JP3122733B2 - 油回収装置 - Google Patents
油回収装置Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/20—Controlling water pollution; Waste water treatment
- Y02A20/204—Keeping clear the surface of open water from oil spills
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- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
- Removal Of Floating Material (AREA)
Description
のであり、特に真水または海水などの水面に浮遊する原
油等の油を遠隔回収する油回収装置に関するものであ
る。
油井または原油タンク或いはオイルタンカーなどの事故
によって海や河川に流出した原油を速やかに回収する努
力が種々なされていることは周知の通りである。従来の
浮遊油回収の一般的な方式は、浮遊油をオイルフェンス
で取り囲んで流出の広がりを阻止したうえで、オイルフ
ェンスの外側に回収船を接舷させ、回収船からオイルフ
ェンス内の浮遊油の表層上に吸引ホースを延ばして、表
層の浮遊油を上から吸引する方式である。この方式の場
合、オイルフェンス内で浮遊油は中央部が比較的厚く、
周辺部で比較的薄く層を形成する性質があり、従ってオ
イルフェンスの外側に接舷した回収船から吸引ホースを
遠くに延ばさないと表層油のみの効果的な吸引が困難と
なる。またこの方式では浮遊油を回収船上から目視確認
しながらホース先端による吸引を行うので、吸引個所の
浮遊油の厚みが解りにくく、ときとして浮遊油の下の水
を多く吸引してしまう欠点が指摘されている。特に油の
流出現場は静水面であることは稀であり、多くの場合は
波浪によって回収作業が妨げられるので、前述の従来の
方式によるときは油の回収作業は多数の回収船を同時に
稼動させないかぎり遅々として進まないのが現実であ
り、その結果、水中、特に海水中に処理不能な汚染を引
き起こすこととなっていた。
収装置として、例えば特公平2−13088号公報に
は、曳航方向に適当な開き角を以って曳舟に掃海アーム
を取付け、浮遊油を掃海アームで集めながら曳舟内に取
り込むものが示されている。この方式の装置は曳舟自体
を特殊構造にしなければならず、従って装置が大がかり
となり、緊急時には曳舟を現場まで輸送しなければなら
ないので、その緊急輸送手段も準備しておかなければな
らない。
で大がかりな構成を必要とせず、また緊急時にはヘリコ
プター等で簡単に現場へ運んで直ちに回収作業を実行で
き、吸引部をオイルフェンス内の中央部へも容易に位置
させることのできる油回収装置を提供しようとするもの
である。
係る油回収装置は、前述の課題を解決するために、浮遊
油で覆われた水面レベルに上部開口縁が位置するように
前記浮遊油の下層の水中に浮遊支持される独立容器と、
該独立容器内に前記上縁からの溢流として取り込まれた
浮遊油および水を吸引する単一のポンプ手段と、該ポン
プ手段によって吸引された前記独立容器内の油水を前記
独立容器から離れた個所にある油処理設備に送油する送
油管路手段と、前記独立容器内に溢流してくる油水の該
容器内でのレベルを検出して前記単一のポンプ手段を駆
動制御し前記レベルを所定の設定動作レベルに維持する
制御手段を備えてなるものである。
いて、前記独立容器は前記送油管路手段の一端に連結さ
れた状態で例えばオイルフェンスで取り囲まれた浮遊油
中にヘリコプターなどから投入され、送油管路手段の他
端は、前記独立容器から離れた個所にある油処理設備、
例えばオイルフェンス外で待機する回収船に投げ渡され
る。その場合の独立容器の投入位置はオイルフェンスで
囲まれた領域の中央部など任意の適所を選ぶことがで
き、上空からなるべく浮遊油の厚みの大きい個所に投入
する。一方、回収船は前記送油管路手段の届く範囲内で
オイルフェンス外の安全距離だけ離れた位置にて待機す
る。
内に配置された水中ポンプを含み、前記独立容器は、内
部に油または水が予め定められたレベルまで溜った状態
において、それに附属する全ての構成部材、例えば内部
に取り付けられた前述ポンプ手段としての容器内の水中
ポンプおよびそれに接続された前記送油管路手段として
のホースなどを含めた自重により、浮遊油に対しては自
重で容器上縁が油層下まで沈む程度、また浮遊油の下層
の水に対しては容器の上部開口縁が水面レベルとほぼ同
じレベルで水中に浮遊する程度の浮力をもつ構造となっ
ている。この場合、独立容器に浮力調整用の浮子を取付
けても、或いは容器自体を浮子として機能するように構
成してもよい。また独立容器の上部開口縁が上を向いて
安定するように、独立容器の底部にその重心位置を下げ
るための重りを垂下して取り付けてもよい。
は、まず投入の衝撃で内部に浮遊油またはその下層の水
が入って沈もうとするが、ポンプ手段を作動させて容器
内の油水を送油管路手段を介して離れた所にいる回収船
に排出させると一旦水中に沈んでも浮上してくることに
なり、その途中で独立容器内の油水レベルが前記所定レ
ベルになればポンプ手段による吸引が前記制御手段によ
って前記所定レベルを維持するように制御されるので、
独立容器はその上部開口縁が浮遊油の層の下縁に留まっ
た状態で浮力によるバランスにより水中に浮遊支持さ
れ、波浪があってもそれに追従してこの状態を維持す
る。
記独立容器内の油水レベルを前記所定レベルに維持しな
がら、独立容器の上部開口縁から容器内に溢流してくる
油水を前記送油管路手段を介して離れた所にいる回収船
に排出し、この場合、容器の上部開口縁が浮遊油の層の
下縁のレベルに維持されるので、容器内への溢流は殆ど
が浮遊油であり、従って回収船の槽内に回収されるのも
大部分が油である。
器は浮遊油層の下縁に容器上部開口縁を常に位置させて
容器上部開口縁の全周縁から周囲の浮遊油を溢流として
を吸込み、容器上部開口縁の周囲における浮遊油を容器
上部開口の全周縁から容器内の下方中心へ向う流れとし
て素早く収集できるものである。この場合、前記ポンプ
手段の駆動制御は、ポンプが独立容器内に設けられてい
る場合には例えば前記送油管路手段に添設したケーブル
を介して回収船側で行ってもよく、または無線による遠
隔制御で行ってもよい。
施例の説明から更に明確に理解されよう。図1には、こ
の発明の好適な実施例に係る油回収装置が模式縦断面図
で示されている。また図2はその平面図に相当する。
る独立容器2の内底部には汲み上げポンプ4が固定され
ており、この汲み上げポンプ4の吐出口に接続された可
撓性ホース6が容器2の外方へ延びて回収船10に至っ
ている。ポンプ4は独立容器2内に固定されたレベル検
出器8と制御器12によって制御され、その制御モード
は独立容器2内の油水レベルが容器上部開口縁(初期設
定レベル)に達するまでポンプ4を作動させる初期モー
ドと、その後に独立容器2内の油水レベルが前述所定の
容器浮力を得るための比較的定レベルの設定動作レベル
に保たれるようにポンプ4を作動制御する動作モードと
の二つがある。制御器12にはホース6に添設されたケ
ーブル14を介して回収船10から電力および作動指令
信号が送られるようになっている。独立容器2は浮力調
整用フロート16と底部に突き出た重り18とを有して
おり、また底部の一箇所または数個所に制御器12によ
って制御される開閉口20を備えている。
連結されたまま浮遊油の表面へヘリコプター等から投入
され、ホース6の他端は回収船10に渡される。回収船
10では、渡されたホース6の他端を直ちに船内の槽に
接続し、またホース6の他端側における電力および信号
伝達用のケーブル14を電源22と操作盤24に接続す
る。
と開閉口20の開放指令を送ると、独立容器2側では制
御器12が初期モードで制御を開始する。容器投入時の
衝撃で容器内に流れ込んだ浮遊油のレベルがレベル検出
器8の容器上部開口縁と同じ初期設定レベルに達してい
れば制御器12が開閉口20を開くことなく直ちにポン
プ4を作動させる。投入時の衝撃で容器内に流れ込んだ
浮遊油のレベルがレベル検出器8の初期設定レベルに達
していない場合は制御器12がまず開閉口20を開き、
そこから容器2内へ浮遊油を流入させて容器2を沈めて
ゆき、そのレベルがレベル検出器8の初期設定レベルに
達したときにポンプ4を作動させる。
12の制御モードが動作モードに切り換わり、ポンプ4
を作動し続けて前記設定動作レベルでのレベル制御を行
う。従って初期モードから動作モードに切り換わるとき
には独立容器2は徐々に浮上し、その容器上部開口縁が
浮遊油槽の下縁レベルに達すると容器内の油レベルは前
記設定動作レベルになっていることになる。以後は制御
器12は設定動作レベルを維持するようにポンプ4を制
御し、ポンプ吐出油は回収船10に送られる。前記設定
動作レベルは、この場合、独立容器2内のポンプ4が空
気を吸込まないように、レベル検出器8が検出出力を生
じていないときも独立容器2内にポンプ吸引口以上のレ
ベルで油水が入っているように所定の最低レベル以上に
設定されており、容器内の油水レベルが設定動作レベル
にある状態で独立容器2の浮子バランスが平衡して独立
容器2がその上部開口縁を浮遊油層下の水面レベルまで
沈ませた状態になるようにしてある。従って独立容器2
には継続的に表層の浮遊油が流入するが、これはほどん
どが油である。浮遊油を汲み上げて行くと浮遊油層の厚
さが次第に薄くなってくるが、独立容器はそれに追従し
てその上部開口縁を油層下面に維持し、常に表面の油だ
けを吸込むことになる。このようにして最終的に回収船
10側でホース6の出口から殆ど水だけが出てくるのが
目視確認されるようになるまで回収を続ければ、浮遊油
は殆どが回収船に回収されることとなり、その時点で操
作盤24を操作してポンプ4を停止させ、ホース6を手
繰って独立容器2を回収船に回収する。
完全浮遊容器にした場合を説明したが、これは単なる例
示のためであって、本願発明はこれに限定されるもので
はない。図3の変形例では、浮遊する浮体30に複数の
独立容器32を昇降可能に支持させ、各独立容器にレベ
ル検出器38とポンプ34を装備させて、浮体30の総
合制御器42でこれら各独立容器32の昇降とポンプ制
御とを行うようにしてある。この場合、各独立容器32
のポンプ34で吸引された浮遊油は一括してホース36
により回収船40へ送られる。この他にも変形は可能で
あり、また独立容器の外形も円形に限らず種々の矩形形
状を採用してもよい。
置はポンプの制御によって浮遊油水の流入量が変化して
も有効に対処することができ、浮遊油の広がりの周縁部
に限らず、オイルフェンスの外側から届きにくい中央部
でも吸引を実施することが可能であると共に、装置構成
が小型軽量にできるので例えばヘリコプターなどで現地
へ複数基を急送して同時稼動させることができ、特に急
を要する原油流出やタンカー事故等に対して効果的な油
回収を行うことができるものである。
す模式縦断面図である。
ある。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 浮遊油で覆われた水面レベルに上部開口
縁が位置するように前記浮遊油の下層の水中に浮遊支持
される独立容器と、該独立容器内に前記上縁からの溢流
として取り込まれた浮遊油および水を吸引する単一のポ
ンプ手段と、該ポンプ手段によって吸引された前記独立
容器内の油水を前記独立容器から離れた個所にある油処
理設備に送油する送油管路手段と、前記独立容器内に溢
流してくる油水の該容器内でのレベルを検出して前記単
一のポンプ手段を駆動制御し前記レベルを所定の設定動
作レベルに維持する制御手段を備えてなることを特徴と
する油回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03096068A JP3122733B2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 油回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03096068A JP3122733B2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 油回収装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2293257A Division JP3062561B2 (ja) | 1990-10-29 | 1990-10-29 | 油水分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04250879A JPH04250879A (ja) | 1992-09-07 |
JP3122733B2 true JP3122733B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=14155105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03096068A Expired - Fee Related JP3122733B2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 油回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3122733B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104131542A (zh) * | 2014-07-15 | 2014-11-05 | 华东师范大学 | 一种水面油污收集系统 |
CN107142910B (zh) * | 2017-05-18 | 2019-04-05 | 浙江省海洋水产研究所 | 漂浮式渔场油污清理设备 |
-
1991
- 1991-04-03 JP JP03096068A patent/JP3122733B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04250879A (ja) | 1992-09-07 |
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