JP3125370B2 - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

Info

Publication number
JP3125370B2
JP3125370B2 JP03279146A JP27914691A JP3125370B2 JP 3125370 B2 JP3125370 B2 JP 3125370B2 JP 03279146 A JP03279146 A JP 03279146A JP 27914691 A JP27914691 A JP 27914691A JP 3125370 B2 JP3125370 B2 JP 3125370B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical disk
protective film
contact angle
dust
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03279146A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05120731A (ja
Inventor
文則 今村
峰生 守部
正己 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP03279146A priority Critical patent/JP3125370B2/ja
Publication of JPH05120731A publication Critical patent/JPH05120731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3125370B2 publication Critical patent/JP3125370B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクに係り、特に
光ディスク形成用の樹脂基板のレーザ光の入射面側に保
護膜を設けた光ディスクに関する。
【0002】近年、大容量の文書データや、画像情報を
記憶させる情報記憶媒体として、光ディスクが脚光を浴
びている。光ディスクは、1μm 程度に絞られたレーザ
光により情報の記録や、再生を行うため、大容量の情報
が記憶できる。
【0003】光ディスクの基板として安価で、軽量で有
ると言った理由で、透明樹脂基板が用いられることが多
く、そのため、該基板に傷や、塵埃(無機、および有機
塵埃)が付着し易い欠点がある。
【0004】そのため、この傷の発生を防止するため
に、樹脂基板上に透明な有機化合物の保護膜、或いは透
明な無機化合物の保護膜がレーザ光の入射面側に被着形
成されている。
【0005】
【従来の技術】従来の光ディスクに於いては、傷の発生
を防止するためにレーザ光の入射面側に、樹脂基板より
表面硬度が高く、また塵埃の付着を防止するために樹脂
基板より表面抵抗の低い保護膜が用いられていた。
【0006】ところで、上記した従来の保護膜は、傷の
防止には大きい効果が有るが、無機物の塵埃、煙草の煙
のような有機物の塵埃の付着に対して、今一つ不十分で
余り効果が無い。そのため、光ディスクを定期的に布等
を用いて拭いて清掃していたが、オイルミスト等の有機
塵埃が付着していると、清掃しても拭き切れず、清浄に
成らない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の光ディ
スクでは付着塵埃の悪影響を受けて、情報の記録や再生
にエラーを発生し、精度良く情報の記録や再生を行うこ
とが困難である。
【0008】本発明は上記した問題点を解決し、塵埃が
多少付着しても容易にその塵埃を拭い去ることができ、
容易にこの清掃作業によって光ディスク表面が清浄とな
るような光ディスクの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光ディスクは、光記録膜を設けた樹脂基板
のレ−ザ光の入射面側に保護膜を備えた光ディスクに於
いて、前記保護膜は、シリコンオイルを添加したアクリ
ル系樹脂を塗布してなり、前記保護膜上に付着する油滴
の該保護膜に対する接触角が50度以上であることを特
徴とする。
【0010】
【0011】
【作用】レ−ザ光の入射面側にシリコンオイルを添加し
たアクリル系樹脂により撥油性の保護膜を形成する。
【0012】
【0013】さらに、樹脂基板のレ−ザ光の入射面側に
設けた保護膜に油滴を滴下して、その接触角を測定し、
接触角が50度以上であると、長時間、煙草の煙のよう
な有機塵埃の雰囲気で使用して、仮に該光ディスク表面
に有機塵埃が付着しても、布等のクリ−ニング材(商品
名;ミクロスタ−、帝人株式会社製)を用いてその表面
を拭き去ることで、光ディスク面に付着した有機塵埃が
容易に除去される。
【0014】そしてこのようにすると、反射強度が上記
した有機塵埃の雰囲気に曝す以前の状態に復帰し、清掃
によって容易に付着された有機塵埃が除去可能な光ディ
スクを得ることができる。
【0015】図4(a)、図4(b)に示すように、この接触角
θは樹脂基板のレーザ光の入射側に形成した保護膜4上
に油滴11を滴下した場合、この油滴11の自由表面と保護
膜4との成す角度であり、この接触角θが大である程、
撥油性が大で、接触角が小さい程、撥油性が小である。
【0016】この撥油性が大、つまり接触角θが大きい
場合、保護膜4上に例えばオイルミストのような有機塵
埃が付着すると、この有機塵埃は弾かれて微小な球状と
なり、容易に前記した清掃用のクリーニング材で拭き取
り除去され、清掃によって清浄な光ディスク表面が得ら
れる。
【0017】またこの保護膜は静電荷の帯電を防止して
塵埃の付着を少なくするために、表面抵抗は小さい方が
良く、また塵埃に依る傷の発生を防止するために樹脂基
板より硬度が大きいものが望ましい。
【0018】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に付き詳
細に説明する。図1は本発明の光ディスクの断面図であ
る。図示するように、直径が5インチのポリカーボネイ
トのような透明の樹脂製の基板1のヘッド案内溝(図示
せず)に、テルビウム−二酸化シリコン(Tb-SiO2) 膜の
誘電体膜、テルビウム−鉄−コバルト(Tb-Fe-Co)のよう
な磁性膜、更に前記したTb-SiO2 膜の誘電体膜、アルミ
ニウムのような反射膜を積層した光記録膜2をスパッタ
法で成膜した後、この基板1を前記光記録膜2を対向さ
せて接着剤3(商品名;ホットメルト、XW-13 、東亜合
成化学株式会社製) を用いて貼り合わせる。
【0019】次いで、この基板1の光記録膜2を形成し
た面の反対側の面に、アクリル系樹脂よりなる有機化合
物の保護膜4をスピンコート法を用いて塗布する。そし
てこの光ディスクの中心位置に該ディスクをディスク駆
動装置に装着するためのハブ5を接着して光ディスクを
形成する。
【0020】そしてこの保護膜のアクリル系樹脂に添加
する透明な無機質のSiO2膜のような充填剤を、前記アク
リル樹脂に対して1重量%の割合で添加する。そしてそ
の粒径を変化させて添加すると、粒径の大きい充填剤
程、表面粗さが大となので、この添加する充填剤の直径
を変化させることで、表面粗さを変化させた保護膜を形
成した。
【0021】そして、このように保護膜を形成した光デ
ィスクを、回転させた状態で、関東ローム層の土の微粉
末(粒径1〜5μm )を、無機塵埃として充満させ、容
量が0.25m3のデシケータ内に設置する。そして該光ディ
スクを回転させた状態で0.5時間放置し、その後、この
光ディスクを、デシケータより取り出す。
【0022】そして、該光ディスクの中心Oより半径方
向に沿って35mmの位置の内周の位置P、該光ディスクの
中心Oより半径方向に沿って45mmの位置の中央の位置
Q、該光ディスクの中心Oより半径方向に沿って55mmの
位置の外周の位置Rの3点にレーザ光を照射し、その反
射光の光量を測定して反射率を測定した。この反射率の
低下量が小である程、塵埃の付着量は少なく、また反射
率の低下量が大である程、塵埃の付着量は多い。
【0023】このように表面粗さを変化させた保護膜を
形成した場合の反射率の変化量と、保護膜の表面粗さの
関係図を図2に示す。図の縦軸は、光ディスクを前記し
た関東ローム層の無機塵埃の充満したデシケータ内に設
置する以前に、該光ディスクの所定位置にレーザ光を照
射し、その光ディスク面より反射する反射光の反射強度
を測定して、その反射率を100 %と仮定する。( 実際の
反射率は20%程度である。)次いで、この光ディスクを
前記したデシケータ内に設置し、所定時間経過後の光デ
ィスクの反射率を測定し、この反射率がR%と成ったと
する。
【0024】すると反射率の変化量は(初期値−R/10
0 )%で表されるので、この値を縦軸に採って表した。
また横軸は光ディスクの半径方向の位置を示す。図の曲
線b,cに示すように、表面粗さを0.005 μm、0.01μm
のように、0.003 μm より増加させると、反射率の変
化量は大となる。然し、曲線a に示すように、表面粗さ
が0.003 μm の保護膜を形成した光ディスクは殆ど反射
率の変化量は見られない。このことより、表面粗さは0.
003 μm 以下が望ましい。
【0025】また、上記実施例に用いた保護膜のアクリ
ル系樹脂に、更に充填剤を除いた状態でシリコンオイル
を添加し、このシリコンオイルの添加量を変化させて図
4に示す油滴11の保護膜4に対する接触角θを変化させ
ることで、保護膜の撥油性を変化させる。
【0026】そして、このような接触角を異ならさせた
保護膜を光ディスクに付着させて、この光ディスクを煙
草の煙を充満させたデシケータ内にディスクを回転させ
たまま、2時間設置した後、この光ディスクを取り出し
て、その反射率を前記したのと同様にして測定し、その
結果を図3の曲線のa1、b1、c1に示す。
【0027】図の曲線a1は接触角θが50度、曲線b1は接
触角θが45度、曲線c1は接触角θが30度である。またこ
の光ディスクを、クリーニング材( 商品名; ミクロスタ
ー、帝人株式会社製) を装着したクリーニングドライブ
( 商品名; ディスククリーナー、型式;PC-OD101-11、日
本電気株式会社製) を用いて拭き取り操作を行った後、
その光ディスクの反射率を前記したのと同様にして測定
し、その結果を図3の曲線a2、b2、c2に示す。
【0028】図の曲線a2は接触角θが50度、曲線b2は接
触角θが45度、曲線c2は接触角θが30度である。この接
触角は、日本真空技術株式会社製で商品名がULVOIL R-7
の真空ポンプ用オイルを用いて、油滴11を保護膜4上に
滴下し、その接触角を実験的に測定して確認した。
【0029】図の縦軸は前記した反射率の変化量を示
し、横軸は光ディスクの半径方向の位置を示す。図の曲
線a1、a2に示すように、接触角θが50度であると、長時
間有機塵埃に曝した後、拭き取り操作を行うと反射率
は、該光ティスクを上記有機塵埃の雰囲気に曝す以前の
状態に復帰することが判る。
【0030】また図の曲線b1、b2、および曲線c1、c2
示すように、接触角θが45度、30度と低下するにつれ
て、拭き取り操作を行った後の光ディスクの反射率が、
該光ディスクを上記有機塵埃の雰囲気に曝す以前の状態
に復帰することが困難となる。
【0031】従って、上記した保護膜に油滴を滴下した
場合の接触角θが50度以上となるような材質の保護膜を
用いると拭き取り効果が現れて、長時間有機塵埃の雰囲
気に光ディスクを曝しても、該塵埃に曝さない以前の状
態に拭き取り操作の清掃作業により容易に元の状態に復
帰することが判る。
【0032】なお、本実施例では保護膜としてアクリル
系樹脂の有機化合物膜を用いたが、その他、ITO(イ
ンジウム錫酸化物)のような無機化合物膜を保護膜とし
てスパッタ法等の真空成膜方法で形成して用いても良
い。
【0033】また前記保護膜が樹脂基板より表面硬度が
大であるか、表面抵抗が小さいか、また両者の性質を兼
ね備えたものであると更に好ましい。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光ディスク
によれば、長時間塵埃の雰囲気内で使用しても、該光デ
ィスク面の拭き取り作業を施すと、容易に使用前の塵埃
の付着しない状態に復帰することができるので、拭き取
り作業で清浄な面に復帰可能の取扱の容易な光ディスク
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ディスクの断面図である。
【図2】 保護膜の表面粗さと反射率の変化量との関係
図である。
【図3】 光ディスクの清掃前と清掃後に於ける保護膜
の接触角と反射率の変化量の関係図である。
【図4】 接触角の説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 光記録膜 3 接着剤 4 保護膜 5 ハブ 11 油滴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−90439(JP,A) 特開 昭61−235411(JP,A) 特開 昭59−193924(JP,A) 特開 平4−168636(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録膜を設けた基板のレ−ザ光の入射
    面側に保護膜を備えた光ディスクに於いて、 前記保護膜は、シリコンオイルを添加したアクリル系樹
    脂を塗布してなり、前記保護膜上に付着する油滴の該保
    護膜に対する接触角が、50度以上であることを特徴と
    する光ディスク。
JP03279146A 1991-10-25 1991-10-25 光ディスク Expired - Lifetime JP3125370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03279146A JP3125370B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 光ディスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03279146A JP3125370B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 光ディスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05120731A JPH05120731A (ja) 1993-05-18
JP3125370B2 true JP3125370B2 (ja) 2001-01-15

Family

ID=17607086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03279146A Expired - Lifetime JP3125370B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 光ディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3125370B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11296904A (ja) 1998-04-03 1999-10-29 Toshiba Corp 情報記録媒体およびこれに用いられる樹脂基板の製造方法
JP2008310959A (ja) * 2008-09-29 2008-12-25 Toshiba Corp 情報記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05120731A (ja) 1993-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FR2497994A1 (fr) Support de memoire magneto-optique
JP3125370B2 (ja) 光ディスク
US4600682A (en) Optical storage structure
JP2001023239A (ja) 情報記録ディスク及び情報記録再生装置
JP3086501B2 (ja) 光ディスク
JP2833197B2 (ja) 光ディスク
JP2003077184A (ja) 光記録媒体及びその製造方法
WO2006100930A1 (ja) 光ディスク
JP2009187625A (ja) 光情報記録媒体及びその製造方法
JPH05114165A (ja) 光デイスク
JPH097243A (ja) 光磁気ディスク及びその製造方法
US20030165110A1 (en) Write-once high density optical storage medium and process for fabricating the same
JPH0945048A (ja) 光ディスクの修復方法
JP2001023243A (ja) 情報記録担体及び情報記録担体再生装置
JPH05258336A (ja) 光学ヘッドの対物レンズ
US4625217A (en) Broad band multilayer optical storage structure having a thin metallic optically transmissive layer
JP3000400B2 (ja) 光情報記録媒体
JP3200153B2 (ja) 光情報記録媒体
JP2789837B2 (ja) 光ディスク
JPS6047247A (ja) 記録媒体
JP2002288879A (ja) 相変化型情報記録媒体
JPH05325289A (ja) 光磁気記録媒体
JPH04345958A (ja) 光情報記録媒体
JPH0981974A (ja) 光記録媒体の製造方法および製造装置
JP2001056959A (ja) 光記録媒体及び光記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001003

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term