JP3128312U - 鋼製建築部材の接続金具、及び同接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造 - Google Patents
鋼製建築部材の接続金具、及び同接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 本考案は、簡単な構造で量産性に富み、かつ現場作業が容易で信頼性の高い鋼製建築部材の接続金具、及び同接続金具を使用した建築部材の接続構造を提供する。
【解決手段】 複数の締結具挿入孔が穿設された正方形の鋼板でなる締結壁板と、同締結壁板の隣り合う2辺に当接された断面がL字形の側壁板とでなり、かつ前記締結壁板の一方の面が、側壁板の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板の内側に固設されてなる接続金具の同一物2個の組み合わせによって構成された鋼製建築部材の接続金具、及び同接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造による。
【選択図】 図2
【解決手段】 複数の締結具挿入孔が穿設された正方形の鋼板でなる締結壁板と、同締結壁板の隣り合う2辺に当接された断面がL字形の側壁板とでなり、かつ前記締結壁板の一方の面が、側壁板の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板の内側に固設されてなる接続金具の同一物2個の組み合わせによって構成された鋼製建築部材の接続金具、及び同接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造による。
【選択図】 図2
Description
本考案は、鋼構造の建築物において、鋼製の柱、梁、土台などの建築部材を接続する接続金具、及び同接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造に関する。
住宅などの軽量鋼構造の建築物の在来工法においては、土台に柱を立設したり、柱同士を接合したり、さらには柱へ梁を架設したりする場合、施工現場でそれぞれの部材の接合部にガセット板等の補強材を溶接したりボルトとナット等によって締着したりして、両者を接続・固着する方法が採られている。
しかし、施工現場において前記ガセット板等の補強材を溶接したりボルトとナットで締着して土台、柱、梁等の鋼製建築部材を接続するには、施工現場に溶接や位置決めなどに熟練した技術者を配置する必要があり、また現場で作業するため信頼性の劣る恐れもあり、さらには工期も長引く等の問題があった。
そこで本考案者は、先に特開2004−353412号公報、及び特開2004−353413号公報に開示の現場作業が容易で信頼性も高く、かつ工期も短縮できる鋼製建築部材の接続金具、及び同接続金具を使用した建築部材の接続構造に関する発明を行った。しかしこれら鋼製建築部材の接続金具は、いずれも形状の異なる雄金具と雌金具とを一対として構成したことから、雄金具と雌金具を個別に作らなければならず、またその構造もやや複雑であり、接続金具の製造面でより簡便な構造の接続金具が望まれていた。
特開2004−353412号公報
特開2004−353413号公報
しかし、施工現場において前記ガセット板等の補強材を溶接したりボルトとナットで締着して土台、柱、梁等の鋼製建築部材を接続するには、施工現場に溶接や位置決めなどに熟練した技術者を配置する必要があり、また現場で作業するため信頼性の劣る恐れもあり、さらには工期も長引く等の問題があった。
そこで本考案者は、先に特開2004−353412号公報、及び特開2004−353413号公報に開示の現場作業が容易で信頼性も高く、かつ工期も短縮できる鋼製建築部材の接続金具、及び同接続金具を使用した建築部材の接続構造に関する発明を行った。しかしこれら鋼製建築部材の接続金具は、いずれも形状の異なる雄金具と雌金具とを一対として構成したことから、雄金具と雌金具を個別に作らなければならず、またその構造もやや複雑であり、接続金具の製造面でより簡便な構造の接続金具が望まれていた。
本考案は、上記背景技術に鑑み、簡単な構造で量産性に富み、かつ現場作業も容易で信頼性の高い鋼製建築部材の接続金具、及び同接続金具を使用した建築部材の接続構造を提供しようとするものである。
本考案者は上記課題を下記の手段によって解決した。
(1)鋼構造の建造物の柱、梁等の建築部材を接続するための接続金具であって、複数の締結具挿入孔が穿設された正方形の鋼材やチタン材等の高強度金属材でなる締結壁板と、同締結壁板の隣り合う2辺に当接する断面がL字形の側壁板とでなり、かつ前記締結壁板の一方の面が、側壁板の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板の内側に固設されてなる接続金具の同一物2個の組み合わせによって構成されてなることを特徴とする鋼製建築部材の接続金具。
(1)鋼構造の建造物の柱、梁等の建築部材を接続するための接続金具であって、複数の締結具挿入孔が穿設された正方形の鋼材やチタン材等の高強度金属材でなる締結壁板と、同締結壁板の隣り合う2辺に当接する断面がL字形の側壁板とでなり、かつ前記締結壁板の一方の面が、側壁板の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板の内側に固設されてなる接続金具の同一物2個の組み合わせによって構成されてなることを特徴とする鋼製建築部材の接続金具。
(2)締結壁板の一辺の長さと側壁板の内法の長さとが等しく、かつ前記側壁板の内法の長さと幅、厚みとの比が、1:1:0.02〜0.10であることを特徴とする前項(1)に記載の記載の鋼製建築部材の接続金具。
(3)締結壁板の厚みが、側壁板の厚みの1.6〜2.4倍で、鋼製建築部材の接続金具として必要とされる捩り抵抗を備えてなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載の鋼製建築部材の接続金具。
(3)締結壁板の厚みが、側壁板の厚みの1.6〜2.4倍で、鋼製建築部材の接続金具として必要とされる捩り抵抗を備えてなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載の鋼製建築部材の接続金具。
(4)締結板と断面がL字形の側壁板とからなる接続金具が、鋳造によって一体的に形成されてなることを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具。
(5)締結板と断面がL字形の側壁板とが溶着によって一体化されてなることを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具。
(5)締結板と断面がL字形の側壁板とが溶着によって一体化されてなることを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具。
(6)複数の締結具挿入孔が穿設された正方形の鋼材やチタン材等の高強度金属材でなる締結壁板と、同締結壁板の隣り合う2辺に当接する断面がL字形の側壁板とでなり、かつ前記締結壁板の一方の面が、側壁板の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板の内側に固設されてなる接続金具の同一物2個を、それぞれの締結壁板同士が壁板面で当接するように配設し、前記締結壁板の締結具挿入孔にボルトを挿入し、ナットとで締結することにより、あらかじめ前記接続金具が溶着された一方の鋼製の土台、柱、梁などの鋼製建築部材と、前記接続金具が溶着されたもう一方の鋼製の土台、柱、梁などの鋼製建築部材とを接続してなることを特徴とする鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
(7)締結壁板の一辺の長さと側壁板の内法の長さとが等しく、かつ前記側壁板の内法の長さと幅、厚みとの比が、1:1:0.02〜0.10である2個の鋼製建築部材の接続金具を使用して、鋼製の土台、柱、梁などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする前項(6)に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
(8)締結壁板の厚みが、側壁板がの厚みの1.6〜2.4倍で、鋼製建築部材の接続金具として必要とされる捩り抵抗を備えてなる2個の鋼製建築部材の接続金具を使用して、鋼製の土台、柱、梁などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする前項(6)又は(7)に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
(8)締結壁板の厚みが、側壁板がの厚みの1.6〜2.4倍で、鋼製建築部材の接続金具として必要とされる捩り抵抗を備えてなる2個の鋼製建築部材の接続金具を使用して、鋼製の土台、柱、梁などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする前項(6)又は(7)に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
(9)鋳造によって一体的に形成されてなる締結板と断面L字形の側壁板とからなる接続金具2個を使用して、鋼製の土台、柱、梁などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする前項(6)〜(8)のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
(10)締結板と断面がL字形の側壁板とが溶着によって一体化されてなる2個の接続金具を使用して、鋼製の土台、柱、梁などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする前項(6)〜(8)のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
(10)締結板と断面がL字形の側壁板とが溶着によって一体化されてなる2個の接続金具を使用して、鋼製の土台、柱、梁などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする前項(6)〜(8)のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
本考案によれば、下記のような効果が発揮できる。
〈1〉本考案の鋼製建築部材の接続金具が、複数の締結具挿入孔が穿設された正方形の鋼材やチタン材等の高強度金属材でなる締結壁板と、同締結壁板の隣り合う2辺に当接する断面がL字形の側壁板とでなり、かつ前記締結壁板の一方の面が、側壁板の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板の内側に固設された簡易な構造の接続金具の同一物2個の組み合わで構成されているので、量産性に富み製造コストの低減が図れる。
〈2〉断面がL字形の側壁板の内法の長さが正方形の締結壁板の長さと等しいので、2個の接続金具の締結壁板を当接してボルトとナットで固定したとき、前記断面がL字形の側壁板の先端部は、その内側で接触するものの重なり合わないので、前記接続金具を建築部材に溶着する際、建築部材に当接する側壁板の先端部の端面を溶着部として使用でき、接続金具をより強固に鋼製建築部材に溶着することができる。
〈3〉締結壁板の厚みが、側壁板の厚みの1.6〜2.4倍であることから、2個の接続金具の締結壁板を当接してボルトとナットで固定したとき、従来の有底四角筒の底部を有する接続金具に匹敵する捩り抵抗を発揮でき、信頼性の高い鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造が提供できる。
〈4〉本鋼製建築部材の接続金具は、工作機械、工具などを十分に備えた工場でそれぞれの建築部材に溶着されて建設現場に持ち込めるので、精度の高い鋼製建築接続構造の建築物が建造できる。またその接続も複数のボルトとナットだけですみ、簡便で作業性に富み、工期の短縮も図れる。
〈1〉本考案の鋼製建築部材の接続金具が、複数の締結具挿入孔が穿設された正方形の鋼材やチタン材等の高強度金属材でなる締結壁板と、同締結壁板の隣り合う2辺に当接する断面がL字形の側壁板とでなり、かつ前記締結壁板の一方の面が、側壁板の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板の内側に固設された簡易な構造の接続金具の同一物2個の組み合わで構成されているので、量産性に富み製造コストの低減が図れる。
〈2〉断面がL字形の側壁板の内法の長さが正方形の締結壁板の長さと等しいので、2個の接続金具の締結壁板を当接してボルトとナットで固定したとき、前記断面がL字形の側壁板の先端部は、その内側で接触するものの重なり合わないので、前記接続金具を建築部材に溶着する際、建築部材に当接する側壁板の先端部の端面を溶着部として使用でき、接続金具をより強固に鋼製建築部材に溶着することができる。
〈3〉締結壁板の厚みが、側壁板の厚みの1.6〜2.4倍であることから、2個の接続金具の締結壁板を当接してボルトとナットで固定したとき、従来の有底四角筒の底部を有する接続金具に匹敵する捩り抵抗を発揮でき、信頼性の高い鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造が提供できる。
〈4〉本鋼製建築部材の接続金具は、工作機械、工具などを十分に備えた工場でそれぞれの建築部材に溶着されて建設現場に持ち込めるので、精度の高い鋼製建築接続構造の建築物が建造できる。またその接続も複数のボルトとナットだけですみ、簡便で作業性に富み、工期の短縮も図れる。
本考案を実施するための最良の形態を、実施例の図に基づいて説明する。
図1は本考案の鋼製建築部材の接続金具の実施例の斜視図、図2は接続金具の接続方法を示す斜視図、図3−1は本考案の接続金具を用いた土台と柱の組立構造を示す斜視図、図3−2(a)は本考案の接続金具を用いて接続した土台と柱との接続部分の斜視図、
図3−2(b)は図3−2(a)の二点鎖線で囲んだ部分の土台と接続金具との溶着部を示す拡大断面図、図4は本考案の接続金具を使用した柱同士の組立構造を示す斜視図、図5は本考案の接続金具を用いた柱と梁の組立構造を示す斜視図である。
図において1は接続金具、1aは雌金具、1bは雄金具、2、2a、2bは柱、3は土台、4は梁、5はボルト、6はナット、7は座金であり、また11締結壁板、12はL字形の側壁板、13は締結具挿入孔である。 なお雌金具1aと雄金具1bとは同形でその形状からは区別できないが、説明の便宜上1aを雌金具、1bを雄金具として表示する。
図1は本考案の鋼製建築部材の接続金具の実施例の斜視図、図2は接続金具の接続方法を示す斜視図、図3−1は本考案の接続金具を用いた土台と柱の組立構造を示す斜視図、図3−2(a)は本考案の接続金具を用いて接続した土台と柱との接続部分の斜視図、
図3−2(b)は図3−2(a)の二点鎖線で囲んだ部分の土台と接続金具との溶着部を示す拡大断面図、図4は本考案の接続金具を使用した柱同士の組立構造を示す斜視図、図5は本考案の接続金具を用いた柱と梁の組立構造を示す斜視図である。
図において1は接続金具、1aは雌金具、1bは雄金具、2、2a、2bは柱、3は土台、4は梁、5はボルト、6はナット、7は座金であり、また11締結壁板、12はL字形の側壁板、13は締結具挿入孔である。 なお雌金具1aと雄金具1bとは同形でその形状からは区別できないが、説明の便宜上1aを雌金具、1bを雄金具として表示する。
本考案の鋼製建築部材の接続金具1は、図1に示すように、複数の締結具挿入孔13が穿設された正方形の鋼材やチタン材等の高強度金属材でなる締結壁板11と、同締結壁板11の隣り合う2辺に当接された断面がL字形の側壁板12とでなり、かつ前記締結壁板11の一方の面が、側壁板12の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板の12の内側に固着された同一物の雌金具1aと雄金具1bで構成されている。
そして前記締結壁板11は、側壁板12の2倍の厚みを有しており、従来の締結壁板が有底四角筒の底部で構成されている接続金具に匹敵する捩り抵抗を有している。
また、締結板11と断面がL字形の側壁板12とが溶着によって一体化されてなる接続金具1a、1bでは、溶着部のスラグによって、前記接続具1a、1bの締結板11の当接が妨げられないように、締結板11の当接する側の壁面に縁端部が大きく面取りされている。
なお、締結板11と断面がL字形の側壁板12とからなる接続金具1a、1bが鋳造によって一体的に形成される場合には、接続金具1a、1bの強靱性、ならびに鋼製建築部材への溶着の容易性を確保するために、ダクタイル鋳鉄や溶接性に優れ、比較的高い引っ張り強さを持つ白心可鍛鋳鉄鋳物とすることが好ましい。
そして前記締結壁板11は、側壁板12の2倍の厚みを有しており、従来の締結壁板が有底四角筒の底部で構成されている接続金具に匹敵する捩り抵抗を有している。
また、締結板11と断面がL字形の側壁板12とが溶着によって一体化されてなる接続金具1a、1bでは、溶着部のスラグによって、前記接続具1a、1bの締結板11の当接が妨げられないように、締結板11の当接する側の壁面に縁端部が大きく面取りされている。
なお、締結板11と断面がL字形の側壁板12とからなる接続金具1a、1bが鋳造によって一体的に形成される場合には、接続金具1a、1bの強靱性、ならびに鋼製建築部材への溶着の容易性を確保するために、ダクタイル鋳鉄や溶接性に優れ、比較的高い引っ張り強さを持つ白心可鍛鋳鉄鋳物とすることが好ましい。
本考案の接続金具1は、図2に示すように雌金具1aと雄金具1bの締結壁板11同士が当接するように配設し、前記の締結具挿入孔13同士を整合させて貫通孔を形成した後、該貫通孔にボルト5を挿通し、ナット6により締結されることによって接続金具としての機能を発揮することになる。ボルト5とナット6による締結の際、座金7を用いることが好ましい。
(土台への柱の立設)
本考案の鋼製建築部材の接続金具1を使用して土台3に柱2を立設する場合の接続構造を図3に基づいて説明する。
図3に見られるとおり、土台3の柱2を立設する位置にあらかじめ接続金具1の例えば雄金具1bのL字形の側壁板12の一方の壁板を溶着した土台3と、その下部にあらかじめ雌金具1aのL字形の側壁板12の一方の壁板を溶着した柱2とを、それぞれに溶着された雄金具1bと雌金具1aとの締結壁板11同士が当接するようにして配設し、前記雄金具1bと雌金具1aの締結具挿入孔13が整合されて貫通孔が形成された後、該貫通孔にボルト5を挿通し、前記ボルト5をナット6に螺合させることによって前記雄金具1bと雌金具1aとが締結され、図3−2(a)に示すように柱2が土台3の上に立設される。
この際、図3−2(b)に見られるように、雄金具1bの側壁板12の端部と雌金具1aの側壁板12の端部とはその内側が接触するのみで互いに重なり合うことはない。したがって、雄金具1bを土台3に溶着する場合にこの側壁板12の先端部の厚み部分が溶着に使用でき、より強固な溶着が可能になる。このことは雄金具1bの土台3への溶着に限られたものではなく、本考案の接続金具1を柱2や梁4などの鋼製建築部材への溶着のすべてで行える。
本考案の鋼製建築部材の接続金具1を使用して土台3に柱2を立設する場合の接続構造を図3に基づいて説明する。
図3に見られるとおり、土台3の柱2を立設する位置にあらかじめ接続金具1の例えば雄金具1bのL字形の側壁板12の一方の壁板を溶着した土台3と、その下部にあらかじめ雌金具1aのL字形の側壁板12の一方の壁板を溶着した柱2とを、それぞれに溶着された雄金具1bと雌金具1aとの締結壁板11同士が当接するようにして配設し、前記雄金具1bと雌金具1aの締結具挿入孔13が整合されて貫通孔が形成された後、該貫通孔にボルト5を挿通し、前記ボルト5をナット6に螺合させることによって前記雄金具1bと雌金具1aとが締結され、図3−2(a)に示すように柱2が土台3の上に立設される。
この際、図3−2(b)に見られるように、雄金具1bの側壁板12の端部と雌金具1aの側壁板12の端部とはその内側が接触するのみで互いに重なり合うことはない。したがって、雄金具1bを土台3に溶着する場合にこの側壁板12の先端部の厚み部分が溶着に使用でき、より強固な溶着が可能になる。このことは雄金具1bの土台3への溶着に限られたものではなく、本考案の接続金具1を柱2や梁4などの鋼製建築部材への溶着のすべてで行える。
(柱同士の接合)
次に本考案の接続金具1を使用して2本の柱2同士を接合する場合の組立構造を図4に基づいて説明する。
図4に見られるとおり、その上端にあらかじめ接続金具1の例えば雄金具1bの側壁板12の一方を溶着した下方に位置する柱2bと、その下端に雌金具1aの側壁板12の一方を溶着した上方に位置する柱2aとを、それぞれに溶着された雄金具1bと雌金具1aの締結壁板13同士が当接するようにして配設し、前記雌金具1aと雄金具1bの締結具挿入孔13が整合されて貫通孔が形成された後、該貫通孔にボルト5を挿通し、前記ボルト5をナット6に螺合させることによって前記雄金具1bと雌金具1aとが締結され、柱2同士が接続される。
次に本考案の接続金具1を使用して2本の柱2同士を接合する場合の組立構造を図4に基づいて説明する。
図4に見られるとおり、その上端にあらかじめ接続金具1の例えば雄金具1bの側壁板12の一方を溶着した下方に位置する柱2bと、その下端に雌金具1aの側壁板12の一方を溶着した上方に位置する柱2aとを、それぞれに溶着された雄金具1bと雌金具1aの締結壁板13同士が当接するようにして配設し、前記雌金具1aと雄金具1bの締結具挿入孔13が整合されて貫通孔が形成された後、該貫通孔にボルト5を挿通し、前記ボルト5をナット6に螺合させることによって前記雄金具1bと雌金具1aとが締結され、柱2同士が接続される。
(柱と梁との接合)
続けて本考案の接続金具1を使用して柱2と梁4を接合する場合の接続構造を図5に基づいて説明する。
図5に見られるとおり、梁4を架設する位置にあらかじめ接続金具1の例えば雄金具1bの側壁板12の一方を溶着した柱2と、両端に接続金具1の雌金具1aの側壁板12の一方を溶着した梁4とを、それぞれに溶着された雄金具1bと雌金具1aとの締結壁板11同士が当接するようにして配設し、前記雄側金具1bと雌側金具1aの締結具挿入孔13が整合されて貫通孔を形成された後、該貫通孔にボルト5を挿通し、前記ボルト5をナット6に螺合することによって前記雄金具1bと雌金具1aとが締結され、柱2に梁4が架設される。
なおこの場合、雄金具1bと雌金具1aは、それぞれその締結壁板11が垂直に立つようにして使用し、かつ柱2に溶着される雄金具1bは溶着されないもう一方の側壁板12が下方に位置するよう配設し、梁4に溶着される雌金具1aは溶着されないもう一方の側壁板12が上方に位置するよう配設して使用するのが接続構造の強度を高める上で好ましい。
続けて本考案の接続金具1を使用して柱2と梁4を接合する場合の接続構造を図5に基づいて説明する。
図5に見られるとおり、梁4を架設する位置にあらかじめ接続金具1の例えば雄金具1bの側壁板12の一方を溶着した柱2と、両端に接続金具1の雌金具1aの側壁板12の一方を溶着した梁4とを、それぞれに溶着された雄金具1bと雌金具1aとの締結壁板11同士が当接するようにして配設し、前記雄側金具1bと雌側金具1aの締結具挿入孔13が整合されて貫通孔を形成された後、該貫通孔にボルト5を挿通し、前記ボルト5をナット6に螺合することによって前記雄金具1bと雌金具1aとが締結され、柱2に梁4が架設される。
なおこの場合、雄金具1bと雌金具1aは、それぞれその締結壁板11が垂直に立つようにして使用し、かつ柱2に溶着される雄金具1bは溶着されないもう一方の側壁板12が下方に位置するよう配設し、梁4に溶着される雌金具1aは溶着されないもう一方の側壁板12が上方に位置するよう配設して使用するのが接続構造の強度を高める上で好ましい。
1:接続金具
1a:雌金具
1b:雄金具
2:柱
2a:上方に位置する柱
2b:下方に位置する柱
3:土台
4:梁
5:ボルト
6:ナット
7:座金
8:溶着部
11:締結壁板
12:L字形の側壁板
13:締結具挿入孔
1a:雌金具
1b:雄金具
2:柱
2a:上方に位置する柱
2b:下方に位置する柱
3:土台
4:梁
5:ボルト
6:ナット
7:座金
8:溶着部
11:締結壁板
12:L字形の側壁板
13:締結具挿入孔
Claims (10)
- 鋼構造の建造物の柱、梁等の建築部材を接続するための接続金具であって、複数の締結具挿入孔13が穿設された正方形の鋼材やチタン材等の高強度金属材でなる締結壁板11と、同締結壁板11の隣り合う2辺に当接する断面がL字形の側壁板12とでなり、かつ前記締結壁板11の一方の面が、側壁板12の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板12の内側に固設されてなる接続金具1a、1bの同一物2個の組み合わせによって構成されてなることを特徴とする鋼製建築部材の接続金具。
- 締結壁板11の一辺の長さAと側壁板12の内法の長さXとが等しく、かつ前記側壁板12の内法の長さXと幅Y、厚みt2との比が、1:1:0.02〜0.10であることを特徴とする請求項1に記載の記載の鋼製建築部材の接続金具。
- 締結壁板11の厚みt1が、側壁板12の厚みt2 の1.6〜2.4倍で、鋼製建築部材の接続金具として必要とされる捩り抵抗を備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼製建築部材の接続金具。
- 締結板11と断面がL字形の側壁板12からなる接続金具1a、1bが、鋳造によって一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具。
- 締結板11と断面がL字形の側壁板12とが溶着によって一体化されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具。
- 複数の締結具挿入孔13が穿設された正方形の鋼材やチタン材等の高強度金属材でなる締結壁板11と、同締結壁板11の隣り合う2辺に当接する断面がL字形の側壁板12とでなり、かつ前記締結壁板11の一方の面が、側壁板12の稜線の中心点で前記稜線と直交する面に合致するよう断面がL字形の側壁板12の内側に固設されてなる接続金具1a、1bの同一物2個を、それぞれの締結壁板11同士が壁板面で当接するように配設し、前記締結壁板11の締結具挿入孔13にボルト5を挿入し、ナット6とで締結することにより、あらかじめ前記接続金具1b又は1aが溶着された一方の鋼製の土台3、柱2、梁4などの建築部材と、前記接続金具1a又は1bが溶着されたもう一方の鋼製の土台3、柱2、梁4などの建築部材とを接続してなることを特徴とする鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
- 締結壁板11の一辺の長さAと側壁板12の内法の長さXとが等しく、かつ前記側壁板12の内法の長さXと幅Y、厚みt2との比が、1:1:0.02〜0.10である2個の鋼製建築部材の接続金具1a、1bを使用して、鋼製の土台3、柱2、梁4などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする請求項6に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
- 締結壁板11の厚みt1が、側壁板12の厚みt2 の1.6〜2.4倍で、鋼製建築部材の接続金具として必要とされる捩り抵抗を備えてなる2個の鋼製建築部材の接続金具1a、1bを使用して、鋼製の土台3、柱2、4梁などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする請求項6又は7に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
- 鋳造によって一体的に形成された締結板11と断面がL字形の側壁板12とからなる接続金具1a、1bの2個を使用して、鋼製の土台3、柱2、梁4などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
- 締結板11と断面がL字形の側壁板12とが溶着によって一体化されてなる2個の接続金具1a、1bを使用して、鋼製の土台3、柱2、梁4などの建築部材同士を接続してなることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の鋼製建築部材の接続金具を使用した鋼製建築部材の接続構造。
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CN108412861A (zh) * | 2018-04-05 | 2018-08-17 | 南京高传机电自动控制设备有限公司 | 一种风力发电塔中的连接构件 |
CN115370006A (zh) * | 2022-09-30 | 2022-11-22 | 湖南金格建筑科技有限公司 | 一种装配式建筑具有快速拼接结构的钢结构 |
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2006
- 2006-10-13 JP JP2006008346U patent/JP3128312U/ja not_active Expired - Fee Related
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