JP3123615U - 撒き餌用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】サビキ釣り等において、中身に手を触れることなく迅速にかつ必要なだけコマセかごに撒き餌を充填することが可能で、また汚れ、臭いの発生等といった周囲環境への悪影響を抑えることのできる撒き餌用容器を提供する。
【解決手段】合成樹皮フィルム又はシートにて形成された袋状の容器であって、且つその口部内周に押圧にて嵌合する凸凹状ファスナーを有する上側の袋詰め用口と、更にこの袋詰め用口に比し小径の餌押し出し口とでなし、而も上部の袋部分の押圧にて撒き餌が排出される下側の餌押し出し用口とでなしたことを特徴とし、下側の餌押し出し用口には、収納した撒き餌をコマセかごに充填しやすくするための合成樹脂製の充填用口を設けると共に、ネジ式又はキャップ式の蓋体を着脱自在に取付けた撒き餌用容器。充填用口の外径はコマセかごの内径よりも小径とする。
【選択図】図1

Description

考案の詳細な説明
本考案は、海辺および海上において行なわれるサビキ釣り等のコマセかごを使用する釣りにおいて、コマセかごにアミエビをはじめとする撒き餌を容易かつ迅速に充填できる袋状の撒き餌用容器に関するものである。
従来、撒き餌をコマセかごに充填する際の充填方法は、素手やスプーン若しくはその代用物でコマセかごに充填するのが一般的である。
コマセかごに充填する際の撒き餌の形状は半流動状態で、撒き餌にはアミエビや、動植物からなる粉末状の餌を練合せて使用することが一般的である。またアミエビに粉末状の餌を加える等、複数の餌を混ぜ合わせることより効果的な撒き餌に仕上げる手法も知られている。
アミエビは販売店で購入する際には冷凍されレンガ状になっていることが殆どで、解凍や適度な大きさに粉砕した後、コマセかごに充填する。冷凍されたアミエビはバケツ等容器他、釣具店等のレジ袋の中に収納し自然解凍することが一般的である。また解凍を促進するため適量の水を加え方法も知られている。
撒き餌に直接触れることなくコマセかごに充填するための器具として、箱型で内部に撒き餌の収納空間を形成し、かつ手で容易に持つことのできるコンパクトなサイズの容器(例えば、技術文献参照)が提案されている。
技術文献
実開平7−30067
釣り場には水場が少なく、手や衣類に付着した撒き餌を洗い流すことは大変な手間となるうえ臭気が強いため水で洗い流しただけでは手に臭いが残ってしまう。スプーン等を使用する場合においては補充作業に時間がかかり迅速な対応ができない。また場所、ポイントの移動といった際には撒き餌の持ち運びが困難であるといった問題点を有していた。環境面においても、補充作業を行った際に周囲にこぼれ落ちた撒き餌を清掃して帰る釣り人は少ないため、こぼれ落ちた撒き餌は景観を害し、悪臭が発生するといった問題点を有していた。
合成樹皮フィルム又はシートにて形成された袋状の容器であって、且つその口部内周に押圧にて嵌合する凸凹状ファスナーを有する上側の袋詰め用口と、更にこの袋詰め用口に比し小径の餌押し出し口とでなし、而も上部の袋部分の押圧にて撒き餌が排出される下側の餌押し出し用口とでなしたことを特徴とし、下側の餌押し出し用口には、収納した撒き餌をコマセかごに充填しやすくするための合成樹脂製の充填用口を設けると共に、ネジ式又はキャップ式の蓋体を着脱自在に取付けた撒き餌用容器。充填用口の外径はコマセかごの内径よりも小径とする。
請求項1により、手や衣類への付着、辺りにこぼれ落ちるといった問題を解消するうえ、撒き餌を迅速にコマセかごへ補充できる。更に袋へ収納する撒き餌は冷凍状態であってもそのまま収納し、袋詰め用口と餌押し出し口を閉鎖することで容器内での解凍ができる。冷凍状態の撒き餌の解凍を促進するため水を加える手法を選択する場合には、容器内へ直接適量の水を加えることもできる。
請求項2、3により餌押し出し用口を容易に開閉自在にできる。
容器内への撤き餌の収納は容易で繰り返し使用できる。またニ種類以上の撒き餌を混ぜ合わせる場合においても容器は合成樹皮フィルム又はシートにて形成されているので、容器内へ収納後、袋部分を揉むことで収納した撒餌を均等に混ぜ合わせることが可能である。
場所、ポイントの移動といった際には袋詰め用口と餌押し出し口を閉鎖すると撒き餌やその臭気が漏れないため、持ち運びが容易となる。
本考案による撒き餌用容器は後日も再利用できる他、納竿後に廃棄する場合においてはごみ袋として利用することができ、ごみ等の不要になった物を収納後、袋詰め用口と餌押し出し口を閉鎖することで、ゴミ捨て場付近の臭いや汚れを抑制することができる。
容器は合成樹皮フィルム又はシートにて形成されるので、折りたたむことが可能で容易に保管ができる。又は、運搬のコストを抑えることができる。
技術文献(実開平7−30067)に示される容器と比較すると、技術文献(実開平7−30067)に示される容器は、箱型でかつ容易に持てるコンパクトなサイズのため撒き餌は数回に分けて収納しなければならないうえ、一般に販売されているサイズの冷凍状態のアミエビをそのまま収納することは困難で、一度砕いて容器内へ収納しなくてはならないという問題点が考えられるが、本考案の撒き餌用容器であればその問題点も解消できる。
また、箱型に形成されているため、折りたたむことは不可能であると考えられる。そのため保管場所や運搬コストの面で本考案の撒き餌用容器の方が優れている。
さらに、撒き餌の取入口は比較的大きくする必要があると考えられるが、技術文献(実開平7−30067)では、撒き餌の取入口の閉鎖方法はネジ式の蓋体を用いるとされている。可撓性を有する容器の大開口部をネジ式の大きな蓋で閉鎖することは困難で、容易にするためには少なくともネジ部は可撓性のない材質にする必要があり製造コストの面で問題点が考えられる。本考案の撒き餌用容器は押圧にて嵌合する凸凹状ファスナーにて閉鎖するため製造コストを抑えられる。
合成樹皮フィルム又はシートにて形成された袋状の容器であって、且つその口部内周に押圧にて嵌合する凸凹状ファスナーを有する上側の袋詰め用口と、更にこの袋詰め用口に比し小径の餌押し出し口とでなし、而も上部の袋部分の押圧にて撒き餌が排出される下側の餌押し出し用口とでなしたことを特徴とし、下側の餌押し出し用口には、収納した撒き餌をコマセかごに充填しやすくするための合成樹脂製の充填用口を設けると共に、ネジ式又はキャップ式の蓋体を着脱自在に取付けた撒き餌用容器。充填用口の外径はコマセかごの内径よりも小径とする。
以下、図面を用いて本考案の実施形態について説明する。図1は、本考案による撒き餌用容器の実施形態が示されている。撒き餌用容器Aは合成樹皮フィルム又はシートにて形成されると共に、撒き餌を収納した状態で封止される上側の袋詰め用口Bと、更にこの袋詰め用口Bに比し小径の餌押し出し口Cとでなし、而も上部の袋部分の押圧にて撒き餌が排出される下側の餌押し出し用口Cとでなしている。
袋詰め用口Bから容器内へ撒き餌を収納し、袋詰め用口Bを閉鎖し撤き餌を封止できるよう凸凹状ファスナー(1)を設ける。収納した撒き餌が無くなれば凸凹状ファスナー(1)を開封し撒き餌を補充する。
餌押し出し口Cには合成樹脂製の収納した撒き餌をコマセかごに容易かつ迅速に充填できるよう合成樹脂製の充填用口(2)を設け、更にその充填用口(2)はネジ式又はキャップ式の蓋体(3)を設けることで開閉自在となる。図1においては充填口(2)は蓋(3)により閉ざされている状態である。
周囲は剥離不能に強度に溶着した端部シール部(4)により密封されている。また、持ち運びがより容易になるよう取っ手(5)を設けてある。
図2は、本考案の撒き餌用容器Aに冷凍状態のアミエビaを収納している状態を示してある。また袋詰め用口Bは凸凹状ファスナー(1)により、餌押し出し口Cに設けた充填用口(2)は蓋体(3)により閉鎖されている状態である。
図3は、本考案の撒き餌用容器Aの使用状態を示してある。蓋体(3)により餌押し出し口C閉鎖した状態の撒き餌用容器Aに冷凍状態のアミエビa又は半流動状態の撒き餌b収納後は、凸凹状ファスナー(1)をもって袋詰め用口Bを閉鎖する。
コマセかご(6)に半流動状態の撒き餌bを充填する際には、蓋体(3)を外し餌押し出し口Cに設けた充填用口(2)を開放し、上部の袋部分の押圧により収納した半流動状態の撒き餌bを充填用口(2)から排出すると同時に直接コマセかご(6)へ充填する。
充填後は蓋体(3)でもって餌押し出し口Cに設けた充填用口(2)を閉鎖する。
図4は本考案の撒き餌用容器Aの袋詰め用口における断面図である。
図5は本考案の撒き餌用容器Aを折りたたんだ状態である。
図6および図7は、別の実施形態を示す。
Aは本考案の撒き餌用容器。
Bは袋詰め用口。
Cは餌押し出し口。
(1)は凸凹状ファスナー。
(2)は充填用口。
(3)はネジ式又はキャップ式の蓋体。
(4)は溶着した端部シール部。
(5)は取っ手。
(6)はコマセかご。
aは冷凍状態のアミエビ。
bは半流動状態の撒き餌。
冷凍状態のアミエビaは解凍後、半流動状態の撒き餌bとなる。
考案の別の実施形態
図1において周囲は剥離不能に強度に溶着した端部シール部(4)になっているが、溶着せず円筒状のものにしてもよい。
図1において撒き餌用容器Aの底面は湾曲しているが図7に示す形状をはじめとするその他形状(直線状、逆三角状等)でもよい。また餌押し出し口Cは底面の中央に設けているが、開栓取出口の位置は図7に示す個所をはじめとするその他箇所に設けてもよい。
上側の袋詰め用口を閉鎖する口部内周に設ける凸凹状ファスナーは、複数設けてもよい。

Claims (3)

  1. 合成樹皮フィルム又はシートにて形成された袋状の容器であって、且つその口部内周に押圧にて嵌合する凸凹状ファスナーを有する上側の袋詰め用口と、更にこの袋詰め用口に比し小径の餌押し出し口とでなし、而も上部の袋部分の押圧にて撒き餌が排出される下側の餌押し出し用口とでなしたことを特徴とする撒き餌用容器。
  2. 下側餌押し出し口を、ネジキャップにして着脱自在にしたことを特徴とした請求項1記載の撒き餌用容器。
  3. 下側餌押し出し口を、はめ込みキャップにして着脱自在にしたことを特徴とした請求項1記載の撒き餌用容器。
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