JP3133930U - 油吸着マット - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比べて引張強度に優れ、手鉤等で引掛け又は摘み具等で部分的に摘んで持ち上げても破断しない油吸着マットを提供する。
【解決手段】油吸着材を熱融着性の結合材で結合して油吸着層2を両面側から補強用不織布3,3で挟み、油吸着層2及び両側の補強用不織布3,3を通した糸で縫合4して両側の補強用不織布3,3どうしが連結され、縫合4した縫い目で囲まれた複数の縫合囲繞域5が形成され、油吸着層2と両側の補強用不織布3,3を一体化したこと。
【選択図】図1

Description

本考案は、水面上に浮遊する油(例えば、重油)や、工場床面上等に落ちている油(例えば、切削油)等を吸着する油吸着マットに関するものである。
従来、油吸着マットには、印刷が施された古紙を粉砕したサイズ剤入りの紙等からなる油吸着材を芯鞘型のポリエステル繊維からなる熱融着性の結合材で結合させて油吸着層としたものがある(特許文献1)。
特許第3302610号公報
しかし、従来の油吸着マットは、油吸着材の重量の10〜13倍の重量の油を吸着できるものであるが、油を吸着して重くなっている状態のもを回収のために手鉤等で突き刺すように引掛けて持ち上げたり、摘み具等で部分的に摘まん持ち上げたりすると、引張強度の不足により引掛け又は摘んだ箇所から亀裂が生じて破断することがある。
そのために、従来の油吸着マットは、油吸着後に回収するとき、マット全体を掬い具で掬い上げる等する必要があり、多くの手間を必要とする問題があった。
本考案は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、引張強度が従来よりも優れ、手鉤等で引掛け又は摘み具等で部分的に摘んで持ち上げても破断しない油吸着マットを提供せんとするものである。
従来に比べて引張強度を優れたものとするために本考案が採用した請求項1の手段は、油吸着材を熱融着性の結合材で結合して油吸着層を形成した油吸着マットにおいて、油吸着層を両面側から補強用不織布で挟み、油吸着層及び両側の補強用不織布を通した糸で縫合して両側の補強用不織布どうしが連結され、縫合した縫い目で囲まれた複数の縫合囲繞域が形成されたことを特徴とする油吸着マットである。
手鉤等で引掛け又は摘み具等で部分的に摘んで持ち上げても破断しない本考案が採用した請求項2の手段は、前記油吸着層は、目付けが800〜1100g/m2 で平面的大きさが1.0m2 以下の範囲で選択され、前記各補強用不織布は、ポリプロピレン繊維からなり目付けが10〜15g/m2 の範囲で選択されたスパンボンド不織布である請求項1記載の油吸着マットである。
水面上に浮遊する油を各補強用不織布から油吸着層へ円滑に移動させるために本考案が採用した請求項3の手段は、前記油吸着層に前記各補強用不織布を油がしみとおるように接着した請求項1又は2記載の油吸着マットである。
請求項1の考案に係る油吸着マットは、油吸着層を挟んだ両側の補強用不織布どうしを複数の縫合囲繞域を形成するように縫合して油吸着層と両側の補強用不織布を一体化してあるため、引張強度が油吸着層単体の引張強度に比べて飛躍的に向上できる実用的効果を奏する。
請求項2の考案に係る油吸着マットは、目付けが900〜1100g/m2 の油吸着層を両面側からポリプロピレン繊維からなり目付けが10〜15g/m2 のスパンボンド不織布で挟んで補強してあるので、油吸着層が10〜13倍の重量の油を吸着して重くなっていたとしても、手鉤等で引掛け又は摘み具等で部分的に摘んで持ち上げても破断することはなく、油吸着して重くなっているときの取り扱いが容易となる実用的効果を奏する。
請求項3の考案に係る油吸着マットは、油吸着層に各補強用不織布を透水可能に接着してあるため、水面上に浮遊する油を補強用不織布から油吸着層へ円滑に移動させることが可能となり、水面上における油の回収を迅速にできる実用的効果を奏する。
以下に、本考案の構成を図面に示す考案の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図1は本考案の一実施の形態に係る油吸着マット1を示すものであって、(A)は一部破断した平面図、(B)は側面図、(C)は縫合4した縫い目の拡大図である。
油吸着マット1は、油吸着層2を両面側から挟んだ補強用不織布3,3どうしを油吸着層2及び両側の補強用不織布3,3を通した糸で縫合4して連結することで、油吸着層2と両側の補強用不織布3,3が一体化され、縫合4した縫い目で囲まれた複数の縫合囲繞域5が形成されたものである。油吸着マット1は、縫合4して油吸着層2と両側の補強用不織布3,3を一体化することで、引張強度が油吸着層2単体の引張強度に比べて飛躍的に向上する。
前記油吸着層2は、従来と同様に、油吸着材を熱融着性の結合材で結合して層状に形成したものである。油吸着材は、印刷が施された古紙(例えば、段ボール古紙、PPC古紙、新聞古紙)を粉砕したサイズ剤入りの紙や、この紙にスギ樹皮粉砕物、羊毛、麻及び/又は椰子繊維等を粉砕したものであって油と親和性のある繊維を適宜割合で配合したものが選択され、これらの粉砕の程度を、例えば、0.03〜5.00cm程度の繊維長さであり、より望ましくは、0.3〜0.7cm程度の繊維長さとしたものを用いる。結合材は、芯鞘型のポリエステル繊維(例えば、繊維長:1cm、繊維径:3デニール、鞘材溶融温度:110℃、芯材溶融温度:225℃)を用い、上記油吸着材100部に対し結合材5〜10部を添加してある。油吸着層2は、水に浮く比重となっており、撥水性があって油と親和性を有するものである。
前記油吸着材及び結合材は、油吸着層成形工程において、ミキシングしてエアーレイド法等の形成方法でウエブにフォーミングされ、フォーミングされたウエブを通気性の有る上下のコンベアで挟持して圧縮させつつ結合材の溶融温度(例えば、130℃)の熱風をウエブへ通して加熱処理が施され、溶融した結合材で油吸着材の繊維どうしが融着されたウエブを冷却して結合材を硬化させることで、目付けが800〜1100g/m2 で、厚みが9〜12mm程度の油吸着層2に成形される。
成形された油吸着層2は、縫製工程において、両面側から補強用不織布3,3で挟み、油吸着層2及び両側の補強用不織布3,3を通した糸で縫合4して両側の補強用不織布3,3と一体化され、油吸着マット1となる。縫製は、例えば、綿繊維,ポリエステル繊維及び/又はポリプロピレン繊維からなる双糸で50〜60番(好ましくは、50番)の縫い糸を縫い目長さS=3〜4mmで縫合4し、油吸着層2の平面積1.0m2 当たりの縫合4の全長が20〜30m程度であって、菱形を連続させた状態や格子状態の縫い目模様となるようにして、縫合4した縫い目で囲まれた複数の縫合囲繞域5を両面側に形成してある。縫い糸は、縫製を円滑にするためのシリコンやワセリン等の潤滑油を含浸したものを用い、縫い目から油吸着層2への油の浸透を促進させ且つ水の浸透を阻止するようにしてある。
前記油吸着層2と両側の各補強用不織布3は、縫製する前に、接着することもある。この接着は、各補強用不織布3から油吸着層2へ油がしみとおるように行われる。油がしみとおるように接着した場合は、水面上に浮遊する油を回収するとき、油を補強用不織布3から油吸着層2へ円滑に移動させることが可能となる。接着は、油吸着層2及び各補強用不織布3の何れか一方又は両方の表面に、撥水性のある接着剤をスプーレ等で塗着し、油吸着層2及び各補強用不織布3を合わせて接着剤を乾燥させて行われる。
前記油吸着マット1は、油吸着層2が10〜13倍の重量の油を吸着して重くなった状態で、縫合囲繞域5を手鉤等で引掛け又は摘み具等で部分的に摘んで持ち上げても破断しない大きさに裁断される。油吸着マット1を裁断する大きさとしては、例えば、油吸着層2の目付けが800〜1100g/m2 で、両側の各補強用不織布3にポリプロピレン繊維からなり目付けが10〜15g/m2 の範囲で選択したとき、油吸着マット1の平面的大きさが1.0m2 以下の範囲で選択される。油吸着マット1の大きさは、取り扱い易さの観点から、一辺が50cm以下の正方形が選択される。
考案者は、効果を確認するために、下記条件の油吸着マット1の試験片を作成し、水面上に浮遊する重油を吸着させる実験を行い、下記の結果を得た。
(試験片の条件)
1.油吸着マット1の大きさ:平面の一辺が100cmの正方形
2.油吸着層2の条件:サイズ剤入りの紙からなり、目付けが1100g/m2
3.結合材:芯鞘型のポリエステル繊維を用い、油吸着材100部に対し結合材5部を添加
4.各補強用不織布3の条件:ポリプロピレン繊維からなり目付けが10g/m2 のスパンボンド不織布
5.縫製の条件:50番の綿双糸を縫い目長さS=2mmで縫合4し、油吸着層2の平面積1.0m2 当たりの縫合4の全長が20mで、縫合4した縫い目で菱形に囲まれた一辺D=9.0cmの縫合囲繞域5を形成した
(試験の結果)
油吸着マット1は、油吸着層2の重量の13倍の重油を吸着させ、縫合4した縫い目でで菱形に囲まれた縫合囲繞域5の箇所を手鉤で引掛けて水面上から持ち上げても破断しなかった。
本考案の一実施の形態に係る油吸着マットを示すものであって、(A)は一部破断した平面図、(B)は側面図、(C)は縫い目の拡大図である。
符号の説明
2…油吸着層、3…補強用不織布、4…縫合、5…縫合囲繞域

Claims (3)

  1. 油吸着材を熱融着性の結合材で結合して油吸着層を形成した油吸着マットにおいて、油吸着層を両面側から補強用不織布で挟み、油吸着層及び両側の補強用不織布を通した糸で縫合して両側の補強用不織布どうしが連結され、縫合した縫い目で囲まれた複数の縫合囲繞域が形成されたことを特徴とする油吸着マット。
  2. 前記油吸着層は、目付けが800〜1100g/m2 で平面的大きさが1.0m2 以下の範囲で選択され、前記各補強用不織布は、ポリプロピレン繊維からなり目付けが10〜15g/m2 の範囲で選択されたスパンボンド不織布である請求項1記載の油吸着マット。
  3. 前記油吸着層に前記各補強用不織布を油がしみとおるように接着した請求項1又は2記載の油吸着マット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009165914A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Matsuoka Shigyo Kk 油吸着体の製造方法
JP2013059724A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Kajima Corp 汚染物質吸着マットおよび掘り起こし残土に含まれる汚染物質の処理方法

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