JP3123514B2 - 半導体の評価装置とその評価方法 - Google Patents

半導体の評価装置とその評価方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の評価装置
とその評価方法に係わり、特に、半導体試料中のキャリ
ア分布やドーパント分布の測定・評価に好適な半導体の
評価装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】試料深さ方向のドーパント分布を調べる
ために最もよく使用される手法として二次イオン質量分
析(SIMS:Secondary Ion Mass
Spectroscopy)がある。この手法は一次
イオンを加速して試料に衝突させた際、二次イオンとし
て試料から放出される構成元素種を質量分析により同定
する方法で、感度も高く試料深さ方向のドーパント分布
を調べることができる。この手法に関する文献として
は、例えば、固体表面分析1(講談社、大西孝治ら編
著)がある。
【0003】又、高空間分解能測定が容易な走査型プロ
ーブ顕微鏡を用いた手法としては、表面電位を測定する
走査型ケルビンプローブフォース顕微鏡(KFM:Ke
lvin probe Force Microsco
p)が挙げられる。構成装置としては伝導性カンチレバ
ーを有する走査型原子間力顕微鏡(AFM:Atomi
c Force Microscope)を利用する。
この手法は、図3に示したようなドーパント種および量
に依存して変化する試料の内部フェルミ準位差がもたら
す表面電位差をプローブ試料間の静電気力の差として測
定する方式である。この手法に関する刊行物としては、
例えば、アプライド フィジクス レターズ、第58
巻、第25号、2921〜2923頁、(Applie
d Physics Letters,Vol.58,
No.25,P.2921−2923,1991.)が
ある。
【0004】走査型プローブ顕微鏡のうち走査トンネル
顕微鏡(STM)を用いる方法もある。探針試料間距離
を一定に保ち、電流電圧特性を測定する走査型トンネル
分光法(STS:Scanning Tunnelin
g Spectroscopy)によれば、n型領域と
p型領域を判別することができる。また、表面および表
面から数原子層の深さの領域については個々のドーパン
ト原子を観察するという非常に空間分解能の高い測定も
可能であることが示されている。この手法に関する刊行
物としては、例えば、アプライド フィジクス レター
ズ、第63巻、第21号、2923〜2925頁、(A
pplied Physics Letters,Vo
l.63,No.21,P.2923−2925,19
93.)がある。
【0005】上記SIMS法は、試料に一次イオンを衝
突させ構成元素をイオン化しながら弾き飛ばす、所謂破
壊分析法であるため、デバイス動作特性との相関を直接
観測することは不可能である。又、ドーパント活性化に
より生成されるキャリア分布も調べることができない。
また、KFMでは試料とカンチレバー間の静電相互作用
を検知するため、空間分解能が10nm程度に制限され
るという問題がある。さらに、本手法と同様にSTMを
使用するSTS法では、試料表面の凹凸などの表面状態
に大きく影響されるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、直接、半導体中の
キャリア密度に比例した情報を得て、キャリア密度やド
ーパント分布をナノメートルスケールの空間分解能で測
定し、表面形状の影響を受けにくく、且つ、非破壊的な
半導体評価装置とその評価方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる半
導体評価装置の第1態様は、試料の近傍に配置され、試
料との間にトンネル電流を流すための探針と、このトン
ネル電流により試料から得られる光を集光する集光手段
と、前記集光手段で集められた前記試料からのキャリア
密度に対応した発光波長を測定する分光器とで構成した
ことを特徴とするものであり、又、第2態様は、前記集
光手段は、鏡を含むことを特徴とするものであり、又、
第3態様は、前記集光手段は、レンズを含むことを特徴
とするものであり、又、第4態様は、前記探針は、走査
型トンネル顕微鏡の針であることを特徴とするものであ
り、又、第5態様は、前記トンネル電流は、前記試料内
の少数キャリアによって担われることを特徴とするもの
であり、又、第6態様は、前記光は、前記少数キャリア
と試料内の多数キャリアとの再結合により生じたもので
あることを特徴とするものである。
【0008】又、本発明に係る半導体の評価方法の第1
態様は、試料と試料近傍に配置した探針との間にトンネ
ル電流を流し、前記試料内にプラズモンモードを誘起さ
せ、前記試料からのキャリア密度に対応した発光波長を
測定することで、半導体を評価することを特徴とするも
のであり、又、第2態様は、前記発光は、前記試料内の
主キャリアが担うプラズモンモードに起因する発光であ
ることを特徴とするものであり、又、第3態様は、前記
トンネル電流は、前記試料内の少数キャリアによって担
われることを特徴とするものであり、又、第4態様は、
前記発光は、前記少数キャリアと試料内の多数キャリア
との再結合により生じたものであることを特徴とするも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る半導体評価方法は、
試料と試料近傍に配置した探針との間にトンネル電流を
流し、試料内にプラズモンを誘起する過程と、試料から
の発光信号を測定する過程とを含み、発光信号は試料内
主キャリアが形成するプラズモンモードに起因する発光
信号であり、且つ、キャリア密度に対応するエネルギー
の発光信号を測定し、探針は走査型トンネル顕微鏡の針
である。
【0010】したがって、本手法では探針と試料の間に
流れるトンネル電流に誘起された発光を測定することに
より、非破壊的な評価を実現する。また、トンネル電流
によって励起される半導体試料内主キャリアのプラズモ
ンモードによる発光を測定することにより、試料内部の
キャリア数に比例した情報を得ることが可能となる。本
手法では測定がSTMを利用した評価法であり、発光を
励起する試料と探針間のトンネル電流によるキャリアの
出入れが基本的に原子尺度の領域に限られるので、高空
間分解能での評価を実現できる。また、本手法で測定す
る発光信号はキャリアのプラズモンモードに起因してい
るため、少数キャリア注入時の再結合発光効率の低い、
例えば、Siなどの間接遷移型バンド構造を有する半導
体に対しても有効に作用する。さらに、プラズモンモー
ドは探針直下のナノメートルスケールの限られた領域の
みに励起されるため、少数キャリア再結合発光を測定す
る際に問題となるキャリア拡散による空間分解能低下を
回避できる利点がある。
【0011】本発明の他の実施の形態は、試料と試料近
傍に配置した探針との間にトンネル電流を流す過程と、
試料からの発光信号を測定する過程とを含み、トンネル
電流は試料内の少数キャリアによって担われ、発光信号
は少数キャリアと試料内多数キャリアの再結合により生
じるものであり、探針は走査型トンネル顕微鏡の針であ
り、その発光強度が試料内のキャリア密度、あるいは、
発光強度が試料内のドーパント分布に対応する半導体評
価方法である。
【0012】この実施の形態によれば、トンネル電流と
して試料内に少数キャリアを注入し、試料内主キャリア
との再結合発光を測定することにより、直接試料内部の
キャリア数に比例した情報を得ることが可能となる。本
手法では測定がSTMを利用した評価法であり、発光を
誘起する試料と探針間のトンネル電流によるキャリアの
出入れが基本的に原子尺度の領域に限られるので高空間
分解能での評価を実現できる。
【0013】この点に関して本手法では、キャリア分布
を与える測定量は発光強度であり、探針位置制御量であ
る電流ではないので、表面凹凸に関係なく試料内部の注
入キャリアの侵入深さ程度のキャリア分布を測定するこ
とができる。そして、発光強度の観点から、試料により
前者の実施形態又は、後者の実施の形態を選択するのが
望ましい。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係わる半導体の評価装置と
その評価方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明
する。 (第1の具体例)図1は、本発明に係わる半導体の評価
装置とその評価方法の具体例の構造を示す図であって、
こらの図には、試料4の近傍に配置され、試料4との間
にトンネル電流2を流すための探針1と、このトンネル
電流2により試料4から得られる光5を集光する集光手
段6と、この集光された光5を検出する光検出手段7,
8とで構成した半導体の評価装置が示され、又、前記集
光手段は鏡を含む半導体の評価装置が示されている。
【0015】まず、図1でSTMの概略構成について説
明する。探針1はピエゾ素子11によって位置制御され
る。駆動電源3により試料4と探針1間に電圧が印加さ
れ又ピエゾ素子11が制御される。探針1から試料4に
トンネル電流2が流れ、試料4中の主キャリアによる局
所プラズモンモードを誘起し、キャリア密度で決まるエ
ネルギーの発光5を放出する。発光5は赤外領域であ
り、光子のエネルギーも低く、放物面鏡6のようななる
べく集光立体角の大きな光学系を構築することが望まし
い。その後、分光器7により分光され、分光された光が
光検出器8で検出された後、電気信号に変換され電気回
路9によりそれぞれの強度が測定される。探針1を走査
することにより、電流計12で測定されるトンネル電流
強度と同時に発光5の面内分布がCRT10に表示され
る。また発光スペクトルのピークエネルギーの面内分布
からキャリアの面内分布が決定される。
【0016】図2に半導体pn接合を測定するための探
針101と試料103の配置図を示す。pn接合面の評
価を行う場合は、pn接合面を試料表面に垂直にした試
料を準備する必要がある。例えば、MOSトランジスタ
のソース・チャネル間のpn接合部を測定したければテ
バイス断面を劈開などにより準備する。探針はタングス
テン(W)や白金(Pt)など通常用いられる金属探針
でよいが、銀(Ag)など発光波長における電場増強効
果の大きい材料を用いることにより、信号強度を増大さ
せることが可能である。探針は試料表面上をトンネル電
流が一定になるよう高さ制御しながら走査する。測定す
る探針の各位置において同時に発光スペクトルを分光器
7により測定する。キャリア濃度が高い試料ほどプラズ
モンモードのエネルギーは大きくなり検出には有利であ
る。適用例として例えばSi−MOSトランジスタのゲ
ート電極として使用されている高ボロンドープのポリシ
リコンが挙げられる。ゲート長が小さくなればなるほど
必要ドープ量は増加し、1020cm-3台半ばにまで達す
る見込みで、このときプラズモンの固有エネルギーは
0.1eVにまで達する。
【0017】図3に探針がp型領域上に位置したとき、
探針および試料の模式的なバンドダイアグラムを示す。
このとき表面にキャリアが蓄積するようにバイアスを印
加する。Siの場合であれば1.5〜2.0Vを試料を
正電圧になるように印加すればよい。この時、トンネル
電流によって局所プラズモンモードが励起される。図4
には平衡状態におけるpn接合部のバンドダイアグラム
を示す。p型層中には主キャリアとして価電子帯中にホ
ール104が、n型層中には伝導帯中に電子105が存
在している。接合面付近にはイオン化したドーパントだ
け存在しており主キャリアは空乏化した空間電荷層があ
る。このとき、図3に示したようなバイアス条件で発光
信号の面内分布を測定すると、探針がp型領域上に位置
するとき強く信号が検出され、n型層上に探針が位置す
ると試料表面深さ方向に空乏層が発生するため発光信号
は弱くなる。バイアス極性を反転すると、n型層表面で
キャリア蓄積が起こるため、n型層からの発光信号が増
大する。pn接合の空乏層にはキャリアが枯渇している
ため発光は起こらないから、上記バイアス極性を反転さ
せ得られた2つの分布において、発光の弱い部分が重な
っていれば、その領域が空間電荷層(空乏層)であり、
本手法によればその輻も決定することができる。
【0018】又、ポリシリコンをゲート電極として用い
たMOSトランジスタでは、微細化が進み、1020cm
-3オーダーのボロンドープが必要となり、ドーパント
をより効率よく活性化することが重要であるが、図5の
ような探針と試料の配置によって、ゲート電極のドーパ
ント活性化率を評価することが出来る。ポリシリコンは
多結晶体であるため、グレイン境界が全体の電気的特性
にどのような影響を及ぼしているかがしばしば問題とな
る。従来の抵抗測定等の電気特性評価ではグレイン境界
の情報だけを抽出することは非常に困難であるが、本手
法では探針直下のキャリア濃度によって決定される発光
スペクトルを測定するため、グレイン境界におけるキャ
リアの挙動も評価出来る。
【0019】また、半導体空乏層端を判別できることを
利用すると、図4のpn接合間(面内方向)にバイアス
を印加する事により、発光信号分布から半導体中の空乏
層境界の動きを知ることができる。このとき試料面内の
電位が一定とならないので、まず図5の状態で発光像を
測定した後、STM像中の構造をマーカーとして、空乏
層境界部分のみを走査するように工夫する必要がある。
pn接合間のバイアスに対する空乏層境界位置の測定値
と、理論的に求められる境界位置とドーパント分布をパ
ラメータとしてフィッティングすることにより、ドーパ
ント分布を求めることができる。この測定は、いわゆる
容量−電圧測定(CV測定)を極微細構造中で可能にす
るものであり、DRAM中の微細MOS接合など容量が
小さいためCV測定が事実上不可能(容量が小さすぎ
る)な試料に対しても空乏層端位置を測定することによ
り、CV測定と同等の測定を可能にしている。
【0020】このように、第1の具体例による半導体の
評価方法は、試料と試料近傍に配置した探針との間にト
ンネル電流を流し、前記試料内にプラズモンモードを誘
起させる段階と、前記試料からの発光を測定する段階と
を含むものであり、又、前記発光信号は前記試料内の
キャリアが担うプラズモンモードに起因する発光信号で
あることを特徴とするものであり、又、前記発光信号の
強度が前記試料内のキャリア密度に対応することを特徴
とするものであり、又、前記発光信号の強度が前記試料
内のドーパント分布に対応することを特徴とするもので
ある。 (第2の具体例) 次に、図6(a)に基づき第2の具体例のSTMの構成
について説明する。
【0021】探針21はピエゾ素子32によって位置制
御される。駆動電源23により試料と探針間に印加され
る電圧やピエゾ素子が制御される。探針21から試料2
4にトンネル電流22として注入された少数キャリアは
再結合し試料のバンドギャップエネルギーの光を放出す
る。発光25は集光レンズ26で集光され、分光器28
により検出波長が選択されて、光電子倍増管29で検出
される。光電子増倍管29からの電気信号は光子計数系
30によって光子計数法により強度測定する。探針21
を走査することにより、電流計33で測定されるトンネ
ル電流強度と同時に発光の面内分布がCRT31に表示
される。
【0022】図6(b)に半導体pn接合を測定するた
めの探針101と試料103の配置図を示す。pn接合
面の評価を行う場合は、pn接合面を試料表面に垂直に
した試料を準備する必要がある。例えば、MOSトラン
ジスタのソース・チャネル間のpn接合部を測定したけ
ればデバイス断面を劈開などにより準備する。探針は試
料表面上を走査する。
【0023】図6(c)に平衡状態におけるpn接合部
のバンドダイアグラムを示す。p型層中には主キャリア
として価電子帯中にホール204が、n型層中には伝導
帯中に電子205が存在している。接合面付近にはイオ
ン化したドーパントだけ存在しており主キャリアは空乏
化した空間電荷層がある。測定は、まず図6(a)の分
光器28により測定波長として測定温度におけるバンド
間遷移発光波長を選択する。試料伝導帯中にトンネル電
流として電子が注入される方向に、試料のバンドギャッ
プ程度の大きさのバイアスを印加する。
【0024】図7(a)に探針がp型層上に位置したと
きの探針および試料の模式的なバンドダイアグラムを示
す。図7(b)に探針がn型層上に位置したときの模式
的なバンドダイアグラムを示す。p型層上(主キャリア
であるホールが多く存在する領域上)に探針が位置した
とき注入された電子と試料内主キャリアのホールとが再
結合し強く発光がおこる。一方、n型層や空乏層上に探
針が位置するときにはホールが少ないため再結合発光を
弱くなる。従ってこの状態で発光強度の面内分布を測定
することにより、ホール密度分布がわかる。
【0025】逆に試料価電子帯中にホールを注入するバ
イアス条件下ではn型層で電子が存在する領域上に探針
が位置したとき発光が強くなり、伝導電子密度分布を測
定することができる。さらに上記バイアス極性を反転さ
せ得られた2つの分布において、発光の弱い部分が重な
っていれば、その領域が空間電荷層(空乏層)であり、
本手法によればその輻も決定することができる。また以
上の2つの分布を測定温度で理論的に期待されるキャリ
ア分布と比較することによりキャリア源として寄与して
いるドーパントの分布も求めることが可能である。
【0026】このように、第2の具体例による半導体の
評価装置は、試料の近傍に配置され、試料との間にトン
ネル電流を流すための探針と、このトンネル電流により
試料から得られる光を集光する集光手段と、この集光さ
れた光を検出する光検出手段とで構成したことを特徴と
するものであり、又、前記集光手段はレンズを含むこと
を特徴とするものであり、又、前記トンネル電流は前記
試料内の少数キャリアによって担われることを特徴とす
るものであり、又、前記発光信号は前記少数キャリアと
試料内の多数キャリアとの再結合により生じたものであ
ることを特徴とするものである。
【0027】この具体例による半導体の評価方法は、こ
の装置を用いる評価方法である。そして、発光強度の観
点から、試料により、第1の具体例又は、第2の具体例
を選択するのが望ましい。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る半導体評価方法とその装置
は、上述のように構成したので、従来の手法で困難であ
ったナノメータスケールの高空間分解能で非破壊的に半
導体中のキャリア分布及びドーパント分布を測定でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】STMを用いたトンネル電流誘起発光測定によ
る半導体中キャリアおよびドーパント分布測定原理の概
略図である。
【図2】試料として表面に垂直方向に接合面のあるpn
接合を試料とした場合の具体例を説明する図である。
【図3】探針がp型層上に位置させ、ホールによるプラ
ズモンを励起する実験時の探針と試料のポテンシャルダ
イアグラムである。
【図4】平衡状態にあるpn接合の模式的なポテンシャ
ルダイアグラムである。
【図5】MOSトランジスタのポリシリコンゲート電極
を本手法で評価する場合を説明する図である。
【図6】本発明に係る第2の具体例を説明する図であ
る。
【図7】本発明に係る第2の具体例を説明する試料のポ
テンシャルダイアグラムである。
【符号の説明】
1、21 探針 2、22 トンネル電流 3、23 駆動電源 4、24 試料 5、25 発光 6 ミラー 7、28 分光器 8、29 光検出器 30 光子計数系 10、31 CRT 11、32 ピエゾ素子 12、33 電流計 26 集光レンズ 27 レンズ 101 STM探針 102 トンネル電流 103 試料 104、204 p型層中の価電子帯に存在するホー
ル 105、205 n型層中の伝導帯中に存在する電子 106、206 トンネル電子 107 試料中主キャリアが形成するプラズ
モンモードによる発光 108 バイアス電源 109 ゲート電極(ポリシリコン)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の近傍に配置され、試料との間にト
    ンネル電流を流すための探針と、このトンネル電流によ
    り試料から得られる光を集光する集光手段と、前記集光
    手段で集められた前記試料からのキャリア密度に対応
    発光波長を測定する分光器とで構成したことを特徴と
    する半導体評価装置。
  2. 【請求項2】 前記集光手段は、鏡を含むことを特徴と
    する請求項1記載の半導体評価装置。
  3. 【請求項3】 前記集光手段は、レンズを含むことを特
    徴とする請求項1記載の半導体評価装置。
  4. 【請求項4】 前記探針は、走査型トンネル顕微鏡の針
    であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に
    記載の半導体評価装置。
  5. 【請求項5】 前記トンネル電流は、前記試料内の少数
    キャリアによって担われることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れか一項に記載の半導体評価装置。
  6. 【請求項6】 前記光は、前記少数キャリアと試料内の
    多数キャリアとの再結合により生じたものであることを
    特徴とする請求項5記載の半導体評価装置。
  7. 【請求項7】 試料と試料近傍に配置した探針との間に
    トンネル電流を流し、前記試料内にプラズモンモードを
    誘起させ、前記試料からのキャリア密度に対応した発
    長を測定することで、半導体を評価することを特徴と
    する半導体の評価方法。
  8. 【請求項8】 前記発光は、前記試料内の主キャリアが
    担うプラズモンモードに起因する発光であることを特徴
    とする請求項7記載の半導体の評価方法。
  9. 【請求項9】 前記トンネル電流は、前記試料内の少数
    キャリアによって担われることを特徴とする請求項7記
    載の半導体の評価方法。
  10. 【請求項10】 前記発光は、前記少数キャリアと試料
    内の多数キャリアとの再結合により生じたものであるこ
    とを特徴とする請求項9記載の半導体の評価方法。
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