JP3129282B2 - 半導体集積回路の面積予測方法、面積予測システムおよびその記録媒体 - Google Patents
半導体集積回路の面積予測方法、面積予測システムおよびその記録媒体Info
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- JP3129282B2 JP3129282B2 JP10101198A JP10119898A JP3129282B2 JP 3129282 B2 JP3129282 B2 JP 3129282B2 JP 10101198 A JP10101198 A JP 10101198A JP 10119898 A JP10119898 A JP 10119898A JP 3129282 B2 JP3129282 B2 JP 3129282B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
(対象回路)をチップに作り込むにあたって、その半導
体集積回路を作り込み得る最小のチップ面積(チップサ
イズ)をより正確に求め、営業活動に役立てることの可
能な半導体集積回路の面積予測方法、面積予測システム
およびその記録媒体に関するものである。
(対象回路)をチップに作り込むにあたって、その半導
体集積回路を作り込み得る最小のチップ面積(チップサ
イズ)をより正確に求め、営業活動に役立てることの可
能な半導体集積回路の面積予測方法、面積予測システム
およびその記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体集積回路の面積予測方
法として、例えば特開平8−77225号公報に示され
たようなものがある。この半導体集積回路の面積予測方
法では、図12に示すように、対象回路に関する情報と
して回路データ1,機能セル面積データ2および外部設
定条件データ3を、また対象回路に関する情報以外に必
要とする情報として平均配線長データ(配線長とファン
アウト数との関係式)4および面積形状依存データ(チ
ップ面積を補正する係数:配線ツールが配線領域を利用
する比率に関する補正係数C1,アスペクト(縦横比)
比に関する補正係数C2、各辺上に配置される外部端子
数に関する補正データ、単位セル幅当たりのフィードス
ルー数に関する補正データ)5を用意し、先ず、対象回
路のセルの総面積Sを計算する(ステップ111)。
法として、例えば特開平8−77225号公報に示され
たようなものがある。この半導体集積回路の面積予測方
法では、図12に示すように、対象回路に関する情報と
して回路データ1,機能セル面積データ2および外部設
定条件データ3を、また対象回路に関する情報以外に必
要とする情報として平均配線長データ(配線長とファン
アウト数との関係式)4および面積形状依存データ(チ
ップ面積を補正する係数:配線ツールが配線領域を利用
する比率に関する補正係数C1,アスペクト(縦横比)
比に関する補正係数C2、各辺上に配置される外部端子
数に関する補正データ、単位セル幅当たりのフィードス
ルー数に関する補正データ)5を用意し、先ず、対象回
路のセルの総面積Sを計算する(ステップ111)。
【0003】そして、各セルiに関する配線長を求め、
合計して総配線長Lを求める(ステップ112)。そし
て、配線面積WをW=L×P×C1より算出する(ステ
ップ113:Pは配線ピッチ)。そして、ステップ11
4において、第1次チップ面積A1をA1=S+Wによ
り計算し、第2次チップ面積A2をA2=A1×C2に
より計算し、A2に対して外部端子およびフィードスル
ーに関する補正を行って、対象回路を作り込み得る最終
チップ面積A(=最小チップ面積AMIN )を求める。
合計して総配線長Lを求める(ステップ112)。そし
て、配線面積WをW=L×P×C1より算出する(ステ
ップ113:Pは配線ピッチ)。そして、ステップ11
4において、第1次チップ面積A1をA1=S+Wによ
り計算し、第2次チップ面積A2をA2=A1×C2に
より計算し、A2に対して外部端子およびフィードスル
ーに関する補正を行って、対象回路を作り込み得る最終
チップ面積A(=最小チップ面積AMIN )を求める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の半導体集積回路の面積予測方法によると、配
線ツールが配線領域を利用する比率に関する補正係数C
1やアスペクト比に関する補正係数C2,各辺上に配置
される外部端子数に関する補正データ,単位セル幅当た
りのフィードスルー数に関する補正データによって補正
を行ってはいるが、チップ内部のレイアウト方式に関す
る情報(セル列の構造、配線層の設定、電源配線の構造
など)を全く考慮していないため、求められる最小チッ
プ面積AMIN の精度が悪いという問題があった。
うな従来の半導体集積回路の面積予測方法によると、配
線ツールが配線領域を利用する比率に関する補正係数C
1やアスペクト比に関する補正係数C2,各辺上に配置
される外部端子数に関する補正データ,単位セル幅当た
りのフィードスルー数に関する補正データによって補正
を行ってはいるが、チップ内部のレイアウト方式に関す
る情報(セル列の構造、配線層の設定、電源配線の構造
など)を全く考慮していないため、求められる最小チッ
プ面積AMIN の精度が悪いという問題があった。
【0005】なお、本出願人は、対象回路の総ゲート数
GALL をゲート使用率uの予測式〔例えば、u=(0.
7293−1×10-8×G)×100%〕に代入してゲ
ート使用率の限界値uLIMIT を求め、このゲート使用率
の限界値uLIMIT に基づいて最小チップ面積AMIN を求
めるという方法をこれまで採用していた。
GALL をゲート使用率uの予測式〔例えば、u=(0.
7293−1×10-8×G)×100%〕に代入してゲ
ート使用率の限界値uLIMIT を求め、このゲート使用率
の限界値uLIMIT に基づいて最小チップ面積AMIN を求
めるという方法をこれまで採用していた。
【0006】この場合、ゲート使用率uとは、u=(実
際に搭載するゲート数G)/(チップの搭載可能なゲー
ト数G* )を言う。例えば、200万個のゲート数を搭
載可能な13mm角のチップに対して、100万個のゲ
ートから成る回路をレイアウトした場合、ゲート使用率
uは1メガ/2メガ=50〔%〕である。
際に搭載するゲート数G)/(チップの搭載可能なゲー
ト数G* )を言う。例えば、200万個のゲート数を搭
載可能な13mm角のチップに対して、100万個のゲ
ートから成る回路をレイアウトした場合、ゲート使用率
uは1メガ/2メガ=50〔%〕である。
【0007】また、ゲート使用率uの予測式であるu=
(0.7293−1×10-8×G)×100%は、実際
にレイアウトした過去のデバイスの情報を用いてゲート
数GALL とゲート使用率の限界値uLIMIT との関係をグ
ラフ上にプロットし、その中でも同じGALL に対する最
もuLIMIT の大きいもの同士を直線で結んだものである
(図13に示す特性I参照)。
(0.7293−1×10-8×G)×100%は、実際
にレイアウトした過去のデバイスの情報を用いてゲート
数GALL とゲート使用率の限界値uLIMIT との関係をグ
ラフ上にプロットし、その中でも同じGALL に対する最
もuLIMIT の大きいもの同士を直線で結んだものである
(図13に示す特性I参照)。
【0008】この直線近似による方法は、実際、上述し
た特開平8−77225号公報に示された面積予測方法
よりも優れていると考えられる。しかし、この方法で
は、図13に「×」点で示すように、ゲート数Gの増加
つまりチップサイズの大規模化に伴い、破線で示す実特
性IIよりもゲート使用率の限界値が大きくなり、実状と
かけ離れた予測となってしまう。すなわち、これまでは
直線近似で予測できると考えられていたが、ゲート数G
の増加に伴い配線割合が増し、実際のゲート使用率の限
界値は特性IIのような変化を示している。この直線近似
による方法でも、チップ内部のレイアウト方式に関する
情報(セル列の構造、配線層の設定、電源配線の構造な
ど)を考慮していないために、求められる最小チップ面
積AMIN の精度がゲート数Gの増加に伴って悪くなると
言える。
た特開平8−77225号公報に示された面積予測方法
よりも優れていると考えられる。しかし、この方法で
は、図13に「×」点で示すように、ゲート数Gの増加
つまりチップサイズの大規模化に伴い、破線で示す実特
性IIよりもゲート使用率の限界値が大きくなり、実状と
かけ離れた予測となってしまう。すなわち、これまでは
直線近似で予測できると考えられていたが、ゲート数G
の増加に伴い配線割合が増し、実際のゲート使用率の限
界値は特性IIのような変化を示している。この直線近似
による方法でも、チップ内部のレイアウト方式に関する
情報(セル列の構造、配線層の設定、電源配線の構造な
ど)を考慮していないために、求められる最小チップ面
積AMIN の精度がゲート数Gの増加に伴って悪くなると
言える。
【0009】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、チップ内部
のレイアウト方式に関する情報を考慮に入れることによ
り、より正確に最小チップ面積AMIN を求めることので
きる半導体集積回路の面積予測方法、面積予測システム
およびその記録媒体を提供することにある。
なされたもので、その目的とするところは、チップ内部
のレイアウト方式に関する情報を考慮に入れることによ
り、より正確に最小チップ面積AMIN を求めることので
きる半導体集積回路の面積予測方法、面積予測システム
およびその記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求1に係る発明)は、レイアウ
ト方式に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,
ゲート数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に対象
回路の総ゲート数GALL を代入し、またゲート使用率u
およびゲート数Gの関数で表される総配線トラック量T
の算出式に前記総ゲート数GALL を代入し、この総ゲー
ト数GALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線ト
ラック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足するゲート
使用率uをゲート使用率の限界値uLIMIT として求め、
このゲート使用率の限界値uLIMi T に基づいて対象回路
を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求めるようにし
たものである。
るために、第1発明(請求1に係る発明)は、レイアウ
ト方式に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,
ゲート数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に対象
回路の総ゲート数GALL を代入し、またゲート使用率u
およびゲート数Gの関数で表される総配線トラック量T
の算出式に前記総ゲート数GALL を代入し、この総ゲー
ト数GALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線ト
ラック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足するゲート
使用率uをゲート使用率の限界値uLIMIT として求め、
このゲート使用率の限界値uLIMi T に基づいて対象回路
を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求めるようにし
たものである。
【0011】この発明によれば、レイアウト方式に関す
る情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲート数Gの
関数で表される総配線長Lの算出式に対象回路の総ゲー
ト数GALL が代入され、またゲート使用率uおよびゲー
ト数Gの関数で表される総配線トラック量Tの算出式に
対象回路の総ゲート数GALL が代入され、この総ゲート
数GALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラ
ック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足するゲート使
用率uがゲート使用率の限界値uLIMIT として求めら
れ、このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づいて対象
回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN が求められ
る。
る情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲート数Gの
関数で表される総配線長Lの算出式に対象回路の総ゲー
ト数GALL が代入され、またゲート使用率uおよびゲー
ト数Gの関数で表される総配線トラック量Tの算出式に
対象回路の総ゲート数GALL が代入され、この総ゲート
数GALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラ
ック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足するゲート使
用率uがゲート使用率の限界値uLIMIT として求めら
れ、このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づいて対象
回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN が求められ
る。
【0012】第2発明(請求項2に係る発明)は、第1
発明において、総配線長Lの算出式を、L=f(u)・
Gg(u)としたものである。但し、f(u)=a・ub 、
g(u)=c6 ・u6 +c5 ・u 5 +c4 ・u4 +c3
・u3 +c2 ・u2 +c1 ・u+c0 、u:ゲート使用
率、a,b,c6 〜c0 :採用するレイアウト方式に基
づいて決まる定数。この発明によれば、L=f(u)・
Gg(u)なる式から総配線長Lが求められる。
発明において、総配線長Lの算出式を、L=f(u)・
Gg(u)としたものである。但し、f(u)=a・ub 、
g(u)=c6 ・u6 +c5 ・u 5 +c4 ・u4 +c3
・u3 +c2 ・u2 +c1 ・u+c0 、u:ゲート使用
率、a,b,c6 〜c0 :採用するレイアウト方式に基
づいて決まる定数。この発明によれば、L=f(u)・
Gg(u)なる式から総配線長Lが求められる。
【0013】第3発明(請求項3に係る発明)は、第1
発明において、総配線トラック量Tの算出式を、T=
(セル列内部の利用可能トラック量Tin)+(セル列外
部の利用可能トラック量Tout )−(電源線により使用
不可能になるトラック量Tpower )としたものである。
この発明によれば、T=Tin+Tout −Tpower なる式
から総配線トラック量Tが求められる。この場合、セル
列数rowと1列のセル列に存在するゲート数col
(セル列に準備されているゲート数)が搭載可能ゲート
数G* の関数なので、チップ面積Aに対する総配線トラ
ック量TはG* の関数H* (T=H* (G* ))として
導出でき、ゲート使用率uはu=G/G* で表されるか
ら、総配線トラック量Tはゲート数Gおよびゲート使用
率uの関数Hとなる(T=H(G,u))。
発明において、総配線トラック量Tの算出式を、T=
(セル列内部の利用可能トラック量Tin)+(セル列外
部の利用可能トラック量Tout )−(電源線により使用
不可能になるトラック量Tpower )としたものである。
この発明によれば、T=Tin+Tout −Tpower なる式
から総配線トラック量Tが求められる。この場合、セル
列数rowと1列のセル列に存在するゲート数col
(セル列に準備されているゲート数)が搭載可能ゲート
数G* の関数なので、チップ面積Aに対する総配線トラ
ック量TはG* の関数H* (T=H* (G* ))として
導出でき、ゲート使用率uはu=G/G* で表されるか
ら、総配線トラック量Tはゲート数Gおよびゲート使用
率uの関数Hとなる(T=H(G,u))。
【0014】第4発明(請求項4に係る発明)は、第1
発明において、レイアウト方式に関する情報としてセル
列間隔chが与えられなかった場合、総ゲート数GALL
が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラック量T
の算出式とがゲート使用率uを所定値uSPとしたときに
L=Tの関係を満足するセル列間隔chをセル列間隔の
最適値chOPT として求め、この最適値chOPT をセル
列間隔chとして設定した場合の対象回路を作り込み得
る最小チップ面積AMIN を求めるようにしたものであ
る。この発明によれば、レイアウト方式に関する情報と
してセル列間隔chが与えられなかった場合、総ゲート
数GALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラ
ック量Tの算出式とがゲート使用率uを所定値uSP(例
えば、uSP=100%)としたときにL=Tの関係を満
足するセル列間隔chがセル列間隔の最適値chOPT と
して求められ、この最適値chOPT をセル列間隔chと
して設定した場合の対象回路を作り込み得る最小チップ
面積AMIN が求められる。
発明において、レイアウト方式に関する情報としてセル
列間隔chが与えられなかった場合、総ゲート数GALL
が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラック量T
の算出式とがゲート使用率uを所定値uSPとしたときに
L=Tの関係を満足するセル列間隔chをセル列間隔の
最適値chOPT として求め、この最適値chOPT をセル
列間隔chとして設定した場合の対象回路を作り込み得
る最小チップ面積AMIN を求めるようにしたものであ
る。この発明によれば、レイアウト方式に関する情報と
してセル列間隔chが与えられなかった場合、総ゲート
数GALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラ
ック量Tの算出式とがゲート使用率uを所定値uSP(例
えば、uSP=100%)としたときにL=Tの関係を満
足するセル列間隔chがセル列間隔の最適値chOPT と
して求められ、この最適値chOPT をセル列間隔chと
して設定した場合の対象回路を作り込み得る最小チップ
面積AMIN が求められる。
【0015】第5発明(請求項5に係る発明)は、第1
発明において、最小チップ面積AMI N を求めるべきチッ
プの構造を、セル列間隔を設けずに並べた複数のセル列
を1セル列段とし、このセル列段をセル列間隔を設けて
複数並べた構造としたものである。この発明によれば、
複数のセル列からなるセル列段をセル列間隔を設けて複
数並べた構造のチップについて、対象回路を作り込み得
る最小チップ面積AMI N が求められる。
発明において、最小チップ面積AMI N を求めるべきチッ
プの構造を、セル列間隔を設けずに並べた複数のセル列
を1セル列段とし、このセル列段をセル列間隔を設けて
複数並べた構造としたものである。この発明によれば、
複数のセル列からなるセル列段をセル列間隔を設けて複
数並べた構造のチップについて、対象回路を作り込み得
る最小チップ面積AMI N が求められる。
【0016】第6発明(請求項6に係る発明)は、対象
回路に含まれる既にレイアウト済みのブロックが用意さ
れたマクロを除くセルをプリミティブセルとし、このプ
リミティブセルの総ゲート数GALL を、レイアウト方式
に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲート
数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に代入し、ま
たゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表される総
配線トラック量Tの算出式に前記総ゲート数GALL を代
入し、この総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの
算出式と総配線トラック量Tの算出式とがL=Tの関係
を満足するゲート使用率uをゲート使用率の限界値u
LIMIT として求め、このゲート使用率の限界値uLIMIT
に基づいてプリミティブセルをレイアウトする際に必要
となる最小のトラック設定領域の面積Atrack を求め、
このトラック設定領域の面積Atrack にマクロの面積の
総和Amacro をマージンを見込んで加算して全体のトラ
ック設定領域の面積Btrack を求め、この全体のトラッ
ク設定領域の面積Btrack にI/Oバッファ領域の面積
を加えて対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMI N
を求めるようにしたものである。
回路に含まれる既にレイアウト済みのブロックが用意さ
れたマクロを除くセルをプリミティブセルとし、このプ
リミティブセルの総ゲート数GALL を、レイアウト方式
に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲート
数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に代入し、ま
たゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表される総
配線トラック量Tの算出式に前記総ゲート数GALL を代
入し、この総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの
算出式と総配線トラック量Tの算出式とがL=Tの関係
を満足するゲート使用率uをゲート使用率の限界値u
LIMIT として求め、このゲート使用率の限界値uLIMIT
に基づいてプリミティブセルをレイアウトする際に必要
となる最小のトラック設定領域の面積Atrack を求め、
このトラック設定領域の面積Atrack にマクロの面積の
総和Amacro をマージンを見込んで加算して全体のトラ
ック設定領域の面積Btrack を求め、この全体のトラッ
ク設定領域の面積Btrack にI/Oバッファ領域の面積
を加えて対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMI N
を求めるようにしたものである。
【0017】この発明によれば、プリミティブセル(マ
クロを除くセル)の総ゲート数GAL L がレイアウト方式
に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲート
数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に代入され、
またゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表される
総配線トラック量Tの算出式にプリミティブセルの総ゲ
ート数GALL が代入され、この総ゲート数GALL が代入
された総配線長Lの算出式と総配線トラック量Tの算出
式とがL=Tの関係を満足するゲート使用率uがゲート
使用率の限界値uLIMIT として求められ、このゲート使
用率の限界値uLIMIT に基づいてプリミティブセルをレ
イアウトする際に必要となる最小のトラック設定領域の
面積Atrack が求められる。そして、このトラック設定
領域の面積Atrack にマクロの面積の総和Amacro がマ
ージンを見込んで加算されて全体のトラック設定領域の
面積Btrack が求められ、この全体のトラック設定領域
の面積Btrack にI/Oバッファ領域の面積が加えら
れ、対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN が求
められる。
クロを除くセル)の総ゲート数GAL L がレイアウト方式
に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲート
数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に代入され、
またゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表される
総配線トラック量Tの算出式にプリミティブセルの総ゲ
ート数GALL が代入され、この総ゲート数GALL が代入
された総配線長Lの算出式と総配線トラック量Tの算出
式とがL=Tの関係を満足するゲート使用率uがゲート
使用率の限界値uLIMIT として求められ、このゲート使
用率の限界値uLIMIT に基づいてプリミティブセルをレ
イアウトする際に必要となる最小のトラック設定領域の
面積Atrack が求められる。そして、このトラック設定
領域の面積Atrack にマクロの面積の総和Amacro がマ
ージンを見込んで加算されて全体のトラック設定領域の
面積Btrack が求められ、この全体のトラック設定領域
の面積Btrack にI/Oバッファ領域の面積が加えら
れ、対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN が求
められる。
【0018】第7発明(請求項7に係る発明)は、記録
媒体に第1〜第6発明の半導体集積回路の面積予測方法
を実行する処理アルゴリズムが格納したものである。こ
の発明によれば、ROM等の記録媒体に格納された処理
アルゴリズムによって、第1〜第6発明の半導体集積回
路の面積予測方法が実行される。
媒体に第1〜第6発明の半導体集積回路の面積予測方法
を実行する処理アルゴリズムが格納したものである。こ
の発明によれば、ROM等の記録媒体に格納された処理
アルゴリズムによって、第1〜第6発明の半導体集積回
路の面積予測方法が実行される。
【0019】第8発明(請求項8に係る発明)は、対象
回路の回路情報を記憶する回路情報記憶手段と、第1発
明の半導体集積回路の面積予測方法を実行する処理アル
ゴリズムを記憶する処理アルゴリズム記憶手段と、レイ
アウト方式に関する情報を記憶するレイアウト方式記憶
手段と、回路情報記憶手段に記憶されている対象回路の
回路情報およびレイアウト方式記憶手段に記憶されてい
るレイアウト方式に関する情報を参照とし、処理アルゴ
リズム記憶手段に記憶されている処理アルゴリズムに従
い、レイアウト方式に関する情報をパラメータとしゲー
ト使用率u,ゲート数Gの関数で表される総配線長Lの
算出式に対象回路の総ゲート数GALL を代入し、またゲ
ート使用率uおよびゲート数Gの関数で表される総配線
トラック量Tの算出式に総ゲート数GALL を代入し、こ
の総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの算出式と
総配線トラック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足す
るゲート使用率uをゲート使用率の限界値uLIMIT とし
て求め、このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づいて
対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求める
処理手段とを設けたものである。
回路の回路情報を記憶する回路情報記憶手段と、第1発
明の半導体集積回路の面積予測方法を実行する処理アル
ゴリズムを記憶する処理アルゴリズム記憶手段と、レイ
アウト方式に関する情報を記憶するレイアウト方式記憶
手段と、回路情報記憶手段に記憶されている対象回路の
回路情報およびレイアウト方式記憶手段に記憶されてい
るレイアウト方式に関する情報を参照とし、処理アルゴ
リズム記憶手段に記憶されている処理アルゴリズムに従
い、レイアウト方式に関する情報をパラメータとしゲー
ト使用率u,ゲート数Gの関数で表される総配線長Lの
算出式に対象回路の総ゲート数GALL を代入し、またゲ
ート使用率uおよびゲート数Gの関数で表される総配線
トラック量Tの算出式に総ゲート数GALL を代入し、こ
の総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの算出式と
総配線トラック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足す
るゲート使用率uをゲート使用率の限界値uLIMIT とし
て求め、このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づいて
対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求める
処理手段とを設けたものである。
【0020】この発明によれば、レイアウト方式に関す
る情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲート数Gの
関数で表される総配線長Lの算出式に対象回路の総ゲー
ト数GALL が代入され、またゲート使用率uおよびゲー
ト数Gの関数で表される総配線トラック量Tの算出式に
対象回路の総ゲート数GALL が代入され、この総ゲート
数GALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラ
ック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足するゲート使
用率uがゲート使用率の限界値uLIMIT として求めら
れ、このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づいて対象
回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN が求められ
る。
る情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲート数Gの
関数で表される総配線長Lの算出式に対象回路の総ゲー
ト数GALL が代入され、またゲート使用率uおよびゲー
ト数Gの関数で表される総配線トラック量Tの算出式に
対象回路の総ゲート数GALL が代入され、この総ゲート
数GALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラ
ック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足するゲート使
用率uがゲート使用率の限界値uLIMIT として求めら
れ、このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づいて対象
回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN が求められ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図1はこの発明に係る半導体集積回
路の面積予測方法が適用された面積予測システムの概略
を示す図である。同図において、6は対象回路の回路情
報を記憶する回路情報記憶部、7は本発明に係る半導体
集積回路の面積予測方法を実行する処理アルゴリズムを
記憶する処理アルゴリズム記憶部、8はレイアウト方式
に関する情報(セル列の構造、配線層の設定、電源配線
の構造など)を記憶するレイアウト方式記憶部、9は回
路情報記憶部6に記憶されている対象回路の回路情報お
よびレイアウト方式記憶部8に記憶されているレイアウ
ト方式に関する情報を参照とし、処理アルゴリズム記憶
部7に記憶されている処理アルゴリズムに従って対象回
路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求める処理部
である。
き詳細に説明する。図1はこの発明に係る半導体集積回
路の面積予測方法が適用された面積予測システムの概略
を示す図である。同図において、6は対象回路の回路情
報を記憶する回路情報記憶部、7は本発明に係る半導体
集積回路の面積予測方法を実行する処理アルゴリズムを
記憶する処理アルゴリズム記憶部、8はレイアウト方式
に関する情報(セル列の構造、配線層の設定、電源配線
の構造など)を記憶するレイアウト方式記憶部、9は回
路情報記憶部6に記憶されている対象回路の回路情報お
よびレイアウト方式記憶部8に記憶されているレイアウ
ト方式に関する情報を参照とし、処理アルゴリズム記憶
部7に記憶されている処理アルゴリズムに従って対象回
路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求める処理部
である。
【0022】処理部9は、レイアウト方式に関する情報
をパラメータとしゲート使用率u,ゲート数Gの関数で
表される総配線長Lの算出式に回路情報記憶部6より得
られる対象回路の総ゲート数GALL を代入し、またゲー
ト使用率uおよびゲート数Gの関数で表される総配線ト
ラック量Tの算出式に前記総ゲート数GALL を代入し、
この総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの算出式
と総配線トラック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足
するゲート使用率uをゲート使用率の限界値uLI MIT と
して求め、このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づい
て対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求め
る。
をパラメータとしゲート使用率u,ゲート数Gの関数で
表される総配線長Lの算出式に回路情報記憶部6より得
られる対象回路の総ゲート数GALL を代入し、またゲー
ト使用率uおよびゲート数Gの関数で表される総配線ト
ラック量Tの算出式に前記総ゲート数GALL を代入し、
この総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの算出式
と総配線トラック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足
するゲート使用率uをゲート使用率の限界値uLI MIT と
して求め、このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づい
て対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求め
る。
【0023】この面積予測システム10では、チップ内
部のレイアウト方式に関する情報(セル列の構造、配線
層の設定、電源配線の構造など)を考慮しているので、
求められる最小チップ面積AMIN の精度が良くなる。
部のレイアウト方式に関する情報(セル列の構造、配線
層の設定、電源配線の構造など)を考慮しているので、
求められる最小チップ面積AMIN の精度が良くなる。
【0024】なお、対象回路の総ゲート数GALL は、回
路情報記憶部6に回路情報としてネットリストNを記憶
させておき、このネットリストNから求める。この他、
回路情報としてネットリストNではなく、ゲート数G
ALL のみを与える場合もある。
路情報記憶部6に回路情報としてネットリストNを記憶
させておき、このネットリストNから求める。この他、
回路情報としてネットリストNではなく、ゲート数G
ALL のみを与える場合もある。
【0025】以下、この面積予測システム10に採用さ
れている面積予測方法について、具体的に説明する。
れている面積予測方法について、具体的に説明する。
【0026】図3にチップ構造を示す。同図において、
11はセル列、12はこのセル列中のゲート、13はセ
ル列設定領域、14はトラック設定領域、15は横バス
電源配線、16は縦バス電源配線、17は周回電源配
線、18はI/Oバッファ、19は周回部分である。横
バス電源配線15はセル内部に埋め込まれている。周回
部分19はセル列設定領域13の外縁からトラック設定
領域14の外縁までの間の領域である。
11はセル列、12はこのセル列中のゲート、13はセ
ル列設定領域、14はトラック設定領域、15は横バス
電源配線、16は縦バス電源配線、17は周回電源配
線、18はI/Oバッファ、19は周回部分である。横
バス電源配線15はセル内部に埋め込まれている。周回
部分19はセル列設定領域13の外縁からトラック設定
領域14の外縁までの間の領域である。
【0027】〔0.準備〕 (1)面積を予測する際に与えられる項目 対象回路のゲート数:G レイアウト方式に関する情報(以下の項目はレイアウ
ト方式に依存する値) a)ゲートのサイズ 高さ:h 幅:w b)信号配線に使用する配線層:Mi (1≦i≦m:配
線層数=m) c)各配線層のトラック幅:ti d)セル列設定領域の外縁からトラック設定領域の外縁
までの間隔 上下方向:periTB 左右方向:periLR
ト方式に依存する値) a)ゲートのサイズ 高さ:h 幅:w b)信号配線に使用する配線層:Mi (1≦i≦m:配
線層数=m) c)各配線層のトラック幅:ti d)セル列設定領域の外縁からトラック設定領域の外縁
までの間隔 上下方向:periTB 左右方向:periLR
【0028】e)電源配線の敷設方法に関する値 周回電源配線の使用する配線層 周回電源配線の配線層ごとの配線幅 縦バス電源配線の配線層 縦バス電源配線の配線層ごとの配線幅 縦バス電源配線の間隔 横バス電源配線の配線層 横バス電源配線の配線幅 f)I/Oバッファのサイズ:BUFF g)セル列の間隔:ch
【0029】使用する配線ツールに関する情報 a)セル列内部の領域において、配線層Mi の配線トラ
ックを消費する割合:rin(i) b)セル列以外の領域において、配線層Mi の配線トラ
ックを消費する割合:rout (i)
ックを消費する割合:rin(i) b)セル列以外の領域において、配線層Mi の配線トラ
ックを消費する割合:rout (i)
【0030】例えば、図2において、M1層トラック,
M2層トラックに対して、M1層配線,M2層配線が図
のように形成されるものとすれば、M1層のトラック量
=6×5=30単位、M2層のトラック量=6×5=3
0単位、M1層の配線が消費したトラック量=4+4+
5+2+3+2=20単位、M2層の配線が消費したト
ラック量=6+2+2+1+3+4=18単位となり、
M1層のトラック消費率=20/30=67%、M2層
のトラック消費率=18/30=60%となる。
M2層トラックに対して、M1層配線,M2層配線が図
のように形成されるものとすれば、M1層のトラック量
=6×5=30単位、M2層のトラック量=6×5=3
0単位、M1層の配線が消費したトラック量=4+4+
5+2+3+2=20単位、M2層の配線が消費したト
ラック量=6+2+2+1+3+4=18単位となり、
M1層のトラック消費率=20/30=67%、M2層
のトラック消費率=18/30=60%となる。
【0031】(2)求める項目 最小チップ面積:AMIN ゲート使用率の限界値:uLIMIT セル列間隔の最適値(セル列間隔chが与えられない
場合):chopt
場合):chopt
【0032】(3)面積Aを持つチップの構造に関する
関係式 G* :搭載可能なゲート数(セル列に準備されているゲ
ートの総数) Htrack :トラック設定領域の高さ Wtrack :トラック設定領域の幅 row:セル列の数 col:1列のセル列に存在するゲート数 Hcell:セル列設定領域の高さ Wcell:セル列設定領域の幅 Speri:周回部分の面積 periTB:セル列設定領域からトラック設定領域までの上
下方向の間隔 periLR:セル列設定領域からトラック設定領域までの左
右方向の間隔
関係式 G* :搭載可能なゲート数(セル列に準備されているゲ
ートの総数) Htrack :トラック設定領域の高さ Wtrack :トラック設定領域の幅 row:セル列の数 col:1列のセル列に存在するゲート数 Hcell:セル列設定領域の高さ Wcell:セル列設定領域の幅 Speri:周回部分の面積 periTB:セル列設定領域からトラック設定領域までの上
下方向の間隔 periLR:セル列設定領域からトラック設定領域までの左
右方向の間隔
【0033】 チップ面積 A=(Wtrack +2・BUFF)・(Htrack +2・BUFF)=(Wcell +2・pe riLR+2・BUFF)・(Hcell +2・periTB+2・BUFF) ・・・・(1) セル列設定領域のサイズ Hcell=row・h + (row−1)・ch ・・・・(2) Wcell=col・w ・・・・(3) 搭載可能なゲート数 G* =row・col ・・・・(4) セル列数,セル列内ゲート数
【0034】一般に、セル列設定領域は、正方形となる
ように設定されている(ウェハから切り出すとき正方形
だと無駄が出ない)。よって、 Hcell=Wcell ・・・・(5) (2)〜(5)式より、セル列内のゲート数colとセル列数
rowは、G* を用いて次式によって表せる。 row=[ch+{ch2 +4・w・(h+ch)・G* }1/2 ] / {2・(h+ch ) } ・・・・(6) col=[−ch+{ch2 + 4・w・(h+ch)・G* }1/2 ] /(2・w) ・ ・・・(7)
ように設定されている(ウェハから切り出すとき正方形
だと無駄が出ない)。よって、 Hcell=Wcell ・・・・(5) (2)〜(5)式より、セル列内のゲート数colとセル列数
rowは、G* を用いて次式によって表せる。 row=[ch+{ch2 +4・w・(h+ch)・G* }1/2 ] / {2・(h+ch ) } ・・・・(6) col=[−ch+{ch2 + 4・w・(h+ch)・G* }1/2 ] /(2・w) ・ ・・・(7)
【0035】 周回部分の面積 Speri=2・{periTB・(Wcell+2・periLR)+periLR・Hcell} ・・・・(8) チップ面積Aと搭載可能ゲート数G* の関係 (2),(3),(6),(7)式から、セル列設定領域のサイズは
G* の関数として表すことができる。間隔periTB及びpe
riLRは、レイアウト方式の仕様の中で、チップ面積Aの
関数として規定されている。従って、(1) 式から、チッ
プ面積Aは搭載可能ゲート数G* の関数sとなる。 A=s(G* ) ・・・・(9) 同様に、周回部分の面積SperiもG* の関数qとして与
えられる。 Speri=q(G* ) ・・・・(10)
G* の関数として表すことができる。間隔periTB及びpe
riLRは、レイアウト方式の仕様の中で、チップ面積Aの
関数として規定されている。従って、(1) 式から、チッ
プ面積Aは搭載可能ゲート数G* の関数sとなる。 A=s(G* ) ・・・・(9) 同様に、周回部分の面積SperiもG* の関数qとして与
えられる。 Speri=q(G* ) ・・・・(10)
【0036】〔1.総配線長Lの予測式〕 (1) 回路(ネットリストN)に対する総配線長を求
める一般式 インスタンスセル間の平均距離gを単位として(図4参
照)、任意の回路(ネットリストN)に対する総配線長
Lg を求める算出式(本出願人がこれまで採用してきた
式:従来の予測式、参考文献:J.A.Davis, V.K.De and
J.D.Meindl, "Priori wiring estimations and optimal
multilevel wiring networks for portable ULSI syst
ems," Proc. Electronic Components and Technology C
onf., pp.1002-1008, 1996) Lg =h(N,p) [単位:g] ここで、pはレイアウト方式に依存しないパラメータで
ある。pの値は、過去のレイアウトデータを統計処理し
て算出している(現在、約30データからp=0.7〜
0.8を得ている)。
める一般式 インスタンスセル間の平均距離gを単位として(図4参
照)、任意の回路(ネットリストN)に対する総配線長
Lg を求める算出式(本出願人がこれまで採用してきた
式:従来の予測式、参考文献:J.A.Davis, V.K.De and
J.D.Meindl, "Priori wiring estimations and optimal
multilevel wiring networks for portable ULSI syst
ems," Proc. Electronic Components and Technology C
onf., pp.1002-1008, 1996) Lg =h(N,p) [単位:g] ここで、pはレイアウト方式に依存しないパラメータで
ある。pの値は、過去のレイアウトデータを統計処理し
て算出している(現在、約30データからp=0.7〜
0.8を得ている)。
【0037】(2)トラック間隔に基づいた総配線長の
変換 インスタンスセル間の平均距離gをトラック間隔を単位
として表した値をgtとする。gt はレイアウト方式の
仕様に含まれるトラック間隔が判明した段階で求めるこ
とができる。あるトラック間隔tにおける平均距離gの
値が分かっていれば、別のトラック間隔t’における平
均距離g’はgの値から、例えば単純な線形変換(g’
=(t’/t)・g)を行うことによって求められる。
変換 インスタンスセル間の平均距離gをトラック間隔を単位
として表した値をgtとする。gt はレイアウト方式の
仕様に含まれるトラック間隔が判明した段階で求めるこ
とができる。あるトラック間隔tにおける平均距離gの
値が分かっていれば、別のトラック間隔t’における平
均距離g’はgの値から、例えば単純な線形変換(g’
=(t’/t)・g)を行うことによって求められる。
【0038】(3) ゲート数Gから成る回路の総配線
長Lの予測式 レイアウト方式情報が与えられた段階で,パラメータp
を求める際に用いた各レイアウトデータに対して総配線
長Lg・gpを計算し、統計処理により、次の総配線長L
の予測式(本願の予測式)を求める. L=f(u)・Gg(u) [単位:μm]・・・・(11) f(u)=a・ub g(u)=c6 ・u6 +c5 ・u 5 +c4 ・u4 +c3
・u3 +c2 ・u2 +c1 ・u+c0 ここで、 u:ゲート使用率 a,b,c6 〜c0 :採用するレイアウト方式に基づい
て決まる定数。
長Lの予測式 レイアウト方式情報が与えられた段階で,パラメータp
を求める際に用いた各レイアウトデータに対して総配線
長Lg・gpを計算し、統計処理により、次の総配線長L
の予測式(本願の予測式)を求める. L=f(u)・Gg(u) [単位:μm]・・・・(11) f(u)=a・ub g(u)=c6 ・u6 +c5 ・u 5 +c4 ・u4 +c3
・u3 +c2 ・u2 +c1 ・u+c0 ここで、 u:ゲート使用率 a,b,c6 〜c0 :採用するレイアウト方式に基づい
て決まる定数。
【0039】なお、(11)式の定数a,b,c6 〜c0 は
レイアウト方式に依存した値である。同じレイアウト方
式による対象回路には同じ値を用いる。レイアウト方式
情報に定数を含めておく。新規のレイアウト方式に対し
ては定数を新たに求める必要がある。
レイアウト方式に依存した値である。同じレイアウト方
式による対象回路には同じ値を用いる。レイアウト方式
情報に定数を含めておく。新規のレイアウト方式に対し
ては定数を新たに求める必要がある。
【0040】〔2.面積Aのチップ(搭載可能ゲート数
=G* )に対する総配線トラック量Tの予測式〕 T=(セル列内部の利用可能トラック量Tin)+(セル
列外部の利用可能トラック量Tout )−(電源線により
使用不可能になるトラック量Tpower ) (1)セル列内部の利用可能トラック量Tin 配線層Miのセル列内部の利用可能トラック量Tin(i) Tin(i)=rin (i)・row・col・h・w/ti 利用可能トラック量Tin Tin =Σi(rin (i)・Tin(i) ) =row・col・h・w・Σi(rin (i )/ti ) ・・・・(12)
=G* )に対する総配線トラック量Tの予測式〕 T=(セル列内部の利用可能トラック量Tin)+(セル
列外部の利用可能トラック量Tout )−(電源線により
使用不可能になるトラック量Tpower ) (1)セル列内部の利用可能トラック量Tin 配線層Miのセル列内部の利用可能トラック量Tin(i) Tin(i)=rin (i)・row・col・h・w/ti 利用可能トラック量Tin Tin =Σi(rin (i)・Tin(i) ) =row・col・h・w・Σi(rin (i )/ti ) ・・・・(12)
【0041】(2) セル列以外の部分の利用可能トラ
ック量Tout 配線層Mi のセル列外部の利用可能トラック量Tout
(i) Tout(i)=rout(i)・(row−1)・ch・col・
w/ti+Speri/ti利用可能トラック量Tout Tout =Σi(rout(i)・Tout(i) )={ (row−1)・ch・col・w+S peri }・Σi(rout(i)/ti) ・・・・(13)
ック量Tout 配線層Mi のセル列外部の利用可能トラック量Tout
(i) Tout(i)=rout(i)・(row−1)・ch・col・
w/ti+Speri/ti利用可能トラック量Tout Tout =Σi(rout(i)・Tout(i) )={ (row−1)・ch・col・w+S peri }・Σi(rout(i)/ti) ・・・・(13)
【0042】(3) 電源線のために使用不可能になる
トラック量Tpower トラック量Tpower は,以下の項目及びセル列設定領域
のサイズを用いて算出する。 ・ 周回電源配線の使用する配線層 ・ 周回電源配線の配線層ごとの配線幅 ・ 縦バス電源配線の配線層 ・ 縦バス電源配線の配線層ごとの配線幅 ・ 縦バス電源配線の間隔 ・ 横バス電源配線(セル内部に埋め込まれている)の
配線層 ・ 横バス電源配線の配線幅
トラック量Tpower トラック量Tpower は,以下の項目及びセル列設定領域
のサイズを用いて算出する。 ・ 周回電源配線の使用する配線層 ・ 周回電源配線の配線層ごとの配線幅 ・ 縦バス電源配線の配線層 ・ 縦バス電源配線の配線層ごとの配線幅 ・ 縦バス電源配線の間隔 ・ 横バス電源配線(セル内部に埋め込まれている)の
配線層 ・ 横バス電源配線の配線幅
【0043】例えば、縦バス電源配線に関して,配線層
Mを用いて配線幅x,間隔dで敷設する場合、電源配線
によって使用不可能になる配線層Mのトラック量Tv
は、Tv=(Wcell/d−1)・(x/t)・Hcellとな
る.
Mを用いて配線幅x,間隔dで敷設する場合、電源配線
によって使用不可能になる配線層Mのトラック量Tv
は、Tv=(Wcell/d−1)・(x/t)・Hcellとな
る.
【0044】上述の項目は、レイアウト方式の仕様の中
で、チップ面積Aの関数として規定されている。チップ
面積Aは搭載可能ゲート数G* の関数である((9)式参
照)。(6),(7)式からセル列数rowとセル列内のゲー
ト数colはG* の関数なので、(2),(3)式より、セル
設定領域のサイズHcell,WcellもG* の関数である。
従って、電源線のために使用不可能になるトラック量T
power は搭載可能ゲート数G* の関数eとして表すこと
ができる。 Tpower=e(G* ) ・・・・(14)
で、チップ面積Aの関数として規定されている。チップ
面積Aは搭載可能ゲート数G* の関数である((9)式参
照)。(6),(7)式からセル列数rowとセル列内のゲー
ト数colはG* の関数なので、(2),(3)式より、セル
設定領域のサイズHcell,WcellもG* の関数である。
従って、電源線のために使用不可能になるトラック量T
power は搭載可能ゲート数G* の関数eとして表すこと
ができる。 Tpower=e(G* ) ・・・・(14)
【0045】(4)総配線トラック量T rowとcolがG* の関数なので((6),(7)式参
照)、(12)〜(14)式から面積Aのチップ(搭載可能ゲー
ト数=G* )に対する総配線トラック量TはG* の関数
H* として導出できる. T=H* (G* ) ・・・・(15)
照)、(12)〜(14)式から面積Aのチップ(搭載可能ゲー
ト数=G* )に対する総配線トラック量TはG* の関数
H* として導出できる. T=H* (G* ) ・・・・(15)
【0046】今、ゲート数Gから成る回路を面積Aのチ
ップにレイアウトする場合を仮定する。このときゲート
使用率u=G/G* で表される。よって、(15)式より、
総配線トラック量Tはゲート数G及びゲート使用率uの
関数Hとなる。 T=H(G,u) ・・・・(16)
ップにレイアウトする場合を仮定する。このときゲート
使用率u=G/G* で表される。よって、(15)式より、
総配線トラック量Tはゲート数G及びゲート使用率uの
関数Hとなる。 T=H(G,u) ・・・・(16)
【0047】〔3.チップ面積の計算〕 (1)限界条件 ゲート数Gの対象回路を面積Aのチップ上にレイアウト
する場合を考える。次の条件を満たすとき、チップ上に
存在する配線トラックを限界まで消費した状態に対応す
る。 回路の総配線長L=チップ上の利用可能な総配線トラッ
ク量T
する場合を考える。次の条件を満たすとき、チップ上に
存在する配線トラックを限界まで消費した状態に対応す
る。 回路の総配線長L=チップ上の利用可能な総配線トラッ
ク量T
【0048】(2)ゲート使用率の限界値uLIMIT 限界条件に(11)式及び(16)式を代入することによって、 f(u)・Gg(u) =H(G,u) ・・・・(17) が得られる。これを満足するゲート使用率uの値がゲー
ト数Gから成る回路をレイアウトする際のゲート使用率
の限界値uLIMIT である。(17)式において未知数はuの
みである。従って、(17)式をuについて解けば(ニュー
トン法などで解く)、uLIMITが求まる。
ト数Gから成る回路をレイアウトする際のゲート使用率
の限界値uLIMIT である。(17)式において未知数はuの
みである。従って、(17)式をuについて解けば(ニュー
トン法などで解く)、uLIMITが求まる。
【0049】(3)最小チップ面積AMIN 最小面積のチップに搭載可能なゲート数G* は G* =G/uLIMIT ・・・・(18) である。よって、(9)式より、最小チップ面積A
MIN は、 AMIN =s(G* )=s(G/uLIMIT) ・・・・(19) によって求まる。
MIN は、 AMIN =s(G* )=s(G/uLIMIT) ・・・・(19) によって求まる。
【0050】〔予測処理の概略フロー〕 (1)既存のレイアウト方式における予測 図5に既存のレイアウト方式における予測を行う場合の
フローチャートを示す。すなわち、前提として、(1
1)式の定数が既に求まっている((11)式の定数が
レイアウト方式情報に含まれる)場合のフローチャート
を示す。
フローチャートを示す。すなわち、前提として、(1
1)式の定数が既に求まっている((11)式の定数が
レイアウト方式情報に含まれる)場合のフローチャート
を示す。
【0051】この予測処理では、回路情報20(ネット
リストN)に含まれる各セルに関して、ライブラリ情報
21からゲート数を求め、回路全体の総ゲート数GALL
を求める(ステップ501)。なお、回路情報20とし
て、ネットリストNではなく、ゲート数GALL のみを与
える場合もある。
リストN)に含まれる各セルに関して、ライブラリ情報
21からゲート数を求め、回路全体の総ゲート数GALL
を求める(ステップ501)。なお、回路情報20とし
て、ネットリストNではなく、ゲート数GALL のみを与
える場合もある。
【0052】そして、レイアウト方式情報22および配
線ツール情報23より、(17)式のパラメータの値を
設定する(ステップ502)。そして、(17)式をゲ
ート使用率uについて解き、ゲート使用率の限界値u
LIMIT を求める(ステップ503)。そして、この求め
たゲート使用率の限界値uLIMIT の値を(19)式に代
入し、対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を
求める(ステップ504)
線ツール情報23より、(17)式のパラメータの値を
設定する(ステップ502)。そして、(17)式をゲ
ート使用率uについて解き、ゲート使用率の限界値u
LIMIT を求める(ステップ503)。そして、この求め
たゲート使用率の限界値uLIMIT の値を(19)式に代
入し、対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を
求める(ステップ504)
【0053】(2)新規のレイアウト方式における予測 図6に新規のレイアウト方式における予測を行う場合の
フローチャートを示す。すなわち、前提として、(1
1)式の定数が未知である((11)式の定数がレイア
ウト方式情報に含まれていない)場合のフローチャート
を示す。
フローチャートを示す。すなわち、前提として、(1
1)式の定数が未知である((11)式の定数がレイア
ウト方式情報に含まれていない)場合のフローチャート
を示す。
【0054】この予測処理では、既存のレイアウト方式
に関する総配線長の予測式((11)式)に対して、ト
ラック間隔に基づいた変換を行い、新規のレイアウト方
式に関する総配線長予測式の定数a’,b’,c6 ’〜
c0 ’を求める(ステップ601)。この場合、基本的
に、定数aの値のみに対して変換を行う。
に関する総配線長の予測式((11)式)に対して、ト
ラック間隔に基づいた変換を行い、新規のレイアウト方
式に関する総配線長予測式の定数a’,b’,c6 ’〜
c0 ’を求める(ステップ601)。この場合、基本的
に、定数aの値のみに対して変換を行う。
【0055】そして、回路情報20(ネットリストN)
に含まれる各セルに関して、ライブラリ情報21からゲ
ート数を求め、回路全体の総ゲート数GALL を求める
(ステップ602)。なお、回路情報20として、ネッ
トリストNではなく、ゲート数GALL のみを与える場合
もある。
に含まれる各セルに関して、ライブラリ情報21からゲ
ート数を求め、回路全体の総ゲート数GALL を求める
(ステップ602)。なお、回路情報20として、ネッ
トリストNではなく、ゲート数GALL のみを与える場合
もある。
【0056】そして、レイアウト方式情報22および配
線ツール情報23より、(17)式のパラメータの値を
設定する(ステップ603)。そして、(17)式をゲ
ート使用率uについて解き、ゲート使用率の限界値u
LIMIT を求める(ステップ604)。そして、この求め
たゲート使用率の限界値uLIMIT の値を(19)式に代
入し、対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を
求める(ステップ605)
線ツール情報23より、(17)式のパラメータの値を
設定する(ステップ603)。そして、(17)式をゲ
ート使用率uについて解き、ゲート使用率の限界値u
LIMIT を求める(ステップ604)。そして、この求め
たゲート使用率の限界値uLIMIT の値を(19)式に代
入し、対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を
求める(ステップ605)
【0057】(3)マクロが存在する場合の予測 図7にマクロ(既にレイアウトが用意されたブロック)
が存在する場合のフローチャートを示す。この場合、回
路情報20(ネットリストN)に存在する各マクロの面
積をライブラリ情報21から求め、マクロの面積の総和
Amacro を求める(ステップ701)
が存在する場合のフローチャートを示す。この場合、回
路情報20(ネットリストN)に存在する各マクロの面
積をライブラリ情報21から求め、マクロの面積の総和
Amacro を求める(ステップ701)
【0058】そして、回路情報20(ネットリストN)
に含まれる各セル(マクロを除く)に関して、ライブラ
リ情報21からゲート数を求め、回路全体(マクロを除
く)の総ゲート数GALL を求める(ステップ702)。
すなわち、対象回路に含まれるマクロを除くセルをプリ
ミティブセルとし、このプリミティブセルの総ゲート数
GALL を求める。なお、回路情報20として、ネットリ
ストNではなく、プリミティブセルの総ゲート数GALL
およびマクロの個数と各マクロのサイズのみを与える場
合もある。
に含まれる各セル(マクロを除く)に関して、ライブラ
リ情報21からゲート数を求め、回路全体(マクロを除
く)の総ゲート数GALL を求める(ステップ702)。
すなわち、対象回路に含まれるマクロを除くセルをプリ
ミティブセルとし、このプリミティブセルの総ゲート数
GALL を求める。なお、回路情報20として、ネットリ
ストNではなく、プリミティブセルの総ゲート数GALL
およびマクロの個数と各マクロのサイズのみを与える場
合もある。
【0059】そして、レイアウト方式情報22および配
線ツール情報23より、(17)式のパラメータの値を
設定し(ステップ703)、(17)式をゲート使用率
uについて解き、ゲート使用率の限界値uLIMIT を求め
る(ステップ704)。そして、この求めたゲート使用
率の限界値uLIMIT の値を(19)式に代入し、プリミ
ティブセルをレイアウトする際に必要となる最小のトラ
ック設定領域(図8(a)に示す24)の面積Atrack
を求める(ステップ705)。
線ツール情報23より、(17)式のパラメータの値を
設定し(ステップ703)、(17)式をゲート使用率
uについて解き、ゲート使用率の限界値uLIMIT を求め
る(ステップ704)。そして、この求めたゲート使用
率の限界値uLIMIT の値を(19)式に代入し、プリミ
ティブセルをレイアウトする際に必要となる最小のトラ
ック設定領域(図8(a)に示す24)の面積Atrack
を求める(ステップ705)。
【0060】そして、このトラック設定領域24の面積
Atrack に(1+β)・Amacro を加算し(図8(b)
参照)、全体のトラック設定領域(図8(c)に示す2
5)の面積Btrack(Btrack=Atrack+(1+β)・
Amacro)を求める(ステップ706)。ここで、βは
経験に基づいてユーザが設定するパラメータであり、β
によってマクロとマクロとの間およびマクロとセル列の
間に生じる無駄な隙間の領域(マージン)を考慮する。
Atrack に(1+β)・Amacro を加算し(図8(b)
参照)、全体のトラック設定領域(図8(c)に示す2
5)の面積Btrack(Btrack=Atrack+(1+β)・
Amacro)を求める(ステップ706)。ここで、βは
経験に基づいてユーザが設定するパラメータであり、β
によってマクロとマクロとの間およびマクロとセル列の
間に生じる無駄な隙間の領域(マージン)を考慮する。
【0061】そして、全体のトラック設定領域25のサ
イズをHtrack =Wtrack =(Btrack )1/2 として、
(1)式を用いて対象回路を作り込み得る最小チップ面
積AMIN を求める。すなわち、全体のトラック設定領域
25の面積Btrack にI/Oバッファ領域の面積を加え
て対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求め
る。
イズをHtrack =Wtrack =(Btrack )1/2 として、
(1)式を用いて対象回路を作り込み得る最小チップ面
積AMIN を求める。すなわち、全体のトラック設定領域
25の面積Btrack にI/Oバッファ領域の面積を加え
て対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求め
る。
【0062】なお、図3には、1つのセル列11を1つ
のセル列段とし、このセル列段をセル列間隔chを設け
て複数並べたチップ構造を示したが、図9に示すよう
に、セル列間隔を設けずに並べた2つのセル列11を1
つのセル列段26とし、このセル列段26をセル列間隔
chを設けて複数並べたチップ構造としてもよい。この
構造では、横バス電源配線を共有として、横バス電源配
線の面積を削減することが可能となる。このような構造
でも、上述と同様にして、総配線トラック量Tを計算す
ることが可能であり、上述した予測方法を適用できる。
図8はこの構造でマクロが存在する場合を示している。
のセル列段とし、このセル列段をセル列間隔chを設け
て複数並べたチップ構造を示したが、図9に示すよう
に、セル列間隔を設けずに並べた2つのセル列11を1
つのセル列段26とし、このセル列段26をセル列間隔
chを設けて複数並べたチップ構造としてもよい。この
構造では、横バス電源配線を共有として、横バス電源配
線の面積を削減することが可能となる。このような構造
でも、上述と同様にして、総配線トラック量Tを計算す
ることが可能であり、上述した予測方法を適用できる。
図8はこの構造でマクロが存在する場合を示している。
【0063】〔セル列間隔chがレイアウト方式に関す
る情報として与えられていない場合〕上述においては、
セル列間隔chがレイアウト方式に関する情報として与
えられている場合について説明したが、セル列間隔ch
がレイアウト方式に関する情報として与えられなかった
場合には次のようにして予測を行う。
る情報として与えられていない場合〕上述においては、
セル列間隔chがレイアウト方式に関する情報として与
えられている場合について説明したが、セル列間隔ch
がレイアウト方式に関する情報として与えられなかった
場合には次のようにして予測を行う。
【0064】すなわち、ゲート使用率u=100[%]を
実現できたとき、チップサイズが最小になるのは明らか
である。そこで,(17)式において,ゲート使用率u=1
00[%]とおき、セル列間隔chについて解く。このと
き求まるchの値がセル列間隔の最適値chOPT であ
る。(19)式において、uLIMIT を100[%]とし,最適
値chOPT の値を代入することによって,最適なセル列
間隔chを設定した場合の最小チップ面積AMIN を求め
る。
実現できたとき、チップサイズが最小になるのは明らか
である。そこで,(17)式において,ゲート使用率u=1
00[%]とおき、セル列間隔chについて解く。このと
き求まるchの値がセル列間隔の最適値chOPT であ
る。(19)式において、uLIMIT を100[%]とし,最適
値chOPT の値を代入することによって,最適なセル列
間隔chを設定した場合の最小チップ面積AMIN を求め
る。
【0065】すなわち、総ゲート数GALL が代入された
総配線長Lの算出式と総配線トラック量Tの算出式とが
ゲート使用率uを100%(uSP=100%)としたと
きにL=Tの関係を満足するセル列間隔chをセル列間
隔の最適値chOPT として求め、この最適値chOPT を
セル列間隔chとして設定した場合の最小チップ面積A
MIN を求める
総配線長Lの算出式と総配線トラック量Tの算出式とが
ゲート使用率uを100%(uSP=100%)としたと
きにL=Tの関係を満足するセル列間隔chをセル列間
隔の最適値chOPT として求め、この最適値chOPT を
セル列間隔chとして設定した場合の最小チップ面積A
MIN を求める
【0066】なお、実際のレイアウトにおいて、ゲート
使用率を100%に設定するのは困難である。これまで
の経験から、限界値と考えられる(期待できる)値を設
定し(例えば95[%])、セル列間隔の最適値chOPT
を求めることになる。
使用率を100%に設定するのは困難である。これまで
の経験から、限界値と考えられる(期待できる)値を設
定し(例えば95[%])、セル列間隔の最適値chOPT
を求めることになる。
【0067】〔考慮すべき項目〕実際に対象回路のゲー
ト数Gから最小チップ面積などを予測する場合、次の項
目を考慮して、最初のターゲットサイズを決める必要が
ある。 対象回路のレイアウトを担当する技術者の熟練度. レイアウト設計期間(設計期間に余裕があり、配置・
配線処理を繰り返せる回数が多いほど、チップサイズの
最小化が図られる). タイミング制約の厳しさ.一般に、セル間の伝搬時間
および配線に関する遅延時間の最小化を優先する場合、
チップサイズが増大する傾向にある。よって、回路に対
するタイミング制約が厳しい場合(伝搬時間および遅延
時間の最小化を優先する場合)、チップサイズの縮小化
が犠牲になる。タイミング制約の厳しさを測る尺度の例
として、クロック周波数がある。この値が高いほど、タ
イミング制約が厳しくなる。
ト数Gから最小チップ面積などを予測する場合、次の項
目を考慮して、最初のターゲットサイズを決める必要が
ある。 対象回路のレイアウトを担当する技術者の熟練度. レイアウト設計期間(設計期間に余裕があり、配置・
配線処理を繰り返せる回数が多いほど、チップサイズの
最小化が図られる). タイミング制約の厳しさ.一般に、セル間の伝搬時間
および配線に関する遅延時間の最小化を優先する場合、
チップサイズが増大する傾向にある。よって、回路に対
するタイミング制約が厳しい場合(伝搬時間および遅延
時間の最小化を優先する場合)、チップサイズの縮小化
が犠牲になる。タイミング制約の厳しさを測る尺度の例
として、クロック周波数がある。この値が高いほど、タ
イミング制約が厳しくなる。
【0068】〔考慮すべき項目の取り扱い〕考慮すべき
上記3つの項目,,を「設計に関する条件」とし
て、ユーザが指定する。設計に関する3つの条件に対し
て、いくつかのレベルをユーザに指定してもらい、その
レベルに応じて、係数αを決める。求めた最小チップ面
積AMIN に係数αを掛けた値を、設計条件を考慮した際
の最小チップ面積AMINαとして求める。
上記3つの項目,,を「設計に関する条件」とし
て、ユーザが指定する。設計に関する3つの条件に対し
て、いくつかのレベルをユーザに指定してもらい、その
レベルに応じて、係数αを決める。求めた最小チップ面
積AMIN に係数αを掛けた値を、設計条件を考慮した際
の最小チップ面積AMINαとして求める。
【0069】レベル分けの例を図10に示す。例えば、
レベル=1の場合には、α=1.0、レベル=0の場合
には、α=1.05、レベル=2の場合には、α=0.
95とし、各項目のαの平均値を最小チップ面積にA
MIN に掛ける。このようにして求めたチップ面積AMIN
αを「設計に関する条件を考慮した場合のチップサイ
ズ」とする。
レベル=1の場合には、α=1.0、レベル=0の場合
には、α=1.05、レベル=2の場合には、α=0.
95とし、各項目のαの平均値を最小チップ面積にA
MIN に掛ける。このようにして求めたチップ面積AMIN
αを「設計に関する条件を考慮した場合のチップサイ
ズ」とする。
【0070】〔予測結果〕図11に本出願人がこれまで
採用していた予測方法との比較を示す。同図において、
従来予測として示したものが本出願人がこれまで採用し
ていた予測方法(直線近似による方法)による予測結果
である。なお、図11では、最小チップ面積AMIN の代
わりにトラック設定領域のサイズを示している。トラッ
ク設定領域サイズとは、図3でいうBUFF部分を除い
た部分である。両データ(DATA3,DATA4)共
に、実測値(実際にレイアウトした結果)に対して従来
予測では小さすぎる面積予測であり、実状に合わない予
測になっている。これに対して、本願の予測方法では実
測値よりも大きな面積予測であり、より実状にあった予
測となっている。
採用していた予測方法との比較を示す。同図において、
従来予測として示したものが本出願人がこれまで採用し
ていた予測方法(直線近似による方法)による予測結果
である。なお、図11では、最小チップ面積AMIN の代
わりにトラック設定領域のサイズを示している。トラッ
ク設定領域サイズとは、図3でいうBUFF部分を除い
た部分である。両データ(DATA3,DATA4)共
に、実測値(実際にレイアウトした結果)に対して従来
予測では小さすぎる面積予測であり、実状に合わない予
測になっている。これに対して、本願の予測方法では実
測値よりも大きな面積予測であり、より実状にあった予
測となっている。
【0071】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、レイアウト方式に関する情報をパラメー
タとしゲート使用率u,ゲート数Gの関数で表される総
配線長Lの算出式に対象回路の総ゲート数GALL を代入
し、またゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表さ
れる総配線トラック量Tの算出式に前記総ゲート数GAL
L を代入し、この総ゲート数GALL が代入された総配線
長Lの算出式と総配線トラック量Tの算出式とがL=T
の関係を満足するゲート使用率uをゲート使用率の限界
値uLIMIT として求め、このゲート使用率の限界値u
LIMIT に基づいて対象回路を作り込み得る最小チップ面
積AMIN を求めるようにしたので、チップ内部のレイア
ウト方式に関する情報を考慮に入れて、より正確に最小
チップ面積AMIN を求めることができるようになる。
発明によれば、レイアウト方式に関する情報をパラメー
タとしゲート使用率u,ゲート数Gの関数で表される総
配線長Lの算出式に対象回路の総ゲート数GALL を代入
し、またゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表さ
れる総配線トラック量Tの算出式に前記総ゲート数GAL
L を代入し、この総ゲート数GALL が代入された総配線
長Lの算出式と総配線トラック量Tの算出式とがL=T
の関係を満足するゲート使用率uをゲート使用率の限界
値uLIMIT として求め、このゲート使用率の限界値u
LIMIT に基づいて対象回路を作り込み得る最小チップ面
積AMIN を求めるようにしたので、チップ内部のレイア
ウト方式に関する情報を考慮に入れて、より正確に最小
チップ面積AMIN を求めることができるようになる。
【0072】また、本発明によれば、レイアウト方式に
関する情報としてセル列間隔chが与えられなかった場
合、総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの算出式
と総配線トラック量Tの算出式とがゲート使用率uを所
定値uSP(例えば、uSP=100%)としたときにL=
Tの関係を満足するセル列間隔chがセル列間隔の最適
値chOPT として求められ、この最適値chOPT をセル
列間隔chとして設定した場合の対象回路を作り込み得
る最小チップ面積AMIN が求められるものとなり、レイ
アウト方式に関する情報としてセル列間隔chが与えら
れない場合でも、対象回路を作り込み得る最小チップ面
積AMIN を求めることができるようになる。
関する情報としてセル列間隔chが与えられなかった場
合、総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの算出式
と総配線トラック量Tの算出式とがゲート使用率uを所
定値uSP(例えば、uSP=100%)としたときにL=
Tの関係を満足するセル列間隔chがセル列間隔の最適
値chOPT として求められ、この最適値chOPT をセル
列間隔chとして設定した場合の対象回路を作り込み得
る最小チップ面積AMIN が求められるものとなり、レイ
アウト方式に関する情報としてセル列間隔chが与えら
れない場合でも、対象回路を作り込み得る最小チップ面
積AMIN を求めることができるようになる。
【0073】また、本発明によれば、プリミティブセル
(マクロを除くセル)の総ゲート数GALL がレイアウト
方式に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲ
ート数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に代入さ
れ、またゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表さ
れる総配線トラック量Tの算出式にプリミティブセルの
総ゲート数GALL が代入され、この総ゲート数GALL が
代入された総配線長Lの算出式と総配線トラック量Tの
算出式とがL=Tの関係を満足するゲート使用率uがゲ
ート使用率の限界値uLIMIT として求められ、このゲー
ト使用率の限界値uLIMIT に基づいてプリミティブセル
をレイアウトする際に必要となる最小のトラック設定領
域の面積Atrack が求められ、このトラック設定領域の
面積Atrack にマクロの面積の総和Amacro がマージン
を見込んで加算されて全体のトラック設定領域の面積B
track が求められ、この全体のトラック設定領域の面積
Btrack にI/Oバッファ領域の面積が加えられ、対象
回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN が求められる
ものとなり、対象回路に既にレイアウト済みのブロック
が存在する場合にも正確に対象回路を作り込み得る最小
チップ面積AMIN を求めることができるようになる。
(マクロを除くセル)の総ゲート数GALL がレイアウト
方式に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲ
ート数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に代入さ
れ、またゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表さ
れる総配線トラック量Tの算出式にプリミティブセルの
総ゲート数GALL が代入され、この総ゲート数GALL が
代入された総配線長Lの算出式と総配線トラック量Tの
算出式とがL=Tの関係を満足するゲート使用率uがゲ
ート使用率の限界値uLIMIT として求められ、このゲー
ト使用率の限界値uLIMIT に基づいてプリミティブセル
をレイアウトする際に必要となる最小のトラック設定領
域の面積Atrack が求められ、このトラック設定領域の
面積Atrack にマクロの面積の総和Amacro がマージン
を見込んで加算されて全体のトラック設定領域の面積B
track が求められ、この全体のトラック設定領域の面積
Btrack にI/Oバッファ領域の面積が加えられ、対象
回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN が求められる
ものとなり、対象回路に既にレイアウト済みのブロック
が存在する場合にも正確に対象回路を作り込み得る最小
チップ面積AMIN を求めることができるようになる。
【0074】なお、本発明において、対象回路の総ゲー
ト数GALL は、回路情報としてネットリストを記憶させ
ておき、このネットリストから求める方法や、回路情報
としてネットリストではなく、ゲート数GALL のみを与
える方法などを採用することが考えられる。
ト数GALL は、回路情報としてネットリストを記憶させ
ておき、このネットリストから求める方法や、回路情報
としてネットリストではなく、ゲート数GALL のみを与
える方法などを採用することが考えられる。
【0075】また、本発明では、総配線長Lの算出式を
L=f(u)・Gg(u)とすることにより(但し、f
(u)=a・ub 、g(u)=c6 ・u6 +c5 ・u 5
+c4 ・u4 +c3 ・u3 +c2 ・u2 +c1 ・u+c
0 、u:ゲート使用率、a,b,c6 〜c0 :採用する
レイアウト方式に基づいて決まる定数)、また総配線ト
ラック量Tの算出式をT=(セル列内部の利用可能トラ
ック量Tin)+(セル列外部の利用可能トラック量Tou
t )−(電源線により使用不可能になるトラック量Tpo
wer )とすることにより、より実現性が増し、対象回路
を作り込み得る最小チップ面積AMIN を正確に求めるこ
とができる。
L=f(u)・Gg(u)とすることにより(但し、f
(u)=a・ub 、g(u)=c6 ・u6 +c5 ・u 5
+c4 ・u4 +c3 ・u3 +c2 ・u2 +c1 ・u+c
0 、u:ゲート使用率、a,b,c6 〜c0 :採用する
レイアウト方式に基づいて決まる定数)、また総配線ト
ラック量Tの算出式をT=(セル列内部の利用可能トラ
ック量Tin)+(セル列外部の利用可能トラック量Tou
t )−(電源線により使用不可能になるトラック量Tpo
wer )とすることにより、より実現性が増し、対象回路
を作り込み得る最小チップ面積AMIN を正確に求めるこ
とができる。
【0076】また、本発明では、対象回路の回路情報を
記憶する回路情報記憶手段と、第1発明の半導体集積回
路の面積予測方法を実行する処理アルゴリズムを記憶す
る処理アルゴリズム記憶手段と、レイアウト方式に関す
る情報を記憶するレイアウト方式記憶手段と、回路情報
記憶手段に記憶されている対象回路の回路情報およびレ
イアウト方式記憶手段に記憶されているレイアウト方式
に関する情報を参照とし、処理アルゴリズム記憶手段に
記憶されている処理アルゴリズムに従い、レイアウト方
式に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲー
ト数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に対象回路
の総ゲート数GALL を代入し、またゲート使用率uおよ
びゲート数Gの関数で表される総配線トラック量Tの算
出式に総ゲート数GALL を代入し、この総ゲート数G
ALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラック
量Tの算出式とがL=Tの関係を満足するゲート使用率
uをゲート使用率の限界値uLIMIT として求め、このゲ
ート使用率の限界値uLIMITに基づいて対象回路を作り
込み得る最小チップ面積AMIN を求める処理手段とを設
けることにより、半導体集積回路の面積予測システムが
構成され、対象回路の回路情報(ネットリストNや総ゲ
ート数GALL )を与えるのみで、対象回路を作り込み得
る最小チップ面積AMIN を正確に求めることができる。
記憶する回路情報記憶手段と、第1発明の半導体集積回
路の面積予測方法を実行する処理アルゴリズムを記憶す
る処理アルゴリズム記憶手段と、レイアウト方式に関す
る情報を記憶するレイアウト方式記憶手段と、回路情報
記憶手段に記憶されている対象回路の回路情報およびレ
イアウト方式記憶手段に記憶されているレイアウト方式
に関する情報を参照とし、処理アルゴリズム記憶手段に
記憶されている処理アルゴリズムに従い、レイアウト方
式に関する情報をパラメータとしゲート使用率u,ゲー
ト数Gの関数で表される総配線長Lの算出式に対象回路
の総ゲート数GALL を代入し、またゲート使用率uおよ
びゲート数Gの関数で表される総配線トラック量Tの算
出式に総ゲート数GALL を代入し、この総ゲート数G
ALL が代入された総配線長Lの算出式と総配線トラック
量Tの算出式とがL=Tの関係を満足するゲート使用率
uをゲート使用率の限界値uLIMIT として求め、このゲ
ート使用率の限界値uLIMITに基づいて対象回路を作り
込み得る最小チップ面積AMIN を求める処理手段とを設
けることにより、半導体集積回路の面積予測システムが
構成され、対象回路の回路情報(ネットリストNや総ゲ
ート数GALL )を与えるのみで、対象回路を作り込み得
る最小チップ面積AMIN を正確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る半導体集積回路の面積予測方法
が適用された面積予測システムの概略を示す図である。
が適用された面積予測システムの概略を示す図である。
【図2】 トラック消費率を説明する図である。
【図3】 対象回路を作り込もうとするチップ構造を例
示する図である。
示する図である。
【図4】 インスタンスセル間の平均距離gを示す図で
ある。
ある。
【図5】 既存のレイアウト方式における予測を行う場
合のフローチャートを示す図である。
合のフローチャートを示す図である。
【図6】 新規のレイアウト方式における予測を行う場
合のフローチャートを示す図である。
合のフローチャートを示す図である。
【図7】 マクロが存在する場合のフローチャートを示
す図である。
す図である。
【図8】 マクロが存在する場合の予測過程を説明する
図である。
図である。
【図9】 対象回路を作り込もうとするチップ構造の他
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図10】 設計に関する3つの条件,,に対す
るレベル分けの例を示す図である。
るレベル分けの例を示す図である。
【図11】 従来予測(本出願人がこれまで採用してい
た直線近似による予測方法)との比較を示す図である。
た直線近似による予測方法)との比較を示す図である。
【図12】 特開平8−77225号公報に示された従
来の予測方法を説明するためのフローチャートである。
来の予測方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】 直線近似による予測方法ではゲート数Gの
増加に伴い実状とかけ離れた予測となってしまう状況を
説明する図である。
増加に伴い実状とかけ離れた予測となってしまう状況を
説明する図である。
1…回路データ、2…機能セル面積データ、3…外部設
定条件データ、4…平均配線長データ、5…面積形状依
存データ、6…回路情報記憶部、7…処理アルゴリズ
ム、8…レイアウト方式記憶部、9…処理部、10…面
積予測システム、11…セル列、12…ゲート、13…
セル列設定領域、14…トラック設定領域、15…横バ
ス電源配線、16…縦バス電源配線、17…周回電源配
線、18…I/Oバッファ、19…周回部分、20…回
路情報、21…ライブラリ情報、22…レイアウト方式
情報、23…配線ツール情報、24…プリミティブセル
のトラック設定領域、25…全体のトラック設定領域、
26…セル列段。
定条件データ、4…平均配線長データ、5…面積形状依
存データ、6…回路情報記憶部、7…処理アルゴリズ
ム、8…レイアウト方式記憶部、9…処理部、10…面
積予測システム、11…セル列、12…ゲート、13…
セル列設定領域、14…トラック設定領域、15…横バ
ス電源配線、16…縦バス電源配線、17…周回電源配
線、18…I/Oバッファ、19…周回部分、20…回
路情報、21…ライブラリ情報、22…レイアウト方式
情報、23…配線ツール情報、24…プリミティブセル
のトラック設定領域、25…全体のトラック設定領域、
26…セル列段。
Claims (8)
- 【請求項1】 レイアウト方式に関する情報をパラメー
タとしゲート使用率u,ゲート数Gの関数で表される総
配線長Lの算出式に対象回路の総ゲート数GALL を代入
し、 またゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表される
総配線トラック量Tの算出式に前記総ゲート数GALL を
代入し、 この総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの算出式
と総配線トラック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足
するゲート使用率uをゲート使用率の限界値uLIMIT と
して求め、 このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づいて前記対象
回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN を求めるよう
にしたことを特徴とする半導体集積回路の面積予測方
法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記総配線長Lの算
出式は、L=f(u)・Gg(u)で表されることを特徴と
する半導体集積回路の面積予測方法。但し、f(u)=
a・ub 、g(u)=c6 ・u6 +c5 ・u 5 +c4 ・
u4+c3 ・u3 +c2 ・u2 +c1 ・u+c0 、u:
ゲート使用率、a,b,c6〜c0 :採用するレイアウ
ト方式に基づいて決まる定数。 - 【請求項3】 請求項1において、前記総配線トラック
量Tの算出式は、T=(セル列内部の利用可能トラック
量Tin)+(セル列外部の利用可能トラック量Tout )
−(電源線により使用不可能になるトラック量Tpower
)で表されることを特徴とする半導体集積回路の面積
予測方法。 - 【請求項4】 請求項1において、 前記レイアウト方式に関する情報としてセル列間隔ch
が与えられなかった場合、 前記総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの算出式
と総配線トラック量Tの算出式とがゲート使用率uを所
定値uSPとしたときにL=Tの関係を満足するセル列間
隔chをセル列間隔の最適値chOPT として求め、 この最適値chOPT をセル列間隔chとして設定した場
合の前記対象回路を作り込み得る最小チップ面積AMIN
を求めるようにしたことを特徴とする半導体集積回路の
面積予測方法。 - 【請求項5】 請求項1において、最小チップ面積A
MIN を求めるべきチップの構造が、セル列間隔を設けず
に並べた複数のセル列を1セル列段とし、このセル列段
がセル列間隔を設けて複数並べた構造とされていること
を特徴とする半導体集積回路の面積予測方法。 - 【請求項6】 対象回路に含まれる既にレイアウト済み
のブロックが用意されたマクロを除くセルをプリミティ
ブセルとし、このプリミティブセルの総ゲート数GALL
を、レイアウト方式に関する情報をパラメータとしゲー
ト使用率u,ゲート数Gの関数で表される総配線長Lの
算出式に代入し、 またゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表される
総配線トラック量Tの算出式に前記総ゲート数GALL を
代入し、 この総ゲート数GALL が代入された総配線長Lの算出式
と総配線トラック量Tの算出式とがL=Tの関係を満足
するゲート使用率uをゲート使用率の限界値uLIMIT と
して求め、 このゲート使用率の限界値uLIMIT に基づいて前記プリ
ミティブセルをレイアウトする際に必要となる最小のト
ラック設定領域の面積Atrack を求め、 このトラック設定領域の面積Atrack に前記マクロの面
積の総和Amacro をマージンを見込んで加算して全体の
トラック設定領域の面積Btrack を求め、 この全体のトラック設定領域の面積Btrack にI/Oバ
ッファ領域の面積を加えて前記対象回路を作り込み得る
最小チップ面積AMIN を求めるようにしたことを特徴と
する半導体集積回路の面積予測方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項記載の半導体
集積回路の面積予測方法を実行する処理アルゴリズムが
格納された記録媒体。 - 【請求項8】 対象回路の回路情報を記憶する回路情報
記憶手段と、請求項1記載の半導体集積回路の面積予測
方法を実行する処理アルゴリズムを記憶する処理アルゴ
リズム記憶手段と、 レイアウト方式に関する情報を記憶するレイアウト方式
記憶手段と、 前記回路情報記憶手段に記憶されている対象回路の回路
情報および前記レイアウト方式記憶手段に記憶されてい
るレイアウト方式に関する情報を参照とし、前記処理ア
ルゴリズム記憶手段に記憶されている処理アルゴリズム
に従い、前記レイアウト方式に関する情報をパラメータ
としゲート使用率u,ゲート数Gの関数で表される総配
線長Lの算出式に対象回路の総ゲート数GALL を代入
し、またゲート使用率uおよびゲート数Gの関数で表さ
れる総配線トラック量Tの算出式に前記総ゲート数G
ALL を代入し、この総ゲート数GALL が代入された総配
線長Lの算出式と総配線トラック量Tの算出式とがL=
Tの関係を満足するゲート使用率uをゲート使用率の限
界値uLIMIT として求め、このゲート使用率の限界値u
LIMIT に基づいて前記対象回路を作り込み得る最小チッ
プ面積AMIN を求める処理手段とを備えたことを特徴と
する半導体集積回路の面積予測システム。
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JPH11297840A JPH11297840A (ja) | 1999-10-29 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006173191A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体集積回路の配線混雑度推定方法 |
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1998
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CN102657381A (zh) * | 2012-04-19 | 2012-09-12 | 四川烟草工业有限责任公司成都分厂 | 一种利用数学联合模型引导提高卷烟通风率的方法 |
CN102657381B (zh) * | 2012-04-19 | 2013-12-11 | 四川烟草工业有限责任公司成都分厂 | 一种利用数学联合模型引导提高卷烟通风率的方法 |
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