JP3135265U

JP3135265U - オーディオｆｍ変調アンプ

Info

Publication number: JP3135265U
Application number: JP2007004926U
Authority: JP
Inventors: 正志佐藤
Original assignee: 佐藤正志
Priority date: 2007-06-28
Filing date: 2007-06-28
Publication date: 2007-09-06
Anticipated expiration: 2017-06-28

Abstract

【課題】オーディオ機器の音を、感性が豊かな高音質の音に再生ができるオーディオＦＭ変調アンプを提供するものである。
【解決手段】音声信号の入力端子とアンプとの間に、可聴周波数域を順次複数の波長域に対応するように分割した複数のブロックを並列に接続し、各ブロックは入力音声信号に応じた入力電圧と複数の波長域に対応するようにそれぞれ分割された検出基準電圧とを比較するコンパレーター７と、このコンパレーター７に接続され、入力音声信号と基本波発振回路１５からの基本波とをＦＭ変調するＦＭ変調回路１２とから構成され、入力音声信号に応じた入力電圧と検出基準電圧とコンパレーター７で比較し、対応するレベルの入力音声信号の時にのみ、この入力音声信号と基本波発振回路１２からの基本波とをＦＭ変調してアンプに出力するようにしたものである。
【選択図】図２

Description

本考案は、音質を改善する回路を改良したオーディオＦＭ変調アンプに関するものである。

音の強弱は波形の基本波が変調し重なって複雑に振動するもので、一般には１６Ｈｚ〜２００００Ｈｚの可聴範囲を振幅変調している。従来の音声信号によるオーディオ機器で、特に小型のラジオの場合、アンプで増幅すれば拡声された音になるが、低音領域の音はクリアーに再生できず、共鳴して濁った音が出たり音割れなどが発生する問題があった。またＣＤやＭＯなどのデジタル信号によるオーディオ機器は中間音が欠けた感性に乏しい音質になる問題があった。

本考案は上記問題を改善し、ラジオやテレビ、テープレコーダー、ＣＤやＭＯなどのオーディオ機器でも、感性が豊かな高音質の音に再生ができるオーディオＦＭ変調アンプを提供するものである。

本考案の請求項１記載のオーディオＦＭ変調アンプは、音声信号の入力端子とアンプとの間に、可聴周波数域を順次複数の波長域に対応するように分割した複数のブロックを並列に接続し、各ブロックは入力音声信号に応じた入力電圧と複数の波長域に対応するようにそれぞれ分割された検出基準電圧とを比較するコンパレーターと、このコンパレーターに接続され、入力音声信号と基本波発振回路からの基本波とをＦＭ変調するＦＭ変調回路とから構成され、入力音声信号に応じた入力電圧と検出基準電圧とをコンパレーターで比較し、対応するレベルの入力音声信号の時にのみ、この入力音声信号と基本波発振回路からの基本波とをＦＭ変調してアンプに出力するようにしたことを特徴とするものである。

本考案の請求項２記載のオーディオＦＭ変調アンプは、請求項１において、各ブロックは、アナログの入力音声信号の電圧を検出基準電圧と比較するコンパレーターを設け、この＋側に音声電圧入力する入力端子を接続し、−側に抵抗Ｒ_ｎ０を接続し、更にこの抵抗Ｒ_ｎ０とデジタル−アナログ変換器との間に、抵抗Ｒ_ｎ１〜Ｒ_ｎｍ（但し_ｎ，ｍは整数）を並列に接続し、このデジタル−アナログ変換器にクロックパルス発振回路から発振したパルスを計数するカウンタを接続し、更にデジタル−アナログ変換器を介して前記入力端子と第１の電子リレーを接続すると共に、この第１の電子リレーと前記コンパレーターの出力側との間にインバーターを接続し、このインバーターに接続した第２の電子リレーを介してＦＭ変調回路に基本波発振回路を接続して構成され、前記クロックパルス発振回路からのパルスを計数するカウンタで、抵抗Ｒ_ｎ１〜Ｒ_ｎｍを順次切換えて検出基準電圧を変え、コンパレーターにより入力音声信号に応じた入力電圧と検出基準電圧とを比較して、検出基準電圧に対応する入力音声信号が入力された時にのみ、第１の電子リレーと第２の電子リレーをオンして、入力音声信号と基本波発振回路からの基本波とをＦＭ変調回路でＦＭ変調してアンプに出力するようにしたことを特徴とするものである。

本考案に係る請求項１記載のオーディオＦＭ変調アンプによれば、可聴周波数域を順次複数の波長域に対応するように複数のブロックに分割し、それぞれの周波数に対応する検出基準電圧を順次切換えて、各ブロック内のコンパレーターで入力音声信号に応じた入力電圧と検出基準電圧を比較し、対応するレベルの入力音声信号の時のみ基本波発振回路から周波数に対応した基本波が出力されてＦＭ変調されるので、感性が豊かで高音質のクリアーな音に再生することができる。

また請求項２記載のオーディオＦＭ変調アンプによれば、クロックパルス発振回路からのパルスを計数するカウンタで、抵抗Ｒ_ｎ１〜Ｒ_ｎｍを順次切換えて検出基準電圧を変え、コンパレーターにより入力音声信号に応じた入力電圧と検出基準電圧とを比較して、検出基準電圧に対応する入力音声信号が入力された時に、第１の電子リレーと第２の電子リレーをオンして、入力音声信号と基本波発振回路からの基本波とをＦＭ変調回路でＦＭ変調するので感性が豊かで高音質のクリアーな音に再生することができる。

以下本考案の実施の一形態を図１ないし図４を参照して詳細に説明する。図１はオーディオＦＭ変調アンプの回路を示すもので、１は入力端子でラジオなどのチューナーや、テープレコーダー、ＣＤやＭＯなどのオーディオからの音声信号が入力するようになっている。２は入力端子１に接続され、ＣＤやＭＯなどのデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器である。

３はアンプで、このアンプ３と、前記入力端子１およびデジタル−アナログ変換器２との間に１０個のブロックＢ１〜Ｂ１０が並列に接続され、各ブロックＢ１〜Ｂ１０にはそれぞれクロックパルス発振回路５が並列に接続されている。

ブロックＢ１は、図２に示すように前記入力端子１またはデジタル−アナログ変換器２からのアナログ音声信号の入力端子６が設けられ、これに接続して電圧を比較するコンパレーター７が設けられている。このコンパレーター７の＋側に入力端子６からの入力音声電圧を、−側に抵抗Ｒ_１０を接続し、更にこの抵抗Ｒ_１０とデジタル−アナログ変換器８との間に、抵抗Ｒ_１１〜Ｒ_１１０が並列に接続されている。

このデジタル−アナログ変換器８にはカウンタ９を介して前記クロックパルス発振回路５に接続され、クロックパルス発振回路５から発振したパルスをカウンタ９で計数して、デジタル−アナログ変換器８に接続した抵抗Ｒ_１１〜Ｒ_１１０を順次切換えるようになっている。なおクロックパルス発振回路５は、各ブロックＢ１〜Ｂ１０に共通した１個のものである。

また前記入力端子６はデジタル−アナログ変換器８を介して第１の電子リレー１０に接続されている。この第１の電子リレー１０は、ＮＡＮＤゲートで構成されたインバーター１１を介して前記コンパレーター７の出力側に接続されている。また第１の電子リレー１０はＦＭ変調回路１２を介して、アンプ３への出力端子１３に接続されている。１５は基本波発振回路で、これは第２の電子リレー１６を介して前記ＦＭ変調回路１２に接続されている。また前記第２の電子リレー１６はインバーター１１に接続されている。

またブロックＢ２は、図２と同様に構成されているが、コンパレーター７の−側に抵抗Ｒ_２０を接続し、更にこの抵抗Ｒ_２０とデジタル−アナログ変換器８との間に並列に抵抗Ｒ_２１〜Ｒ_２１０が接続されている。以下同様にブロックＢ１０は、コンパレーター７の−側に抵抗Ｒ_１００を接続し、更にこの抵抗Ｒ_１００とデジタル−アナログ変換器８との間に並列に抵抗Ｒ_１０１〜Ｒ_１０１０が接続されている。

上記構成のオーディオＦＭ変調アンプは、ラジオなどのチューナーや、テープレコーダーからのアナログの入力音声信号が入力端子１から入力されると、それぞれのブロックＢ１〜Ｂ１０の入力端子６からコンパレーター７の＋側に入力される。またＣＤやＭＯなどのオーディオ機器からのデジタル入力音声信号が入力端子１から入力されると、図１に示すようにデジタルーアナログ変換器２でアナログ信号に変換されて、それぞれのブロックＢ１〜Ｂ１０の入力端子６からコンパレーター７の＋側に入力される。ブロックＢ１〜Ｂ１０は図３に示すように、１６Ｈｚ〜２００００Ｈｚの可聴周波数域を順次複数の波長域に対応するように分割し、例えばブロックＢ１では１６Ｈｚ〜９９Ｈｚのパートを受け持ち、ブロック２では１００Ｈｚ〜４００Ｈｚのパートを受け持つようにする。

ブロックＢ１では、前記クロックパルス発振回路５からのパルスを計数するカウンタ９により、抵抗Ｒ_１１〜Ｒ_１１０を順次切換えて、抵抗Ｒ_１０＋Σ（抵抗Ｒ_１１〜Ｒ_１１０）に対応した検出基準電圧に切換えていく。またデジタル−アナログ変換器８からカウンタ９へ戻るリセット回路が形成されて、カウンタ９で「１」〜「１０」まで計測すると、リセットされて再び「１」〜「１０」まで繰り返し計測して抵抗Ｒ_１１〜Ｒ_１１０を順次切換えるようになっている。

同様にブロックＢ２でも、カウンタ９で、抵抗Ｒ_２１〜Ｒ_２１０を順次切換えて、Ｒ_２０＋Σ（抵抗Ｒ_２１〜Ｒ_２１０）に対応した検出基準電圧に切換えていく。またブロックＢ１０でも、カウンタ９で、抵抗Ｒ_１０１〜Ｒ_１０１０を順次切換えて、抵抗Ｒ_１００＋Σ（抵抗Ｒ_１０１〜Ｒ_１０１０）に対応した検出基準電圧に切換えていく。

コンパレーター７では、その＋側に入力端子６からの入力音声信号が入力されるがその周波数は一般に電圧に比例するので、入力音声信号に応じた入力電圧と、−側からの予め周波数に対応して規定された検出基準電圧とを比較し、検出基準電圧の範囲に入力電圧が入った場合に信号がインバーター１１に出力され、入らなかった場合には信号が出力されない。例えば入力音声信号の周波数が３００Ｈｚだとして、ブロックＢ１では１６Ｈｚ〜９９Ｈｚのパートを受け持ち、ブロック２では１００Ｈｚ〜４００Ｈｚのパートを受け持つとすると、ブロック２の範囲であるからブロック１からは信号が出力されない。

検出基準電圧の範囲に入力電圧が入った場合には信号がインバーター１１に出力され、ここで反転されて「０」から「１」の信号が出力され、第１の電子リレー１０と第２の電子リレー１６がオンとなる。第１の電子リレー１０がオンとなると、入力端子６からの入力音声信号はＦＭ変調回路１２に出力されると共に、基本波発振回路１５から周波数に対応した基本波がＦＭ変調回路１２に出力され、ここで振幅が同じで周波数が異なるフラットなＦＭ変調が行なわれて、出力端子１３からアンプに出力される。

従って、図３に示すように１６Ｈｚ〜２００００Ｈｚの可聴周波数域を順次複数の波長域に対応するようにブロックＢ１〜Ｂ１０で分割し、それぞれの周波数に対応する検出基準電圧を順次切換えて、コンパレーター７で入力音声信号に応じた入力電圧と検出基準電圧を比較し、対応するレベルの入力音声信号の時にのみ基本波発振回路１５から周波数に対応した基本波が出力されて図４に示すようにＦＭ変調されるので、感性が豊かで高音質のクリアーな音に再生でき、従来のように共鳴して濁った音や、音割れなどを防止することができる。

なお上記説明ではブロックを１０個に分割した場合について示したが、その個数は多いほど良い。

本考案の実施の一形態によるオーディオＦＭ変調アンプの回路図である。図１のブロックの構成を示す回路図である。可聴周波数域を各ブロックに分割した状態を示す説明図である。ＦＭ変調された波形を示す波形図である。

符号の説明

１入力端子
２デジタル−アナログ変換器
３アンプ
Ｂ１〜Ｂ１０ブロック
５クロックパルス発振回路
６入力端子
７コンパレーター
８デジタル−アナログ変換器
９カウンタ
１０第１の電子リレー
１１インバーター
１２ＦＭ変調回路
１３出力端子
１５基本波発振回路
１６第２の電子リレー

Claims

音声信号の入力端子とアンプとの間に、可聴周波数域を順次複数の波長域に対応するように分割した複数のブロックを並列に接続し、各ブロックは入力音声信号に応じた入力電圧と複数の波長域に対応するようにそれぞれ分割された検出基準電圧とを比較するコンパレーターと、このコンパレーターに接続され、入力音声信号と基本波発振回路からの基本波とをＦＭ変調するＦＭ変調回路とから構成され、入力音声信号に応じた入力電圧と検出基準電圧とをコンパレーターで比較し、対応するレベルの入力音声信号の時にのみ、この入力音声信号と基本波発振回路からの基本波とをＦＭ変調してアンプに出力するようにしたことを特徴とするオーディオＦＭ変調アンプ。
各ブロックは、アナログの入力音声信号の電圧を検出基準電圧と比較するコンパレーターを設け、この＋側に音声電圧入力する入力端子を接続し、−側に抵抗Ｒ_ｎ０を接続し、更にこの抵抗Ｒ_ｎ０とデジタル−アナログ変換器との間に、抵抗Ｒ_ｎ１〜Ｒ_ｎｍ（但し_ｎ，ｍは整数）を並列に接続し、このデジタル−アナログ変換器にクロックパルス発振回路から発振したパルスを計数するカウンタを接続し、更にデジタル−アナログ変換器を介して前記入力端子と第１の電子リレーを接続すると共に、この第１の電子リレーと前記コンパレーターの出力側との間にインバーターを接続し、このインバーターに接続した第２の電子リレーを介してＦＭ変調回路に基本波発振回路を接続して構成され、前記クロックパルス発振回路からのパルスを計数するカウンタで、抵抗Ｒ_ｎ１〜Ｒ_ｎｍを順次切換えて検出基準電圧を変え、コンパレーターにより入力音声信号に応じた入力電圧と検出基準電圧とを比較して、検出基準電圧に対応する入力音声信号が入力された時にのみ、第１の電子リレーと第２の電子リレーをオンして、入力音声信号と基本波発振回路からの基本波とをＦＭ変調回路でＦＭ変調してアンプに出力するようにしたことを特徴とする請求項１記載のオーディオＦＭ変調アンプ。