JP3128365B2 - レーザーレベルの位置検出方法及びその位置検出器 - Google Patents

レーザーレベルの位置検出方法及びその位置検出器

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JP3128365B2 JP04339105A JP33910592A JP3128365B2 JP 3128365 B2 JP3128365 B2 JP 3128365B2 JP 04339105 A JP04339105 A JP 04339105A JP 33910592 A JP33910592 A JP 33910592A JP 3128365 B2 JP3128365 B2 JP 3128365B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測量器械としてのレー
ザーレベルの位置検出方法及びその位置検出器の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザー光を水平方向に出射
させると共に、このレーザー光を水平面内で回転させ、
レーザー光を受光器で検出して、レーザーレベルの高さ
位置を検出する測量器械としてのレーザーレベルが知ら
れている。また、レーザーレベル1には図1に示すよう
に、レーザー光源2から出射されたレーザー光をコリメ
ーターレンズ3により集光して平行光束とし、円錐反射
鏡4により反射させて、水平面L内で同時に全方向にレ
ーザー光Pを放射し、このレーザー光Pを受光器で検出
することによりレーザーレベルの高さ位置を検出するも
のも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1に示す
タイプのレーザーレベル1は、そのレーザー光源2から
出射されるレーザー光が全方向に分配されるため、その
レーザー光Pの強度がレーザー光源を回転させるタイプ
のレーザーレベルのレーザー光の強度よりも低くなり、
従って、図1に示すタイプのレーザーレベル1では、レ
ーザー光Pを受光することにより得られる電気信号の出
力がレーザー光源を回転させるタイプのレーザーレベル
により得られる電気信号に較べて低い。このため、図1
に示すタイプのレーザーレベル1はレーザー光源を回転
させるタイプのレーザーレベルに較べて使用範囲が制限
される。また、図1に示すタイプのものでは、電気信号
の検出感度を高めるために狭帯域のフィルタ及びフェー
ズロックループ回路を設けてノイズを低減する工夫が行
われている。
【0004】しかしながら、狭帯域のフィルタは、温度
が変化するとその中心の信号周波数が変化するので安定
度に欠け、主として野外で使用されるレーザレベル1に
は好ましくない面がある。また、帯域幅が極度に狭い狭
帯域のフィルタを製作することも困難である。一方、フ
ェーズロックループ回路を設けるには、ロックがかかる
程度のS/N比があらかじめ必要であると共に、フェー
ズロックループ回路によりロックがかかっているか否か
を他の手段により確認する必要がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、回路構造を複雑
化することなくレーザーレベルの位置検出精度を高める
ことのできるレーザーレベルの位置検出方法及びその位
置検出器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるレーザー
レベルの位置検出方法及びその位置検出器は、上記の課
題を解決するため、送光側の発振器と受光側の発振器と
にその発振周波数に差はあるがほぼ発振周波数が一致し
ているとみなせる程度のものを使用し、送光側の発振器
に基づいて変調されたレーザー光を受光して得られた電
気信号の平均電圧の変動を送光側の発振器と受光側の発
振器との発振周波数の差に基づく位相ズレに伴って検出
することにより、発振周波数よりも周波数の小さい変動
電圧を生成し、この変動電圧に基づいてレーザーレベル
の位置を検出することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明に係わるレーザーレベルの位置検出方法
及びその位置検出器によれば、回路構造を複雑化するこ
となく高いS/N比が得られ、レーザーレベルの位置検
出精度を高めることができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係わるレーザーレベルの位置
検出方法及びその位置検出器の実施例を図面を参照しつ
つ説明する。
【0009】図2は本発明に係わるレーザーレベルの送
光側の発光源制御回路を示す図であって、この図2にお
いて、10は送光側の発振器としてのクリスタル発信
器、11はプログラマブルダウンカウンタ、12、13
はフリップフロップ回路である。プログラマブルダウン
カウンタ11にはスイッチSW1、SW2が接続され、
このスイッチSW1、SW2のオンオフの組み合せによ
り、10KHz、10.2KHz、9.8KHzの変調
周波数を選択できる。フリップフロップ回路12、13
はデューティ比50%の矩形波信号を創成し、この矩形
波信号によりレーザーダイオードLDが駆動され、変調
されたレーザー光Pが水平面内で全方向に出射される。
【0010】図3は本発明に係わるレーザーレベルの受
光器側の測定処理回路を示すもので、14は受光回路、
15は電気信号平均化回路である。受光回路14は光学
フィルタ16、17と受光素子18、19とを有する。
光学フィルタ16、17は太陽光の直射光、蛍光灯の光
の入射に基づくノイズの低減を図る役割を果たす。この
太陽光の直射光の入射によるノイズは狭帯域の電気的フ
ィルタを用いても除去できないので、レーザーダイオー
ドLDの発振波長域のみを透過させ、その他の波長域の
光が受光素子18、19に入射するのを防止することに
したのである。なお、この光学フィルタ16、17は蛍
光灯の光が外乱光として受光素子18、19に入射した
ときに発生するスパイク状のノイズも防止する。すなわ
ち、太陽光によるノイズ成分SN1は図4(a)のよう
な形状を呈し、蛍光灯によるノイズ成分SN2は図4
(c)のような形状を呈し、DCノイズ成分の原因とな
る。また、蛍光灯によるノイズ成分SN2には高調波成
分も若干含まれている。太陽光は光学フィルタ16、1
7により受光素子18、19への入射が阻止され、太陽
光に基づくDCノイズ成分が低減され、図4(b)に示
すようになる。また、蛍光灯による光も光学フィルタ1
6、17によって入射が阻止され、図4(d)に示すよ
うにそのDC成分、高調波成分が低減される。受光素子
18、19はそのレーザー光Pを受光する。そのレーザ
ー光Pは電気信号に変換され、その電気信号は図4
(e)に示すように変調信号に相当する周波数を有する
矩形波Hとなる。この矩形波Hには外乱光によるノイズ
成分N(矩形波Hの波形の歪を含む)が多少残ってい
る。この矩形波Hは共振回路20、21に導かれる。共
振回路20、21はコンデンサC1とコイルL1との並
列回路からなり、そのQ値は低く設定されている。この
共振回路20、21は共振回路20、21によりDC成
分、高調波成分がほとんど除去され、基本波成分の電気
信号が増幅器22、23に入力されて増幅される。この
増幅器22、23により増幅された電気信号の一例が図
5(a)に示されている。この図5(a)において、符
号H1は増幅電気信号である。この増幅電気信号H1は
電気信号平均化回路15に入力される。電気信号平均化
回路15は第1電気信号平均化手段W1と第2電気信号
平均化手段W2と平均化タイミング信号発生回路X1と
平均化禁止回路X2とを備えている。平均化禁止回路X
2は、増幅器24、ダイオード25、コンデンサC2、
抵抗R1、コンデンサC3、抵抗R2、コンパレーター
26を有する。この増幅電気信号H1にはダンピング状
のノイズ成分N´が含まれていることがある。また、太
陽光はその光量が多いためショットノイズがこの増幅電
気信号H1に含まれていることがある。この増幅電気信
号H1は増幅器24、ダイオード25、コンデンサC
2、抵抗R1、コンデンサC3、抵抗R2を介してコン
パレーター26の一入力端子に入力される。コンパレー
ター26の他入力端子には基準電圧Vが抵抗R3を介し
て入力される。増幅器24、ダイオード25、コンデン
サC2、抵抗R1、コンデンサC3、抵抗R2は、ダン
ピング状のノイズN´を検波する機能を有し、図5
(b)に示す波形H1´が得られる。コンパレーター2
6はその波形H1´を基準電圧Vでスライスして図5
(c)に示す波形Kを出力する。この波形Kは後述する
マイクロコンピュータCPUと4個のアンド回路A1、
A2、A3、A4の一入力端子にそれぞれ入力される。
この波形Kの果たす役割については後述する。
【0011】第1電気信号平均化回路W1はサイン成分
平均化回路Si1とコサイン成分平均化回路Co1とを
有する。第2電気信号平均化回路W2はサイン成分平均
化回路Si2とコサイン成分平均化回路Co2とを有す
る。サイン成分平均化回路Si1はアナログスイッチ2
7a、27b、RCフィルター27e、27f、バッフ
ァーアンプ28a、28b、差動増幅器29aからな
り、コサイン成分平均化回路Co1はアナログスイッチ
27c、27d、RCフィルター27f、27g、バッ
ファーアンプ28c、28d、差動増幅器29bからな
り、サイン成分平均化回路Si2はアナログスイッチ3
0a、30b、RCフィルター30e、30f、バッフ
ァーアンプ31a、31b、差動増幅器32aからな
り、コサイン成分平均化回路Co2はアナログスイッチ
30c、30d、RCフィルター30g、30h、バッ
ファーアンプ31c、31d、差動増幅器32bからな
る。
【0012】アナログスイッチ27a、30aにはアン
ド回路A1の出力が入力され、アナログスイッチ27
b、30bにはアンド回路A2の出力が入力され、アナ
ログスイッチ27c、30cにはアンド回路A3の出力
が入力され、アナログスイッチ27d、30dにはアン
ド回路A4の出力が入力されている。 アンド回路A1
〜A4は平均化タイミング信号発生回路X1の一部を構
成している。平均化タイミング信号発生回路X1はクリ
スタル発振器34、プログラマブルカウンタ35、フリ
ップフロップ回路36、37、38を有する。プログラ
マブルカウンタ35にはスイッチSW3、SW4が接続
されている。このスイッチSW3、SW4のオンオフの
組み合せにより送光系の発振器10に対応させて10K
Hz、10.2KHz、9.8KHzのサンプリング周
波数を選択できる。プログラマブルカウンタ35からは
図6の(a)に示す矩形波Q1が出力される。この矩形
波Q1はフリップフロップ36とフリップフロップ38
の一入力端子とに入力される。フリップフロップ36は
矩形波Q1の立ち上がり毎にその出力がLの場合にはL
からHに、その出力がHの場合にはHからLに切り換え
られて、図6の(b)に示す所定幅の矩形波Q2を出力
する。この矩形波Q2はフリップフロップ37に入力さ
れる。フリップフロップ37はその矩形波Q2を二倍に
分周する機能を有する。フリッププロップ37は正の出
力端子37aと反転出力端子37bとを有し、フリップ
プロップ回路37は出力端子37aから図6の(c)に
示す矩形波Q3を出力し、出力端子37bからその反転
矩形波Q3´を出力する。矩形波Q3はアンド回路A1
の他入力端子とフリッププロップ38の他入力端子とに
入力される。矩形波Q3´はアンド回路A2の他入力端
子に入力される。アンド回路A1は増幅器22から出力
される電気信号を0度の位相で平均化する機能を果た
し、アンド回路A2は増幅器22から出力される電気信
号を180度の位相で平均化する機能を果たす。フリッ
ププロップ38は正の出力端子38aと反転出力端子3
8bとを有する。フリップフロップ38はその一入力端
子への入力がHのときに矩形波Q1の立ち上がりが他入
力端子に入力されるとLからHとなり、その一入力端子
への入力がLのときに矩形波Q1の立ち上がりが入力さ
れるとHからLになる。出力端子38aは図6(d)に
示す矩形波Q4を出力し、出力端子38bはその反転矩
形波Q4´を出力する。その矩形波Q4はアンド回路A
3に入力され、アンド回路A3は増幅器23から出力さ
れる電気信号を90度の位相で平均化する機能を果た
す。反転矩形波Q4´はアンド回路A4に入力され、ア
ンド回路A4は増幅器23から出力される電気信号を2
70度の位相で平均化する機能を果たす。
【0013】アナログスイッチ27a〜27d、30a
〜30dはアンド回路A1〜A4の出力がハイレベルの
間オンされる。アンド回路A1〜A4はその一入力端子
に入力されるコンパレーター26の出力がハイレベルの
ときに他入力端子の入力がハイレベルとなるとその出力
がハイレベルとなり、コンパレーター26の出力がロー
レベルのときには他入力端子の入力がハイレベル、ロー
レベルにかかわらず、その出力がローレベルとなる。フ
ィルター27e〜27h、30e〜30hは抵抗39a
〜39d、40a〜40dとコンデンサ39e〜39
h、40e〜40hとからそれぞれ構成されている。各
コンデンサ39e〜39h、40e〜40hの高圧側に
は各アナログスイッチ27a〜27d、30a〜30d
がオンの間、増幅電気信号H1のうちそのアナログスイ
ッチ27a〜27d、30a〜30dを通過した電圧部
分の平均電圧V´が表われる。
【0014】ここで、発光源制御回路のクリスタル発振
器10と平均化タイミング信号発生回路X1のクリスタ
ル発振器34との間でかつ周波数10KHz(周期10
0μs)のもとで発振周波数の差が5×10-5Hzであ
るとすると、発振周波数の差に基づく位相のズレは2×
104の周期で元の状態に戻ること(1周期のずれを起
こすこと)になる。従って、100μs×10-6×2×
104=2s(秒)の周期で変化する変動電圧がバッフ
ァーアンプ28a〜28d、31a〜31dの出力側に
得られる。すなわち、送光側の発振器と受光側の発振器
とにその発振周波数に差はあるがほぼ発振周波数が一致
しているとみなせる程度のものを使用し、送光側の発振
器に基づいて変調されたレーザー光を受光して得られた
電気信号の平均電圧の変動を送光側の発振器と受光側の
発振器との発振周波数の差に基づく位相ズレに伴って検
出することにより、発振周波数よりも周波数の小さい変
動電圧が生成される。図7はこの発振周波数の差に基づ
く位相ズレに伴う変動電圧成分の検出の一例を示すもの
で、電気信号H2はアナログスイッチ27aに入力され
る直前の増幅電気信号H1の時間的変化を示している。
周波数が10KHzのとき、その波形H2の周期は10
0μsである。今、アナログスイッチ27aが100μ
s毎にオンされるものとすると、平均化検出箇所が相対
的に徐々にずれる。符号H3はそのアナログスイッチ2
7aのオン期間を示し、その平均電圧の変動(変動電
圧)は符号H2´で示すものとなる。この変動電圧がバ
ッファーアンプ28a〜28d、31a〜31dの出力
側に得られるものである。今、2秒の周期のうちの10
分の1周期の期間を同期のとれた状態であるとみなす
と、0.2Sの平均処理時間が許される。この値は、通
常のフィルタ特性のQ値としては約Q=2000の狭帯
域フィルタに相当する。太陽光は、光量が多いため、光
学フィルタ16、17により太陽光による外乱光を完全
に除去することはできず、電気信号H2には太陽光に基
づくショットノイズが含まれているが、この電気信号H
2を平均化して変動電圧を生成することにより、このシ
ョットノイズを除去できる。
【0015】図8(イ)に示すように、この変動電圧H
4の位相を基準にして(0度の位相)、バッファーアン
プ28bの出力側に得られる変動電圧H5は図8(ロ)
に示すようにこの変動電圧H4とはその位相が180度
異なり、バッファーアンプ28cの出力側に得られる変
動電圧H6は図8(ハ)に示すように変動電圧H4とは
位相が90度異なり、バッファーアンプ28dの出力側
に得られる変動電圧H7は図8(二)に示すように変動
電圧H6とはその位相が180度異なる。同様にして、
バッファーアンプ31a〜31dから図8(ホ)〜図8
(チ)に示す変動電圧H8〜H11が得られる。変動電
圧H4、H5とは差動増幅器29aに入力され、変動電
圧H6、H7は差動増幅器29bに入力され、変動電圧
H8、H9は差動増幅器32aに入力され、変動電圧H
10、H11は差動増幅器32bに入力される。差動増
幅器29aは変動電圧H4と変動電圧H5とを合成して
元の2倍の振幅のサイン波形sin1(図9(イ)参
照)を創り、差動増幅器29bは変動電圧H6と変動電
圧H7とを合成して元の2倍の振幅のcos1(図9
(ロ)参照)を創る。同様に、差動増幅器32aは変動
電圧H8と変動電圧H9とを合成して元の2倍の振幅の
サイン波形sin2(図9(ハ)参照)を創り、差動増
幅器32bは変動電圧H10と変動電圧H11とを合成
して元の振幅の2倍のコサイン波形cos2(図9
(ニ)参照)を創る。
【0016】この各出力波形sin1、cos1、si
n2、cos2はマルチプレクサ39を介してAGC回
路40に入力される。マルチプレクサ39はCPUによ
り逐次切り換えられ、AGC回路40はCPUによりコ
ントロールされて、各出力波形sin1、cos1、s
in2、cos2の出力調整を行う。AGC回路40を
設けたわけは、受光素子18、19が受光する光量は、
レーザーダイオードLDから受光素子18、19までの
距離によって相当に変化するので、AGC回路40の増
幅度をコントロールすることにより安定した出力を得る
ためである。AGC回路40により出力調整された各出
力波形sin1、cos1、sin2、cos2はA/
D変換回路41によりA/D変換された後、CPUに入
力される。
【0017】CPUは以下に説明する演算を行って、レ
ーザーレベルの高さ位置を決定する。
【0018】今、各差動増幅29a、29b、32a、
32bから出力される出力波形は、位相変動をφ、振幅
をM1、M2とすると、各波形は下記の式で表わされ
る。
【0019】sin1=M1sinφ cos1=M1cosφ sin2=M2sinφ cos2=M2cosφ 上記式において、各波形の2乗をとり、増幅器29aと
増幅器29bとから出力されるサイン成分の2乗とコサ
イン成分の2乗との和を創ると、 (M1sinφ)2+(M1cosφ)2=M12 また、増幅器32aと増幅器32bとから出力されるサ
イン成分の2乗とコサイン成分の2乗との和を創ると、 (M2sinφ)2+(M2cosφ)2=M22 すなわち、サイン成分の2乗とコサイン成分の2乗との
和を創ると位相変動に関係しない出力M12、M22が得
られる。出力M12は受光素子18に基づいて得られた
結果であり、出力M22は受光素子19に基づいて得ら
れた結果であり、レーザーレベルの高さに受光器の高さ
が一致しているときには、受光素子18により得られる
出力と受光素子19により得られる出力とは等しいの
で、出力M12とM22との差が0であるときにレーザー
レベルの高さ位置を判定してよいことになり、CPUは
第1電気信号平均化手段のサイン成分の2乗と第1電気
信号平均化手段のコサイン成分の2乗との和が第2電気
信号平均化手段のサイン成分の2乗と第2電気信号平均
化手段のコサイン成分の2乗との和に等しいか否かによ
りレーザーレベルの位置を検出する演算を行う。
【0020】すなわち、CPUは、 (M1sinφ)2+(M1cosφ)2=(M2sinφ)2
(M2cosφ)2 の演算を行う。
【0021】なお、受光素子18、19の受光出力がゼ
ロのときにも、上記式は成立するので、誤判定を避ける
ために、(M1sinφ)2+(M1cosφ)2+(M2sin
φ)2+(M2cosφ)2が「0」であるか否かを検出
し、(M1sinφ)2+(M1cosφ)2+(M2sinφ)2
+(M2cosφ)2が「0」でないときに、 (M1sinφ)2+(M1cosφ)2=(M2sinφ)2
(M2cosφ)2 が成立したとき、CPUはレーザーレベルの高さ位置が
検出されたと判定する。
【0022】また、以下に説明する演算によっても、レ
ーザーレベルの位置を検出できる。
【0023】すなわち、第1電気信号平均化手段のサイ
ン成分sin1と第2電気信号平均化手段のサイン成分
sin2の差の絶対値{(sin1−sin2)の絶対
値}と第1振幅平均化手段のコサイン成分cos1と第
2振幅平均化手段のコサイン成分cos2の差の絶対値
{(cos1−cos2)の絶対値}との和が略ゼロで
あるか否かによりレーザーレベルの位置を検出すること
もできる。なお、この場合には、受光素子18、19か
ら得られる各出力の互いの位相差が「0」であるという
条件が必要であり、かつ、(sin1+sin2)の絶
対値と(cos1+cos2)の絶対値との和が「0」
でないときに、レーザーレベルの高さ位置と判定する。
【0024】図10は本発明に係わるレーザーレベルの
測定処理回路の他の実施例を示すもので、この図10に
おいて前記実施例と同一構成要素については同一符号を
付してその説明を省略することにし、異なる箇所につい
てのみ説明することにする。
【0025】増幅器22から出力される増幅電気信号H
1は減算回路42の一入力端子と加算回路43の一入力
端子43とに入力される。増幅器23から出力される増
幅電気信号H2は減算回路42の他入力端子と加算回路
43の他入力端子とに入力される。今、増幅器H1、H
2の出力波形を H1=M1sinω1 H2=M2sinω1 とすると、減算回路42の出力波形は(M1sinω1−
M2sinω1)、加算回路の出力波形は(M1sinω1+
M2sinω1)である。アナログスイッチ44a、45
aはフリップフロップ37によりオンされ、アナログス
イッチ44b、45bはフリップフロップ38によりオ
ンされ、平均化が行われる。アナログスイッチ44a、
45aとアナログスイッチ44b、45bとは90度位
相がずれてオンされる。
【0026】アナログスイッチ44aを通過してローパ
スフィルタ46に入力される出力波形j1は、j1=
(M1−M2)sinω1・sinω2 アナログスイッチ44bを通過してローパスフィルタ4
7に入力される出力波形j2は、(M1−M2)sinω
1・cosω2 アナログスイッチ45aを通過してローパスフィルタ4
8に入力される出力波形j3は、(M1+M2)sinω
1・sinω2 アナログスイッチ45bを通過してローパスフィルタ4
9に入力される出力波形j4は、(M1+M2)sinω
1・cosω2 である。ここで、ω2はクリスタル発振器10、34の
発振周波数の差に基づく位相変動成分である。
【0027】各出力波形j1〜j4は、三角関数の公式
により下記の式に変形される。
【0028】j1=(M1−M2){cos(ω1−ω
2)−cos(ω1+ω2)}/2 j2=(M1−M2){sin(ω1+ω2)+sin(ω1
−ω2)}/2 j3=(M1+M2){cos(ω1−ω2)}/2 j4=(M1+M2){sin(ω1−ω2)}/2 各出力波形j1〜j4はフィルタ46〜49を通過する
とその高周波成分が除去される。従って、バッファーア
ンプ50〜53の出力波形j1´〜j4´は、高周波成
分(ω1+ω2)の項が除去された下記の式で表わされ
るものとなる。
【0029】j1´=(M1−M2)cosΔω/2 j2´=(M1−M2)sinΔω/2 j3´=(M1+M2)cosΔω/2 j4´=(M1+M2)sinΔω/2 但し、Δω=ω1−ω2 この各出力波形はマルチプレクサ39、AGC回路4
0、A/D変換器41を介してCPUに入力され、CP
Uは以下の演算を行う。
【0030】まず、(j1´×j3´)+(j2´×j
4´)の計算を行う。これにより、式(M12−M22
/4を得る。また、(j3´)2+(j4´)2の計算を
行う。これにより、式(M12+M22)/4を得る。
【0031】従って、{(j1´×j3´)+(j2´
×j4´)}/{ (j3´)2+(j4´)2}の計算
を行うと、式(M12−M22)/(M12+M22)を得
る。
【0032】式(M12−M22)/(M12+M22)に
基づき演算を行うと、−1〜+1の間の値が得られる。
【0033】従って、CPUは、−1≦(M12−M
2)/(M12+M22)<0のとき、レーザー光に対
して受光素子18、19が上にあると判断する。
【0034】(M12−M22)/(M12+M22)=0
のとき、レーザー光に対して受光素子18、19が丁度
の高さにあると判断する。
【0035】+1≧(M12−M22)/(M12+M
2)>0のとき、レーザー光に対して受光素子18、
19が下にあると判断する。
【0036】以上の実施例では、電気信号の1/2周期
で平均化を図ることにしたが、これに限るものではな
く、電気信号の1周期で平均化を図る構成とすることも
できる。
【0037】
【効果】本発明に係わるレーザーレベルの位置検出方法
及びその位置検出器は、以上説明したように構成したの
で、回路構造を複雑化することなくレーザーレベルの位
置検出精度を高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のレーザーレベルの送光側の光学構成構成
を示す側面図である。
【図2】本発明に係わるレーザーレベルの送光側の発光
制御回路図である。
【図3】本発明に係わるレーザーレベルの受光側の測定
処理回路図である。
【図4】図3の受光回路から出力される電気信号の波形
図である。
【図5】図3の増幅器22、23から出力される電気信
号に含まれているノイズ処理を説明するための波形図で
ある。
【図6】図3のサンプリングタイミング信号発生回路の
フリッププロップから出力される矩形波のタイミングチ
ャートである。
【図7】図3に示すアナログスイッチによる平均電圧の
変動の検出の一例を説明するための波形図である。
【図8】図3の各バッファーアンプから出力される出力
波形図である。
【図9】図3の各差動増幅器から出力される出力波形図
である。
【図10】本発明に係わるレーザーレベルの受光側の他
の例を示す測定処理回路図である。
【符号の説明】
10…クリスタル発振器 14…受光回路 15…電気信号平均化回路 34…発振器 P…レーザー光 X2…電気信号平均化禁止回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−95419(JP,A) 特開 昭61−2011(JP,A) 特開 昭52−71265(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 5/00 - 5/06 G01C 15/00 - 15/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送光側の発振器と受光側の発振器とにそ
    の発振周波数に差はあるがほぼ発振周波数が一致してい
    るとみなせる程度のものを使用し、送光側の発振器に基
    づいて変調されたレーザー光を受光して得られた電気信
    号の平均電圧の変動を送光側の発振器と受光側の発振器
    との発振周波数の差に基づく位相ズレに伴って検出する
    ことにより、発振周波数よりも周波数の小さい変動電圧
    を生成し、この変動電圧に基づいてレーザーレベルの位
    置を検出することを特徴とするレーザーレベルの位置検
    出方法。
  2. 【請求項2】 所定の発振周波数で発振する発振器に基
    づき変調したレーザー光を放射する送光系と、 前記レーザー光を受光して電気信号に変換する受光検出
    系と、 発光側の発振器の発振周波数に対して差はあるがその発
    振周波数がほぼ一致しているとみなせる受光側の発振器
    を有し、送光側の発振器に基づいて変調されたレーザー
    光を受光して得られた電気信号の平均電圧の変動を送光
    側の発振器と受光側の発振器との発振周波数の差に基づ
    く位相ズレに伴って検出することにより、発振周波数よ
    りも周波数の小さい変動電圧を生成する電気信号平均化
    手段とを備え、 前記変動電圧に基づいてレーザーレベルの位置を検出す
    ることを特徴とするレーザーレベルの位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記電気信号平均化手段は、前記電気信
    号にノイズが含まれている期間内で平均化を禁止する平
    均化禁止回路が設けられていることを特徴とする請求項
    2に記載のレーザーレベルの位置検出装置。
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