JP3123043U - ペット用おむつカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】胴体にフィットし、着脱とおむつ交換が容易なペット用おむつカバーを提供する。
【解決手段】布または紙、ポリエチレン系フィルムとポリエステル等の不織布にて形成した、腹部を帯状に巻きつける主ベルトAと、股下から尻尾の下まで密着する股当て部分Bと、それにつながる二本の副ベルトC,Dを尻尾の上でたすきがけにして腹部に巻きつけた主ベルトに留めつける方法により、上記課題を解決するものである。
【選択図】図3

Description

本考案は布または紙、ポリエチレン系フィルムとポリエステル等の不織布からなるペット用おむつカバーに関する。
医療の進歩や栄養・飼育環境の向上により、ペットの寿命が延び高齢化がすすんできた。しかしながら人間と同様に長く病を患ったり、寝たきりの状態が長引いたりして介護を必要とするペットが年々増える傾向にある。その際に飼い主の一番の負担が糞・尿の始末である。
わずかでも歩行が可能なペットは、本能と躾の成果により、ペット用トイレなど決まった場所に用をたしに行こうとするが、間に合わないことがある。歩行が不可能な場合は、しぐさなどで察知できることもあるが、つきっきりで見守っていなければならない。
また、ペットの状態によってはもよおすという感覚が失われている場合もある。
したがって、飼い主は看病と糞尿で汚れた敷物や床、ペット用トイレとその周囲の清掃に時間が費やされ、長引くと疲労が蓄積される。さらに大型犬ともなると体重が20kgを超えるものも少なくなく、敷物の交換だけでも大きな労力を要する。
同時にペットは本来きれい好きと言われている種類もあり、糞尿の汚れはそれらのペットにとっても不快であると推測される。
このような状態は人間同様、介護する人と、介護されるペットにとって好ましいことではない。
現在介護をしている飼い主は、ボロ布を腹部から尻尾にかけて敷き、汚れたらゴミとともに処分する、あるいは市販のペット用使い捨ておむつを利用していることが多い。
しかし、ボロ布は容易にずれてしまうし、ゴミとして処分することはいたずらにゴミを増やすことになり、環境上また衛生上好ましいことではない。
また、市販のペット用使い捨ておむつの現在の主流は、人間の乳幼児用と同じような形状に尻尾を通す穴が開いているものである。これは吸収性には優れているが、サイズ調整は胴回りの両脇の接着テープのみであるため、胴回りの太さ、尻尾の太さや位置に対応しきれず、窮屈になったり、ゆとりの部分が多くなりすぎたりしてしまう。
サイズ調整は重要で、サイズが合わなければおむつとしての機能を果たさないだけではなく歩行を妨げたり、可動範囲を狭めたりするおそれがある。よって、規格からはずれた大きさのペットの飼い主は、自身のペットに合うおむつを探すのに苦心している。
さらに、一番の難点は尻尾を通す時や胴回りの着脱時に手間がかかるということである。
この問題を解決するために実用新案文献が存在する。文献の方法であれば、図1はふんどしのような形状を呈しており、仮に図1の腹当部1がペットの後脚の間(股)を通すのに適した幅であるとすると、腹帯の吸収材の幅も狭くなるためオスの場合は陰茎部が収まらない、またはずれて尿を十分吸収できないばかりか糞が受けられない恐れがある。逆に腹当部1が尿を吸収するのに適した幅であるとすると、後脚の間の部分はプリーツ状に寄ってしまい、臀部に沿わないばかりでなくペットの動きが制限されると思われる。また、たとえば犬の場合では腹部から後脚の付け根にむかって極端に細くなっていくため、図2にあるように装着時にMのところに腹当部を留めつけたとしても、動くことのできる犬はもちろんのこと寝たきりの犬であっても腰紐が腹帯部を引っ張り、あるいは自然にNにずれる可能性が大きく、オスでは陰茎部がおむつに収まらないため不適切であったり、カバーや使い捨ておむつ自体が脱落する恐れがある。逆に装着時にNに留めつけた場合は、糞とメスの尿は吸収できるが、オスでは陰茎部がおむつに収まらず目的を果たすことができない。ずれるということは、つまり腹帯部が緩むということであり、いくら腰紐を尻尾の上でたすきがけにしても、それを留めつける腹帯部がしっかり装着できていないと、腰紐に腹帯が引っ張られ、ペットが足ではずそうとしなくても自然と脱落してしまう恐れがある。
さらに、出願から10年以上が経過しているが、商品化された様子が見当たらないことからも実用的でないと考えられる。
そこで図5にあるように一方向に伸縮するニット生地を、幅を広くとった主ベルトと逆Y字型部をはぎ合わせて本体を作成する。そうすることにより、ペットの胴体にしっかりと巻きつけられ副ベルトも伸縮するので、緩んだりずれたりする不安を解消することができると考えられる。
また、全体に丸みを帯びた形状なので、見た目がかわいく機能美のあるカバーに仕上がっている。
実公平7−42294
本考案は、ペットの個々の体形にフィットし、而もそのフィットの意識過剰によって、おむつカバーを強く締付けることとなり、ペットへの苦痛感、更には通気性、脱臭性を損なうことの解決と、併せて交換を含め着脱も容易とすること。
以上を解決するために本考案は、通気性、脱臭性のあるクッション材にて形成された中央腹当部とほぼ同幅に幅広の主ベルトを形成し、更に中央に上端を連ね腹当部と同様の通気性、脱臭性のあるクッション材を備えた幅狭の尻当部から二本の副ベルトを逆Y字型に形成するように繋げ、この二本の副ベルトを尻尾の上でたすきがけにした後に副ベルトの下端に設けた平面接着部材を受けるもう一方の平面接着部材を主ベルトの合わせ目近くに二箇所設けて、伸縮性のある表側層と裏側層とで一体化した形状と成したことによって、ペットの個々の体形に副った適正なフットと、通気性、脱臭性も損なうことがなく、且つ交換を含め着脱も容易なペット用おむつカバー。
(1)請求項1により、中央腹当部及び主ベルト並びに尻当部からの二本の副ベルトを通気性、脱臭性のあるクッション材にて形成したので、そのクッション材にてペットの個々の体形に副って適正にフィットし、苦痛感を与えることなく、而もフィットの意識過剰によって、おむつカバーを強く締付けることによるペットへの苦痛感を与えることもなく、且つ通気性、脱臭性にも優れ、更に面状ファスナー、接着テープなどの平面接着部材によっておむつの交換を含め着脱も容易となる。
(2)請求項2により、主ベルトの中央腹当部及び尻当部を水分吸収材にて形成したから、ペットの糞、尿を吸収できる。
以下、本考案の実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
布のおむつカバーでは、図3のように主ベルトAと尻当部B、副ベルトC・Dの部分から成る本体に、オス用は斜線部1・2、メス用は斜線部2に通気性・脱臭性のあるクッション材をはさみ、厚手のニット生地を表に、薄手のニット生地を裏とパイピングEを施してして形成する。
使用方法は、おむつカバーは斜線部1・2または斜線部2に紙おむつや生理用ナプキンを貼り付け、主ベルトAの部分をペットの胴体に帯状に巻きつけ、背中で重ね合わせて裏面aと表面bに取付けた面状ファスナーで留める。次に尻当部Bと副ベルトC・Dを後ろ足の間から通し副ベルトC・Dを尻尾の付け根の上でたすきがけにしてc・dに取付けた面状ファスナーを帯状に巻いた主ベルトAの表面のcに対してf、dに対してeの面状ファスナーで留めつける。
本体はすべてニット生地で構成されているため伸縮性があり、図7に示す伸縮の方向にニット生地を用いると密着性が高くなる。
主ベルトの両端の面状ファスナーは主ベルトの幅と接着に必要な長さの面として設けるのではなく、図11・12に示すようにテープ状に形成したものを、接着時に上になる方を主ベルトの幅に対して平行に2本、下になる方を垂直に2本取り付け、重ね合わせた際に『井』型を構成するように取り付ける。この方法により面ではなく、どちらかというと点で接着するため面と面を正確に合わせる手間を必要とせず、動いているペットにも素早く確実に主ベルトを着用させることが可能である。また、この取り付け方法により、ニット生地の利点を損なわない上にサイズ調整が容易なものになる。
クッション材を備えるのはクッション材に付加された防臭、吸臭、通気性、保温性の効果もさることながら、おむつを取り付ける位置に設けることにより、おむつを外側から軽く押し当てることになるため、おむつがずれにくく密着度がさらに高くなるためである。
水分吸収材を備えたおむつカバーの場合は、表を紙や防水材ポリエチレン系フィルム、裏は紙やポリエステル等の不織布を使用し、オス用は斜線部1・2、メス用は斜線部2に吸収材を取り付け、図中の斜線3・4に伸縮する素材、たとえばゴムや伸縮する糸をネット状に編んだものやシャーリングなどを、波線5・6・7にはギャザーを寄せて仕上げる。
使用方法は、主ベルトAの部分をペットの胴体に帯状に巻きつけ、背中で重ね合わせて裏面aと表面bに取付けた接着テープで留める。次に尻当部Bと副ベルトC・Dを後ろ足の間から通し副ベルトC・Dを尻尾の付け根の上でたすきがけにしてc・dに取付けた接着テープを帯状に巻いた主ベルトAの表面のcに対してf、dに対してeのところに貼り付ける。
本考案の実施例1ではEのパイピングの施し方にも工夫がある。通常は図9に示すように表面・裏面共にパイピングの生地がかかるように縫製するが、その方法であると本体とパイピングの生地の境目に段差が生じる。この段差は極めて小さいものであるが、寝たきりのペットでは蓐瘡(床ずれ)を起こす恐れがある。
そこで本考案では図10に示すように、本体の表面にのみパイピングの施す方法も用意した。それにより寝たきりのペットの蓐瘡(床ずれ)を予防できると考える。
尚、大型のペットにおいては糞の量が多いため、実施例1のカバー内に収められたおむつでは対応しきれない恐れがある。その場合は本考案はおむつをカバーするものではなく、支えるものとする。具体的には図8にあるように股当部よりも大きいおむつを用意したり、横向きに当てたりし、股当部と副ベルトを装着する。
また、本考案はメスの生理用パンツとしても適している。
文献中の全体図 同上の腹帯を装着した図 本考案の全体を裏側から示す平面図 実施例1の面状ファスナーの取付位置を示す正面図 同上の背面図 同上をペットに装着した状態の図 同上の伸縮方向を示す図 同上でサイズの大きいおむつを使用し後部から見た図 同上のパイピング部分の断面図1 同上のパイピング部分の断面図2 同上の主ベルトの両端の面状ファスナーの状態図 同上の面状ファスナーを接着した状態を示す透視図
符号の説明
A 主ベルト
B 股当て
C 副ベルト
D 副ベルト
E パイピング
1 クッション材
2 クッション材
3 シャーリング
4 シャーリング
5 ギャザー
6 ギャザー
a 面状ファスナー
b 面状ファスナー
c 面状ファスナー
d 面状ファスナー

Claims (2)

  1. 通気性、脱臭性のあるクッション材にて形成された中央腹当部及び、この中央腹当部とほぼ同幅に形成され、且つ両端に面状ファスナー、接着テープなどの平面接着部材を備え腹部に巻きつける幅広の主ベルトと、更にこの幅広の主ベルトの中央に上端を連ね腹当部と同様の通気性、脱臭性のあるクッション材を備えた幅狭の尻当部と、その尻当部からそれぞれの下端に面状ファスナー、接着テープなどの平面接着部材を備えた二股状に繋げた副ベルトを有し、尻当部と二本の副ベルトを逆Y字型に形成するように繋げ、二本の副ベルトを尻尾の上でたすきがけにした後に副ベルトの下端に設けた平面接着部材を受けるもう一方の平面接着部材を主ベルトの合わせ目近くに二箇所設けて、伸縮性のある表側層と裏側層とで一体化した形状を特徴とするペット用おむつカバー。
  2. 中央腹当部と尻当部に水分吸収材を備えた、紙や不織布等を用いて形成したことを特徴とする請求項1記載のペット用おむつカバー。


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