JP3128353U - ロープ降下器 - Google Patents

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Abstract

【課題】降下中に使用者がロープから脱落する不安感を無くすとともに、迅速な操作性を備えたロープ降下器を提供する。
【解決手段】ロープ降下器は、本体1にスライダ3を直交する方向に移動可能に取り付けたものからなる。スライダ3の一方の脚部3aはロープ穴1aの中央部を跨ぐように設定可能であり、本体の前面に設けられたスライド溝部1dにスライダ3のスライド部が係合可能としてある。スライド溝部1cの断面形状は「あり溝」となっており、スライド部3cの断面形状はスライド溝部に係合可能に形成してある。ロープは脚部3aを跨ぐようにロープ穴1aに通される。ロープを緩める際に脚部に対する押圧力が消失しても、スライダは「あり溝」とこれに係合する「あり」とによって本体から離反不能となっているため、使用中におけるロープからの脱落のおそれがなくなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば遭難船舶救助のヘリコプターから、救助隊員等の使用者がロープを伝わって船舶上に降下する際に用いるロープと使用者の身体とを繋ぐロープ降下器に関するものである。
遭難船舶上に救助ヘリコプターから救助隊員が降下する際には、吊り降ろしたロープを使って降りるのであるが、使用者の安全を守るために、ロープと使用者の胴ベルトとをつなぐ手段としてロープ降下器が採用されている。従来のロープ降下器としては、エイト環と呼ばれる8の字状をした器具の大きい方の穴をロープ穴とし、小さい方の穴をカラビナ穴としたものがある。これはロープをロープ穴に2回通してカラビナ穴に取り付けたカラビナに結びつけられた命綱に体重を預けた時に生じる摩擦抵抗によって停止可能としたものである。これを改良するものとしてロープ穴の側部にレバーを設け、ロープ穴を通ったロープがこのレバーに1回だけ巻き回された後に再びロープ穴を通って下方へ吊り下げられるようにしたものが提案されている(特許文献1)。
また、降下器をロープに対して着脱可能にしたものとして、カラビナと称するロープ降下器具が用いられている。これは小判状のリングの一辺に開閉部を有し、この開閉部から救命ロープを通して他辺に巻き付けるようにしたものである。このカラビナは使用者の胴ベルトをつなぎ止める命綱を結着するようにしてある。これらはいずれも降下する際の操作が容易な構成なので、ロッククライミング等には便利であるが、降下する際にロープの縄目に沿って降下器が回転する傾向にあるため、降下中に使用者に回転力が働くため安定性が損なわれる問題があった、また、ロープから離脱する際に降下器からカラビナを取り外す操作が面倒であるため、海難救助など緊急脱出を要求されるような場合には完全な対応が不足する問題があった。
最近提案されたロープ降下器として、ロープとして縄目のない網ロープを採用することにより降下中における使用者の回転を防止するとともに、ロープに対する着脱操作を極めて簡単にしたものがある(非特許文献1)。これは、図7に示すように、概ね長方形状に形成され本体1(図8参照)と、この本体と直交する方向に進退可能に取り付けられたスライダ3(図9参照)とを主要素としてある。このロープ降下器は、図10に示すように、本体1の背面側からロープ穴1aにロープRをU字状に折り曲げた状態で通し、折り曲げて山状になった部分の内側をスライダの一方の脚部3aで支持するようにしてある。本体1に対して下向きの荷重が作用すると、ロープ降下器のロープ掛かり部とロープとの摩擦抵抗により降下器の移動が阻止又は速度調整され、カラビナ穴1bに繋がれた命綱(図示略)に繋がれた使用者は、その位置に保持又は降下速度が調整可能となっている。かつスライド式離脱機構を用いているので、降下時に張力荷重の掛かったロープから迅速な離脱可能となっている。
図8に示すように、このロープ降下器をなす本体1は、一端部側に所定長の長穴からなるロープ穴1aが開けてあり、他端部側には2等辺3角形の各角部に丸みを付けてなるカラビナ穴1bが開けてある。本体1の前面側における上記のロープ穴1aの中央部を横切る位置には第1スライド溝部1cが、また、このロープ穴1aとカラビナ穴1bとの間には第2スライド溝部1dが設けてある。第2スライド溝1dの前面に向かって左寄りの位置には、後述の止めボルト5をねじ込むためのめねじ穴1eが設けてある。また、スライド溝部1c,1d間の突部になっている範囲は本体1の右側部から張り出した突起部1jとなっている。この突起部1jは後述するように、スライダ3の離反を防止する働きをする。
図9に示すように、このロープ降下器をなすスライダ3は、前面から見た形状がコの字形をしており(同図(a)参照)、脚部間の幅はロープを斜め状態で挿通可能なものとしてある。一方の脚部3aは、ロープに使用者の体重を掛けたときに生じる摩擦によりロープ降下器を静止させる横荷重受け部となっている。このため、横荷重受け部としての機能を持たせるために、断面係数を大きくしてあるとともに、その前面側は半円状の山形になっており、ロープを緩めた状態において、ロープに沿った移動を円滑化するようにしてある。なお、同様の理由によりロープ穴1aの背面側を、面取をすることによりロープの移動を円滑化にしてある。他方の脚部3bには、止めボルト5に沿ってスライダ3を移動可能にする規制手段2としての規制溝3eが設けてある。
平行になっている脚部3a,3bの背面側には、上記の第1スライド溝部1c、第2スライド溝部1dに係合可能なスライド部3c、3dが形成してある。各スライド部3c、3dは、背面と側面とが直角になっており、第1スライド溝部1c及び第2スライド溝部1dに対して摺動可能であるが、このままでは離反する方向へも移動可能となっている。また、図9(b),(c)に示すように、前面から見た左端部には、スライダ3を移動させる際に使うつまみ部3fが形成してある。このつまみ部3fは、本体1の板厚とほぼ同じ幅だけ本体の背面側に延伸して操作を容易にしてある。つまみ部3fの内側面は、使用時に本体1の側部に当接してスライダ3の過剰侵入を防ぐストッパの機能も有する(図7参照)。一方の脚部3aの端部には、つまみ部3fの厚さに相当する部分を切欠して後述のロータリーストッパ7との係合部3gとしてある。また、つまみ部3fの正面部との境界には上記の突起部1jと係合する挿入孔3hが開けてある。
スライダ3の他方の脚部3bには、スライダのストロークに対応する長さの長穴からなる規制溝3eが開けてある。このスライダ3を本体1に取り付けた状態の下に(図9参照)、規制溝3eから上記のめねじ穴1eに止めボルト5に板ばねとテフロン(登録商標)製のワッシャーを順に取付けてねじ込んである。これにより、スライダ3の摺動に抵抗を与えて進退動作を規制可能としてあるとともに、本体からの離反防止を可能としてある。止めボルト5を緩めて抜き取れば、本体1からスライダ3を分離可能となる。止めボルト5は、ステンレス材からなり、頭部の直径を大きくし、かつ周囲にローレット加工を施して操作容易としてある。また、スライダ3を完全に押し込んだ状態にしたときには、本体の突起部1jがスライダの挿入孔3hに係合することによりスライダの離反を防止可能としてある。
図7に示すように、本体1の一側部の上部には、合成樹脂製の扇形のロータリーストッパ7が回動自在に取り付けてある。ロータリーストッパ7の外周部における約3分の2の範囲には、歯車の歯形を形成することにより指で回動操作を容易としてある。また、約3分の1の範囲は、円弧状に形成してあり、その側面が使用状態に位置したスライダ3の側部に形成された係合部3gに、進退によりスライダ3の移動を規制可能としてある。ロータリーストッパ7はボルトで回動自在に軸支されているが、ばね座金及びテフロン(登録商標)製のワッシャーを用いて摩擦抵抗により自然回動を防ぐようにしてある。
このロープ降下器の使用法は、ロープへの取付け前にカラビナ穴1bに結着してある保持綱の他端を使用者の腰に巻き付けてある胴ベルトにつないだ状態で携帯し、降下時には止めボルト5を緩めてスライダ3を後退させる。次に、図10に示すように、ロープ穴1aにロープの途中をUの字状に折り曲げた状態で背面側まで通し、スライダを戻してロープ間の隙間に一方の脚部3aを通す。次にロータリーストッパ7でスライダを後退不能とし、さらに止めボルト5で固定する。この状態で命綱に体重を預けると、摩擦抵抗によりロープ降下器はロープの任意の位置で固定可能となる。使用者の降下時には、片手で体重を支えてロープとロープ降下器との間の摩擦抵抗をなくすか減じた状態の下にこれを移動(降下)させればよい。ロープからの離脱時には装着時と逆の操作によりロープからロープ降下器を取り外すことによりロープからの離脱が迅速に行われるようになっている。
特開平9−10338号公報 回転翼機降下器の研究開発 海上保安庁研究成果報告書 整理番号05A0978359 巻号:Vol.2004,Page.WEB ONLY(2004) 門真和人その他4名著
上記したロープ降下器は、これまでのものと比較して操作の迅速性が格段に向上し、安全な救助活動を可能にするものである。しかしながら、このロープ降下器は、ロープを張っているときには、スライダを本体に押し付けるように力が作用するの(図10参照)で問題はない。しかし、降下するためにロープを緩めたときには、スライダに対する押圧力が働かなくなるため、本体から離反する方向への動きの制約が除かれる。このロープ降下器は、本体とスライダとの結合を、止めボルト5と突起部1jとにのみ頼っているため、降下中にこのボルトが緩んでしまうと、これにより本体とスライダとの間にガタが生じることがある。さらにはボルトの緩みによりスライダが離脱する方向に移動する様な力が作用した時には、ロータリーストッパ7と突起部1jだけでは支えきれずにスライダが本体から外れてしまうのではないかという不安がある。このため、使用者にはこのようにスライダが本体から離脱し、これによりロープから外れて墜落してしまうのではないかという不安感がつきまとう問題がある。本考案の課題は、このようなガタを生じないようにするとともに、スライダの離脱を防止することにより使用者の不安感を除去し、安心して救助活動に臨めるようにしたロープ降下器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本考案のロープ降下器は、以下の手段を採用することにより以下の作用効果を生じるようにした。本考案に係るロープ降下器の構成は、本体と、本体に取り付けられるスライダと、このスライダの進退動作を規制する規制手段とからなる。上記の本体は、厚板状で概ね長方形状の上部側に長穴からなるロープ穴が設けてあり、下部側には使用者(使用者)とロープとを繋ぐ保持綱を結着するカラビナ穴が設けてあるとともに、一方の面には上記のスライダを本体に横断する方向に進退可能にするスライド溝部と一体の複数の脚部が設けてある。上記のスライダは、複数の脚部を有し、これらの各脚部には上記のスライド溝部に係合可能なスライド部を備えているともに、これらの脚部のいずれかはロープ穴の縦方向の中央部を横断可能としてあり、他のいずれかの脚部には、スライダの移動を規制する規制溝が設けてあり、この規制溝を通してスライダを止めボルトで本体に支持可能としてある。上記の規制手段は、上記のいずれかの脚部以外の脚部に設けてある規制溝と、この規制溝を通してスライダの移動を規制可能としてある止めボルトからなるロープ降下器を基本構成とする。
このようなロープ降下器について、本考案は、少なくとも一の脚部における上記の各スライド溝部の断面形状を、本体の前面の開口部と、この開口部に続く内部拡大部とからなるものとしてあり、各スライダのスライド部の断面を、スライド溝部に係合可能な形状に形成してあることを特徴とする。ここで「開口部と、この開口部に続く内部拡大部」とは、具体的にはあり溝やT溝等を形容した語である。
上記した基本構成の採用により、ロープ降下器はロープに対する着脱操作が極めて容易になったが、本考案に係るロープ降下器の採用により、スライド溝部の断面形状が開口部とこの開口部に続く内部拡大部とからなるものとしてあるため、スライダはスライド溝部に沿った移動は可能であるが、本体から離反する方向へは移動不能となるので、安定性はこれまでの構成と比較して格段に高くなり、ガタも生じないものとなることから使用中に止めボルトが緩むようなこともなくなる。この結果、使用者は安心して救助活動を遂行可能となる。
請求項2に記載した考案は、上記したスライド溝部の断面形状をあり溝とし、上記したスライド部の断面を上記の「あり溝」に対応する「あり」であることを特徴とする。これはスライド溝部とスライドとの組合せを限定したもので、スライダが本体から離反する方向への移動を不能にする係合手段を具体化したものである。この機構は、「あり」が「あり溝」内を移動することにより両者は進退のみ可能とするものである。
本考案によれば、スライダが本体に対して離反する方向への移動ができなくなり、往復移動のみ可能となるため、スライド溝部とスライド部との間にがたつきがなくなる。これにより止めボルトの負担を著しく軽減するため、使用中における止めボルトの緩みもなくなる。このロープ降下器の採用により海難救助などに従事する使用者の墜落事故に対する不安感を除去可能となる。
本考案は、背景技術の欄で説明した公知発明の改良に係るものであるので、背景技術の欄で説明した構成をベースとして説明する。したがって図面の符号についても共通するものについては流用し、本考案独特のものについては、背景技術で採用した符号に2桁の数字で表示することとしてある。
図1は、本考案に係るロープ降下器Dを立体的に示したものであり、図2は同じものを側面図と正面図とにより示したものである。図示してあるように、構成要素の大部分は、図7〜10で示したものと同じである。スライダ3が本体1の長さ方向に対して直交する方向に進退可能に取り付けてあり、止めボルト5と突起部1j及び挿入部3hによってこれをクランプしてあることは背景技術で説明したものと同じである。ここで本体1の左上側部に設けてあるロータリーストッパ7の取付け状態について詳述する。ロータリーストッパ7は、本体1の側部にねじ込まれた押さえボルト8に回動自在に軸支してある。ストッパ7の両側には、テフロン(登録商標)ワッシャーを介在させ、その外側をL時形のステンレス板製抑え留め金9で押さえ、さらにばね座金を介在させて押さえボルト8を締め付けて摩擦抵抗を大きくして、使用中にストッパ7が勝手に動くことを規制可能としてある。
図3は、本体1の正面図と断面図とを示したものである。図3に示すように、本体1は、従来技術と同様の形状である。すなわち、その上部にはロープ穴1aが設けてあり、下部にはカラビナ穴1bが設けてある。さらに、本体1の正面にはスライド溝部31c、31dが設けてあるが、これらはいずれも開口部31hに続く内部拡大部31iとからなる特殊溝部となっている。すなわち、本体の前面の開口部31hと、この開口部31hに続く内部拡大部31iとからなる「あり溝」を採用したものである。下方のスライド溝部31dの左寄り位置には止めボルト用のめねじ穴1eが設けてある。
図4はスライダ3を平面図形で示したものである。図示してあるように、スライダ3も基本形状は、背景技術で説明したものと同様である。すなわち、正面の形状がコの字状に形成してあり、一方の脚部の前部は半円状の山形になっている。しかし、各脚部の背部に設けてあるスライド溝部は、上記の「あり溝」に対応する「あり」となっている。すなわち、脚部33aの下端部近傍から下端部にかけて末広がりの断面形状になっている。他方の脚部33bは、中央部に長溝からなる規制溝3eが設けてあるところは従来技術と同様であるが、背部に設けてあるスライド部33dは、一方の脚部と同様に「あり溝」に対応する「あり」となっている。従来技術と同様に、スライダ3の前面から見た左端部には、スライダ3を移動させる際に使うつまみ部3fが、本体の板厚方向に沿って直角に立ち上げるように形成してある。
図1、図2に示すように、従来技術と同様に、本体1には、予め装着したスライダ3が脱落することを防止するためのロータリーストッパ7が取り付けてある。
このスライダ3を本体1に結合させる際には、スライダの左端部と本体の右端部を近づけて位置合わせを行い、スライド溝部31a、31bにスライド部33a,33bを係合させてから、スライダ3の左端部のつまみ部3fの内側が本体1の左側部に当接するまで押し込む。次に止めボルト5をめねじ穴1eにねじ込んで締め付ける。あとはロータリーストッパ7を指で操作してスライダの脱落を防止可能とする。これでロープを通してない状態におけるロープ降下器の組立状態ができあがる。
このロープ降下器にロープを通す際には、止めボルト5を半固定又は緩め、次にロータリーストッパ7を操作してスライダ3の固定状態を解除し、つまみ部3fをつまんで脚部33aの先端部を完全にロープ穴1aから退避させ、ロープ穴全体を長穴状態とする。ここで図5に示すように、ロープRをU字状に折り曲げて、曲げた部分をロープ穴1aに差し込み、ロープ間の隙間に脚部33aを通すように、スライダ3を完全な状態まで差し込み、所期状態と同様に、スライダを移動不能とすることにより、使用者とロープとの結合が出来上がる。
図5に示すように、こうしてロープと結合されたロープ降下器に、体重による張力Wを加えると、ロープの屈成している部分がロープ穴1aの縁部及び、スライダ3の脚部の頂部に押圧状態で当接するため両者は摩擦力により、降下する際の相対移動を適切なものとしてある。これとともに、本体1とスライダ3とは、スライド溝部31cとスライド部33cとにより離反は生じなくなる。したがって、降下中に緩みを生じる恐れもなく、スライド部33cの跳ね上がりがなくなる。また、これにより脱着時のスライダ3の摺動性がよくなる迅速な離脱が可能であるので安心して救助任務に就くことが可能となる。
上記したスライド溝部の断面形状としては、上記したあり溝の他、図6(a)に示すようなT溝とこれに対応する断面又は同図(b)に示す丸形溝としたもの、又は同図(c)に示すようなシルクハット形のつば部を拡大部とする断面形状としたものであってもよい。また、以上の説明においては、両脚のスライド溝部をあり溝としてあるが、これを一方の脚部例えばロープ穴の中央部に位置すべき脚部のスライド部33cとこれに対応するスライド溝部31cにのみ適用するようにしてもよい。なお、以上の説明において、このロープ降下器は海難救助用としてあるが、これに限定されるものではなく、迅速な脱着操作が可能であるので、消防や警察のレスキュー隊又は山岳救助隊等への適用も可能である。
本考案は、主に機械加工により製造されるものであり、実施により産業の発達に寄与する。
全体の構成を示す斜視図である。 全体の構成を第3角画法で示したものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 本体を第3角画法で示したものであり、(a)は正面図、(b)は図(a)の線A−Aの断面図である。 スライダの構成を第3角画法で示したものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。 降下器にロープを通した状態を示す断面図である。 スライド溝部とスライド部と断面形状の変化例を示した断面図である。 従来技術における全体の構成を示す斜視図である。 従来技術における本体を第3角画法で示したものであり、(a)は正面図、(b)は図(a)の線A−Aの断面図である。 従来技術におけるスライダの構成を第3角画法で示したものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。 従来技術における降下器にロープを通した状態を示す断面図である。
符号の説明
D ロープ降下器
1 本体
1a ロープ穴
1b カラビナ穴
1h 開口部
1i 内部拡大部
31c,31d スライド溝部
3 スライダ
3a,3b 脚部
33c、33d スライド部
3e 規制溝
5 止めボルト
7 ロータリーストッパ
R ロープ

Claims (2)

  1. 本体と、上記本体に取り付けられるスライダと、上記スライダの進退動作を規制する規制手段とからなり、
    上記本体は、厚板状で概ね長方形状の上部側に長穴からなるロープ穴が設けてあり、下部側には使用者とロープとを繋ぐ保持綱を結着するカラビナ穴が設けてあるとともに、一方の面には上記スライダを直交方向に対して進退可能にする複数のスライド溝部が設けてあり、
    上記スライダは、複数の脚部を有し、これらの各脚部には上記スライド溝部に係合可能なスライド部を備えているともに、上記脚部のいずれかは上記ロープ穴の縦方向の中央部を横断可能としてあり、
    上記規制手段は、上記いずれかの脚部以外の脚部に設けてある規制溝と、上記規制溝を通して上記スライダの移動を規制可能としてある止めボルトと本体に形成してあるからなる
    ロープ降下器において、
    少なくとも一の脚部における上記スライド溝部の断面形状は上記本体の前面の開口部と、上記開口部に続く内部拡大部とからなり、各上記スライド部の断面は各上記スライド溝部に係合可能な形状に形成してある
    ことを特徴とするロープ降下器。
  2. 請求項1において、上記スライド溝部の断面形状は「あり溝」であり、上記スライド部の断面形状は上記あり溝に対応する「あり」であることを特徴とするロープ降下器。
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