JP3134984B2 - 振動型測定器 - Google Patents
振動型測定器Info
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Description
くとも1本の直管状測定管内を流れる流体の密度を測定
する振動型測定器、特に測定精度を向上させることが可
能な振動型測定器に関する。
構成図である。図1の符号2は中空の直管状測定管で、
測定対象の流体はこの中を流れるように、図示されない
外部配管と接続される。3a,3bはこの直管状測定管
2の両端部にロウ付けまたは溶接等の手法により固定さ
れる固定材、4a,4bはこの固定材3a,3bに溶接
等の手段にて結合されている補強材で、直管状測定管2
より十分大きい剛性を有している。直管状測定管2は固
定材3a,3bおよび補強材4a,4bにより、その両
端が節となって振動するよう固定される。
と、このドライバー5に対して上,下流に対称な位置
に、測定管2の振動を検出するセンサ6a,6bが測定
管2には直接、また、補強材4a,4bにはアダプタ7
b,7cを介して取り付けられている。ここで、振動を
検出するセンサが6a,6bと2つ付いているのは、こ
の振動型測定器をコリオリ式質量流量計として使用する
際には、後述する方法により密度を測定すると同時に、
上流側と下流側に取り付けられた2つのセンサ間の位相
差(時間差)により、質量流量を測るためである。も
し、この振動型測定器を密度測定のみの目的で構成する
ならば、上記センサ6a,6bは6aだけで良い。
るセンサ6aと、駆動回路8と、ドライバー5により、
その共振周波数で発振させられる。センサ6a,6bの
検出信号と、測定管2に取り付けられた温度センサ10
により検出された測定管2の温度とは、信号処理回路9
に送られる。信号処理回路9では、センサ6a,6bの
検出信号から測定管2の共振周波数を求め、測定管2の
温度と併せて後述するような演算を行ない、密度に変換
して出力する。
りの横振動の共振周波数fは、 EI(∂4 Y/∂X4 )+(ρwSi+ρtSt)(∂2 Y/∂t2 )=0 …(4) ただし、Y(x,t):位置x,時刻tにおける測定管
の振動変位を示す。の如く示される(4)式の微分方程
式を然るべき境界条件のもとで解くことにより、 f=λ2 √{EI/(ρwSi+ρtSt)}/(2πL2 ) …(5) ただし、λ:測定管の境界条件と振動モードで決定され
る定数である。の如く求められる。
解くことができ、 ρw={(λ4 EI/4π2 L4 f2 )−ρtSt}/Si …(6) となる。この(6)式に測定管の共振周波数fと、測定
管の温度によりヤング率Eの温度変化や熱膨張による
I,L,St,Siの変化を補正した値とを代入するこ
とにより、流体の密度ρwを測定することができる。と
ころが、直管状の測定管を用いた図1のような構造の場
合は、例えば流体の温度や雰囲気の温度の変化により、
測定管2と補強材4a,4bの間に温度差が生じると、
測定管2に軸方向の力(軸力)が発生する。周知のよう
に、このような軸力は測定管2の共振周波数fを変化さ
せるため、上記(6)式にもとづく密度ρwの測定に誤
差を生じさせることになる。
2を曲管にする、または測定管2の両端部にベローやダ
イアフラムのような構造を挿入して軸力の作用を防ぐも
の、もしくは測定時の流体と雰囲気の温度差に制限を設
けるなどの対策を施している。しかし、測定管を曲管に
するのは、液溜まりができて腐食し衛生上良くない,洗
浄しにくい,圧力損失が大きいなどの欠点があり、ユー
ザの使い勝手を悪くしている。また、ベローやダイアフ
ラムを使用するものは構造が複雑になる,機械的強度が
落ちて運搬時の衝撃等に弱くなる,軸力を完全には防げ
ないなどの問題が生じる。さらに、測定時の流体と雰囲
気の温度差に制限を設けるのは、特にフィールドにおけ
るオンライン測定時にユーザに大きな制約を強いること
になる。
定管2と補強材4a,4bの温度差を測る、またはスト
レインゲージ等で測定管の歪みを測るなどして、測定管
に作用する軸力を測定し、密度測定値を補正する方法が
ある。しかし、これにも下記のような問題がある。すな
わち、先の(4)式の微分方程式で軸力(張力)Tが作
用するときは、 EI(∂4 Y/∂X4 )−T(∂2 Y/∂X2 ) +(ρwSi+ρtSt)(∂2 Y/∂t2 )=0 …(7) となる。
のもとで解けば、(5),(6)式のような密度を求め
る式を得ることができるが、それは一般に、 g(f,ρw,T,E,I,Si,ρt,St)=0 …(8) の如く密度ρwを陽に含まない形で、かつ極めて複雑な
関数として与えられる。したがって、(6)式のように
直接密度ρwを求めることができず、逐次近似のような
数値解析を適用するにも式が複雑すぎて実用に供さな
い。
要因として、ドライバー5やセンサ6a,6bや温度セ
ンサ10の如き測定管に付加される質量がある。このよ
うな付加質量は、その慣性力がせん断力として測定管に
作用し、微分方程式(7)式を、ひいては関数(8)を
さらに複雑化し、密度ρwの計算を難しくする。さら
に、軸力を測定管2と補強材4a,4bの温度差より求
める方法は、補強材の熱伝達特性と流体,雰囲気の温度
変化の過程により、補強材の温度分布が変化するため、
正確に軸力を求めることができない。また、ストレイン
ゲージを測定管に接着する方法は、接着の技術,長期信
頼性に不安があり、量産製品には向かない。以上のこと
から、この発明の課題は要するに、測定管を量産化に都
合のよい形状としつつ測定精度を向上させることにあ
る。
べく、請求項1の発明では、加振される少なくとも1本
の直管状測定管内を流れる流体の密度を測定する振動型
測定器であって、前記直管状測定管の共振角振動数ω,
直管状測定管の温度および直管状測定管に作用する軸力
Tを測定する手段を備え、下記数5の(1)式に基づき
前記流体の密度を求めるようにしている。
とも1本の直管状測定管内を流れる流体の密度を測定す
る振動型測定器であって、前記直管状測定管の共振角振
動数ω,直管状測定管の温度および直管状測定管に作用
する軸力Tを測定する手段を備え、下記数6の(2)式
に基づき前記流体の密度を求めるようにする。
び付加質量により定まる定数である。また、Eは測定管
のヤング率,Iは測定管の断面2次モーメント,Lは測
定管の軸方向の長さ,Siは測定管の中空部の断面積で
ある。
変数ρW ,E,I,ω,L,Si,Tの値の組を、3つ
の異なる状態において求めて前記(2)式に代入し、前
記定数A,B,Cを未知変数とする独立した3つの方程
式を作り、その連立方程式を解くことにより、前記定数
A,B,Cを求めることができ(請求項3の発明)、ま
たは、1つの状態における変数ρW ,E,I,ω,L,
Si,Tの値の組を、3つより多い異なる状態において
求めて前記(2)式に代入し、前記定数A,B,Cを未
知変数とする独立した3つより多い等式を作り、これら
等式の誤差が一番小さくなるよう最小二乗法により、前
記定数A,B,Cを求めることができる(請求項4の発
明)。
前記直管状測定管の第1の振動モードの共振周波数と第
2の振動モードの共振周波数との比より求めることがで
きる(請求項5の発明)。請求項5の発明では、前記直
管状測定管における第1の振動モードを1次モード、第
2の振動モードを3次モードとすることができ(請求項
6の発明)、または、前記直管状測定管における第1の
振動モードを3次モード、第2の振動モードを5次モー
ドとすることができる(請求項7の発明)。
も1本の直管状測定管内を流れる流体の密度または質量
流量の少なくとも一方を測定するとともに、前記直管状
測定管に作用する軸力Tを、前記直管状測定管の第1の
振動モードの共振周波数と第2の振動モードの共振周波
数との比frより求め、この軸力Tにもとづき測定値の
補正を行なう振動型測定器において、前記軸力Tを下記
数7の(3)式から求めるようにする。
掛かる係数 である。
て、u=2であることができる(請求項9の発明)。請
求項5ないし7のいずれかに記載の発明では、前記
(3)式により、軸力Tを周波数比frより求めること
ができ(請求項10の発明)、請求項10の発明では前
記(3)式において、u=2であることができる(請求
項11の発明)。
じであり、信号処理回路9での処理が一般的なものと異
なるので、以下、その相違点について説明する。すなわ
ち、(4)式で微分方程式で軸力(張力)Tが作用する
ときは(7)式のようになり、然るべき境界条件のもと
で解いても(8)式のように密度ρwを陽に含まない形
となり、極めて複雑な関数となるので、ここでは、共振
の角振動数を求めるレーリー法を、直管状測定管をもつ
振動型測定器に適用することで、軸力や付加質量による
密度測定誤差の補正を図るようにする。
の検討によれば次の数8の(1)式の如く表わされるこ
とが確かめられている。
ことができ、計算も容易である。 (ハ)実用上十分な密度測定精度が得られる。 などの利点が得られ、これにより、簡単で使い勝手の良
い直管状測定管を用いて精度の良い密度測定が可能とな
る。
討によればこのような積分は実用上その都度計算する必
要はなく、予め定めた定数に置き換えて良いことが分か
っている。次の数9で示す(2)式は(1)式を密度ρ
wについて陽に解いた上で、(1)式中の積分項,総和
(サメイション)項Σを定数A,B,Cに置き換えたも
のである。定数A,B,Cは予め求めて定めておけば十
分な精度が得られ、これにより、式の形が簡潔となり、
計算が簡単となる。
て求めるのは、必ずしも現実的ではない。つまり、図1
に示すような実際の測定装置1には、寸法誤差や組立時
の残留応力等が残っている可能性がある。したがって、
より精度を上げるには、実際に密度測定をして校正する
ことが望ましい。その校正は、例えば以下のように行な
えば良い。
I,ω,L,Si,Tの値を測定する。これを(2)式
に代入すると、A,B,Cを未知数とする方程式が1つ
できる。このような測定を状態を変えて(密度,温度,
軸力等を変化させて)3回行ない、3つの方程式を作り
これらを連立させて解けば、3つの未知数を一意に求め
ることができる。この方法は、現実の測定値により定数
A,B,Cを決定するので、より測定装置に合った定数
を求められ、測定精度を向上させることができる。ただ
し、連立方程式が独立でないと未知数A,B,Cを一意
に決定できないし、独立性が小さいと求まるA,B,C
の誤差が大きくなる可能性がある。したがって、より独
立性の高い3つの状態で測定することが望ましい。
とができる。すなわち、上記と同じ測定を状態を変えて
行なうが、測定回数を3回よりも多くする。こうする
と、未知数の数よりも方程式の数の方が多くなり、一般
には全ての方程式を満たすA,B,Cは存在しない。そ
こで、最小二乗法により誤差が最も小さくなる定数A,
B,Cを決定する。この方法では測定の手間は増加する
が、より多くの場合の測定値を定数A,B,Cに反映さ
せることができるので、広い使用範囲(状態)で平均的
に測定精度を得たい場合に有効である。
ために、測定管に作用する軸力を測定する必要がある。
先の式(5)は軸力を考慮しない場合の測定管の共振周
波数fを求める式である。ここで、軸力Tが作用した場
合、(5)式は、 fv=λv(T)2 √{EI/(ρwSi+ρtSt)}/(2πL2 ) …(9) fv: 測定管のv次モードの共振周波数 λv(T):測定管のv次モードのモード定数(Tの関
数である) と変形される。
モードの共振周波数fvとfqとの比frは、式(9)
より、 fr=λv(T)2 /λq(T)2 …(10) となり、軸力のみの関数となる。したがって、測定管の
2つのモードの共振周波数の比を測定すれば、軸力Tを
得ることができる。
ため、図1に示す駆動回路8や信号処理回路9がやや複
雑になるものの、測定装置1の中の直管状測定管2と測
定管の振動を検出するセンサ6a(6b)とドライバー
5による既存の振動系をそのまま利用して測定できるの
で、測定装置1の構造を複雑にしなくて済む。また、直
接軸力を測定できるため、軸力を測定管2と補強材4
a,4bの温度差より求める方法に比べて、精度が良
い。さらに、ストレインゲージを測定管に接着する方法
に比べて、厄介な接着をしなくても良い分だけ量産に向
き、信頼性も高くなる。
化例を示す。同図は一様な断面を持ち、両端が固定され
た直線状のはりの場合の振動形状の計算結果を示し、同
図(イ)に1次、同(ロ)に3次、そして同(ハ)に5
次のモードをそれぞれ示している。一般に、図1に示す
ような測定管2は、図2に示すような振動のモードを無
数に持っており、その中のどの2つのモードの共振周波
数の比を用いても、式(10)より軸力を求めることが
できる。しかし、現実に共振周波数を測定する際には、
測定管を共振させてその周波数を測定するか、または、
周波数掃引を行なって伝達関数を測定するといった手法
が使われるが、いずれにせよ図1の測定装置1のよう
に、トライバー5が直管状測定管2の中央に付いている
場合、測定管中央が振動の腹になり誘起し易い奇数次モ
ードを用いることが望ましい。また、一般に周波数の低
い低次のモードの方が誘起し易く測定し易い。出願人ら
の検討によれば、1次モードと3次モード、または3次
モードと5次モードの共振周波数の比を用いると好都合
であることが確かめられている。
波数の比と軸力との相関の1例を示す。同図のf1は1
次モードの共振周波数、f3は3次モードの共振周波数
であり、横軸は軸力、縦軸は3次モードの共振周波数を
1次モードの共振周波数で割って求めた周波数比を示
す。一般に、式(9)のλv(T)は複雑な関数形とな
り、この関数をそのまま用いて周波数比frから軸力T
を求めるのは現実的ではない。出願人らの検討によれ
ば、数10に示す(3)式のような多項式で近似する方
法が現実的で、その際にはu=2、すなわち2次関数で
近似すれば実用上十分であることが判明している。
関数(直線近似)と2次関数で近似した場合の近似誤差
を示している。なお、2次関数近似の係数は、最小二乗
法により導出した。同図からも明らかなように、1次関
数近似では比較的大きな近似誤差が出ているのに対し、
2次関数近似では誤差が非常に小さくなっていることが
分かる。この近似方法は、式(1)や(2)を用いて上
述のような密度測定を行なう場合に限らず、例えばコリ
オリ式質量流量計として、図1の測定装置1のような直
管状測定管を用いた場合でも適用できる。一般に、コリ
オリ式質量流量計では、上流側と下流側の2つのセンサ
(図1ではセンサ6a,6b)の検出信号の位相差(時
間差)から質量流量を求めるが、この位相差(時間差)
は測定管に作用する軸力によって変化する。これを補正
するために、周波数比から軸力を求める際に式(3)の
近似が使用でき、その際にはu=2、すなわち2次関数
で近似すれば実用上十分であることも同様である。
いて以下に説明する。ここで、使用する装置は図1に示
すものである。図1では測定管は1本であるが、複数本
の場合も同様の手法を適用することができる。軸力測定
のための共振周波数比は、3次モードの共振周波数を1
次モードの共振周波数で除した共振周波数比を用いた。
共振周波数の測定は、直管状測定管2と測定管の振動を
検出するセンサ6a(6b)と駆動回路8とドライバー
5によって共振系を構成し、駆動回路8で周波数帯域と
位相を調整することにより、3次モードと1次モードの
両方で測定管2を共振させ、信号処理回路9でこの両方
の周波数を計測し除することにより行なった。また、温
度センサ10で測定管2の温度を測定した。
算結果との対応関係を示す。表中のf1は1次モードの
共振周波数、f3は3次モードの共振周波数を示してい
る。ここで、データNo.1〜3は測定管2内に密度の
異なる流体を入れた場合のもので、測定装置1を一定温
度に保ち、測定管2内に軸力が発生しないようにしてい
る。その結果、共振周波数比はほぼ一定になっている。
また、データNo.4〜7は測定管内の流体の密度を一
定にし、測定管に作用する軸力を変化させた場合で、軸
力により周波数比が変化していることが分かる。
f3および測定管温度から密度を計算する手順として
は、まず、周波数比frより軸力を求める。ここでの値
は図3の場合と異なってはいるが、軸力Tは周波数比f
rの2次関数で良好な近似ができ(u=2)、具体的に
は次の(11)式となる。 T=a2・fr2 +a1・fr+a0 …(11) a2:1692.2 a1:−20338.7 a0:59229.3
定数A,B,Cを決定した。定数決定にはデータNo.
1,2,4の3つを用い、各々の場合の(11)式より
求めた軸力Tと、ヤング率Eの温度変化や熱膨張による
I,L,Siの変化を測定管温度により補正した値と、
流体密度の真値ρwと、さらに共振の角振動数ω(=2
πf1または2πf3、f1とf3のいずれを使用して
も良いが、全てのデータで統一することが必要である。
本実施例ではf3を用いた。)を(2)式に代入し、
A,B,Cを未知数とする3元1次連立方程式を作り、
それを解いて求めた。定数決定に使用したデータは7つ
のデータの中から独立性の高いと考えられるものを選ん
だ。その結果、 A=0.0155343 B=0.0004201 C=−0.000023 を得た。
た後、その(2)式にデータNo.1〜7の測定結果を
代入して密度を計算し、真値と比較して誤差を計算し
た。表1の2〜4列目を見ると、データNo.1,2,
4は定数A,B,Cの決定に使用したので誤差が0にな
るのは当然だが、その他のデータにおいても誤差が0.
001〔g/cm3 〕以下になっており、十分な測定精
度が得られることが分かる。
を用いることにより、図1に示すような直管状測定管を
用いたシンプル・堅牢・使い勝手の良い構造で、軸力・
付加質量の影響を簡単な計算により補正して、精度の良
い測定が可能となる利点が得られる。また、式(1)を
密度ρwについて陽に解き、積分とサメイション(Σ)
をまとめてA,B,Cの3つの定数に置き換えることに
より、さらに計算を容易にすることができる。定数A,
B,Cを連立方程式を解いたり最小二乗法を用いたりし
て、実測データにより校正することにより、高い精度を
得ることができる。また、軸力を共振周波数の比より求
めることで、正確かつ量産に適した測定が可能となる。
その際には、1次モードと3次モードまたは3次モード
と5次モードの共振周波数の比を用いることが望まし
い。さらに、式(3)のように、軸力を共振周波数比の
多項式として近似することで実用的にすることができ、
その次数も2次で十分であり、計算を簡単化できるなど
の利点が得られる。
す構成図である。
波形図である。
力との相関の1例を示すグラフである。
数で近似した場合の近似誤差を示すグラフである。
材、4a,4b…補強材、5…ドライバー、6a,6b
…センサ、7a,7b,7c…アダプタ、8…駆動回
路、9…信号処理回路、10…温度センサ。
Claims (11)
- 【請求項1】 加振される少なくとも1本の直管状測定
管内を流れる流体の密度を測定する振動型測定器であっ
て、前記直管状測定管の共振角振動数ω,直管状測定管
の温度および直管状測定管に作用する軸力Tを測定する
手段を備え、下記数1の(1)式に基づき前記流体の密
度を求めることを特徴とする振動型測定器。 【数1】 ただし、(1)式の各記号の意味は下記の通りである。 E :測定管のヤング率 I :測定管の断面2次モーメント ρw:流体密度 Si:測定管の中空部の断面積 ρt:測定管密度 St:測定管の実断面積 L :測定管の軸方向の長さ x :測定管の軸方向の位置。測定管の端部の片方でx=0、もう片方でx= Lとする。 y :xを変数とする関数で、測定管の軸方向の位置xにおける測定管の振動 振幅。 n :測定管の付加質量の個数 mk:k番目の前記付加質量の質量(k=1〜n) yk:k番目の前記付加質量の振動振幅(k=1〜n) - 【請求項2】 加振される少なくとも1本の直管状測定
管内を流れる流体の密度を測定する振動型測定器であっ
て、前記直管状測定管の共振角振動数ω,直管状測定管
の温度および直管状測定管に作用する軸力Tを測定する
手段を備え、下記数2の(2)式に基づき前記流体の密
度を求めることを特徴とする振動型測定器。 【数2】 ただし、(2)式のA,B,C:測定管の振動形状およ
び付加質量により定まる定数である。また、Eは測定管
のヤング率,Iは測定管の断面2次モーメント,Lは測
定管の軸方向の長さ,Siは測定管の中空部の断面積で
ある。 - 【請求項3】 1つの状態における変数ρW ,E,I,
ω,L,Si,Tの値の組を、3つの異なる状態におい
て求めて前記(2)式に代入し、前記定数A,B,Cを
未知変数とする独立した3つの方程式を作り、その連立
方程式を解くことにより、前記定数A,B,Cを求める
ことを特徴とする請求項2に記載の振動型測定器。 - 【請求項4】 1つの状態における変数ρW ,E,I,
ω,L,Si,Tの値の組を、3つより多い異なる状態
において求めて前記(2)式に代入し、前記定数A,
B,Cを未知変数とする独立した3つより多い等式を作
り、これら等式の誤差が一番小さくなるよう最小二乗法
により、前記定数A,B,Cを求めることを特徴とする
請求項2に記載の振動型測定器。 - 【請求項5】 前記軸力Tを、前記直管状測定管の第1
の振動モードの共振周波数と第2の振動モードの共振周
波数との比より求めることを特徴とする請求項1ないし
4のいずれかに記載の振動型測定器。 - 【請求項6】 前記直管状測定管における第1の振動モ
ードを1次モード、第2の振動モードを3次モードとす
ることを特徴とする請求項5に記載の振動型測定器。 - 【請求項7】 前記直管状測定管における第1の振動モ
ードを3次モード、第2の振動モードを5次モードとす
ることを特徴とする請求項5に記載の振動型測定器。 - 【請求項8】 加振される少なくとも1本の直管状測定
管内を流れる流体の密度または質量流量の少なくとも一
方を測定するとともに、前記直管状測定管に作用する軸
力Tを、前記直管状測定管の第1の振動モードの共振周
波数と第2の振動モードの共振周波数との比frより求
め、この軸力Tにもとづき測定値の補正を行なう振動型
測定器において、前記軸力Tを下記数3の(3)式から
求めることを特徴とする振動型測定器。 【数3】 ただし、u :0以上の整数 aj:周波数比frと軸力Tの関係を表わす、frj に
掛かる係数 である。 - 【請求項9】 前記(3)式において、u=2であるこ
とを特徴とする請求項8に記載の振動型測定器。 - 【請求項10】 下記数4の(3)式により、軸力Tを
周波数比frより求めることを特徴とする請求項5ない
し7のいずれかに記載の振動型測定器。 【数4】 ただし、u :0以上の整数 aj:周波数比frと軸力Tの関係を表わす、frj に
掛かる係数 である。 - 【請求項11】 前記(3)式において、u=2である
ことを特徴とする請求項10に記載の振動型測定器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07326640A JP3134984B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 振動型測定器 |
DE19652002A DE19652002C2 (de) | 1995-12-15 | 1996-12-13 | Schwingungs-Meßgerät |
US08/925,019 US5965824A (en) | 1995-12-15 | 1997-09-08 | Vibration type measuring instrument |
Applications Claiming Priority (1)
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JP07326640A JP3134984B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 振動型測定器 |
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JPH09166465A JPH09166465A (ja) | 1997-06-24 |
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Family Applications (1)
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1995
- 1995-12-15 JP JP07326640A patent/JP3134984B2/ja not_active Expired - Fee Related
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高野、村田、矢尾、鹿志村"両端固定チューブの安定振動解析"第38回 自動制御連合講演会 平成7年12月4−6日 P.445−446 |
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