JP3129206B2 - ヒートパイプ付静止形電磁誘導機器 - Google Patents
ヒートパイプ付静止形電磁誘導機器Info
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- JP3129206B2 JP3129206B2 JP08244398A JP24439896A JP3129206B2 JP 3129206 B2 JP3129206 B2 JP 3129206B2 JP 08244398 A JP08244398 A JP 08244398A JP 24439896 A JP24439896 A JP 24439896A JP 3129206 B2 JP3129206 B2 JP 3129206B2
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- case
- sealing material
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油入変圧器、ガス絶
縁変圧器等の流体により電気絶縁したヒートパイプ付静
止形電磁誘導機器に関する。
縁変圧器等の流体により電気絶縁したヒートパイプ付静
止形電磁誘導機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油入変圧器等の静止形電磁誘導機
器は温度上昇によって機器の大きさが決まり、放熱をよ
くするために変圧器のケースにリブ等を設けていた。ま
た放熱による温度上昇を抑制するため、熱輸送性能のよ
いヒートパイプを変圧器に適用することも検討されてい
るが、本格的な実用に至っていない。
器は温度上昇によって機器の大きさが決まり、放熱をよ
くするために変圧器のケースにリブ等を設けていた。ま
た放熱による温度上昇を抑制するため、熱輸送性能のよ
いヒートパイプを変圧器に適用することも検討されてい
るが、本格的な実用に至っていない。
【0003】従来ヒートパイプを変圧器等のケースに取
付ける場合、図13に示すようにケース101にヒート
パイプ102の径より少し大きめの貫通孔103を設け
て、ヒートパイプを集熱フィンもしくは放熱フィンの未
設の方から前記貫通孔に挿入し、所定位置で接着剤10
4で固定している。接着剤104は固定とともにシール
を兼ねる。また図14に示す実公昭63−14410号
公報に記載のように変圧器のコイルに沿うように集熱板
105を設けたヒートパイプ106の場合は後から放熱
部を形成している。
付ける場合、図13に示すようにケース101にヒート
パイプ102の径より少し大きめの貫通孔103を設け
て、ヒートパイプを集熱フィンもしくは放熱フィンの未
設の方から前記貫通孔に挿入し、所定位置で接着剤10
4で固定している。接着剤104は固定とともにシール
を兼ねる。また図14に示す実公昭63−14410号
公報に記載のように変圧器のコイルに沿うように集熱板
105を設けたヒートパイプ106の場合は後から放熱
部を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の図13
に示す構成のシールでは、変圧器は負荷変動によりヒー
トサイクルがかかるため、接着剤104にクラックが入
る等のために長期間の密閉性が保たれにくい。耐熱性や
クラック特性を向上させるため接着剤の代替としてハン
ダ付け、もしくはロー付けが採用される。
に示す構成のシールでは、変圧器は負荷変動によりヒー
トサイクルがかかるため、接着剤104にクラックが入
る等のために長期間の密閉性が保たれにくい。耐熱性や
クラック特性を向上させるため接着剤の代替としてハン
ダ付け、もしくはロー付けが採用される。
【0005】しかし、ハンダ付けはヒートパイプの内部
の水やフロン等の冷媒に影響を与えないような200℃
程度の温度でするためにはケースの材料をヒートパイプ
と同じ材料である銅を使用する必要があり、材料費と加
工設備費が高価となる。ロー付けの場合600℃以上の
高温となるのでヒートパイプの冷媒をロー付け後に入れ
る等工夫が必要となり、ハンダ付けと同様に高価とな
る。
の水やフロン等の冷媒に影響を与えないような200℃
程度の温度でするためにはケースの材料をヒートパイプ
と同じ材料である銅を使用する必要があり、材料費と加
工設備費が高価となる。ロー付けの場合600℃以上の
高温となるのでヒートパイプの冷媒をロー付け後に入れ
る等工夫が必要となり、ハンダ付けと同様に高価とな
る。
【0006】また図14に示すように集熱板105がコ
イル周辺に固定され、放熱部を後付けするタイプでは、
変圧器の保守・点検時等、ケースの蓋の開閉時に常に放
熱部の取外しや取付けをする必要があり、図13のよう
な構成をとるにしても作業者や作業環境が十分でないと
考えられ、密閉性や工数の問題が発生して現実的でな
い。また製造工数がかかるので、ヒートパイプのみで発
生熱を十分放熱するほど多くのヒートパイプを使用しに
くい。
イル周辺に固定され、放熱部を後付けするタイプでは、
変圧器の保守・点検時等、ケースの蓋の開閉時に常に放
熱部の取外しや取付けをする必要があり、図13のよう
な構成をとるにしても作業者や作業環境が十分でないと
考えられ、密閉性や工数の問題が発生して現実的でな
い。また製造工数がかかるので、ヒートパイプのみで発
生熱を十分放熱するほど多くのヒートパイプを使用しに
くい。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するもので、
確実な密閉構造を形状小さく、簡単な作業と短い工数で
実施でき、またその結果、多数のヒートパイプの使用を
可能とし、変圧器等の放熱はヒートパイプのみで行える
ようにでき、機器のサイズも小さくするものである。
確実な密閉構造を形状小さく、簡単な作業と短い工数で
実施でき、またその結果、多数のヒートパイプの使用を
可能とし、変圧器等の放熱はヒートパイプのみで行える
ようにでき、機器のサイズも小さくするものである。
【0008】さらに変圧器の保守・点検時にもケースの
一部である蓋の取付けと取外しを容易にできるので、現
場作業を容易にするものである。
一部である蓋の取付けと取外しを容易にできるので、現
場作業を容易にするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1手段は一方に集熱フィンを、他方に放
熱フィンを設けたヒートパイプのケースへの取付部での
シールを、つば部と筒部を設けたシール材と、これを固
定するシール材固定具とを具備し、ヒートパイプの集熱
フィンを機器のケース内に密閉したものである。
めに本発明の第1手段は一方に集熱フィンを、他方に放
熱フィンを設けたヒートパイプのケースへの取付部での
シールを、つば部と筒部を設けたシール材と、これを固
定するシール材固定具とを具備し、ヒートパイプの集熱
フィンを機器のケース内に密閉したものである。
【0010】また、本発明の第2手段は、ヒートパイプ
とケースの間をシールして取付けたヒートパイプ取付板
をケースの一部として構成したものである。
とケースの間をシールして取付けたヒートパイプ取付板
をケースの一部として構成したものである。
【0011】また、本発明の第3手段は、複数のヒート
パイプと、各ヒートパイプとケースの間に介在した複数
のシール材と、この複数のシール材を一括して固定し、
かつケースに取付けるシール材固定具によりシールした
ものである。
パイプと、各ヒートパイプとケースの間に介在した複数
のシール材と、この複数のシール材を一括して固定し、
かつケースに取付けるシール材固定具によりシールした
ものである。
【0012】また、本発明の第4手段は、ヒートパイプ
とケースの間のシールは密閉した機器のケースの内側に
配設したものである。
とケースの間のシールは密閉した機器のケースの内側に
配設したものである。
【0013】また、本発明の第5手段は、弾性を有する
と共に筒部のケース外に臨む端に、つば部を形成し、か
つつば部をケース外面より高くしたシール材を用いたも
のである。
と共に筒部のケース外に臨む端に、つば部を形成し、か
つつば部をケース外面より高くしたシール材を用いたも
のである。
【0014】また、本発明の第6手段は、弾性を有し、
かつ筒部の上下に、ケースの内外面に当接するつば部を
有するシール材を用いたものである。
かつ筒部の上下に、ケースの内外面に当接するつば部を
有するシール材を用いたものである。
【0015】また、本発明の第7手段は、弾性を有し、
かつ筒部の上下につば部を有するシール材とし、このシ
ール材の上下のつば部の一方で、取付時にケースの貫通
孔へ通す一方のつば部の外径を、他方の外径より大きく
したシール材を用いたものである。
かつ筒部の上下につば部を有するシール材とし、このシ
ール材の上下のつば部の一方で、取付時にケースの貫通
孔へ通す一方のつば部の外径を、他方の外径より大きく
したシール材を用いたものである。
【0016】また、本発明の第8手段は、弾性を有し、
かつ筒部の端に設け、ケースに当接するつば部に環状凸
部を設けたシール材を用いたものである。
かつ筒部の端に設け、ケースに当接するつば部に環状凸
部を設けたシール材を用いたものである。
【0017】また、本発明の第9手段は、弾性を有し、
かつシートパイプに接する筒部の内面に、環状凸部を設
けたシール材を用いたものである。
かつシートパイプに接する筒部の内面に、環状凸部を設
けたシール材を用いたものである。
【0018】また、本発明の第10手段は、弾性を有
し、シール前の筒部の厚さがケースの貫通孔に中心を合
わせてヒートパイプを貫通させた時にできる隙間よりも
大きいシール材を用いたものである。
し、シール前の筒部の厚さがケースの貫通孔に中心を合
わせてヒートパイプを貫通させた時にできる隙間よりも
大きいシール材を用いたものである。
【0019】また、本発明の第11手段は、弾性を有
し、かつシール前の筒部の内径がヒートパイプの外径よ
り小さいシール材を用いたものである。
し、かつシール前の筒部の内径がヒートパイプの外径よ
り小さいシール材を用いたものである。
【0020】また、本発明の第12手段は、弾性を有
し、かつシール前の筒部の外径がケースの貫通孔の径よ
り大きいシール材を用いたものである。
し、かつシール前の筒部の外径がケースの貫通孔の径よ
り大きいシール材を用いたものである。
【0021】また、本発明の第13手段は、弾性を有
し、かつシール前の筒部の上下のつば部の間隔がケース
板厚より小さいシール材を用いたものである。
し、かつシール前の筒部の上下のつば部の間隔がケース
板厚より小さいシール材を用いたものである。
【0022】また、本発明の第14手段は、弾性を有
し、かつシール時ヒートパイプ挿入側のシール材のつば
部、もしくは筒部の内側のコーナに曲面を設けると共に
そのシール材の筒部内径をヒートパイプの外径よりも大
きくしたシール材を用いたものである。
し、かつシール時ヒートパイプ挿入側のシール材のつば
部、もしくは筒部の内側のコーナに曲面を設けると共に
そのシール材の筒部内径をヒートパイプの外径よりも大
きくしたシール材を用いたものである。
【0023】また、本発明の第15手段は、シール材固
定具とケースの間にスペーサを介在すると共にシール材
固定具を、ケースに設けたボルトにて固定したものであ
る。
定具とケースの間にスペーサを介在すると共にシール材
固定具を、ケースに設けたボルトにて固定したものであ
る。
【0024】また、本発明の第16手段はスペーサをケ
ースのボルトに設けたものである。また、本発明の第1
7手段は、シール材のつば部の外径よりも内径の大きな
リングをスペーサとしてシール材の外周に配設したもの
である。
ースのボルトに設けたものである。また、本発明の第1
7手段は、シール材のつば部の外径よりも内径の大きな
リングをスペーサとしてシール材の外周に配設したもの
である。
【0025】本発明の第18手段は、シール材固定具と
してヒートパイプの少なくとも集熱フィン、もしくは放
熱フィンの一部を用いたものである。
してヒートパイプの少なくとも集熱フィン、もしくは放
熱フィンの一部を用いたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】上記した本発明の第1手段は、ヒ
ートパイプと油入変圧器等のケースの隙間をシール材等
簡単な構成で確実にシールすることができる作用を有す
る。
ートパイプと油入変圧器等のケースの隙間をシール材等
簡単な構成で確実にシールすることができる作用を有す
る。
【0027】また、本発明の第2手段は、ヒートパイプ
取付板を形成し、機器のケースの一部として構成するこ
とにより保守・点検時の取扱いが容易であり、大形機器
の場合、前記のような複数個のヒートパイプ取付板を使
用すれば容易に対応できる作用を有する。
取付板を形成し、機器のケースの一部として構成するこ
とにより保守・点検時の取扱いが容易であり、大形機器
の場合、前記のような複数個のヒートパイプ取付板を使
用すれば容易に対応できる作用を有する。
【0028】また、本発明の第3手段は、複数のヒート
パイプを使用するときに複数のシール材を一括して固定
し、かつケースに取付けるシール材固定具を使用するこ
とで均一に固定でき、作業工数が大幅に低減し安価にで
きる作用を有する。
パイプを使用するときに複数のシール材を一括して固定
し、かつケースに取付けるシール材固定具を使用するこ
とで均一に固定でき、作業工数が大幅に低減し安価にで
きる作用を有する。
【0029】また、本発明の第4手段は、ヒートパイプ
とケースの間を、密閉したケースの内側にてシールする
ことにより、油面とケース間の集熱効率が悪くヒートパ
イプの集熱部とならない無効部分を使用することにな
り、ヒートパイプの形状やケースに影響を与えない作用
を有する。
とケースの間を、密閉したケースの内側にてシールする
ことにより、油面とケース間の集熱効率が悪くヒートパ
イプの集熱部とならない無効部分を使用することにな
り、ヒートパイプの形状やケースに影響を与えない作用
を有する。
【0030】また、本発明の第5手段は、雨水等がケー
スに溜まることがあってもヒートパイプやそのフィンが
直接、水に接触しないことからヒートパイプの水による
腐食を防止する作用がある。
スに溜まることがあってもヒートパイプやそのフィンが
直接、水に接触しないことからヒートパイプの水による
腐食を防止する作用がある。
【0031】また、本発明の第6手段は、シール材の筒
部の上下につば部を設けているので、ケースの板に挟み
込む様にシール材を取付けられ、良く固定できると共に
作業が簡単になる作用を有する。
部の上下につば部を設けているので、ケースの板に挟み
込む様にシール材を取付けられ、良く固定できると共に
作業が簡単になる作用を有する。
【0032】また、本発明の第7手段は、シール材の筒
部の上下のつば部の一方の外径が他方よりも小さいの
で、シール材の取付けにおいてつば部の外径の小さい方
をケースの貫通孔を通して板に挟み込む様に取付けれ
ば、作業工数が少なくてすむ作用を有する。
部の上下のつば部の一方の外径が他方よりも小さいの
で、シール材の取付けにおいてつば部の外径の小さい方
をケースの貫通孔を通して板に挟み込む様に取付けれ
ば、作業工数が少なくてすむ作用を有する。
【0033】また、本発明の第8手段は、シール材のケ
ースに接する側のつば部に環状凸部を設けているので、
シール材は小さな力が加わることで弾性変形し、ケース
とシール材間のシールを容易にする作用がある。
ースに接する側のつば部に環状凸部を設けているので、
シール材は小さな力が加わることで弾性変形し、ケース
とシール材間のシールを容易にする作用がある。
【0034】また、本発明の第9手段は、シール材の筒
部の内面に環状凸部を設けているので、シール材は小さ
な力が加わることで弾性変形し、ヒートパイプとシール
材間のシールを容易にする作用がある。
部の内面に環状凸部を設けているので、シール材は小さ
な力が加わることで弾性変形し、ヒートパイプとシール
材間のシールを容易にする作用がある。
【0035】また、本発明の第10手段は、シール材の
筒部の厚さがシール部のケースとヒートパイプの隙間よ
り大きいので、組立後にシール材の筒部はケース板厚部
とヒートパイプにより圧縮力を受けてシールする作用が
ある。
筒部の厚さがシール部のケースとヒートパイプの隙間よ
り大きいので、組立後にシール材の筒部はケース板厚部
とヒートパイプにより圧縮力を受けてシールする作用が
ある。
【0036】また、本発明の第11手段は、シール材の
筒部の内径がヒートパイプの外径より小さいので、ヒー
トパイプとシール材間の密着力を大きくしてその隙間を
なくす作用がある。
筒部の内径がヒートパイプの外径より小さいので、ヒー
トパイプとシール材間の密着力を大きくしてその隙間を
なくす作用がある。
【0037】また、本発明の第12手段は、筒部の外径
がシール部のケースの貫通孔の径より大きいので、ケー
ス板厚部とシール材間の密着力を大きくしてその隙間を
なくす作用がある。さらに本発明の第11手段と第12
手段は、ケース板厚部とヒートパイプによる圧縮変形を
均一にして永久歪等の物理特性の劣化を小さくする作用
がある。
がシール部のケースの貫通孔の径より大きいので、ケー
ス板厚部とシール材間の密着力を大きくしてその隙間を
なくす作用がある。さらに本発明の第11手段と第12
手段は、ケース板厚部とヒートパイプによる圧縮変形を
均一にして永久歪等の物理特性の劣化を小さくする作用
がある。
【0038】また、本発明の第13手段は、筒部の上下
のつば部の間隔がケース板厚より小さいので、シール材
にケースを挟み込む力が働き、ケースとシール材のシー
ルをする作用がある。
のつば部の間隔がケース板厚より小さいので、シール材
にケースを挟み込む力が働き、ケースとシール材のシー
ルをする作用がある。
【0039】また、本発明の第14手段は、シール材の
筒部の内面を、筒端においてヒートパイプの外径よりも
大きく外方へ拡がった曲面に形成しているので、ヒート
パイプ挿入が容易になり、作業工数が少なくて済む作用
がある。
筒部の内面を、筒端においてヒートパイプの外径よりも
大きく外方へ拡がった曲面に形成しているので、ヒート
パイプ挿入が容易になり、作業工数が少なくて済む作用
がある。
【0040】また、本発明の第15手段はケースに設け
たボルトに固定するシール材固定具が、ケースとの間に
スペーサを介在しており、また、本発明の第16手段
は、ケースへのヒートパイプの取付けボルトにスペーサ
を配設しているので、シール材のつば部の圧縮率を一定
にできる作用がある。
たボルトに固定するシール材固定具が、ケースとの間に
スペーサを介在しており、また、本発明の第16手段
は、ケースへのヒートパイプの取付けボルトにスペーサ
を配設しているので、シール材のつば部の圧縮率を一定
にできる作用がある。
【0041】また、本発明の第17手段は、シール材の
つば部の外径よりも内径の大きなリングをシール材の外
周に配設しているので、シール材のつば部の圧縮率を一
定にする作用がある。
つば部の外径よりも内径の大きなリングをシール材の外
周に配設しているので、シール材のつば部の圧縮率を一
定にする作用がある。
【0042】また、本発明の第18手段は、ヒートパイ
プの集熱フィンもしくは放熱フィンを用いてシール材の
固定をする作用がある。
プの集熱フィンもしくは放熱フィンを用いてシール材の
固定をする作用がある。
【0043】(実施の形態1)以下本発明の実施の形態
1について、図1(a),(b)を参照しながら説明す
る。
1について、図1(a),(b)を参照しながら説明す
る。
【0044】図1(a),(b)において、1は銅やア
ルミニウム等よりなる円形のヒートパイプ、2は銅やア
ルミニウム等よりなり、ヒートパイプ1の一端部に圧入
した放熱フィン、3は銅やアルミニウム等よりなり、ヒ
ートパイプ1の他端部に圧入した集熱フィン、4は後述
する変圧器本体9等の機器を内装したケース、4aはケ
ース4の一部である蓋で、ヒートパイプ取付板の役目を
している。5はニトリルゴムやフッ素ゴムやアクリルゴ
ム等の熱硬化性材料もしくは塩化ビニルゴムや熱可塑性
エラストマー等の熱可塑性材料よりなる硬度40〜80
のシール材で、ヒートパイプ1の通る蓋4aの貫通孔4
bとヒートパイプ1の間に筒部としての円筒部5c、蓋
4aと放熱フィン2の間、そして蓋4aと後述するシー
ル材固定具6の間に、上下のつば部5b,5aをそれぞ
れ有する。6は鉄や真鍮やステンレス等よりなるシール
材固定具、7はスタッドボルトもしくはハンダ付けや接
着剤等により蓋4aに取付けられ、蓋4aがケース4を
密閉状態に保つようにするボルトで、8はナットであ
る。9は変圧器本体、10は放熱フィン2に相対向して
蓋4aに取付けたヒートパイプ1の冷却用ファン、11
は変圧器本体9、集熱フィン3が浸る程にケース4に入
れた鉱物油からなる電気絶縁油、12は蓋4a上に設け
た電極用碍子、13はケース4に設けられた蓋4aの固
定金具で、14はそのナットと固定ボルトである。15
はニトリルゴム,フッ素ゴム,アクリルゴム等の熱可塑
性材料もしくは塩化ビニルゴム,熱可塑性エラストマー
等の熱可塑性材料よりなるゴムパッキングで、ケース4
の開口縁の全周に設け、蓋4aとの間をシールするもの
である。なお、シール材5やゴムパッキング15は耐熱
性や耐油性や接触金属との腐食性を考慮して材料を選択
すると良い。
ルミニウム等よりなる円形のヒートパイプ、2は銅やア
ルミニウム等よりなり、ヒートパイプ1の一端部に圧入
した放熱フィン、3は銅やアルミニウム等よりなり、ヒ
ートパイプ1の他端部に圧入した集熱フィン、4は後述
する変圧器本体9等の機器を内装したケース、4aはケ
ース4の一部である蓋で、ヒートパイプ取付板の役目を
している。5はニトリルゴムやフッ素ゴムやアクリルゴ
ム等の熱硬化性材料もしくは塩化ビニルゴムや熱可塑性
エラストマー等の熱可塑性材料よりなる硬度40〜80
のシール材で、ヒートパイプ1の通る蓋4aの貫通孔4
bとヒートパイプ1の間に筒部としての円筒部5c、蓋
4aと放熱フィン2の間、そして蓋4aと後述するシー
ル材固定具6の間に、上下のつば部5b,5aをそれぞ
れ有する。6は鉄や真鍮やステンレス等よりなるシール
材固定具、7はスタッドボルトもしくはハンダ付けや接
着剤等により蓋4aに取付けられ、蓋4aがケース4を
密閉状態に保つようにするボルトで、8はナットであ
る。9は変圧器本体、10は放熱フィン2に相対向して
蓋4aに取付けたヒートパイプ1の冷却用ファン、11
は変圧器本体9、集熱フィン3が浸る程にケース4に入
れた鉱物油からなる電気絶縁油、12は蓋4a上に設け
た電極用碍子、13はケース4に設けられた蓋4aの固
定金具で、14はそのナットと固定ボルトである。15
はニトリルゴム,フッ素ゴム,アクリルゴム等の熱可塑
性材料もしくは塩化ビニルゴム,熱可塑性エラストマー
等の熱可塑性材料よりなるゴムパッキングで、ケース4
の開口縁の全周に設け、蓋4aとの間をシールするもの
である。なお、シール材5やゴムパッキング15は耐熱
性や耐油性や接触金属との腐食性を考慮して材料を選択
すると良い。
【0045】通常ヒートパイプ1の蓋4aへの取付け
は、ケース4の蓋4aに設けたヒートパイプ1の外径よ
りも少し大きい貫通孔4bにヒートパイプ1を通してか
らシール材5でシール製作を行い、その後、集熱フィン
3もしくは放熱フィン2を圧入や熱伝導性接着剤により
固定する。最近では放熱フィン2があらかじめヒートパ
イプ1に圧入により固定されたものが標準品として安価
に量産されており、本発明はそれが使用できる。またシ
ール材固定具6はエポキシ樹脂等樹脂成形物でもよい。
は、ケース4の蓋4aに設けたヒートパイプ1の外径よ
りも少し大きい貫通孔4bにヒートパイプ1を通してか
らシール材5でシール製作を行い、その後、集熱フィン
3もしくは放熱フィン2を圧入や熱伝導性接着剤により
固定する。最近では放熱フィン2があらかじめヒートパ
イプ1に圧入により固定されたものが標準品として安価
に量産されており、本発明はそれが使用できる。またシ
ール材固定具6はエポキシ樹脂等樹脂成形物でもよい。
【0046】また、ケース4とその蓋4aのシールは従
来より実績のある構成で、ゴムパッキング15を介して
ボルト14を固定金具13にナットで取付けて蓋4aを
シールしている。さらに、シール材5を用い、シールの
必要な部分はシール材5とケース4の蓋4aと接する部
分およびシール材5とヒートパイプ1の接する部分であ
り、シール材5を一部に取付穴を設けられたシール材固
定具6を介して蓋4aに配設されたボルト7とナット8
により締付けてシールする。シール材固定具6はシール
材5の下のつば部5aを圧縮固定し、シール材5と蓋4
aと接する部分のシールを確実に行う。また、その時の
シール材5の変形によりシール材5とヒートパイプ1の
接する部分のシールもより確実に行える。
来より実績のある構成で、ゴムパッキング15を介して
ボルト14を固定金具13にナットで取付けて蓋4aを
シールしている。さらに、シール材5を用い、シールの
必要な部分はシール材5とケース4の蓋4aと接する部
分およびシール材5とヒートパイプ1の接する部分であ
り、シール材5を一部に取付穴を設けられたシール材固
定具6を介して蓋4aに配設されたボルト7とナット8
により締付けてシールする。シール材固定具6はシール
材5の下のつば部5aを圧縮固定し、シール材5と蓋4
aと接する部分のシールを確実に行う。また、その時の
シール材5の変形によりシール材5とヒートパイプ1の
接する部分のシールもより確実に行える。
【0047】またシール材5は、弾性を有し、円筒部5
cの上下に厚さ1〜10mmのつば部5a,5bを有する
ものを用いることにより、蓋4aと放熱フィン2の間に
隙間が設けられ、また蓋4aとヒートパイプ1の間にシ
ール材5のつば部の厚さの隔たりができる。一例は上つ
ば部5bの厚さ3mmで、下つば部5aの厚さ3mmであ
る。
cの上下に厚さ1〜10mmのつば部5a,5bを有する
ものを用いることにより、蓋4aと放熱フィン2の間に
隙間が設けられ、また蓋4aとヒートパイプ1の間にシ
ール材5のつば部の厚さの隔たりができる。一例は上つ
ば部5bの厚さ3mmで、下つば部5aの厚さ3mmであ
る。
【0048】また、シール材5に代えて図2に示すよう
なシール材16は、下側につば部18とケースの蓋19
の板厚t1より長い円筒部17を有するものを用いるこ
とにより、前記と同様の構成となる。
なシール材16は、下側につば部18とケースの蓋19
の板厚t1より長い円筒部17を有するものを用いるこ
とにより、前記と同様の構成となる。
【0049】さらに、シール材5に代えて図3に示すよ
うなシール材20は、円筒部21の上側のつば部22の
外径を下側のつば部23の外径より大きくしたものを用
いることにより、シール材20を変形させて蓋の貫通孔
へ取付ける作業が容易になる。
うなシール材20は、円筒部21の上側のつば部22の
外径を下側のつば部23の外径より大きくしたものを用
いることにより、シール材20を変形させて蓋の貫通孔
へ取付ける作業が容易になる。
【0050】また、シール材5に代えて図4に示すよう
なシール材24は、下側のつば部25の上面に環状凸部
26を設けたものを用いることにより、蓋4aに取付け
た時、小さな力で大きく変形し、ケース4の蓋4aに接
する部分のシールをする。なお、環状凸部26の断面形
状は、円よりも楕円状の滑らかな曲面の方が蓋4aとの
接触面積が増え易く望ましい。
なシール材24は、下側のつば部25の上面に環状凸部
26を設けたものを用いることにより、蓋4aに取付け
た時、小さな力で大きく変形し、ケース4の蓋4aに接
する部分のシールをする。なお、環状凸部26の断面形
状は、円よりも楕円状の滑らかな曲面の方が蓋4aとの
接触面積が増え易く望ましい。
【0051】さらに、シール材5に代えて図5に示すよ
うにシール材27は、円筒部28の内周面に環状凸部2
9aを設けたものを用いることにより、蓋4aに取付
け、ヒートパイプ1を貫通した時小さな力で大きく変形
し、ヒートパイプ1に強く接してその部分のシールをす
る。
うにシール材27は、円筒部28の内周面に環状凸部2
9aを設けたものを用いることにより、蓋4aに取付
け、ヒートパイプ1を貫通した時小さな力で大きく変形
し、ヒートパイプ1に強く接してその部分のシールをす
る。
【0052】(実施の形態2)以下本発明の実施の形態
2について、実施の形態1の構成とその作用効果が同一
部については図示と説明を省略し、異なる部分の図6と
図7を参照しながら説明する。
2について、実施の形態1の構成とその作用効果が同一
部については図示と説明を省略し、異なる部分の図6と
図7を参照しながら説明する。
【0053】図6と図7において、ケースの蓋28の内
径φ1の貫通孔29に中心を合わせて外径φ2のヒート
パイプ30を貫通させたときにできる隙間d1=(φ1
−φ2)/2をシールするために、シール材31は、内
径φ3で外径φ4の円筒部32の厚さd2=(φ4−φ
3)/2が前記隙間d1よりも大きいシール材を用いる
ことにより、シール材31とケースの蓋28の接する部
分およびシール材31とヒートパイプ30の接する部分
をシールする。このとき圧縮率(d2−d1)/d2×
100%を材料の特性を考慮して5〜50%にするとシ
ール材31は長寿命でシールの安定性がある。一例はφ
1=24mm,φ2=15.88mm,φ3=15.2mm,
φ4=25.2mm、すなわち圧縮率が18.8%であ
る。また、上記を実現するために、シール材31は、円
筒部32の内径φ3がヒートパイプ30の外径φ2より
小さいものを用いることにより、シール材31とヒート
パイプ30との接触力を大きくすることができる。さら
に、上記を実現するために、シール材31は、円筒部3
2の外径φ4がケースの蓋28の貫通孔29の内径φ1
より大きいものを用いることにより、シール材31とケ
ースの蓋28の接触力を大きくすることができる。な
お、シール材31をヒートパイプ、蓋に均一的に力がか
かるように使用するために、シール材31の内径φ3が
ヒートパイプ1の外径φ2より大きく、かつシール材3
1の外径φ4が貫通孔29の内径φ1よりも大きいほう
が望ましい。
径φ1の貫通孔29に中心を合わせて外径φ2のヒート
パイプ30を貫通させたときにできる隙間d1=(φ1
−φ2)/2をシールするために、シール材31は、内
径φ3で外径φ4の円筒部32の厚さd2=(φ4−φ
3)/2が前記隙間d1よりも大きいシール材を用いる
ことにより、シール材31とケースの蓋28の接する部
分およびシール材31とヒートパイプ30の接する部分
をシールする。このとき圧縮率(d2−d1)/d2×
100%を材料の特性を考慮して5〜50%にするとシ
ール材31は長寿命でシールの安定性がある。一例はφ
1=24mm,φ2=15.88mm,φ3=15.2mm,
φ4=25.2mm、すなわち圧縮率が18.8%であ
る。また、上記を実現するために、シール材31は、円
筒部32の内径φ3がヒートパイプ30の外径φ2より
小さいものを用いることにより、シール材31とヒート
パイプ30との接触力を大きくすることができる。さら
に、上記を実現するために、シール材31は、円筒部3
2の外径φ4がケースの蓋28の貫通孔29の内径φ1
より大きいものを用いることにより、シール材31とケ
ースの蓋28の接触力を大きくすることができる。な
お、シール材31をヒートパイプ、蓋に均一的に力がか
かるように使用するために、シール材31の内径φ3が
ヒートパイプ1の外径φ2より大きく、かつシール材3
1の外径φ4が貫通孔29の内径φ1よりも大きいほう
が望ましい。
【0054】また、シール材31は、下つば部33と上
つば部34の間隔t2がケースの蓋28の板厚より小さ
いものを用いることにより、シール材31の下つば部3
3と上つば部34でケースの蓋28を押さえつける力が
働く。
つば部34の間隔t2がケースの蓋28の板厚より小さ
いものを用いることにより、シール材31の下つば部3
3と上つば部34でケースの蓋28を押さえつける力が
働く。
【0055】一例として、ケースの蓋28の板厚3.2
mmに対して間隔t2=2.2〜3.0mm、すなわち圧縮
率69〜94%である。
mmに対して間隔t2=2.2〜3.0mm、すなわち圧縮
率69〜94%である。
【0056】また、シール材31は、円筒部32の内側
のコーナに曲面Rを設け、外側の内径φ5がヒートパイ
プ30の外径φ2よりも大きくしたものを用いることに
より、ヒートパイプ30のシール材31への挿入作業が
容易になる。
のコーナに曲面Rを設け、外側の内径φ5がヒートパイ
プ30の外径φ2よりも大きくしたものを用いることに
より、ヒートパイプ30のシール材31への挿入作業が
容易になる。
【0057】(実施の形態3)以下本発明の実施の形態
3について、実施の形態1の構成とその作用効果が同一
部分については図示と説明を省略し、異なる部分の図8
(a),(b)を参照しながら説明する。
3について、実施の形態1の構成とその作用効果が同一
部分については図示と説明を省略し、異なる部分の図8
(a),(b)を参照しながら説明する。
【0058】図8(a),(b)において、各集熱部3
6と共通の放熱部37を持つ2本のヒートパイプ35を
実施の形態1と同様にしてシール材(図示せず)により
シールして四角形の平板よりなるヒートパイプ取付板3
8に取付け、これを、機器を内装したケース39に設け
た四角筒よりなる受け部40に取付ける。すなわち、ヒ
ートパイプ取付板38の外周縁の取付孔38aを、受け
部40の上端縁に設けたゴムパッキング41を介して受
け部40の外周に取付けた固定具42のスタッドボルト
43に挿通し、ナットを締付け、シールして取付ける。
またヒートパイプ取付板38を標準化し、放熱量に対応
してヒートパイプ35の本数を調節すれば機種対応が簡
単である。
6と共通の放熱部37を持つ2本のヒートパイプ35を
実施の形態1と同様にしてシール材(図示せず)により
シールして四角形の平板よりなるヒートパイプ取付板3
8に取付け、これを、機器を内装したケース39に設け
た四角筒よりなる受け部40に取付ける。すなわち、ヒ
ートパイプ取付板38の外周縁の取付孔38aを、受け
部40の上端縁に設けたゴムパッキング41を介して受
け部40の外周に取付けた固定具42のスタッドボルト
43に挿通し、ナットを締付け、シールして取付ける。
またヒートパイプ取付板38を標準化し、放熱量に対応
してヒートパイプ35の本数を調節すれば機種対応が簡
単である。
【0059】(実施の形態4)つぎに、本発明の実施の
形態4につき、実施の形態1の構成とその作用効果が同
一部分については図示と説明を省略し、異なる部分の図
9(a),(b)を参照しながら説明する。
形態4につき、実施の形態1の構成とその作用効果が同
一部分については図示と説明を省略し、異なる部分の図
9(a),(b)を参照しながら説明する。
【0060】図9において、共通のフィンよりなる放熱
部45を持つヒートパイプ44がケースの蓋46に千鳥
形に配列したもののうち、二列に4個見えている。各ヒ
ートパイプ44は、実施の形態1のシール材と同様にシ
ール材47を介してケースの蓋46に挿通し、共通のシ
ール材固定具49に蓋46を貫通しないように蓋46へ
配設したスタッドボルト50を挿通し、これにナット5
0aを締付けて取付けられ、シールしている。このよう
に実施の形態4では、シールの面積を小さくできるの
で、ヒートパイプ44を接近して配設することができ、
またヒートパイプ44の本数に対して蓋46のスタッド
ボルト50は大幅に減少させられる利点がある。
部45を持つヒートパイプ44がケースの蓋46に千鳥
形に配列したもののうち、二列に4個見えている。各ヒ
ートパイプ44は、実施の形態1のシール材と同様にシ
ール材47を介してケースの蓋46に挿通し、共通のシ
ール材固定具49に蓋46を貫通しないように蓋46へ
配設したスタッドボルト50を挿通し、これにナット5
0aを締付けて取付けられ、シールしている。このよう
に実施の形態4では、シールの面積を小さくできるの
で、ヒートパイプ44を接近して配設することができ、
またヒートパイプ44の本数に対して蓋46のスタッド
ボルト50は大幅に減少させられる利点がある。
【0061】なお、スタッドボルト50を、蓋46に貫
通しないように設けるには、ボルトや小さな金属部材を
溶接したり、他の材質の部材を接着剤で固定することに
よりスタッドボルト50以外でも容易に実現できる。
通しないように設けるには、ボルトや小さな金属部材を
溶接したり、他の材質の部材を接着剤で固定することに
よりスタッドボルト50以外でも容易に実現できる。
【0062】(実施の形態5)つぎに、本発明の実施の
形態5につき、実施の形態1の構成とその作用効果が同
一部分については図示と説明を省略し、異なる部分の図
10を参照しながら説明する。
形態5につき、実施の形態1の構成とその作用効果が同
一部分については図示と説明を省略し、異なる部分の図
10を参照しながら説明する。
【0063】図10において、ヒートパイプ51は、実
施の形態1と同様にシール材52を介してケースの蓋5
3にシール材固定具55とスタッドボルト54により取
付けられ、かつケースの蓋53とシール材固定具55の
間のスタッドボルト54に鉄や真鍮やアルミニウム等よ
りなるリングのスペーサ57が配設されている。これに
よりスタッドボルト54へのナット56の締付けトルク
を管理しなくても容易にシール材52の下のつば部52
aの圧縮率を一定にできる。一例として、シール材52
の下つば部厚さ3.2mmに対してスペーサ57の高さは
2.2〜3.0mm、すなわち圧縮率69〜94%であ
る。なお、ヒートパイプ51が一つであれば3本のスタ
ッドボルト54を使用しているので、3個のスペーサ5
7が必要であるが、複数個のヒートパイプを使用する場
合は、いくつかのスタッドボルトのスペーサを省略して
数を少なくしてもスペーサとして十分な機能を果たす。
なお、スペーサ57の製作は、パイプの切断により、加
工が簡単で安価にできる。
施の形態1と同様にシール材52を介してケースの蓋5
3にシール材固定具55とスタッドボルト54により取
付けられ、かつケースの蓋53とシール材固定具55の
間のスタッドボルト54に鉄や真鍮やアルミニウム等よ
りなるリングのスペーサ57が配設されている。これに
よりスタッドボルト54へのナット56の締付けトルク
を管理しなくても容易にシール材52の下のつば部52
aの圧縮率を一定にできる。一例として、シール材52
の下つば部厚さ3.2mmに対してスペーサ57の高さは
2.2〜3.0mm、すなわち圧縮率69〜94%であ
る。なお、ヒートパイプ51が一つであれば3本のスタ
ッドボルト54を使用しているので、3個のスペーサ5
7が必要であるが、複数個のヒートパイプを使用する場
合は、いくつかのスタッドボルトのスペーサを省略して
数を少なくしてもスペーサとして十分な機能を果たす。
なお、スペーサ57の製作は、パイプの切断により、加
工が簡単で安価にできる。
【0064】また、図11においては、シール材52の
下つば部52aの外径よりも内径の大きな図10と同様
のリングのスペーサ58がシール材52の外周に配設さ
れている。この場合、リングのスペーサ58はヒートパ
イプ51一つでも1個でよく、またシール材52の周囲
にあるので前記図10の場合より精度良く均等の厚さに
なり易い。
下つば部52aの外径よりも内径の大きな図10と同様
のリングのスペーサ58がシール材52の外周に配設さ
れている。この場合、リングのスペーサ58はヒートパ
イプ51一つでも1個でよく、またシール材52の周囲
にあるので前記図10の場合より精度良く均等の厚さに
なり易い。
【0065】(実施の形態6)つぎに、本発明の実施の
形態6につき、実施の形態1の構成とその作用効果が同
一部分については図示と説明を省略し、異なる部分の図
12を参照しながら説明する。
形態6につき、実施の形態1の構成とその作用効果が同
一部分については図示と説明を省略し、異なる部分の図
12を参照しながら説明する。
【0066】図12において、ヒートパイプ51の集熱
フィン60の上端面によりシール材52の下つば部52
aが、また放熱フィン59の最下部の一枚により上つば
部52bがケースの蓋53に押しつけられてシール材5
2は、ケースの蓋53に固定され、シール材固定具が不
要である。集熱フィン60や放熱フィン59は、ヒート
パイプ51に圧入によって容易に固定を実現できる。
フィン60の上端面によりシール材52の下つば部52
aが、また放熱フィン59の最下部の一枚により上つば
部52bがケースの蓋53に押しつけられてシール材5
2は、ケースの蓋53に固定され、シール材固定具が不
要である。集熱フィン60や放熱フィン59は、ヒート
パイプ51に圧入によって容易に固定を実現できる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1手段によれ
ば、ヒートパイプをケースの蓋にシール材を使用して確
実にシールでき、ケースに内装した機器の負荷変動によ
るヒートサイクルに耐えて、長期間にわたるケースの密
閉性が保たれる利点を有するものである。
ば、ヒートパイプをケースの蓋にシール材を使用して確
実にシールでき、ケースに内装した機器の負荷変動によ
るヒートサイクルに耐えて、長期間にわたるケースの密
閉性が保たれる利点を有するものである。
【0068】また、本発明の第2手段によれば、機器の
ケースの一部をヒートパイプ取付板として利用している
ので、ヒートパイプを取付けるのは作業性が良く、また
機器の保守・点検時のヒートパイプ取付板の開閉が簡単
であり、通常の作業者や作業環境で十分で実施できる利
点を有するものである。さらに、大形機器の場合、複数
個のヒートパイプ取付板の使用で容易に対応できる利点
を有するものである。
ケースの一部をヒートパイプ取付板として利用している
ので、ヒートパイプを取付けるのは作業性が良く、また
機器の保守・点検時のヒートパイプ取付板の開閉が簡単
であり、通常の作業者や作業環境で十分で実施できる利
点を有するものである。さらに、大形機器の場合、複数
個のヒートパイプ取付板の使用で容易に対応できる利点
を有するものである。
【0069】また、本発明の第3手段によれば、複数の
ヒートパイプに対して少ないシール材固定具で済むので
工数や材料費が少なくて済み、かつ均一に固定できる利
点を有するものである。
ヒートパイプに対して少ないシール材固定具で済むので
工数や材料費が少なくて済み、かつ均一に固定できる利
点を有するものである。
【0070】さらに、本発明の第4手段によれば、ケー
スの内側の上部は空間となっているので、シールのため
の特別な空間を必要とせず小形化できる利点を有するも
のである。
スの内側の上部は空間となっているので、シールのため
の特別な空間を必要とせず小形化できる利点を有するも
のである。
【0071】本発明の第5手段によれば、雨水等がケー
スに溜まることがあってもヒートパイプやそのフィンが
直接、水に接触しないことからヒートパイプの水による
腐食を防止する利点を有するものである。
スに溜まることがあってもヒートパイプやそのフィンが
直接、水に接触しないことからヒートパイプの水による
腐食を防止する利点を有するものである。
【0072】本発明の第6手段によれば、ケースの板に
挟み込む様にシール材を取付けられるので、良く固定で
き、作業が簡単になる利点を有するものである。
挟み込む様にシール材を取付けられるので、良く固定で
き、作業が簡単になる利点を有するものである。
【0073】さらに、本発明の第7手段によれば、シー
ル材の取付けにおいて、つば部の外径の小さい方をケー
スの貫通孔を通して板に挟み込む様に取付ければ、作業
工数が少なくてすむ利点を有するものである。
ル材の取付けにおいて、つば部の外径の小さい方をケー
スの貫通孔を通して板に挟み込む様に取付ければ、作業
工数が少なくてすむ利点を有するものである。
【0074】本発明の第8手段によれば、シール材は小
さな力が加わることで弾性変形し、ケースとシール材間
のシールを容易にする利点を有するものである。
さな力が加わることで弾性変形し、ケースとシール材間
のシールを容易にする利点を有するものである。
【0075】また、本発明の第9手段によれば、シール
材は小さな力が加わることで弾性変形し、ヒートパイプ
とシール材間のシールを容易にする利点を有するもので
ある。
材は小さな力が加わることで弾性変形し、ヒートパイプ
とシール材間のシールを容易にする利点を有するもので
ある。
【0076】本発明の第10手段によれば、シール材の
筒部はケース板厚部とヒートパイプにより圧縮力を受け
てシールする利点を有するものである。
筒部はケース板厚部とヒートパイプにより圧縮力を受け
てシールする利点を有するものである。
【0077】また、本発明の第11手段によれば、ヒー
トパイプとシール材間の密着力を大きくしてその隙間を
なくす利点を有するものである。
トパイプとシール材間の密着力を大きくしてその隙間を
なくす利点を有するものである。
【0078】また、同様に本発明の第12手段によれ
ば、ケース板厚部とシール材間の密着力を大きくしてそ
の隙間をなくす利点を有するものである。
ば、ケース板厚部とシール材間の密着力を大きくしてそ
の隙間をなくす利点を有するものである。
【0079】さらに本発明の第11手段と第12手段
は、ケース板厚部とヒートパイプによる圧縮変形を均一
にして永久歪等の物理特性の劣化を小さくする利点を有
するものである。
は、ケース板厚部とヒートパイプによる圧縮変形を均一
にして永久歪等の物理特性の劣化を小さくする利点を有
するものである。
【0080】本発明の第13手段によれば、シール材の
上下のつば部にケースを挟み込む力が働き、ケースとシ
ール材のシールをする利点を有するものである。
上下のつば部にケースを挟み込む力が働き、ケースとシ
ール材のシールをする利点を有するものである。
【0081】本発明の第14手段によれば、シール材へ
のヒートパイプ挿入が容易になり、作業工数が少なくて
済む利点を有するものである。
のヒートパイプ挿入が容易になり、作業工数が少なくて
済む利点を有するものである。
【0082】本発明の第15手段によれば、シール材固
定具とこの固定具が取付けられるボルトを設けたケース
の間にスペーサを介在しており、そして本発明の第16
手段によれば、取付けボルトにスペーサを配設している
ので、シール材のつば部の圧縮率を一定にできる利点を
有するものである。また、同様に本発明の第17手段に
よれば、内径の大きなリングをシール材の外周に配設し
ているので、シール材のつば部の圧縮率を一定にする利
点を有するものである。
定具とこの固定具が取付けられるボルトを設けたケース
の間にスペーサを介在しており、そして本発明の第16
手段によれば、取付けボルトにスペーサを配設している
ので、シール材のつば部の圧縮率を一定にできる利点を
有するものである。また、同様に本発明の第17手段に
よれば、内径の大きなリングをシール材の外周に配設し
ているので、シール材のつば部の圧縮率を一定にする利
点を有するものである。
【0083】本発明の第18手段によれば、ヒートパイ
プの集熱フィン、もしくは放熱フィンを用いてシール材
を固定するのでシール材固定具が不要である利点を有す
るものである。
プの集熱フィン、もしくは放熱フィンを用いてシール材
を固定するのでシール材固定具が不要である利点を有す
るものである。
【図1】(a)本発明の実施形態1におけるヒートパイ
プ付静止形電磁誘導機器の一部分断面図 (b)同図1(a)のA部の拡大断面図
プ付静止形電磁誘導機器の一部分断面図 (b)同図1(a)のA部の拡大断面図
【図2】同別のシール材を蓋に挿入した一部拡大断面図
【図3】同さらに別のシール材の部分断面図
【図4】同さらに別のシール材の部分断面図
【図5】同さらに別のシール材の部分断面図
【図6】同実施形態2におけるヒートパイプとケースを
示す平面図
示す平面図
【図7】同さらに別のシール材の断面図
【図8】(a)同実施形態3におけるヒートパイプ取付
板を示す斜視図 (b)同図8(a)に対するケースの受部の斜視図
板を示す斜視図 (b)同図8(a)に対するケースの受部の斜視図
【図9】(a)同実施形態4における複数個のヒートパ
イプに適用した場合の平面図 (b)同図9(a)に対する正面図
イプに適用した場合の平面図 (b)同図9(a)に対する正面図
【図10】同実施形態5におけるスペーサを使用した部
分断面図
分断面図
【図11】同別のスペーサを使用した部分断面図
【図12】同実施形態6における集熱フィンと放熱フィ
ンでシール材を固定する部分断面図
ンでシール材を固定する部分断面図
【図13】従来のヒートパイプをケースに取付けた状態
を示す部分断面図
を示す部分断面図
【図14】従来のヒートパイプの集熱板を示す斜視図
1,30,35,44,51 ヒートパイプ 2,59 放熱フィン 3,60 集熱フィン 4,39 ケース 4a,19,28,46,53 蓋 5,16,20,24,27,31,47,52 シー
ル材 6,49,55 シール材固定具 36 集熱部 37,45 放熱部 38 ヒートパイプ取付板
ル材 6,49,55 シール材固定具 36 集熱部 37,45 放熱部 38 ヒートパイプ取付板
フロントページの続き (72)発明者 篭原 義二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/18
Claims (18)
- 【請求項1】 熱を発生する機器を内装し、密閉したケ
ースと、このケースに設け、集熱フィンをケース内に、
放熱フィンをケース外に位置せしめた冷却用のヒートパ
イプと、このヒートパイプとケースの間に介在し、つば
部及び筒部を有するシール材と、このシール材を固定し
たシール材固定具を備えたヒートパイプ付静止形電磁誘
導機器。 - 【請求項2】 ヒートパイプを設けたヒートパイプ取付
板を、ケースの一部として用いた請求項1記載のヒート
パイプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項3】 ヒートパイプを複数本にすると共に、各
ヒートパイプのシール材を一括して固定し、かつケース
に取付けるシール材固定具よりなる請求項1または2記
載のヒートパイプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項4】 ヒートパイプとケースの間のシール材
を、ケースの空間内側に配設した請求項1または3記載
のヒートパイプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項5】 弾性を有すると共に筒部のケース外に臨
む端につば部を形成し、かつつば部をケース外面より高
くしたシール材を用いた請求項1,3または4記載のヒ
ートパイプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項6】 弾性を有し、かつ筒部の上下に、ケース
の内外面に当接するつば部を有するシール材を用いた請
求項1,3,4または5記載のヒートパイプ付静止形電
磁誘導機器。 - 【請求項7】 弾性を有し、かつ筒部の上下につば部を
有するシール材とし、このシール材の上下のつば部の一
方で、取付時にケースの貫通孔へ通す一方のつば部の外
径を、他方の外径より大きくした請求項6記載のヒート
パイプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項8】 弾性を有し、かつ筒部の端に設け、ケー
スに当接するつば部に環状凸部を設けたシール材を用い
た請求項1,5,6または7記載のヒートパイプ付静止
形電磁誘導機器。 - 【請求項9】 弾性を有し、かつヒートパイプに接する
筒部の内面に、環状凸部を設けたシール材を用いた請求
項1,5,6,7または8記載のヒートパイプ付静止形
電磁誘導機器。 - 【請求項10】 弾性を有し、かつ取付前の筒部の厚さ
が、ケースの貫通孔に中心を合わせてヒートパイプを貫
通させた時にできる隙間よりも大きいシール材を用いた
請求項1,5,6,7,8または9記載のヒートパイプ
付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項11】 弾性を有し、かつ取付前の筒部の内径
が、ヒートパイプの外径より小さいシール材を用いた請
求項1,5,6,7,8,9または10記載のヒートパ
イプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項12】 弾性を有し、かつ取付前の筒部の外径
がケースの貫通孔の径より大きいシール材を用いた請求
項10記載のヒートパイプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項13】 弾性を有し、かつ取付前の筒部の上下
のつば部の間隔がケース板厚より小さいシール材を用い
た請求項1,5,6,7または8記載のヒートパイプ付
静止形電磁誘導機器。 - 【請求項14】 弾性を有し、かつ取付時にヒートパイ
プ挿入側のシール材のつば部、もしくは筒部の内側のコ
ーナに曲面を設けると共にそのシール材の筒部内径をヒ
ートパイプの外径よりも大きくした請求項1,5,6,
7,8,9,10,11,12または13記載のヒート
パイプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項15】 シール材固定具はこのシール材固定具
とケースの間にスペーサを介在すると共に、ケースに設
けたボルトにて固定してなる請求項1または2記載のヒ
ートパイプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項16】 シール材固定具とケースの間に介在し
たスペーサはケースのボルトに設けてなる請求項15記
載のヒートパイプ付静止形電磁誘導機器。 - 【請求項17】 シール材固定具とケースの間に介在し
たスペーサはリング状に形成すると共にシール材の外周
に配設してなる請求項15記載のヒートパイプ付静止形
電磁誘導機器。 - 【請求項18】 シール材固定具として、ヒートパイプ
の集熱フィン、または放熱フィンを用いた請求項1,
3,15,16または17記載のヒートパイプ付静止形
電磁誘導機器。
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---|---|---|---|
JP08244398A JP3129206B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | ヒートパイプ付静止形電磁誘導機器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08244398A JP3129206B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | ヒートパイプ付静止形電磁誘導機器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1092649A JPH1092649A (ja) | 1998-04-10 |
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