JP3122133U - 廃棄物処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】種々の種類の被処理廃棄物の減容化に際して発生する廃ガスの効率的な処理を可能にする廃棄物処理システムを提供する。
【解決手段】廃ガス中の有害成分を除去するための水洗装置(36)と、有害成分が除去された廃ガスを脱臭するための脱臭装置(38)と、水洗装置の頂部に設けられた流出口から垂直方向上方に延び、エルボ部を経て水平方向に延びて脱臭装置に至る管路(42)と、エルボ部に配置された吸着剤噴射装置(44)とを備え、吸着剤噴射装置が、可撓性材料で形成された噴射チューブと、噴射チューブの外側に配置されたコーン状のガイド部材とを有し、噴射チューブが、配管を介して吸着剤タンク(46)に連結されており、水洗装置において水洗処理された廃ガスに、噴射ノズルから吸着剤が噴射されるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】廃ガス中の有害成分を除去するための水洗装置(36)と、有害成分が除去された廃ガスを脱臭するための脱臭装置(38)と、水洗装置の頂部に設けられた流出口から垂直方向上方に延び、エルボ部を経て水平方向に延びて脱臭装置に至る管路(42)と、エルボ部に配置された吸着剤噴射装置(44)とを備え、吸着剤噴射装置が、可撓性材料で形成された噴射チューブと、噴射チューブの外側に配置されたコーン状のガイド部材とを有し、噴射チューブが、配管を介して吸着剤タンク(46)に連結されており、水洗装置において水洗処理された廃ガスに、噴射ノズルから吸着剤が噴射されるように構成されている。
【選択図】図1
Description
本考案は一般に、廃棄物処理システムに関する。より詳細には、本考案は、廃棄物処理の際に発生する廃ガスを効率的に処理することができる廃棄物処理システムに関する。
廃棄物の種類は、医療廃棄物のような無機廃棄物や、水処理から出る汚泥や生ごみのような有機廃棄物等、多岐にわたっている。従来、これらの廃棄物の処理は基本的に、処理しようとする廃棄物(以下「被処理廃棄物」という)の種類毎に(例えば、医療廃棄物は医療廃棄物のみで、汚泥は汚泥のみで)、焼却又は埋立によってそれぞれ行われている。
しかしながら、従来の処理方法では、被処理廃棄物の種類に応じて個別に処理を行うため、非常に非効率的な処理を余儀なくされていた。一方、被処理廃棄物を減容化する際に発生する廃ガス/廃液を効率的に処理するのが容易ではなかった。
本考案は、このような状況に鑑みて案出されたものであって、特に種々の種類の被処理廃棄物の減容化に際して発生する廃ガスの効率的な処理を可能にする廃棄物処理システムを提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の廃棄物処理システムは、被処理廃棄物の減容化に際して発生した廃ガス中の有害成分を除去するための水洗装置と、有害成分が除去された廃ガスを脱臭するための脱臭装置と、前記水洗装置の頂部に設けられた流出口から垂直方向上方に延び、エルボ部を経て水平方向に延びて前記脱臭装置に至る管路と、前記管路の前記エルボ部に配置された吸着剤噴射装置とを備え、前記吸着剤噴射装置が、可撓性材料で形成された噴射チューブと、前記噴射チューブの外側に配置されたコーン状のガイド部材とを有し、前記噴射チューブが、配管を介して吸着剤タンクに連結されており、前記水洗装置において水洗処理された廃ガスに、前記噴射ノズルから吸着剤が噴射されるように構成されていることを特徴とするものである。
本願請求項2に記載の廃棄物処理システムは、前記請求項1の廃棄物処理システムにおいて、前記吸着剤噴射装置の前記噴射チューブが、前記管路の中心軸線とほぼ一線をなすように配置されていることを特徴とするものである。
本考案によれば、特に種々の種類の被処理廃棄物の減容化に際して発生する廃ガスを効率的に処理することができる。また、吸着剤噴射装置の噴射ノズルを管路の中心軸線と一線をなすように配置することにより、廃ガスへの吸着剤の噴射を一層効率的に行うことができる。
次に添付図面を参照して、本考案の好ましい実施の形態に係る廃棄物処理システムについて詳細に説明する。図1は、本考案の好ましい実施の形態に係る廃棄物処理システムの全体を概略的に示した平面図である。図1において全体として参照符号10で示される本考案の好ましい実施の形態に係る廃棄物処理システムは、被処理廃棄物を減容化するための圧力容器12を備えている。
図2は、圧力容器12を模式的に示した部分断面図である。圧力容器12は、通常の型式のものを用いてもよいが、30気圧程度まで耐えることができる二重加熱釜を使用するのが好ましい。圧力容器12の内部には、水平方向に延びるように配置され、複数のブレード12a1が取り付けられた回転シャフト12aが設けられている。圧力容器12内には、ボイラ装置から加圧蒸気が供給されるようになっている。
なお、図2において、参照符号12bは被処理廃棄物の投入口、12cは投入口12bを閉鎖するハッチ、12dは圧力容器12内で減容化された被処理廃棄物の取出口、12eは取出口12dを閉鎖するハッチ、12fはシャフト12を回転駆動させるモータ、12gはモータ12fからシャフト12aに回転駆動力を伝達するための伝動手段をそれぞれ示している。
廃棄物処理システム10は又、ガス含有水蒸気内の固体微粒子を除去するためのサイクロン14と、固体微粒子が除去されたガス含有水蒸気を冷却して液化するためのコンデンサ16とを備えている。サイクロン14は、第1管路18によって圧力容器12と接続され、コンデンサ16は、第2管路20によってサイクロン14と接続されている。サイクロン14及びコンデンサ16は、通常の型式のものを用いてよい。
廃棄物処理システム10は又、コンデンサ16で冷却され一部が液化されたガス含有水蒸気(廃液と廃ガス)を冷却するための冷却水循環タンク22を備えている。冷却水循環タンク22は、第3管路24によってコンデンサ16と接続されている。図1において参照符号22aは、冷却水循環タンク22内で冷却水を循環させるためのポンプを示している。
廃棄物処理システム10は又、液化した廃液を一時的に貯留するための水槽26と、廃液から固形分を除去するための固液分離槽28とを備えている。水槽26は、第4管路30及び第5管路32によって冷却水循環タンク22と接続されており、固液分離槽28は、第6管路34によって水槽26と接続されている。固液分離槽28は、所要の凝集剤を用いて固液分離を行う一般的な型式のものを用いてよい。
廃棄物処理システム10は更に、廃ガス中の有害成分を除去するための水洗装置36と、有害成分が除去された廃ガスを脱臭するための脱臭装置38とを備えている。水洗装置36は、第7管路40によって水槽26と接続されており、脱臭装置38は、第8管路42によって水洗装置36と接続されている。
図3は、水洗装置36を模式的に示した断面図である。図3において、参照符号36aは廃ガス流入口、36bは廃ガス流入口、36cは触媒を付着させた金属製の波形板、36dはシャワーヘッド、36eはシャワーヘッドに給水するための給水管、36fは水タンク、36gはフィルタをそれぞれ示している。
水洗装置36の頂部に設けられた流出口36bから垂直方向上方に延びた第8管路42は、エルボ部42aを経て水平方向に延びて脱臭装置38に至っている。第8管路42のエルボ部42aには、本考案の特徴をなす吸着剤噴射装置44が配置されている。吸着剤噴射装置44は、図4に示されるように、可撓性材料で形成された噴射チューブ44aと、噴射チューブ44aの外側に配置されたコーン状のガイド部材44bとを有しており、噴射チューブ44aが、配管46aを介して吸着剤タンク46に連結されている。なお、好ましくは、吸着剤噴射装置44は、噴射チューブ44aと第8管路42の中心軸線とがほぼ一線をなすように、エルボ部42aに配置されている。
吸着剤噴射装置44によって噴射される吸着剤としては、例えば、特許第2775162号公報に記載されている「重量平均分子量が100,000以上の水溶性高分子化合物、及び潮解性及び/あるいは結晶水形成能を有する無機塩を含有してなる浮遊粉体の水性処理剤」を用いるのが好ましいが、他の適当な吸着剤を用いてもよい。
図5は、脱臭装置38を模式的に示した断面図である。図5において、参照符号38aは廃ガス流入口、38bは廃ガス流入口、38cは脱臭剤(例えば、活性炭)をそれぞれ示している。
なお、図1において、参照符号48、50、52、54は、処理水槽、浄水機、浄水槽、圧力容器12の投入口12bの周辺部と第7管路40の途中とを接続する第9管路をそれぞれ示している。浄水機50は、通常の逆浸透膜式のものを使用してよい。また、第9管路54は、被処理廃棄物を圧力容器12内に投入する際のハッチ12cの開放時に圧力容器12内から漏洩する廃ガスを第6管路40に導くためのものである。
以上のように構成された廃棄物処理システム10の作動について説明する。まず最初に、圧力容器12のハッチ12cを開けて、被処理廃棄物を投入口12bから圧力容器12内に投入する。次いで、ボイラを始動させて、圧力容器12内に飽和蒸気を供給し、圧力容器12内の圧力を保持するとともに、モータ12fを作動させてシャフト12aを回転させる。すると、圧力容器12内の廃棄物は、加圧加水下において徐々にゲル化し、減容化する。そして、所望の減容化が完了すると、圧力容器12内の減圧を開始し、次いで、ゲル化した廃棄物を冷却した後、ハッチ12eを開放して、減容化した廃棄物を圧力容器12から排出する。このようにして排出された廃棄物は、所定の産業廃棄物処理場(図示せず)に搬送されて処理される。
一方、圧力容器12内での廃棄物のゲル化に際して発生するガス含有水蒸気が、第1管路18を介してサイクロン14に送られ、固体微粒子が除去される。次いで、ガス含有水蒸気は、第2管路20を介してコンデンサ16に送られて冷却され、その一部が液化されて廃液となる(換言すると、ガス含有水蒸気が廃液と廃ガスに分離される)。次いで、廃液と廃ガスは、第3管路24を介して冷却水循環タンク22に送られて冷却された後、廃ガスは、第4管路30を介して水槽26に送られ、廃液は、第5管路32を介して水槽26に送られる。
次いで、廃ガスは、第6管路40を介して水洗装置36に送られる。水洗装置36に送られた廃ガスは、底部の廃ガス流入口36aから水洗装置36内に流入し、頂部の廃ガス流出口36bから流出するが、その際、波形板36cに付着した触媒に接触し、シャワーヘッド36cから噴射される水により水洗され、フィルタ36gにより濾過される。これにより、廃ガスの滅菌及び脱臭が行われる。
水洗装置36の廃ガス流出口36bから流出した廃ガスは、第8管路42に入るが、第8管路42のエルボ部42aに取り付けられている吸着剤噴射装置44の噴射ノズル44aから吸着剤が噴射される。この際、噴射ノズル44aが可撓性材料で形成されているため、吸着剤が噴射ノズル44aから噴射する際の力で噴射ノズル44aがガイド部材44bに沿って旋回し(図4の矢印参照)、吸着剤が第8管路42内に広く拡散して噴射されるようになっている。これにより、廃ガス中の有害物質に吸着剤が吸着し、有害物質の除去及び脱臭が効率的に行われる。
次いで、廃ガスは、脱臭装置38に到達し、廃ガス流入口38aから、脱臭剤38cを通過して更に脱臭され、廃ガス流入口38bから排気される。以上のように、廃ガスは種々の処理を経ているので、排出しても周囲環境に悪影響を及ぼすおそれはない。
一方、廃液は、第6管路34を介して固液分離槽28に送られて、固形分を除去される。固形分を除去された廃液は、処理水槽48を経由して浄水機50に送られて処理された後、浄水槽52を経て浄水タンク(図示せず)に送られる。また、除去された固形分はスラッジとして別個に処理される。
本考案は、以上の考案の実施の形態に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
10 廃棄物処理システム
12 圧力容器
14 サイクロン
16 コンデンサ
22 冷却水循環タンク
26 水槽
28 固液分離槽
36 水洗装置
38 脱臭装置
44 吸着剤噴射装置
46 吸着剤タンク
48 処理水槽
50 浄水機
52 浄水槽
12 圧力容器
14 サイクロン
16 コンデンサ
22 冷却水循環タンク
26 水槽
28 固液分離槽
36 水洗装置
38 脱臭装置
44 吸着剤噴射装置
46 吸着剤タンク
48 処理水槽
50 浄水機
52 浄水槽
Claims (2)
- 廃棄物処理システムであって、
被処理廃棄物の減容化に際して発生した廃ガス中の有害成分を除去するための水洗装置と、
有害成分が除去された廃ガスを脱臭するための脱臭装置と、
前記水洗装置の頂部に設けられた流出口から垂直方向上方に延び、エルボ部を経て水平方向に延びて前記脱臭装置に至る管路と、
前記管路の前記エルボ部に配置された吸着剤噴射装置とを備え、
前記吸着剤噴射装置が、可撓性材料で形成された噴射チューブと、前記噴射チューブの外側に配置されたコーン状のガイド部材とを有し、前記噴射チューブが、配管を介して吸着剤タンクに連結されており、
前記水洗装置において水洗処理された廃ガスに、前記噴射ノズルから吸着剤が噴射されるように構成されていることを特徴とする廃棄物処理システム。 - 前記吸着剤噴射装置の前記噴射チューブが、前記管路の中心軸線とほぼ一線をなすように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理システム。
Priority Applications (1)
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JP2006002081U JP3122133U (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 廃棄物処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006002081U JP3122133U (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 廃棄物処理システム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3122133U true JP3122133U (ja) | 2006-06-01 |
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CN113660998A (zh) * | 2019-04-10 | 2021-11-16 | P&F机械股份有限公司 | 用于生产漆包线的装置和方法 |
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2006
- 2006-03-23 JP JP2006002081U patent/JP3122133U/ja not_active Expired - Fee Related
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