JP3123371U - 電源用コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】本考案は、電子設備のケースに直ちに実装できる電源用コネクタを提供すること。
【解決手段】本考案の電源用コネクタは、電子設備のケースに実装され、パワーを伝送するためのケーブルに接続し、絶縁ボディと、前記絶縁ボディに装着され、電源のアノードとしての第１導電端子及び電源のカソードとしての第２導電端子を含む複数の導電端子と、を含む。本考案の電源用コネクタは、前記絶縁ボディに組み付けられる係合部材及び前記係合部材の移動を制限するためのベース部材を含む。
【選択図】図１

Description

本考案は、電源用コネクタに関し、パワーを伝送するための電源用コネクタに関するものである。

電源用コネクタは電子分野に広く応用され、それぞれ電源のアノードとしての内層端子とカソードとしての外層端子とを有し、前記電源用コネクタはこれら端子のアノードとカソードにより電子部材に使用電圧を供給するものである。当該電源用コネクタの従来技術は特許文献１と特許文献２を参照されたい。電源用コネクタは一般に回路基板に実装され、絶縁ボディと、パワーを伝送するためのアノードとしての第１端子及びカソードとしての第２端子と、信号を伝送するための信号端子とを含み、該電源用コネクタがケーブルに接続される際に、ケーブルの導体が前記第１端子と第２端子と信号端子とにそれぞれ電気的に導通している。
米国特許第６６９５６４４号明細書 特許第３４２２４８５号明細書

一般に、従来の電源用コネクタは回路基板に実装される。しかしながら、特別の応用環境において、例えばサーバー（Ｓｅｖｅｒ）やルーター（Ｒｏｕｔｅｒ）などの電子設備に使用電圧を供給する場合では、電源用コネクタは直ちに回路基板に実装せず、電子設備のケースに実装されることが必要になる。そこで、本考案は、以上の点に鑑みてなされたものであり、改良した新型の電源用コネクタを提供することを目的とする。

本考案は、電子設備のケースに直ちに実装できる電源用コネクタを提供することを目的とする。

前記目的を達成するために、本考案の電源用コネクタは、電子設備のケースに実装され、パワーを伝送するためのケーブルに接続する電源用コネクタであって、絶縁ボディと、前記絶縁ボディに装着され、電源のアノードとしての第１導電端子、及び電源のカソードとしての第２導電端子を含む複数の導電端子と、を含む。本考案の電源用コネクタは、前記絶縁ボディに組み付けられる係合部材及び前記係合部材の移動を制限するためのベース部材を含む。

従来の技術に比べると、本考案の電源用コネクタは以下の長所がある。ベース部材により、係合部材の絶縁ボディに対する移動が制限され、さらに該電源用コネクタは、電子設備のケースにしっかりと実装される。

以下、本考案の電源用コネクタの好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図１乃至図４を参照すると、本考案に係る電源用コネクタ１は、絶縁ボディ２と、パワーを伝送するための第１導電端子３及び第２導電端子４と、信号を伝送するための第３導電端子５と、弾性部材６と、絶縁ボディ２の一側に実装される係合部材８と、該係合部材８を保持するためのベース部材９と、を含む。本実施状態において、該電源用コネクタ１は、前記第１導電端子３と第２導電端子４と第３端子５とにそれぞれ電気的に接続する導体を有するケーブル（図示せず）も含む。

前記絶縁ボディ１は、中央に相手コネクタ（図示せず）の嵌合部分を収容するための収容穴２１０が形成される第１本体２１と、絶縁ボディ１の後面から前記収容穴２１０内に延在する円柱状を呈する第２本体２２と、を含み、前記第２本体２２の軸方向に沿う位置には直径が小さい収容孔２２０が形成され、前記収容穴２１０の先端には第１本体２１の先端面２０１を突出するような環状体の凸縁２１１が形成される。前記第１本体２１の先端面２０１と第２本体２２の先端面（参照記号なし）とは、同一平面に位置する。

前記絶縁ボディ２の後端には、第１導電端子３と、第２導電端子４と、第３導電端子５とをそれぞれ収容するための第１収容溝２１３と、第２収容溝２１４と、第３収容溝２１５とが延在し形成している。前記第３収容溝２１５は絶縁ボディ２の中央に設けられ、第２本体２２の収容孔２２０に連通している。前記第１収容溝２１３はｎ字形状を呈し、第３収容溝２１５の周囲を包み且つ第１本体２１の収容穴２１０に連通している。前記第２収容溝２１４は、絶縁ボディ２の底部に配置され、第１本体２１の収容穴２１０に連通している。絶縁ボディ２には、第１収容溝２１３の上方に位置し、弾性部材６を収容するための第４収容溝２１６が設けられる。

絶縁ボディ２の一側壁２１２に、後方から前方向きに延在するように取付溝２１７が形成される。該取付溝２１７は、その内壁に一対のスライド溝２１７０が設けられ、先端に半円状を呈する第１係合面２１７１を形成し、第１係合面２１７１の後方に矩形形状を呈する一対の凹溝２１７２が対称して形成される。また、前記凹溝２１７２の底表面には、第１位置決め孔２１７３がそれぞれ設けられ、前記取付溝２１７の底壁には、第２位置決め孔２１７４が形成される。

図１乃至図６を参照すると、第１導電端子３は電源のアノードとして、絶縁ボディ２の後方から前記第１収容溝２１３内に挿入される。該第１導電端子３は、Ｕ字形状を呈する主体部３０と、該主体部３０から外側へ斜めに延在するように形成される一対の弾性接触部３１と、主体部３０の頂端の両側よりそれぞれ横向きに延在するように形成される一対のテール部３２と、を含み、前記各テール部３２の末端には、弧形状を呈する半田部３２０がそれぞれ設けられ、前記主体部３０の底面の中央には錠止片３００が形成される。該第１導電端子３の弾性接触部３１が前記収容穴２１０内に延在すると、相手コネクタに接続できる。

前記第２導電端子４は電源のカソードとして、絶縁ボディ２の後方から前記第２収容溝２１４内に挿入される。該第２導電端子４は、固持部４０と、該固持部４０から前向きへ延出するように収容穴２１０内に収容される接触部４１と、前記固持部４０から後向きに延在するように絶縁ボディ２に突出するテール部４２と、を含む。固持部４０の両側には第２収容溝２１４に係止するための錠止片４００が形成される。前記テール部４２は、特定の距離で隔てられた一対の半田部４２０からなり、各半田部４２０の中央には、溶接剤（図示せず）を収容するための通孔４２１がそれぞれ形成される。

前記第１導電端子３と第２導電端子４は、ケーブル（図示せず）の導体に半田付されるように二つの半田部３２０と４２０とがそれぞれ配置され、これにより、そのうちの一方の半田部３２０、４２０がケーブルの導体に安定して接続できない際に、他方の半田部３２０、４２０がケーブルの導体に電気的に接続されることによりパワーを安定して伝送することが保障される。

信号を伝送するための第３導電端子５は、前記絶縁ボディ２の第３収容溝２１５内に装着され、前記第２本体２２の収容孔２２０内に延在するようにフォーク状を呈する接触部５１と、該接触部５１から後方へ延在するように形成される固持部５０と、固持部５０から後方へ延在するように絶縁ボディ２から突出する半田部５２と、を含む。前記固持部５０の両側に前記第２収容溝２１３０の内壁に干渉して係合できる複数の突刺部材（参照記号なし）がそれぞれ形成され、これにより該第３導電端子５が絶縁ボディ２に固持される。

前記弾性部材６は、平板状の固持部６０と、該固持部６０の一端から折れ曲がって後方へ延在するように形成される弾性アーム６１とを含み、固持部６０は前記絶縁ボディ２の第４収容溝２１６内に収容され、弾性アーム６１は前記収容穴２１０に収容される。電源用コネクタ１が相手コネクタに嵌合する際に、該弾性部材６が相手コネクタの対応する部分に係合することにより、電源用コネクタ１と相手コネクタとの間の安定した接続のために弾性力を提供する。

前記係合部材８は、正方形を呈する基板８０と、該基板８０に連接する凸柱８１と、前記基板８０と凸柱８１を貫通して形成されるねじ穴８２と、を含む。該係合部材８が絶縁ボディ２の後方から取付溝２１７にスライドして収容され、取付た際に、前記凸柱８１が取付溝２１７の第１係合面２１７１に当接し、前記基板８０の側縁が前記スライド溝２１７０内に収容されている。

図３と図４を参照すると、前記ベース部材９は、絶縁材料からなり、基体部９０と、該基体部９０の一端にそれぞれ形成される一対の第１位置決め部９１と、該基体部９０の他端に形成される第２位置決め部９２と、を含む。前記一対の第１位置決め部９１は、円柱体として形成され、その外円周表面に複数の凸リブ（参照記号なし）が設けられる。基体部９０は、前記一端に半円状を呈する第２係合面９００が形成され、前記第２係合面９００の後方即ち前記他端に階段部９０１が設けられる。

前記係合部材８が絶縁ボディ２のスライド溝２１７に組付けられてから、ベース部材９は絶縁ボディ２の一側から取付溝２１７内に組付けられ、前記一対の第１位置決め部９１が絶縁ボディ２の一対の第１位置決め孔２１７３に対応し係合され、前記複数の凸リブにより、該第１位置決め部９１が第１位置決め孔２１７３に干渉し係合される。前記第２位置決め部９２が絶縁ボディ２の第２位置決め孔２１７４に対応し係合され、これにより、ベース部材９が絶縁ボディ２から外れることが防止できる。

組付けた際に、ベース部材９の基体部９０が係合部材８の基板８０を覆って、ベース部材９の第２係合面９００と取付溝２１７の第１係合面２１７１とは、協働して係合部材８の凸柱８１を包囲し収容するための円状孔を成し、これにより、係合部材８の各方向への移動が制限される。また、前記階段部９０２が係合部材８の基板８０の側縁に当接することにより、該係合部材８の後方への移動が制限される。

電源用コネクタ１を使用する際に、ねじ等の連接部材が係合部材８に係合することによって、該電源用コネクタ１がサーバー（Ｓｅｖｅｒ）やルーター（Ｒｏｕｔｅｒ）などの電子設備のケースにしっかりと実装される。また、図２を参照すると、前記ベース部材９の基体部９０の絶縁ボディ２の方へ突出した部分は第１導電端子３の半田部３２０を遮る塀として形成され、これにより、第１導電端子３の半田部３２０がケーブルの導体に半田付けられる際に、溶接剤が前記電子設備の金属ケースに接触することが防止できる。

以上、本考案について最適な実施の形態を参照して詳細に説明したが、実施形態はあくまでも例示的なものであり、これらに限定されるものではない。また前記の説明においては、本考案に基づきなしうる細部の修正或は変更など、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

本考案に係る電源用コネクタの組合せ斜視図である。 図１に示す電源用コネクタを他の角度から見た組合せ斜視図である。 本考案に係る電源用コネクタの分解斜視図である。 図３に示す電源用コネクタを他の角度から見た分解斜視図である。 図１に示す電源用コネクタのＡ-Ａ線で切断した断面図である。 図１に示す電源用コネクタのＢ-Ｂ線で切断した断面図である。

符号の説明

１ 電源用コネクタ
２ 絶縁ボディ
２１ 第１本体
２０１ 先端面
２１０ 収容穴
２１１ 凸縁
２１２ 側壁
２１３ 第１収容溝
２１４ 第２収容溝
２１５ 第３収容溝
２１６ 第４収容溝
２１７ 取付溝
２１７１ 第１係合面
２１７２ 凹溝
２１７３ 第１位置決め孔
２１７４ 第２位置決め孔
２２ 第２本体
２２０ 収容孔
３ 第１導電端子
３０ 主体部
３１、４１、５１ 接触部
３２、４２ テール部
３００、４００ 錠止片
３０１ 突起
３２０、４２０、５２ 半田部
４ 第２導電端子
４０、５０、６０ 固持部
４２１ 通孔
５ 第３導電端子
６ 弾性部材
６１ 弾性アーム
８ 係合部材
８０ 基板
８１ 凸柱
８２ ねじ孔
９ ベース部材
９０ 基体部
９１ 第１位置決め部
９２ 第２位置決め部
９００ 第２係合面
９０１ 階段部

Claims (8)

1. 絶縁ボディと、
   前記絶縁ボディに装着され、電源のアノードとしての第１導電端子、及び電源のカソードとしての第２導電端子を含む複数の導電端子と、
   を含み、電子設備のケースに実装され、パワーを伝送するためのケーブルに接続する電源用コネクタにおいて、
   前記絶縁ボディに組み付けられる係合部材及び前記係合部材の移動を制限するためのベース部材を含むことを特徴とする電源用コネクタ。
2. 前記係合部材には、ねじ孔が設けられることを特徴とする、請求項１に記載の電源用コネクタ。
3. 前記係合部材は、基板と、該基板に連接する凸柱とを含み、前記ねじ孔が前記基板と凸柱を貫通するように形成することを特徴とする、請求項２に記載の電源用コネクタ。
4. 前記絶縁ボディの側壁には、前記係合部材を組付けするための取付溝が設けられることを特徴とする、請求項３に記載の電源用コネクタ。
5. 前記取付溝には、位置決め孔が形成され、前記ベース部材には前記位置決め孔に係合される位置決め部が形成されることを特徴とする、請求項４記載の電源用コネクタ。
6. 前記絶縁ボディの取付溝の先端には、半円状を呈する第１係合面が形成され、前記ベース部材の一端に半円状を呈する第２係合面が形成され、前記第１係合面と第２係合面とは、協働して前記係合部材の凸柱を包囲し収容するための円孔を成すことを特徴とする、請求項４記載の電源用コネクタ。
7. 前記ベース部材の前記絶縁ボディの方に突出した部分は、前記導電端子の半田部を遮る塀として形成することを特徴とする、請求項１、２、３、４、５又は６に記載の電源用コネクタ。
8. 前記第１導電端子と第２導電端子は、弾性接触部とテール部とを含み、各テール部には半田部が設けられることを特徴とする、請求項１、２、３、４、５、６又は７に記載の電源用コネクタ。

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