JP3121813U - 塩素イオンセンサ、その製造方法及びそのセンサを用いた生化学自動分析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高分子物質を支持膜とし、可塑剤,添加剤及び塩素イオン感応物質から構成される塩素イオン感応膜において、塩素イオン感応物質が大環状のポリエチレンエーテル骨格を有する有機化合物のランタノイド錯体またはその誘導体であることを特徴とする塩素イオン感応膜。
【選択図】図1
Description
E=E0+2.303(RT/ZF)loga
のような活量の対数と電位の変化とが比例する関係が成立し、電位の測定値から目的とするイオンの活量が簡単に計算できる。上式においてRは気体定数、Tは絶対温度、Zはイオン価、Fはファラデー定数、E0は系の標準電極電位である。このようにイオンセンサを用いれば、電位を測定するだけで広い濃度範囲でのイオンの定量が可能となる。
(1)高分子物質を支持膜とし、可塑剤,添加剤及び塩素イオン感応物質から構成される塩素イオン感応膜において、塩素イオン感応物質が大環状のポリエチレンエーテル骨格を有する有機化合物のランタノイド錯体またはその誘導体であることを特徴とする塩素イオン感応膜。
(2)高分子物質を支持膜とし、可塑剤,添加剤及び塩素イオン感応物質から構成される塩素イオン感応膜において、塩素イオン感応物質が半径0.1nm 以上の大環状のポリエチレンエーテル骨格を有する有機化合物のランタノイド錯体またはその誘導体であることを特徴とする塩素イオン感応膜。
(3)高分子物質を支持膜とし、可塑剤,添加剤及び塩素イオン感応物質から構成される塩素イオン感応膜において、塩素イオン感応物質がランタノイド(18−クラウン−6)であることを特徴とする塩素イオン感応膜。
(7)請求項1〜5のいずれかに記載の塩素イオン感応膜を、試料流路の壁面に設けられた小孔に前記流路の内面に向かって凸になるように一方向に湾曲した曲率をつけて、少なくとも一部を露出させて配置したことを特徴とする塩素イオンセンサ。
(8)請求項1〜7のいずれかに記載のイオンセンサを備えた生化学自動分析装置。
15−クラウン−5や24−クラウン−8を選んでも塩素イオン用のイオン感応膜として利用することが可能である。
〔非実用新案文献4〕…「イオン選択性電極」(共立出版、1977)第7章
即ち、前記(化1)〜(化3)で示される化合物をニトロベンゼン,ジフェニルエーテル,ブロモベンゼン等の水に不溶性の有機溶媒に溶解し、ガラスキャピラリー,セラミック多孔膜,高分子多孔膜に保持させ、これらの部材をイオンセンサの測定液と接触する部分の構成部材の一部とする方法、前記(化1)〜(化3)で示される化合物を熱可塑性樹脂とともに、あるいは熱可塑性樹脂とさらに他の成分とともに適当な方法、例えば、共通溶媒に溶解した後溶媒を蒸発せしめて膜状物を一旦形成し得られた膜をこの膜状物を電極に取り付けるか、あるいは銀線,白金線またはシリコン半導体のゲート部上に直接皮膜を形成させる方法などを任意に採用することができる。
図1に、本考案による塩素イオンセンサの第一の製作例を示す。円筒状のポリ塩化ビニル製センサ本体1の端部にイオン交換膜4を接着し、センサ本体には内部溶液2を満たしてある。銀/ハロゲン化銀からなる内部固体電極3を内部溶液中に浸し、この内部電極3の金属部分に信号取り出し用のリード線5の一端を接続し、他端を外部測定回路に接続した。
図2,図3に、本考案による塩素イオンセンサの第二の製作例を示す。図2は、本製作例のフローセル型塩素イオンセンサの斜視図である。直方体状のポリ塩化ビニル製センサ本体6の一対の面に直径1mmの貫通孔7を形成し、試料液の流路とする。また、本センサを複数個重ねて使用する場合、センサの接合用に円柱状の凸部8を貫通孔が形成された面の一方に設けた。凸部8の上面には液洩れ防止用のO−リング9を設置した。
10が設けられている。空洞10の一方向に湾曲した内曲面11は流路(貫通孔)7と交わっており、流路の側面に楕円形の小孔12が形成されている。この小孔12を塞ぐように、曲面11に沿ってイオン交換膜4が流路側に凸になるように形成されている。イオン交換膜の流路の反対側の空洞10には内部溶液2を満たしてある。銀/ハロゲン化銀からなる内部固体電極3を内部溶液中に浸し、この内部電極3の金属部分に信号取り出し用のリード線5の一端を接続し、他端を外部測定回路に接続した。また、本センサを複数個重ねて使用する場合、センサの接合用に円柱状の凸部8に合うような凹部13を設けた。
図4に、本考案による塩素イオンセンサの第三の製作例を示す。本製作例では、シリコン基板14にソース15及びドレイン16を設け、シリコン基板表面を二酸化シリコン
17と窒化シリコン18の絶縁膜で被覆した電界効果トランジスタにおいて、ソース15とドレイン16の間の窒化シリコン表面にゲート電極かつイオン感応膜における電位検出電極として銀/ハロゲン化銀からなる内部固体電極3を形成した。この内部電極3上にイオン交換膜4を積層した。本製作例では塩素イオンセンサが半導体技術を用いて製作できるので、センサの小型化,集積化が可能であり、また大量生産に適しているため安価なセンサを提供できる。
図5に、本考案による塩素イオンセンサの第四の製作例を示す。円筒状のポリ塩化ビニル製センサ本体1の端部にイオン交換膜4を接着、さらに銀/ハロゲン化銀からなる内部固体電極3を接着した。この内部電極3の金属部分に信号取り出し用のリード線5の一端を接続し、他端を外部測定回路に接続した。
図6に、本考案による塩素イオンセンサの第五の製作例を示す。円筒状のポリ塩化ビニル製センサ本体1の端部にイオン交換膜4を接着、その上に高分子中間層19を積層し、さらに銀/ハロゲン化銀からなる内部固体電極3を接着した。この内部電極3の金属部分に信号取り出し用のリード線5の一端を接続し、他端を外部測定回路に接続した。
14種類のランタノイド金属なかから最適な化合物を選択するために種々の化合物について選択性を比較した。用いたランタノイドはPr,Eu,Dy,Ybの4種類である。
置換基の種類による選択性に及ぼす効果を比較するため、上記(化3)のランタノイド(ジベンゾ−18−クラウン−6)の4′−置換基をメチル基,t−ブチル基及びヘプタフルオロプロピル基に変えて選択性を比較した。ランタノイドにはEuを用いた。
可塑剤の種類による選択性に及ぼす効果を比較するため、上記(化3)のユーロピウム(4′−ヘプタフルオロプロピルジベンゾ−18−クラウン−6)について直線性を比較した。可塑剤にはジオクチルセバケート,ジオクチルアジペート,ジオクチルフタレート及びジブチルフタレートを用いた。
添加剤の種類による選択性に及ぼす効果を比較するため、上記(化3)のユーロピウム(4′−ヘプタフルオロプロピルジベンゾ−18−クラウン−6)について直線性を比較した。添加剤にはジメチルジドデシルアンモニウム塩,トリドデシルアンモニウム塩及びテトラセチルアンモニウム塩を用いた。
イオン交換膜を各種高分子で処理しフローセル型電極を作製し、日立7170形生化学自動分析装置により評価した。
105…分注プローブ、106…反応容器、107…サンプル用ポンプ、109…反応ディスク、110…分注プローブ、111…試薬用ポンプ、112…試薬容器、113…攪拌機、114…光源、115…光度計、116…AD変換器、117…プリンタ、118…CRT、119…洗浄機構、120…洗浄ポンプ、121…入力装置、122…ハードディスク、125…試薬ディスク、126…吸引用ポンプ、127…サンプリングプローブ、128…イオンセンサ、129…AD変換器、130…希釈槽、150…容器種別検出装置、151…液面検出装置。
Claims (8)
- 高分子物質を支持膜とし、可塑剤,添加剤及び塩素イオン感応物質から構成される塩素イオン感応膜において、塩素イオン感応物質が大環状のポリエチレンエーテル骨格を有する有機化合物のランタノイド錯体またはその誘導体であることを特徴とする塩素イオン感応膜。
- 高分子物質を支持膜とし、可塑剤,添加剤及び塩素イオン感応物質から構成される塩素イオン感応膜において、塩素イオン感応物質が半径0.1nm 以上の大環状のポリエチレンエーテル骨格を有する有機化合物のランタノイド錯体またはその誘導体であることを特徴とする塩素イオン感応膜。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の塩素イオン感応膜を具備することを特徴とする電界効果型トランジスタ。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の塩素イオン感応膜を、試料流路の壁面に設けられた小孔に前記流路の内面に向かって凸になるように一方向に湾曲した曲率をつけて、少なくとも一部を露出させて配置したことを特徴とする塩素イオンセンサ。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のイオンセンサを備えた生化学自動分析装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005011065U JP3121813U (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 塩素イオンセンサ、その製造方法及びそのセンサを用いた生化学自動分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005011065U JP3121813U (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 塩素イオンセンサ、その製造方法及びそのセンサを用いた生化学自動分析装置 |
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JP3121813U true JP3121813U (ja) | 2006-06-01 |
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ID=43471907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005011065U Expired - Lifetime JP3121813U (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 塩素イオンセンサ、その製造方法及びそのセンサを用いた生化学自動分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3121813U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08118358A (ja) * | 1994-10-27 | 1996-05-14 | Fuji Car Mfg Co Ltd | 廃棄物の押出成形機 |
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2005
- 2005-12-28 JP JP2005011065U patent/JP3121813U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08118358A (ja) * | 1994-10-27 | 1996-05-14 | Fuji Car Mfg Co Ltd | 廃棄物の押出成形機 |
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