JP3126900U - タッピンねじ - Google Patents

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益廣 徳増
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株式会社徳増製作所
サンコーインダストリー株式会社
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Abstract

【課題】ねじ精度が良く安価なタッピングねじを提供すること。
【解決手段】タッピングねじ1は先端に先細り状のテーパ部を有するねじ軸3を備える。ねじ軸3は、ねじ山6を横断して延びる主切り溝8及び副切り溝9を、周方向の等間隔に配置している。切り溝8,9は、ねじ転造時に少なくともテーパ部の周面に形成される。主切り溝8は相対的に深く、副切り溝9は相対的に浅い。各切り溝8,9は、ねじ回転方向Aの下流側となる第1の内壁面11,14と、ねじ回転方向Aの上流側となる第2の内壁面12,15とを含み、断面V字形形状をなす。第2の内壁面12,15は、ねじ軸3の径方向Rに延び、ねじ軸3の周面4と交差して切り刃13,16を形成している。
【選択図】図2

Description

本考案は、金属板の穴の中へねじ込むことにより、自身のねじ山にあった溝を金属板の穴の内面に切り込むことができるタッピンねじに関する。
従来、この種のタッピンねじ(セルフ・タッピング・スクリュー)では、転造によりねじ軸を製作した後、ねじ軸の先端部からねじ山を横断してねじ軸の軸線に沿って真っ直ぐに延びる切り溝を切削加工している。この切り溝は、切り溝の一方の内壁面がねじ軸の周面と交差して形成される角部によって、タッピングのための切り刃が構成されている。
しかしながら、切り溝の切削加工を実施するため、その分、工程数が増加して製造コストが高くなる。
また、切削の場合、ねじ周面の接線に対して垂直にしか切り込みを入れられず、このため、バリが生じ易く、そうした場合、タッピング抵抗が大きくなり、穴に切り込めないおそれがある。一方、バレル研磨等でバリ取りを行った場合、ねじ精度が出ない。
そこで、ねじ転造時に、上記の切り溝を同時に形成することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
実開平07−38724号公報
上記の特許文献1では、切り溝が、断面台形形状をなしていて、切り溝の底に平坦部が設けられている。このため、切り溝を形成する際に、肉の寄せ量が非常に大きく、したがって、ねじ精度が悪くなる。
そこで、本考案はねじ精度が良く安価なタッピンねじを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案は、先端に先細り状のテーパ部を有するねじ軸と、ねじ転造時にねじ軸の少なくともテーパ部の周面に形成され、ねじ山を横断して延びる3つの切り溝とを備え、上記3つの切り溝は、ねじ軸の周方向に等間隔で配置され、上記3つの切り溝は、相対的に深い1つの切り溝と、相対的に浅い2つの副切り溝とを含み、各切り溝は、ねじ回転方向の下流側となる第1の内壁面と、ねじ回転方向の上流側となる第2の内壁面とを含んで、断面V字形形状をなし、上記第2の内壁面は、ねじ軸の径方向に沿っていることを特徴とするものである。
本考案によれば、切り溝をねじ転造時に同時に成形するので、工程数を削減でき、安価且つ容易にタッピンねじを製造することができる。また、ねじ転造時にねじ周面の3個所を押し付けるので、肉の逃げ場が偏ることがなく、その結果、ねじの断面が偏平になることを防止することができる。したがって、ねじ精度を向上することができる。各切り溝は、ねじ軸の少なくともテーパ部に設けられている必要があるが、テーパ部を超えて延びていてもよい。また、転造時に切り溝とテーパ部が同時に形成されるようにしてもよい。
タッピンねじが、そのテーパ部から相手部材に入り込む際には、主切り溝が相手部材を主に削る役割を果たし、副切り溝は補助的な役割を果たす。このとき、3個所の切り溝が周方向に等間隔で配置されているので、ねじ軸の安定した回転を確保することができ、相手部材にスムーズに切り込むことができる。また、第2の内壁面がねじ軸の径方向に沿っているので、切り刃として高い削り性能を得ることができる。
以下に、図面を参照して、この考案の実施形態について具体的に説明する。図1は、この考案の一実施形態にかかるタッピンねじ1の側面図である。タッピンねじ1は、転造により形成されたものであり、ねじ頭部2およびねじ軸3を有する。ねじ軸3の周面4には、ねじ先端部5から所定の巻き数のねじ山6が設けられている。
この考案は、例えばねじ径3〜6mmで、ねじピッチが0.5〜1mm程度のねじに適用した場合に、高いねじ精度を達成できるが、上記よりもねじ径やねじピッチの大きいねじに適用した場合にも、無論ねじ精度を高くすることができる。良好なタッピング性能を得ることができる。
ねじ先端部5の先端部分の周面4には、先細り状のテーパ部7が設けられている。また、ねじ軸3の周面4には、少なくともテーパ部7の複数のねじ山6を横断して、ねじ頭部2側へ延びる3つの切り溝8,9,9が設けられている。これら3つの切り溝8,9,9は、それぞれテーパ部7を超えて延びており、ダイスによるねじ転造時に同時に形成されるものである。このタッピンねじ1の材質としては、例えば鋼を用いることができる。
図2は、タッピンねじ1の谷底10における断面図である。図1および図2を参照して、3つの切り溝8,9,9は、ねじ軸3の周方向に等間隔(120度間隔)で配置されており、相対的に深い1つの主切り溝8と、相対的に浅い2つの副切り溝9,9とを含んでいる。
主切り溝8は、ねじ回転方向Aの下流側となる第1の内壁面11と、ねじ回転方向Aの上流側となる第2の内壁面12とを有する断面V字形形状をなしている。主切り溝8の溝底は、概ね谷底10にまで達している。
第2の内壁面12は、第2の内壁面12とねじ軸3の周面4とが互いに交差して、タッピング用の切り刃13が形成されている。切り刃13の削り性能を最も高くするために、第2の内壁面12は、ねじ軸3の径方向Rに沿わされている。第1の内壁面11と第2の内壁面12とがなす角度は、例えば60〜80度の範囲に設定されている。
副切り溝9,9は、主切り溝8と相似形の断面V字形形状をなしており、ねじ回転方向Aの下流側となる第1の内壁面14と、ねじ回転方向Aの上流側となる第2の内壁面15とを有する断面V字形形状をなしている。副切り溝8の溝底は、主切り溝8の深さの30〜60%の範囲の深さで形成されており、谷底10にまでは達している。
第2の内壁面15は、ねじ軸3の径方向Rに沿っており、第2の内壁面15とねじ軸3の周面4とが互いに交差して、タッピング用の切り刃16が形成されている。第1の内壁面14と第2の内壁面15とがなす角度は、例えば60〜80度の範囲に設定されている。
各切り溝8,9,9の切り刃13,16,16は、ねじ軸3の軸線Bに対して、所定の傾斜角度F(例えば10〜30度)で傾斜している。具体的には、ねじ軸3の軸線Bから、ねじ山6の傾きに対して直角に近づく方向とは逆方向に傾斜している。というのは、仮に、切り刃13,16が、ねじ軸3の軸線Bから、ねじ山6の傾きに対して直角に近づく方向に傾斜しているとすると、転造時に肉がつるまき線に沿って押し上げられ、ねじ先端部5側へ肉が逃げない。このため、ねじ転造終了時に復元する肉の量が多くなるため、ねじ外径が大きくなる。その結果、ねじ精度が出ないとともに、金属板の穴への食い付きが悪くなることが懸念されるからである。
図3は、タッピンねじ1を転造する態様を示す斜視図である。図3では、タッピンねじ1は、平形の第1および第2の転造ダイス21、22間にねじ素材23の軸部分を挟み、両ダイス21、22をそれぞれ長手方向に相対移動させ、ねじ素材23を押し付けて転がすことにより、表面を塑性変形させて製造される。
第2の転造ダイス22は通常のダイスであるが、第1の転造ダイス21は、その上面のねじ転造エリア24において、図3で示す右奥側一端のねじ転造開始位置25から他端のねじ転造終端位置26までの間に、上記切り溝8、9、9をそれぞれ形成するための3つの突条31、32、32を有する切り溝転造エリアGが設けられている。これらの突条23、32、32は、それぞれ第1の転造ダイス21の短手方向に対して水平に傾斜角度F(10〜30°)をなしており、第1の転造ダイス21の長手方向に順次隣接するように形成されている。
切り溝転造エリアGの終端からねじ転造終端位置26までの距離Hは、ねじ素材23を1〜1.5回転させることのできる距離に設定されている。これは、切り溝転造エリアGでの切り溝8、9、9の形成により、ねじ山6が多少崩れていても、この崩れを上記の1〜1.5回転の間で矯正して、ねじ精度を確保するためである。ねじ素材23が1回転未満しかできないとすると、切り溝8、9、9形成の悪影響を完全に取り除くことができない場合があり、1.5回転を超えて回転させると、ねじ山6がだれてしまう場合があり、いずれの場合にもねじ精度が低下してしまう。
本実施の形態によれば、切り溝8,9,9をねじ転造時に同時に成形するので、工程数を削減でき、安価且つ容易にタッピンねじ1を製造することができる。また、ねじ転造時にねじ周面の3個所を押し付けるので、肉の逃げ場が偏ることがなく、その結果、タッピンねじ1の断面が偏平になることを防止することができる。したがって、ねじ精度を向上することができる。
各切り溝8,9,9は、ねじ軸3の少なくともテーパ部7に設けられている必要があるが、テーパ部7を超えて延びていてもよい。また、転造時に切り溝8,9,9とテーパ部7が同時に形成されるようにすれば、製造コストを安くすることができる。
タッピンねじ1が、例えば鋼やアルミニウム合金により形成された相手部材に切り込む際、主切り溝8は相手部材を主に削る役割を、副切り溝9は主切り溝8の補助的な役割を果たす。このとき、3個所の切り溝8,9,9がねじ軸3の周方向に等間隔で配置されているので、ねじ軸3の安定した回転を確保することができ、切り込みをスムーズに行うことができる。
タッピンねじ1を切り込む相手部材は、金属に限らず、コンクリートや木材であってもよい。また、本考案は、実用新案登録請求の範囲内で種々の変更を施すことができる。
本考案の一実施の形態のタッピンねじの側面図である。 タッピンねじの断面図である。 タッピンねじを製造する態様を示す斜視図である。
符号の説明
1 タッピンねじ
2 ねじ頭部
3 ねじ軸
4 周面
5 ねじ先端部
6 ねじ山
7 テーパ部
8 主切り溝
9 副切り溝
10 谷底
11,14 第1の内壁面
12,15 第2の内壁面
13,16 切り刃
A ねじ回転方向

Claims (1)

  1. 先端に先細り状のテーパ部を有するねじ軸と、
    ねじ転造時にねじ軸の少なくともテーパ部の周面に形成され、ねじ山を横断して延びる3つの切り溝とを備え、
    上記3つの切り溝は、ねじ軸の周方向に等間隔で配置され、
    上記3つの切り溝は、相対的に深い1つの切り溝と、相対的に浅い2つの副切り溝とを含み、
    各切り溝は、ねじ回転方向の下流側となる第1の内壁面と、ねじ回転方向の上流側となる第2の内壁面とを含んで、断面V字形形状をなし、
    上記第2の内壁面は、ねじ軸の径方向に沿っていることを特徴とするタッピンねじ。
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