JP3129059B2 - コンピュータ組み込み型商品の開発方法および装置 - Google Patents

コンピュータ組み込み型商品の開発方法および装置

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JP3129059B2
JP3129059B2 JP26040793A JP26040793A JP3129059B2 JP 3129059 B2 JP3129059 B2 JP 3129059B2 JP 26040793 A JP26040793 A JP 26040793A JP 26040793 A JP26040793 A JP 26040793A JP 3129059 B2 JP3129059 B2 JP 3129059B2
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政典 高橋
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    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ組み込み
型商品の開発方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】POS等のマイクロコンピュータ組み込
み型商品の開発を行なう場合には、ソフトウエアとハー
ドウエアの両者を開発することになるが、その開発手順
を考えると、顧客の要求仕様をまとめた上で実機の要求
仕様をまとめ、次いで、その仕様に合致するハードウエ
ア部品(実機部品)を選択して組み立てると共に、その
ハードウエアを動かすためのソフトウエアの開発を行な
う。
【0003】ところで、ハードウエア開発中に要求仕様
が変更されることが多々あり、その変更は主として実機
部品の変更が多い。そして、その変更される部品がすで
に開発済みの場合には、修正処理をしなければならなく
なるが、その修正はソフトウエアの開発に大きな影響を
与えることになる。
【0004】また、仮にソフトウエアの開発が終了して
も、実際にバグなどなく正常に動作するか否かの検査
は、実機であるハードウエアの完成を待って行なわなけ
ればならいので、ハードウエア完成前は、ソフトウエア
の開発中に種々のチェック等を行なうこともできない。
そこで、まずハードウエアを完成させ、その後ソフトウ
エアの開発に移るのが一般に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のものでは、以下に示す種々の問題を有する。す
なわち、ハードウエアを待ってソフトウエアの開発に移
行するため、システム全体の開発に長期間かかってして
しまう。
【0006】また、一度要求仕様がまとまり、ハードウ
エア開発中に修正要求があると、修正内容によっては今
まで開発した作業・部品が無駄になるばかりでなく、開
発の長期化を生じてしまう。
【0007】さらに、要求仕様をまとめる際には、能力
・性能・定格等を数値で与えたり、カタログの中から各
部品を選択するため、最終的な製品のイメージを想像
ることが困難な場合が多く、顧客の要求を十分反映でき
ない実機の要求仕様が作成されてしまうおそれがあり、
また、開発後の実機完成品と顧客が要求時に想像したも
のとの間で差が生じるおそれもある。
【0008】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、比較的短期間で開発
を行なうことができ、開発着手後に要求使用の変更を生
じるおそれを可及的に抑制し、かつ、開発前に顧客に対
して完成品のイメージを想像させやすくし、顧客の想像
と実際の完成品との間の差を抑えることのできるコンピ
ュータ組み込み型商品の開発方法および装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るコンピュータ組み込み型商品の開
発方法では、コンピュータ組み込み型商品である実機を
構成する実機部品に対応し、同一機能を有するシミュレ
ータ部品およびそのシミュレータ部品を制御するシミュ
レータドライバをそれぞれソフトウエアで形成する。次
いで、そのシミュレータ部品およびシミュレータドライ
バを動作させる実機プログラムを形成した後、それら各
シミュレータ部品,シミュレータドライバ及び実機プロ
グラムを結合させて仮想実機を構築すると共に、その仮
想実機を動作させてシミュレーションをするようにし
た。
【0010】また、上記開発方法を実施するための開発
装置としては、コンピュータ組み込み型商品である実機
を構成する各実機部品に対応し、同一機能を有するよう
にソフトウエアで形成された各シミュレータ部品を格納
するシミュレータ部品格納部と、そのシミュレータ部品
を制御するシミュレータドライバを格納するシミュレー
タドライバ格納部と、前記シミュレータ部品および前記
実機部品の両者の動作をさせる実機プログラムを格納す
る実機プログラム格納部と、前記シミュレータ部品格納
部,前記シミュレータドライバ格納部および前記実機プ
ログラム格納部に格納されたプログラムを結合させてシ
ミュレーション用の実行プログラムを生成するプログラ
ム結合部と、前記プログラム結合部に接続され、結合さ
れたプログラムを実行するシミュレータ装置とから構成
した。
【0011】
【作用】実機のハードウエアの開発に先立ち、実機部品
に対応し、同一の機能をソフトウエアで表現したシミュ
レータ部品およびそれを制御するシミュレータドライバ
を用い、それらを動作させるための制御プログラム(ソ
フトウエア)の開発を行なう。この制御プログラムは、
実機部品とシミュレータ部品の機能を同じにすると共
に、実機ドライバとシミュレータドライバのインタフェ
ース部を同じにすることにより、そのまま実機プログラ
ムとして作動することになる。すなわち、シミュレーシ
ョン部品等を動作させるためのプログラムの開発は、そ
のまま実機プログラムの開発を意味し、そのプログラム
と上記シミュレータ部品およびシミュレータドライバ
(共にプログラムで定義される)をプログラム結合部で
結合してソフトウエアで構成される仮想実機を形成し、
それをシミュレータ装置を用いて実行することにより、
シミュレーションが行われる。
【0012】シミュレーションを見ることにより、仮想
実機が要求を満足するものか否かの判断をし、満足しな
い場合には、シミュレータ部品を交換したりプログラム
の修正を行う。そして、満足いく仮想実機が完成された
なら、次ぎにハードウエアの開発に移るが、実機部品は
シミュレータ部品がそれぞれ完成しているため比較的短
時間で開発(製造)され、また、実機プログラムはすで
に開発がすんでいるため、全体として短時間で開発され
ることになる。
【0013】そして、上記シミュレーションの結果満足
しないとして各種の修正処理をする場合も、各部品がソ
フトウエアで構成されているため、部品交換は交換しよ
うとするシミュレーション部品を呼び出すと共にプログ
ラム結合するだけで簡単に仮想実機が構成される。すな
わち、修正作業も短時間で行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るコンピュータ組み込み型
商品の開発方法および装置の好適な実施例を添付図面を
参照にして詳述する。図1は、本発明の概念の一例を示
している。すなわち、同図(A)に示すようにPOS等
のマイクロコンピュータ組み込み型商品(実機)1は、
一般的に複数の実機部品2を実機ドライバ3を介してソ
フト本体(実機プログラム)4に接続することにより構
成される。
【0015】公知のように、実機部品2がハードウエア
であり、具体的にはプリンタ,キーボード,ディスプレ
イ等がある。一方、実機ドライバ3とソフト本体4とが
ソフトウエアであり、実機ドライバ3が実機部品2を制
御するためのプログラムモジュールである。また、ソフ
ト本体4は、実機部品2を動作させるための実機プログ
ラムを有し、実際には、その完成された実機プログラム
がコンパイルされて、実機のプログラム実行部が解釈し
て実行できる状態で格納される。
【0016】ここで本発明では、同図(B)に示すよう
に上記各実機部品2が有する機能をソフトウエアで表現
したシミュレータ部品2′を生成し、顧客の要求仕様に
応じた所定のシミュレータ部品2′をシミュレータドラ
イバ3′を介してシミュレータ用のソフト本体4′に結
合することにより、実機1に相当するシミュレーション
システム(仮想実機1′)を構築し、それに基づいて顧
客との最終的な要求仕様の打ち合わせを行なった後、そ
の確定内容に基づいてハードウエア(図1(A)に示す
構成)の作成を行なえるようにしている。
【0017】なお、実際に上記シミュレーションシステ
ムを動作させるためは、それら各プログラム(1′〜
3′)をコンパイルしてシミュレータ装置5に実装す
る。すなわち、シミュレータ部品2′とシミュレータ装
置5との間でI/Oを介して接続されることになる。
【0018】そして、このシミュレータ部品2′は、3
次元表示機能を容易に実現するために、本例では、PE
Xと呼ばれるライブラリを利用している。また、このシ
ミュレータ部品2′は、予め使用可能な実機部品2に対
応して作成され、上記したごとく任意のシミュレータ部
品2′を抽出し、それをプログラム結合することによ
り、従来ソフトウエア開発前に完成させておく必要のあ
った実機のハードウエア部分の開発・組立てに相当する
処理が完了するため、その後の要求使用の変更に伴う部
品交換も、例えば結合対象をシミュレータ部品cから図
中二点鎖線で示すシミュレータ部品c′に替えた後にプ
ログラムの結合処理を行うことにより簡単(実機の再組
立てに比較して)に行なえる。また、簡単な機能の修正
も、プログラムを修正することにより迅速に対応でき
る。
【0019】ところで、各シミュレータ部品2′の機能
は対応する実機部品2のそれと同じになるようにしてい
るため、ソフト本体4,4′のうちシミュレータ部品
2,2′を動作させるプログラム部分は、実機用のもの
とシミュレーション用のものと同じにすることができ
る。さらに、そのソフト本体4(4′)とドライバ3
(3′)との接続は、プログラムを結合することにより
行なわれ、図3に示すように実機ドライバ3とシミュレ
ータドライバ3′のインターフェース部は、全く同じに
しているので、結局、両ソフト本体4,4′は全く同一
のものとなり、プログラムを結合する際に、どちらのド
ライバを選択するかにより実機用にもなり、シミュレー
ション用にもなる。
【0020】つまり、シミュレータ部品2′を動作させ
るためのソフト本体4′の開発が完了したならば、それ
がそのまま実機部品を動作させるためのソフト本体4の
開発完了を意味する。そして、上記ソフト本体4′の開
発時には、実機のハードウエアは存在しないが、そのハ
ードウエアたる実機部品2に相当する(同一機能を有す
る)シミュレータ部品2′を用いてバグの有無をチェッ
クしながら行えるため、シミュレーションで動作が確認
されれば、実機に実装した時にもバグがないのが保証さ
れる。
【0021】また、両ドライバ3,3′は、図2に示す
ように、各部品2,2′に対応して1対1で作成された
多数のプログラムの集合体である。そして両ドライバ
3,3′の関係を見ると、図2に示すように、ともにイ
ンターフェース部3a,3a′と、実装部3b,3b′
とからなり、インターフェース部3a,3a′は、共に
同一内容のソフト本体4,4′との接合部であるので、
上記したごとく同一内容にしている。
【0022】一方、実装部3b,3b′は、接続対象が
実機部品(ハードウエア)2とシミュレータ部品(ソフ
トウエア)2′と異なることから、実機用の実装部3b
はI/Oに対応し、I/Oをアクセスして実機部品を制
御するようになっている。また、シミュレーション用の
実装部3b′は、シミュレータ部品2′に対応し、関数
の呼び出しによりシミュレータ部品2′を制御するよう
になっている。
【0023】そして、具体的なドライバの内部(プログ
ラム)の一例を示すと、図3,図4に示すようになる。
図3、図4のプログラムは、プログラミング言語C++
を用いて記述されている。両者は共に部品としての「デ
ィスプレイ」をアクセスするためのもので、図3が実機
ドライバ3を示し、図4がシミュレータドライバ3′を
示す。図から明らかなように、共に前半に定義されたイ
ンターフェース部の内容は同一で、後半の実装部の内容
は、それぞれに対応して異ならせている。
【0024】次に、上記した実施例を用いて、本発明に
係る商品開発方法の一実施例を図5に示すフローチャー
トに基づいて説明する。まず、顧客の要求仕様に基づい
て必要なシミュレータ部品を選択し、必要があればドラ
イバの開発を行う(ST201)。次いで、そのシミュ
レータ部品を動作させるためのプログラム(ソフト本体
4′に格納するもの)の開発を行なう(ST202)。
【0025】そして、開発が完了したならば、それら各
プログラムを結合すると共にシミュレータ装置5に実装
し、顧客の前等にてシミュレーションを行なう(ST2
03)。このシミュレーションは、各シミュレータ部品
2′を3次元表示可能にしているため、図示省略するシ
ミュレータ装置5の表示部に3Dグラフィックスを用い
て表示することができ、その表示部上で実際に動作させ
ることができる。よって、顧客は、最終的な実機の状態
をイメージすることが容易に行なえるとに、要求仕様を
満たすものか否かを判断することが容易に行える。
【0026】そして、要求に合うと判断されたなら(S
T204)、使用したシミュレータ部品に対応する実機
部品を用い、ハードウエアの開発を行なった後、ハード
ウエアと要求を満たすプログラム(実機プログラム)と
を合わせ、実機の最終製品を完成させる(ST205,
206)。
【0027】一方、ステップ204の判断で要求に合わ
ないとされた場合には、プログラムの手直しおよび必要
に応じてシミュレータ部品の交換や修正作業を行った後
(ST207)、ステップ203に戻りシミュレーショ
ンを実行する。そして、この処理は、要求が満足される
まで繰り返し行なわれる。よって、実際のハード開発着
手時には、ソフトウエアや使用する実機部品を特定する
シミュレータ部品が顧客の要求仕様を十分満足するもの
となる。
【0028】図6は、図1に示す開発装置のより具体的
なブロック構成図を示している。同図に示すように、本
実施例に係る開発装置10は、ハードウエアたるシミュ
レータ装置5と、そのシミュレータ装置5等で実行する
ための所定のプログラムを開発するための開発部11と
を備える。
【0029】開発部11は、上記したソフトウエアで構
成されるシミュレータ部品2′,シミュレータドライバ
3′,ソフト本体(実機プログラム)4(4′)並びに
実機ドライバ3をそれぞれ格納するための各格納部13
〜16を有し、その各格納部13〜16には、それぞれ
格納された各プログラムを修正するための各編集部17
〜20を有している。そして、これら各編集部17〜2
2を用いて、新規な部品,ドライバの作成および修正
や、要求仕様に応じた実機プログラムの開発を行なえる
ようになっている。
【0030】さらに、仮想実機を構成するプログラムが
格納されるシミュレータ部品格納部13,シミュレータ
ドライバ格納部14並びに実機プログラム格納部15の
出力をプログラム結合部22に接続する。このプログラ
ム結合部22は、シミュレータ部品要求部23からの要
求信号に基づいて各格納部13〜15に格納された所定
のプログラムを読み出すと共に、それらを結合し、次段
のシミュレータ装置5で実行可能な言語からなる実行プ
ログラムを生成し、シミュレータ装置5の実行プログラ
ム記憶部24へ出力するようになっている。
【0031】このシミュレータ部品要求部23は、図外
のキーボード等の入力装置から与えられるシミュレーシ
ョンシステム番号に基づいて、内部に保有するシステム
番号に対する使用するシミュレーション部品群,シミュ
レーションドライバ群および実機プログラムのテーブル
を参照し、システム構築に必要な各部品並びにドライバ
および実機プログラムを検出(実際には、格納されてい
るアドレスを検出)し、その検出結果をプログラム結合
部22に要求信号として送るようになっている。
【0032】そして、上記シミュレータ装置5は、上記
実行プログラム記憶部24にプログラム実行部25を接
続し、そこにおいて上記記憶部24に格納されたプログ
ラムを実行するようになっている。そして、そのプログ
ラムの実行結果、すなわちシミュレーションされる実機
イメージやその実機の動作状況を、出力部26を介して
次段の端末ディスプレイ(CRT)等の表示出力装置2
7に表示するようになっている。さらに、上記プログラ
ムの実行タイミングは、マウス28やキーボード29等
の入力装置から入力部30を介して与えられる文字やイ
ベント等の命令信号に基づいて行なわれる。
【0033】すなわち、上記した開発方法における仮想
実機完成後の顧客前でのシミュレーションは、シミュレ
ータ部品要求部23からの要求命令にしたがって構築さ
れた所定のシミュレータ部品,シミュレータおよびそれ
らを動作させるプログラムをプログラム結合部22によ
り結合して仮想実機(ソフトウエア)を生成し、それを
シミュレータ装置5を用いて実行することになる(図5
のST203の処理)。そして、マウス28,キーボー
ド29から所定の命令を入力することにより仮想実機を
動作させ、その動作状況を表示出力部27を用いて顧客
に見せて、顧客の要求を満たすものになっているか否か
を判断させる(図5のST204の処理)。
【0034】この時要求を満たしていない場合には、所
定の編集部17〜19を操作してプログラムの修正(再
開発)を行い、要求を満たすものにして要求仕様を確定
する(図5のST207の処理)。また、これによりそ
の時使用したシミュレータ部品に対応する実機部品が、
実機のハードウエアを構成する実機部品として確定され
る。
【0035】ここで、表示出力装置27の表示例を示す
と、図7(A)に示すように3次元で描写されるため、
顧客は最終的な実機のイメージを創造しやすくなる。そ
して、この仮想実機は、同図(B)に示すようにモニ
タ,キーボード等の複数のシミュレータ部品2′からな
り、このシミュレータ部品2′の単位は、図からも明ら
かなように、実機における交換容易な複合部品の単位と
している。
【0036】一方、実機プログラム格納部15並びに実
機ドライバ格納部16の出力は、プログラム結合部32
に接続され、このプログラム結合部32にて上記の要求
仕様を満たす実機プログラムと、シミュレータ部品に対
応する実機部品を制御するための実機ドライバを読み出
すと共にそれらを結合することにより、実機装置35で
実行可能な言語からなる実行プログラム(実機装置のソ
フトウエアを構成する)を生成し、その生成した実行プ
ログラムを実行プログラム記憶部33に格納する。
【0037】そして、係る格納された実行プログラム
は、プログラム転送部34を介して実機装置35の実行
プログラム記憶部36に転送格納される。この実機装置
35は、図示省略する実機部品(シミュレータ部品に対
応する各部品)を備えており、図示省略する実機部品の
一つであるキーボードやカードリーダ入力部37等から
の入力を、入力部37を介してプログラム実行部38へ
与えるようになっており、そのプログラム実行部38で
は与えられた入力に基づいて実行プログラム記憶部36
に格納されたプログラムを実行し、その実行結果を出力
部39を介してやはり図示省略の実機部品の一つである
プリンタやディスプレイ等に表示・出力するようになっ
ている。そして、このプリンタやディスプレイ等への出
力は、シミュレータ装置5における表示出力部27で表
示された状態(図7に示す)と同様のものとなる。
【0038】図8は本発明の第2実施例を示している。
上記した第1実施例では、シミュレータ部品要求部23
からの要求信号に基づいて予め決められた結合関係(シ
ミュレータ部品要求部23内のテーブルに格納されたシ
ステム番号に一義的に対応する部品,ドライバ群)のも
のをシミュレータ装置5を用いてシミュレーションを行
うようにしたが、本例では、所定の部品を他のものに交
換させ、その交換させて構築される新たな仮想実機のシ
ミュレーションを可能としている。
【0039】すなわち、図6に示すシミュレータ部品要
求部23に替えて、シミュレータ部品決定部40を設
け、このシミュレータ部品決定部40から、予め設定さ
れた組み合せ以外のシミュレータ部品群の番号をプログ
ラム結合部22に要求信号として出力できるようになっ
ている。
【0040】具体的には、上記した第1実施例と同様に
シミュレーションする仮想実機のシステム番号を入力す
ると、システム番号−構成部品対応表40aからその仮
想実機を構成するシミュレータ部品(予め開発・設定し
たもの)の部品番号をシミュレータ部品番号転送部40
bを介してシミュレータ部品組み合わせリスト40cの
基本リスト格納部(図中左側欄)に格納する。そして、
要求部品選択部40dがシミュレータ部品組み合わせリ
スト40cの基本リスト格納部をアクセスして格納され
た部品番号を読み出すと共に、それを要求信号としてプ
ログラム結合部22に送るようになる。
【0041】すなわち、具体的な図示は省略したが、上
記した図6のシミュレータ部品要求部23の内部には、
上記対応表40aに相当するものを備え、システム番号
の入力により、上記対応表40aを読み出した部品番号
を要求信号として出力するようにしていたのである。ま
た、本例でも図示省略するが、第1実施例と同様にドラ
イバについてもシステム番号に対するドライバ番号の対
向表を有し、上記システム番号が入力されたなら、部品
番号の出力と共に係るドライバについての対応表もアク
セスして得られた所望のドライバ番号を要求信号として
出力するようになっている(実機プログラムについても
同様である)。
【0042】ここで本例では、上記したごとく要求部品
選択部40dが、要求信号を出力すると共に、リスト4
0cの基本リスト格納部に格納された部品番号に基づい
てシミュレータ部品格納部13をアクセスして各部品に
置き換え可能な他の部品を検索する。この時、各シミュ
レータ部品は、図9に示すように、実際の機能を規定す
るプログラム部分を格納するプログラム本体と共に、カ
タログ番号や、部品名,定格,置換可能部品等の部品諸
元についてのデータを格納する領域を設けているため、
係る部品諸元の内容を探索することにより上記検索を実
行する。
【0043】そして、その様にして置き替え可能な部品
番号を検索したならば、シミュレータ部品組み合わせリ
スト40cの右側欄に格納されたポインタで指定される
置換可能シミュレータ部品表40e内にその検出した部
品番号を格納する。
【0044】さらに、例えば一度シミュレーションを行
った結果要求を満足しないような場合には、要求入力部
40fを介して交換したい部品番号を入力する。する
と、その入力に基づいて置換可能シミュレータ部品表4
0e内の所定の部品番号に、対応すると共に設定された
基本リスト格納部に格納された部品番号を書き替える。
そして要求部品選択部40dでは、その書き替え後の部
品番号に基づいてプログラム結合部22に対して要求信
号を出力し、その要求信号に基づいて再度シミュレータ
部品格納部13から所定のシミュレータ部品を読み出し
(他の格納部14,15からも所定のプログラムを読み
出す)、プログラムの結合を行った後、シミュレータ装
置5にてシミュレーションを行う。
【0045】すなわち、本例では、図1に示すシミュレ
ータ部品cからシミュレータ部品c′への交換作業が、
顧客前でシミュレーションをしながら、順次行うことが
できるため、比較的短時間で種々のバリエーションの仮
想実機を見比べることができ、顧客にとってより満足度
の高いものを開発することができる。
【0046】上記部品の置換の一例を示すと、当初のシ
ミュレータ部品が図10(A)に示すように1個の文字
表示板42aと10個のLED42bが配置された金額
表示機42が用意されている場合に、同図(B)に示す
ように2個の表示板42aを上下に置いた(LEDは設
けない)形式からなる金額表示機42′に変えるような
ことをいう。係る場合には、それぞれに対応したシミュ
レータ部品(プログラム)を作成する必要がある。一
方、例えば同図(A)中のLED42bの数を変えた
り、文字表示板42aの高さ(幅)等を変えるような場
合には、そのシミュレータ部品を規定するプログラム中
の定数を変更すれば良いので、編集部等を用いてシミュ
レータ部品の修正・編集処理をすることになる。
【0047】そして、そのシミュレーション部品の交換
作業も、シミュレーション部品に部品番号等の部品諸元
を対にして格納しているので、カタログ番号(部品番
号)や部品名を用いて、交換しようとする新たなシミュ
レーション部品を入力するだけでよいので、その処理が
極めて簡単である。さらに置き換え可能な部品リストを
保有しているので、置き換えできないような部品番号が
入力された場合には、エラー表示等することにより、シ
ミュレーションでは必ず実機として完成できるものしか
表示されることがなく、誤シミュレーションすることが
抑制される。
【0048】さらに本例では、図9に示すように、シミ
ュレータ部品として、動作速度やプリンタの印字幅のよ
うな性能も合わせて格納しているので、シミュレータ部
品の選択(指定)を番号で行うのではなく、係る性能を
検索条件として入力し、その条件を満足する部品を選択
するようにすることもできる。これにより、シミュレー
ション部品の存在を知らなくても、顧客の要求使用を満
たす部品を自動抽出できると共に、カタログ等からの部
品番号の読取りミスをなくすことができる。但し、係る
場合には、入力された検索条件に基づいてシミュレータ
格納部13に格納されたシミュレータ部品の部品諸元を
探索するとともに、その部品の部品番号を検出し、要求
部品選択部40d等にその部品番号を送る手段を設ける
必要がある。
【0049】さらに、上記した実施例では、シミュレー
タ部品の部品諸元として格納する性能を、クリスプな値
としたが、図11に示すように、メンバシップ関数を表
現する値を格納してもよい。すなわち、この例ではクリ
スプな値(印字幅=39)とともにこの印字幅と動作速
度についてメンバシップ関数で表現しており、図中の括
弧内の数字は、右側に取出して表現したように適合度が
「0」と「1」の境界(角の部分)を示す値である。
【0050】これにより、その部品の持つ仕様情報(性
能・定格)を曖昧な形で表現することができ、顧客の希
望を完全に満たすものがない場合に、各部品の使用情報
と顧客の希望する仕様との間でファジィ理論のファジィ
演算により適合度を計算し、最も適合度の高いものを抽
出することにより、顧客の希望に近い部品を選ぶことが
できる。
【0051】また、上記検索条件中の値にもメンバシッ
プ関数を取り込むようにしてもよい。そして、具体的な
入力方式としては、図12に示すように、メンバシップ
関数の角の部分の横軸座標値を抽出した数値列により表
現し、その値をキーボードを介して入力したり、或いは
図13に示すように、画面上に描かれた座標軸の上にス
プライン曲線で結ばれた多数の点を配置しておき、マウ
スを使用してその点を適合度(縦軸)が0〜1の範囲で
移動させることにより、そのスプライン曲線を所望の形
状にするようにして関数エディタを利用する方式等があ
る。さらには、予め用意されたデータベースに蓄積され
たものを利用し、具体的な数値がわからなくても、例え
ば「動作速度が速い」,「印字幅が中くらい」というよ
うな抽象的な表現(各表現に1対1に対応したメンバシ
ップ関数をデータベース化している)での入力方式をと
ることにより、専門知識がなくても要求使用が作成で
き、しかも満足したものが得られる。
【0052】すなわち、顧客の要求は、種々の理由によ
り「ある値」というようにクリスプに決定されている場
合もあるが、多くの場合には、できれば「ある値」が良
いと言うように許容幅があり、その許容幅の中でも「あ
る値」に近い程よいため、上記のように要求をメンバシ
ップ関数を用いて入力することを認めることにより、顧
客の要求により合致した(一致度の高い)実機を開発す
ることができるようになる。なお、その他の構成並びに
作用効果は、上記した第1実施例と同様であるため、そ
の説明を省略する。
【0053】図14は本発明の第3実施例の要部を示し
ており、本例では、シミュレータ装置5′の改良であ
る。同図に示すように、本例ではプログラム実行部25
に、コンフィギュレーション情報記憶部43を接続し、
シミュレーション中に行った仕様変更をこの記憶部43
に格納できるようにしている。
【0054】このコンフィギュレーション情報記憶部4
3に格納されるデータ構造は、図15に示すように部品
名と、その部品名の中の変更する仕様である部品情報名
および変更後のデータを関連付けたテーブルとなってお
り、この記憶部43へは図16に示す処理フローにした
がって格納される。なお、このフローの第1処理ステッ
プでの入力方式として、変更後の数値をキーボードから
入力するようにしているが、例えば図17に示すよう
に、出力表示装置上にメニューボードを用いて取扱い可
能な値のみを表示(図中長方形の枠はマウス等を操作す
ることにより上下に移動し、その枠に囲まれた値が選択
されることを意味する)し、その中から選択させること
により、使用者の入力の便宜を図ると共に、実現不可能
な情報が入力することを抑制している。
【0055】そして、このシミュレーション時に行った
仕様変更内容を、実機の開発(製造)のため等その後に
再現する場合には、図18に示すフローチャートのよう
に、コンフィギュレーション情報記憶部43に格納され
たデータを1行目から順に呼び出し、その仕様変更対象
の部品名と一致するプログラム部品(シミュレーション
部品)を検出し、変更するデータか格納されているアド
レスを算出し、その箇所に変更後のデータを書き込む。
これにより、プログラム実行部25で処理する実行プロ
グラムは、要求仕様変更後の内容に書き替えられ、その
まま実行することにより要求仕様変更後の仮想実機が構
築され、シミュレーションされることになる。なお、こ
の記憶部43に一時的に記憶されたデータに基づいて処
理中の実行プログラムの一部を修正するものの、そのシ
ミュレータ部品がもともと保有する性能は、シミュレー
タ部品格納部13に格納されて保持され、データが改変
されることがない。これにより簡単かつ安易に要求仕様
を変更し、再シミュレーションをすることができる。
【0056】さらに、プログラム実行部25から出力部
26にデータを出力する部位には、図19に示すような
グラフィックの座標変換部を有し(実行プログラム内に
配置される)、3次元画像を回転させることにより、仮
想実機の様子を前面のみからでなく、所定の方向から見
たり、さらには、拡大縮小することにより全体像を把握
したり細部を観察したりできるようになっている。
【0057】具体的には、合成された3次元画像が、回
転角度指定部45から与えられる回転角度に基づいて3
次元回転部46にて回転させて新たな3次原画像を形成
し、それを2次元変換部47にて写像視点指定部47で
指定される視点位置から見た三次元画像から二次元画像
に写像し、それを出力部に送るようになっている。な
お、係る構成は、本実施例に限ることなく、上記した第
1,第2実施例にも実装される。また、その他の構成並
びに作用効果は上記した各実施例と同様であるのでその
説明を省略する。
【0058】図20は、本発明の第4実施例を示してい
る。すなわち、上記した各実施例に示す開発装置では、
いずれも物理的に1つの装置で構成したが、図示するよ
うに、インサーネットや光ファイバ等の通信ネットワー
クを用い、ソフトウエア開発装置50,ファイルサーバ
51,ワークステーション52,メインフレーム53等
の複数の処理装置を接続し、ソフトウエア開発装置50
外のファイルサーバ51やメインフレーム53に格納さ
れるファイルやデータベースを利用することができる。
【0059】これにより、あまり使用しないシミュレー
タ部品に関するデータ(プログラム)を外部のファイル
サーバ51等に格納しておき、実際にプログラムを開発
する装置でのシミュレータ部品格納部の容量を少なく
し、メモリの有効利用を図ったり、開発装置自体のコス
トの削減を図ることができる。さらに、シミュレータ部
品格納部,各ドライバ格納部,実機プログラム格納部も
それぞれ物理的に別の装置に格納保持することができる
ので、上記効果はより顕著に現れる。また、複数のワー
クステーション52を用いて物理的に離れた場所にいる
複数者による共同開発も行なえるのはもちろんで、さら
に完成した実機プログラムを実機装置のプログラム格納
部に格納するに際し、ネットワークを介して高速に行う
ことができる。なお、具体的な説明は省略するが、開発
装置の内部構成等は上記した各実施例と同様である。
【0060】なおシミュレータ部品に格納するデータと
しては、上記した各実施例のものに限ることなく、例え
ば図21に示すように、シミュレータ部品の内部所定位
置に部品単価を格納してもよい。係る構成した場合に
は、現在シミュレーションを行っている仮想実機に対応
する実機のハードウエア部分の見積もりを迅速に行うこ
とができる。
【0061】さらにまた、図22に示すように、シミュ
レータ部品の内部所定位置に、現在そのシミュレータ部
品に対応する実機部品が存在するか否かを表す領域と、
存在しない場合に実機部品を開発するに必要な日数の見
積もりを表す部分を格納するようにしても良い。
【0062】係る場合には、最終的に仮想実機の内容で
要求仕様が確定後、実機の納入期日の見積もりがより正
確に行うことができる。さらに、この実機部品の存在の
有無のデータとして、上記ネットワークを利用して、在
庫管理システムとリンクを取ることにより、在庫の有無
や、在庫がない場合に次の納品予定日等をリアルタイム
で書き替えし、より正確な情報に基づく各種の見積もり
を行うことができる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るコンピュー
タ組み込み型商品の開発方法および装置では、ソフトウ
エアの開発を行なった後にハードウエアの開発に移行す
るようにし、しかもソフトウエアの開発は、実機部品に
対応するシミュレータ部品を用いて行うため、実機(ハ
ードウエア)が実際になくてもバグチェックを含めた修
正処理も行うことができる。そして、その様にして開発
されたプログラムとシミュレータ部品等を結合すること
により構築される仮想実機を用いてシミュレーションす
ることにより、顧客に対して完成品(実機)のイメージ
を想像させ易くし、顧客の想像と実際の完成品との間の
差を抑えることができる。
【0064】また、このシミュレーション段階で要求使
用の変更が生じたとしても、結合するプログラムを変え
るだけで簡単に行うことができ、迅速に対応でき、再シ
ミュレーションすることも可能となる。すなわち、トラ
イアンドエラーをし易く、ソフトウエアの開発も比較的
短時間で行うことができる。そして、このシミュレーシ
ョンにより最終的な要求仕様(顧客の満足度も高い)が
確定でき、ハードウエアの開発着手後に要求仕様が変更
されることがないばかりでなく、使用する実機部品はシ
ミュレーション部品により確定されるため、ハードウエ
アの開発に要する時間が短時間ですむ。よって全体で
も、比較的短期間で開発を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開発装置の概念の一例を示す図で
ある。
【図2】シミュレータドライバと実機ドライバの関係を
示す図である。
【図3】実機ドライバの構成の一例を示す図である。
【図4】シミュレータドライバの構成の一例を示す図で
ある。
【図5】本発明に係る開発方法の一実施例を示す図であ
る。
【図6】本発明に係る開発装置の一実施例を示す図であ
る。
【図7】(A)はシミュレーションにより表示される仮
想実機の一例を示す図である。(B)はシミュレータ部
品毎に分解した状態を示す図である。
【図8】本発明に係る開発装置の第2実施例の要部を示
す図である。
【図9】シミュレータ部品の内部構造の一例を示す図で
ある。
【図10】シミュレータ部品の交換(置き換え)を説明
する図である。
【図11】シミュレータ部品の内部構造の一例を示す図
である。
【図12】置き換えるシミュレーション部品を検索する
ために入力する検索条件の一例を示す図である。
【図13】置き換えるシミュレーション部品を検索する
ために入力する検索条件の一例を示す図である。
【図14】本発明に係る開発装置の第3実施例の要部を
示す図である。
【図15】コンフィギュレーション情報記憶部のデータ
構造の一例を示す図である。
【図16】第3実施例の作用を説明するフローチャート
図である。
【図17】コンフィギュレーション情報記憶部に格納す
る変更データの入力方式の一例を示す図である。
【図18】コンフィギュレーション情報記憶部に格納し
た変更データから変更した仮想実機を再現するための処
理を示すフローチャート図である。
【図19】3次元画像データの表示機能の一例を示す図
である。
【図20】本発明に係る開発装置の第4実施例の要部を
示す図である。
【図21】シミュレータ部品の内部構造の一例を示す図
である。
【図22】シミュレータ部品の内部構造の一例を示す図
である。
【符号の説明】
2 実機部品 2′ シミュレータ部品 3 実機ドライバ 3′ シミュレータドライバ 4,4′ ソフト本体(実機プログラム) 5 シミュレータ装置 13 シミュレータ部品格納部 14 シミュレータドライバ格納部 15 実機プログラム格納部 16 実機ドライバ格納部 22 プログラム結合部(第1のプログラム結合部) 23 シミュレータ部品要求部(要求信号発生手段) 32 プログラム結合部(第2のプログラム結合部) 40 シミュレータ部品決定部(要求信号発生手段) 43 コンフィギュレーション情報記憶部 50 ソフトウエア開発装置(処理装置) 51 ファイルサーバ(処理装置) 52 ワークステーション(処理装置) 53 メインフレーム(処理装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 636 G06F 19/00 110 JICSTファイル(JOIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ組み込み型商品である実機
    を構成する実機部品に対応し、同一機能を有するシミュ
    レータ部品および前記シミュレータ部品を制御するシミ
    ュレータドライバをそれぞれソフトウエアで形成し、 次いで、そのシミュレータ部品およびシミュレータドラ
    イバを動作させる実機プログラムを形成し、 次いで、前記シミュレータ部品,シミュレータドライバ
    及び実機プログラムを結合させて仮想実機を構築し、前
    記仮想実機の動作シミュレーションを行うことを特徴と
    したコンピュータ組み込み型商品の開発方法。
  2. 【請求項2】 コンピュータ組み込み型商品である実機
    を構成する各実機部品に対応し、同一機能を有するよう
    にソフトウエアで形成された各シミュレータ部品を格納
    するシミュレータ部品格納部と、 前記シミュレータ部品を制御するシミュレータドライバ
    を格納するシミュレータドライバ格納部と、 前記シミュレータ部品および前記実機部品の両者の動作
    をさせる実機プログラムを格納する実機プログラム格納
    部と、 前記シミュレータ部品格納部,前記シミュレータドライ
    バ格納部および前記実機プログラム格納部に格納された
    プログラムを結合させて、シミュレーション用の実行プ
    ログラムを生成するプログラム結合部と、 前記プログラム結合部において結合されたプログラムを
    実行するシミュレータ装置とを備えたコンピュータ組み
    込み型商品の開発装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のコンピュータ組み込み
    型商品の開発装置において、さらに、シミュレーション
    中のシミュレータ部品と交換可能な他のシミュレータ部
    品の情報を記憶し、外部から与えられる部品交換命令に
    基づいてシミュレーション部品の交換を要求する信号を
    前記プログラム結合部に送る要求信号発生手段を有し、
    他のシミュレーション部品に置き換えられた仮想実機に
    対してのシミュレーションを可能とした、請求項2に記
    載のコンピュータ組み込み型商品の開発装置。
  4. 【請求項4】 前記シミュレータ部品が、対応する実機
    部品の機能を定義したプログラム部分に加え、その物品
    の性能・定格に関する情報を保有し、 前記要求信号発生手段に与えられる部品交換命令が、前
    記性能・定格に関する検索条件での入力を許容させると
    共に、前記情報に基づいて検索条件に合致するシミュレ
    ータ部品を検索し、その検索したシミュレータ部品を含
    む要求信号を前記要求信号発生手段が出力するようにし
    た請求項3に記載のコンピュータ組み込み型商品の開発
    装置。
  5. 【請求項5】 前記シミュレータ部品に格納された前記
    情報または前記部品交換命令の少なくとも一方が、メン
    バシップ関数での表現を許容し、そのメンバシップ関数
    に基づくファジィ推論により前記検索条件に対する満足
    度の高いシミュレーション部品を検索するようにした請
    求項4に記載のコンピュータ組み込み型商品の開発装
    置。
  6. 【請求項6】 前記シミュレータ装置に、前記シミュレ
    ーション中のシミュレーション部品に対する仕様変更の
    情報を記憶するコンフィギュレーション情報記憶部を設
    け、 前記コンフィギュレーション情報記憶部に格納された前
    記仕様変更の情報に基づいて実機部品の開発を行なえる
    ようにした請求項2〜5のいずれか1項に記載のコンピ
    ュータ組み込み型商品の開発装置。
  7. 【請求項7】 前記開発装置を構成する各格納部並びに
    プログラム結合部が任意の複数の処理装置上に分散配置
    され、 前記複数の処理装置が所望の通信ネットワークを介して
    接続されてなる請求項2〜6のいずれか1項に記載のコ
    ンピュータ組み込み型商品の開発装置。
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