JP3135937B2 - 雑音除去装置 - Google Patents

雑音除去装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、雑音除去装置に関し、より詳細
には、音声認識技術における雑音除去装置に関する。例
えば、雑音下での音声認識技術に適用されるものであ
る。
【0002】
【従来技術】音声認識装置の騒音に関する対策として一
般的に行われている方法には、スペクトルサブトラクシ
ョン法(S.F.Boll,“Suppression of Acoustic Noise i
n Speech Using Spectral Subtraction",IEEE Trans.AS
SP Vol.27-2, Apr.1979)やアダプティブノイズキャン
セング(B.Widraw,“Adaptive noise canceling:Princi
ples and applications",Proc.IEEE,Vol.63,Dec.197
5)などの雑音除去技術を用いる方法などがある。しか
し、アダプティブノイズキャンセリングは、複数の入力
部、特徴抽出部が必要になるので、コストが高くなると
いう欠点がある。一方、スペクトルサブトラクション法
は、音声入力前の入力信号から推定した雑音の周波数ス
ペクトルを音声の周波数スペクトルから減算するものな
ので、非定常雑音の場合、雑音推定時の雑音のスペクト
ルと音声入力時の雑音のスペクトルが大きく異なるため
に、スペクトルサブトラクションすることにより、かえ
って、音声の周波数スペクトルを崩してしまい、認識率
が低下するという欠点がある。
【0003】なお、図3(a)〜(e)は、スペクトル
サブトラクション法で雑音除去が適切に行なえなかった
場合の一例を示したもので、図のように、音声入力時
(a)と雑音入力時(b)の雑音スペクトルが大きく異
なる場合、スペクトルサブトラクションすると、(d)
のようになり、スペクトルサブトラクションする前のス
ペクトル(c)の方が(d)よりも入力音声のスペクト
ル(e)に似ているという結果になる。
【0004】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、非定常雑音下において、スペクトルサブトラク
ションを行うことによる音声の周波数スペクトルの崩れ
を無くすようにした雑音除去装置を提供することを目的
としてなされたものである。
【0005】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、音声入
力信号の周波数スペクトルを求める検出手段と、音声入
力前の入力信号から雑音の周波数スペクトルを求める検
出手段と、音声入力時の入力信号の周波数スペクトルか
ら上記雑音の周波数スペクトルを減算することにより雑
音除去を行う雑音除去手段とを有する雑音除去装置にお
いて、雑音の周波数スペクトルから、周囲の雑音の定常
性を求める計算手段と、該計算手段により求められた定
常性に応じて、雑音を除去する割合を変化させる雑音補
正手段とから成り、前記周囲の雑音の定常性を求める計
算手段は、雑音入力時の入力信号の周波数スペクトルの
時間変化分から求め、時間変化分が小さいほど、定常性
が高くなるようにすることを特徴としたものである。以
下、本発明の実施例に基づいて説明する。
【0006】図1は、本発明による雑音除去装置の一実
施例を説明するための構成図で、図中、1は音響入力
部、2は周波数スペクトル検出部、3は区間検出部、4
は雑音定常性計算部、5は雑音除去係数計算部、6は雑
音スペクトル推定部、7は雑音補正部、8は音声認識部
である。音響入力部1では、マイクロフォンのような音
響・電気信号変換器を用いて、音を電気信号x(t)に
変換する。周波数スペクトル検出部2は、バンドパスフ
ィルタ群、或いは、FFTなどを用いて、音響入力部1
で得られた電気信号x(t)の10msec程度の短時
間周波数スペクトルX(t,f)を検出する。
【0007】区間検出部3は、音声入力中であるかどう
かを検出するもので、例えば、前記x(t)の絶対値の
短時間平均値が予め定めておいた閾値以上の区間を音声
入力中であるとする方法を用いる。また、その他の方法
としては、音声入力スイッチを設けておき、スイッチを
オンさせている区間を音声入力中とする方法を用いる
が、他の方法を用いても実現可能である。定常/非定常
判定部4は、区間検出部3で検出された音声入力中でな
い区間の入力信号を用いて、周囲の雑音の定常性を求め
るもので、例えば、周波数スペクトル検出部2で検出さ
れた短時間周波数スペクトルX(t,f)を用いて、 D(t,f)=X(t,f)−x(t−Δ,f)(Δ.
10msec) で、各帯域毎の変化分を求めてから、
【0008】
【数1】
【0009】で、全帯域の変化分の絶対値の総和E(t)
を求め、このE(t)の時間Tの間の平均値Z
【0010】
【数2】
【0011】を雑音の定常性を示す値として求める。雑
音除去係数計算部5は、雑音定常性計算部4で求められ
た雑音定常性を示す値Zから雑音除去係数αを求める。
なお、雑音除去係数αはZが大きいほど、言い替えれ
ば、雑音が定常なほど大きくなるようにする(0≦α≦
1)。雑音スペクトル推定部6は、区間検出部3で検出
された音声入力中でない区間の短時間周波数スペクトル
X(t,f)を用いて、周囲の雑音の周波数スペクトルを
推定するもので、
【0012】
【数3】
【0013】として、時間Tの間の平均をとる方法を用
いる。雑音補正部7は、雑音除去係数計算部5で求めら
れた雑音除去係数αを用いて、入力信号から雑音成分を
除去するもので、 Y(t,f)=X(t,f)−α・N(f) のように、各帯域毎に、入力音声の周波数スペクトルX
(t,f)から、雑音スペクトル推定部6で推定された雑
音スペクトルN(f)に雑音除去係数αを乗算した値を減
算して、入力信号を補正する。音声認識部8は、雑音補
正部7の出力信号Y(t,f)を用いて音声認識を行なう
もので、「2値のTSPを用いた単語音声認識システム
の開発」(安田 他、電気学会論文誌C108巻、昭和6
3年10月号p.858〜865)記載の音声認識シス
テムを用いるが、他の音声認識システムを用いても実現
可能である。
【0014】図2は、本発明による雑音除去装置の動作
を説明するためのフローチャートである。以下、各ステ
ップに従って順に説明する。stepl ;まず、音響信号(t)を入力する。step2 ;周波数スペクトルX(t,f)を検出す
る。step3 ;音声区間中かどうかを判断する。step4 ;前記step3において音声区間中であれ
ば、雑音補正を行う。計算式は以下のとおりである。 Y(t,f)=X(t,f)−α・N(f)step5 ;音声認識処理を行う。step6 ;前記;step3において音声区間中でな
ければ、雑音スペクトルN(f)を推定する。step7 ;雑音除去係数αを計算する。
【0015】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。すなわち、周囲の雑音が
非常の場合に、スペクトルサブトラクション法を用い
て、雑音除去を行なうと、雑音推定時の雑音のスペクト
ルと音声入力時の雑音のスペクトルが大きく異なるため
に、適切な雑音除去が行なえずに、スヘクトルサブトラ
クションすることにより、かえって、音声の周波数スペ
クトルを崩してしまい、認識率が低下するという欠点が
あったが、本発明では、周囲の雑音の定常性に応じて、
スペクトルサブトラクションする割合を変えているの
で、従来の方法よりも誤認識する可能性が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による雑音除去装置の一実施例を説明
するための構成図である。
【図2】 本発明による雑音除去装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図3】 雑音除去が適切に行なわれなかった場合の例
を示す図である。
【符号の説明】
1…音響入力部、2…周波数スペクトル検出部、3…区
間検出部、4…雑音定常性計算部、5…雑音除去係数計
算部、6…雑音スペクトル推定部、7…雑音補正部、8
…音声認識部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−238399(JP,A) 特開 平2−278298(JP,A) 特開 平2−282798(JP,A) 特開 平1−158499(JP,A) 特公 平5−70840(JP,B2) 特公 昭63−36000(JP,B2) 特許2966452(JP,B2) 特許2859634(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 15/00 - 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声入力信号の周波数スペクトルを求め
    る検出手段と、音声入力前の入力信号から雑音の周波数
    スペクトルを求める検出手段と、音声入力時の入力信号
    の周波数スペクトルから上記雑音の周波数スペクトルを
    減算することにより雑音除去を行う雑音除去手段とを有
    する雑音除去装置において、雑音の周波数スペクトルか
    ら、周囲の雑音の定常性を求める計算手段と、該計算手
    段により求められた定常性に応じて、雑音を除去する割
    合を変化させる雑音補正手段とから成り、前記周囲の雑
    音の定常性を求める計算手段は、雑音入力時の入力信号
    の周波数スペクトルの時間変化分から求め、時間変化分
    が小さいほど、定常性が高くなるようにすることを特徴
    とする雑音除去装置。
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