JP3131045U - 負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、きわめて簡単な構造であって運搬が容易で、使用者の体全体が均一に暖められる1人用のスチームバスを提供する。
【解決手段】ウイスキー醸成用の樽を上下方向に二分割して一方を樽後半部とし、他方を樽前半部とし、該樽後半部と該樽前半部とは開閉自在に蝶着し、該樽後半部の中間部に水平に設置される座板と該座板の前面側から垂設される遮蔽板により形成される該座板下の蒸気溜り空間内に負圧誘導式蒸気分流吐出器を設置し、別体の蒸気発生装置から発生する蒸気を該負圧誘導式蒸気分流吐出器により吸引し付勢して、該遮蔽板の下部および該座板の背面側から、該樽前半部を閉じることにより形成される暖気空間内へ噴出させる構成とした。
【選択図】図1

Description

本考案は、湿式のサウナ風呂に関し、とくに1人用のスチームバスに関する。
汗をかくことにより体の新陳代謝が良くなるという効能があるスチームバスは、いわゆるスーパー銭湯や健康ランド等の日帰り入浴施設に設置されているが、個人や家庭で手軽に使用することができるような小型のスチームバスが開発されている。
この小型のスチームバスの考案については、たとえば、登録実用新案第3093807号公報に開示された装置がある。
この装置は、「家庭室内でも容易に設置できる組立式のサウナ装置であり、小型、軽量、且つ移動が容易で、さらに容易に解体収納できるスチームサウナ装置を安価に提供すること」を課題としていて、この課題を解決するために装置の構成を、「床基板と、足車取付板と、前面パネル、後面パネル、左右の側面パネルの4枚のパネル板と、4本のアルミコーナ柱と、前面部上端アルミ枠及び後面部上端アルミ枠と、パネル端を保護する側面部水平端アルミ枠及び側面部傾斜端アルミ枠と、上部パネル板と、観音開きを形成する一組の傾斜部上端パネル板と、金属製水受水槽とから少なくともなる」こととしたものである。
また、小型のスチームバスの考案の他の例としては、登録実用新案第3110972号公報に開示された装置がある。
この装置は、「熱流が浴室内に満遍なく対流して、身体が全体的に均等な熱作用を受けることができるようにして、使用したときに快適であるようなサウナ装置の提供」を課題としていて、この課題を解決するために装置の構成を、「浴室を形成する本体内に、腰掛けるための座部が形成され、該座部またはその下側には、座部の下側空間から上昇する熱流を前方へ導出する導出部が形成され、該導出部の上方であって、上記座部に腰掛けた人体の大腿部と首部との間の位置に対応する高さには、上昇してくる熱流の一部の上昇を規制して人体側に向ける規制板が設けられたサウナ装置」としたものである。
登録実用新案第3093807号公報 登録実用新案第3110972号公報
しかしながら、登録実用新案第3093807号公報に開示の装置では、蒸気発生装置である加熱皿が装置内部に組み込まれていて、発生した蒸気の対流が偏るという課題がある。
一方、登録実用新案第3110972号公報に開示の装置では、「熱流が浴室内に満遍なく対流して、身体が全体的に均等な熱作用を受けることができて、使用したときに快適であるようなサウナ装置を得ることを課題」としてはいるものの、スチーム発生器を内部に設け、かつ、発生する蒸気熱流を単に側壁板や調節板、規制板でしか方向を変動させることができないため、吹き出された蒸気熱流が滞留しがちで、使用者の背中側等に蒸気熱流のデッドスペースが生じて、使用者の体が均一に暖められないという欠点がある。
そこで、本考案は、きわめて簡単な構造であって運搬が容易で、使用者の体全体が均一に暖められる1人用のスチームバスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスは、中央部が膨らんだ円筒部と該円筒部の上端部および下端部に嵌合する円形の天板および底板からなるウイスキー醸成用の樽本体部が上下方向に二分割されかつ該天板を外された一方の樽後半部と、同様に形成されかつ該天板を残された他方の樽前半部と、該樽後半部の中間部に水平に設置される座板と該座板の前面側から垂設される遮蔽板により該座板下に形成される蒸気溜り空間と、該蒸気溜り空間内に設置された負圧誘導式蒸気分流吐出器と、からなり、前記樽後半部と前記樽前半部とは開閉自在に蝶着され、前記樽本体部とは別体の蒸気発生装置から発生した蒸気は、前記負圧誘導式蒸気分流吐出器により吸引されるとともに付勢されて前記遮蔽板の下部および前記座板の背面側から、前記樽前半部を閉じられることにより形成される暖気空間内へ噴出する、ことを特徴としている。
なお、座板の前面側とは、使用者が座板に座ったときの膝側をいい、座板の背面側とは、使用者が座板に座ったときの背中側をいう。
また、本願請求項2に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスは、請求項1に記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスであって、前記負圧誘導式蒸気分流吐出器は、前記蒸気発生装置に連通し前記樽後半部の背面側から前記蒸気溜り空間内に略水平に突出する水平管と、その中間部が該水平管の先端に斜交して連結し該蒸気溜り空間内の背面側上方から前面側下方に向けて設置される斜め管と、平面形状が横方向に延びたU字状を呈しU字の中間部が該斜め管に山の字状に連結されるU字管と、該斜め管と該水平管との斜交部よりも上部の該斜め管内に設置される送風ファンと、該斜め管の上部を緩やかに覆う下面が開放された筐体状の覆いボックスと、からなり、前記斜め管の前記送風ファン側は外管と内管とからなり該外管と該内管との間には前記U字管側に開放される斜め管内空間が形成されて前記水平管の該斜め管側の先端は該斜め管内空間に開口し、前記U字管にはその中間部の前記斜め管の連結部に対面する位置に排気孔が穿設されかつ開放された両端部は前記蒸気溜り空間内の背面側上方に向けられ、前記蒸気発生装置により発生した蒸気は、前記送風ファンにより前記水平管を介して前記斜め管内に吸引されるとともに付勢されて該U字管の排気孔および両端部から吐出され、前記遮蔽板の下部に貫設された遮蔽板下貫通孔および前記座板の背面側に貫設された座板背面貫通孔から前記暖気空間内へ噴出する、ことを特徴としている。
そして、本願請求項3に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスは、請求項2に記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスであって、前記水平管、前記斜め管および前記U字管は相互に着脱自在である、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項4に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスは、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスであって、前記座板および/または前記遮蔽板は前記樽後半部に対して着脱自在に取付けられている、ことを特徴としている。
また、本願請求項5に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスは、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスであって、前記U字管に穿設された排気孔の下方および/または前記底板下には露受け皿が設置される、ことを特徴としている。
そして、本願請求項6に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスは、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスであって、前記座板上部の前記樽後半部の内周面、該樽後半部の上端縁および/または前記樽前半部の使用者の膝部に対面する内周面には断熱シートが貼着されている、ことを特徴としている。
さらに、願請求項7に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスは、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスであって、前記樽後半部および前記樽前半部の底板裏面には複数個のキャスターが取付けられている、ことを特徴としている。
本願考案は上記の構成により、以下の効果を奏する。
(1)本願考案に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスは、樽本体部と、樽本体部の蒸気溜り空間に収納される負圧誘導式蒸気分流吐出器とから構成され、さらに、負圧誘導式蒸気分流吐出器は、既製の管を組み立てた水平管、斜め管およびU字管と、送風ファンと、覆いボックスと、から構成されている。したがって、負圧誘導式蒸気分流吐出器自体の構成はきわめて簡単なものであり、負圧誘導式蒸気分流吐出器に収納される送風ファンも構造が簡単な既製の機器を使用することにより、故障が少なくメンテナンスが容易になるとともに、樽本体部自体の重量も軽く、かつ、底板の裏面にキャスターを取り付けることにより負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスの移動がきわめて容易となる。また、樽本体部の外に設置される蒸気発生装置もまた、既製の装置を使用することにより、メンテナンスが容易であるばかりでなく、当該負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスに最適の装置を選択することができる。
(2)蒸気発生装置で発生した蒸気は、負圧誘導式蒸気分流吐出器により吸引され付勢されて、遮蔽板下空隙および座板背面空隙から暖気空間へ噴出するので、使用者の体全体を満遍なく均一に暖めることができる。さらに、座板上部の樽後半部の内周面、樽後半部の上端縁および/または樽前半部の使用者の膝部に対面する内周面には断熱シートが貼着されているので、使用開始時の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスに体が触れても、冷えた樽本体部の冷たさが使用者には伝わらず、快適な暖房環境が提供される。
(3)そして、負圧誘導式蒸気分流吐出器を構成する覆いボックスにより、送風ファンにより強制的に吸引される空気とU字管の両端部から吐出される蒸気とは短絡することがなく、U字管の両端部から吐出される蒸気は有効に使用者の体の周りを対流して、スチーム効果を高めることとなる。
本願考案を実施するための最良の形態に係る実施例について、図1ないし図5に基づいて説明する。なお、図1は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスの全体図であり、図2は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスの断面図であり、図3は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスの樽本体部を開放し座板下の遮蔽板を外した状態の斜視図であり、図4は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器の分解組立て図であり、図5は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器を構成する斜め管の上部断面詳細図である。
図1ないし図5において、符号1は実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス、符号10は樽本体部、符号11は樽後半部、符号13は樽前半部、符号15は底板、符号151は樽後半部底板、符号153は樽前半部底板、符号17は天板、符号19は座板、符号21は遮蔽板、符号23は座板背面貫通孔、符号25は遮蔽板下貫通孔、符号27は断熱シート、符号271は座板部断熱シート、符号273は樽縁部断熱シート、符号275は樽前半部断熱シート、符号29はキャスター、符号30は負圧誘導式蒸気分流吐出器、符号31は水平管、符号311は曲管、符号313は直管、符号33は斜め管、符号331は異径管、符号333は内管、符号335は分岐管(外管)、符号337は斜め管内空間、符号35はU字管、符号351はT字管、符号353は直管、符号355は曲管、符号37は排気孔、符号39は覆いボックス、符号41は送風ファン、符号43は露受け皿、符号45はスノコ、符号51は蒸気発生装置、符号53は蒸気供給管、符号55は防湿ケープ、である。
実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス1は、主に、樽後半部11および樽前半部13からなる樽本体部10と、樽後半部11の略中間部に水平に設置される座板19と、座板の前面側から垂設される遮蔽板21と、座板19および遮蔽板21により形成される「蒸気溜り空間」内に収納される負圧誘導式蒸気分流吐出器30と、から構成されていて、この負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス1に蒸気発生装置51、蒸気供給管53および防湿ケープ55が付設されている。
樽本体部10は、中央部が膨らんだ円筒部と該円筒部の上端部および下端部に嵌合する円形の天板および底板からなるウイスキー醸成用の樽を上下方向に二分割して形成される樽後半部11と樽前半部13とから構成されていて、樽後半部11および樽前半部13は、互いに開閉自在に蝶着されている。なお、このウイスキー醸成用の樽の円筒部の最大径は略715mm、高さは略850mm、円形の天板および底板の直径は略580mmである。
樽後半部11は、半分に分割された樽後半部ウイスキー醸成用の樽の円筒部と、ウイスキー醸成用の樽の底板15の半分に分割された後半部底板151と、座板19と、遮蔽板21と、底板15の上部の樽後半部11の内周面に貼着された座板部断熱シート271と、樽後半部11の上端縁に貼着された樽縁部断熱シート273と、後半部底板151の裏面に取着された複数個のキャスター29と、から構成されていて、座板19および遮蔽板21は、樽後半部11に対して着脱自在となるように構成されている。
この座板19は、樽後半部11の内周面に嵌合するように平面が半円形を呈しているが、座板19の樽前半部13とは反対側の背面部は直線的にカットされていて、座板19を樽後半部11に嵌着したときには、樽後半部11の内周面と座板19の背面部には隙間である座板背面貫通孔23が形成される。また、遮蔽板21は座板19の下部を覆い隠すように形成されていて、遮蔽板21の下端中央部には半円形の遮蔽板下貫通孔25が穿設されている。そして、遮蔽板21を座板19の下部に嵌着したときには、座板19および遮蔽板21により形成される「蒸気溜り空間」は、この座板背面貫通孔23および遮蔽板下貫通孔25を介して外部に連通するようになっている。
「蒸気溜り空間」内には、負圧誘導式蒸気分流吐出器30が収納されているが、この負圧誘導式蒸気分流吐出器30の構成について、主に、図4および図5を基に説明する。
負圧誘導式蒸気分流吐出器30は、水平管31と、斜め管33と、U字管35と、覆いボックス39と、送風ファン41と、から構成されていて、水平管31、斜め管33およびU字管35はいずれも上下水道用配管として一般的に使用される硬質塩化ビニール管で組み立てられている。
水平管31は、略50mmφの直管313と、この直管の一端に嵌着される曲管311と、から構成され、曲管311の他端は蒸気供給管53を介して蒸気発生器51に連接している。一方、斜め管33は拡大径(略60mmφ)の円筒部と縮小径(略50mmφ)の円筒部を有する異径管331と、主管と主管から分岐する枝管がY字状に形成される分岐管335と、内管333とから構成されている。そして、異径管331と分岐管335の主管の一端が直接連結していて、内管333が分岐管335の主管内に挿入されて異径管331の縮小径の円筒部に嵌合している。さらに、外管である分岐管335の主管と内管333の間には異径管331の反対側に開放される斜め管内空間337が形成されている。
一方、分岐管335の枝管の先端は水平管31の直管313の他端に嵌着されていて、分岐管335の主管の他端はT字管351に嵌着されている。そして、T字管351の二股に分かれた両端部には、それぞれ75mmφの直管353を介して曲管355が連接されていて、T字管351、直管353および曲管355によりU字管35が構成されている。さらに、斜め管33を構成する異径管331の拡大径の円筒部内には、送風ファン41が格納されている。
なお、水平管31、斜め管33およびU字管35は相互に組み立て解体が容易なように着脱自在としても良く、あるいは、糊着することにより負圧誘導式蒸気分流吐出器30を一体のものとしても良い。
水平管31を構成する直管313は、樽後半部11の背面側に穿設された貫通孔を貫通し、その先端は「蒸気溜り空間」内に突出する。そして、水平管31の先端に嵌着された斜め管33を構成する分岐335管により、水平管31と斜め管33とは略45°の角度で斜交する。このため、水平管31を水平に設置した場合には、斜め管33は「蒸気溜り空間」内の背面側上方から前面側下方に向けて略45°の角度をもって設置され、送風ファン41は「蒸気溜り空間」内の背面側上方に位置することになる。
斜め管33の下端に嵌着されているU字管35は、曲管355の開口する方向を斜め管33の方向と略同一になるように設置されている。そして、U字管35の中心部の斜め管33と対面する位置には、排気孔37が穿設されている。このU字管35の直管353は、座板19の裏面から吊り下げ帯により吊り下げられていて、水平管31の直管313が貫通する貫通孔とU字管35を吊り下げる吊り下げ帯により、負圧誘導式蒸気分流吐出器30は「蒸気溜り空間」内に確固に固定される。
そして、斜め管33の異径管331の上方には、覆いボックス39が設置されている。この覆いボックス39は、下面が開放された直方体であって、座板19の裏面に固着されている。覆いボックス39の背面側は水平管31の直管313が嵌合するように略半円形にカットされていて、座板19を樽後半部11の所定の位置に設置したときには、水平管31と斜め管33の上部が覆いボックス39に緩やかに覆われて下方にのみ開放された空間が形成される。
さらに、樽後半部11の座板より上部、かつ、背面側の内周面には座板部断熱シート271が貼着され、座板部断熱シート271の上部の樽後半部11の上端縁には上端縁を包むように樽縁部断熱シート273が貼着されている。
ところで、樽前半部13は、樽後半部11と同様に、半分に分割されたウイスキー醸成用の樽の円筒部と、ウイスキー醸成用の樽の底板15の半分に分割された前半部底板153と、ウイスキー醸成用の樽の天板の半分に分割された天板17と、使用者の膝の高さに合わせて樽前半部13の内周面に貼着された前半部断熱シート275と、前半部底板153の裏面に取着された複数個のキャスター29と、から構成されている。
そして、樽前半部13は樽後半部11に対して開閉自在に蝶着されていて、樽前半部13を閉じることにより、樽後半部11と樽前半部13が一体となった樽本体部10は、外観がウイスキー醸成用の樽そのものになって、樽後半部11内の座板19上部と樽前半部13内部とにより、「暖気空間」が形成される。そして、後半部底板151と前半部底板153の裏面に取着された複数個のキャスター29により、樽前半部13の開閉がきわめて容易であるばかりでなく、樽本体部10の水平移動もまた、一人できわめて容易にできる。
送風ファン41には、山洋電機株式会社製の型番が「9WP0612H402」の防水型ファンを使用している。この防水型ファンは、定格電流12V、使用電圧範囲10.2〜13.8V、定格電流0.11A、定格入力1.32W、定格回転速度3,800min−1、最大風量0.53m/min、質量110g、となっていて、その大きさは60mm(幅)×60mm(奥行)×25mm(高さ)であり、斜め管33の先端部に位置する異径管331内に収納され、蒸気発生装置51から吸引された蒸気を強制的に撹拌および循環させ、使用者の身体廻りに満遍なく充満させる。
そして、蒸気発生装置51には、ツインバード工業株式会社製の型番が「EP−D692SI」の電気フライヤーを使用している。この電気フライヤーは、定格消費電力800W、温度調節150〜190℃、質量3,800g、となっていて、その大きさは200mm(幅)×345mm(奥行)×220mm(厚さ)であり、樽本体部10とは離間した位置に設置される。なお、蒸気のもととなる水の収容量は1.0Lとなっている。
ここで、蒸気発生装置51により発生させた蒸気の流れについて説明する。
送風ファン41を稼動させると、斜め管33内には内管333に誘導された下方向に向かう空気の流れが生じ、この空気の流れにより斜め管内空間337内は負圧となり、斜め管内空間337に連通する水平管31内もまた負圧となって、蒸気発生装置51により発生させた蒸気が蒸気供給管53および水平管31を介して斜め管33内に吸引される。
斜め管33内に吸引された蒸気は、送風ファン41により強制的に付勢されて、U字管35に流入し、U字管35に穿設された排気孔37とU字管35の両端部から「蒸気溜り空間」内に吐出される。
排気孔37から吐出された蒸気は、遮蔽板21の下端中央部に穿設された半円形の遮蔽板下貫通孔25から、「蒸気溜り空間」外、すなわち、樽前半部13を閉じたときに形成される「暖気空間」内に吹き出し、U字管35の両端部から吐出された蒸気は、樽後半部11の内周面と座板19の背面部により形成された座板背面貫通孔23から、「暖気空間」内に吹き出して、「暖気空間」を暖める。
送風ファン41が稼動すると、斜め管33の上部から「蒸気溜り空間」内の空気を吸引することになるが、斜め管33の上方に設置された覆いボックス39により、送風ファン41は、主に、斜め管33に沿って「蒸気溜り空間」内の空気を吸引することになる。このため、U字管35の両端部から吐出された蒸気が、そのまま送風ファン41に強制的に吸引される、という蒸気の流れの短絡回路の形成が阻害され、結果的に、蒸気は使用者の身体廻りに行き渡ることになる。
なお、「蒸気溜り空間」内の蒸気の一部は、冷やされて水滴となり、主に、U字管35の下部の突出した部分から滴り落ちる。このため、図2に示すように、樽本体部10を露受け皿43の上に設置しても良く、あるいは、小さ目の露受け皿43をU字管35の下部の後半部底板151上に設置しても良い。このように、露受け皿43を設置することにより、樽本体部10が湿気により腐食することを防ぐことができる。
つぎに、負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス1の使用手順の例について、以下に説明する。
(1)まず、蒸気発生装置51の蒸発皿に水を満たして、スイッチを入れ、蒸気を発生させる。
(2)蒸気の発生と同時に、送風ファン41のスイッチを入れる。送風ファン41のスイッチを入れることにより、蒸気発生装置51から負圧誘導式蒸気分流吐出器30へ蒸気が吸引され、排気孔37とU字管35の両端部から「蒸気溜り空間」内に吐出し、さらに、遮蔽板下貫通孔25および座板背面貫通孔23から「暖気空間」内に噴出する。
(3)蒸気が「暖気空間」内に噴出することにより、負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス1の使用が可能になる。使用者は樽前半部13を開いて座板19に腰掛け、その後、樽前半部13を閉じ、さらに、樽本体部10の上部から露出する使用者の胸から上の部分を防湿ケーブ55で覆う。
(4)負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス1内では、腰掛けた座板19の背中側および両脚の間から、防湿ケーブ55で覆うことにより閉空間となった「暖気空間」内に蒸気が噴出し、使用者の下半身および首から下の上半身を満遍なく蒸気が対流して、使用者の体を効率よく均一に暖め、新陳代謝を良くする。
(5)なお、使用に際しては、前半部底板153上にスノコ45を置くことにより、使用者の足が湿った前半部底板153に触れることがなく足先から指先まで均一に暖まる。また、座板部断熱シート271、樽縁部断熱シート273および前半部断熱シート275により、たとえ、樽本体部10に使用者の体が触れても、不快な思いをすることがない。
使用後の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス1のメンテナンスは、負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス1の構造自体がきわめて簡単なものであるので、ほとんど不要であるが、座板19および遮蔽板21が取り外し可能であり、負圧誘導式蒸気分流吐出器30を着脱自在の組み立て式とすることにより、負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス1のメンテナンスはきわめて容易となる。
図1は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスの全体図である。 図2は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスの断面図である。 図3は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバスの樽本体部を開放し座板下の遮蔽板を外した状態の斜視図である。 図4は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器の分解組立て図である。 図5は、実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器を構成する斜め管の上部断面詳細図である。
符号の説明
1 実施例に係る負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス
10 樽本体部
11 樽後半部
13 樽前半部
15 底板
17 天板
19 座板
21 遮蔽板
23 座板背面貫通孔
25 遮蔽板下貫通孔
27 断熱シート
29 キャスター
30 負圧誘導式蒸気分流吐出器
31 水平管
33 斜め管
333 内管
335 分岐管(外管)
35 U字管
37 排気孔
39 覆いボックス
41 送風ファン
43 露受け皿
51 蒸気発生器

Claims (7)

  1. 中央部が膨らんだ円筒部と該円筒部の上端部および下端部に嵌合する円形の天板および底板からなるウイスキー醸成用の樽本体部が上下方向に二分割されかつ該天板を外された一方の樽後半部と、
    同様に形成されかつ該天板を残された他方の樽前半部と、
    該樽後半部の中間部に水平に設置される座板と該座板の前面側から垂設される遮蔽板により該座板下に形成される蒸気溜り空間と、
    該蒸気溜り空間内に設置された負圧誘導式蒸気分流吐出器と、からなり、
    前記樽後半部と前記樽前半部とは開閉自在に蝶着され、
    前記樽本体部とは別体の蒸気発生装置から発生した蒸気は、前記負圧誘導式蒸気分流吐出器により吸引されるとともに付勢されて前記遮蔽板の下部および前記座板の背面側から、前記樽前半部を閉じられることにより形成される暖気空間内へ噴出する、ことを特徴とする負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス。
  2. 前記負圧誘導式蒸気分流吐出器は、前記蒸気発生装置に連通し前記樽後半部の背面側から前記蒸気溜り空間内に略水平に突出する水平管と、
    その中間部が該水平管の先端に斜交して連結し該蒸気溜り空間内の背面側上方から前面側下方に向けて設置される斜め管と、
    平面形状が横方向に延びたU字状を呈しU字の中間部が該斜め管に山の字状に連結されるU字管と、
    該斜め管と該水平管との斜交部よりも上部の該斜め管内に設置される送風ファンと、
    該斜め管の上部を緩やかに覆う下面が開放された筐体状の覆いボックスと、からなり、
    前記斜め管の前記送風ファン側は外管と内管とからなり該外管と該内管との間には前記U字管側に開放される斜め管内空間が形成されて前記水平管の該斜め管側の先端は該斜め管内空間に開口し、
    前記U字管にはその中間部の前記斜め管の連結部に対面する位置に排気孔が穿設されかつ開放された両端部は前記蒸気溜り空間内の背面側上方に向けられ、
    前記蒸気発生装置により発生した蒸気は、前記送風ファンにより前記水平管を介して前記斜め管内に吸引されるとともに付勢されて該U字管の排気孔および両端部から吐出され、前記遮蔽板の下部に貫設された遮蔽板下貫通孔および前記座板の背面側に貫設された座板背面貫通孔から前記暖気空間内へ噴出する、ことを特徴とする請求項1に記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス。
  3. 前記水平管、前記斜め管および前記U字管は相互に着脱自在である、ことを特徴とする請求項2に記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス。
  4. 前記座板および/または前記遮蔽板は前記樽後半部に対して着脱自在に取付けられている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス。
  5. 前記U字管に穿設された排気孔の下方および/または前記底板下には露受け皿が設置される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス。
  6. 前記座板上部の前記樽後半部の内周面、該樽後半部の上端縁および/または前記樽前半部の使用者の膝部に対面する内周面には断熱シートが貼着されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス。
  7. 前記樽後半部および前記樽前半部の底板裏面には複数個のキャスターが取付けられている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の負圧誘導式蒸気分流吐出器付き樽形スチームバス。
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CN113171289A (zh) * 2021-05-06 2021-07-27 宜昌市第一人民医院(三峡大学人民医院) 一种能够调节的具有热敷功能的脸部保养医疗装置

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