JP3133035B2 - 拡散シミュレーション装置および拡散シミュレーション方法 - Google Patents

拡散シミュレーション装置および拡散シミュレーション方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造プロセスのコンピュータシミュレーション技術に関
し、特に、不純物等の拡散シミュレーション装置及び拡
散シミュレーション方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体の不純物拡散に関するモデルはい
まだに発展の途上にある。新しい拡散モデルの開発期間
を短縮するために、N個の独立変数に関するN本の偏微
分方程式(移流拡散反応方程式)を設定し、その方程式
を解く枠組みとして、汎用偏微分方程式(Partial Diffe
rential Equation)ソルバー技術(例えば、W. Jungling
et. al. "Simulation of Critical IC Fabrication Pr
ocesses Using Advanced Physical and Numerical Meth
ods," IEEE Tras. Electron Devices, vol.ED-32, pp.1
56-167, 1985に開示)が開発されている。
【0003】図6は、独立変数の数を任意に設定できる
従来の汎用拡散シミュレーション装置30のシステム構
成図である。図6において、2は拡散モデル記述部であ
り、n個の独立変数から構成されるn変数拡散モデルを
記述し実装する。拡散モデル記述部2は、拡散モデル指
定ファイル6を読み込むことによって発生する拡散モデ
ルを切り替えることが出来る。
【0004】3は偏微分方程式発生部であり、拡散モデ
ル記述部2に記述された拡散モデルに基づくn個の独立
変数から構成されるn本の偏微分方程式を記述し発生す
る。生成された偏微分方程式は、拡散温度や時間といっ
たシミュレーション条件ファイル7の内容に従って解か
れる。形状・メッシュ情報ファイルから偏微分方程式発
生部3へは、離散化に必要な形状やメッシュ情報が供給
される。
【0005】4は行列演算部であり、偏微分方程式発生
部3が発生した偏微分方程式の求解を行う。行列演算部
4によって求められた解は、不純物分布計算結果9とし
て記憶される。拡散シミュレーション装置は、その不純
物分布計算結果9を初期値として用いて所定のシミュレ
ーション処理を行う。
【0006】図7は、上述した拡散シミュレーション装
置30を用いることで実現されるm変数対応拡散シミュ
レーション装置31、およびn変数対応拡散シミュレー
ション装置32のブロック図を示す。図7に示すよう
に、従来の拡散シミュレーション装置30によれば、変
数の数の異なる複数モデルに容易に対応することができ
る。従って、拡散シミュレーション装置30によれば、
例えば、1変数(Fair)モデルのプログラム実装、およ
び5変数モデルのプログラム実装を容易に行うことがで
きる。
【0007】1変数(Fair)モデル(例えば、"Concentr
ation Profiles of Diffused Doants In Impurity Dopa
nt Processes in Silicon", pp.315-442, Amsterdam: N
orth-Holland 1981に開示)では、各不純物に対して全
不純物濃度CA T(置換位置不純物濃度と不純物‐点欠陥
ペア濃度を合わせたもの)のみが独立変数として設定さ
れ、その設定の下で拡散方程式が解かれることにより不
純物分布が求められる。
【0008】このモデルの特徴は、空孔濃度や格子間シ
リコン濃度といった点欠陥濃度は熱平衡値にあると仮定
することである。上記の仮定下では、不純物と点欠陥と
の相互作用が考慮されないため、いわゆるイオン注入直
後の過渡増速拡散をモデル化できず高精度に不純物濃度
を計算することはできないが、独立変数の数が少なく各
々の拡散方程式間のカップリングも弱いため計算時間が
少なくてすむ。
【0009】5変数モデル(例えば、"A Quantitative
Model for the Coupled Diffusionof Phosphorus and P
oint Defects in Silicon," J. Electrochem. Soc., vo
l.139, no. 9, pp. 2628-2636, 1992)では、各不純物
に対して、置換位置不純物濃度CA d、空孔濃度CV、格
子間シリコン濃度CI、不純物-空孔ペア濃度CAV、不純
物-格子間シリコンペア濃度CAIの5つが独立変数とし
て設定され、不純物と点欠陥の非平衡ペア反応を考慮し
ながら拡散方程式を解くことで不純物濃度分布及び点欠
陥濃度分布が求められる。
【0010】このモデルの特徴は点欠陥濃度が非熱平衡
値にあると仮定することである。このような仮定下で
は、不純物と点欠陥との相互作用が考慮されるため、過
渡増速拡散をモデル化することができ不純物濃度を高精
度に計算することが可能となるが、複数の拡散方程式を
強く連立して解かなければならないため、計算時間が非
常に多くかかる。
【0011】半導体デバイスの実製造プロセスをコンピ
ュータシミュレーションする場合に、拡散工程において
拡散温度が高温であれば、1変数モデルでも十分な精度
を期待することができる。従って、このような場合に
は、1変数モデルを用いて短時間で高精度なシミュレー
ションを行うことが効率的である。
【0012】これに対して、イオン注入直後の低温長時
間拡散については、1変数モデルでは十分な精度が期待
できない。このため、低温長時間拡散についてのシミュ
レーションは、計算時間が多くかかっても、5変数モデ
ルを用いて高精度に行う必要がある。このように、半導
体デバイスの製造プロセスをシミュレーションする場合
には、各拡散工程毎に拡散モデルを選択し、効率のよい
シミュレーションを行う必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
拡散シミュレーション装置30は、変数の数が同じ拡散
シミュレーション装置で演算された不純物濃度分布しか
初期値として取り込むことができない。具体的には、m
変数拡散シミュレーション装置31の計算結果をn変数
拡散シミュレーション装置32の初期値に用いることは
できない。
【0014】このため、従来の汎用拡散シミュレーショ
ン装置30では、各拡散工程毎に拡散モデルを選択する
ことが出来ず、全ての拡散工程に対して、計算時間を重
視して1変数モデルを選択するか、或いは、精度を重視
して5変数モデルを選択するかのいずれかを選択しなけ
ればならなかった。
【0015】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、半導体デバイスの製造プロセス
を、効率良く、かつ、精度良くシミュレーションするこ
とのできる拡散シミュレーション装置を提供することを
第1の目的とする。また、本発明は、半導体デバイスの
製造プロセスを、効率良く、かつ、精度良くシミュレー
ションすることのできる拡散シミュレーション方法を提
供することを第2の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明が講じた
解決手段は、半導体基板中の各種濃度分布を計算する拡
散シミュレーション装置であって、独立変数の数が異な
る複数の拡散モデルを記述する手段と、前記複数の拡散
モデルのそれぞれに対応した偏微分方程式を発生させる
手段と、前記偏微分方程式を解いて濃度分布の計算結果
を求める手段と、前記複数の拡散モデルのそれぞれに対
応する計算結果を、独立変数の異なる拡散モデルに対応
するデータに変換する変換手段と、を備えることを特徴
としている。
【0017】次に、請求項2の発明が講じた解決手段
は、請求項1に記載の拡散シミュレーション装置であっ
て、前記複数の拡散モデルは、第1乃至第Nの拡散モデ
ルであり、前記変換手段は、前記第1乃至第Nの拡散モ
デルのそれぞれに対応する計算結果に基づいて、前記第
1乃至第Nの拡散モデルのそれぞれに対応するデータの
全てを発生させ得ることを特徴としている。
【0018】次に、請求項3の発明が講じた解決手段
は、半導体基板中の各種濃度分布を計算する拡散シミュ
レーション方法であって、独立変数の数が異なる複数の
拡散モデルを記述する工程と、前記複数の拡散モデルの
それぞれに対応した偏微分方程式を発生させる工程と、
前記偏微分方程式を解いて濃度分布の計算結果を求める
工程と、前記複数の拡散モデルのそれぞれに対応する計
算結果を、独立変数の異なる拡散モデルに対応するデー
タに変換する変換工程と、を備えることを特徴としてい
る。
【0019】次に、請求項4の発明が講じた解決手段
は、請求項3に記載の拡散シミュレーション方法であっ
て、前記複数の拡散モデルは、第1乃至第Nの拡散モデ
ルであり、前記変換工程は、前記第1乃至第Nの拡散モ
デルのそれぞれに対応する計算結果に基づいて、前記第
1乃至第Nの拡散モデルのそれぞれに対応するデータの
全てを発生させ得ることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。図1は、
本実施形態の汎用拡散シミュレーション装置1のシステ
ム構成図である。図1において、2は拡散モデル記述部
であり、n個の独立変数から構成されるn変数拡散モデ
ルを記述し実装する。拡散モデル記述部2は、拡散モデ
ル指定ファイル6を読み込むことによって発生する拡散
モデルを切り替えることが出来る。
【0021】3は偏微分方程式発生部であり、拡散モデ
ル記述部2に記述された拡散モデルに基づくn個の独立
変数から構成されるn本の偏微分方程式を記述し発生す
る。生成された偏微分方程式は、拡散温度や時間といっ
たシミュレーション条件ファイル7の内容に従って解か
れる。形状・メッシュ情報ファイル8から偏微分方程式
発生部3へは離散化に必要な形状やメッシュ情報が供給
される。また、不純物分布計算結果ファイル9から偏微
分方程式発生部3へは、前工程(拡散工程)のシミュレ
ーションの結果、具体的には実行済みの拡散工程で実現
されている不純物濃度分布の計算結果が初期値として与
えられる。
【0022】4は行列演算部であり、偏微分方程式発生
部3が発生した偏微分方程式の求解を行う。行列演算部
4において所定の演算処理が実行されることにより、シ
ミュレーションの対象である拡散工程で実現される不純
物濃度分布が得られる。得られた計算結果は、不純物分
布計算結果ファイル9に記憶される。
【0023】5は変数変換発生部であり、例えばm個の
独立変数を持つ拡散モデルに対応する計算結果である不
純物分布計算結果9を、例えばn個の独立変数を持つ拡
散モデルに対応するシミュレーションに必要な初期値に
変数変換する。なお、変数変換発生部5は指定される拡
散モデル間のすべての組み合わせに対応することが出来
る。このような構成要素からなる汎用拡散シミュレーシ
ョン装置1は、拡散モデル指定ファイル6の指示によ
り、種々の拡散モデルに対応できる状態となる。
【0024】図2は、本実施形態の汎用拡散シミュレー
ション装置1の特徴的動作を説明するためのブロック図
を示す。図2に示すように、汎用拡散シミュレーション
装置1によれば、拡散モデル指定ファイル6(図1参
照)の指示に応じて、例えば、m変数対応拡散シミュレ
ーション装置10として機能することができると共に、
n変数対応拡散シミュレーション装置14としても機能
することができる。
【0025】図2に示す如く、汎用拡散シミュレーショ
ン装置1から発生したm変数対応拡散シミュレーション
装置10は、m変数対応行列演算部11とm変数対応偏
微分方程式部12とm変数対応変数変換部13からな
る。一方、汎用拡散シミュレーション装置1から発生し
たn変数対応拡散シミュレーション装置14は、n変数
対応行列演算部15とn変数対応偏微分方程式部16と
n変数対応変数変換部17からなる。個々の拡散シミュ
レーション装置10,11は、それぞれ変数変換部1
3,17を内蔵しているため、不純物分布計算ファイル
9にアクセスすることができる。
【0026】図3は、本実施形態の汎用拡散シミュレー
ション装置1の動作を説明するためのフローチャートを
示す。汎用拡散シミュレーション装置1において、図3
に示すような実製造プロセスのシミュレーションが実行
される場合、各拡散工程で拡散モデルの指定が行われ
る。汎用拡散シミュレーション装置1は、拡散モデルが
指定されると、m変数拡散シミュレーション装置10や
n変数拡散シミュレーション装置14として機能し得る
状態、すなわち、指定されたモデルが扱える状態になる
と同時に、前プロセス工程で計算された不純物分布計算
結果9を初期値として取り込む。
【0027】図4は、前プロセス工程で得られた結果を
初期値として利用するために変数変換発生部5で実行さ
れる変数変換工程の内容を示したフローチャートであ
る。実製造プロセスのシミュレーションの際に、変数変
換工程では、先ずシミュレーション装置1が前プロセス
工程で使用した拡散モデル(例えば、m変数拡散モデ
ル)が検出される。次に、シミュレーション装置1が現
プロセス工程で使用する拡散モデル(例えば、n変数拡
散モデル)が指定される。
【0028】次いで、現プロセス工程で使用される拡散
モデルに対応する変数変換手段(例えば、n変数に対応
する変数変換手段)が選択される。最後に、前プロセス
工程の拡散モデル(例えば、m変数拡散モデル)で用い
られる独立変数(例えば、Cm1、Cm2、…、Cm
m)を、現プロセス工程の拡散モデル(例えば、n変数
拡散モデル)で用いられる独立変数(例えば、Cn1、
Cn2、…、Cnn)に変換する処理が実行される。こ
のような変数変換工程によれば、拡散工程が変化する毎
に、前プロセス工程で得られた結果を、適切に次のプロ
セス工程で使用し得るデータに変換することができる。
【0029】上述の如く、本実施形態の汎用拡散シミュ
レーション装置1は、実製造プロセスのシミュレーショ
ンの過程で、拡散工程毎に適切な拡散モデルを設定する
と共に、拡散モデルが変更されても、前プロセス工程の
結果を初期値として次の工程のシミュレーションを行う
ことができる。このため、汎用拡散シミュレーション装
置1によれば、実製造プロセスのシミュレーションにお
いて、ある拡散工程では精度よりも計算時間を優先し、
ある拡散工程では計算時間よりも精度を優先し、全体と
して計算時間と精度のバランスをとりながら、効率的に
拡散シミュレーションを行うことができる。
【0030】従って、汎用拡散シミュレーション装置1
によれば、実製造プロセスに伴って半導体基板中に形成
される不純物分布濃度を短時間で精度良くシミュレーシ
ョンすることができる。尚、汎用拡散シミュレーション
装置1によれば、このような効果と共に、従来のシミュ
レーション装置が有する効果、すなわち、拡散モデルの
開発の効率化を促進するという効果も維持することがで
きる。
【0031】ところで、上記の実施形態においては、シ
ミュレーションの対象が半導体基板中の不純物分布濃度
に限定されているが、シミュレーションの対象はこれに
限定されるものではなく、例えば、半導体基板中の点欠
陥濃度分布をシミュレーションの対象としてもよい。
【0032】(第2の実施形態)以下、図1と共に図5
を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態の汎用拡散シミュレーション装置は、変数変
換発生部50の内部構造を除き、第1の実施形態のシミ
ュレーション装置1と同様の構成を有している。以下、
本実施形態のシミュレーション装置も、便宜上、第1の
実施形態の場合と同様に符号1を用いて説明する。
【0033】図5は、本実施形態の汎用拡散シミュレー
ション装置1の要素である変数変換発生部5の詳細図で
ある。図5において、18は1変数モデル計算結果ファ
イルであり、1個の独立変数C1 1の計算結果を含む。1
9はm変数モデル計算結果ファイルであり、m個の独立
変数Cm 1、Cm 2、・・、Cm mの計算結果を含む。20は
n変数モデル計算結果ファイルであり、n個の独立変数
n 1、Cn 2、・・、C n nの計算結果を含む。21はN変
数モデル計算結果ファイルであり、N個の独立変数
N 1、CN 2、・・、CN Nの計算結果を含む。ここで、1
≦n≦m≦Nの関係があり、拡散モデルの独立変数の数
の最大値がN個である。
【0034】22は1変数モデル変換部であり、1変数モ
デル計算結果ファイル18や、m変数モデル計算結果フ
ァイル19や、n変数モデル計算結果ファイル20や、
N変数モデル計算結果ファイル21の内容を読み込み、
それらを1個の独立変数C1 1を含む1変数モデル初期値2
6に変換する。23はm変数モデル変換部であり、1変
数モデル計算結果ファイル18や、m変数モデル計算結
果ファイル19や、n変数モデル計算結果ファイル20
や、N変数モデル計算結果ファイル21の内容を読み込
み、それらをm個の独立変数Cm 1、Cm 2、・・、Cm m
含むm変数モデル初期値27に変換する。
【0035】同様に、24のn変数モデル変換部、およ
び、25のN変数モデル変換部は、1変数モデル計算結
果ファイル18等の内容を、それぞれ、n変数モデル初
期値28、またはN変数モデル初期値29に変換する。
本実施形態において、1変数モデル変換部22、m変数
モデル変換部23、n変数モデル変換部24、およびN
変数モデル変換部25は、それぞれ、上記の如くN通り
の変換方法を有している。
【0036】このような構成要素からなる変数変換発生
部5によれば、拡散工程のシミュレーションで使用され
る可能性のあるN個の拡散モデルの各々を、N個の拡散
モデルのそれぞれに変換するために必要な全ての変換方
法、すなわち、N×N個の変換方法を事前に用意するこ
とが出来る。このため、本実施形態の汎用拡散シミュレ
ーション装置1によれば、実製造プロセスに則したシミ
ュレーションを行うことができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1または3記載の発明によれば、
複数の拡散モデルのそれぞれに対応する計算結果を、独
立変数の数の異なる他の拡散モデルに対応するデータに
変換することができる。このような変換が可能である
と、ある拡散モデルに基づいて得られた結果を、他の拡
散モデルに基づく計算の初期値として用いることが可能
となる。従って、本発明によれば、半導体基板中の不純
物濃度分布や点欠陥濃度分布を計算するための一連の拡
散シミュレーションを、拡散工程毎に最適な拡散モデル
を選択して、精度良く短時間で効率良く行うことができ
る。
【0038】請求項2または4記載の発明によれば、拡
散シミュレーション装置に組み込まれたN個の拡散モデ
ルに対応するデータを、相互に変換するうえで必要な全
ての変換方法を事前に用意することが出来る。このた
め、本発明によれば、実製造プロセスに則した高精度な
シミュレーションを短時間で実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る汎用拡散シミ
ュレーション装置のシステム構成図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る汎用拡散シミ
ュレーション装置の機能を説明するためのブロック図で
ある。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係る汎用拡散シミ
ュレーション装置の動作を説明するための図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態に係る汎用拡散シミ
ュレーション装置で実行される変数変換工程の内容を説
明するための図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る汎用拡散シミ
ュレーション装置が備える変数変換発生部を詳細に表す
図である。
【図6】 従来の汎用拡散シミュレーション装置のシス
テム構成図である。
【図7】 従来の汎用拡散シミュレーション装置の機能
を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 汎用拡散シミュレーション装置 2 拡散モデル記述部 3 偏微分方程式発生部 4 行列演算部 5 変数変換発生部 6 拡散モデル指定ファイル 7 シミュレーション条件ファイル 8 形状・メッシュ情報ファイル 9 不純物分布計算結果ファイル 10 m変数対応拡散シミュレーション装置 11 m変数対応行列演算部 12 m変数対応偏微分方程式部 13 m変数対応変数変換部 14 n変数対応拡散シミュレーション装置 15 n変数対応行列演算部 16 n変数対応偏微分方程式部 17 n変数対応変数変換部 18 変数モデル計算結果ファイル 19 m変数モデル計算結果ファイル 20 n変数モデル計算結果ファイル 21 N変数モデル計算結果ファイル 22 1変数対応変数変換部 23 m変数対応変数変換部 24 n変数対応変数変換部 25 N変数対応変数変換部 26 1変数モデル初期値ファイル 27 m変数モデル初期値ファイル 28 n変数モデル初期値ファイル 29 N変数モデル初期値ファイル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板中の各種濃度分布を計算する
    拡散シミュレーション装置であって、 独立変数の数が異なる複数の拡散モデルを記述する手段
    と、 前記複数の拡散モデルのそれぞれに対応した偏微分方程
    式を発生させる手段と、 前記偏微分方程式を解いて濃度分布の計算結果を求める
    手段と、 前記複数の拡散モデルのそれぞれに対応する計算結果
    を、独立変数の異なる拡散モデルに対応するデータに変
    換する変換手段と、 を備えることを特徴とする拡散シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の拡散モデルは、第1乃至第N
    の拡散モデルであり、 前記変換手段は、前記第1乃至第Nの拡散モデルのそれ
    ぞれに対応する計算結果に基づいて、前記第1乃至第N
    の拡散モデルのそれぞれに対応するデータの全てを発生
    させ得ることを特徴とする請求項1に記載の拡散シミュ
    レーション装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板中の各種濃度分布を計算する
    拡散シミュレーション方法であって、 独立変数の数が異なる複数の拡散モデルを記述する工程
    と、 前記複数の拡散モデルのそれぞれに対応した偏微分方程
    式を発生させる工程と、 前記偏微分方程式を解いて濃度分布の計算結果を求める
    工程と、 前記複数の拡散モデルのそれぞれに対応する計算結果
    を、独立変数の異なる拡散モデルに対応するデータに変
    換する変換工程と、 を備えることを特徴とする拡散シミュレーション方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の拡散モデルは、第1乃至第N
    の拡散モデルであり、 前記変換工程は、前記第1乃至第Nの拡散モデルのそれ
    ぞれに対応する計算結果に基づいて、前記第1乃至第N
    の拡散モデルのそれぞれに対応するデータの全てを発生
    させ得ることを特徴とする請求項3に記載の拡散シミュ
    レーション方法。
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