JP3127010U - コンベヤのクリーニング装置およびそれを備えたコンベヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クリーニング装置2は、フライト4の移動領域A外に配置されケーシングに回転可能に支持されるシャフト21と、シャフト21からフライト4の移動領域A内へ向かって延びており先端に固定された摺動部材26がフライト4と接触可能なスクレーパ23とを備えている。
【選択図】図2
Description
図1および図2を用いて、本考案の実施形態に係るクリーニング装置2が搭載されたコンベヤ1の構成について説明する。図1にコンベヤ1の縦断面概略図、図2にクリーニング装置2の縦断面概略図、図3にクリーニング装置2周辺の横断面概略図、図4にトルク発生機構27およびダンパー機構29の概略構成図を示す。
図2および図3に示すように、クリーニング装置2は主に、ケーシング3に回転可能に支持されるシャフト21と、シャフト21から延びる支持プレート22と、支持プレート22に固定されるスクレーパ23と、スクレーパ23に固定された落下抑制機構としての落下抑制部材25と、シャフト21の一端に設けられたトルク発生機構27と、スクレーパ23の位置決めを行うダンパー機構29とから構成されている。なお、スクレーパ23がフライト4に押されて回転する方向(図2において反時計回り)をR2方向とし、R2方向の逆方向(図2において時計回り)をR1方向とする。
へ向かって落下するのを防止できる。
図1および図5〜図9を用いて、クリーニング装置2の動作について説明する。
しかし、図5〜図9に示すように、このコンベヤ1では、クリーニング装置2により搬送面45に付着した搬送物Dを掻き取ることができる。具体的には、フライト4に押されてスクレーパ23が回転軸Oを中心にR2方向へ回転する(図5)。このとき、摺動部材26は搬送面45と摺動しながら上側へ移動する。フライト4がさらに右側へ移動すると、スクレーパ23がさらにR2方向へ回転する(図6)。このとき、摺動部材26はさらに上側へ移動し、摩擦プレート42側の搬送面45と摺動する。トルク発生機構27によりシャフト21にはR1方向へトルクが付与されている。このため、摺動部材26は搬送面45に押し付けらており、摺動部材26と搬送面45との接触部分の面圧が高くなる。これにより、搬送面45に付着した搬送物Dを確実に掻き取ることができる。掻き取られた搬送物Dは、開口23aを通って、あるいはスクレーパ23によりフライト4の背面側に押されて、搬送側Yに落下する(図6、図7)。
上記の掻き取り動作の後、スクレーパ23がフライト4の上部を乗り越え、スクレーパ23の背面に固定された落下抑制部材25がフライト4のフライト本体41に接触する(図7)。さらにフライト4が右側へ移動すると、落下抑制部材25とフライト本体41とが摺動しながらスクレーパ23がゆっくりとR1方向へ回転する(図8)。そして、さらにフライト4が右側へ移動すると、落下抑制部材25とフライト本体41とが接触しなくなり、スクレーパ23が自重およびトルク発生機構27からのトルクによりR1側へ勢いよく回転する(図9)。このとき、スクレーパ23と次のフライト4とが接触する直前に、トルク発生機構27の支持部材51とダンパー機構29とが接触し、スクレーパ23の運動エネルギーがダンパー機構29により吸収され、待機位置P1でスクレーパ23が静止する。このため、次のフライト4にスクレーパ23が接触する際に、フライト4に衝撃が伝わらず、部材の破損やコンベヤ1の負荷の増大を防止することができる。また、ダンパー機構29での吸収動作の前に、予め落下抑制部材25によりスクレーパ23の落下距離を短くしているため、ダンパー機構29において吸収するエネルギー量を低減することができる。
ここで、クリーニング装置2の作用効果についてまとめる。
このクリーニング装置2では、スクレーパ23がシャフト21にぶら下がっている状態でフライト4に接触する。このため、スクレーパ23の自重により搬送物Dの掻き取りに必要な力を発生させることができる。これにより、このクリーニング装置2では、従来よりも構造の簡素化を図ることができる。
このクリーニング装置2では、スクレーパ23が途中で折り曲げられており、摺動部材26とフライト4とが接触している状態で、スクレーパ本体23bとフライト4との間に空間Sが確保されている。このため、スクレーパ23と搬送面45との接触面積を小さくすることができ、接触部分の面圧を高めることができる。これにより、搬送面45に付着した搬送物Dの掻き取り効果をさらに高めることができる。
このクリーニング装置2では、トルク発生機構27を備えているため、スクレーパ23がフライト4に当接する際の荷重を増やすことができ、搬送面45に付着した搬送物Dの掻き取り効果をさらに高めることができる。
このクリーニング装置2では、落下抑制部材25により、スクレーパ23がフライト4を乗り越えた後に落下する距離を短くすることができる。すなわち、落下抑制部材25によりスクレーパ23の位置エネルギーを吸収することができる。また、落下抑制部材25に加えて、ダンパー機構29によりスクレーパ23の落下による運動エネルギーを吸収することができる。これにより、スクレーパ23がフライト4と激しく衝突するのを防止することができ、部材の破損やコンベヤ1の負荷の増大を防止することができる。また、落下抑制部材25およびダンパー機構29を採用することで、スクレーパ23がフライト4と衝撃するのをより効率よく防止することができる。
以上に説明したように、本考案では、コンベヤ1の負荷を増大することなく、かつ、確実にフライト4に付着した搬送物Dを掻き取ることができる、簡素な構造のクリーニング装置2を実現することができる。
本考案の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
本考案に係るコンベヤの構成は、前述の構成に限定されない。例えば、前述の実施形態では、コンベヤ1は水平に設定されているが、傾斜型、あるいは垂直型のものであってもよい。また、コンベヤの構成によっては、スクレーパ23の自重により掻き取りに必要な力が得られない場合がある。このような場合でも、トルク発生機構27により掻き取りに必要な力を確保することができる。このため、本考案に係るクリーニング装置2は、様々な構成のコンベヤ1に適用可能である。
前述の実施形態では、スクレーパ23は1箇所で折り曲げられている。しかし、本考案に係るクリーニング装置のスクレーパの構成はこれに限定されない。スクレーパの先端部とフライトとが接触している状態で、スクレーパの先端部以外の部分とフライトとの間に空間が形成されていればよい。具体的には、例えば、スクレーパ23が複数箇所で折り曲げられていてもよいし、全体的に湾曲していてもよい。また、これら構成の組み合わせであってもよい。
前述の実施形態では、トルク発生機構27の一部の構成を利用してダンパー機構29は位置決めを行っている。しかし、シャフト21に固定された他の部材を利用してダンパー機構29が位置決めを行う構成であってもよい。また、トルク発生機構27は、スクレーパ23の自重のみで十分な掻き取り効果を実現できる場合は、省略することができる。
スクレーパ23の摺動部材26がフライト本体41と摩擦プレート42との間の段差に引っかかるおそれがある。これを防止するために、図10(a)および(b)に示すように、スクレーパ23に干渉防止部材150を取り付けてもよい。この干渉防止部材150により、段差B周辺では摩擦プレート42と干渉防止部材150とが接触して、摺動部材26が搬送面45から離れる。これにより、搬送面が平坦でない場合に摺動部材26の引っかかりを防止できる。
2 クリーニング装置
3 ケーシング
4 フライト(搬送部材)
6 ローラーチェーン(無端チェーン)
21 シャフト
23 スクレーパ
24 リブ
25 落下抑制部材(落下抑制機構、落下抑制部材)
25a 第1部分
25b 第2部分
25c 第3部分
26 摺動部材
27 トルク発生機構
29 ダンパー機構
51 支持部材
52 ウェイト(調節部材)
53 ボルト(固定部材)
Claims (20)
- ケーシングと、前記ケーシングに対して循環走行可能に支持される無端チェーンと、前記無端チェーンに固定され搬送物と接触する搬送面を有する複数の搬送部材と、を備えたコンベヤのクリーニング装置であって、
前記搬送部材の移動領域外に配置され、前記ケーシングに回転可能に支持されるシャフトと、
前記シャフトから前記搬送部材の移動領域内へ向かって延びており、先端部が前記搬送部材と接触可能なスクレーパと、を備え、
を備えたコンベヤのクリーニング装置。 - 前記スクレーパは、前記搬送部材の動作に応じて前記シャフトの回りを往復運動する、
請求項1に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記スクレーパの前記先端部が前記搬送部材に接触している状態において、前記スクレーパの前記先端部以外の部分と前記搬送部材との間には、空間が形成されている、
請求項1または2に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記スクレーパは、
前記シャフトに固定され前記シャフトから半径方向外側に延びる板状のスクレーパ本体と、
前記先端部を含み、前記スクレーパ本体の端部から半径方向外側に延び、前記スクレーパ本体に対して回転方向に屈曲または湾曲している板状の掻取部と、を有している、
請求項1から3のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記掻取部は、前記スクレーパ本体に対して前記搬送部材の移動方向と反対側に屈曲または湾曲している、
請求項4に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記掻取部は、前記先端部に含まれ、前記搬送部材の搬送面と接触する摺動部材を有している、
請求項4または5に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記摺動部材は、前記シャフトの回転軸に沿った方向に延びる棒状の部材である、
請求項6に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記摺動部材は、前記シャフトの回転軸に直交する平面における断面が円形である、
請求項7に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記摺動部材は、前記シャフトの回転軸に直交する平面における断面が多角形である、
請求項7に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記ケーシングの外部であって前記シャフトに設けられ、前記シャフトに対して所望のトルクを付加するトルク発生機構をさらに備えた、
請求項1から9のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記トルク発生機構は、
前記シャフトに固定され前記シャフトから半径方向に延びる支持部材と、
前記シャフトの半径方向へ移動可能なように前記支持部材に支持される調節部材と、
前記支持部材に対して前記調節部材の位置決めを行う固定部材と、を有している、
請求項10に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記シャフトを介して前記スクレーパの位置決めを行うとともに、前記シャフトを介して前記スクレーパの運動エネルギーを吸収するダンパー機構をさらに有しており、
前記ダンパー機構は、前記支持部材と前記ケーシングとを弾性的に連結可能な弾性部材を有している、
請求項11に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記シャフトを介して前記スクレーパの位置決めを行うとともに、前記シャフトを介して前記スクレーパの運動エネルギーを吸収するダンパー機構をさらに備えた、
請求項1から11のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記ダンパー機構は、
前記シャフトに固定され前記シャフトから半径方向に延びるストッパと、
前記ストッパと前記ケーシングとを弾性的に連結可能な弾性部材と、を有している、
請求項13に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記スクレーパに設けられ、前記搬送部材が移動するのを利用して前記スクレーパの位置エネルギーを吸収する落下抑制機構をさらに備えた、
請求項1から14のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記落下抑制機構は、前記スクレーパに固定され、前記スクレーパ本体に対して前記掻取部が延びている側と反対側に延びる落下抑制部材を有している、
請求項15に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記落下抑制部材は、
前記スクレーパに一端が固定された1対の第1部分と、
前記1対の第1部分の他端を連結する第2部分と、を有している、
請求項16に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記スクレーパは、前記先端部と前記搬送部材との接触状態を非接触状態に切り換える干渉防止部材をさらに有している、
請求項1から17のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。 - 前記干渉防止部材は、前記スクレーパ本体または掻取部に固定され、前記先端部と前記搬送面とが接触している状態で前記搬送部材と接触し、前記搬送部材に対する前記先端部の軌道を変更する、
請求項18に記載のコンベヤのクリーニング装置。 - ケーシングと、
前記ケーシングに対して循環走行可能に支持される無端チェーンと、
前記無端チェーンに固定され搬送物と接触する搬送面を有する複数の搬送部材と、
請求項1から19のいずれかに記載のクリーニング装置と、
を備えたコンベヤ。
Priority Applications (1)
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JP2006007199U JP3127010U (ja) | 2006-09-05 | 2006-09-05 | コンベヤのクリーニング装置およびそれを備えたコンベヤ |
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JP2016079018A (ja) * | 2014-10-21 | 2016-05-16 | 中国電力株式会社 | フライトコンベヤ |
JP2017121676A (ja) * | 2016-01-06 | 2017-07-13 | Dmg森精機株式会社 | チップコンベア |
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2006
- 2006-09-05 JP JP2006007199U patent/JP3127010U/ja not_active Expired - Fee Related
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