JP3127010U - コンベヤのクリーニング装置およびそれを備えたコンベヤ - Google Patents

コンベヤのクリーニング装置およびそれを備えたコンベヤ Download PDF

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Abstract

【課題】コンベヤのクリーニング装置の構造の簡素化を図る。
【解決手段】クリーニング装置2は、フライト4の移動領域A外に配置されケーシングに回転可能に支持されるシャフト21と、シャフト21からフライト4の移動領域A内へ向かって延びており先端に固定された摺動部材26がフライト4と接触可能なスクレーパ23とを備えている。
【選択図】図2

Description

本考案は、コンベヤのクリーニング装置、特に、複数の搬送部材の搬送面に付着した搬送物を掻き取るクリーニング装置およびそれを備えたコンベヤに関する。
一般的に、粉体などの搬送にはコンベヤが用いられている。この種のコンベヤは主に、ケーシングと、ケーシングに回転可能に支持される無端チェーンと、チェーンに固定された複数のフライト(搬送部材)とから構成されている。フライトは搬送物を掻き取るための搬送面を有している。チェーンが駆動モータなどにより回転駆動されると、チェーンに固定されたフライトがケーシングに沿って移動する。これにより、搬送物がフライトに押されて搬送される。
しかし、搬送物が湿っている場合、搬送物がフライトの搬送面に付着する。例えば、ごみ焼却施設などにおいては、湿灰をコンベヤで搬送するため、フライトに灰が付着しやすい。このため、搬送物の種類によっては、搬送面の付着物が大きく成長して、コンベヤの搬送能力の低下や過負荷による停止などの原因となる。
そこで、フライトの付着物を掻き取るために、コンベヤのクリーニング装置が提案されている(特許文献1を参照。)。
特開2004−224555号公報
しかし、特許文献1の第2図に示すように、このクリーニング装置2では、1つの回転軸11に4つの回転羽根12が設けられており、回転羽根12が回転軸11から4方向へ延びている。このため、付着物を掻き取らない回転羽根12が回転軸11から上部へ突出する。この結果、広い設置スペースが必要となるとともに、部品点数が多くなる。このため、コンベヤの製造コストが増大する。
本考案の課題は、コンベヤのクリーニング装置の構造の簡素化を図ることにある。
第1の考案に係るクリーニング装置は、ケーシングと、ケーシングに対して循環走行可能に支持される無端チェーンと、無端チェーンに固定され搬送物と接触する搬送面を有する複数の搬送部材と、を備えたコンベヤのクリーニング装置である。このクリーニング装置は、搬送部材の移動領域外に配置されケーシングに回転可能に支持されるシャフトと、シャフトから搬送部材の移動領域内へ向かって延びており先端部が搬送部材と接触可能なスクレーパと、を備えている。
このクリーニング装置では、スクレーパはシャフトにぶら下がっている状態で搬送部材に接触する。これにより、スクレーパの自重により搬送物の掻き取りに必要な力を発生させることができ、従来よりも構造の簡素化を図ることができる。
ここで、「搬送部材の移動領域」とは、複数の搬送部材が移動する際に通過する空間を意味している。
第2の考案に係るクリーニング装置は、第1の考案に係る装置において、スクレーパが搬送部材の動作に応じてシャフトの回りを往復運動する。
このクリーニング装置では、スクレーパが往復運動することにより、搬送面に付着した搬送物が掻き取られる。このため、掻き取りに不要なスクレーパが存在せず、構造の簡素化を図ることができる。
第3の考案に係るクリーニング装置は、第1または第2の考案に係る装置において、スクレーパの先端部が搬送部材に接触している状態において、スクレーパの先端部以外の部分と搬送部材との間には空間が形成されている。
この場合、先端部のみが搬送部材と接触するため、従来よりも接触面積を小さくすることができ、接触部分の面圧を高めることができる。これにより、搬送面に付着した搬送物の掻き取り効果をさらに高めることができる。
第4の考案に係るクリーニング装置は、第1から第3のいずれかの考案に係る装置において、スクレーパが、シャフトに固定されシャフトから半径方向外側に延びる板状のスクレーパ本体と、先端部を含み、スクレーパ本体の端部から半径方向外側に延び、スクレーパ本体に対して回転方向に屈曲または湾曲している板状の掻取部と、を有している。
この場合、スクレーパは屈曲または湾曲している。このため、簡素の構造により搬送部材とスクレーパ本体との間に空間を確保することができる。
第5の考案に係るクリーニング装置は、第4の考案に係る装置において、掻取部がスクレーパ本体に対して搬送部材の移動方向と反対側に屈曲または湾曲している。
第6の考案に係るクリーニング装置は、第4または第5の考案に係る装置において、掻取部が、先端部に含まれ、搬送部材の搬送面と接触する摺動部材を有している。
第7の考案に係るクリーニング装置は、第6の考案に係る装置において、摺動部材がシャフトの回転軸に沿った方向に延びる棒状の部材である。
第8の考案に係るクリーニング装置は、第7の考案に係る装置において、摺動部材がシャフトの回転軸に直交する平面における断面が円形である。
第9の考案に係るクリーニング装置は、第7の考案に係る装置において、摺動部材が、シャフトの回転軸に直交する平面における断面が多角形である。
第10の考案に係るクリーニング装置は、第1から第9のいずれかの考案に係る装置において、ケーシングの外部であってシャフトに設けられ、シャフトに対して所望のトルクを付与するトルク発生機構をさらに備えている。
これにより、スクレーパが搬送部材に当接する際の荷重を増やすことができ、搬送面に付着した搬送物の掻き取り効果が向上する。また、スクレーパの自重により掻き取りに必要な力が得られない場合であっても、トルク発生機構により掻き取りに必要な力を確保することができる。このため、様々な配置のコンベヤに適用可能である。
第11の考案に係るクリーニング装置は、第10の考案に係る装置において、トルク発生機構が、シャフトに固定されシャフトから半径方向に延びる支持部材と、シャフトの半径方向へ移動可能なように支持部材に支持される調節部材と、支持部材に対して調節部材の位置決めを行う固定部材と、を有している。
これにより、シャフトに付与するトルクを簡素な機構により調節することができる。
第12の考案に係るクリーニング装置は、第11の考案に係る装置において、シャフトを介してスクレーパの位置決めを行うとともに、シャフトを介してスクレーパの運動エネルギーを吸収するダンパー機構をさらに有している。ダンパー機構は、支持部材とケーシングとを弾性的に連結する弾性部材を有している。
これにより、スクレーパが搬送部材と激しく衝突するのを防止することができ、部材の破損やコンベヤの負荷の増大を防止することができる。
第13の考案に係るクリーニング装置は、第1から第11のいずれかの考案に係る装置において、シャフトを介してスクレーパの位置決めを行うとともに、シャフトを介してスクレーパの運動エネルギーを吸収するダンパー機構をさらに備えている。
これにより、スクレーパが搬送部材と激しく衝突するのを防止することができ、部材の破損やコンベヤの負荷の増大を防止することができる。
第14の考案に係るクリーニング装置は、第13の考案に係る装置において、ダンパー機構が、シャフトに固定されシャフトから半径方向に延びるストッパと、ストッパとケーシングとを弾性的に連結可能な弾性部材と、を有している。
第15の考案に係るクリーニング装置は、第1から第14のいずれかの考案に係る装置において、スクレーパに設けられ、搬送部材が移動するのを利用してスクレーパの位置エネルギーを吸収する落下抑制機構をさらに備えている。
これにより、スクレーパが搬送部材と激しく衝突するのを防止することができ、部材の破損やコンベヤの負荷の増大を防止することができる。
第16の考案に係るクリーニング装置は、第15の考案に係る装置において、落下抑制機構が、スクレーパに固定され、スクレーパ本体に対して掻取部が延びている側と反対側に延びる落下抑制部材を有している。
第17の考案に係るクリーニング装置は、第16の考案に係る装置において、落下抑制部材が、スクレーパに一端が固定された1対の第1部分と、1対の第1部分の他端を連結する第2部分と、を有している。
第18の考案に係るクリーニング装置は、第1から第17のいずれかの考案に係る装置において、スクレーパが、先端部と搬送部材との接触状態を非接触状態に切り換える干渉防止部材をさらに有している。
これにより、搬送面に段差がある場合でも、その段差にスクレーパの先端部が引っかからない。
第19の考案に係るクリーニング装置は、第18の考案に係る装置において、干渉防止部材が、スクレーパ本体または掻取部に固定され、先端部と搬送面とが接触している状態で搬送部材と接触し、搬送部材に対する先端部の軌道を変更する。
第20の考案に係るコンベヤは、ケーシングと、ケーシングに対して循環走行可能に支持される無端チェーンと、無端チェーンに固定され搬送物と接触する搬送面を有する複数の搬送部材と、第1から第19のいずれかの考案に係るクリーニング装置と、を備えている。
このコンベヤでは、第1から第19のいずれかの考案に係るクリーニング装置を備えているため、簡素な構造により、確実にクリーニングを行うことができる。
本考案に係るクリーニング装置では、上記の構成を有しているため、従来よりも構造の簡素化を図ることができる。
本考案に係るクリーニング装置では、従来よりも簡素な構造により、確実にクリーニングを行うことができる。
以下、図面に基づいて、本考案に係るクリーニング装置の構成について説明する。
<1.コンベヤの構成>
図1および図2を用いて、本考案の実施形態に係るクリーニング装置2が搭載されたコンベヤ1の構成について説明する。図1にコンベヤ1の縦断面概略図、図2にクリーニング装置2の縦断面概略図、図3にクリーニング装置2周辺の横断面概略図、図4にトルク発生機構27およびダンパー機構29の概略構成図を示す。
図1に示すように、コンベヤ1は、焼却灰などの搬送物を搬送する上部リターン型のフライトコンベヤであり、主に、各部を内部に収容するケーシング3と、ケーシング3に回転可能に支持されたスプロケット(図示せず)と、スプロケットに噛み合うように支持されケーシング内を循環走行する無端チェーンとしての1対の環状のローラーチェーン6と、ローラーチェーン6に固定される搬送部材としての複数のフライト4と、フライト4の搬送面45に付着する搬送物Dを掻き取るクリーニング装置2と、スプロケットを介してローラーチェーン6を回転駆動する駆動モータ(図示せず)とから構成されている。このコンベヤ1では、投入口(図示せず)から投入された搬送物Dがフライト4により図1の右側から左側へ順次搬送され、搬送物Dは排出口(図示せず)から排出される。
ケーシング3は主に、フライト4およびローラーチェーン6を収容する下部ケーシング33と、下部ケーシング33の上部を覆う上部ケーシング31とから構成されている。後述するクリーニング装置2は、上部ケーシング31に取り付けられている。
図2に示すように、ローラーチェーン6は、所定の間隔で配置された複数のローラ61と、隣接するローラ61を連結する複数の連結プレート62とから構成されている。ローラ61は、下部ケーシング33に固定されたレール32に支持されている。1対のローラーチェーン6は、ケーシング3に回転可能に支持されたスプロケット(図示せず)により支持されている。1対のローラーチェーン6の間には、所定の間隔でフライト4が配置されている。
図1および図2に示すように、フライト4は、1対のローラーチェーン6の幅方向(図1および図2の紙面に垂直な方向)内側に配置された2つの連結プレート62に固定されており、主に、フライト本体41と、フライト本体の摩耗を防止する摩擦プレート42と、フライト本体41と連結プレート62との連結を補強する1対の補強部材43とから構成されている。フライト本体41および摩擦プレート42は、コンベヤ1の幅方向に長い部材であり、移動方向を向いた搬送面45を有している。図1および図2の上側のフライト4がリターン側Xのフライト4、下側のフライト4が搬送側Yのフライト4である。
搬送物Dの性状によっては、搬送面45に搬送物Dの一部が付着し、付着した搬送物Dは時間の経過とともに成長する。このため、このコンベヤ1には、搬送面45の搬送物Dを掻き取るクリーニング装置2が搭載されている。
<2.クリーニング装置の構成>
図2および図3に示すように、クリーニング装置2は主に、ケーシング3に回転可能に支持されるシャフト21と、シャフト21から延びる支持プレート22と、支持プレート22に固定されるスクレーパ23と、スクレーパ23に固定された落下抑制機構としての落下抑制部材25と、シャフト21の一端に設けられたトルク発生機構27と、スクレーパ23の位置決めを行うダンパー機構29とから構成されている。なお、スクレーパ23がフライト4に押されて回転する方向(図2において反時計回り)をR2方向とし、R2方向の逆方向(図2において時計回り)をR1方向とする。
シャフト21は、上部ケーシング31に取り付けられた2つの軸受34,35により回転可能に支持されている。シャフト21の回転軸Oは、コンベヤ1の幅方向に延びている。シャフト21は、リターン側Xであってフライト4の移動領域A外に配置されている。ここで、「フライト4の移動領域A」は、図2に示すように複数のフライト4が移動する際に通過する空間を意味している。
スクレーパ23は、シャフト21により回転可能に支持されており、シャフト21の回りを往復運動することで、フライト4に付着した搬送物Dを順次掻き取る。具体的には図2に示すように、スクレーパ23は主に、支持プレート22に固定されシャフト21から半径方向に延びる板状のスクレーパ本体23bと、スクレーパ本体23bの端部からさらに半径方向に延びる板状の掻取部23cと、掻取部23cの先端部の前面(図2において搬送面45と対向する面)に固定された棒状の摺動部材26と、スクレーパ本体23bの背面(図2において搬送面45と対向しない面)に固定された3つのリブ24とから構成されている。
掻取部23cは、1対の補強部材43の間に配置されており、スクレーパ本体23bに対してR1方向に屈曲している。具体的には、スクレーパ本体23bおよび掻取部23cは、1枚のプレートを折り曲げて成形されている。摺動部材26が搬送面45に接触している状態では、スクレーパ本体23bとフライト4との間には空間Sが形成されている。すなわち、スクレーパ23が途中で折り曲げられているため、スクレーパ本体23bはフライト4の搬送面45と接触しない。掻取部23cは、移動領域A内でシャフト21の回転軸Oを中心に回転可能である。また、スクレーパ23には、掻き取った搬送物Dが空間Sに堆積したりスクレーパ本体23bに付着したりするのを防止するために、2つの開口23aが形成されている。
掻取部23cの前面(R1側の面)には、摺動部材26が固定されている。摺動部材26は、コンベヤ1の幅方向に延びるように配置されており、掻取部23cと幅方向の寸法は同程度である。また、摺動部材26はシャフト21の回転軸Oに直交する平面における断面が円形である。このため、スクレーパ23の角度が変化しても、摺動部材26と搬送面45との接触角度は変化せず、スクレーパ23の角度による接触状態の変動を防止でき、掻き取り効果が安定する。
掻取部23cの背面(R2側の面)には、棒状部材からなる落下抑制部材25が固定されている。具体的には、落下抑制部材25は、掻取部23cに一端が固定される1対の第1部分25aと、第1部分25aの他端を連結する第2部分25bと、1対の第1部分25aの間に配置され掻取部23cと第2部分の中間部とを連結する第3部分25cとから構成されている。第1部分25aおよび第2部分25bは1本の棒状部材を折り曲げて形成されている。また、落下抑制部材25の強度を高めるために、3つのリブ24が第1部分25aおよび第3部分25cに固定されている。
落下抑制部材25は、スクレーパ23がフライト4を乗り越えた後に、フライト本体41の上部(図2の上側部分)と接触する。これにより、スクレーパ23の落下する距離が短くなり、スクレーパ23がフライト4を乗り越えた後にスクレーパ23が次のフライト4と激しく衝突するのを防止することができ、部材の破損やコンベヤの負荷の増大を防止することができる。
へ向かって落下するのを防止できる。
また、シャフト21には、トルク発生機構27によりR1方向へトルクが付与されている。具体的には図4に示すように、トルク発生機構27は主に、シャフト21の端部に固定されシャフト21から半径方向に延びる支持部材51と、シャフト21の半径方向に移動可能なように支持部材51に支持される調節部材としてのウェイト52と、支持部材51に対してウェイト52の位置決めを行う3つのボルト53とから構成されている。支持部材51には、ボルト53が螺合するネジ部51bが形成されており、ウェイト52はボルト53により支持部材51の軸方向に締め付けられている。支持部材51に対するウェイト52の位置を調節することで、シャフト21に付与するトルクを調節できる。
ダンパー機構29は、スクレーパ23の運動エネルギーを吸収することで、スクレーパ23がフライト4と衝突する際の衝撃を吸収するための機構である。具体的には図4に示すように、ダンパー機構29は主に、ケーシング3に固定された取付金具36に支持されるダンパー部29aと、ダンパー部29aの位置決めを行う調整機構29bとから構成されている。ダンパー部29aは、軸方向(図4の下方向)への衝撃を吸収するための機構であり、例えばスプリングやゴムなどの弾性部材を含んでいる。ダンパー機構29により、トルク発生機構27の支持部材51は回転方向の一方側の位置決めがされている。この位置は、図1および図2に示すスクレーパ23の位置(待機位置P1)に対応している。
以上の構成をまとめると、スクレーパ23の摺動部材26は、シャフト21にぶら下がった状態でフライト4の搬送面45と接触可能であり、フライト4の移動に応じて往復運動を繰り返す。また、スクレーパ23の自重およびトルク発生機構27からのトルクにより、スクレーパ23はフライト4の移動方向と反対方向に回転しようとする。このため、摺動部材26がフライト4の搬送面45に押しつけられ、フライト4の搬送面45に付着した搬送物Dを順次掻き取ることができる。
<3.クリーニング装置の動作>
図1および図5〜図9を用いて、クリーニング装置2の動作について説明する。
図1に示すように、駆動モータ(図示せず)によりローラーチェーン6が駆動されると、搬送側Yではフライト4が図1の左側へ、リターン側Xではフライト4が図1の右側へ移動する。投入口(図示せず)から投入された搬送物Dは、複数のフライト4により図1の左側へ搬送される。搬送物Dの性状によってはリターン側Xを移動するフライト4の搬送面45に搬送物Dが付着している。
(3.1:掻き取り動作)
しかし、図5〜図9に示すように、このコンベヤ1では、クリーニング装置2により搬送面45に付着した搬送物Dを掻き取ることができる。具体的には、フライト4に押されてスクレーパ23が回転軸Oを中心にR2方向へ回転する(図5)。このとき、摺動部材26は搬送面45と摺動しながら上側へ移動する。フライト4がさらに右側へ移動すると、スクレーパ23がさらにR2方向へ回転する(図6)。このとき、摺動部材26はさらに上側へ移動し、摩擦プレート42側の搬送面45と摺動する。トルク発生機構27によりシャフト21にはR1方向へトルクが付与されている。このため、摺動部材26は搬送面45に押し付けらており、摺動部材26と搬送面45との接触部分の面圧が高くなる。これにより、搬送面45に付着した搬送物Dを確実に掻き取ることができる。掻き取られた搬送物Dは、開口23aを通って、あるいはスクレーパ23によりフライト4の背面側に押されて、搬送側Yに落下する(図6、図7)。
(3.2:落下抑制動作)
上記の掻き取り動作の後、スクレーパ23がフライト4の上部を乗り越え、スクレーパ23の背面に固定された落下抑制部材25がフライト4のフライト本体41に接触する(図7)。さらにフライト4が右側へ移動すると、落下抑制部材25とフライト本体41とが摺動しながらスクレーパ23がゆっくりとR1方向へ回転する(図8)。そして、さらにフライト4が右側へ移動すると、落下抑制部材25とフライト本体41とが接触しなくなり、スクレーパ23が自重およびトルク発生機構27からのトルクによりR1側へ勢いよく回転する(図9)。このとき、スクレーパ23と次のフライト4とが接触する直前に、トルク発生機構27の支持部材51とダンパー機構29とが接触し、スクレーパ23の運動エネルギーがダンパー機構29により吸収され、待機位置P1でスクレーパ23が静止する。このため、次のフライト4にスクレーパ23が接触する際に、フライト4に衝撃が伝わらず、部材の破損やコンベヤ1の負荷の増大を防止することができる。また、ダンパー機構29での吸収動作の前に、予め落下抑制部材25によりスクレーパ23の落下距離を短くしているため、ダンパー機構29において吸収するエネルギー量を低減することができる。
こうして、このクリーニング装置2では、図5〜図9の動作が繰り返えされることにより、各フライト4の搬送面45に付着した搬送物Dを掻き取ることができ、常にフライト4の搬送面45をきれいな状態に保つことができる。
<4.クリーニング装置の作用効果>
ここで、クリーニング装置2の作用効果についてまとめる。
(4.1)
このクリーニング装置2では、スクレーパ23がシャフト21にぶら下がっている状態でフライト4に接触する。このため、スクレーパ23の自重により搬送物Dの掻き取りに必要な力を発生させることができる。これにより、このクリーニング装置2では、従来よりも構造の簡素化を図ることができる。
(4.2)
このクリーニング装置2では、スクレーパ23が途中で折り曲げられており、摺動部材26とフライト4とが接触している状態で、スクレーパ本体23bとフライト4との間に空間Sが確保されている。このため、スクレーパ23と搬送面45との接触面積を小さくすることができ、接触部分の面圧を高めることができる。これにより、搬送面45に付着した搬送物Dの掻き取り効果をさらに高めることができる。
(4.3)
このクリーニング装置2では、トルク発生機構27を備えているため、スクレーパ23がフライト4に当接する際の荷重を増やすことができ、搬送面45に付着した搬送物Dの掻き取り効果をさらに高めることができる。
(4.4)
このクリーニング装置2では、落下抑制部材25により、スクレーパ23がフライト4を乗り越えた後に落下する距離を短くすることができる。すなわち、落下抑制部材25によりスクレーパ23の位置エネルギーを吸収することができる。また、落下抑制部材25に加えて、ダンパー機構29によりスクレーパ23の落下による運動エネルギーを吸収することができる。これにより、スクレーパ23がフライト4と激しく衝突するのを防止することができ、部材の破損やコンベヤ1の負荷の増大を防止することができる。また、落下抑制部材25およびダンパー機構29を採用することで、スクレーパ23がフライト4と衝撃するのをより効率よく防止することができる。
(4.5)
以上に説明したように、本考案では、コンベヤ1の負荷を増大することなく、かつ、確実にフライト4に付着した搬送物Dを掻き取ることができる、簡素な構造のクリーニング装置2を実現することができる。
<5.他の実施形態>
本考案の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
(5.1)コンベヤの構成
本考案に係るコンベヤの構成は、前述の構成に限定されない。例えば、前述の実施形態では、コンベヤ1は水平に設定されているが、傾斜型、あるいは垂直型のものであってもよい。また、コンベヤの構成によっては、スクレーパ23の自重により掻き取りに必要な力が得られない場合がある。このような場合でも、トルク発生機構27により掻き取りに必要な力を確保することができる。このため、本考案に係るクリーニング装置2は、様々な構成のコンベヤ1に適用可能である。
(5.2)スクレーパの構成
前述の実施形態では、スクレーパ23は1箇所で折り曲げられている。しかし、本考案に係るクリーニング装置のスクレーパの構成はこれに限定されない。スクレーパの先端部とフライトとが接触している状態で、スクレーパの先端部以外の部分とフライトとの間に空間が形成されていればよい。具体的には、例えば、スクレーパ23が複数箇所で折り曲げられていてもよいし、全体的に湾曲していてもよい。また、これら構成の組み合わせであってもよい。
また、摺動部材26の形状は前述のものに限定されない。例えば、摺動部材26は角鋼などの断面が多角形のものであってもよい。
(5.3)トルク発生機構およびダンパー機構の構成
前述の実施形態では、トルク発生機構27の一部の構成を利用してダンパー機構29は位置決めを行っている。しかし、シャフト21に固定された他の部材を利用してダンパー機構29が位置決めを行う構成であってもよい。また、トルク発生機構27は、スクレーパ23の自重のみで十分な掻き取り効果を実現できる場合は、省略することができる。
(5.4)
スクレーパ23の摺動部材26がフライト本体41と摩擦プレート42との間の段差に引っかかるおそれがある。これを防止するために、図10(a)および(b)に示すように、スクレーパ23に干渉防止部材150を取り付けてもよい。この干渉防止部材150により、段差B周辺では摩擦プレート42と干渉防止部材150とが接触して、摺動部材26が搬送面45から離れる。これにより、搬送面が平坦でない場合に摺動部材26の引っかかりを防止できる。
コンベヤの縦断面概略図。 クリーニング装置の縦断面概略図。 クリーニング装置2辺の横断面概略図。 トルク発生機構およびダンパー機構の概略構成図。 クリーニング装置の動作説明図。 クリーニング装置の動作説明図。 クリーニング装置の動作説明図。 クリーニング装置の動作説明図。 クリーニング装置の動作説明図。 他の実施形態に係るクリーニング装置の縦断面概略図。
符号の説明
1 コンベヤ
2 クリーニング装置
3 ケーシング
4 フライト(搬送部材)
6 ローラーチェーン(無端チェーン)
21 シャフト
23 スクレーパ
24 リブ
25 落下抑制部材(落下抑制機構、落下抑制部材)
25a 第1部分
25b 第2部分
25c 第3部分
26 摺動部材
27 トルク発生機構
29 ダンパー機構
51 支持部材
52 ウェイト(調節部材)
53 ボルト(固定部材)

Claims (20)

  1. ケーシングと、前記ケーシングに対して循環走行可能に支持される無端チェーンと、前記無端チェーンに固定され搬送物と接触する搬送面を有する複数の搬送部材と、を備えたコンベヤのクリーニング装置であって、
    前記搬送部材の移動領域外に配置され、前記ケーシングに回転可能に支持されるシャフトと、
    前記シャフトから前記搬送部材の移動領域内へ向かって延びており、先端部が前記搬送部材と接触可能なスクレーパと、を備え、
    を備えたコンベヤのクリーニング装置。
  2. 前記スクレーパは、前記搬送部材の動作に応じて前記シャフトの回りを往復運動する、
    請求項1に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  3. 前記スクレーパの前記先端部が前記搬送部材に接触している状態において、前記スクレーパの前記先端部以外の部分と前記搬送部材との間には、空間が形成されている、
    請求項1または2に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  4. 前記スクレーパは、
    前記シャフトに固定され前記シャフトから半径方向外側に延びる板状のスクレーパ本体と、
    前記先端部を含み、前記スクレーパ本体の端部から半径方向外側に延び、前記スクレーパ本体に対して回転方向に屈曲または湾曲している板状の掻取部と、を有している、
    請求項1から3のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。
  5. 前記掻取部は、前記スクレーパ本体に対して前記搬送部材の移動方向と反対側に屈曲または湾曲している、
    請求項4に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  6. 前記掻取部は、前記先端部に含まれ、前記搬送部材の搬送面と接触する摺動部材を有している、
    請求項4または5に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  7. 前記摺動部材は、前記シャフトの回転軸に沿った方向に延びる棒状の部材である、
    請求項6に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  8. 前記摺動部材は、前記シャフトの回転軸に直交する平面における断面が円形である、
    請求項7に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  9. 前記摺動部材は、前記シャフトの回転軸に直交する平面における断面が多角形である、
    請求項7に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  10. 前記ケーシングの外部であって前記シャフトに設けられ、前記シャフトに対して所望のトルクを付加するトルク発生機構をさらに備えた、
    請求項1から9のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。
  11. 前記トルク発生機構は、
    前記シャフトに固定され前記シャフトから半径方向に延びる支持部材と、
    前記シャフトの半径方向へ移動可能なように前記支持部材に支持される調節部材と、
    前記支持部材に対して前記調節部材の位置決めを行う固定部材と、を有している、
    請求項10に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  12. 前記シャフトを介して前記スクレーパの位置決めを行うとともに、前記シャフトを介して前記スクレーパの運動エネルギーを吸収するダンパー機構をさらに有しており、
    前記ダンパー機構は、前記支持部材と前記ケーシングとを弾性的に連結可能な弾性部材を有している、
    請求項11に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  13. 前記シャフトを介して前記スクレーパの位置決めを行うとともに、前記シャフトを介して前記スクレーパの運動エネルギーを吸収するダンパー機構をさらに備えた、
    請求項1から11のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。
  14. 前記ダンパー機構は、
    前記シャフトに固定され前記シャフトから半径方向に延びるストッパと、
    前記ストッパと前記ケーシングとを弾性的に連結可能な弾性部材と、を有している、
    請求項13に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  15. 前記スクレーパに設けられ、前記搬送部材が移動するのを利用して前記スクレーパの位置エネルギーを吸収する落下抑制機構をさらに備えた、
    請求項1から14のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。
  16. 前記落下抑制機構は、前記スクレーパに固定され、前記スクレーパ本体に対して前記掻取部が延びている側と反対側に延びる落下抑制部材を有している、
    請求項15に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  17. 前記落下抑制部材は、
    前記スクレーパに一端が固定された1対の第1部分と、
    前記1対の第1部分の他端を連結する第2部分と、を有している、
    請求項16に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  18. 前記スクレーパは、前記先端部と前記搬送部材との接触状態を非接触状態に切り換える干渉防止部材をさらに有している、
    請求項1から17のいずれかに記載のコンベヤのクリーニング装置。
  19. 前記干渉防止部材は、前記スクレーパ本体または掻取部に固定され、前記先端部と前記搬送面とが接触している状態で前記搬送部材と接触し、前記搬送部材に対する前記先端部の軌道を変更する、
    請求項18に記載のコンベヤのクリーニング装置。
  20. ケーシングと、
    前記ケーシングに対して循環走行可能に支持される無端チェーンと、
    前記無端チェーンに固定され搬送物と接触する搬送面を有する複数の搬送部材と、
    請求項1から19のいずれかに記載のクリーニング装置と、
    を備えたコンベヤ。
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JP2017121676A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 Dmg森精機株式会社 チップコンベア

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