JP3128486B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3128486B2
JP3128486B2 JP07220888A JP22088895A JP3128486B2 JP 3128486 B2 JP3128486 B2 JP 3128486B2 JP 07220888 A JP07220888 A JP 07220888A JP 22088895 A JP22088895 A JP 22088895A JP 3128486 B2 JP3128486 B2 JP 3128486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば欠陥画素を
検出し、これを補正することのできるビデオカメラや電
子スチルカメラ等の撮像装置に適用して好適な固体撮像
素子の欠陥画素検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラや電子スチルカメラ等のC
CD素子を用いた撮像装置においては、CCD素子の各
画素の内、光が入射していない状態で特異なレベルの信
号を出力する、所謂欠陥画素により、撮像して得られた
画像の画質が劣化するという問題があった。このような
欠陥画素は、初期不良的に発生するのみならず、経時変
化的にも発生する。そこで、撮像装置本体の出荷時及び
定期的に欠陥画素の検出を行い、欠陥画素の位置情報を
記憶装置に記憶させて、実際に撮像装置により画像を取
り込んだ後に信号処理を施す前に、欠陥画素の位置情報
を記憶装置から読み出し、この欠陥画素を一次元的もし
くは二次元的に周囲の非欠陥画素の撮像信号により補間
することが一般に行われている。
【0003】例えば、特開平5−260385号公報
(H04N5/335)には、電源投入直後の検出モー
ドにおいて、CCDに光が入射しない状態でCCDの各
画素の撮像信号レベルを所定の閾値と比較し、この閾値
を上回る異常レベルの画素のCCD上での位置をレジス
タに記憶し、このレジスタに記憶された位置データに対
応する画素が所定回数(例えば10回)以上連続して異
常レベルとならない場合には、この位置データをレジス
タから消去することで、ノイズ等の影響による誤検出を
防止できる構成を有する欠陥画素検出方法が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例のようにC
CDの欠陥画素の検出動作を、ビデオカメラの電源オン
時、即ち通常の撮影時に必ず実行するようにすれば、C
CDの経時変化に伴う欠陥画素の発生をきめ細かく認識
できるが、誤検出を防止するために所定回数の露光によ
るCCDの撮像出力を監視し続ける必要から、少なくと
も数フレームの検出時間の間にCCD及びこれに後続す
る画像メモリ等の検出回路を動作させる必要がありこの
信号処理に電力消費が不可欠となる。
【0005】ところで、一般にCCDの経時劣化に伴う
欠陥画素の発生はそれほど頻繁に発生するものではな
く、撮影毎に検出動作を実行するには無駄が多く、しか
も、近年、乾電池のような小容量のバッテリーを電力源
とするビデオカメラや電子スチルカメラが賞用されてお
り、このようなカメラでは検出動作を頻繁に行うとこの
検出動作に多くの電力を消費し、本来の通常撮影の可能
時間を短くしてしまうという不都合が生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定撮像素子
への光の入射を遮断する遮光位置と、非遮光位置の2位
置のいずれかに択一的に変位可能な遮光手段と、バッテ
リ−装着部に装着されて本体機器への電源供給を為すバ
ッテリーと、遮光手段が遮光位置にある場合に、固体撮
像素子からの各画素毎の撮像信号レベルより固体撮像素
子の欠陥画素を検出する欠陥画素検出動作を実行する欠
陥画素検出手段とを備え、バッテリ−をバッテリ−装着
部に装着した後に遮光手段が最初に非遮光位置から遮光
位置に変位した時点でのみ欠陥画素検出動作を実行する
ことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に従い本発明の一実施
例について説明する。図1は本実施例装置である電子ス
チルカメラの、特に欠陥画素検出に関係する部分のブロ
ック図である。図中、1は複数のレンズからの成る光学
系であり、この光学系1の前位置には被写体からの光を
遮光するメカ的な遮光機構30が配置される。
【0008】この遮光機構30は遮光板30aとこの遮
光板を手動で変位させるレバー(図示省略)から構成さ
れ、遮光板30aを光学系1を構成するレンズの光軸上
の位置(遮光位置)にある場合には、外部からの入射光
がCCD2に入射するのを阻止し、逆に光軸からはずれ
た位置(非遮光位置)にある場合には、入射光のCCD
2への入射を許容し、常にこれら2位置の一方の位置に
あり、使用者の手動操作によりレバーを介して遮光板の
位置が変更される。尚、この遮光機構30は非撮影時の
光学系1の保護の役割を為す。
【0009】前記遮光位置の近傍には、カメラ本体の電
源スイッチの役割を有するリミットスイッチ52が配置
され、このリミットスイッチ52出力がシスコン50に
入力され、遮光板30aが遮光位置にある間は、遮光板
30aがこのリミットスイッチ52と接触し、このスイ
ッチ52の出力を受けてシスコン50は、バッテリ−5
1からカメラの各部への電力供給を停止して電源オフ状
態とする。また、手動操作により遮光板が遮光位置から
非遮光位置に変位する際には、リミットスイッチ52と
の接触が解除され、このスイッチ52出力を受けて、シ
スコン50はバッテリー51から各部への電力供給を許
容する電源オン状態とする。
【0010】バッテリー51はカメラ本体に設けられた
バッテリー収納部に着脱可能に収納され、電源オン状態
でカメラ各部の電力供給を行い、バッテリー交換時に
は、使用者が収納部から取り外して交換することができ
る。
【0011】光学系1を通過した被写体からの入射光は
CCD2上に結像して撮像信号に光電変換される。尚、
このCCD2は1フレーム周期で入射光を光電変換する
様に駆動されるこのCCD2はm個の複数の画素から構
成され、これらの各画素の撮像信号が後段のA/D変換
器3にてディジタル化され、A/D変換出力が全画素の
各々について画像データとして主画像メモリ4に記憶さ
れる。ここで、CCD2はタイミング信号発生回路5か
ら発生される基準タイミング信号により駆動制御され、
この基準タイミング信号はアドレス生成回路6にも供給
される。
【0012】このアドレス生成回路6は、基準タイミン
グ信号をカウントするカウンタを有し、このカウント値
をCCD2の各画素に1対1に対応するアドレスとして
出力する働きを有し、例えば、図2の左上端の座標
(1,1)で表現される画素のアドレスは「1」、中央
の画素のアドレスは「m/2」、右下端の座標の画素の
アドレスは「m」となる。
【0013】7はこのアドレス生成回路6からのアドレ
ス情報を書込アドレスまたは読出アドレスとして主画像
メモリ4に対する書き込み及び読み出し制御を実行する
書込/読出制御回路であり、システムコントローラ−
(シスコン)50から発せられるモード信号に応じて主
画像メモリ4の書き込み/読み出しが制御される。
【0014】20は書込/読出制御回路7へアドレスを
供給するに際して、アドレス生成回路6から出力される
アドレスと後述の位置メモリ部9に記憶されているアド
レスを選択するスイッチであり、シスコン50からのモ
ード信号に応じて20a、20b、20cに択一的に切
り替わる。
【0015】尚、欠陥画素の検出動作を実行するに際し
て、シスコン50からは欠陥候補画素登録モード、累積
値算出モード及び欠陥画素判別モードの3モードを順次
実行するための3種類のモード信号が択一的に出力され
る。
【0016】8は欠陥画素である可能性があると判定さ
れる画素を欠陥候補画素として、この候補画素の主画像
メモリ4でのアドレスを位置情報として記憶する位置メ
モリ部9と、この候補画素での画像データをレベル情報
として記憶するレベルメモリ部10をから成る欠陥候補
画素メモリである。
【0017】11は欠陥候補画素登録モードにおいて、
予め設定されている第1閾値THL1と主画像メモリ4
の各画素の画像データ値を比較する比較器であり、この
比較結果により、その画像データ値が第1閾値THL1
を越える画素については、欠陥候補画素メモリ8に第1
登録指令を発し、この第1登録指令に応じて欠陥候補画
素メモリ8ではこの画素のアドレス及び画像データ値を
夫々位置メモリ部9及びレベルメモリ部10の所定位置
に記憶する。尚、主画像メモリ4からの画像データ値の
レベルメモリ部10への入力に際して、主画像メモリ4
とレベルメモリ部10間には、シスコン50からのモー
ド信号により切り替わるスイッチ22が配置されてお
り、欠陥候補画素登録モードにおいて、スイッチ22は
固定接点22a側に切り替わり、主画像メモリ4のから
読み出された画像データのレベルメモリ部10への入力
を許容している。
【0018】また、スイッチ22は後述の累積値算出モ
ードでは、接点22bに切り替わって加算器14出力の
レベルメモリ部10への入力を許容し、これらのいずれ
のモードでもない場合には、開放された接点22cに切
り替わり、レベルメモリ部10のデータ更新を禁止す
る。
【0019】21は主画像メモリ4から出力される画像
データが欠陥候補画素登録モードにおいてのみ後段の加
算器12に入力できるように欠陥候補画素登録モードで
のみ閉じるスイッチであり、シスコン50からのモード
信号により開閉が制御される。
【0020】加算器12は欠陥候補画素登録モードにお
いて主画像メモリ4から順次読み出される全画素の画像
データ値の全てを総和を求める、即ち、ディジタル積分
する加算器であり、1画面(フレーム)の全画素の画像
データの総和が算出されると後段の閾値算出回路13に
て欠陥画素判別モード時に使用する第2閾値THL2を
数1により算出する。この数1において、D[i](i
は1〜mの整数)は各画素の画像データ値、mはCCD
の全画素の画素数、Nは欠陥候補画素登録モード及び累
積値算出モードでの露光の総回数、即ち光電変換の回数
を示しこの回数は予め設定されている。また、Qは予め
実験により設定された閾値オフセット値である。
【0021】
【数1】
【0022】14は、累積値算出モードにおいて、CC
D2が1/30秒毎に露光して光電変換出力を出力して
主画像メモリ4の記憶内容が更新される毎に、位置メモ
リ部9に記憶されている欠陥候補画素のアドレスを読出
アドレスとして主画像メモリ4より欠陥候補画素での画
像データを読み出し、レベルメモリ部10に記憶されて
いる同一欠陥候補画素の画像データと加算する加算器で
あり、この加算値はスイッチ22を経てレベルメモリ部
10に戻され、記憶内容を更新する。従って、レベルメ
モリ部10には、欠陥候補画素の累積値が欠陥候補画素
毎に常時記憶されていることになる。
【0023】尚、累積値算出モードでは、スイッチ20
は固定接点20bに切り替わり、書込/読出制御回路7
には位置メモリ部9に記憶されている欠陥候補画素のア
ドレスが順次入力され、書込/読出制御回路7はこのア
ドレスを読み出しアドレスとしてこの欠陥候補画素の画
像データのみを順次読み出すことになる。
【0024】15は、欠陥画素判別モードにおいて、レ
ベルメモリ部10に記憶されている欠陥候補画素の各々
の画像データの累積値と閾値算出回路13にて算出され
た第2閾値THL2を欠陥候補画素毎に比較する比較器
であり、累積値が第2閾値THL2を上回る欠陥候補画
素については、第2登録指令を発する。
【0025】16は第2登録指令は比較器15から発せ
られる画素について、位置メモリ部9からこの画素に対
応するアドレスを取り込んで、欠陥画素として記憶する
欠陥画素メモリであり、欠陥候補画素登録モード、累積
値算出モード及び欠陥画素判別モードの全てのモードが
完了した時点で、最終的にこの欠陥画素メモリ16に欠
陥画素と判定された画素のアドレスが記憶されることに
なる。
【0026】次に、図3のフローチャートを参照にして
欠陥画素検出動作について説明する。
【0027】まず、ステップS1に示すように、遮光機
構30により光学系1への光の入射を遮断状態とし、次
にステップS2のようにこの遮光状態でCCD2に1回
目の露光、即ち光電変換を行う。シスコン50は最初に
欠陥候補画素登録モードのモード信号を出力し、これを
受けてスイッチ20は接点20a側に切り替わりアドレ
ス生成回路6の出力であるアドレスに基づいて、書込/
読出制御回路7はCCD2からの全画素の出力をディジ
タル化して主画像メモリ4に画素毎に記憶させる。
【0028】尚、図2でアドレスiに該当する画素の画
像データはD[i]で表現され、全画素数mの保管を可
能にするために、アドレスは前述のように1〜mまで用
意されており、画像データもD[1]〜D[m]だけあ
ることになる。
【0029】ステップS3では、欠陥候補画素登録モー
ドを実行するに際しての整数である変数i、jを「1」
に、変数Sを「0」に初期設定している。
【0030】こうして主画像メモリ4に全画素の画像デ
ータが記憶されると、ステップS4にて書込/読出制御
回路7は画像データの書き込みを終了し、ついで各画素
のデータの読み出しを開始する。
【0031】次にステップS4のように、読み出された
各画素の画像データD[i]は比較器11にて第1閾値
THL1と比較され、この閾値THL1を上回る画素に
ついてのみ、この画素を欠陥候補画素として候補画素メ
モリ8にCCD2上での位置に対応する画像メモリ4で
のアドレスと画像データ値を対にして、ステップS5に
てこの画素の該当アドレスをP[j]として位置メモリ
部9に記憶し、同時にこの画素の画像データ値をL
[j]としてレベルメモリ部10に記憶する。この動作
は変数jをインクリメントしながら実行される。
【0032】例えば、図2に示すようにD[i]>TH
L1を上回る画素がCCD2上のX、Y座標で表現する
と、(x1,y1)(x2,y2)(x3,y3)(x
4,y4)(x5,y5)(x6,y6)(x7,y
7)(x8,y8)の8画素である場合には、これらの
各画素の主画像メモリ4上でのアドレスを夫々P[1]
〜P[8]として位置メモリ部9に記憶し、同時にこれ
らの8画素での画像データ値を夫々レベルメモリ部10
に記憶する。
【0033】ステップS6では、CCD2の各画素の画
像データを加算しつつ、全画素の画像データ値の総和S
を算出し、ついで変数iをインクリメントしながら、全
画素、即ち全アドレスの画像データに対してステップS
4〜ステップS6の動作が繰り返され、ステップS7に
て変数iがCCD2の全画素数m、即ち主画像メモリ4
に画像データ記憶用に準備されている全アドレス数を上
回ると、全画素の画像データに対して第1閾値THL1
より大きい画素を欠陥候補画素として登録する作業が終
了して、後に実行されるモードに備えて、ステップS8
にてU=S/m×Nにより全画素の画像データの平均値
に所定の整数Nを乗じた値Uを算出し、変数kを「1」
に初期設定し、候補画素メモリ8に記憶された候補画素
数Jをj−1から導出する。
【0034】次に累積値算出モードに移行する。このモ
ードでは、まずステップS9にて変数jを「1」に初期
設定し、次いで、ステップS10にて遮光状態で2回目
の露光、即ちCCD2が光電変換され、この2回目の光
電変換出力を主画像メモリ4に書き込むように書込/読
出制御回路7は書き込み制御を実行し、これらの新デー
タにより主画像メモリ4の全アドレスの画像データは更
新される。
【0035】この累積値算出モードでは、スイッチ20
は接点20b側に切り替わり、スイッチ21は開放され
る。これに伴い、位置メモリ部9に登録されている欠陥
候補画素の2回目の光電変換による画像データを主画像
メモリ4から読み出し、ステップS11のように、レベ
ルメモリ部10に記憶されている同一候補画素のデー
タ、即ち1回目の光電変換による画像データを換算器1
4に入力し、ここで両者を加算し、この加算値にてレベ
ルメモリ部10の値を更新し、次いで、変数jがインク
リメントされ、ステップS12にてこの変数jが欠陥候
補画素の全画素数Jを越えたか否かを判定し、全欠陥候
補画素に対してステップS11の動作を繰り返し、全欠
陥候補画素での新たな画像データの加算が完了すると、
ステップS13にて変数kをインクリメントし、ステッ
プS14にてこの変数kをN−1と比較し、ステップS
9〜S13の累積動作を(N−1)回の露光分だけ繰り
返す。
【0036】従って、3回目、4回目、・・・N回目の
光電変換出力は欠陥候補画素毎に累積され、N個の画像
データを全て加算した累積値がレベルメモリ部10に候
補画素毎に記憶されることになる。図2の例で説明する
と、欠陥候補画素のアドレスは依然として位置メモリ部
9に記憶されたままで、欠陥候補画素と登録されている
8画素の累積値がレベルメモリ部10に保持されること
になる。尚、この累積値算出モードでは、スイッチ21
は開放状態となりレベルメモリ部10からの出力は加算
器12には出力されない。
【0037】こうして欠陥候補画素の画像データのN回
分の累積値の算出が完了すると、ステップS15に移行
して欠陥画素判定モードに移行する。
【0038】このステップS15では、変数j、kを
「1」に初期設定し、この欠陥画素判定モードでの判定
動作に必要な第2閾値THL2の作成をまず行う。この
第2閾値はステップS9にて作成された値Uに予め決め
られたオフセット値Qを加算して作成される。尚、この
ステップS8とS15での第2閾値THL2の算出は、
前述の数1に該当する。
【0039】次にステップS16にてレベルメモリ部1
0に保持されている欠陥候補画素の各々の累積値L
[j]を第2閾値THL2と比較器15にて比較し、こ
の第2閾値THL2を上回る欠陥候補画素は真の欠陥画
素として、ステップS17にてこの画素のアドレスをd
[k]として新たに欠陥画素メモリ16に転送して、変
数kをインクリメントとし、逆に第2閾値THL2以下
となる欠陥候補画素は真の欠陥画素ではないと判断し
て、欠陥画素メモリ16へのアドレスの転送を行わな
い。
【0040】ステップS18にて変数jをインクリメン
トしてステップS19にて変数jが全候補画素数Jを上
回ったかを判定することにより、全欠陥候補画素に対し
てステップS16〜S18の判定動作を実行する。これ
により、欠陥候補画素の中で累積値が第2閾値THL2
を上回る欠陥候補画素のアドレスのみが欠陥画素メモリ
16に記憶されることになる。
【0041】図2の例で説明すると、8個の欠陥候補画
素の内、(x3,y3)と(x7,y7)の2画素での
み、N回の露光による画像データ値の累積値が、1回目
の露光による全画素の平均値に所定のオフセット値を加
えた第2閾値THL2を上回る場合に、この2画素のみ
が真の欠陥画素と認識され、これらの2画素のアドレス
が欠陥画素メモリ16に記憶されることになる。
【0042】以上のように、1回の露光毎に出力を閾値
と比較するのではなく、N回分の露光(多重露光)によ
る出力の累積値で比較するように構成したので、正常な
画素においては一時的に高い出力が生じても、N回の露
光を継続する間に次第に平均値に落ち着いてゆくのに対
して、欠陥画素では定常的に高い値を維持するので、両
者を累積値で比較すると次第に離れた値となる。従っ
て、第2閾値との比較による判定の精度が向上する。更
に繰り返し加算することで、各出力が繰り返し回数倍さ
れ、ダイナミックレンジが上がる。
【0043】また、欠陥候補画素の設定に際して用いら
れる第1閾値THL1は、欠陥画素の検出漏れを防止す
るために、正常な画素も若干数を含めても、最終的には
除去できるので、若干低めであれば、それ程高精度に設
定する必要はない。
【0044】次に上述の欠陥画素検出動作の実行タイミ
ングについて、図8のシスコン50の動作フローチャー
トを参照にして説明する。遮光板30aを遮光位置に位
置させて電源オフ状態にした上でバッテリー収納部のバ
ッテリーを交換したか否かに応じて対応が異なる。そこ
で、まずバッテリー交換が行われた直後について説明す
る。バッテリ−交換が為された際には、ステップS71
からステップS72に移行してシスコン50内の判定フ
ラグFがリセットされる。具体的には、バッテリー交換
時には、一時的に収納部からバッテリーが取り外される
ことによりシスコン50も非作動状態となり、新たなバ
ッテリーの装着によりシスコン50にバッテリーより電
源供給が為され、シスコン50は初期状態となる。この
初期状態において欠陥画素検出動作を実行すべきか否か
の判定を為す判定フラグFがリセットされる。
【0045】こうしてバッテリーの交換が完了した上
で、シスコン50はステップS73のように、使用者が
通常の撮影を実行しようと遮光板30aを遮光位置から
非遮光位置に手動で変位させたか否かをリミットスイッ
チ52の出力を監視することにより判断する。ここで遮
光状態が解除されなければ、ステップS71、S72を
繰り返し実質的に待機状態となる。また、遮光状態の解
除が確認されると、ステップS74に移行して、カメラ
各部へのバッテリ−51からの電力供給を許容し、通常
の撮影を可能とする。
【0046】次いで、ステップS75にて遮光板30a
が非遮光位置から遮光位置に変位させられたか否かをリ
ミットスイッチ52の出力により判断し、非遮光状態が
継続される間は、電源オン状態が継続される。一方、通
常撮影を終えて使用者が遮光板30aを遮光位置に移動
させると、リミットスイッチ52に遮光板30aが接触
し、シスコン50はこのリミットスイッチ52出力を受
けると、ステップS76に移行する。
【0047】ステップS76では、判別フラグFがリセ
ット状態にあるか否かの判定を行う。ここで、バッテリ
ーの交換後の最初の遮光である場合には、判定フラグは
ステップS72にて設定されたようにリセット状態にあ
るので、リセットS77に移行して前述の欠陥画素検出
動作が実行される。即ち、前述のように欠陥候補画素登
録モード、累積値算出モード及び欠陥画素検出モードの
各モード信号を順次出力する。こうして欠陥画素検出動
作が完了すると、ステップS78にてカメラ各部を電源
オフ状態とし、次いでステップS79にて判別フラグF
をセット状態とし、再びステップS71に戻る。
【0048】一方、バッテリ−交換が為されなかった場
合には、ステップS71からS73に移行し、判別フラ
グFはセット状態を維持するので、ステップS73から
ステップS75により、遮光解除して通常の撮影を実行
し、その後に遮光状態に戻してステップS76での判別
時に、ステップS72を経由していないことにより判別
フラグFはセット状態にあると判断され、ステップS7
7を飛び越えてステップS78に移行し、欠陥画素検出
動作は為すことなしに電源オフ状態となる。
【0049】このように、欠陥画素検出動作は、バッテ
リ−収納部でのバッテリ−の交換が為された後に、最初
に遮光状態を解除してカメラに電源供給を為して通常の
撮影を実行した後に遮光状態に戻して、リミットスイッ
チ52出力によりこの遮光状態への移行が検出された時
点でのみ実行され、これ以降は、バッテリ−の交換が為
されない限り、何度、遮光状態の解除、遮光状態への復
帰を繰り返しても実行されない。換言すると、バッテリ
−の交換毎に、1度だけ欠陥画素検出動作が実行される
ことになり、欠陥画素検出動作に伴う電力消費を抑えら
れる。
【0050】ここで、バッテリーの容量は、本実施例装
置である電子スチルカメラにて約200枚の静止画を撮
影及び記憶できる程度の容量に設定されており、しかも
一般のCCDにおいて、経時劣化に伴う新たな欠陥画素
の発生頻度は十分に低いので、前述のようにバッテリー
交換毎に1回だけ欠陥画素検出動作を行う程度でも新た
な画素欠陥の迅速な発見は十分に可能である。
【0051】尚、電源オフ時や、バッテリー交換時にも
欠陥画素メモリ16内に記憶された欠陥画素の位置デー
タを保存できるように欠陥画素メモリ16は不揮発性の
メモリ、即ちEEPROMやバッテリバックアップ付き
RAM等により構成される。
【0052】次に、使用者がこの電子スチルカメラによ
り通常の撮影を実行する場合の説明を図7を参照にして
説明する。電子スチルカメラ本体に設けられている電源
スイッチをON状態にして、遮光機構30の遮光を解除
し、次いでシャッタボタン(図示省略)を押すことで、
光学系1を経てCCD2上に結像された被写体光は、光
電変換されて画素毎にA/D変換器3にてディジタル化
され、これらの撮像データが主画像メモリ4に記憶さ
れ、全画素の画像データの記憶が完了すると、次に主画
像メモリ4からの画像データが画素毎に順次読み出され
る。
【0053】ここで、CCD2には図4に示すように
R、G、Bの3原色がモザイク状に配列された色フィル
タが装着され、CCDの各画素にはこれらの色フィルタ
のR、G、Bのいずれかが装着されている。従って、例
えば欠陥画素がRの場合には、図5ように上下、左右、
斜めの位置にある同一色のRの色フィルタを経た8画素
の画像データを読み出し、各画素に設定されている重み
付け量により所定の重み付けを行って和を求め、この和
を全重み付け量で割ることで欠陥画素の補間が可能にな
る。
【0054】そこで、画像データの読み出しに際して、
書込/読出制御回路7は欠陥画素メモリ16に記憶され
ている欠陥画素のアドレスを常に監視し、読み出すべき
画素が欠陥画素でない場合には、該当画素のアドレスの
画像データをそのまま読み出し、一方、欠陥画素である
場合には、該当画素のアドレスの画像データの読み出し
を行わず、図4のようにこの欠陥画素の周囲の8画素
(A11、A12、A13、A21、A23、A31、
A32、A33)の画像データを読み出し、後段の補間
回路40に入力する。
【0055】この補間回路40は入力された画像データ
が欠陥画素でない場合には補間動作を行うことなく入力
された画像データをそのまま出力し、該当画素が欠陥画
素である場合には、この補間用に入力される8画素分の
画像データ値を数2の演算式に代入して欠陥画素の補間
データを算出し、欠陥画素の補償を完了した画像データ
が出力されることになる。尚、B、Gの画素に関しても
処理は同一である。
【0056】
【数2】
【0057】この補間回路40の補間動作は2次元のデ
ィジタルフィルタによる補間動作を利用したものであ
る。尚、補間回路40でのGの補間動作に関しては、図
6のように欠陥画素の斜め位置にある4画素の画像デー
タの平均値とすることも可能であることは言うまでもな
い。
【0058】尚、図7において、欠陥画素検出部43に
示されるブロックは、図1の欠陥候補画素メモリ8、比
較器11、15、加算器12、14、閾値算出回路13
を含んでおり、ここでの動作はマイクロコンピュータを
用いてソフトウエア的に処理可能であり、また、アドレ
ス生成回路は図示省略されている。
【0059】前記実施例では、比較器15での比較によ
り累積値が第2閾値THL2を上回ると判断される場合
にのみ、該当の欠陥候補画素のアドレスを位置メモリ部
9から欠陥画素メモリ16に転送させるための第2登録
指令を出力するように構成したが、メモリの個数を削減
するためには、位置メモリ部9に欠陥画素メモリ16の
役割を持たせ、欠陥画素メモリ16を削除することも可
能である。図7はこのような構成を実現するブロック図
であり、図1との相違点は、比較器15からは累積値が
第2閾値THL2以下の場合に消去指令が欠陥候補画素
メモリ8に出力され、この欠陥候補画素メモリ8はこの
消去指令を受けた時に該当の欠陥候補画素は真の欠陥画
素ではないとして位置メモリ部9のアドレスを消去す
る。こうして比較器15にて全欠陥候補画素の比較を完
了すると、最終的に位置メモリ部9に残っている候補画
素が真の欠陥画素と言うことになり、通常の撮影時に
は、この位置メモリ部9の内容を用いて欠陥画素の補間
動作を実行することになる。
【0060】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、バッテリー
の交換毎に1度だけ欠陥画素の検出を実行することによ
り、CCDの経時劣化に伴う欠陥画素の検出に要する消
費電力の削減と、欠陥画素の迅速な発見を両立すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の欠陥画素検出に関する部分
のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係わり、欠陥候補画素を説
明する図である。
【図3】本発明の一実施例の欠陥画素検出動作のフロー
チャートである。
【図4】本発明の一実施例に係わり、色フィルタの配列
を説明する図である。
【図5】本発明の一実施例に係わり、補間回路での補間
動作を説明する図である。
【図6】本発明の一実施例に係わり、補間回路での補間
動作を説明する図である。
【図7】本発明の一実施例に係わり、全体のブロック図
である。
【図8】本発明の一実施例に係わり、シスコンでの実行
される動作のフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施例の欠陥画素検出に関する部
分のブロック図である。
【符号の説明】
30 遮光機構 2 CCD 51 バッテリ− 43 欠陥画素検出部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 17/00 - 17/06 H04N 5/30 - 5/335

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子への光の入射を遮断する遮光位
    置と、光の入射を遮断しない非遮光位置の2位置のいず
    れかに択一的に変位可能な遮光手段と、 機器本体に着脱自在で、該機器本体への電力供給を為す
    バッテリーと、 前記遮光手段が前記遮光位置にある場合に、前記撮像素
    子からの各画素毎の撮像信号レベルより前記撮像素子の
    欠陥画素を検出する欠陥画素検出動作を実行する欠陥画
    素検出手段とを備え、 前記バッテリーを前記機器本体に装着した後に前記遮光
    手段が最初に前記非遮光位置から前記遮光位置に変位し
    た時点でのみ前記欠陥画素検出動作を実行することを特
    徴とする撮像装置。
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