JP3135012B2 - レール締結ボルトの締付機械 - Google Patents

レール締結ボルトの締付機械

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JP3135012B2
JP3135012B2 JP05093898A JP9389893A JP3135012B2 JP 3135012 B2 JP3135012 B2 JP 3135012B2 JP 05093898 A JP05093898 A JP 05093898A JP 9389893 A JP9389893 A JP 9389893A JP 3135012 B2 JP3135012 B2 JP 3135012B2
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豊 中尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道のレール保線作業
におけるレール交換後のレール用枕木とレールを締結す
るレール締結ボルトを締付ける機械に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道のレールはレール用枕木の上に2本
並行に設置し、各レールを2本のレール締結ボルトでレ
ール用枕木に締結している。このような鉄道のレールに
おけるレール交換作業はレール締結ボルトを弛めて旧い
レールを外して新らしいレールを設置してレール交換
し、このレール交換後にレール用枕木とレールをレール
締結ボルトで締結している。このレール交換作業におけ
るレール交換後のレール締結ボルトを締付ける機械とし
ては種々のものが知られている。例えば、1本の締付軸
を有する可搬式ボルトの締付ユニットと動力源より成る
レール締結ボルトの締付機械。手押し式台車に1本又は
2本の締付軸を有するボルト締付ユニットと動力源を取
付けたレール締結ボルトの締付機械等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の締付機械である
と作業者が手で持ってボルト締付ユニットを運搬すると
共に、動力源を移動し、ボルト締付ユニットを手で持っ
て締付作業するので、重いボルト締付ユニットの移動及
び締付時の反力保持を作業者が行なうので大変重労働と
なるし、1度に1本の締結ボルトを締付けるので能率が
悪い。後者の締付機械であると作業者がレールに沿って
台車を走行させると共に、ボルト締付ユニットを手で押
えて締付時の反力を保持するので、前者のものと同様に
重労働となるし、1度に1本又は2本を締付けるので能
率が悪い。これらを解消するには、ボルト締付ユニット
を4本の締付軸を有するものとすれば良いが、このよう
にするとボルト締付ユニットが左右のレール間に跨る大
きさとなって大重量となるので、入力による運搬が困難
となり、自走式車両にボルト締付ユニットを取付けて自
動的に運搬できるようにすると車両走行時の慣性力が大
きくなってボルト締付ユニットの締付軸をレール用枕木
のボルト穴上方に位置決めすることが困難となるし、レ
ール用枕木がレールに対して直角でなく斜めに位置ずれ
していた場合には締付ユニットの位置決めが困難とな
る。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにしたレール締結ボルトの締付機械を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】レール2に沿って走行す
る軌道走行車Aに作業機フレーム18を取付け、この作
業機フレーム18にレール2と直交する方向に向いた取
付横材37を、モータ31で水平方向に揺動される左右
一対のリンク機構36,36により前後方向・左右方向
に移動可能に取付け、この取付横材37にナットランナ
40を昇降自在に取付けて成るレール締結ボルトの締付
機械。
【0006】
【作 用】ナットランナ40を軌道走行車Aの車体1
0に取付けた作業機フレーム18に装着したので、ナッ
トランナ40の移動及び締結反力の支持を車体10によ
って行なえるから、作業者の重労働を軽減できるし、軌
道走行車Aを停止した状態でモータ31を駆動して左右
のリンク機構36を揺動することで取付横材37を前後
・左右方向に移動してナットランナ40を前後・左右方
向に微移動できるから、ナットランナ40をレール締結
ボルト4の位置に合せて正確に位置決めでき、しかも左
右のリンク機構36の揺動量を異ならせることで取付横
材37をレール2に対して斜めにできるから、レール用
枕木1が斜めであってもレール締結ボルト4を締付けで
きる。
【0007】
【実 施 例】
(全体の構造)図1、図2に示すように、レール用枕木
1上に一対のレール2,2が一対のレール締結部品3,
3でそれぞれ締結してあり、このレール締結部品3は図
3に示すようにレール締結ボルト4、スプリング5、ゲ
ージブロック6より成り、レール締結ボルト4をレール
用枕木1のボルト穴7に螺合してレール2をレール用枕
木1に締結している。
【0008】図1、図2に示すように軌道走行車Aは車
体10の前後中間に履帯式走行体より成る陸上走行体1
1を取付けると共に、その車体10の前部と後部に支持
アーム12をシリンダ13aで上下揺動自在にそれぞれ
支承し、その各アーム12の先端部に鉄輪13と走行用
モータ14を取付けて軌道走行体としてあり、シリンダ
13aでアーム12を下方に揺動すると鉄輪13がレー
ル2上に接して陸上走行体11が浮き上ってレール2に
沿って走行可能となり、シリンダ13aでアーム12を
上方に揺動すると鉄輪13がレール2から離れて陸上走
行体11が接地して陸上走行可能となり、軌道走行車A
は軌陸走行可能となっている。陸上走行体11はゴムタ
イヤでも良い。
【0009】前記車体10の前端部に左右一対の第1・
第2リンク15,16と揺動シリンダ17で作業機フレ
ーム18が上下揺動自在に取付けてあり、この作業機フ
レーム18にはレール締結部品搬送装置Bと前後一対の
レール締結ボルト締付装置Cが設けてあると共に、作業
機フレーム18の前後・左右に車輪19がそれぞれ装着
され、揺動シリンダ17で作業機フレーム18を下方に
揺動すると車輪19がレール2上に接し、上方に揺動す
ると車輪19がレール2から離れる。
【0010】前記車体10の後部左右にはエンジン・油
圧装置20、発電機21などの駆動源を取付けて左右方
向のバランスと前後方向のバランスを保持しており、車
体10の前後中間にレール締結部品3を収納したケース
22が複数載置してある。
【0011】(レール締結ボルト締付装置C)図4、図
5、図6に示すように、作業機フレーム18を構成する
前後方向(レール2と平行方向)に向う左右一対の下部
横材30,30の後部にモータ31で回転される第1縦
軸32がそれぞれ設けられ、この第1縦軸32に第1リ
ンク33が連結され、その第1リンク33に第2リンク
34が第2縦軸35で揺動自在に連結されて左右一対の
リンク機構36,36を構成し、この左右一対のリンク
機構36,36の第2リンク34が左右方向(レール2
と直交方向)に向う取付横材37の長手方向両端部に第
3縦軸38で連結されて左右のモータ31を駆動するこ
とで取付横材37が前後及び左右に移動するようにして
ある。前記取付横材37の長手方向両側部に左右一対の
取付体39,39が上下動自在に支承され、この各取付
体39に左右一対のナットランナ40,40が取付けら
れて後部のレール締結ボルト締付装置Cを構成してい
る。前記一対の下部横材30,30の前部にも同様にし
て取付横材37が取付けられて前部のレール締結ボルト
締付装置Cを構成している。
【0012】(リンク機構36の詳細)図7に示すよう
に、下部横材30の上面に横板41をスペーサ42を介
してボルト43で取付け、この横板41上面に平面コ字
状の縦材44を固着し、この縦材44の上面にプレート
45を固着し、このプレート45上にモータ31を取付
けると共に、縦材44に固着した中間プレート46と前
記横板41に中空形状の第1縦軸32を回転自在に支承
する。第1縦軸32に第1リンク33を固着し、第1リ
ンク33の先端部に設けた上下プレート33a,33b
に第2縦軸35の上下部を固着し、この第2縦軸35の
回りに第2リンク34に設けた筒体34aを回転自在に
支承し、この第2リンク34に設けた筒体34bを取付
横材37の上面に固着した第3縦軸38の回転自在に嵌
合してある。前記モータ31は減速機付きの電動モータ
となっている。
【0013】(ナットランナ40の取付構造)図8、図
9に示すように、取付横材37の上面にプレート47を
固着し、このプレート47に一対の縦ガイド杆48,4
8を立設してその上部を横板49で連結する。前記一対
の縦ガイド杆48,48に筒状の摺動子50を摺動自在
にそれぞれ嵌合し、この一対の摺動子50,50の上部
間に亘って上部取付材51を取付けると共に、下部間に
一対のL字状の取付板52をそれぞれ取付けて取付体3
9とし、取付横材37の上面にブラケット53とピン5
4を介して昇降シリンダ55を取付け、そのピストン杆
55aを前記上部取付材51に固着したブラケット56
にピン57で連結して昇降シリンダ55のピストン杆5
5aを伸縮すると取付体39が一対の縦ガイド杆48,
48に沿って上下摺動するようにしてあり、その上昇ス
トロークエンドがセンサ58で検出される。ナットラン
ナ40は取付板52に取付けられ、モータ59で回転さ
れる回転軸60にマグネットを有するソケット61が取
付けてあり、左右一対のナットランナ40,40のソケ
ット61,61はレール2の左右両側を締結する左右一
対のレール締結ボルト4,4と同一間隔としてある。
【0014】(ナットランナ40の位置決め機構)図1
0に示すように取付横材37の長手方向下面両側部に第
1・第2ブラケット62,63が取付けてあり、この第
1・第2ブラケット62,63に第1・第2レバー6
4,65がピン66で左右揺動自在に支承され、この第
1・第2レバー64,65の下端部に第1・第2ローラ
67,68が縦軸69の回りに回転自在に支承してあ
り、前記取付横材37の長手方向下面中間部に第3ブラ
ケット70が取付けてあり、この第3ブラケット70に
第3レバー71がピン72で左右揺動自在に支承され、
この第3レバー71の上端部と第1レバー64の上端部
に第1ロッド73がピン74,75で連結され、第3レ
バー71の下端部と第2レバー65の上端部に第2ロッ
ド76がピン77,78で連結され、第2レバー65の
上端部と第3ブラケット70に亘って付勢機構79が連
結されて第2レバー65と第1レバー64を左右反対方
向に揺動付勢して第1・第2ローラ67,68を左右の
レール2,2の内側面2a,2aに押しつけて取付横材
37の左右方向の位置を規制してナットランナ40の左
右方向の位置決めをしている。前記付勢機構79は第3
ブラケット70に連結した筒体80内にピストン81を
備えたロッド82を嵌挿し、そのロッド82を第2レバ
ー65に連結し、ピストン81をスプリング83で縮少
方向に付勢している。
【0015】(レール締結ボルト4の締付動作) レール締結ボルト締付装置Cは以上の構成であるから、
軌道走行車Aを停止してナットライナ40をレール締結
ボルトの締付位置(レール用枕木1のボルト穴7)近く
に停止すると、取付横材37にリンク等を介して取付け
た第1・第2ローラ67,68が左右のレール2の内側
面2a,2aに接して位置決めされ、各ナットランナ4
0のソケット61が各ボルト穴7と左右方向に同一位置
となる。この状態で左右のモータ31,31を同期して
回転することで左右のリンク機構36,36を揺動する
と取付横材37が第1・第2ローラ67,68によって
左右のレール2,2に沿って前後方向に平行移動して各
ナットランナ40のソケット61が各ボルト穴7の真上
に位置する。この時、昇降シリンダ55のピストン杆5
5aを伸長して各ナットランナ40を上方位置としてあ
る。前述の状態から昇降シリンダ55のピストン杆55
aを縮少してナットランナ40を下降することでボルト
穴7に挿入されたレール締結ボルト4にソケット61が
嵌合し、モータ59を駆動してソケット61を回転する
ことでレール締結ボルト4をボルト穴7に螺合してレー
ル2をレール用枕木1にレール締結部品3で締結する。
また、取付横材37には4つのナットランナ40が取付
けてあるから4本のレール締結ボルト4を同時に締付け
て1つのレール用枕木1に左右一対のレール2を同時に
締結できる。また、左右のモータ31の回転を異ならせ
て左右のリンク機構36,36の揺動量を異ならせるこ
とで取付横材37をレール2に対して斜めにできるか
ら、レール2に対して斜めとなったレール用枕木1のボ
ルト穴7にレール締結ボルト4を締付けできる。また、
レール締結部品搬送装置Bと組み合せることでレール締
結ボルト4の締付けを自動化できる。
【0016】(レール締結部品搬送装置B)図4、図5
に示すように、作業機フレーム18の車体側上部に後部
昇降横材90と後部固定横材91が左右方向に向けて設
けられ、前方側上部に前部昇降横材92が左右方向に向
けて設けてあり、この各横材90,91,92の長手方
向両側部上面に一対のホルダ93がそれぞれ設けられ、
このホルダ93上に一対のレール締結部品3,3がセッ
トされるようにしてあり、前記後部昇降横材90と前部
昇降横材92は縦ガイド杆94に沿ってリフトシリンダ
95で昇降自在となり、前記作業機フレーム18の上部
左右には図4、図11に示すように一対のレール締結部
品支持部材96が一対の横ガイド杆97,97と送りシ
リンダ98で前後方向に移動自在に設けてあり、作業機
フレーム18の上部前後部左右にテレビカメラ99が下
向きにそれぞれ取付けてある。
【0017】(作業機フレーム18の構造)図12、図
13、図14、図15に示すように、作業機フレーム1
8は前記左右一対の下部横材30,30と前後一対の下
部横材100,100と、前後左右の縦材101と、左
右一対の上部横材102,102と、前後一対の上部横
材103,103を連結して成り、その左右一対の上部
横材102,102の上面長手方向車体寄りにL字状の
ブラケット104がボルト止めされ、このブラケット1
04間に後部固定横材91が横架固定してあると共に、
前記左右一対の上部横材102,102の長手方向両端
部上面に前後一対のコ字状のチャンネル材105,10
5が立設され、この前後一対のチャンネル材105,1
05間に一対の横ガイド杆97が上下に間隔を置いて横
架してあると共に、車体側のチャンネル材105に送り
シリンダ98がピン106で連結してある。
【0018】(ホルダ93の形状)図14に示すように
ホルダ93は横板107に左右一対の突片108,10
8を設けた形状で、レール締結部品3を正しい姿勢と向
きで保持できるようにしてある。
【0019】(後部・前部昇降横材90,92を昇降す
る構造)図15に示すように、前後一対の下部横材10
0,100の上面に左右一対の縦ガイド杆94,94の
下部が連結され、一対の縦ガイド杆94,94間におい
てリフトシリンダ95がピン109とブラケット110
で下部横材100の上面に連結してあり、前記前後一対
の上部横材103に左右一対のL字型材111,111
が左右方向に間隔を置いて上向きに固着され、この一対
のL字型材111,111の上端面に横板112が固着
してあり、この横板112に一対の縦ガイド杆94,9
4の上部が連結され、図12、図13に示すように前後
の横板112間に左右一対の連結板113,113が横
架固着されている。前記一対の縦ガイド杆94,94に
嵌合した左右一対の摺動子114,114間に亘ってコ
字状材115が連結され、このコ字状材115の上部に
リフトシリンダ95のピストン杆95aが連結されてお
り、このコ字状材115がコ字状の連結材116で後部
・前部昇降横材90,92に連結してあり、リフトシリ
ンダ95のピストン杆95aを縮少すると図15の実線
で示す下方位置に移動し、伸長すると仮想線で示す上方
位置に移動する。
【0020】(レール締結部品支持部材96)前記一対
の横ガイド杆97に嵌合した一対の摺動子120,12
0に断面コ字状で横長の可動材121が固着され、この
可動材121に送りシリンダ98のピストン杆98aが
連結してある。前記可動材121にL字板122の縦片
122aが固着され、その横片122bにシリンダ12
3が取付けてあり、そのピストン杆123aに一対のマ
グネット124,124が下向きに取付けてある。この
マグネット124はレール締結部品3を吸着可能な形状
となり、シリンダ123のピストン杆123aを伸長し
て下降するとホルダ93にセットしたレール締結部品3
を吸着支持するようにしてある。
【0021】このようであるから、送りシリンダ98の
ピストン杆98aを縮少してレール締結部品支持部材9
6を図12の実線で示す後方位置とし、シリンダ123
のピストン杆123aを伸長してマグネット124を下
降することで後部昇降横材90のホルダ93上のレール
締結部品3を吸着して支持する。この後シリンダ123
のピストン杆123aを縮少してマグネット124を上
昇することでホルダ93上のレール締結部品3を持ち上
げる。送りシリンダ98のピストン杆98aを伸長して
図12に仮想線で示す前方位置まで移動し、シリンダ1
23のピストン杆123aを伸長すると共に、マグネッ
ト124への通電を停止してシリンダ123のピストン
杆123aを縮少してマグネット124を上昇すること
でレール締結部品3を前部昇降横材92のホルダ93上
に正しい姿勢と向きでセットできる。
【0022】(レール締結部品3の搬送動作) 前部・後部昇降横材90,92を上方位置として、軌道
走行車Aの車体10上の作業者がレール締結部品3を手
で持って後部昇降横材90と後部固定横材91の各ホル
ダ93にセットする。この時、レール締結部品支持部材
96は前方位置にある。送りシリンダ98のピストン杆
98aを縮少してレール締結部品支持部材96を横ガイ
ド杆97に沿って水平方向に移動させて後部固定横材9
1上の後方位置とし、シリンダ123のピストン杆12
3aを伸長、縮少して後部固定横材91のホルダ93に
セットしたレール締結部品3を持ち上げ支持する。送り
シリンダ98のピストン杆98aを伸長してレール締結
部品支持部材96を横ガイド杆97に沿って前方に移動
して前方位置とし前部昇降横材92の上方に位置させ、
シリンダ123のピストン杆123aを伸長し、かつマ
グネット124への通電を止めてピストン杆123aを
縮少することでレール締結部品3を前部昇降横材92の
ホルダ93にセットする。前後のリフトシリンダ95の
ピストン杆95aを縮少して後部・前部昇降横材90,
92を下方位置としてレール締結部品3をレール2近く
の下方位置に搬送する。このように、軌道走行車Aの車
体10上に置いたレール締結部品3をレール2近くの下
方位置まで自動的に搬送できるから、重量物であるレー
ル締結部品3を多量に軌道走行車Aで運搬できるし、そ
の運搬したレール締結部品3を自動的に締付位置近くま
で搬送できて作業者がレール締結部品3を車体10から
締付位置まで持ち運ぶ必要がなく作業者の労力を低減で
きるばかりか、レール締結作業を効率良くできる。
【0023】レール締結部品搬送装置Bで下方位置まで
搬送されたレール締付部品3でレール2を締結する動
作。前述のようにして後部・前部昇降横材90,92を
下方位置に移動して待機する。昇降シリンダ55のピス
トン杆55aを伸長してナットランナ40を上方位置と
してソケット61を前記後部・前部昇降横材90,92
のホルダ93上のレール締結部品3より若干上方に位置
させる。モータ31を駆動してリンク機構36で取付横
材37を後部・前部昇降横材90,92近くまで移動さ
せてナットランナ40のソケット61をレール締結部品
3の真上に位置させる。昇降シリンダ55のピストン杆
55aを若干縮少してナットランナ40を下降させるこ
とでマグネットを有するソケット61でレール締結部品
3を吸着支持し、その後にナットランナ40を若干上昇
してレール締結部品3をホルダ93から取り出す。
【0024】モータ31を前述と反対方向に駆動してリ
ンク機構36で取付横材37をレール用枕木1に向けて
移動する。この時、テレビカメラ99でナットランナ4
0のソケット61で支持したレール締結部品3のレール
締結ボルト4とレール用枕木1のボルト穴7との位置ず
れを視覚し、それによってモータ31を駆動してナット
ランナ40を前後方向に移動しレール締結ボルト4をレ
ール用枕木1のボルト穴7の真上に位置させる。昇降シ
リンダ55のピストン杆55aを縮少してナットランナ
40を下降してソケット61で支持したレール締結部品
3のレール締結ボルト4をレール用枕木1のボルト穴7
に挿入し、モータ59でソケット61を回転させながら
ナットランナ40を下降してレール締結ボルト4を締付
けてレール2をレール用枕木1に締結する。締結終了後
にナットランナ40を上昇して1回の締付け作業が終了
する。
【0025】軌道走行車Aを走行して次のレール締結位
置まで作業機フレーム18を移動し、前述の動作を繰り
返して行なう。このように、軌道走行車Aの車体10に
置いたレール締結部品3を用いてレール2をレール用枕
木1に自動的に締結できるし、1度に8本のレール締結
ボルト4を締付けて2本のレール用枕木1に左右のレー
ル2を締結できるから作業効率が優れたものとなる。
【0026】図16と図17は取付横材37を後部・前
部昇降横材90,92近くまで移動させる時のガイド機
構を設けた実施例を示す。前記取付横材37の長手方向
両端部にガイドローラ150がそれぞれ取付けられ、作
業機フレーム18の下部横材30に平面台形状のガイド
151が取付けてある。
【0027】このようであるから、モータ31を駆動し
てリンク機構36で取付横材37を後部・前部昇降横材
90,92近くまで移動させる時にガイドローラ150
がガイド151に接して取付横材37は左右方向にガイ
ドされながら移動してナットランナ40のソケット61
が作業機フレーム18に対して左右方向に位置決めされ
る。一方、前記後部・前部昇降横材90,92は作業機
フレーム18に対し昇降自在に取付けられており、左右
方向については作業機フレーム18に対して位置決めさ
れている。
【0028】したがって、取付横材37をレール締結位
置から前後方向に移動してナットランナ40のソケット
61を後部・前部昇降横材90,92に取付けたホルダ
93の上方に移動した時にそのナットランナ40のソケ
ット61が左右方向に位置決めされ、ナットランナ40
のソケット61がホルダ93に支持されたレール締結ボ
ルト4の真上に正確に位置し、そのソケット61でレー
ル締結ボルト4を確実に吸着支持できる。
【0029】すなわち、ナットランナ40はレール締付
位置において前述のナットランナの位置決め機構によっ
てレール内側面を基準して左右方向の位置決めがなされ
るので、曲線レールの場合にはナットランナ40のレー
ル締付位置とホルダ93の位置が左右方向に若干ずれて
取付横材37をレール締付位置から前後に移動した時に
ナットランナ40のソケット61とホルダ93に支持さ
れたレール締結ボルト4が左右方向にずれてしまうが、
前述のガイドローラ150とガイド151を設けること
でナットランナ40のソケット61とホルダ93に支持
されたレール締結ボルト4を左右方向に位置合わせでき
る。
【0030】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ナットラ
ンナ40を軌道走行車Aの車体10に取付けた作業機フ
レーム18に装着したので、ナットランナ40の移動及
び締結反力の支持を車体10によって行なえるから、作
業者の重労働を軽減できる。軌道走行車Aを停止した状
態でモータ31を駆動して左右のリンク機構36を揺動
することで取付横材37を前後・左右方向に移動してナ
ットランナ40を前後・左右方向に微移動できるから、
ナットランナ40をレール締結ボルト4の位置に合せて
正確に位置決めでき、しかも左右のリンク機構36の揺
動量を異ならせることで取付横材37をレール2に対し
て斜めにできるから、レール用枕木1が斜めであっても
レール締結ボルト4を締付けできる。請求項2に係る発
明によれば、第1・第2ローラ67,68によって取付
横材37を左右のレール2,2の中央部に位置決めして
ナットランナ40をレール締結ボルト4と左右方向と同
一位置にできるから、取付横材37を前後方向にのみ移
動してナットランナ40をレール締結ボルト4に位置合
せできる。請求項3に係る発明によれば、取付横材37
をレール締結位置とレール締結ボルト受け位置に移動す
ることでナットランナ40によりレール締結ボルト受け
位置のレール締結ボルトを支持してレール締結位置まで
移動しレールを締結できるし、取付横材37をレール締
結位置からレール締結ボルト受け位置に移動する時にガ
イドレール150とガイド151によりナットランナ4
0をレール締結ボルト受け位置に左右方向に位置決めで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体概略正面図である。
【図2】全体概略平面図である。
【図3】レール締結部の断面図である。
【図4】作業機フレームの拡大正面図である。
【図5】作業機フレームの拡大平面図である。
【図6】レール締結ボルト締付装置部分の側面図であ
る。
【図7】リンク機構の縦断面図である。
【図8】ナットランナ取付部の側面図である。
【図9】ナットランナ取付部の縦断面図である。
【図10】位置決め機構の側面図である。
【図11】作業機フレームの側面図である。
【図12】レール締結部品搬送装置の正面図である。
【図13】レール締結部品搬送装置の平面図である。
【図14】レール締結部品搬送装置の右側面図である。
【図15】レール締結部品搬送装置の左側面図である。
【図16】第2実施例を示す作業機フレームの拡大平面
図である。
【図17】レール締結ボルト締付装置部分の側面図であ
る。
【符号の説明】
A…軌道走行車、B…レール締結部品搬送装置、C…レ
ール締結ボルト締付装置、1…レール用枕木、2…レー
ル、3…レール締結部品、4…レール締結ボルト、5…
スプリング、6…ゲージブロック、7…ボルト穴、10
…車体、18…作業機フレーム、31…モータ、36…
リンク機構、37…取付横材、40…ナットランナ、5
5…昇降シリンダ、61…ソケット、90…後部昇降横
材、91…後部固定横材、92…前部昇降横材、93…
ホルダ、95…リフトシリンダ、96…レール締結部品
支持部材、98…送りシリンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 長市 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 尾高 達男 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 木村 宣幸 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 中島 幹彦 東京都新宿区市谷砂土原町2−7 東鉄 工業株式会社内 (72)発明者 大西 正 石川県小松市符津町ツ23番地 株式会社 小松製作所粟津工場内 (72)発明者 中尾 豊 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 小松製作所 川崎工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 29/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール2に沿って走行する軌道走行車A
    に作業機フレーム18を取付け、この作業機フレーム1
    8にレール2と直交する方向に向いた取付横材37をモ
    ータ31で水平方向に揺動される左右一対のリンク機構
    36,36により前後方向・左右方向に移動可能に取付
    け、この取付横材37にナットランナ40を昇降自在に
    取付けて成るレール締結ボルトの締付機械。
  2. 【請求項2】 取付横材37の長手方向両側部に第1・
    第2レバー64,65を左右揺動自在に取付け、この第
    1・第2レバー64,65に第1・第2ローラ67,6
    8を取付けると共に、前記第1・第2レバー64,65
    を左右反対方向に揺動付勢する付勢機構79を設けて第
    1・第2ローラ67,68を左右のレール2,2の内側
    面2a,2aに押しつけて成る請求項1記載のレール締
    結ボルトの締付機械。
  3. 【請求項3】 前記取付横材37をレール締結位置とレ
    ール締結ボルト受け位置に亘って前後方向に移動自在と
    し、前記取付横材37にガイドローラ150を取付ける
    と共に、前記作業機フレーム18にガイド151に取付
    けて取付横材37をレール締結ボルト受け位置に移動し
    た時にナットランナ40を左右方向に位置決めする位置
    決め機構とした請求項1又は請求項2記載のレール締結
    ボルトの締結機械。
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