JP3130517U - 絵柄付ズボン - Google Patents

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Abstract

【課題】あらゆる所望の色彩の奥行感ある絵柄を脚部に形成した斬新なデザインのズボンを提供すること。
【解決手段】本考案のズボンは、脚部の外周面の少なくとも一部の色彩を淡色に形成して淡色部(1)とし、前記ズボンの表面において、淡色部(1)に隣接する箇所(2)を、淡色部(1)から遠ざかるにつれて色彩が淡色から濃色へ変化するぼかし部(2)とし、淡色部(1)およびぼかし部(2)を除く部分(3)を濃色の無地とし、かつ、ズボン表面の淡色の部分に絵柄を形成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、あらゆる所望の色彩の奥行感ある絵柄を脚部に形成したズボンに関する。
従来、着物では、裾部にも絵柄等で装飾がなされてきたが、洋服では、Tシャツ等の上衣に絵柄が形成されることはあっても、下衣、特にズボンの脚部に絵柄が形成されることはなかった。
ズボンの脚部に意匠を凝らしたものとして、近年、濃色のデニム生地のズボンを部分的に脱色したものが見受けられるが、脚部に絵柄を形成してその装飾性を高めたものは未だない。
また、特に濃色地のズボンに絵柄を形成する場合、この絵柄はズボン地の濃色とコントラストをなす色彩のものでなければ、ズボンの表面で装飾として際だち得ない問題がある。
本考案は、あらゆる所望の色彩の奥行感ある絵柄を脚部に形成した斬新なデザインのズボンを提供することを課題とする。
即ち、本考案のズボンは、脚部の外周面の少なくとも一部の色彩を淡色に形成して淡色部とし、前記ズボンの表面において、前記淡色部に隣接する箇所を、前記淡色部から遠ざかるにつれて色彩が前記淡色から濃色へ変化するぼかし部とし、前記淡色部および前記ぼかし部を除く部分を前記濃色の無地とし、前記淡色の部分に絵柄を形成したことを特徴とする。本考案のズボンは、このようにズボン脚部の表面に淡色の部分を設けることで、この淡色の部分をカンバスとしてあらゆる色彩の絵柄を形成できるようにすると共に、このようにぼかし部を設けることで、絵柄に視覚上奥行を出し、ズボンの脚部において斬新な外観印象を形成することを可能としたものである。
本考案の前記ズボンは、天然繊維および合成繊維のいずれから成る生地を用いて作成されてもよい。前記淡色には、例えば淡青、淡灰色、淡黄、白等が含まれ、前記濃色には、例えば、青、黒等が含まれる。
前記淡色部は、例えば、濃色に染め上げた既成ズボンの脚部を部分的に脱色する、淡色の既成ズボンを、脚部の少なくとも一部を除いて染め上げる等の他、材料地を事前に前記淡色に脱色ないし染色する等により作成できる。かかる淡色部は、ズボンの左右の各脚部の外周面に、ある程度の大きさを有するスポット状に形成されたものであってもよいし、前記各脚部における、ズボンの股から所定の長さ、例えば0〜20cm下方の箇所から裾までの部分を淡色地で構成した場合の当該淡色地の部分であってもよい。
前記ぼかし部は、例えば、前記淡色部の作成に伴って形成できる。即ち、例えば、濃色に染め上げられた生地に漂白液を適用することにより、漂白液を十分に適用した箇所で前記淡色部が形成されるのに伴って、当該適用箇所から漂白液が外側に染込み拡散した箇所、即ち当該適用箇所の周囲部分で前記ぼかし部が形成される。また、例えば、淡色の生地の一部を残して他の部分に染色液を適用することにより、染色液が適用された箇所から外側に染込み拡散した箇所、即ち当該適用箇所の周囲部分で前記ぼかし部が形成され、染色液が染み込まなかった箇所で前記淡色部が形成される。さらに、ズボン地や材料地において、特にぼかし部を形成したい箇所を上下に揺動させながら前記漂白液や前記染色液に浸すことによっても、前記ぼかし部は好適に作成できる。前記ぼかし部は、例えば、前記淡色部の縁から5〜30cmの幅を有する。
前記絵柄は、ズボンを構成する材料地に、ズボン脚部の成形前に事前に形成されても、成形されたズボン脚部に形成されたものでもよいが、成形されたズボン脚部に絵柄を形成する場合は、材料地の接ぎ合わせ部分での絵柄のずれを回避でき、好ましい。かかる絵柄はいかなるものでも、前記ぼかし部の視覚上の効果により、視覚上奥行が出るが、絵柄の中でも特に、色彩の濃淡により模様が形成されたもの、例えば墨絵調、迷彩柄調および絞り染調等の絵柄は、その濃淡が前記ぼかし部の濃淡と相まって、さらに、荘厳な印象を形成し得る。また特に、各脚部における、ズボンの股から所定の長さ下方の箇所から裾までの部分の外周全面に前記絵柄を形成する場合、この絵柄を、各脚部の外周面に連続的に形成し、かつ、左右の前記脚部の突き合わせ部分で、絵柄が連続するように形成すると、絵柄に立体感が出、躍動感あふれる外観印象の装飾柄を形成できる他、絵柄のスケールを拡大できる。かかる絵柄は、顔料や染料等の着色剤を用いて描かれることが好ましく、あらゆる色彩の着色剤を使用して描かれることができる。
本考案により、ズボンの脚部に、あらゆる所望の色彩の奥行感ある装飾模様を施した斬新なデザインのズボンを提供できる。
以下の実施例に、本考案の好ましい態様を具体例を用いて示す。
[実施例1]
図1Aに正面図を、Bに背面図を示す本考案のズボンは、ズボンの各脚部における、股(M)から15cm下方の箇所(P1)から裾(P2)までの裾部(1)が淡灰色に形成され、この裾部(1)に隣接する20cm幅の箇所(2)が、裾部(1)から遠ざかるにつれて色彩が淡灰色から濃青色へ変化するように形成され、この箇所(2)(以下、ぼかし部と称する)の上方の部分(3)が濃青色の無地に形成され、かつ、裾部(1)およびぼかし部(2)における淡灰色の部分に絵柄が形成されて成る。
このズボンは、デニム生地の既成のズボン(いわゆるジーンズであり、以下、ジーンズと称する)であって濃青色のものを用いて、下記のズボン成形体作製法によりズボン成形体を得、このズボン成形体の淡灰色の部分に絵柄を描くことにより作製した。
ズボン成形体作製法
まず、ジーンズを、左右の脚部を筒状にした状態で、ウエスト部を保持して吊り下げ、次亜塩素酸ナトリウム溶液(以下、漂白液と称する)に裾から浸し始めて、着物用吊りぼかし染色機(富田製作所製、型番なし)で緩やかに上下運動させながら、約2時間かけて、股から約15cm下方の部分(P1に相当する部分)付近まで浸した後、漂白液から出して乾燥させる(以下、この処理を吊りぼかし処理と称する)。この吊りぼかし処理を、淡色(本実施例では淡灰色)の裾部(1)が形成されるまで複数回(本実施例では3回)、各回で漂白液を新しいものに取り替えて行う。裾部(1)が形成されたら、ジーンズ全体を一旦漂白液に浸した後、引き上げて乾燥する。
これにより、淡灰色の裾部(1)とぼかし部(2)を有し、ぼかし部(2)の上方部(3)が濃青色の無地に形成されたズボン成形体が得られる。
本実施例のズボンは、このズボン成形体の各脚部(4−1、4−2)の外周面の、裾部(1)とぼかし部(2)の淡灰色の部分に、虎(T1、T2)を含む絵柄を、黒色の顔料に固着剤を混ぜた着色液を用いて濃淡をつけて墨絵調に描いて成る。詳しくは、このズボンでは、各脚部(4−1、4−2)の外周面に1頭ずつ虎(T1、T2)が描かれており、しかも、左右の前記脚部(4−1、4−2)の突き合わせ部分(5)で絵柄が連続し、ズボンの正面(図1A)および背面(図1B)に各々1頭の虎が表れるようになっている。
本実施例のズボンの脚部では、絵柄が、ぼかし部(2)の濃淡と相まって、暗雲立ちこめる静粛な雰囲気の空間に虎が立体的に表れた荘厳な外観印象を呈しており、特に虎は、躍動感溢れて見える。
[実施例2]
図2Aに正面図を、Bに背面図を示す本考案のズボンは、ズボンの各脚部における、股M'から10cm下方の箇所(P1')から裾(P2')までの裾部(1')が淡青色に形成され、裾部(1')に隣接する8cm幅の箇所(2')が、上方にかけて淡青色から濃青色に変色されてぼかし部を形成し、ぼかし部(2')の上方の部分(3')が濃青色の無地に形成され、裾部(1')およびぼかし部(2')における淡青色の部分に迷彩柄が形成されて成る。
このズボンは、濃青色に染色されたジーンズを用いて、実施例1に示す吊りぼかし処理において、ジーンズを漂白液に浸す部分を股から約10cm下方の部分付近までとしたことを除き、実施例1に示すズボン成形体作製法と同様の方法によりズボン成形体を得た後、このズボン成形体の淡青色の部分に、紫、淡緑、淡橙色の三色の染料を用いて迷彩柄を描くことにより作製した。詳しくは、迷彩柄は、各脚部(4'−1、4'−2)の外周面に連続的に描かれており、かつ、左右の前記脚部の突き合わせ部分(5')で迷彩柄が連続し得るようになっている。
本実施例のズボンの脚部では、絵柄が、ぼかし部(2')の濃淡と相まって、池の水面が緩やかに波立ちつつ手前から遠方に流動しているかのような、奥行感のある荘厳かつ動的な外観印象を呈している。
[実施例3]
図3に示す本考案のズボンは、ズボンの各脚部における、股(M")から20cm下方の箇所(P1")から裾(P2")までの裾部(1")が淡灰色に形成され、裾部(1")に隣接する20cm幅の箇所(2")が、裾部(1")から上方にかけて、淡灰色から黒色へ変色されてぼかし部を形成し、ぼかし部(2")の上方の部分(3")が黒色の無地に形成され、裾部(1")に絞染柄(6)が形成されて成る。
このズボンは、黒色に染色されたジーンズを用いて、実施例1に示す吊りぼかし処理において、ジーンズを漂白液に浸す高さを股から約20cm下方の部分付近までとしたことを除き、実施例1に示すズボン成形体作製法と同様の方法によりズボン成形体を得た後、このズボン成形体の裾部(1")を部分的に糸で巻き締め、ピースガンで複数の染料を順に吹きかけることにより絞り染をなした後、蒸処理および水洗処理を行うことにより作製した。
本実施例のズボンの裾部(1")には、静粛な空間に絞模様6が鏤められたかのような、奥行感のある外観印象が形成されている。
[実施例4]
図4に示す本考案のズボンは、濃青色のジーンズの一方の脚部の大腿部正面の略円形箇所(1")が白色に形成され、箇所(1")の周囲(2")が、箇所(1")から遠ざかるにつれて白色から濃青色へ変色されてぼかし部を形成し、箇所(1")およびぼかし部(2")を除く部分が濃青色の無地に形成され、白色の箇所(1")に絵柄が形成されて成る。
このズボンは、既成の濃青色のジーンズの一方の脚部の大腿部正面中央部に漂白液を垂らすことにより、当該箇所を白色に脱色し、それに伴って、箇所(1")の外側の部分(2")(約6cm幅)を、箇所(1")との隣接部分から外側にかけて白色から濃青色に変色し、箇所(1")と部分(2")を除く部分(3")を濃青色の無地に形成したズボン成形体を得、このズボン成形体の白色の箇所(1")に褐色の顔料で絵柄を描くことにより作製した。
本実施例のズボンは、一方の脚部の大腿部正面で、荘厳な雰囲気の空間に花が活き活きと開花している様子がリアルな印象を呈しており、非常に斬新なデザインである。
ところで、通常、濃色のジーンズに染料や顔料で装飾を描こうしても、ジーンズの生地の濃色とコントラストをなす色彩の絵柄しか形成できず、墨絵などは到底描き得ない。しかし、実施例1〜4で用いた方法によれば、脚部を少なくとも部分的に淡色に脱色することにより、当該脱色された箇所をカンバスとして、いかなる色彩の絵柄もその上に形成できる。
図1は本考案のズボンの一態様を示す図であり、Aは正面図を、Bは背面図を示す。 図2は本考案のズボンの別の態様を示す図であり、Aは正面図を、Bは背面図を示す。 図3は本考案のズボンのさらに別の態様を示す正面図である。 図4は本考案のズボンのさらに別の態様を示す正面図である。
符号の説明
1、1'、1" 裾部
2、2'、2" ぼかし部
3、3'、3" 濃色の部分
4−1、4−2、4'−1、4'−2 脚部
5、5' 突き合わせ部分
6 絞染柄
M、M'、M" 股
P1、P1'、P1" 淡色部の上端箇所
P2、P2'、P2" 裾
T1、T2 虎の絵柄

Claims (5)

  1. ズボンの脚部の外周面の少なくとも一部の色彩を淡色に形成して淡色部とし、前記ズボンの表面において、前記淡色部に隣接する箇所を、前記淡色部から遠ざかるにつれて色彩が前記淡色から濃色へ変化するぼかし部とすると共に、前記淡色部および前記ぼかし部を除く部分を前記濃色の無地とし、かつ、前記淡色の部分に絵柄を形成したことを特徴とするズボン。
  2. 前記淡色部が、前記脚部における、前記ズボンの股から0〜20cm下方の箇所から裾までの部分の外周全面を構成し、前記ぼかし部が、前記淡色部の上端から5〜30cm幅の部分を構成することを特徴とする請求項1に記載のズボン。
  3. 前記絵柄が墨絵調、迷彩柄調または絞り染調の絵柄であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のズボン。
  4. 前記絵柄が、各脚部の外周面に連続的に形成されたものであり、かつ、左右の前記脚部の突き合わせ部分で、絵柄が連続するように形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれか1項に記載のズボン。
  5. 前記ズボンが、前記濃色に染色されたデニム生地の既成のズボンを脱色処理することにより作製されたものであり、前記絵柄が、前記処理により脱色・形成された前記淡色の部分に、染料または顔料を用いて描かれたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のズボン。
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