジ部材を設けて、外観部材の端部に圧入させることで、底蓋をネジで螺合させることができる。また、雌ネジ部材を別に設けることで、外観にネジ部分が見えないように隠すことができる。
本考案において、外観部材の前方側は前方に行くほど径が大きくなる円錐台形状を少なくとも有すると共に、後方側はこの円錐台形状につながる円筒形状を有し、かつ、垂直に設置できるように、円錐台形状の先端が同一面に形成されていることが好ましい。
外観部材をかかる形状にすることで、トーチライトを床面、テーブルなどの平面上に垂直に立てることができ、インテリアムードランプとしても使用することができる。
本考案にかかるトーチライトの好適な第1実施形態を図面を用いて説明する。図1は、トーチライトの外観構成を示す斜視図である。
<第1実施形態>
外観部材1は、ポリカーボネートなどの光透過性樹脂を成形することで形成されるものであり、前方側1Aと後方側1Bにより構成される。前方側1Aは、前端側へいくほど末広がり(径が大きくなる)の円錐台形状を有しており、途中から直径が一定の円筒形状になっている。後方側1Bは、前方側1Aと同じ円筒形状を有している。前方側1Aと後方側1Bとは、光透過性樹脂により一体成形される。
前方側1Aは、発光素子である超高輝度LEDからの光が照射される側であり、後方側1Bは、電池ケースなどが収容される側である。光は、外観部材1の前端部1aから前方へと照射されるが、外観部材1が光透過性を有することから、外観部材1自身を光が透過し、側方からも光が漏れる仕組みとなっている。これにより、このトーチライトを懐中電灯として使用する場合は、離れた場所を照らすだけでなく、足元も照らすことができる。また、光源として超高輝度LEDを使用しており、十分な光量を確保することができる。
後方側1Bの後端部には、底蓋2がネジにより着脱され、底蓋2を取り外しことで電池ケースの挿脱を行なうことができる。
図2は、トーチライトの内部構造を示す断面図であり、図3は、部品の結合状態を示すための分解斜視図である。図4は、発光ユニットの全体構成と組立構造を示す斜視図である。図5は、発光ユニットの構成を示す分解斜視図である。図6は、電極の接続構成を示す図である。
図2に示すように、外観部材1の前方側1Aは、前端部に行くほど肉薄に形成されるが、後方側1Bはほぼ均一な肉厚で形成される。後方側1Bの後端部は、底蓋2をネジ結合するために部分的に肉薄となっている。
また、前方側1Aと後方側1Bとを仕切るための取り付けリブ1cが一体成形されている。この取り付けリブ1cは、外観部材1の内壁面からリング状に突出する形で成形されている。この取り付けリブ1cには、6つの孔が等間隔に形成されており、そのうちの3つが位置決め用孔1dであり、残りの3つがネジ結合用孔1eである。位置決め用孔1dとネジ結合用孔1eとは、円周方向において交互に配置されている。
次に超高輝度LEDが搭載される発光部U1と、この発光部U1を駆動するための回路部U2について説明する。これら発光部U1と回路部U2は、一体化されて発光ユニットU3として機能する。
発光部U1は、放熱用のヒートシンク10と、素子搭載用の回路基板11と、超高輝度LED12(以下、LEDと省略)と、レンズ13から構成されるものである。ヒートシンク10は、放熱性を高めるためにアルミニウムにより形成され、その前面側に回路基板11が配置される。ヒートシンク10は、外観部材1の内面と接する側壁部10aを有しており、外観からLED12が見えないようにしている。側壁部10aの内面に、レンズ13が取り付けられる。レンズ13は、LED12の全面に位置する球面状に形成されたレンズ部13aと、レンズ部13aの周囲に設けられた取り付け部13bとを備えており、この取り付け部12bに、側壁部10aに形成された凹部10bと係合する凸部13cが一体形成されている。なお、この凹凸の関係は逆にしてもよい。
回路部U2には、外部操作可能な操作ボタン20と、この操作ボタン20により内部のスイッチ21を動作させる。この操作ボタン20は、LED12の明るさを強弱切換するために設けられている。
回路部U2は、2つのケース部材22,23の内部にLED12を点灯制御するための電気回路が組み込まれる。これらのケース部材22,23には、ネジ結合用の袋孔22a,23aが形成されている。これを利用して、発光部U1を2本のネジ14により結合する。これにより、発光部U1と回路部U2とを一体化した発光ユニットU3にすることができる。
回路部U2に発光部U1を結合する際には、まず、ヒートシンク10と回路基板11を重ねた状態にして、ヒートシンク10を挟持した状態で、回路基板12をネジ14により結合する。その後に、レンズ13を圧入(スナップ結合)によりヒートシンク10に対して取り付けることができる。
なお、発光部U1と回路部U2とを一体化したとき、図2に示すように、両者の間には空間部Sが形成され、断熱効果を持たせている。これにより、熱が回路部U2の方向に伝達しにくいようにしている。
次に、電池ケースU4の構成を説明する。電池ケースU4は、全体的に円筒状に形成されており、乾電池が装着される電池収容部30と、電池収容部30の一端側に取り付けられ、電源端子が設けられる接点部31と、電池収容部30の他端側に取り付けられる底部32とが結合もしくは一体成形されている。
接点部31は円板状に形成されており、図6に示すように(+)の第1電源端子33と(−)の第2電源端子34とが設けられている。第1電源端子33は、ちょうど円筒軸に位置しており、バネ35により突出する方向に付勢されている。第2電源端子34は、第1電源端子33から半径rだけ離れた位置にある。第2電源端子34も同様に不図示のバネにより突出方向に付勢されている。第1・第2電源端子33,34は、先端が球面形状に形成されたピンにより形成されている。
一方、これらの電源端子33,34と接続される回路部U2の電源接続部の構成を説明する。図6(b)に示すように、円筒軸に位置する第1接続端子24と、円筒軸から半径rだけ離れたリング状の第2接続端子25とが設けられている。この構成により、電池ケースU4を装着したとき、電池ケースU4が円周方向において任意に回転したとしても、第1電源端子33と第1接続端子24は、どちらも円筒軸上にあるため確実に電気接続される。また、第2電源端子34と第2接続端子25も同じ半径位置にあるため、第2電源端子34がどの位置にあろうが確実に電気接続される。従って、電池ケースU4を装着するときに回転方向における方向性を気にする必要がない。
なお、本実施形態では、第2接続端子25のほうをリング状に形成しているが、電池ケースU4側の第2電源端子34をリング状に形成し、第2接続端子25の方をピンで形成してもよい。また、第1接続端子24と第2接続端子25の間には、突出部26を形成させ、これにより、両者の不用意な短絡を防止することができる。
次に、発光ユニットU3の取り付けリブ1cに対する取り付け構成について説明する。図4に示すように、回路部U2のケース部材22,23には、位置決め用の突起27とネジ結合用の袋穴28が夫々3つずつ形成されている。これら突起27と袋穴28の配置は、取り付けリブ1cに形成された位置決め用孔1dとネジ結合用孔1eの配置と対応している。
そこで、組み立てる際には、外観部材1の前方側1Aから発光ユニットU3を挿入し、3つの位置決め用孔1dに、3つの突起27を挿入させる。これにより、発光ユニットU3の回転方向の位置が決まる。次に、後方側1Bからネジ29をネジ結合用孔1eから挿入し3箇所結合される。これにより、発光ユニットU3が取り付けリブ1cに固定される。
電池ケースU4の底部32には、図2に示すように、フランジ32aが形成されている。このフランジ32aの径は、接点部31の外径寸法よりも大きくなるように設定されている。また、外観部材1の後端部1bには、段差部1fが形成されており、フランジ32aはこの位置で止まるように設定されている。従って、電池ケースU4の前後を逆にして装着しようとしても、フランジ32aの部分で引っかかるため装着することはできない。これにより、常に正しい方向に電池ケースU4を装着可能に構成している。
電池ケースU4が装着される後方側1Bの内壁面には、目隠しシート3が装着されており、光を透過させない材質もしくは光透過性が外観部材1よりも低い材質により形成される。これにより、外観から電池ケースU4が見えないようにされる。
底蓋2の外周面には雄ネジ2aが一体形成される。また、底蓋2を開閉操作するための溝2bが外観側に形成される。底蓋2の内側には、電池ケースU4の全体を電源接続部の方向に付勢するためのコイルバネ4が装着されている。
また、後方側1Bの後端部1bには、雌ネジ部材5が圧入により取り付けられ、この雌ネジ部材5には、底蓋2の雄ネジ2aと螺合する雌ネジ5aが形成されている。外観部材1を樹脂成形する場合、この位置に雌ネジを一体成形することがむつかしいため、別部材である雌ネジ部材5により雌ネジを設けるようにしている。また、この雌ネジ部材5により、外観からネジ部分が見えないようにすることもできる。
以上のような構成によるトーチライトは、懐中電灯として使用する場合は、離れた場所だけでなく、足元を照らすこともでき便利である。また、非常灯として使用する場合は、遠くから自分を目立たせることができる。また、外観部材1の先端が同一面に形成されるため、図7に示すように立てて使用することができ、室内のインテリアムードランプとして使用することもできる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態にかかるトーチライトの構成を図8〜図12により説明する。図8は、トーチライトの内部構造を示す断面図である。第1実施形態と異なる点を中心に説明する。また、第1実施形態で説明した部材と同じ機能をするものについては、同じ図番を付すことにより機能に関する説明は省略する。
まず、発光部U1の構成について説明する。ヒートシンク10の側部にリング状の溝10cが形成されており、ここにOリング15が挿入される。このOリング15により、ヒートシンク10と外観部材1の内壁面との間から水が浸入することを防止し、防水機能を持たせることができる。
さらに、ヒートシンク10の前面側にも、Oリング16を介してレンズ13が取り付けられ、回路基板11へ水が浸入することを防止する。レンズ13は、平板形状の近い形状を有しており、ヒートシンク10のほぼ全面をカバーしており、防塵機能も兼ね備えている。
図9は、発光部U1と回路部U2を結合した状態で後方から見た斜視図である。ケース部材22のスイッチ21が配置される箇所に、部分的に平面部22bが形成される。この平面部22bにスイッチ21の被押圧部21aが露出している。この被押圧部21aを操作ボタン20により押圧することでスイッチ21を作動させることができる。
また、ネジ29で結合するために、袋穴の代わりに金属製の雌ねじ部材28aがケース部材22,23内に埋め込まれている。このような雌ねじ部材28aは、インサート成形により、樹脂製のケース部材22,23に埋め込むことができる。回路基板11をネジ14で結合するための雌ねじ部材28a(図8参照)も同様にインサート成形により埋め込むことができる。
図10は、操作ボタン20の近傍の外観部材2の構成を示す図である。(a)は成形するときのゲート2dを示す図であり、ボタン孔2cの中心位置にゲート2dが設けられ、ゲート2dを中心に放射方向全域に樹脂が流れていくように設計されている。この成形時に形成される薄肉のプレート部分2eは製品としては不要であるので、成形後、上方からのプレスにより除去することでボタン孔2cが形成される。このような成形方法を採用することでウェルドを防止して、外観品質を高めることができる。
図10(c)は、操作ボタン20を組み立てた状態を示す断面図である。操作ボタン20は、ゴム製であり、係止部20aをボタン孔2cの段差部分に係止させることで、操作ボタン20を保持させることができる。操作ボタン20の表面は、外観部材2の表面とほぼ面一に設定される。また、操作ボタン20の中心軸には、押圧部20bが形成されており、スイッチ21の被押圧部21aに作用する。かかる操作ボタン20の構成を採用することで、防水性を高めることができる。
次に、図11により電池ケースU4の構成を説明する。(a)は組立完了状態を示し、(b)は接点部31の側を部分的に分解した状態を示す図である。第1電源端子33は、コイルスプリングにより構成されており、その先端部が突出した状態で組み立てられている。コイルスプリングの根元側はホルダー本体37に固定されている。コイルスプリングを用いることで接点圧力を十分に確保することができる。
第2電源端子34は金属プレートを加工することで形成されるものであり、中央部に孔34aが形成され、周辺部にフランジ34bが形成される。また、第2電源端子34は孔34aが形成されるキャップ部分34cがフランジ34bよりも突出した状態に形成される。第2電源端子34は、4つのネジ36により、接点部31と共に、ホルダー本体37にネジ結合される。
接点部31は、第1電源端子33を突出させるための孔31aと、キャップ部分34cが被せられる突出部31bと、第2電源端子34により取り付けられる取り付け部31cとを備えている。
次に、図12により電極の接続構造を説明する。電池ケースU4の側は、図12(a)に示すように、第1電源端子33を構成するコイルスプリングの中心から半径rだけ離れた位置に第2電源端子34が設けられている。
これらの電源端子33,34と接続される回路部U2の電源接続部の構成を説明すると、図12(b)に示すように、円筒軸に位置する第1接続端子24と、円筒軸から半径rだけ離れたリング状の第2接続端子25とが設けられている。第2接続端子25は、平面視でリング状に形成されていると共に、180゜点対称的に2ヶ所、切り出し接点25aが一体形成されている。この切り出し接点25aは、電池ケースU4の側に突出した凸部に形成され、電池ケースU4の第2電源端子34により押圧されることで弾性変形可能に構成されている。これにより、十分な接点圧力を保持している。
また、第2電源端子34と第2接続端子25も同じ半径位置にあるため、第2電源端子34がどの位置にあろうが確実に電気接続される。従って、電池ケースU4を装着するときに回転方向における方向性を気にする必要がない。
<別実施形態>
本実施形態において、電源端子は中央が(+)電極にしているが、どちらを(+)にするかは任意である。
光透過性樹脂の光透過度は適宜設定できるものである。光透過性樹脂の色についても適宜決めることができる。
トーチライトの外観構成を示す斜視図 トーチライトの内部構造を示す断面図 部品の結合状態を示すための分解斜視図 発光ユニットの全体構成と組立構造を示す斜視図 発光ユニットの構成を示す分解斜視図 電極の接続構成を示す図 トーチライトを立てて使用する場合を示す図 第2実施形態に係るトーチライトの内部構造を示す断面図 発光部と回路部を結合した状態で後方から見た斜視図 操作ボタンの近傍の外観部材の構成を示す図 電池ケースの構成を示す図 電極の接続構成を示す図
符号の説明
1 外観部材
1A 前方側
1B 後方側
1c 取り付けリブ
1d 位置決め用孔
1e ネジ結合用孔
3 目隠しシート
5 雌ネジ部材
10 ヒートシンク
11 回路基板
12 超高輝度LED
13 レンズ
14 ネジ
24 第1接続端子
25 第2接続端子
26 突出部
27 位置決め用突起
28 ネジ結合用孔
33 第1電源端子
34 第2電源端子
r 半径
U1 発光部
U2 回路部
U3 発光ユニット
U4 電池ケース

Claims (9)

  1. 発光素子からの光が照射される前方側と、発光素子を駆動するための電池ケースが挿脱される後方側とが、光透過性樹脂により一体形成された外観部材と、
    前方側と後方側を仕切るために外観部材の内面に形成された取り付けリブと、
    発光素子が搭載される発光部と、発光素子を駆動するための回路部を一体化した発光ユニットと、
    この発光ユニットに設けられ電池ケースの電源端子と接触する接続端子部と、を備え、
    前記取り付けリブには、発光ユニットを位置決めするための位置決め穴と、発光ユニットを後方側からネジ結合するための結合用穴とが形成されていることを特徴とするトーチライト。
  2. 前記発光部は、放熱用ヒートシンクと、このヒートシンクの前面側に取り付けられるLED基板と、LEDの前面側を覆うレンズと、を備えており、回路部を構成するカバー部材に対して、ヒートシンクを間に挟持した状態でLED基板をネジ結合していることを特徴とする請求項1に記載のトーチライト。
  3. 発光ユニットを構成するケース部材を樹脂で成形すると共に、前記ネジ結合用の金属製雌ねじ部材が、インサート成形によりケース部材に一体成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトーチライト。
  4. 電池ケースは円筒状の外観形状を有すると共に、接点部は、円筒軸に位置する第1電源端子と、この第1電源端子から所定の半径距離の位置にある第2電源端子とを備え、
    前記回路部に設けられた電源接続部は、円筒軸に位置する第1接続端子と、円筒軸を中心としたリング状に形成される第2接続端子とを備え、
    電池ケースを装着したとき、第1電源端子と第1接続端子が接続され、第2電源端子と第2接続端子が接続されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトーチライト。
  5. 電池ケースは円筒状の外観形状を有すると共に、接点部は、円筒軸に位置するコイルスプリングにより構成される第1電源端子と、この第1電源端子から所定の半径距離の位置にあるリング状の第2電源端子とを備え、
    前記回路部に設けられた電源接続部は、円筒軸に位置する第1接続端子と、円筒軸から前記半径距離の位置にあるリング状部材により構成される第2接続端子とを備えると共に、第2接続端子には、前記リング状部材に一体形成されバネ性を有する複数の接点が形成されており、
    電池ケースを装着したとき、第1電源端子と第1接続端子が接続され、第2電源端子と第2接続端子の前記複数の接点が接続されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトーチライト。
  6. 前記第1接続端子と第2接続端子の間にリング状の突出部が形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のトーチライト。
  7. 電池ケースが装着される外観部材の後方側内面に、外観部材よりも光透過性の低いシートが装着されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のトーチライト。
  8. 外観部材の電池ケースが挿脱される端部に底蓋を設け、底蓋に一体形成される雄ネジに螺合する雌ネジ部材を外観部材の端部に圧入していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のトーチライト。
  9. 外観部材の前方側は前方に行くほど径が大きくなる円錐台形状を少なくとも有すると共に、後方側はこの円錐台形状につながる円筒形状を有し、かつ、垂直に設置できるように、円錐台形状の先端が同一面に形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のトーチライト。
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