JP3121294U - 舌苔除去具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 舌に圧迫感や掻爬感を残すことなく安全に舌苔を掻き取って除去することができると共に製造が容易な舌苔除去具を得る。
【解決手段】 舌の表面と当接して舌苔を掻き取るための円錐形突起を多数形成してブラシを構成したブラシ部を冠着すべく緩やかな円弧状の凸形状を成すブラシ保持部と、該ブラシ保持部の一端側に当該舌苔除去具を把持するための首部および柄部を一方向に形成し、更にブラシ保持部の他端側裏面にスキージ部を形成して構成する。また、前記ブラシ部をエストラマ樹脂にて形成し、他のブラシ保持部,首部,柄部およびスキージ部を適度な弾力性を有した軟質樹脂にて一体形成する。また、前記ブラシ部に多数形成した円錐形突起の直径を約1mm程度とし、長さを約2〜3mm程度とし、各円錐形突起の間隔を1〜1.5mm程度とする。
【選択図】図1
【解決手段】 舌の表面と当接して舌苔を掻き取るための円錐形突起を多数形成してブラシを構成したブラシ部を冠着すべく緩やかな円弧状の凸形状を成すブラシ保持部と、該ブラシ保持部の一端側に当該舌苔除去具を把持するための首部および柄部を一方向に形成し、更にブラシ保持部の他端側裏面にスキージ部を形成して構成する。また、前記ブラシ部をエストラマ樹脂にて形成し、他のブラシ保持部,首部,柄部およびスキージ部を適度な弾力性を有した軟質樹脂にて一体形成する。また、前記ブラシ部に多数形成した円錐形突起の直径を約1mm程度とし、長さを約2〜3mm程度とし、各円錐形突起の間隔を1〜1.5mm程度とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、人間の舌の表面に付着した白色または褐色の皮膜である舌苔を、安全且つ容易に除去することができる、舌苔除去具に関するものである。
人間の舌の表面には、舌乳頭(糸状乳頭、茸状乳頭、有郭乳頭、葉状乳頭)と呼ばれる突起があり、特に有郭乳頭と葉状乳頭を取り巻く深い溝の壁には、味覚器である味蕾が発達している。そして、上皮細胞やリンパ球または食物の残りかすなどによって舌の表面には白色や褐色の皮膜が生じることがあり、該皮膜を舌苔と称している。
この舌苔をそのままにしておくと、味覚が消失したり口臭の原因となるため、ヘラやブラシなどを使用して除去している。前記ヘラの場合、竹や金属若しくは硬質樹脂で形成されているため、時として強く押え過ぎて舌を傷つけてしまうことがあり、安全性に問題点があった。また、舌の奥深い部分では使用し難いという問題点もあった。このため、本願出願人による特開2002−095607号公報の『舌苔除去具』において、舌の表面と当接して舌苔を掻き取るための帯状ブラシを配設したブラシ保持部と首部および柄部にて構成した舌苔除去具を提案した。
また、前記ブラシの場合、例えば特開2001−000457号公報の『口内清掃具』において、握り部とクリーナ部からなり当該クリーナ部に舌苔を剥離するブラシと当該ブラシ部で剥離した舌苔を集め取るスキージ部を設けた歯ブラシ形状の口内清掃具が提案されている。
しかしながら、上記特開2002−095607号公報の舌苔除去具においては、帯状ブラシの材質として軟質樹脂を使用しているため舌を傷つけてしまうことはないものの、構造的にはヘラと同様であるため舌に圧迫感や掻爬感が残ってしまうという問題点があった。また、上記特開2001−000457号公報の口内清掃具においては、扇形状をしたクリーナ部に円錐形突起を多数形成してブラシを構成し、該ブラシの材質としてエラストマ樹脂を使用しているものの、隣接する円錐形突起の間隔が数mm程度あるため、前記例と同様に舌に掻爬感が残ってしまうという問題点があった。また、スキージ部がブラシと同一面に形成されているため、剥離した舌苔を確実に集め取るためには当該スキージ部を舌に強く当てる必要があり、この際に圧迫感が残ってしまうという問題点があった。更にはクリーナ部がポリプロピレン樹脂とエラストマ樹脂の2層構造のため、加工処理が必要であるという問題点もあった。
本考案は、以上のような問題点を解決するために成されたものであり、舌に圧迫感や掻爬感を残すことなく安全に舌苔を掻き取って除去することができると共に製造が容易な舌苔除去具を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するため本考案の舌苔除去具においては、舌の表面と当接して舌苔を掻き取るための円錐形突起を多数形成してブラシを構成したブラシ部を冠着すべく緩やかな円弧状の凸形状を成すブラシ保持部と、該ブラシ保持部の一端側に当該舌苔除去具を把持するための首部および柄部を一方向に形成し、更にブラシ保持部の他端側裏面にスキージ部を形成して構成する。
また、上記ブラシ部をエストラマ樹脂にて形成し、他のブラシ保持部,首部,柄部およびスキージ部を適度な弾力性を有した軟質樹脂にて一体形成する。
また、上記ブラシ部に多数形成した円錐形突起の直径を約1mm程度とし、長さを約2〜3mm程度とし、各円錐形突起の間隔を1〜1.5mm程度とする。
本考案の舌苔除去具を使用して人間の舌の表面に付着している舌苔を除去するようにすれば、エストラマ樹脂製のブラシ部がソフトに舌に当接すると共に、当該舌苔除去具を構成するブラシ保持部,首部,柄部およびスキージ部が適度な弾力性を有した軟質樹脂にて一体形成されているため、舌に圧迫感や掻爬感を残すことなく安全に舌苔を掻き取って除去することができるという絶大なる効果を奏することができる。また、前記一体形成された舌苔除去具のブラシ保持部にブラシ部を冠着する構造のため、製造が容易になるという効果を奏する。
本考案を実施するための最良の形態を図を用いて説明する。図1は本考案の舌苔除去具の一実施例の外形図であり、(a)は正面図,(b)は側面図,(c)は(a)におけるA−A断面図である。
該図に示すように、本考案の舌苔除去具1は一般的な歯ブラシ形状と同様であり、舌の表面と当接して舌苔を掻き取るための円錐形突起4を多数形成してブラシを構成したブラシ部3を冠着すべく緩やかな円弧状の凸形状を成すブラシ保持部2と、該ブラシ保持部2の一端側に当該舌苔除去具1を把持するための首部5および柄部6を一方向に形成し、更にブラシ保持部2の他端側裏面にスキージ部7を形成して構成する。前記ブラシ保持部2は(c)に示すように緩やかな円弧状の凸形状を成す。また、前記柄部6は把持し易いように適度な太さと形状を有し、首部5は弾力性を持たせるため柄部6より細く形成する。
また、上記ブラシ部3をエストラマ樹脂にて形成し、他のブラシ保持部2,首部5,柄部6およびスキージ部7を適度な弾力性を有した軟質樹脂にて一体形成する。前記エストラマ樹脂としては、例えば合成ゴム,ポリイソブチレン,ポリエチレン,ポリエステルなどが好適であるが、特に限定するものではない。また、前記軟質樹脂としては、例えばポリプロピレンが好適であるが、これも特に限定するものではない。
また、上記ブラシ部3に多数形成した円錐形突起4の直径を約1mm程度とし、長さを約2〜3mm程度とし、各円錐形突起の間隔を1〜1.5mm程度とする。前記円錐形突起4の配列形状は(a)に示すように縦横を整列させた方眼状のほか、同心円状や渦巻き状などがあるが、特に限定するものではない。
また、図2は本考案の舌苔除去具のブラシ保持部およびブラシ部における他形状の外形図であり、(a)は繭型形状、(b)は楕円形状を示している。本考案の舌苔除去具1のブラシ部3およびブラシ保持部2の形状は、図1の丸型形状のほか、このような繭型形状や楕円形状などが好適である。但し、何れの形状であってもブラシ保持部2は緩やかな円弧状の凸形状を成すものとする。
次に、図3は本考案の舌苔除去具の第一使用例図であり、本考案の舌苔除去具1を使用する場合、柄部6を把持してブラシ部3の円錐形突起4の全面を舌8の表面に当てて前後左右に動かすことにより、舌8に圧迫感や掻爬感を残すことなく舌8の表面に付着している舌苔を掻き取ることができる。
次に、図4は本考案の舌苔除去具の第二使用例図であり、上記のようにして掻き取った舌苔を集め取る場合、舌苔除去具1を裏返してブラシ保持部2の裏面先端部に形成されたスキージ部7を舌8の表面に当てて舌先に動かすことにより、舌8の先端側に掻き取った舌苔を集め取ることができる。なお、舌8の奥などブラシ部3の当て難いところの舌苔を掻き取る場合、前記スキージ部7にて掻き取るようにしても構わない。
また、図5は本考案の舌苔除去具のブラシ保持部にブラシ部を冠着するときの状態図であり、使用時において図中矢印のようにブラシ保持部2にブラシ部3を冠着する。このように、ブラシ部3は着脱自在であるため、該ブラシ部3の洗浄や交換が容易に行える。
1 舌苔除去具
2 ブラシ保持部
3 ブラシ部
4 円錐形突起
5 首部
6 柄部
7 スキージ部
8 舌
2 ブラシ保持部
3 ブラシ部
4 円錐形突起
5 首部
6 柄部
7 スキージ部
8 舌
Claims (3)
- 舌の表面と当接して舌苔を掻き取るための円錐形突起を多数形成してブラシを構成したブラシ部を冠着すべく緩やかな円弧状の凸形状を成すブラシ保持部と、該ブラシ保持部の一端側に当該舌苔除去具を把持するための首部および柄部を一方向に形成し、更にブラシ保持部の他端側裏面にスキージ部を形成して構成することを特徴とした、舌苔除去具。
- ブラシ部をエストラマ樹脂にて形成し、他のブラシ保持部,首部,柄部およびスキージ部を適度な弾力性を有した軟質樹脂にて一体形成し、更には前記ブラシ部およびブラシ保持部の形状が丸型形状または繭型形状または楕円形状の何れかであることを特徴とした、請求項1に記載の舌苔除去具。
- ブラシ部に多数形成した円錐形突起の直径を約1mm程度とし、長さを約2〜3mm程度とし、各円錐形突起の間隔を1〜1.5mm程度とすることを特徴とした、請求項1および請求項2に記載の舌苔除去具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006001289U JP3121294U (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 舌苔除去具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006001289U JP3121294U (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 舌苔除去具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3121294U true JP3121294U (ja) | 2006-05-18 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006001289U Expired - Fee Related JP3121294U (ja) | 2006-01-30 | 2006-01-30 | 舌苔除去具 |
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JP (1) | JP3121294U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3147869U (ja) * | 2008-11-06 | 2009-01-22 | 株式会社レーベン販売 | 舌クリーナー |
WO2012144596A1 (ja) * | 2011-04-22 | 2012-10-26 | 小林製薬株式会社 | 舌清掃具 |
JP2021016779A (ja) * | 2020-06-25 | 2021-02-15 | 阿部 洋 | 舌苔取り具 |
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2006
- 2006-01-30 JP JP2006001289U patent/JP3121294U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012144596A1 (ja) * | 2011-04-22 | 2012-10-26 | 小林製薬株式会社 | 舌清掃具 |
JP2012228281A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-22 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | 舌清掃具 |
JP2021016779A (ja) * | 2020-06-25 | 2021-02-15 | 阿部 洋 | 舌苔取り具 |
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