JP3124188B2 - 斜流タービンのノズル - Google Patents

斜流タービンのノズル

Info

Publication number
JP3124188B2
JP3124188B2 JP06200590A JP20059094A JP3124188B2 JP 3124188 B2 JP3124188 B2 JP 3124188B2 JP 06200590 A JP06200590 A JP 06200590A JP 20059094 A JP20059094 A JP 20059094A JP 3124188 B2 JP3124188 B2 JP 3124188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
rotation axis
angle
nozzle vane
axis direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06200590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0861005A (ja
Inventor
栄人 松尾
亮二 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP06200590A priority Critical patent/JP3124188B2/ja
Publication of JPH0861005A publication Critical patent/JPH0861005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3124188B2 publication Critical patent/JP3124188B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2200/00Mathematical features
    • F05B2200/20Special functions
    • F05B2200/26Special functions trigonometric
    • F05B2200/261Sine

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン膨張ター
ビン、蒸気タービン等各種タービンに用いられる斜流タ
ービンのノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の斜流タービンの型式の中の
ノズルベーンレス型の構成を示す縦断面図である。図に
おいて1はタービンケーシング、2は同ケーシングによ
って渦巻状に形成されたスクロール形ガス通路、6は背
板、5はタービンケーシングと直交する回転軸、3は同
回転軸に固定されている羽根車の動翼、10はハブ側壁
面13とシュラウド側壁面14と仮想線15,16とに
よって囲まれたノズル部分である。これは環状の空間で
ある。なお31は動翼前縁、8は羽根車出口である。
【0003】図4は従来の斜流タービンの型式の中のノ
ズルベーン型の構成を示す縦断面図である。図3に示し
たノズルベーンレス型との違いは、図3の環状ノズル空
間内に所定間隔で配列固定された複数のノズルベーン1
0Aが設けられている点である。なお11はノズルベー
ン10Aの前縁、12は同後縁である。
【0004】この両型式ともスクロール形ガス通路2に
送り込まれた高圧ガスは、ノズル10で膨張し加速され
て動翼3に入り、その運動エネルギを羽根車へ与え、そ
の回転力は回転軸5から外部へ伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5には従来の斜流タ
ービンの特性が示されている。この図の中には、後述の
本発明に係る斜流タービンの特性も示されているが、以
下の説明においては、同図における上記従来技術に関す
る部分を参照しながら述べる。 〔i〕ノズルベーンレス型の問題点(図3,図5参照) (イ)スクロール形ガス通路2から羽根車出口8までの
流路壁面長さが短かいシュラウド側の方が、流路壁面長
さが長いハブ側より流量が多いため、(図5(d)参
照)ノズル入口仮想面15における入口流れ角α1f(図
5(a)参照)は、シュラウド側が大きくハブ側が小さ
く、流れが不均一である。 (ロ)ノズル出口仮想面16における出口流れ角α
2fは、流路壁面長さの差によって更に流れの歪が増す。
(図5(b)参照) (ハ)角運動量Cu r は自由渦流れであるから中央部は
一定であるが、両壁面近傍では境界層が発達して図5
(c)のように両端で歪む。
【0006】以上により、動翼3に流入するまでの流れ
の歪による損失が大きく、動翼前縁31における流れの
不均一が損失を増してタービン効率が低下する。 〔ii〕ノズルベーン型の問題点(図4,図5、参照) 上記ノズルベーンレス型の問題点を解消するため図4に
示したノズルベーン10Aを装着したものである。従来
型のノズルベーンとしては、製作上の容易さから回転軸
方向に一定の翼プロファイルを有する2次元ノズルが用
いられているが、ノズルベーンレス型の問題点を十分に
解消できないまゝ、新たな問題点が派生している。
(イ)ノズルベーン前縁11におけるガスの流れ角α1f
は図5(a)に一点鎖線で示したノズルベーンレス型の
ケースと同じであるが、ノズルベーン前縁11における
翼角α1Kは同図中に破線で示すように回転軸方向に一定
であるから、ノズルベーン前縁11における流れ角α1f
と翼角α1Kが食い違っており、これに基づく損失が発生
する。 (ロ)ノズルベーン10Aは回転軸方向に一定の翼プロ
ファイルに形成しているから、ノズルベーン10Aの出
口O/P角α2O/Pは図5(b)に示したように一定であ
るが、ノズルを通過する流量Gは、ベーンレス型ほどで
はないが、シュラウド側の方が大きく出口流れ角α2f
同図に示すようにシュラウド側で大きくなり、この食い
違いによる損失がある。 (ハ)角運動量Cu r について検討すると、これも流量
Gに比例するところがあり、結果的にはシュラウド側で
大きくなるから、過給機用として通常使われている形状
の斜流タービン動翼3の場合、このようなCu r 分布で
は動翼前縁31における翼角と流入角とがミスマッチン
グし、大きな損失を生じる。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、流
れの歪み、不均一、流れ角のくい違い、ミスマッチング
等の生じない斜流タービンノズルを提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、スクロール形ガス通路と羽根車との
間に設けられるノズルベーンが、次の条件を満たすこと
を特徴とする斜流タービンのノズルに関するものであ
る。 (1)ノズルベーン前縁の翼角度α1Kが、回転軸方向に
ハブ側からシュラウド側に向かって単調に増加するこ
と。 (2)ノズルベーン後縁の回転軸中心線からの距離r2
回転軸方向にハブ側からシュラウド側に向かって単調に
減少すること。 (3)ノズルベーンにおいて、次式で定義される角 α2O/P(Z) = sin-1〔O(Z) /P(Z) 〕 が、回転軸方向にハブ側からシュラウド側に向かって単
調に増加すること。但し、Zは回転軸方向にハブ側から
シュラウド側に向かって定義した座標、O(Z) はZにお
けるスロート幅、P(Z) はZにおけるノズル出口ピッチ
である。
【0009】
【作用】条件(1)によって、ノズル入口の損失が軽減
される。条件(2)によって、ハブ側の流量の減少が補
われ、動翼入口の流量分布が均一化する。条件(3)に
よって、ハブ側の流出角が小さくなり、かつ絶対流速の
周方向成分が大きくなるので性能が向上する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る斜流タービン
の縦断面図である。図において10Bは本実施例のノズ
ルベーンであり、11はその前縁、12はその後縁であ
る。Z−Zは回転軸中心線である。
【0011】図2は上記実施例のノズルベーンの断面図
であり、太線で描かれている部分はベーン中央部のX−
X断面、ハッチングを付して描かれている部分はベーン
のハブ側壁面に近いY−Y断面を示している。これらの
図において、rZ1はX−X断面における翼コード中央の
回転軸中心(Z−Z)からの距離、rZ2はY−Y断面に
おける翼後縁の回転軸中心(Z−Z)からの距離であ
る。上記ノズルベーン10Bはハブ側壁面13からシュ
ラウド側壁面14へ向って翼コード長LZ ,入口角
αZ 、出口O/P角α2O/P、は大きくなり、翼後端縁1
2の回転軸中心(Z−Z)からの距離は小さくなる。上
記以外の部分の構成は従来技術と同じである。
【0012】本ノズルベーンは次の手段(設計方針)に
よって設計されている。 (1)ノズル前縁11の翼角度α1KがZ方向に、ノズル
ハブ壁面13からノズルシュラウド壁面14にむかって
単調に増加するように(第5図(a))ノズル前縁11
におけるノズル翼形15を設計する。 (2)軸方向座標Zにおけるノズル後縁12の半径位置
2 (Z) が、Z方向に、ノズルハブ壁面13からノズル
シュラウド壁面14にむかって単調に減少するようにノ
ズル後縁12形状を設計する。 (3)下式で定義されるノズルO/P角α2O/PがZ方向
に、ノズルハブ壁面13からノズルシュラウド壁面14
にむかって単調に増加するよう(第5図(b))、ノズ
ル後縁12近傍のノズル翼形15を設計する。ここに、 α2O/P(Z) = sin-1〔O(Z) /P(Z) 〕 O(Z) :Zにおけるスロート幅、P(Z) :Zにおけるノ
ズル出口ピッチ、である。
【0013】上記各手段によって設計・製作されたノズ
ルベーンの作用および効果は次の通りである。前記
(1)項の手段については、ノズル入口翼角α1Zを第5
図(a)に示すように、流れ角α1fに一致させて翼高さ
方向(ハブ側からシュラウド側)に増加させことによ
り、ノズル入口の損失を軽減する。前記(3)項の手段
は、ノズル出口O/P角α2O/Pはほぼノズル流出角α2f
に等しいからハブ側のノズルO/P角をシュラウド側よ
り小さくすることによって図6に示したように、ハブ側
の流出角α2fを小さくして絶対流速の周方向成分Cu
大きくして性能改善を狙う。ところが、ハブ側のノズル
出口の半径(回転軸中心からの距離)を同じにしたまま
でα2O/Pを小さくすると、図7に示すようにハブ側の流
量が減少して上記(3)項の手段で期待した作用が得ら
れないことがある。更に、動翼入口の翼高さ方向の流量
分布が大きくなり、動翼内の流れも悪化し、タービン効
率はかえって低下する。そこで前記(2)項の手段によ
ってハブ側のノズル出口半径をシュラウド側より大きく
することにより、上記のα2O/Pを小さくしたことによる
ハブ側の流量の減少を補い、動翼入口の流量分布を補正
する。
【0014】
【発明の効果】本発明の斜流タービンのノズルベーンは
下の条件を満しているので、流れの歪み、不均一、流れ
角のくい違い、ミスマッチング等が無く、損失を低減す
ることができる。 (1)ノズルベーン前縁の翼角度α1Kが、回転軸方向に
ハブ側からシュラウド側に向かって単調に増加するこ
と。 (2)ノズルベーン後縁の回転軸中心線からの距離r2
回転軸方向にハブ側からシュラウド側に向かって単調に
減少すること。 (3)ノズルベーンにおいて、次式で定義される角 α2O/P(Z) = sin-1〔O(Z) /P(Z) 〕 が、回転軸方向にハブ側からシュラウド側に向かって単
調に増加すること。但し、Zは回転軸方向にハブ側から
シュラウド側に向かって定義した座標、O(Z) はZにお
けるスロート幅、P(Z) はZにおけるノズル出口ピッチ
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る斜流タービンの縦断面
図。
【図2】上記実施例のノズルベーンの断面図。
【図3】従来のノズルベーンレス型斜流タービンの縦断
面図。
【図4】従来のノズルベーン型斜流タービンの縦断面
図。
【図5】従来および本発明の斜流タービンの特性図。
【図6】ノズル出口の速度三角形説明図。
【図7】ノズル出口の速度三角形説明図。
【符号の説明】
1 タービンケーシング 2 スクロール形ガス通路 3 動翼 5 回転軸 6 背板 8 羽根車出口 10 ノズル 10A ノズルベーン(従来) 10B ノズルベーン(実施例) 11 ノズル前縁 12 ノズル後縁 13 ハブ側壁面 14 シュラウド側壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 9/00 F01D 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクロール形ガス通路と羽根車との間に
    設けられるノズルベーンが、次の条件を満たすことを特
    徴とする斜流タービンのノズル。 (1)ノズルベーン前縁の翼角度α1Kが、回転軸方向に
    ハブ側からシュラウド側に向かって単調に増加するこ
    と。 (2)ノズルベーン後縁の回転軸中心線からの距離r2
    回転軸方向にハブ側からシュラウド側に向かって単調に
    減少すること。 (3)ノズルベーンにおいて、次式で定義される角 α2O/P(Z) = sin-1〔O(Z) /P(Z) 〕 が、回転軸方向にハブ側からシュラウド側に向かって単
    調に増加すること。但し、Zは回転軸方向にハブ側から
    シュラウド側に向かって定義した座標、O(Z) はZにお
    けるスロート幅、P(Z) はZにおけるノズル出口ピッチ
    である。
JP06200590A 1994-08-25 1994-08-25 斜流タービンのノズル Expired - Fee Related JP3124188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06200590A JP3124188B2 (ja) 1994-08-25 1994-08-25 斜流タービンのノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06200590A JP3124188B2 (ja) 1994-08-25 1994-08-25 斜流タービンのノズル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0861005A JPH0861005A (ja) 1996-03-05
JP3124188B2 true JP3124188B2 (ja) 2001-01-15

Family

ID=16426884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06200590A Expired - Fee Related JP3124188B2 (ja) 1994-08-25 1994-08-25 斜流タービンのノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3124188B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BRPI0810328A8 (pt) * 2007-05-04 2018-10-30 Borgwarner Inc turbocompressor e método de operação de um turbocompressor
WO2021140569A1 (ja) 2020-01-07 2021-07-15 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 タービン及びターボチャージャ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0861005A (ja) 1996-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0648939B1 (en) Centrifugal fluid machine
EP3124794B1 (en) Axial flow compressor with end-wall contouring
CA1172223A (en) Compressor diffuser and method
JP5608062B2 (ja) 遠心型ターボ機械
US3260443A (en) Blower
JP3356510B2 (ja) 遠心又は斜流形ポンプの羽根付きディフューザ
US4135857A (en) Reduced drag airfoil platforms
US7364404B2 (en) Turbomachine with fluid removal
EP0622549A1 (en) Centrifugal compressor and vaned diffuser
JP2001214896A (ja) 遠心圧縮機
US3936223A (en) Compressor diffuser
US8038409B2 (en) Turbomachine with rotors of high specific energy transfer
JP4115180B2 (ja) 羽根車および遠心圧縮機
JP3124188B2 (ja) 斜流タービンのノズル
JP2837207B2 (ja) 軸流ファン用の案内羽根
JP3040601B2 (ja) ラジアルタービン動翼
JP4174693B2 (ja) 遠心圧縮機のディフューザー
JP3462613B2 (ja) タービンスクロール
JP3534730B2 (ja) ラジアルタービンの動翼
CN112648201B (zh) 具有限定转子上方的腔的风扇外壳的涵道风扇
JP3380897B2 (ja) 圧縮機
KR102376903B1 (ko) 블레이드와 이를 포함하는 압축기 및 가스 터빈
JPH11257290A (ja) 遠心圧縮機のディフューザー
JPS6332963B2 (ja)
JPS6144000Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000926

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees