JP3135640B2 - 電力計における効率表示方法 - Google Patents
電力計における効率表示方法Info
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- JP3135640B2 JP3135640B2 JP03314103A JP31410391A JP3135640B2 JP 3135640 B2 JP3135640 B2 JP 3135640B2 JP 03314103 A JP03314103 A JP 03314103A JP 31410391 A JP31410391 A JP 31410391A JP 3135640 B2 JP3135640 B2 JP 3135640B2
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- power
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電力計に関し、さらに
詳しく言えば、測定対象物に接続されている被測定ライ
ンの一次側電力と二次側電力の比(効率)を演算して表
示する電力計における効率表示方法に関するものであ
る。
詳しく言えば、測定対象物に接続されている被測定ライ
ンの一次側電力と二次側電力の比(効率)を演算して表
示する電力計における効率表示方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2には3つの単相電力測定部CH1〜
CH3を備えた電力計が示されている。単相電力測定部
CH1〜CH3には、各被測定ラインの電圧と電流がそ
れぞれ入力され、それに基づいて電力W1〜W3が求め
られる。
CH3を備えた電力計が示されている。単相電力測定部
CH1〜CH3には、各被測定ラインの電圧と電流がそ
れぞれ入力され、それに基づいて電力W1〜W3が求め
られる。
【0003】この電力W1〜W3はA/D変換部1にて
ディジタル信号に変換された後、メモリ2に記憶され
る。A/D変換部1のサンプリングタイミングおよびメ
モリ2の書込み・読出しは、中央演算処理装置(CP
U)3によって制御される。
ディジタル信号に変換された後、メモリ2に記憶され
る。A/D変換部1のサンプリングタイミングおよびメ
モリ2の書込み・読出しは、中央演算処理装置(CP
U)3によって制御される。
【0004】図3には測定対象物に接続された三相3線
の被測定ラインが示されており、これを例にとって同被
測定ラインの効率について説明する。ここで言う効率と
は、測定対象物の一次側電力と二次側電力の比であり、
一次側電力をW1,W2とし、二次側電力をW3とする
と、 W3/(W1+W2)……式1 によって求められ、この演算式はメモリ2に予め書き込
まれている。
の被測定ラインが示されており、これを例にとって同被
測定ラインの効率について説明する。ここで言う効率と
は、測定対象物の一次側電力と二次側電力の比であり、
一次側電力をW1,W2とし、二次側電力をW3とする
と、 W3/(W1+W2)……式1 によって求められ、この演算式はメモリ2に予め書き込
まれている。
【0005】被測定ラインの効率表示を行なうには、単
相電力測定部CH1,CH2に同被測定ラインの一次側
を接続し、単相電力測定部CH3にその二次側を接続す
る。
相電力測定部CH1,CH2に同被測定ラインの一次側
を接続し、単相電力測定部CH3にその二次側を接続す
る。
【0006】CPU3はA/D変換部1を介して得られ
る電力W1〜W3を上記の式1にあてはめて効率を演算
し、表示・キー入力部4などに備えられているディスプ
レイに例えば%表示する。
る電力W1〜W3を上記の式1にあてはめて効率を演算
し、表示・キー入力部4などに備えられているディスプ
レイに例えば%表示する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】単相3線の場合につい
ても、上記と同じくその一次側と二次側をそれに対応す
る単相電力測定部に接続することにより、その効率が求
められる。
ても、上記と同じくその一次側と二次側をそれに対応す
る単相電力測定部に接続することにより、その効率が求
められる。
【0008】これに対して、図4に示されている単相2
線の場合には、その一次側を単相電力測定部CH1に、
二次側を単相電力測定部CH3に接続することになる。
線の場合には、その一次側を単相電力測定部CH1に、
二次側を単相電力測定部CH3に接続することになる。
【0009】これにより、理論上上記式1中のW2が0
とされ、CPU3にてその演算が行なわれることになる
が、実際にはW2は単相電力測定部CH2のオフセット
などの影響により完全に0にはならないため、効率が正
確に表示されないおそれがある。
とされ、CPU3にてその演算が行なわれることになる
が、実際にはW2は単相電力測定部CH2のオフセット
などの影響により完全に0にはならないため、効率が正
確に表示されないおそれがある。
【0010】これを防止するには、表示・キー入力部4
により、その都度、上記の式1もしくはW2/W1なる
式を選択して設定すれば良いのであるが、これにはその
操作が煩わしいという欠点が伴う。
により、その都度、上記の式1もしくはW2/W1なる
式を選択して設定すれば良いのであるが、これにはその
操作が煩わしいという欠点が伴う。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記従来の事
情に鑑みなされたもので、その構成上の特徴は、単相電
力測定部からなる3つの測定チャンネルを有し、測定対
象物に接続されている被測定ラインの一次側電力と二次
側電力とを上記各測定チャンネルにより測定してA/D
変換部にてディジタル信号に変換し、中央演算処理装置
(CPU)により、これらのディジタル信号に基づいて
上記被測定ラインの一次側電力と二次側電力の比(効
率)を演算して表示する電力計において、上記被測定ラ
インのラインモードおよび使用する上記測定チャンネル
の数を設定する入力部を備え、上記CPUは、上記入力
部にて設定された測定チャンネル数が2チャンネルであ
り、かつ、ラインモードが単相2線である場合、もしく
は測定チャンネル数が3チャンネルであり、かつ、ライ
ンモードが単相2線である場合には、W2/W1なる演
算式(ただし、W2はその二次側電力、W1は一次側電
力)を選択して演算し、上記入力部にて設定された測定
チャンネル数が3チャンネルであり、かつ、ラインモー
ドが単相3線もしくは三相3線の場合には、W3/(W
1+W2)なる演算式(ただし、W3はその二次側電
力、W1,W2は一次側電力)を選択して演算し、その
被測定ラインの効率を表示するようにしたことにある。
情に鑑みなされたもので、その構成上の特徴は、単相電
力測定部からなる3つの測定チャンネルを有し、測定対
象物に接続されている被測定ラインの一次側電力と二次
側電力とを上記各測定チャンネルにより測定してA/D
変換部にてディジタル信号に変換し、中央演算処理装置
(CPU)により、これらのディジタル信号に基づいて
上記被測定ラインの一次側電力と二次側電力の比(効
率)を演算して表示する電力計において、上記被測定ラ
インのラインモードおよび使用する上記測定チャンネル
の数を設定する入力部を備え、上記CPUは、上記入力
部にて設定された測定チャンネル数が2チャンネルであ
り、かつ、ラインモードが単相2線である場合、もしく
は測定チャンネル数が3チャンネルであり、かつ、ライ
ンモードが単相2線である場合には、W2/W1なる演
算式(ただし、W2はその二次側電力、W1は一次側電
力)を選択して演算し、上記入力部にて設定された測定
チャンネル数が3チャンネルであり、かつ、ラインモー
ドが単相3線もしくは三相3線の場合には、W3/(W
1+W2)なる演算式(ただし、W3はその二次側電
力、W1,W2は一次側電力)を選択して演算し、その
被測定ラインの効率を表示するようにしたことにある。
【0012】
【作用】上記構成によれば、被測定ラインのラインモー
ドを設定することにより、それに見合った演算式が選択
され、正確な効率が表示される。
ドを設定することにより、それに見合った演算式が選択
され、正確な効率が表示される。
【0013】
【実施例】この発明においても、先に説明の図2に示さ
れているのと同様な電力計が使用されるが、この場合メ
モリ2には、W3/(W1+W2)…式1ほかに、W2
/W1が式2として書き込まれているとともに、効率の
演算に際してCPU3は図1に示されているフローチャ
ートにしたがって動作する。なお、測定ラインモードは
これに先立って予めオペレータにより選択されているも
のとする。
れているのと同様な電力計が使用されるが、この場合メ
モリ2には、W3/(W1+W2)…式1ほかに、W2
/W1が式2として書き込まれているとともに、効率の
演算に際してCPU3は図1に示されているフローチャ
ートにしたがって動作する。なお、測定ラインモードは
これに先立って予めオペレータにより選択されているも
のとする。
【0014】まず、使用する単相電力測定部CHのチャ
ンネル数がいくつであるかが判断される。1チャンネル
しか使われない場合には、効率表示を行なうことなくこ
の効率演算ルーチンが閉じられる。
ンネル数がいくつであるかが判断される。1チャンネル
しか使われない場合には、効率表示を行なうことなくこ
の効率演算ルーチンが閉じられる。
【0015】2チャンネルが使用される場合には、測定
ラインモードが単相2線であるかが判断される。単相2
線である場合には、式2のW2/W1が選択され、同式
の演算結果が例えば%表示される。単相2線以外の場合
には、効率表示を行なうことなくこの効率演算ルーチン
が閉じられる。
ラインモードが単相2線であるかが判断される。単相2
線である場合には、式2のW2/W1が選択され、同式
の演算結果が例えば%表示される。単相2線以外の場合
には、効率表示を行なうことなくこの効率演算ルーチン
が閉じられる。
【0016】3チャンネルが使用される場合には、どの
測定ラインモードであるかが判断され、単相2線である
場合には、上記と同様にして式2のW2/W1が選択さ
れ、同式の演算結果が例えば%表示される。
測定ラインモードであるかが判断され、単相2線である
場合には、上記と同様にして式2のW2/W1が選択さ
れ、同式の演算結果が例えば%表示される。
【0017】三相3線、単相3線の場合には、式1のW
3/(W1+W2)が選択され、同式の演算結果が例え
ば%表示される。
3/(W1+W2)が選択され、同式の演算結果が例え
ば%表示される。
【0018】その他の場合、例えば三相4線などの場合
には、効率表示を行なうことなくこの効率演算ルーチン
が閉じられる。
には、効率表示を行なうことなくこの効率演算ルーチン
が閉じられる。
【0019】参考までに、使用するチャンネル数および
測定ラインモードと効率演算式の関係図表を表1に示
す。
測定ラインモードと効率演算式の関係図表を表1に示
す。
【0020】
【表1】 上記実施例は単相電力測定部を3つ有する電力計につい
てのものであるが、その入力チャンネル数はこれに限定
されるものではない。
てのものであるが、その入力チャンネル数はこれに限定
されるものではない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、測定ラインモードと使用チャンネル数を設定するこ
とにより、自動的に効率演算式が選択され、被測定ライ
ンの効率が正確に表示される。
ば、測定ラインモードと使用チャンネル数を設定するこ
とにより、自動的に効率演算式が選択され、被測定ライ
ンの効率が正確に表示される。
【図1】この発明の効率表示方法を説明するためのフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図2】電力計の概略的なブロック線図。
【図3】三相3線の被測定ラインを示す接続線図。
【図4】単相2線の被測定ラインを示す接続線図。
1 A/D変換部 2 メモリ 3 CPU 4 表示・キー入力部 CH 単相電力測定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−15629(JP,A) 電気光学大要、相良節夫、養賢堂、昭 和62年2月20日、2.4.2多相交流電 力の測定、23頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 11/00 - 11/66 G01R 21/00 - 22/04
Claims (1)
- 【請求項1】 単相電力測定部からなる3つの測定チャ
ンネルを有し、測定対象物に接続されている被測定ライ
ンの一次側電力と二次側電力とを上記各測定チャンネル
により測定してA/D変換部にてディジタル信号に変換
し、中央演算処理装置(CPU)により、これらのディ
ジタル信号に基づいて上記被測定ラインの一次側電力と
二次側電力の比(効率)を演算して表示する電力計にお
いて、上記被測定ラインのラインモードおよび使用する上記測
定チャンネルの数を設定する入力部を備え、上記CPU
は、上記入力部にて設定された測定チャンネル数が2チ
ャンネルであり、かつ、ラインモードが単相2線である
場合、もしくは測定チャンネル数が3チャンネルであ
り、かつ、ラインモードが単相2線である場合には、 W
2/W1なる演算式(ただし、W2はその二次側電力、
W1は一次側電力)を選択して演算し、上記入力部にて
設定された測定チャンネル数が3チャンネルであり、か
つ、ラインモードが単相3線もしくは三相3線の場合に
は、W3/(W1+W2)なる演算式(ただし、W3は
その二次側電力、W1,W2は一次側電力)を選択して
演算し、その被測定ラインの効率を表示するようにした
ことを特徴とする電力計における効率表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03314103A JP3135640B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 電力計における効率表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03314103A JP3135640B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 電力計における効率表示方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05126871A JPH05126871A (ja) | 1993-05-21 |
JP3135640B2 true JP3135640B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=18049279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03314103A Expired - Fee Related JP3135640B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 電力計における効率表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3135640B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP03314103A patent/JP3135640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
電気光学大要、相良節夫、養賢堂、昭和62年2月20日、2.4.2多相交流電力の測定、23頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05126871A (ja) | 1993-05-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20001025 |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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