JP3129969U - 魚の糞等の自然落下式濾過水槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】水槽内で飼育している各種大小の魚類やカニ、エビ等が放出する糞便や、残餌その他水中に存する汚れを、水中で自然に落下させて下方に集約させ、当該汚れた水は濾過して水槽に戻し、水槽の掃除や水の交換作業が著減され、製造コストの低廉化も図る。
【解決手段】上槽1と、同上槽1の直下に連接された中槽2を備えた濾過水槽であって、上槽1の底板10には、所定大きさ・形状の貫通孔12が多数形成されていると共に、中槽2は逆四角錐体状に形成されており、上槽1の水中に存する魚類8の糞9や残餌9’等は、前記底板10の貫通孔12を通過し逆四角錐体状中槽2の内部20に自然落下自在である。
【選択図】 図1

Description

本考案は、水槽の清掃を著減し管理が簡単な魚の糞等の自然落下式濾過水槽に属し、さらに言えば、観賞用や食用として、家庭や学校、ホテルや水族館その他の施設で設置される水槽や、飲食店に設置される水槽や生簀等さまざまなシーンで使用される濾過水槽の技術分野に関する。
家庭で熱帯魚を飼う場合、水を入れた水槽の中に熱帯魚を入れるが、時間が経つとその熱帯魚が放つ糞便や、熱帯魚が食べた餌の残りや、藻が発生したりして水槽内が汚れる。そのため、水槽内の熱帯魚を一旦外に移し、水槽内をブラシ等の清掃具で擦って掃除し、新しい水を水槽に入れ、カルキ抜きをし、水温を所定温度に維持した後に熱帯魚を水槽に戻す、といった水槽の清掃作業を定期的に行っているのが一般である。
上記した従来一般の水槽の清掃作業は、重たい水槽を動かしながら行う清掃や大容量の水の交換作業を伴い大がかりで重労働となるので、これら清掃作業の軽減化を図った濾過装置等の手段が開発されてきている。
例えば、特公平7−28630号特許公報には、鑑賞魚を飼育する水槽内に配設されて水槽内の水の汚濁を防止するものであって、上下に連通するスリットを有する濾過装置部と、この濾過装置部を水槽の底面から離隔して位置決めする脚部とからなり、鑑賞魚の糞便等水槽汚濁の主因となるものが、鑑賞魚自身の動きにより発生する水流作用で、上記濾過装置部のスリットから水槽の底面に落下し沈殿するように構成されている水槽汚濁防止用濾過装置が開示されている。
特公平7−28630号特許公報
前記特公平7−28630号特許公報に開示された水槽汚濁防止用濾過装置は、鑑賞魚の糞便等は、当該魚類の動きにより発生する水流作用で、細長いスリットを有する濾過装置部を通過させるので、糞便等が濾過装置部を通過する確実性に欠ける。また、濾過装置部を通過して、水槽の底面に沈殿している糞便等が、水流によって巻き上げられて再び濾過装置部を上昇する可能性も否めない。
しかも、水槽の底面に沈殿した魚の糞便等は、サイフォン構造の吸出ポンプを使用して除去しなければならず、その除去作業が相変わらず面倒で煩わしい。
したがって、本考案が解決しようとする課題は、水槽内で飼育している各種大小の魚類やカニ、エビ、貝、イカ等が放出する糞便や、食べた餌の残りその他水中に存する汚れを、水中で自然に落下させて下方に集約させ、当該汚れた水は濾過して水槽に戻し、水槽の掃除や水の交換作業が著減され、飼育する者が水や魚の糞等の汚れに触れずに水質を保持して管理できる上、製造コストの低廉化も図った魚の糞等の自然落下式濾過水槽を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の考案に係る魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、上槽1と、同上槽1の直下に連接された中槽2を備えた濾過水槽であって、前記上槽1の底板10には、所定大きさ・形状で上下方向に貫通する貫通孔12が多数形成されていると共に、前記中槽2は逆四角錐体状に形成されており、上槽1の水中に存する魚類8の糞9や残餌9’等は、前記底板10の貫通孔12を通過し逆四角錐体状中槽2の内部20に自然落下自在に構成されていることを特徴とする。
請求項2記載の考案に係る魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、上槽1と、同上槽1の直下に連接された中槽2と、同中槽2の下方に設置された下槽3を備えた濾過水槽であって、前記上槽1の底板10には、所定大きさ・形状で上下方向に貫通する貫通孔12が多数形成され、前記中槽2は、逆四角錐体状に形成され、その下底部21と前記下槽3とが濾過装置4を介して第1パイプ5で接続されていると共に、下槽3内の循環ポンプ30に接続された第2パイプ6が上槽1の上部13に配設されており、上槽1の水中に存する魚類8の糞9や残餌9’等は、前記底板10の貫通孔12を通過し自然落下され逆四角錐体状中槽2の中央下底部21の一箇所に集約されつつ、当該魚類8の糞9や残餌9’等を含んだ水7が、第1パイプ5、濾過装置4、下槽3、第2パイプ6を通じて濾過され上槽1内に注がれて循環自在に構成されていることを特徴とする。
請求項3記載の考案に係る魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、前記中槽2が、逆多角錐体状又は逆円錐体状に形成され、単体又は複数個の複合体で成ることを特徴とする。
請求項4記載の考案に係る魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、前記底板10の貫通孔12の開口上部11が、魚類8の糞9や残餌9’等を受けるに必要かつ十分な幅寸wの円形状で、且つ下方に漸次幅狭く傾斜するテーパー状に形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の考案に係る魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、前記底板10の上面10aの外周に内部磁石14が固着されており、上槽1の側壁16を挟んで別設の外部磁石が前記底板10の内部磁石14と磁力で接合されつつ揺動されるに従って底板10が揺動自在に構成されていることを特徴とする。
請求項6記載の考案に係る魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、前記中槽2の内側面22に磁石24付きクリーナー25が配置され、そのクリーナー25の磁石24に磁力で接合された外部磁石26が当該中槽2の外側面23に配置されており、前記外部磁石26の移動によりクリーナー25が中槽2の内側面22を移動しつつクリーニング自在に構成されていることを特徴とする。
請求項7記載の考案に係る魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、前記中槽2の下底部21に開栓可能な継手28が設置され、当該継手28に第1パイプ5が接続されていることを特徴とする。
請求項1記載の本考案に関する魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、上槽の底板には小さな貫通孔が多数形成され、中槽は逆四角錐体状に形成されているので、魚の糞や残餌等は前記底板の貫通孔を通過した後、逆四角錐体状中槽の内部に自然落下(沈降)する。その際、残餌等は、逆四角錐体状で傾斜する中槽の内側面を滑るように降下し、最終的に下方に尖った中槽の下底部に集約され当該中槽から排出されるので、従来のような水槽をひっくり返して水を取り替え、更に水槽の内面をブラシ等で擦る等の掃除が著しく削減され、水槽で飼育する魚類の維持管理が大変楽である。また、上槽と中槽の製作に要する費用も低減されるので、経費の低減化にも寄与する。
請求項2記載の本考案に関する魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、上槽の底板に上下方向に貫通する小さな貫通孔が多数形成され、逆四角錐体状中槽の下底部と下槽とが濾過装置を介して第1パイプで接続されていると共に、下槽内の循環ポンプに接続された第2パイプが上槽の上部に配設され、上槽の水中に存する魚の糞や残餌等は、底板の貫通孔を通過し自然落下され逆四角錐体状中槽の中央下底部の一箇所に集約されつつ、当該魚の糞や残餌等を含んだ水が、第1パイプ、濾過装置、下槽、第2パイプを通じて濾過され上槽内に注がれて水質が保持されるので、魚等が存する上槽内は常時きれいな水で維持され、魚等が生息しやすい好条件が実現されている。
よって、水槽が汚れることがないので、水槽の清掃作業が長期間不要で好都合な上、絶えず濾過された水の中で生息する魚類の維持管理を楽に行える。即ち、良好な水質を長期間維持できるから、飼育する者の手間や経費の節減にもなる。また、魚の糞や残餌などの酸化防止やアンモニア臭などの減少にも寄与する。さらに、濾過装置を含む下槽やパイプの構造も特殊ではなく設備費用の低廉も図られている。
請求項3記載の本考案に関する魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、中槽が逆多角錐体状又は逆円錐体状に形成され、単体又は複数個の複合体で成るから、水槽(上槽)の大きさ・形状に応じて、中槽の大きさ・形状を決めたり、中槽の個数を増やして組合せて使用できる利便性に優れている。
請求項4記載の本考案に関する魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、底板の貫通孔の開口上部が、魚の糞や残餌等を受けるに必要かつ十分な幅寸の円形状で、且つ下方に漸次幅狭く傾斜するテーパー状に形成されているので、自然落下してきた魚の糞や残餌等は、当該貫通孔のテーパー状開口上部に当接すると斜面を滑るように下方に誘導して落下され、程なく逆四角錐体状中槽の内部に自然落下するので、可及的多くの魚の糞や残餌等を中槽へと集められ、円滑な水槽(上槽)の濾過が達成される。また、この底板の貫通孔は下方が狭められているので、中槽内に降下した糞や残餌等が、万一逆流して上昇するようなことがあっても、当該貫通孔を下方からは進入し難く、水槽の濾過に万全が期されている。
請求項5記載の本考案に関する魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、底板の上面の外周に内部磁石が固着されているから、必要に応じて、上槽の側壁を挟んで別設の外部磁石を前記底板の内部磁石に磁力で接合し所望方向に揺動すれば、底板が揺動して同底板に付着した汚れを分離し近くの貫通孔に落し込んで中槽へと導くことができ、このような手動で行える簡便さとコスト低減に寄与する。
請求項6記載の本考案に関する魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、中槽の内側面に磁石付きクリーナーが配置され、そのクリーナーの磁石に磁力で接合された外部磁石が当該中槽の外側面に配置されているので、外部磁石を手で移動するだけでクリーナーが中槽の内側面を移動し、手を汚さずして中槽の内側面に付着した汚物や藻、苔等を簡単にクリーニングできて、至極便利である。
請求項7記載の本考案に関する魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、中槽の下底部に開栓可能な継手が設置され、当該継手に第1パイプが接続されているため、上槽や中槽内の水を全部交換したいときには、この継手を開栓するだけで、一気に上槽や中槽内の水を排出でき、かかる排出作業を簡単かつ確実に行うことができる。
請求項1〜7に係る魚の糞等の自然落下式濾過水槽は、観賞用や食用として大小の水槽内で飼育している各種の魚類やカニ、エビ、貝、イカ等が放出する糞便や、食べた餌の残りその他水中に存する汚れを、水中で自然に落下させて下方に集約させ、当該汚れた水は濾過され水槽に戻して水質が維持され、水槽の掃除や水の交換作業が著減された濾過水槽である。
この自然落下式濾過水槽は、観賞用や食用として、家庭や学校、ホテルや水族館その他の施設で設置される水槽や、飲食店に設置される水槽や生簀その他に広く使用可能であるが、本実施形態では、観賞魚として比較的小さな魚の飼育に好適な小型の自然落下式濾過水槽につき、図面に従いながら説明する。
魚の糞等の自然落下式濾過水槽の全体構造を示したのが図1である。
この自然落下式濾過水槽は、上部に配置されて魚を飼育する水槽である上槽1と、同上槽1の直下に連接され中部に設置された水槽の中槽2と、同中槽2より下方に設置された水槽の下槽3を備えている。中槽2と下槽3は、筐体kでそれらの外周が覆われていると共に、当該筐体kの上部では中槽2の上部外周と上槽1の下部が支持されており、上槽1のみが外部から見られる構造となっている。
上槽1は、透明なアクリル樹脂製の板材(厚さ6mm)で、幅寸600mm、奥行400mm、高さ500mmの大きさの四角形筒体状に形成され、上部及び下部が開口された水槽である。当該上槽1の下底部に、後述する底板10を上方から受け止める係止板15が設置されている。即ち、図5に示したように、係止板15は、厚さが6mm、奥行が約25mmで前記上槽1の側壁16の下底部内周を埋める長さで、内向きの水平状態で側壁16の下底部内周に設置されている。
また、上槽1の下底部には、補強用の中張り材17、17’が設置されている。上槽1の長手方向の長さに略等しい中張り材17と、上槽1の短手方向の長さに略等しい中張り材17’とが、各々中央に形成された上・下向きの凹溝17a、17a’を嵌め合せて中央部で交差し溶着されている。そして、各中張り材17、17’の端部は、上槽1の前記係止板15及び中槽の三角板2A、2B(後述)と溶着されている(図6B参照)。
中槽2は、大小2種類の逆2等辺三角形の板材(厚さ6mm)が2枚ずつ、透明なアクリル樹脂で形成され、合計4枚の三角板2A、2A、2B、2Bが接合されて、全体として倒立したような逆四角錐体状に形成されている。図5Aに示した大きい方の三角板2Aは、前記上槽1の長手方向の下底部に接合されるもので、上方に位置される辺の長さが588mm、各斜辺の長さは507mmである。図6Aに示した小さい方の三角板2Bは、上槽1の短手方向の下底部に接合されるもので、上方に位置される辺の長さが388mm、各斜辺の長さは402mmである。隣り合う各三角板2A、2B、2A、2Bの各斜辺29、29同士が溶着されており、かくして中槽2の高さは約280mmぐらいとなる。
そして、各三角板2A、2A、2B、2Bの上部pは、斜辺29の上部pと共に、前記係止板15の下側及び側壁16並びに中張り材17、17’と溶着され(アクリル同士の溶接)、よって、上槽1の下部と中槽2の上部pとが、水密状態を維持して強固に接続されている(図6B参照)。
図中符号28は、前記中槽2の下底部21に設置された継手を示しており、後述する第1パイプ5が接続され、同第1パイプ5が濾過装置4に注ぎ込まれる。この継手28には栓27が設けられていて、上槽1及び中槽2内の水7を全部取り替える等の場合に、前記栓27を開けて一気に水7を抜くことができる。
なお、本実施形態の中槽2は、倒立したような逆四角錐体状に形成されているが、これに限定されるものではなく、上槽1の形状・大きさに応じて適宜形状・大きさを変更して実施することができる。例えば、上槽1が六角形筒体でなる場合は、それに接続できるように中槽2は、逆六角錐体状形成され、上槽1が円柱体でなる場合は、それに接続できるように中槽2は、逆円錐体状に形成する形態で好適に実施される。また、上槽1が生簀等の大きなものである場合、前記のような逆四角錐体状等の中槽1を単体にこだわって大きく新規に製作する必要はなく、上述したような比較的小型の中槽1を、複数個組み合せた複合体として使用することも好適に行われる(図示は省略)。
次に、上槽1の底板10について説明する。図4A、Bは、底板10に形成された貫通孔12を拡大して示している。
底板10は、厚さ5mm、幅寸585mm、奥行385mmの塩化ビニール製板材で、上下方向に貫通する円筒状の貫通孔12・・・が多数形成されたパンチングが好適である。隣り合う貫通孔12、12同士は近接している。この貫通孔12の開口上部11(上半部)は、魚類8の糞9や残餌9’等を受けるに必要かつ十分な幅寸wとして、本実施形態ではw=φ8mmの円形状で、且つ下方に漸次幅狭く45度の傾斜角度で傾斜するテーパー状に形成されている。貫通孔12の下半部は垂直に開口され、下部開口の幅寸w’=φ5mmの円形状に形成されている。なお、底板10の上面10aには、適所に草や岩等の小物を載置してもよい。また、底板10の下面に、補強材を取り付けて実施することも好適に行われる(図示は省略)。
前記底板10の上面10aの外周に、内部磁石14を複数固着する実施形態が好適である(図1、図2)。底板10に付着した汚れを手動で簡便に振るい落すためである。使用方法は、上槽1の側壁16を挟んで別設の外部磁石(図示は省略)を、前記底板10の内部磁石14と磁力で接合させ、外部磁石を左右方向に揺動すれば、それに従って底板10が左右方向に揺動し、同底板10に付着した汚れが下方の中槽1の内部20へと振るい落される仕組みである。
また、前記中槽2の内側面22に磁石24付きクリーナー25が配置されると共に、そのクリーナー25の磁石24に磁力で接合された外部磁石26が、前記磁石24付きクリーナー25に対応する中槽2の外側面23の位置に配置されている。これによれば、外部磁石26を中槽2の外側面23に沿って移動させることにより、クリーナー25が中槽2の内側面22を移動するので、手を汚さずに、中槽2の内側面22に付着した汚れをクリーニングすることができる。
次に、下槽3及び濾過装置4について説明する。本実施形態では、濾過装置4は下槽3に組み込まれた形態となっている。
下槽3の中には、水中循環ポンプ30が設置されており、この循環ポンプ30に接続された第2パイプ6の先端が上槽1の上部13に配設されている。よって、当該循環ポンプ30が作動している通常の状態で、上槽1、中槽2内の水7は、第1パイプ5、濾過装置4、下槽3、第2パイプ6を通じて上槽1内に注がれて循環する構成となっている。
濾過装置4は、貫通孔42を有する水平な仕切板41を挟む形で、上方に位置する濾過室40と下方に位置する貯溜室43を備えている。濾過室40の略中程に綿状のフィルター47が取り付けられている。貯溜室43には気泡を発生するエアーストーン49(気泡分散器)が設置されている。また、図示を省略したエアーポンプが貯溜室43の外に通常設置されている。さらに、貯溜室43においては、下方が開放された垂直な上部仕切板44があり、その外側に下槽3の下底面から立設する下部仕切板45が設けられている。よって、貯溜室43の上部仕切板44の内側内に溜まった水7は、やがて上部仕切板44の下方から外方へと移動し、一定量を超えると下部仕切板45を乗り越えて下槽3内へと移る。なお、濾過室40の上部には、図1に示したように、オーバーフロー用の緊急時に排出可能なパイプ46が設けられ、そのパイプ46の先端は下槽3内に到達されている。
ところで、上述した中槽2の継手28に接続された第1パイプ5(φ=13mm)は、図1中符号L−1で示した上槽1の水面のレベル位置まで持ち上げるように配置された後、その先端が前記濾過装置4の濾過室40内へと注ぎ込まれるように配設されている。濾過室40内へ導かれた第1パイプ5の先端は、図2に示したような通孔51を有する水平パイプ50に接続されている。その水平パイプ50の下方にフィルター47が設けられている。
なお、図中符号5’は、上槽1内の水7のオーバーフーロー用の補助パイプ(φ=30mm)を示している。その上端は前記上槽1の水面のレベル位置L−1に配置され、下端が前記第1パイプ5と同様に、濾過装置4の濾過室40内へと注ぎ込まれるように配設されている(図1、図2)。
以下に、当該自然落下式濾過水槽における水7の循環要領について説明する。
上槽1の水7の中に存する魚類8の糞9や残餌9’等は、水中を自然落下すると、上槽1の底板10の貫通孔12・・・を通過し、直下に位置する逆四角錐体状中槽2の内部20を更に自然落下し、同中槽2の中央下底部21の一箇所に集約されていく。
すると、前記魚類8の糞9や残餌9’等を含んだ水7が、第1パイプ5に吸込まれる。この第1パイプ5の口径は比較的小さいので吸込みがよくて流量が多く、前記糞9や残餌9’等を含んだ水7は、スムーズに上槽1の水面レベルまで上昇した後に降下し、濾過装置4内へと導かれる。このとき、上槽1の水7の上面が、図1中符号L−1とL−2で示した第1パイプ5内にあるとき、第1パイプ5内の水7は循環し続ける。上槽1の水7の上面が、L−2で示した位置より下方にあるときは、第1パイプ5内の水7は循環しない。水7を上槽1内に補充してやればよい。その一方、上槽1の水7の上面が、L−1で示した位置より上方にあるときは、第1パイプ5内の水7は循環するが、上槽1内の水7は、補助パイプ5’へと注ぎ込まれるため、上槽1から外部にあふれ出すことがない。
濾過装置4内へと導かれた水7は、まず濾過室40内で水平パイプ50の通孔51からシャワー状に噴射され、直下のフィルター47を通過し濾過される。しかる後、仕切板41の貫通孔42を通過され下方の貯溜室43内で貯溜される。ここで、貯溜室43内のエアーストーン49から発生されている気泡(エアー)は、貯溜室43内の水7を通過して上昇し、更に濾過室40内の水7を通過して上昇し、フィルター47の内部を上昇して通過する。これによって、フィルター47に生じる目詰りが可及的に防止され、濾過機能が維持される。このとき、貯溜室43は、上部仕切板44と下部仕切板45で仕切られているため、エアーストーン49から発生される前記気泡(エアー)が下槽3内へ直接行かない。そのため、下槽3内の循環ポンプ30に気泡が入り込み同ポンプ30に負荷がかかって故障するのが防止される。また、気泡が入り込んだ場合に上槽1内で乱水流が発生するのも効果的に防止され、上槽1が観賞用として見やすい好条件を保持できる。
かくして貯溜室43内の水7は、下部仕切板45を乗り越える形で下槽3内へと導かれ、同下槽3内の水中循環ポンプ3の吸入口30aから吸入されると、当該循環ポンプ3により第2パイプ6を通じて一気に上昇され、上槽1の上部13から内部へ、濾過されたきれいな水7として注ぎ込まれる。この濾過水槽では、これらの過程の繰り返しによる水7の循環が維持されている。
魚の糞等の自然落下式濾過水槽の内部構造を示した全体正面図である。
魚の糞等の自然落下式濾過水槽の内部構造を示した全体側面図である。
上槽と中槽を示した概念図である。
A、Bは底板の貫通孔を拡大して示した平面図と断面図である。
A、Bは中槽の取り付け要領を示した正面図と平面図である。
A、Bは中槽の取り付け要領を示した側面図と部分拡大図である。
符号の説明
1 上槽
10 底板
12 貫通孔
13 上部
14 内部磁石
2 中槽
20 内部
21 下底部
22 内側面
23 外側面
24 磁石
25 クリーナー
26 外部磁石
28 継手
3 下槽
30 循環ポンプ
4 濾過装置
40 濾過室
47 フィルター
5 第1パイプ
6 第2パイプ
7 水
8 観賞魚
9 糞
9’ 残餌

Claims (7)

  1. 上槽と、同上槽の直下に連接された中槽を備えた濾過水槽であって、前記上槽の底板には、所定大きさ・形状で上下方向に貫通する貫通孔が多数形成されていると共に、前記中槽は逆四角錐体状に形成されており、上槽の水中に存する魚の糞や残餌等は、前記底板の貫通孔を通過し逆四角錐体状中槽の内部に自然落下自在に構成されていることを特徴とする、魚の糞等の自然落下式濾過水槽。
  2. 上槽と、同上槽の直下に連接された中槽と、同中槽の下方に設置された下槽を備えた濾過水槽であって、前記上槽の底板には、所定大きさ・形状で上下方向に貫通する貫通孔が多数形成され、前記中槽は、逆四角錐体状に形成され、その下底部と前記下槽とが濾過装置を介して第1パイプで接続されていると共に、下槽内の循環ポンプに接続された第2パイプが上槽の上部に配設されており、上槽の水中に存する魚の糞や残餌等は、前記底板の貫通孔を通過し自然落下され逆四角錐体状中槽の中央下底部の一箇所に集約されつつ、当該魚の糞や残餌等を含んだ水が、第1パイプ、濾過装置、下槽、第2パイプを通じて濾過され上槽内に注がれて循環自在に構成されていることを特徴とする、魚の糞等の自然落下式濾過水槽。
  3. 中槽は、逆多角錐体状又は逆円錐体状に形成され、単体又は複数個の複合体で成ることを特徴とする、請求項1又は2に記載した魚の糞等の自然落下式濾過水槽。
  4. 底板の貫通孔の開口上部は、魚の糞や残餌等を受けるに必要かつ十分な幅寸の円形状で、且つ下方に漸次幅狭く傾斜するテーパー状に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した魚の糞等の自然落下式濾過水槽。
  5. 底板の上面の外周に内部磁石が固着されており、上槽の側壁を挟んで別設の外部磁石が前記底板の内部磁石と磁力で接合されつつ揺動されるに従って底板が揺動自在に構成されていることを特徴とする、請求項1又は2又は4に記載した魚の糞等の自然落下式濾過水槽。
  6. 中槽の内側面に磁石付きクリーナーが配置され、そのクリーナーの磁石に磁力で接合された外部磁石が当該中槽の外側面に配置されており、前記外部磁石の移動によりクリーナーが中槽の内側面を移動しつつクリーニング自在に構成されていることを特徴とする、請求項1又は2又は3に記載した魚の糞等の自然落下式濾過水槽。
  7. 中槽の下底部には、開栓可能な継手が設置され、当該継手に第1パイプが接続されていることを特徴とする、請求項1又は2又は3又は6に記載した魚の糞等の自然落下式濾過水槽。
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CN105994089A (zh) * 2016-07-15 2016-10-12 上海能正渔业科技开发有限公司 一种流水养殖容器系统及其使用方法
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