JP3125798U - 曲面けがき具 - Google Patents

Abstract

【課題】この考案は、材料として、金属製、木製及びプラスチック製又はガラス製の曲面材料にけがきをを可能にする線引き具に関し、特に曲面に曲面けがきをするのに有効な曲面けがき具に関するものである。
【解決手段】前面が平滑な直状部を有する台板と、前記台板の上面に立設された保持杆と、前記保持杆に保持され、且つ前記台板の直状部方向に突出した支持杆と、前記支持杆の先端部に設けられた保持部と、前記保持部の通孔に垂直方向に上下に摺動自在に設けられ且つ下部尖端にけがき部を有するようにした重量片とからなることを特徴とする曲面けがき具。
【選択図】図１

Description

考案の詳細な説明

この考案は、材料として、金属製、木製及びプラスチック製又はガラス製の曲面材料にけがきを可能にする曲面けがき具に関し、特に凹凸曲面にけがきをするのに有効な曲面けがき具に関するものである。

技術の背景

従来のけがき具には、鉄製の曲面材料にけがきをするものとしてゴム磁石素材で作られたゴム磁石シート製曲尺が提供されている。（例えば、特許文献１）
又、現場における回転体の軸曲げや偏磨耗調査のために軸、軸継手等へのけがき作業が高精度、高い能率で可能としたけがげ治具が提供されている。（例えば、特許文献２）

特開平５−３３２７０１号

実開平６−３９３７９号

この考案が解決しようとする課題は、材料の如何を問わずに、あらゆる凹凸曲面材料に対して、任意角度のけがきを可能とした曲面けがき具に関する。

前記の課題を解決するために、この考案は、前面が平滑な直状部を有する台板と、前記台板の上面に立設された保持杆と、前記保持杆に保持され、且つ前記台板の直状部方向に突出した支持杆と、前記支持杆の先端部に設けられた保持部と、前記保持部の通孔に垂直方向に上下に摺動自在に設けられ且つ下部尖端にけがき部を有するようにした重量片とからなる曲面けがき具とした。

更に、被けがき材料の大きさに随時に適用し得るように、支持杆は、保持杆の中央部に形成された縦長溝に摺動自在し、任意の位置に固定されるようにした曲面けがき具とした。

しかも、容易に凹凸面をけがきできるように、保持部は、直動玉軸受である曲面けがき具とした。

この考案は、上記のようにしてあるので、凹凸材料が、金属製、木製及びプラスチック製又はガラス製を限定されることなく、使用者の任意のけがきを行うことができ、しかも昇降杆は、その上下動が非常に円滑としてあるのでそのけがき作業も迅速に行うことができるものである。

この考案は、前面が平滑な直状部を有する台板と、前記台板の上面に立設された保持杆と、前記保持杆に保持され、且つ前記台板の直状部方向に突出した支持杆と、前記支持杆の先端部に設けられた直動玉軸受からなる保持部と、前記保持部の通孔に垂直方向に上下に摺動自在に設けられ且つ下部尖端にけがき部を有するようにした重量片とからなる曲面けがき具としたものである。

図１〜図２において、少なくとも、前面が平滑な直状部１を有する台板２の上面に保持杆３が立設固定されている。保持杆３はその中央部縦方向に長溝孔４が形成されている。

支持杆５の後部は、雄ネジ部６とされ、後部ネジ部６は前記長溝孔４内を上下に自由に移動可能とされている。支持杆５の前端部には、保持部８が設けられ、該保持部８の縦方向に形成された軸孔９には昇降棒体１０が昇降自在に挿通されていると共に、該昇降棒体１０の下端には尖端けがき部１１が形成されている。更に、昇降棒体１０の上端部には重量体１２が冠せられている。

被曲面材料１３の凹凸表面１４に所定角度でけがきしようとする場合には、台板２の前面直状部１を所定の角度にて定規に沿って動かせば、昇降棒体１０の下端には尖端けがき部１１の軌跡もまたその動きと連動するから、被曲面材料１３の凹凸表面１４に、その角度のけがきをすることができるものである。

支持杆５は、保持杆３はその中央部縦方向に長溝孔４の適当な高さ位置でナット１５を締め付け固定することができる。

図３〜図４において、保持部８の内部に直動玉軸受７を組み込むことによって昇降棒体１０の上下動を円滑にすることができる。直動玉軸受７は、鋼球の組み込まれたブッシュ形状をしており、主として往復直線運動を行う丸軸、即ち昇降棒体１０の案内軸受としての機能を果たすものである。外筒１６と、保持器１７と止め輪１８及び鋼球１９とからなる直動玉軸受７を保持部８の内部組み込み固定してある。

図２及び図４において、本願考案の曲面けがき具にて、被曲面材料１３の凹凸表面１４でけがきをする場合、その凹面（矢印ａ方向）へのけがきは、昇降棒体１０の下端には尖端けがき部１１は昇降棒体１０の上端部には重量体１２の自重により円滑に行われると共に、被曲面材料１３の凸曲面に対しては尖端けがき部１１は、保持部８の内部に組み込まれた直動玉軸受７の作用によって容易に上方方向に移動することによって凸面（矢印ｂ方向）のけがきすることができるものである。

産業上の利用の可能性

この考案は、前面が平滑な直状部を有する台板と、前記台板の上面に立設された保持杆と、前記保持杆に保持され、且つ前記台板の直状部方向に突出した支持杆と、前記支持杆の先端部に設けられた保持部と、前記保持部の通孔に垂直方向に上下に摺動自在に設けられ且つ下部尖端にけがき部を有するようにしてあるので、台板の直状部を所定角度にて動かせば、それに連動して昇降棒体の下端には尖端けがき部が被曲面材料の凹凸表面を簡単、且つ迅速にけがきすることができるものである。

この考案の曲面けがき具の斜視図 この考案の曲面けがき具の断面図 直動玉軸受の拡大断面図 この考案の別の実施例を示す曲面けがき具の断面図

符号の説明

１．．．直状部
２．．．台板
３．．．保持杆
４．．．長溝孔
５．．．支持杆
６．．．雄ネジ部
７．．．直動玉軸受
８．．．保持部
９．．．軸孔
１０．．昇降棒体
１１．．尖端けがき部
１２．．重量体
１３．．被曲面材料
１４．．凹凸表面
１５．．ナット
１６．．外筒
１７．．保持器
１８．．止め輪
１９．．鋼球

Claims (3)

1. 前面が平滑な直状部を有する台板と、前記台板の上面に立設された保持杆と、前記保持杆に保持され、且つ前記台板の直状部方向に突出した支持杆と、前記支持杆の先端部に設けられた保持部と、前記保持部の通孔に垂直方向に上下に摺動自在に設けられ且つ下部尖端にけがき部を有するようにした重量片とからなることを特徴とする曲面けがき具。
2. 支持杆は、保持杆の中央部に形成された縦長溝に摺動自在し、任意の位置に固定されるようにした請求項１記載の曲面けがき具。
3. 保持部は、直動玉軸受である請求項１又は請求項２記載の曲面けがき具。

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